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【発明の名称】 カルチベータ等の作業車に取り付ける除草装置
【発明者】 【氏名】安久津 昌義

【氏名】小倉 尚勝

【要約】 【課題】軽量装置で均一な下方押圧力が得られ、押圧力を無段階に調節できる除草装置を提供する。

【解決手段】作業車への装着フレームに固定された縦長の取付け板と、この取付け板に上下動可能に取り付けた平行リンク式支持部材と、この支持部材の縦長支持フレーム下部に取付けられた除草器具とを具備し、前記取付け板の上部と支持部材の平行リンク可動部に、ガススプリングの両端を架設する。ねじ送りロッドを軸支した支持フレームを横リンクの長手方向に固設する。このねじ送りロッドに移動駒を変位可能に螺合し、移動駒と前記取付け板の上部にガススプリングの両端を架設する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】作業車への装着フレーム8に固定された縦長の取付け板9と、上下横リンク5a、5bの基端側を前記取付け板9に枢着し、平行にした前記上下横リンク5a、5bの先端側に縦長支持フレーム9を枢着して上下動平行リンクに形成した支持部材2と、この支持部材2の縦長支持フレーム9下部に取付けられた除草器具3と、を具備し、前記取付け板9の上部と支持部材2の平行リンク可動部に、ガススプリング17の両端を枢着して架設したことを特徴とするカルチベータ等の作業車に取り付ける除草装置【請求項2】回転操作手段22を有するねじ送りロッド19を軸支した支持フレーム18を横リンクの長手方向に固設するとともに、このねじ送りロッド19に移動駒20を変位可能に螺合し、送りねじロッド19の回転により変位する前記移動駒20と前記取付け板9の上部にガススプリング17の両端を枢着して架設したことを特徴とする請求項1記載の除草装置
【発明の詳細な説明】【001】
【発明の属する技術分野】本発明はカルチベータなどの作業車に取付ける除草装置に関し、特に、上下動をする平行リンク式支持部材の下方押圧支持手段を改善した除草装置に関する。
【002】
【発明の技術的背景】圃場の雑草は、地表から1〜3cm程度に発芽した時点では地中根がまだ一本の直根でヒゲ根が出るか出ないかの状態にあり、この時期に雑草を地表から1〜3mmの深さのところで撹拌して地中根からまわりの土を分離し、活根作用を断つのが除草作業として最も効率がよい。このために、広い圃場の除草作業は、図6に示すように、トラクタなどの牽引車に連結したカルチベータなどの作業車に左右一対の除草装置1を取付け、除草装置1の支持部材2下部に取り付けた回転除草輪やスプリングタインなどの除草器具3で地表から1〜3cmの深さのところを撹拌し、雑草4の地中根から土を分離することによって作物4の両側の除草を行っている。
【003】この種の除草装置は、地表の凹凸面に追従して地表から1〜3cmのところを撹拌する必要があるため、支持部材2は地表の凹凸面に沿って自動的に上下動する平行リンクで構成するとともに、平行リンクに所定の下方圧力をかけるための押圧支持手段を備えている。
【004】従来の押圧支持手段には、図7のように、平行リンクを構成する上部横リンク5aの一端側にカウンタウエイト6を取付けるとともに、別途用意した錘7を他端側に着脱自在に懸下し、カウンタウエイト6と錘7のバランスで所望の押圧力を付与するものがある。しかしながら、このものは平行リンクの一端側に重いカウンタウエイト6を固定してあり、また、平行リンクのバランスを取るための錘7を積載しておく必要があるため、除草装置1の重量が大きくなるという欠点がある。また、押圧力の調節は錘7の増減によって行われるため押圧力に段階が生じ、各段階の中間の押圧力を付与することができない。
【005】他の押圧手段としてはコイルばねが使用されているが、コイルばねは平行リンクの変位、すなわち、コイルばねの変形により押圧力が大きく変化してしまうため地表の凹凸面に均一な押圧力を与えることができないという欠点がある。
【006】従って、本発明の第1の目的は、除草装置を軽量にして、しかも、平行リンクの変位に対して均一な押圧力が付与される除草装置を提供することにある。
【007】本発明の第2の目的は、さらに、押圧力を無段階に調節することができる上記除草装置を提供することにある。
【008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成するための本発明の除草装置は、作業車への装着フレームに固定された縦長の取付け板と、上下横リンクの基端側を前記取付け板に枢着し、平行にした前記上下横リンクの先端側に縦長支持フレームを枢着して上下動平行リンクに形成した支持部材と、この支持部材の縦長支持フレーム下部に取付けられた除草器具と、を具備し、前記取付け板の上部と支持部材の平行リンク可動部に、ガススプリングの両端を枢着して架設したことを特徴とする。
【009】上記第2の目的を達成するための本発明の除草装置は、作業車への装着フレームに固定された縦長の取付け板と、上下横リンクの基端側を前記取付け板に枢着し、平行にした前記上下横リンクの先端側に縦長支持フレームを枢着して上下動平行リンクに形成した支持部材と、この支持部材の縦長支持フレーム下部に取付けられた除草器具と、を具備し、回転操作手段を有するねじ送りロッドを軸支した支持フレームを横リンクの長手方向に一体固設するとともに、このねじ送りロッドに移動駒を変位可能に螺合し、ねじ送りロッドの回転により変位する前記移動駒と前記取付け板の上部間にガススプリングの両端を枢着して架設したことを特徴とする。
【010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付の図1乃至図5に基づいて詳述する。なお、図1乃至図5において、図6、図7と同じ参照符号は同一の部材を示している。本発明の除草装置1は、作業車(図は省略)への装着フレーム8に固定された縦長の取付け板9と、この取付け板9に上下動自在に取付けられた平行リンクで構成される支持部材2と、この支持部材2の縦長支持フレーム10下部に結合された除草器具3を備えている。
【011】支持部材2は、上部横リンク5aと下部横リンク5bの一端側を前記縦長の取付け板9の下部に枢軸11、12を介して揺動自在に枢着するとともに、平行にした上下横リンク5a、5bの他端側に前記縦長支持フレーム10を枢軸13、14を介して枢着して上下動自在の平行リンクで構成されている。
【012】図の実施例では除草器具3として縦長支持フレーム10の下部に傾斜状に取付けた回転除草輪3aと後方の接地部をくの字に折り曲げたスプリングタイン3bの2種の器具が使用されている。回転除草輪3aは、除草装置1が矢印Aの方向へ牽引されるのに伴って、回転駆動脚15の接地抵抗で回転除草輪3aを回転させ、これと一体に回動する除草杆16で地表1〜3cmのところを撹拌して雑草の根から土を分離させながら除草作業を行うものであり、また、スプリングタイン3bは雑草の根から土をさらに振るい落しながら地面を均していくものである。
【013】平行リンクからなる支持部材2は、その先端の除草器具3が地表1〜3cmの層を撹拌するのに必要な所定の下方押圧力ないしは支持力を付与させる必要があり、また、地面の凹凸に沿って、除草器具3が所定の深さのところを撹拌するように自動的に且つ円滑に上下動させる必要がある。このために、本発明は前記縦長取付け板9の上部と平行リンク式支持部材2の間にシリンダ式のガススプリング17の両端部を枢着して架設し、このガススプリング17によって支持部材2及びその先端の除草器具3に所定の下方押圧力を伴った支持力が働くようにしてある。
【014】ガススプリング17のロッドは伸長方向に所定の圧力で負勢されているものであるが、スプリングの伸縮ストローク位置による反発力の変化が少ない。また、伸縮作動は減衰力を伴って衝撃を緩衝する。本発明はこの特性に着目してを除草装置の下方押圧手段に応用したものである。すなわち、ガススプリング17は、地表面の凹凸に伴って発生するガススプリング自体の伸縮ストローク変化に対して圧力の変化が少ないので、地表の凹凸面に対応して支持部材2に均一な下方押圧力を付与することができる。このため、除草器具3は地表面の凹凸に順応して予め設定された所定の深さのところを撹拌することになる。
【015】ところで、前記のように除草装置1は地表面の所定の深さのところを除草器具3によって撹拌することによって除草操作を行うものであるが、圃場の畝は土質や天候などの状況により硬さが一様ではない。従って、いろいろな土質に対して常に一定の深さのところを撹拌したり、雑草の成長に合わせて撹拌深さを適合させるためには状況に応じてガススプリング17の下方押圧力を調節できるようにする必要がある。
【016】このために、本発明のより好ましい実施例は、図1〜図5に示すように、上部横リンク5aの長手方向に支持フレーム18を固設し、この支持フレーム18の長手方向にねじ送りロッド19を回転自在に枢支するとともに、このねじ送りロッド19の軸体に、移動駒20を螺合し、縦長支持フレーム10の上部に枢着したガススプリング17の一端を前記移動駒20の係合ピン21に枢着してある。
【017】ねじ送りロッド19の基端にはつまみなどの回転操作手段22が取付けられており、この回転操作手段22でねじ送りロッド19を正逆回転させることにより、移動駒20を上部横リンク5aと平行のねじ送りロッド19に沿って矢印Bのように移動させ、移動駒20の設定位置により、支持部材2の平行リンクに対する下方押圧力が変化するようにしてある。
【018】すなわち、ガススプリング17の下端に係合させた移動駒20が上部横リンク5aの回動支点(ピン11)から図の右方向へ移動するにつれて、テコの原理で支持部材2に対するガススプリング17の押圧力は大きくなる。また、移動駒20が上部横リンク5aの回動支点上にあるときは支持部材2にはガススプリング17の押圧力は負荷されず、支持部材2は自重のみの下方押圧力となる。さらに、移動駒20が回動支点から図の左方向へ移動するにつれてガススプリング17の押圧力は支持部材2の自重に対抗する方向にはたらき、支持部材2の押圧力は自重よりも小さくなる。なお、図の実施例では移動駒20の下面に係合溝23を形成し、この係合溝23を上部横リンク5aの上辺ガイドに嵌め入れ、上部横リンク5aに沿って円滑に摺動するようになっている。
【019】かくして、本発明の除草装置は、図3のように平坦地表面において平行リンクの上下横リンクが平行になるように組付けられ、地表の凹凸面では、図4、図5のように、これに追従して平行リンク式支持部材2が自動的に上下に変位するようになっている。また、ねじ送りロッド19の回転操作手段22を正逆回転することにより、移動駒20が左右にスライドし、これにより支持部材2に対するガススプリング17の下方押圧力が正圧から負圧までの広い範囲で順次無段階で変化する。
【020】
【効果】本発明は除草装置の平行リンクを緩衝機能のあるガススプリングで支持させたことにより、地表面の凹凸に追従して除草装置が円滑に追従し、一定の深さの撹拌除草が保証される。従って、重量負荷の問題を解消してカウンタウエイトを使用する場合に近い緩衝効果が得られる。
【021】ねじ送りロッドでスライドする移動駒の位置設定で、ガススプリングの圧力を調節するようにしたことにより、地表面に対する除草装置の押圧力を無段階で制御することができる。これにより、従来の装置では得られなかった下方圧力の微調整が可能になる。
【出願人】 【識別番号】000117272
【氏名又は名称】安久津 義人
【識別番号】000117283
【氏名又は名称】安久津 昌義
【出願日】 平成13年4月12日(2001.4.12)
【代理人】 【識別番号】100073656
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 直義
【公開番号】 特開2002−305905(P2002−305905A)
【公開日】 平成14年10月22日(2002.10.22)
【出願番号】 特願2001−114478(P2001−114478)