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【発明の名称】 高畝成形機
【発明者】 【氏名】稲葉 茂房

【氏名】石浜 秀男

【要約】 【課題】動力の伝達効率、確実な駆動に優れ、又組立て時の調節を不要として作業時の簡単な微調整のみで足り、機体のコンパクト化が実現す高畝成形機を提供。

【解決手段】本機1の逆V字形のロータリ体型ミッション2の交叉軸部2aの左右に、原動機Mから伝達される入力軸4と噛み合い且つクラッチ6を装着した中間軸5を介して得られる出力軸3の両端を突出させて、それら両外端3aにクランク7を介し、そのクランクロッド7aの下端に偶力延長端8aを突設したベルクランク8を介して畝突き板9の内側中間部9aを連結すると共に前記偶力延長端8aに連動ロッド10を連結し、その連動ロッド10の下端に第二ベルクランク11を介して畝突き板9の内側下部9bを連結して、前記クラッチ6の操作により畝突き板9の擺動が断続させられ、ロータ軸12の回転は出力軸3の外周に嵌装させたスプロケットギヤ15を介して常時運転させられるようにした高畝成形機。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本機(1)の逆さV字形のロータリ体型ミッション(2)の交叉軸部(2a)の左右に、原動機(M)から伝達される入力軸(4)と噛み合い且つクラッチ(6)を装着した中間軸(5)を介して得られる出力軸(3)の両端を突出させて、それら両外端(3a)にクランク(7)を介し、そのクランクロッド(7a)の下端に偶力延長端(8a)を突設したベルクランク(8)を介して畝突き板(9)の内側中間部(9a)を連結するとともに前記偶力延長端(8a)に連動ロッド(10)を連結し、その連動ロッド(10)の下端に第二ベルクランク(11)を介して畝突き板(9)の内側下部(9b)を連結して、前記クラッチ6の操作により畝突き板9の擺動が断続させられ、ロータ軸12の回転は出力軸3の外周に嵌装させたスプロケットギヤ(15)を介して常時運転させられるようにしたことを特徴とする高畝成形機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、イチゴ等の高畝を成形するため、機体の左右に、擺動する畝突き板を備えた高畝成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】牽引本機に高畝を形成するための畝成形器(畝突き板)を組込み形式として、(イ)汎用の本機にロータリアタッチメントと畝成形器とを各別に動力伝達する方式(ロ)ロータリ体型ミッションに畝成形器を連結して動力伝達する方式とがある。
【0003】しかしながら、(イ)にあっては、ベルト、チェーンを介して、本機のPTOより一旦カウンター軸に動力を伝達し、そこから畝突き板を擺動する動力を伝達して法面を整形する形式を取っている。そのため、機体のコンパクト化が図れず、全長並びに総重量が大きくなる難点がある。ベルトなどによる駆動伝達方式のため組立て、調節が難しく、動力の伝達効率も悪くなって作動面において不確実、不安定である。さらには車軸、ロータ軸間が広いため犂込み距離(規定深耕位置へ達する時間)が大きくなる難点がある。
【0004】他方(ロ)にあっては、機体のコンパクト化及びロータリ側への伝達効率は改善されるものの、チェーンを介して第二軸駆動伝達方式を取ること並びに畝突き板を擺動する動力の伝達面の改善が図られないから、なお(イ)の抱える欠点を完全に解消したものとはなっていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来手段のかかる実情に鑑みてなされたもので、上記(ロ)の形態(ロータリ体型ミッション)を基本としながら、構造のさらなる簡潔化、伝達効率の向上、作動の確実安定性、畝突き板の擺動をロータ作動部から切りはなし、さらには経済性をも兼ね備えた高畝成形機を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、本機1の逆さV字形のロータリ体型ミッション2の交叉軸部2aの左右に、原動機Mから伝達される入力軸4と噛み合い且つクラッチ6を装着した中間軸5を介して得られる出力軸3の両端3aを突出させる。
【0007】そして、それら両外端3aにクランク7を介し、そのクランクロッド7aの下端に偶力延長端8aを突設したベルクランク8を介して畝突き板9の内側中間部9aを連結するとともに前記偶力延長端8aに連動ロッド10を連結し、その連動ロッド10の下端に第二ベルクランク11を介して畝突き板9の内側下部9bを連結する。
【0008】そして、前記クラッチ6の操作により畝突き板9の擺動が断続させられ、ロータ軸12の回転は出力軸3の外周に嵌装させたスプロケットギヤ15を介して常時運転させられるようにして高畝成形機を構成する。
【0009】
【作用】図1及び図2において、原動機Mに駆動されて入力軸4が回転すると、常時噛み合いの入力ギヤ13aと従動ギヤ13bを介して中間軸5が回転し、その中間軸5に装着したクラッチ6(予め入クラッチ状態にしておく)のギヤ6aと噛み合う出力軸3に固着した出力ギヤ14を介して、両端3aをロータリ体型ミッション2の交叉軸部2aの左右に突出させた出力軸3を回転させる。
【0010】そして、それら両外端3aに連結したクランク7を動作させ、そのクランクロッド7aの下端に偶力延長端8aを突設したベルクランク8を介して、畝突き板9の内側中間部9aを水平方向に往復動させる。
【0011】そしてこれと同時に、前記偶力延長端8aに連結した連動ロッド10が上下往復動作を繰り返し、その下端と畝突き板9の内側下部9b間を連結した第二ベルクランク11が畝突き板9の内側下部9bを水平方向に往復動させる。
【0012】このようにして機体走行に伴って左右両側に傾斜高畝の法面を突き固めて行くものとする。その間、ロータ軸12の回転は、中間軸5よりギヤ伝達される出力軸3外周に嵌装させたスプロケットギヤ15を介して常に運転継続されるが、畝突き板9の擺動は、前記クラッチ6の切換えによりクラッチギヤ6aと出力ギヤ14の噛み合わせを遮断して停止することができる。このことは、ロータ爪を完成畝を形成する耕深まで導く際の抵抗を取除き、不完全畝を少なくするうえで重要な役割を果す。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上のようで、本機の逆さV字形のミッションケースの左右に出力軸を装備して、クランク、ベルクランクの連動により畝突き板を直接駆動(擺動)させることができるから、動力の伝達の効率が良く、確実且安定した作動が得られる。加えて、クラッチ操作によりクラッチギヤと出力ギヤの噛み合わせを遮断して畝突き板9の擺動のみを停止させられるから、前記のようにロータ爪作業のみを必要とするの前進走行の際の抵抗を取除き、不完全畝を少なくすることができる。
【0014】そして、基本的にロータリ体型ミッションを採用しているから、ベルト、チェーン方式に比べ、取付け、調節が容易であり、且つ機体のコンパクト化、軽量化を実現できる。その結果、畝立て作業時に畝が曲がるなどの変形を来たした場合でも修正が迅速容易に行える利点を伴う。さらに、前記したように車軸、ロータ軸間が狭いため犂込み距離(規定深耕位置へ達する時間)が少なくなる点でも有利である。
【0015】製作コストも比較的廉価で済むから、汎用機利用の従来機に対し、専用機化することも経済性に充分適う。
【出願人】 【識別番号】000157153
【氏名又は名称】関東農機株式会社
【出願日】 平成13年3月26日(2001.3.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−281801(P2002−281801A)
【公開日】 平成14年10月2日(2002.10.2)
【出願番号】 特願2001−134638(P2001−134638)