| 【発明の名称】 |
小型作業車 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤木 勝美
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| 【要約】 |
【課題】各種作業装置を車体側に可及的に近接させて配置し、車体の前端から各種作業装置の後端までの全長を短くしてコンパクト化を図ること。
【解決手段】走行部は、前後方向に伸延する走行フレームの前端部と後端部とにそれぞれ前・後部従動輪を取り付け、両前・後部従動輪間でかつこれらの上方位置に駆動輪を配置して、これら動輪間に履帯を巻回し、側面視にて、駆動輪の直上方位置にリフトアームの回動支点を配置する一方、駆動輪の直下方位置にロワリンクの回動支点を配置して、同ロワリンクの後端部に連結した各種作業装置を上記リフトアームにより昇降可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右一対のクローラ式の走行部(1,1)間に車体フレーム(2)を架設し、同車体フレーム(2)上に原動機部(3)と運転部(4)とを配設した小型作業車において、走行部(1)は、前後方向に伸延する走行フレーム(10)の前端部と後端部とにそれぞれ前・後部従動輪(11,12)を取り付け、両前・後部従動輪(11,12)間でかつこれらの上方位置に駆動輪(13)を配置して、これら動輪(11,12,13)間に履帯(14)を巻回し、側面視にて、駆動輪(13)の直上方位置にリフトアーム(42)の回動支点(41)を配置する一方、駆動輪(13)の直下方位置にロワリンク(39)の回動支点(38)を配置して、同ロワリンク(39)の後端部に連結した各種作業装置(B)を上記リフトアーム(42)により昇降可能としたことを特徴とする小型作業車。 【請求項2】 駆動輪(13)はミッション部(22)を介して原動機部(3)に連動連結すると共に、同ミッション部(22)は、側面視にて、三角形状をなす履帯(14)の内方に配置したことを特徴とする請求項1記載の小型作業車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、小型作業車に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、小型作業車の一形態として、左右一対のクローラ式の走行部間に車体フレームを架設し、同車体フレーム上に原動機部と運転部とを配設したものがある。 【0003】そして、走行部は、前後方向に伸延する走行フレームの前端部に従動輪を取り付けると共に、走行フレームの後端部に駆動輪を取り付け、これら動輪間に履帯を巻回している。 【0004】また、車体フレームの後端部には昇降機構を介して各種作業装置を連結して、同各種作業装置を昇降機構により昇降可能としている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した小型作業車では、車体フレームの後端部に昇降機構を連結し、同昇降機構の後端部に各種作業装置を連結しているために、各種作業装置が車体から後方へ大きく離隔した位置に配置された状態となり、車体の前端から各種作業装置の後端までの全長が長くなると共に、各種作業装置の昇降時の重心の前後移動が大きくなり、その影響で車体の前部の上下変動が大きくなるという不具合がある。そのため、車体の前端部に多くのフロントウエイト等を取り付けて、車体の上下変動を少なくする必要性が生じている。 【0006】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、左右一対のクローラ式の走行部間に車体フレームを架設し、同車体フレーム上に原動機部と運転部とを配設した小型作業車において、走行部は、前後方向に伸延する走行フレームの前端部と後端部とにそれぞれ前・後部従動輪を取り付け、両前・後部従動輪間でかつこれらの上方位置に駆動輪を配置して、これら動輪間に履帯を巻回し、側面視にて、駆動輪の直上方位置にリフトアームの回動支点を配置する一方、駆動輪の直下方位置にロワリンクの回動支点を配置して、同ロワリンクの後端部に連結した各種作業装置を上記リフトアームにより昇降可能としたことを特徴とする小型作業車を提供するものである。 【0007】また、本発明では、駆動輪はミッション部を介して原動機部に連動連結すると共に、同ミッション部は、側面視にて、三角形状をなす履帯の内方に配置したことにも特徴を有する。 【0008】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について説明する。 【0009】すなわち、本発明に係る小型作業車は、基本的構造として、左右一対のクローラ式の走行部間に車体フレームを架設し、同車体フレーム上に原動機部と運転部とを配設している。 【0010】そして、特徴的構造として、走行部は、前後方向に伸延する走行フレームの前端部と後端部とにそれぞれ前・後部従動輪を取り付け、両前・後部従動輪間でかつこれらの上方位置に駆動輪を配置して、これら動輪間に履帯を巻回し、側面視にて、駆動輪の直上方位置にリフトアームの回動支点を配置する一方、駆動輪の直下方位置にロワリンクの回動支点を配置して、同ロワリンクの後端部に連結した各種作業装置を上記リフトアームにより昇降可能としている。 【0011】しかも、駆動輪はミッション部を介して原動機部に連動連結すると共に、同ミッション部は、側面視にて、三角形状をなす履帯の内方に配置している。 【0012】 【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。 【0013】図1〜図3に示すAは、本発明にかかる小型作業車であり、同小型作業車Aは、左右一対のクローラ式の走行部1,1間に車体フレーム2を架設し、同車体フレーム2上に原動機部3と運転部4とを配設すると共に、車体フレーム2の後方に昇降連結機構5を介して各種作業装置としての耕耘装置Bを連結している。 【0014】そして、走行部1は、前後方向に伸延する走行フレーム1 0の前端部と後端部とにそれぞれ前・後部従動輪11,12を取り付け、両前・後部従動輪11,12間でかつこれらの上方位置に駆動輪13を配置して、これら動輪11,12,13間に履帯14を巻回し、走行フレーム10の下側部に四個の転動輪15,15,15,15を取り付けて、これら転動輪15,15,15,15により履帯14の下側回動側部14aを案内可能となしている。16は前部従動輪支軸、17は後部従動輪支軸、18は駆動輪支軸である。 【0015】前部従動輪11は、前部従動輪支軸16を走行フレーム10の下面10bと略同一の地上高に配置すると共に、最前部に配置した最前部転動輪15よりも上方に配置して、同最前部転動輪15の直下方に位置する履帯14の接地点と前部従動輪11の下端部との間に位置する履帯14の部分に離床角θを設けている。 【0016】このようにして、大きな段差のある凹凸路面においても、凸部の乗り越えが容易に行えて、走行性能を向上させることができる。 【0017】後部従動輪12は、後端部を車体フレーム2の後端部よりも後方へ突出状に配置すると共に、同後部従動輪12の上端は走行フレーム10の上面10aと同等に配置している。なお、後部従動輪12の上端は走行フレーム10の上面10aよりも下方に配置してもよい。 【0018】このようにして、後部従動輪12を後方へ突出状に配置することにより、走行部1の履帯14の接地長Lを後方へ伸延させて形成することができると共に、後部従動輪12は、上端を走行フレーム10の上面10aと同等若しくはそれよりも下方に配置して、可及的に小径に形成することにより、後方に連結した耕耘装置Bに近接させて配置することができ、この点からも履帯14の接地長Lを後方へ伸延させて可及的に長く形成することができる。 【0019】従って、全体の前後重量バランスを良好に確保することができて、作業効率と安全性とを向上させることができる。 【0020】ここで、前部従動輪11は可及的に大径に形成する一方、後部従動輪12は可及的に小径に形成して、前部従動輪11の径D1を後部従動輪12の径D2よりも大きく形成している。 【0021】車体フレーム2は、前後方向に伸延する左右一対の前後伸延フレーム形成片20,20と、両前後伸延フレーム形成片20,20の前端部間に横架した左右伸延フレーム形成片21と、両前後伸延フレーム形成片20,20の後端部間に架設したミッション部22とから形成している。23はフロントウエイトである。 【0022】ここで、ミッション部22は、側面視にて、三角形状をなす履帯14の内方に配置している。 【0023】このようにして、ミッション部22の地上高を可及的に低くして、車体重心を低くすることにより、車体の安定性を良好に確保することができる。 【0024】原動機部3は、主としてエンジン24とラジエータ25とを具備しており、上記エンジン24に伝動シャフト26を介して前記ミッション部22を連動連結し、同ミッション部22の後部の左右側部に駆動軸ケース27,27を介して駆動輪13,13を連動連結している。28はボンネットである。 【0025】運転部4は、前記したエンジン24の直後方位置にハンドルコラム30を配置し、同ハンドルコラム30の上端部にハンドル31を取り付け、同ハンドル31の後方位置に座席32を配置している。33は燃料タンク、34は作動油タンク、44はキャビンである。 【0026】昇降連結機構5は、ミッション部22の後壁より後方へ突設したトップリンクステー35に枢支・連結ピン36を介してトップリンク37の前端部を枢支・連結し、また、ミッション部22の後側の左右側下部に回動支点となる枢支・連結ピン38,38を介して左右一対のロワリンク39,39の前端部を枢支・連結し、また、ミッション部22の上部に設けた油圧ケース40に回動支点となる枢軸41を介して左右一対のリフトアーム42,42の前端部を軸支して、両リフトアーム42,42を上下回動自在となし、各リフトアーム42,42の後端部と前記したロワリンク39,39の中途部との間にリフトリンク43,43を介設している。 【0027】このようにして、トップリンク37の後端部と左右一対のロワリンク39,39の各後端部とに耕耘装置Bを連結して、リフトアーム42,42を上下回動させることによりこれらリンク37,42,42を介して耕耘装置Bを昇降させることができるようにしている。 【0028】ここで、リフトアーム42,42の回動支点である枢軸41は、側面視にて、駆動輪13の直上方位置に配置する一方、駆動輪13の直下方位置にロワリンク39,39の回動支点である枢支・連結ピン38,38を配置している。 【0029】このようにして、耕耘装置Bを車体側に可及的に近接させて配置することができて、車体の前端から耕耘装置Bの後端までの全長を短くしてコンパクト化を図ることができると共に、耕耘装置Bの昇降時の重心の前後移動を小さくすることができ、その影響で車体の前部の上下変動を小さくすることができて、車体の前端部に多くのフロントウエイト23等を取り付ける必要性がなくなる。 【0030】耕耘装置Bは、耕耘伝動ケース45の下部に耕耘爪(図示せず)を取り付け、同耕耘爪の上方位置にロータリカバー46を配置し、同ロータリカバー46の後端部にリヤカバー47を垂設している。48はデプスアジャストフレーム、49は耕深調節体、50はトップリンク連結ピン、51はロワリンク連結ピン、52はドライブシャフトである。 【0031】 【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。 【0032】■請求項1記載の本発明では、走行部は、前後方向に伸延する走行フレームの前端部と後端部とにそれぞれ前・後部従動輪を取り付け、両前・後部従動輪間でかつこれらの上方位置に駆動輪を配置して、これら動輪間に履帯を巻回し、側面視にて、駆動輪の直上方位置にリフトアームの回動支点を配置する一方、駆動輪の直下方位置にロワリンクの回動支点を配置して、同ロワリンクの後端部に連結した各種作業装置を上記リフトアームにより昇降可能としている。 【0033】このようにして、側面視にて、駆動輪の直上方位置にリフトアームの回動支点を配置する一方、駆動輪の直下方位置にロワリンクの回動支点を配置して、同ロワリンクの後端部に連結した各種作業装置を上記リフトアームにより昇降可能としているために、各種作業装置を車体側に可及的に近接させて配置することができて、車体の前端から各種作業装置の後端までの全長を短くしてコンパクト化を図ることができると共に、各種作業装置の昇降時の重心の前後移動を小さくすることができ、その影響で車体の前部の上下変動を小さくすることができて、車体の前端部に多くのフロントウエイト等を取り付ける必要性がなくなる。 【0034】■請求項2記載の本発明では、駆動輪はミッション部を介して原動機部に連動連結すると共に、同ミッション部は、側面視にて、三角形状をなす履帯の内方に配置している。 【0035】このようにして、ミッション部の地上高を可及的に低くして、車体重心を低くすることにより、車体の安定性を良好に確保することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月16日(2001.2.16) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−238307(P2002−238307A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−40291(P2001−40291) |
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