| 【発明の名称】 |
田植機のマーカ操作装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 浩人
【氏名】安田 真
【氏名】稲井 大作
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| 【要約】 |
【課題】ロック解除手段のコストダウンを図る。
【解決手段】自走本機に連結した苗植付装置の植付作業域を越えての上昇に伴い機体横外方に突出して田面に次回走行指標線を形成する作用姿勢から機体側に引退した格納姿勢に線引きマーカ9を切り換えてロックするマーカ切換ロック手段を設け、この手段を解除させるロック解除手段を構成するに、一つの駆動モータ13の特定位相位置Hから一方向への回転に伴い一方のロック部材12を解除作動させるとともに駆動モータ13の特定位相位置Hから逆方向への回転に伴い他方のロック部材12を解除作動させるロック解除操作具14を設け、選択操作具で選択された側のロック部材12がロック解除操作具14でロック解除されるように駆動モータ13を回転させるとともにロック解除後に駆動モータ13を特定位相位置Hに復帰回転させるスイッチ15とタイマとを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 乗用型の自走本機の後部に苗植付装置を昇降自在に連結し、この苗植付装置を昇降するアクチュエータを設け、機体横外方に突出して田面に次回走行指標線を形成する作用姿勢と機体側に引退した格納姿勢とに切り換え自在な線引きマーカを設け、前記苗植付装置の植付作業域を越えての上昇に伴い作用姿勢にある線引きマーカを格納姿勢に切り換えてロックするマーカ切換ロック手段と、選択操作具で選択された側の線引きマーカに対する前記マーカ切換ロック手段によるロックを解除するロック解除手段とを設けてある田植機において、前記ロック解除手段を構成するに、一つの駆動モータを設け、この駆動モータの特定位相位置から一方向への回転に伴いマーカ切換ロック手段のうち一方のロック部材に接当してこの一方のロック部材を解除作動させるとともに前記駆動モータの前記特定位相位置から逆方向への回転に伴いマーカ切換ロック手段のうち他方のロック部材に接当してこの他方のロック部材を解除作動させるロック解除操作具を設け、前記選択操作具が選択操作されたとき、選択された側のロック部材がロック解除操作具でロック解除されるように駆動モータを回転させるとともにロック解除後に駆動モータを特定位相位置に復帰回転させるように前記駆動モータを制御するスイッチとタイマとを設けてある田植機のマーカ操作装置。 【請求項2】 前記スイッチで復帰回転を指令し、タイマで特定位相位置での停止を指令するように構成されている請求項1記載の田植機のマーカ操作装置。 【請求項3】 前記スイッチが、左右一対設置されていて、駆動モータがロック解除位置にまで回転したときにロック解除操作具で接当操作されるものである請求項2記載の田植機のマーカ操作装置。 【請求項4】 前記タイマで復帰回転を指令し、スイッチで特定位相位置での停止を指令するように構成されている請求項1記載の田植機のマーカ操作装置。 【請求項5】 前記スイッチが、駆動モータが特定位相位置に回転したとき前記ロック解除操作具で接当操作されるものである請求項4記載の田植機のマーカ操作装置。 【請求項6】 前記ロック解除操作具に接当することで駆動モータのロック解除位置を越えての回転を阻止するオーバーラン防止用のストッパーを設けてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の田植機のマーカ操作装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用型の自走本機の後部に苗植付装置を昇降自在に連結し、この苗植付装置を昇降するアクチュエータを設け、機体横外方に突出して田面に次回走行指標線を形成する作用姿勢と機体側に引退した格納姿勢とに切り換え自在な線引きマーカを設け、前記苗植付装置の植付作業域を越えての上昇に伴い作用姿勢にある線引きマーカを格納姿勢に切り換えてロックするマーカ切換ロック手段と、選択操作具で選択された側の線引きマーカに対する前記マーカ切換ロック手段によるロックを解除するロック解除手段とを設けてある田植機のマーカ操作装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来では、マーカ切換ロック手段の左右のロック部材を通電作動することにより格別に解除作動させるソレノイドを設けて、選択操作具で選択された側のロック部材に対応するソレノイドを通電作動させることにより、マーカ切換ロック手段によるロックを解除するようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技術によるときは、高価に付く電動アクチュエータであるソレノイドが二つ必要であるから、コストアップを招来していた。 【0004】本発明の目的は、ロック解除手段のコストダウンを図る点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明による田植機のマーカ操作装置の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0006】〔特徴〕乗用型の自走本機の後部に苗植付装置を昇降自在に連結し、この苗植付装置を昇降するアクチュエータを設け、機体横外方に突出して田面に次回走行指標線を形成する作用姿勢と機体側に引退した格納姿勢とに切り換え自在な線引きマーカを設け、前記苗植付装置の植付作業域を越えての上昇に伴い作用姿勢にある線引きマーカを格納姿勢に切り換えてロックするマーカ切換ロック手段と、選択操作具で選択された側の線引きマーカに対する前記マーカ切換ロック手段によるロックを解除するロック解除手段とを設けてある田植機において、前記ロック解除手段を構成するに、一つの駆動モータを設け、この駆動モータの特定位相位置から一方向への回転に伴いマーカ切換ロック手段のうち一方のロック部材に接当してこの一方のロック部材を解除作動させるとともに前記駆動モータの前記特定位相位置から逆方向への回転に伴いマーカ切換ロック手段のうち他方のロック部材に接当してこの他方のロック部材を解除作動させるロック解除操作具を設け、前記選択操作具が選択操作されたとき、選択された側のロック部材がロック解除操作具でロック解除されるように駆動モータを回転させるとともにロック解除後に駆動モータを特定位相位置に復帰回転させるように前記駆動モータを制御するスイッチとタイマとを設けてある点にある。 【0007】〔作用〕一つの駆動モータを正逆回転させて左右のロック部材を択一的にロック解除作動させるようにしてあるから、高価なアクチュエータが一つで済む。 【0008】〔効果〕従って、ロック解除手段を安価に構成することができるようになった。 【0009】請求項2に係る本発明による田植機のマーカ操作装置の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0010】〔特徴〕上記請求項1に係る本発明による田植機のマーカ操作装置において、前記スイッチで復帰回転を指令し、タイマで特定位相位置での停止を指令するように構成されている点にある。 【0011】〔作用・効果〕一つの駆動モータの正逆回転で左右のロック部材を択一的にロック解除させるにあたっては、ロック解除後に駆動モータを特定位相位置に戻す必要があり、本発明では、スイッチで復帰回転を指令し、タイマで特定位相位置での停止を指令するようにしてあるから、本発明を好適に実施することができる。 【0012】請求項3に係る本発明による田植機のマーカ操作装置の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0013】〔特徴〕上記請求項2に係る本発明による田植機のマーカ操作装置において、前記スイッチが、左右一対設置されていて、駆動モータがロック解除位置にまで回転したときにロック解除操作具で接当操作されるものである点にある。 【0014】〔作用・効果〕スイッチを左右一対設け、これらスイッチが、駆動モータがロック解除位置にまで回転したときにロック解除操作具で接当操作されることで復帰回転を指令するようにしてあるから、本発明を好適に実施することができるようになった。しかも、スイッチを操作するものが、マーカ切換ロック手段をロック解除するにあたって必須のロック解除操作具であるから、構成部材の兼用化で構造の簡素化を図ることができる。 【0015】請求項4に係る本発明による田植機のマーカ操作装置の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0016】〔特徴〕上記請求項1に係る本発明による田植機のマーカ操作装置において、前記タイマで復帰回転を指令し、スイッチで特定位相位置での停止を指令するように構成されている点にある。 【0017】〔作用・効果〕一つの駆動モータの正逆回転で左右のロック部材を択一的にロック解除させるにあたっては、ロック解除後に駆動モータを特定位相位置に戻す必要があり、本発明では、タイマで復帰回転を指令し、スイッチで特定位相位置での停止を指令するようにしてあるから、本発明を好適に実施することができる。 【0018】請求項5に係る本発明による田植機のマーカ操作装置の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0019】〔特徴〕上記請求項4に係る本発明による田植機のマーカ操作装置において、前記スイッチが、駆動モータが特定位相位置に回転したとき前記ロック解除操作具で接当操作されるものである点にある。 【0020】〔作用〕スイッチが、駆動モータが特定位相位置に回転したとき前記ロック解除操作具で接当操作されるものであるから、スイッチが一つで済む。しかも、スイッチを操作するものが、マーカ切換ロック手段をロック解除するにあたって必須のロック解除操作具であるから、構成部材の兼用化により構成部材数が少なくて済む。 【0021】〔効果〕従って、より一層のコストダウンを図ることができ、しかも、構造の簡素化を図ることができるるようになった。 【0022】請求項6に係る本発明による田植機のマーカ操作装置の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0023】〔特徴〕上記請求項1や2、3、4、5に係る本発明による田植機のマーカ操作装置において、前記ロック解除操作具に接当することで駆動モータのロック解除位置を越えての回転を阻止するオーバーラン防止用のストッパーを設けてある点にある。 【0024】〔作用〕ストッパーで駆動モータのオーバーランを防止するようにしてあるから、マーカ切換ロック手段を確実にロック解除操作できながらも、スイッチ、タイマに基づく駆動モータの制御装置として、精度の高いものが不要である。しかも、ストッパーの作用対象がマーカ切換ロック手段を解除操作するにあたって必須のロック操作解除具であるから、構成部材の兼用化により構成部材数を少なくすることができる。 【0025】〔効果〕従って、より一層のコストダウンを図ることができるとともに、機械的に、つまり、確実に駆動モータのオーバーランを防止しながらも構造の簡素化を図ることができるようになった。 【0026】 【発明の実施の形態】田植機は、図1に示すように、乗用型の自走本機1の後部に4連リンク機構2を介して苗植付装置3を昇降自在に連結し、圧油供給に伴い苗植付装置3を上昇させるとともに排油に伴い苗植付装置3を自重で下降させるアクチュエータとしての油圧シリンダ4を設けて構成されている。 【0027】前記自走本機1は、前部にエンジン5を搭載し、後部に運転座席6を搭載していて、左右一対の操向用の駆動前輪7と左右一対の駆動後輪8とを備え、かつ、機体横外方に突出して田面に溝状の次回走行指標線を形成する作用姿勢と機体側に引退した格納姿勢とに切り換え自在な左右一対の線引きマーカ9を備えている。 【0028】前記線引きマーカ9を姿勢切り換えするための操作装置は、前記苗植付装置2の植付作業域を越えての上昇に伴い作用姿勢にある線引きマーカ9を格納姿勢に切り換えてロックするマーカ切換ロック手段と、選択操作具10で選択された側の線引きマーカ9に対する前記マーカ切換ロック手段によるロックを解除するロック解除手段とを設けて構成されている。前記線引きマーカ9はロックを解除されることにより苗植付装置2の下降に伴い自重とスプリングSの弾性力で格納姿勢から作用姿勢に切り換わるものである。 【0029】前記マーカ切換ロック手段は、図2に示すように、前記苗植付装置3の上昇に伴い引っ張られて中継リンク11Aをロック位置に揺動させる連動ワイヤ11aを設け、前記中継リンク11Aのロック位置への揺動に伴い引っ張られて作用姿勢にある線引きマーカ9を格納姿勢に引き上げる引上げワイヤ11bを設け、前記中継リンク11Aがロック位置に揺動操作されて線引きマーカ9が格納姿勢に引き上げられたとき前記中継リンク11Aにスプリング12aの弾性力で自動係合してその中継リンク11Aをロック位置に保持する、つまり、線引きマーカ9を格納姿勢に保持する揺動式のロック部材12を設けて構成されている。 【0030】前記ロック解除手段は、図3にも示すように、一つの電動式の駆動モータ13を設け、この駆動モータ13の特定位相位置(ホームポジション)Hから一方向への回転に伴いマーカ切換ロック手段のうち一方のロック部材12に接当してこの一方のロック部材12をスプリング12aによる弾性付勢力に抗して解除揺動させるとともに前記駆動モータ13のホームポジションHから逆方向への回転に伴い他方のロック部材12に接当してその他方のロック部材12をスプリング12aによる弾性付勢力に抗して解除揺動させるロック解除操作具14を設け、前記選択操作具10が選択操作されたとき、選択された側のロック部材12がロック解除操作具14でロック解除されるように駆動モータ13を回転させるとともにロック解除後に駆動モータ13をホームポジションHに復帰回転するように前記駆動モータ13を制御するスイッチ15とタイマ16と制御装置17とを設けて構成されている。 【0031】前記選択操作具10は、前記油圧シリンダ4に対する制御バルブV及び、前記苗植付装置3への伝動系に介装した植付クラッチを入り切り操作する植付モータMを操作する操作具を兼用する十字操作型の中立復帰レバーであって、直交する一方の方向での揺動で昇降及び植付を制御し、他方の方向での揺動でマーカ選択を行うようになっている。 【0032】前記スイッチ15は、左復帰スイッチ15Lと右復帰スイッチ15Rとの二つであって、左復帰スイッチ15Lは、駆動モータ13が左のロック部材12をロック解除操作具14を介してロック解除させるロック解除位置まで回転したときにロック解除操作具14で接当操作されてホームポジションHへの復帰回転を指令するものであり、他方、右復帰スイッチ15Rは、駆動モータ13が右のロック部材12をロック解除操作具14を介してロック解除させるロック解除位置まで回転したときにロック解除操作具14で接当操作されてホームポジションHへの復帰回転を指令するものである。 【0033】前記タイマ16は、ホームポジションHへ復帰回転する駆動モータ13がホームポジションHに位置したときに停止を指令するものである。 【0034】前記制御装置17は、マイクロプロセッサー利用のものであって、選択操作具10が左に選択操作されたことを検出する左起動スイッチ18Lの検出に基づいて、左のロック部材12を解除作動させるように駆動モータ13を回転させ、左復帰スイッチ15Lによる復帰回転指令に基づいて駆動モータ13を復帰回転させ、タイマ16による停止指令に基づいて駆動モータ13を停止させる一方、選択操作具10が右に選択操作されたことを検出する右起動スイッチ18Rの検出に基づいて、右のロック部材12を解除作動させるように駆動モータ13を回転させ、右復帰スイッチ15Rによる復帰回転指令に基づいて駆動モータ13を復帰回転させ、タイマ16による停止指令に基づいて駆動モータ13を停止させ、選択操作具10が上昇に操作されたことを検出する上昇スイッチUSの検出に基づいて制御バルブVを上昇状態に切り換えるとともに植付モータMをクラッチ切り作動させ、選択操作具10が下降に操作されたことを検出する下降スイッチDSの検出に基づいて制御バルブVを下降状態に切り換え、選択操作具10がもう一回下降に操作されたことが下降スイッチDSで検出されたとき植付モータMをクラッチ入り作動させるものである。 【0035】そして、前記ロック解除操作具14に接当することで駆動モータ13のロック解除位置を越えての回転を阻止するオーバーラン防止用の左右一対のストッパー19が設けられている。 【0036】〔別実施形態〕上記実施の形態では、スイッチ15で復帰回転を指令し、タイマ16で特定位相位置Hでの停止を指令するようにしたが、タイマ16で復帰回転を指令し、スイッチ15で特定位相位置Hでの停止を指令するようにして実施しても良い。具体的には、図4に示すように、駆動モータ13が特定位相位置Hに位置するとき、ロック解除操作具14に形成の操作片20に接当して停止を指令するようにスイッチ15を配置し、駆動モータ13が起動作動した後設定時間が経過してロック解除操作具14でロック部材12がロック解除されたとき復帰回転を指令するようにタイマ16を構成する。そして、前述した制御装置17は、選択操作具10が左に選択操作されたことを検出する左起動スイッチ18Lの検出に基づいて、左のロック部材12を解除作動させるように駆動モータ13を回転させ、左タイマ16による復帰回転指令に基づいて駆動モータ13を復帰回転させ、スイッチ15による停止指令に基づいて駆動モータ13を停止させる一方、選択操作具10が右に選択操作されたことを検出する右起動スイッチ18Rの検出に基づいて、右のロック部材12を解除作動させるように駆動モータ13を回転させ、タイマ16による復帰回転指令に基づいて駆動モータ13を復帰回転させ、スイッチ15による停止指令に基づいて駆動モータ13を停止させるように構成されている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成12年12月14日(2000.12.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−176810(P2002−176810A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月25日(2002.6.25) |
| 【出願番号】 |
特願2000−379985(P2000−379985) |
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