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【発明の名称】 ロータリ耕耘機の耕耘深さ検知装置
【発明者】 【氏名】涌田 毅

【要約】 【課題】リヤカバーを支持する加圧ロッドの先端部と、耕深センサのセンサアームの先端部とを融通機構を介して連結することにより、耕深センサがリヤカバーの上下回動量を検知することを課題とする。

【解決手段】耕耘爪15aの回転軌跡の上方を覆う前後回動自在なロータリカバー16の後端部に、左右一対の加圧ロッド21で支持されるリヤカバー19を上下回動自在に軸支し、ロータリカバー16の後端側上部に加圧ロッド21を支持するブラケット20を固設し、該ブラケット20の前面側に連結したブラケット22に耕深センサ24を設置すると共に、上記耕深センサ24に接続したセンサアーム24bの先端部と加圧ロッド21の先端部とを融通機構21a,24cにより連結して、リヤカバー19の上下回動量を検知するように構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 耕耘爪の回転軌跡の上方を覆う前後回動自在なロータリカバーの後端部に、左右一対の加圧ロッドで支持されるリヤカバーを上下回動自在に軸支し、ロータリカバーの後端側上部に加圧ロッドを支持するブラケットを固設し、該ブラケットの前面側に連結したブラケットに耕深センサを設置すると共に、上記耕深センサに接続したセンサアームの先端部と加圧ロッドの先端部とを融通機構により連結して、リヤカバーの上下回動量を検知するように構成したことを特徴とするロータリ耕耘機の耕耘深さ検知装置。
【請求項2】 センサアームの先端部に、該センサアームの長手方向に沿う長孔を形成し、該長孔に加圧ロッドの先端部に突設した係合ピンを係合して、センサアームと加圧ロッドとを連結したことを特徴とする請求項1記載のロータリ耕耘機の耕耘深さ検知装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリ耕耘機の耕深深さ検地装置に係り、詳しくは、リヤカバーを支持する加圧ロッドの先端部と、耕深センサに接続したセンサアームの先端部とを融通機構を介して連結することにより、簡単な取付構造でありながら、リヤカバーの上下回動量を耕深センサが確実に検知することができるロータリ耕耘機の耕耘深さ検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近来、耕深自動制御装置を備えたトラクタに牽引されて耕耘作業を行うロータリ耕耘機には、標準耕、深耕、浅耕などの作業条件に対応して、耕耘深さを一定に保持するために、リヤカバーの位置(角度)を検知する耕深センサ(ポテンショメータ)が備えられている。
【0003】ところが、従来のロータリ耕耘機は、耕耘爪の回転軌跡の上方を覆う前後回動自在なロータリカバーの後端側上部に固設したリヤカバーの加圧ロッドを支持するブラケットに耕深センサを設置し、該耕深センサに接続したセンサロッドをリヤカバーの上方部位に固設したブラケットにターンバックルを介して連結し、リヤカバーの上下回動量を検知するようにしていたが、ターンバックルの伸縮操作など、センサロッドの調整に手間がかかる上、センサロッドの連結に専用部品(ターンバックル)が必要でコストアップにもなり、また、リヤカバーの上下回動時にリンク部にガタツキ騒音が発生するなどの不具合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような実状に鑑み、従来の不具合を解消すべく創案されたものであって、その意図するところは、リヤカバーを支持する加圧ロッドの先端部と、耕深センサに接続したセンサアームの先端部とを融通機構を介して連結したことにより、センサアームの連結に必要な専用部品を不要にして取付構造を簡略化すると共に、ガタツキ騒音の発生を可及的に少なくしたものでありながら、耕深センサがリヤカバーの上下回動量を確実に検知できるようにしたロータリ耕耘機の耕耘深さ検知装置を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】課題を解決するため、本発明が採用した第1の技術手段は、耕耘爪の回転軌跡の上方を覆う前後回動自在なロータリカバーの後端部に、左右一対の加圧ロッドで支持されるリヤカバーを上下回動自在に軸支し、ロータリカバーの後端側上部に加圧ロッドを支持するブラケットを固設し、該ブラケットの前面側に連結したブラケットに耕深センサを設置すると共に、上記耕深センサに接続したセンサアームの先端部と加圧ロッドの先端部とを融通機構により連結して、リヤカバーの上下回動量を検知するように構成したことを特徴とするものである。
【0006】本発明が採用した第2の技術手段は、センサアームの先端部に、該センサアームの長手方向に沿う長孔を形成し、該長孔に加圧ロッドの先端部に突設した係合ピンを係合して、センサアームと加圧ロッドとを連結したことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1ないし図5において、1はトラクタ、2はロータリ耕耘機であって、該ロータリ耕耘機2は図1に示すように、トラクタ1の後部に連結されている。
【0008】すなわち、トラクタ1側には、その後面中央部にブラケット1aが固設されており、該ブラケット1aの後端側にはトップリンク3の基端部が軸支され、その先端部はオートヒッチ4の前端側に連結されている。また、トラクタ1の後部側面には、トップリンク3の下方部位に左右一対のロアリンク5,5の基端部が軸支され、一方、トップリンク3の上方部位には左右一対のリフトアーム6,6の先端部とロアリンク5,5の中間部位を左右一対のリフトロッド7,7で連結して、三点リンク支持機構が構成されている。
【0009】一方、ロータリ耕耘機2側には、機体の中央部にギヤケース8が固設されており、その上部には側面視略V字状に形成した2枚の側板9a、9bを所要間隔を存して対向状に立設してなるトップマスト9が固設され、該トップマスト9の前端側はトラクタ1側のオートヒッチ4の後端側にピン10を介して連結され、上記ギヤケース8はトラクタ1側の動力取出軸にヨークジョイント11を介して連結され、ロアリンク5,5の後端部はロータリ耕耘機2の前部に形成した機枠2a側に連結されている。
【0010】13は上記アーム12の一端側(図2では左側)に配設固定されたチェンケース、14は他端側(図2では右側)に配設固定されたガイドプレートであって、チェンケース13とサイドプレート14とによって耕耘爪15aを固着した耕耘軸15が支持され、該耕耘軸15はチェンケース13に内装された伝動機構により回転駆動されるようになっている。
【0011】16は耕耘軸15に固着された耕耘爪15aの回転軌跡の上方を覆うロータリカバーであって、該ロータリカバー16は側面視円弧状に形成した天番6aと、その左右両側に形成したサイドカバー16bとからなり、操作レバー16cの前後方向への操作により耕耘軸15を中心に前後回動自在に構成されている。
【0012】ロータリカバー16の後端側上面には、図3および図4に示すように、前端側から順次後端側がロータリカバー16の上面より上方へ離間させた状態で補強プレート17が固設されており、該補強プレート17の後端側とロータリカバー16の後端側との対向空間部に、側面視コ字状の支持部材18が底面を前方側に臨ませた状態で挟着固定されており、その凹部内にリヤカバー19が上下回動自在に軸支されて後方下方に延設されている。
【0013】上記補強プレート17の上面には、左右二カ所一対の側板20a、20bと、該両側板20a、20bを連結した底板20cとからなる平面視コ字状のブラケット20,20が底板20cを前方に臨ませた状態で固設されており(図5参照)、該ブラケット20,20に対応してリヤカバー19側に固設した左右一対の側板19a、19bからなるブラケット19cとの間には、上端側に係合ピン21aを突設した加圧ロッド21が架設されていると共に、該加圧ロッド21の下端部はブラケット19cにピン21bを介して連結され、リヤカバー19の上下回動とともに上下移動可能に支持されている。
【0014】22は一対の側板22a、22bと了側板22a、22bを連結した底板22cとからなる平面視コ字状のブラケット(図5参照)であって、該ブラケット22の底板22は前記補強プレート17の上面に固設したブラケット20の底板20cの前面に緊締具23を介して連結固定されており、側板22aには作業条件に対応してロータリ耕耘深さを一定に保持するために、リヤカバー19の位置(角度)を検知する耕深センサ(ポテンショメータ)24が装着されている。
【0015】上記プラケット2の側板22a、22bの対向空間には耕深センサ24の接触視24aを介して耕深センサ24と接続させたボス25が、側板22b側から緊締具26によりワッシャ26aを介してセンサアーム24bの基端部に共締めされて内装されていると共に、加圧ロッド21の先端部に突設した係合ピン21aをセンサアーム24bの先端部に形成した長手方向の長孔24cに係合させてなる融通機構を介して加圧ロッド21の先端部とセンサアーム24bの先端部とを連結させている。なお、図中27はハーネスであって、該ハーネス27はトラクタ1のワンタッチカプラ(図示省略)に接続されている。28はオートヒッチ4の支持ロッド、29はトラクタ1の後輪である。
【0016】叙上の構成において、いま作業者がトラクタ1に搭乗したままの状態で、標準耕、深耕、浅耕など作業条件に適応したロータリ耕耘深さを保持するために、操作レバー16cを前後方向へ操作すると、ロータリカバー16が前後方向へ回動し、これに連動してリヤカバー19が上下回動すると、加圧ロッド21の先端部が上下にスライドし、センサアーム24bの長孔24cに係合した係合ピン21aによりセンサアーム24bを前後方向に回動させるので、これに連動してセンサアーム24bに共締めされたボス25が回動し、接触子24aを介して耕深センサ24がリヤカバー19の上下回動量を検知する。
【0017】その際、センサアーム24bの先端部は加圧ロッド21の先端部に融通機構を介して連結されているので、センサアーム24bの前後方向回動は円滑に行われ、したがって、耕深センサ24はリヤカバー19の上下回動量を確実に検知することができ、それ以後は耕深自動制御装置(図示省略)が作業中に適応した耕深量を一定に保持する制御を行うことになる。このため、作業者は操作レバー16cを前後方向へ操作するのみで、所望する作業条件に適応した耕耘作業を軽快に行うことができる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、耕耘爪の回転軌跡の上方を覆う前後回動自在なロータリカバーの後端部に、左右一対の加圧ロッドで支持されるリヤカバーを上下回動自在に軸支し、ロータリカバーの後端側上部に加圧ロッドを支持するブラケットを固設し、該ブラケットの前面側に連結したブラケットに耕深センサを設置すると共に、上記耕深センサに接続したセンサアームの先端部と加圧ロッドの先端部とを融通機構により連結して、リヤカバーの上下回動量を検知するように構成し、また、センサアームの先端部に、該センサアームの長手方向に沿う長孔を形成し、該長孔に加圧ロッドの先端部に突設した係合ピンを係合して、センサアームと加圧ロッドとを連結したから、従来の耕深センサの取付構造に比し、リヤカバーへの連結に必要な専用部品が不要となって取付構造を簡略化することができ、取付部品の減少と相俟って、コストダウンを図ることができると共に、センサアームの先端部を加圧ロッドの先端部に融通機構を介して連結したことによって、リヤカバーの上下回動時のガタツキ騒音を少なくした状態で、センサアームの前後方向の回動が円滑に行われ、リヤカバーの上下回動量を耕深センサが確実に検知することができる。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成12年12月18日(2000.12.18)
【代理人】 【識別番号】100066876
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 昭治
【公開番号】 特開2002−176808(P2002−176808A)
【公開日】 平成14年6月25日(2002.6.25)
【出願番号】 特願2000−383209(P2000−383209)