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【発明の名称】 フラットケーブルの保持具
【発明者】 【氏名】越知 洋行

【要約】 【課題】本発明は、フラットケーブルが傷付くのを防止しつつ、フラットケーブルをスムーズに屈曲させることができるフラットケーブルの保持具を提供するものである。

【解決手段】フラットケーブル11は複数の電線(導体)11aが並列に一体化され、屈曲自在となっている。このフラットケーブル11はコンベックス銅体等からなる平板状の屈曲補助板12に載置されており、この屈曲補助板12はフラットケーブル11の屈曲動作に追随して屈曲するようになっている。このフラットケーブル11は熱収縮テープ13によって屈曲補助板12に固定されており、この熱収縮テープ13はフラットケーブル11の長手方向に沿ってスパイラル状に巻き付け固定されるようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数本の導体が並列に一体化されてなる屈曲自在なフラットケーブルを保持する保持具であって、前記フラットケーブルを支持するとともに、前記フラットケーブルの屈曲動作に追随して屈曲可能な平板状の屈曲補助板と、前記フラットケーブルおよび屈曲補助板に巻回される熱収縮テープとからなり、前記熱収縮テープを前記フラットケーブルの長手方向に沿ってスパイラル状に巻き付けて前記屈曲補助板に固定することを特徴とするフラットケーブルの保持具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットケーブルの保持具に関し、詳しくは、複数本の導体が並列に一体化されてなる屈曲自在なフラットケーブルを保持して車体のスライドドア等に固定することができるフラットケーブルの固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車には多数の電装品が複雑なレイアウトで搭載されており、これらの電気部品はワイヤハーネスによって接続されている。ところで、自動車には、スライドドアやスライドシート等のようにスライド自在な部材が存在しており、このスライド自在な部材に取付けられている電装品とボディーパネルの間を電気的に接続するためは特殊な構造のワイヤハーネスが必要となる。
【0003】従来のこの種のワイヤハーネスとしては、複数本の微細な電線が並列に一体化されたフラットケーブルがあり、このフラットケーブルはフレキシブルな構成であるため、スライド自在は部品のスライド動作に追随して屈曲自在であることからボディーパネルとスライド自在な部品に取り付けられている電装品の間で導通を確実に行なうことができる。
【0004】一方、ボディーパネルとスライドドアの間に装着するフラットケーブルは、スライドドアの開閉頻度が多いこともあり、何からの支持部材で保護および支持する必要がある。従来のこの種の支持構造としては、フラットケーブルに被覆される熱収縮チューブがあり、この熱収縮チューブはフラットケーブルの全体を覆っているため、フラットケーブルを確実に保護しつつフラットケーブルをボディーパネルとスライドドアの間に介装することができる。
【0005】ところが、このようにフラットケーブルを熱収縮チューブで覆ってしまうと、熱収縮チューブがフラットケーブルの上下面に設けられてしまうため、その厚みの分だけフラットケーブルの剛性が高くなり過ぎてしまい、フラットケーブルをスムーズに屈曲させることができなくなる。
【0006】このような不具合を解消するものとしては、例えば、特開平11ー346424号公報に記載されたようなものがあり、図2のように示される。図2において、1はフラットケーブルであり、このフラットケーブル1は薄板状の屈曲補助板2に載置されるようになっている。
【0007】この屈曲補助板2の両側面には折り曲げ部2aが設けられており、フラットケーブル1はこの折り曲げ部2aに支持されることによって屈曲補助板2に固定される。
【0008】このものにあっては、フラットケーブル1が屈曲補助板2に載置されるだけであるため、フラットケーブル1の全体の厚みが増大することがなく、フラットケーブル1をスムーズに屈曲させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来のフラットケーブル1の支持構造にあっては、屈曲補助板1の両側面に設けられた折り曲げ部2aによってフラットケーブル1が支持されていたため、フラットケーブル1が折り曲げ部2aによって傷付いてしまうという問題があった。
【0010】また、折り曲げ部2aが存在する部位では、フラットケーブル1がスムーズに屈曲しないという問題もある。
【0011】そこで本発明は、フラットケーブルが傷付くのを防止しつつ、フラットケーブルをスムーズに屈曲させることができるフラットケーブルの保持具を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、上記課題を解決するために、複数本の導体が並列に一体化されてなる屈曲自在なフラットケーブルを保持する保持具であって、前記フラットケーブルを支持するとともに、前記フラットケーブルの屈曲動作に追随して屈曲可能な平板状の屈曲補助板と、前記フラットケーブルおよび屈曲補助板に巻回される熱収縮テープとからなり、前記熱収縮テープを前記フラットケーブルの長手方向に沿ってスパイラル状に巻き付けて前記屈曲補助板に固定することを特徴としている。
【0013】その場合、フラットケーブルがスパイラル状に巻き付けられた熱収縮テープによって屈曲補助板に固定されるため、フラットケーブルが屈曲される際に熱収縮テープがフラットケーブルの長手方向に伸びてフラットケーブルの屈曲動作に追随させることができる。
【0014】本発明では、このようにフラットケーブルをスパイラル状に編組された熱収縮テープによって屈曲補助板に固定して屈曲させることができるため、フラットケーブルが傷付いてしまうのを防止することができるとともに、フラットケーブルの剛性が増大してしまうのを防止してフラットケーブルをスムーズに屈曲させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】図1は本発明に係るフラットケーブルの保持具の一実施形態を示す図である。
【0017】まず、構成を説明する。図1において、11は自動車のボディーパネルとスライドドアの間等に配線されたフラットケーブルであり、このフラットケーブル11は複数の電線(導体)11aが並列に一体化され、屈曲自在となっている。
【0018】このフラットケーブル11はコンベックス銅体等からなる平板状の屈曲補助板12に載置されており、この屈曲補助板12はフラットケーブル11の屈曲動作に追随して屈曲するようになっている。
【0019】このフラットケーブル11は熱収縮テープ13によって屈曲補助板12に固定されており、この熱収縮テープ13はフラットケーブル11の長手方向に沿ってスパイラル状に巻き付け固定されるようになっている。
【0020】具体的には、図1(a)で示すように熱収縮テープ13のAで示す部分を拡大すると、図1(b)に示すようにスパイラル状になっている。これら熱収縮チューブ全体的に見ると図1(c)に示すように板状のテープの斜め方向にスパイラル状に巻き込まれて構成されているためである。
【0021】本実施形態では、フラットケーブル11をスパイラル状に巻き付けた熱収縮テープ13によって屈曲補助板12に固定したため、フラットケーブル11が屈曲される際に熱収縮テープ13がフラットケーブル11の長手方向に伸びてフラットケーブル11の屈曲動作に追随させることができる。
【0022】そして、本実施形態では、このようにフラットケーブル11をスパイラル状に巻き付けた熱収縮テープ13によって屈曲補助板12に固定して屈曲させることができるため、フラットケーブル11が傷付いてしまうのを防止することができるとともに、フラットケーブル11の剛性が増大してしまうのを防止してフラットケーブル11をスムーズに屈曲させることができる。
【0023】なお、本実施形態のフラットケーブル11はFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)タイプのものであるが、これに限らず、FPC(フレキシブル・プリント・サーキット)タイプのフラットケーブルを用いても良い。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、フラットケーブルをスパイラル状に巻き付けた熱収縮テープによって屈曲補助板に固定して屈曲させることができるため、フラットケーブルが傷付いてしまうのを防止することができるとともに、フラットケーブルの剛性が増大してしまうのを防止してフラットケーブルをスムーズに屈曲させることができる。
【出願人】 【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
【出願日】 平成12年5月24日(2000.5.24)
【代理人】 【識別番号】100072604
【弁理士】
【氏名又は名称】有我 軍一郎
【公開番号】 特開2001−332876(P2001−332876A)
【公開日】 平成13年11月30日(2001.11.30)
【出願番号】 特願2000−153577(P2000−153577)