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【発明の名称】 電気装置用キャビネット
【発明者】 【氏名】畑野 信夫

【要約】 【課題】十分な放熱をなし得る電気装置用キャビネットを提供する。

【解決手段】全面の少なくとも1つから吸気可能な縦長箱形のキャビネット本体1の一側面にそのほぼ全面に及ぶ開口部4を設け、前記キャビネット本体の一側面に、それとほぼ同外形で比較的扁平な箱形を呈すると共に、上面、下面、正面及び背面の少なくとも1つに排気口7を設け、かつ、片面に設けられた多数の排気孔16に排気ファン17をそれぞれ取り付けたファンダクト5を、片面をキャビネット本体の一側面と対向させ、かつ、一側面の開口部を覆うようにして気密に取り付けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 全面の少なくとも1つから吸気可能な縦長箱形のキャビネット本体の一側面にそのほぼ全面に及ぶ開口部を設け、前記キャビネット本体の一側面に、それとほぼ同外形で比較的扁平な箱形を呈すると共に、上面、下面、正面及び背面の少なくとも1つに排気口を設け、かつ、片面に設けられた多数の排気孔に排気ファンをそれぞれ取り付けたファンダクトを、片面をキャビネット本体の一側面と対向させ、かつ、一側面の開口部を覆うようにして気密に取り付けたことを特徴とする電気装置用キャビネット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LANやWAN等のデータ通信ネットワークに使用される電子・電気機器、その他の電子・電気機器を収容する電気装置用キャビネットに係り、特に、キャビネット内の電子・電気機器によって発生する熱の放散を改良した電気装置用キャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気装置用キャビネットは、電子・電気機器を収容する縦長箱形のキャビネット本体の底面、側面及び背面の少なくとも1つを吸気可能とし、電子・電気機器によって発生する熱を放散するため、上面に設けられた1又は2以上の排気孔に排気ファンを取り付けて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の電気装置用キャビネットを設置する場合は、設置スペースのコンパクト化を図るため、側方へ隣接して多数並設されることが多く、吸気面の減少もあって、それぞれの上面に設けた排気ファンによる排気だけでは、放熱を十分に行うことが困難となる不具合がある。
【0004】そこで、本発明は、十分な放熱をなし得る電気装置用キャビネットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明の電気装置用キャビネットは、全面の少なくとも1つから吸気可能な縦長箱形のキャビネット本体の一側面にそのほぼ全面に及ぶ開口部を設け、前記キャビネット本体の一側面に、それとほぼ同外形で比較的扁平な箱形を呈すると共に、上面、正面及び背面の少なくとも1つに排気口を設け、かつ、片面に設けられた多数の排気孔に排気ファンをそれぞれ取り付けたファンダクトを、片面をキャビネット本体の一側面と対向させ、かつ、一側面の開口部を覆うようにして気密に取り付けたことを特徴とする。
【0006】排気ファンは、点検保守や修理、交換等を容易にするため、所要数ずつ一括して分割し、かつ、ファンダクトに対して着脱可能に取り付けられていることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1、図2、図3、図4、図5及び図6は本発明に係る電気装置用キャビネットの実施の形態の一例を示す正面図、右側面図、左側面図、背面図、平面図及び図1におけるVI−VI線矢視図である。図中1は電子・電気機器(図示せず)を収容する縦長箱形の金属製のキャビネット本体で、その背面の下部には、エキスパンドメタル2を内貼りした吸気のための開口部3が設けられており、又、左側面には、電子・電気機器によって発生する熱を放散するための縦長矩形の開口部4がほぼ全面に及んで設けられている。
【0008】キャビネット本体1の左側面には、それとほぼ同外形で比較的扁平な箱形を呈するファンダクト5がビス止め等によって取り付けられている。ファンダクト5は、電子・電気機器によって発生する熱により温められたキャビネット本体1内の空気を上方へ排出するためのものであり、図7に示すように、その上面には、エキスパンドメタル6を内貼りした矩形の排気口7がほぼ全面に及んで設けられていると共に、右側面、すなわち、キャビネット本体1の左側面と対向する面(図7においては左側面)には、キャビネット本体1の開口部4と連通する横長矩形の複数(図7においては3つ)の開口部8が上下方向へ適宜に離隔して設けられており、各開口部8の上、下の開口縁には、後述するファン取付けプレートの出し入れを案内するガイドフランジ9が内方へ突設されている。又、ファンダクト5の背面には、縦長矩形の窓10が上記各開口部8と対応してそれぞれ設けられており、これらの窓10は、蓋11により気密に閉鎖可能に設けられている。
【0009】そして、ファンダクト5の各開口部8は、それらとほぼ同外形の横長矩形のファン取付けプレート12によってそれぞれ気密に閉鎖可能に設けられている。ファン取付けプレート12は、前記窓10からファンダクト5内に出し入れされるものであり、図8〜図10に示すように、その上、下縁には、ファンダクト5における開口部8のガイドフランジ9と摺接可能なフランジ13が設けられ、かつ、ファン取付けプレート12を開口部8に係止するため、フランジ13におけるファン取付けプレート12の一端部(図9においては左端部)側に、ファンダクト5の開口部8の側縁と係合可能な切欠き14が設けられており、又、ファン取付けプレート12を出し入れする際の引き手15が、他端部(図9においては右端部)側を折曲して設けられている。更に、ファン取付けプレート12には、複数(図8においては4つ)の排気孔16が適宜に離隔して設けられており、各排気孔16には、図7に示すように、排気ファン17がそれぞれ取り付けられている。なお、ファン取付けプレート12は、上述したように、フランジ13をファンダクト15のガイドフランジ9に摺接させつつ窓10からファンダクト5内に挿入し、かつ、切欠き14を開口部8の側縁に係止させた後、ボルト等の締結具(図示せず)によりファンダクト5に取り付けられるものである。
【0010】なお、図1において18はキャビネット本体1のドア、図2、図3において19は隣接するファンダクト付きキャビネット本体1を連結するボルト等の連結具(図示せず)が挿通される連結用孔であり、又、図7において20はファンダクト5をキャビネット本体1に取り付けるための取付け孔、図7、図8において21はファン取付けプレート12をファンダクト5に取り付ける際の仮止め手段としてのマグネットキャッチである。
【0011】上記構成の電気装置用キャビネットにおいて、電子・電気機器によって発生する熱を放散するには、ファンダクト5に取り付けた各排気ファン17を作動し、キャビネット本体1の背面下部の開口部3から外気を吸い込むと共に、キャビネット本体1内の温められた空気をファンダクト5内に取り込み、かつ、その排気口7から上方へ排出する。又、排気ファン17の点検保守や修理、交換等を行うには、ファンダクト5の蓋11を取り外し、窓10からファン取付けプレート12を引き出して行う。
【0012】なお、上述した実施の形態においては、ファンダクト5をキャビネット本体1の左側面に取り付ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、上記左側面の他、ほぼ全面に及ぶ開口部を設けたキャビネット本体の右側面、正面又は背面の1つにファンダクト5を取り付けるようにしてもよい。又、ファンダクト5の排気口7は、上面に設ける場合に限らず、上面の他、下面、正面及び背面の少なくとも1つにそのほぼ全面に及ぶ排気口を設け、かつ、排気口を覆うエキスパンドメタルをファンダクト5に内貼りするようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気装置用キャビネットによれば、従来の上面に比べて面積の大きな側面のほぼ全面を排気のために用いることが可能となるので、十分な放熱を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】500115815
【氏名又は名称】株式会社 コムラック
【出願日】 平成12年3月13日(2000.3.13)
【代理人】 【識別番号】100064296
【弁理士】
【氏名又は名称】高 雄次郎
【公開番号】 特開2001−257496(P2001−257496A)
【公開日】 平成13年9月21日(2001.9.21)
【出願番号】 特願2000−68357(P2000−68357)