| 【発明の名称】 |
導電部材の接合方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】西脇 敏博
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| 【要約】 |
【課題】両導電部材の接合部から外れた部位にレ―ザまたは光ビ―ムを照射し、導電部材の熱エネルギ―の伝導を利用して前記接合部における被覆材の溶融を促進することにより、導電部材の良好な接合が得られるような導電部材の接合方法を提供する。
【解決手段】基板上に配置された第2導電部材2に第1導電部材3を接合する方法において、少なくとも両導電部材の一方の導電部材の一部を前記第1導電部材の融点よりも低い融点を具有する被覆材4によって被覆し、両導電部材の接合部5近傍の接合部から外れた部位6で前記第1導電部材にレ―ザまたは光ビ―ムを照射し、該第1導電部材による熱伝導によって熱エネルギ―を前記両導電部材の接合部に伝達し、該接合部における前記伝達された熱エネルギ―によって前記被覆材を溶融させ、該溶融した被覆材の凝固によって第1導電部材と第2導電部材とを接合するようにした導電部材の接合方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基板上に配置された第2導電部材に第1導電部材を接合する方法において、少なくとも両導電部材の一方の導電部材の一部を前記第1導電部材の融点よりも低い融点を具有する被覆材によって被覆し、両導電部材の接合部近傍の接合部から外れた部位で前記第1導電部材にレ―ザまたは光ビ―ムを照射し、該第1導電部材による熱伝導によって熱エネルギ―を前記両導電部材の接合部に伝達し、該接合部における前記伝達された熱エネルギ―によって前記被覆材を溶融させ、該溶融した被覆材の凝固によって第1導電部材と第2導電部材とを接合するようにしたことを特徴とする導電部材の接合方法 |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に配置された第2導電部材に第1導電部材を接合する導電部材の接合方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、基板上に配置された第2導電部材に第1導電部材を接合する導電部材の接合方法において、各導電部材をこれら導電部材の融点よりも低い融点を具有する被覆材によって被覆し、両導電部材の接合部の前記第1導電部材側にレ―ザを照射し、該第1導電部材及び第2導電部材の一部を溶融させて該溶融の凝固によって第1導電部材と第2導電部材とを接合するようにした導電部材の接合方法は例えば特開平7ー214369号公報に開示されている。そして、前記被覆材は溶融部の爆飛を抑制するように作用させている。 【発明が解決しようとする課題】 【0003】ところで、前記従来の接合方法では、レ―ザ照射面下の第1及び第2導電部材の一部を溶融させるため、各被覆材を好適に選定しても被覆材の厚さとレ―ザ出力の関係が前記接合の良好域を定める要因となり、被覆材の厚さやレ―ザ出力等が前記良好域を外れると溶融金属が爆飛して接合部に穴明き状態が発生して両者の接合を不良にする虞がある。 【0004】本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、両導電部材の接合部から外れた部位にレ―ザまたは光ビ―ムを照射し、導電部材の熱エネルギ―の伝導を利用して前記接合部における被覆材の溶融を促進することにより、導電部材の良好な接合が得られるような導電部材の接合方法を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明における導電部材の接合方法は、少なくとも両導電部材の一方の導電部材の一部を第1導電部材の融点よりも低い融点を具有する被覆材によって被覆し、両導電部材の接合部近傍の接合部から外れた部位で前記第1導電部材にレ―ザまたは光ビ―ムを照射し、該第1導電部材による熱伝導によって熱エネルギ―を前記両導電部材の接合部に伝達し、該接合部における前記伝達された熱エネルギ―によって前記被覆材を溶融させ、該溶融した被覆材の凝固によって第1導電部材と第2導電部材とを接合するようにしたことを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】図1,図2を参照してこの発明の第1実施例について説明をする。1はセラミック材等からなる基板であり、該基板1上には適当な電気回路が形成され、その外部接触用端子である第2導電部材2は例えば銀パラジウムまたはその合金或は金パラジウムまたはその合金或は銅またはその合金等で構成されている。 【0007】また、前記第2導電部材2に溶着によって接続される外部端子である第1導電部材3も、例えば第2導電部材2と略同一の上記材料から選定して適用されるものである。但し本発明では第1導電部材3及び第2導電部材2の材料は特に上記ものに限定されることなく要するに優れた導電部材であればよい。 【0008】また、4は前記第1導電部材3の融点よりも低い融点を具有する被覆材である例えば錫またはその合金等が適用され、図示の実施例では第1導電部材3の全表面を被覆するようになされている。 【0009】また、被覆材4で被覆された第1導電部材3と第2導電部材2とは図1で仮想曲線で示すような部位5で接合されるようになっている。 【0010】また、第1導電部材3は前記接合部位5の近傍で、第2導電部材2に対して間隔を広げるように湾曲した端部6を備えており、該端部6に対して例えば矢印7の方向にレ―ザまたは光ビ―ムが照射されるようにしている。 【0011】そして、矢印7の方向からレ―ザまたは光ビ―ムが第1導電部材3の端部6に向けて照射されると、その照射によって、第1導電部材3の端部6の被覆材4及び第1導電部材3が加熱され、該部の被覆材4は溶融されると共に第1導電部材3は熱エネルギ―を吸収して高温となる。 【0012】この第1導電部材3が吸収した熱エネルギ―は、第1導電部材3による熱伝導によって周囲の被覆材4を溶融させながら該熱エネルギ―を両導電部材3,2の接合部位5に伝達する。そして、該接合部位5においても前記伝達された熱エネルギ―によって被覆材4が溶融される。 【0013】これら溶融された被覆材4は、第1導電部材3と第2導電部材2間の前記接合部位5に溜り、ここで凝固することによって第1導電部材3と第2導電部材2が確実に接合される。 【0014】この実施例によると、レ―ザまたは光ビ―ムが照射される部位が両導電部材3,2の接合部位5の近傍の接合部から外れた部位(端部)であるので、レ―ザまたは光ビ―ムの照射による熱エネルギ―が直接に前記接合部に付与されることがないことから、第1導電部材3の端部を多少溶融させるような強力な熱エネルギ―を付与しても、両導電部材3,2の接合部位5に穴明き状態等が発生することは確実に防止される。 【0015】なお、この実施例においては、被覆材4を第1導電部材3に被覆したものについて説明をしたが、この被覆材4は第2導電部材2に被覆してもよく、或は両導電部材3,2に被覆してもよい。 【0016】図3は第1導電部材3の端部6の変形図であって、図示のように第1導電部材3の端部6を二股に形成して該第1導電部材による熱エネルギ―の熱伝導をより有効にしてもよい。そして、本発明におけるレ―ザまたは光ビ―ムが照射される第1導電部材3の例えば端部6の形状は例示したものに限らず適宜に変更できるものである。 【0017】また、図4は両導電部材3,2を平行に配置すると共に第1導電部材3の端部6を第2導電部材2の端部8からはみ出すように突出させた事例であり、この場合にも突出した第1導電部材3の端部6にレ―ザまたは光ビ―ムを照射して本発明に係る接合方法を実施することができるものである。 【0018】 【発明の効果】本発明では、導電部材の接合方法において、少なくとも両導電部材の一方の導電部材の一部を第1導電部材の融点よりも低い融点を具有する被覆材によって被覆し、両導電部材の接合部近傍の接合部から外れた部位で前記第1導電部材にレ―ザまたは光ビ―ムを照射し、該第1導電部材による熱伝導によって熱エネルギ―を前記両導電部材の接合部に伝達し、該接合部における前記伝達された熱エネルギ―によって前記被覆材を溶融させ、該溶融した被覆材の凝固によって第1導電部材と第2導電部材とを接合するようにしたので、第1導電部材の端部を多少溶融させるような強力な熱エネルギ―を付与しても、両導電部材の接合部位に穴明き状態等が発生することは確実に防止され、優れた導電部材の接合方法となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000184366 【氏名又は名称】小原株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月10日(2000.3.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091801 【弁理士】 【氏名又は名称】西村 幹男
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| 【公開番号】 |
特開2001−257486(P2001−257486A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−65920(P2000−65920) |
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