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【発明の名称】 配線基板の製造方法
【発明者】 【氏名】浅野 俊哉

【要約】 【課題】配線基板の製造方法において、層間接続用の穴をレーザ照射により形成する場合であっても、配線パターンに不良が発生することを防止する。

【解決手段】レーザによる穴開けの際に生じたスミア32のため、メッキで形成された第2導体層15aには盛り上がり部分36ができるが、第2導体層15aの形成後、その表面を機械研磨にて平坦化する。これにより、第2導体層15aの上にビルドアップ層の形成や配線パターンの形成を支障なく行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 絶縁樹脂層にレーザにより穴を形成する穴開け工程と、前記穴を形成する際に発生したスミアを除去するためのスミア除去処理を行う除去処理工程と、該除去処理工程後、前記絶縁樹脂層の表面にメッキ層を形成すると共に、前記穴の内面にメッキを施すメッキ工程と、前記メッキ層の表面を研磨する研磨工程と、を有することを特徴とする配線基板の製造方法。
【請求項2】 前記絶縁樹脂層の表面には金属層が積層されており、前記穴開け工程は、前記絶縁樹脂層に、前記金属層側からレーザを照射することにより穴を形成するものであると共に、前記メッキ工程は、前記金属層の上にメッキ層を形成すると共に、前記穴の内面にメッキを施すものであることを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。
【請求項3】 前記メッキ工程では、前記穴の内面にメッキを施すことにより、該穴に導体を充填することを特徴とする請求項1又は2に記載の配線基板の製造方法。
【請求項4】 前記研磨工程の後、前記穴に充填された導体の直上に更にビアホールを形成する工程を有することを特徴とする請求項3に記載の配線基板の製造方法。
【請求項5】 前記メッキ工程に先立ち、配線パターンを形成すべき領域の周囲にメッキレジストを形成する工程を有し、前記メッキ工程は、前記メッキレジストに囲まれた領域にメッキ層を形成するものであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の配線基板の製造方法。
【請求項6】 前記研磨工程にて研磨されたメッキ層の表面にエッチングレジストを形成し、その後、エッチングで該メッキ層の不要部分を除去することにより、配線パターンを形成する工程を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の配線基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、層間接続用の穴をレーザにより形成する配線基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、配線基板においては、その表裏面や内部など、樹脂製の絶縁層(絶縁樹脂層)を介して複数の導体層を積層することにより、配線密度を向上させることが行われている。この種の配線基板においては、配線の高密度化を進めるために微細パターンが必要とされており、これに伴い、導体層相互間を接続(層間接続)するためのビアホールの径も微小化が要求される。ビアホールとは、穴の内面にメッキが施されて構成されたものであるが、その径の微小化を図るため、穴の形成にはレーザが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】絶縁樹脂層の穴あけにレーザを用いる場合、レーザ照射を受けて蒸発した樹脂の一部が、穴内に残留したり、穴の周辺部に飛散したりして汚れ(スミア)となるので、これを除去する必要がある。このため従来より、例えば特開平5−291727号公報に記載の様に、プラズマ処理を施すことによりスミアを除去しようとする技術が提案されている。
【0004】しかし、これだけでは特に穴の周辺のスミアを完全には除去できないことから、後のメッキ工程にて穴周辺の絶縁樹脂層の表面に形成される導体層(メッキ層)に盛り上がり部分が生じてしまう。そのためビルドアップ法により配線基板の多層化を図ろうとしても、この膨らみを生じた導体層の上にはビルドアップ層(ビルドアップ法により積層される絶縁層および導体層をいう)を良好に積層することが困難となる(延いては、配線形成に支障が生じる)可能性がある。また、エッチングにより不要部分を除去して配線パターンを形成する際、穴周辺のメッキ層を残すべくエッチングレジストで覆おうとしても、その膨らみによってメッキ層とエッチングレジストとの間に隙間が生じる可能性が高くなる。その場合、当該隙間にエッチング液が侵入し、本来必要である穴周辺のメッキ層までもがエッチング液に溶解されることになり、断線不良が発生し易くなる。
【0005】そして、同様の問題が、表面に金属層が形成された絶縁樹脂層に対して、金属層側から絶縁樹脂層にレーザを照射することによって、穴を形成する場合にも生じ得る。即ち、レーザにより設けられた穴の周辺においては、金属層が反ることがあり、その結果、後のメッキ工程にて穴周辺の金属層の表面に形成される導体層(メッキ層)に膨らみが生じる可能性があるためである。
【0006】本発明は、こうした問題を背景としてなされたものであり、配線基板の製造方法において、層間接続用の穴をレーザ照射により形成する場合であっても、良好に配線パターンを形成可能とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的を達成するため、請求項1の配線基板の製造方法においては、穴開け工程において絶縁樹脂層にレーザにより穴を形成し、その際に発生したスミアを除去して清浄にするためのスミア除去(クリーニング)処理を、除去処理工程にて行う。レーザとしては、例えばCO2レーザ、YAGレーザ、エキシマレーザなどが考えられる。またスミア除去処理としては、例えば、プラズマクリーニングや、硫酸法、クロム酸法、過マンガン酸カリウム法などのケミカルホールクリーニングなどが挙げられる。
【0008】そして、スミア除去工程後のメッキ工程において、絶縁樹脂層の表面にメッキ層を形成すると共に、穴の内面にメッキを施し、研磨工程において、メッキ層の表面を研磨する。メッキ層表面の研磨は、機械的な研磨(機械研磨)にて行われるものである。機械研磨としては、例えばバフ研磨、ベルトサンダなどが考えられる。
【0009】即ち、請求項1の製造方法では、メッキ層の形成後、このメッキ層の表面を研磨することから、仮に、穴の周囲の絶縁樹脂層表面に残ったスミアによりメッキ層に盛り上がりが生じても、その部分を平坦化することができる。従って、この上へのビルドアップ層の形成、即ち上層としての配線パターンの形成を支障なく行うことができる。また、エッチングレジストを隙間なくメッキ層に密着させることができることとなり、エッチングレジストとメッキ層との間へのエッチング液の侵入を防止して、配線の断線不良を防止することができる。
【0010】なお、上記の目的を達成するには、メッキ工程の前に絶縁樹脂層を研磨することにより、穴周辺に付着したスミアを絶縁樹脂層の樹脂と共に除去することも考えられる。しかし、そうすると、研磨により生じた削り屑(即ち樹脂とスミアとが混在した有機物)が穴の内面を汚し、メッキ工程において穴の内面に良好にメッキを施すことが困難となり、正常なビアホールを形成できなくなる。これに対して請求項1の方法によれば、メッキ層の形成前には研磨を行わないことから、そうした問題が発生しないので好ましいといえる。
【0011】また、メッキ層表面を研磨するという思想は、請求項2に記載の様に、絶縁樹脂層の表面に金属層が積層されており、穴開け工程が、この絶縁樹脂層に金属層側からレーザを照射することにより穴を形成する場合にも適用することができる。この場合、メッキ工程は、金属層の上にメッキ層を形成すると共に、穴の内面にメッキを施すものであるが、研磨工程において、メッキ層の表面を研磨するので、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。さらに、穴の周辺の金属層の端に反りがあって、メッキ層が膨らむが、研磨によってこの膨らみが除去されるため、特によい。
【0012】そして請求項1の発明や請求項2の発明は、請求項3に記載の様に、メッキ工程が、穴の内面にメッキを施すことにより、穴に導体(本明細書では「メッキ導体」という)を充填するものである場合に適用すると、新たな効果を発揮する。即ち、穴にメッキ導体を充填することによりいわゆるフィルドビアを構成する場合には、絶縁樹脂層の表面(請求項1の場合)や金属層の表面(請求項2の場合)には、メッキ層が比較的厚く形成されることとなる。従ってそのままでは、後のエッチング(例えば後述の請求項6参照)にて、このメッキ層の不要部分を除去する際に、幅方向のエッチング深さが深くなりパターンの精度が低くなる可能性がある。これに対して、研磨工程によりメッキ層を研磨すれば、その厚さを薄くすることができるので、パターン精度の低下といった問題を解決することができる。
【0013】そして、研磨工程によりメッキ層の表面(請求項3のフィルドビアの上部表面を含む)が平坦化されるので、請求項4の様に穴(即ちメッキ導体)の直上にビアホールを形成しようとする場合には、精度良くビアホールを形成できるという効果を奏する。ビアホールの直上に更にビアホールを形成すると配線の短縮化、延いては配線密度の高度化を図ることができるが、メッキ層の表面を研磨して平坦化することにより、配線密度の高度化をより確実に図ることができるのである。
【0014】なお、請求項5記載の様に、メッキ工程に先立って、配線パターンを形成すべき領域の周囲にメッキレジストを形成する工程を有し、メッキ工程においては、そのメッキレジストに囲まれた領域(即ち、配線パターンを形成すべき領域)にメッキ層を形成するものとして、上記発明(請求項1〜4)を構成することができる。
【0015】また、以上の発明(請求項1〜4)は、請求項6記載の様に、研磨工程にて研磨されたメッキ層の表面にエッチングレジストを形成し、その後、エッチングで該メッキ層の不要部分を除去することにより、配線パターンを形成する工程を有するものとしても構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面と共に説明する。図1は、第1実施例としての製造方法を一部に使用して構成される配線基板1の内部構造を示す図である。図1に示すように、この配線基板1においては、ガラス−エポキシ樹脂複合材料製の絶縁性基板である配線基板本体3の表裏の両面(第1主面3a及び第2主面3b)に、第1導体層5a,5bが形成されている。第1導体層5a,5bは、配線基板本体3に銅箔が加熱・加圧により密着された層7a,7bと、その上に銅メッキにより積層された層9a,9bから形成されている。
【0017】配線基板本体3には、両主面3a,3bの一方から他方に貫通する貫通穴11aの内面にメッキ11bが施されることによりスルーホール11が形成されている。このスルーホール11により、第1主面3a上の第1導体層5aと第2主面3b上の第1導体層5bとは相互に接続されている。なお、スルーホール11の内部には樹脂が充填されている。
【0018】そして第1導体層5a,5bの上には、例えばエポキシ樹脂や、フッ素樹脂などの、樹脂製の第1層間絶縁層13a,13bが積層され、更に、第1層間絶縁層13a,13bの上には、第2導体層15a,15bが形成されている。即ち、この第1導体層5a(5b)と第2導体層15a(15b)とは、第1層間絶縁層13a(13b)を間に挟んで積層されている。また第1導体層5a(5b)と第2導体層15a(15b)とは、第1層間絶縁層13a(13b)に形成された第1フィルドビア17a(17b)により接続されている。この第1フィルドビア17a(17b)に充填されたメッキ導体は、請求項の「穴に充填された導体」に相当する。
【0019】そして第2導体層15a,15bの上には更に、樹脂製の第2層間絶縁層19a,19bが積層されている。この内、第1主面3a側の第2層間絶縁層19aの上には、ICチップなどの電子部品を配線基板1に実装するためのフリップチップパッド21が多数形成され、各フリップチップパッド21上には、高温はんだから成る略半球状のフリップチップバンプ22が形成されている。なお第1主面3a側の第2層間絶縁層19a上において、フリップチップパッド21の周囲には、半田の流出を防ぐためのソルダレジスト層23aが形成されている。
【0020】一方、第2主面3b側の第2層間絶縁層19bの上には、マザーボードなどの他の配線基板の配線と、当該配線基板1の配線と接続するためのLGAパッド25が多数形成されている。そして、第2主面3b側の第2層間絶縁層19b上において、LGAパッド25の周囲にもソルダレジスト層23bが形成されている。
【0021】なお、第1主面3a側において第2導体層15aとフリップチップパッド21とは、第2層間絶縁層19aに形成された第2フィルドビア27aにより互いに接続されている。そして、第2主面3b側において、第2導体層15bとLGAパッド25とは、第2層間絶縁層19bに形成された第2フィルドビア27bを介して互いに接続されている。この様に層間接続に第1フィルドビア17a,17bや第2フィルドビア27a,27bを用いることで、配線基板1のおもて面とうら面とを(即ち、フリップチップパッド21とLGAパッド25とを)一直線で結ぶスタックトビアを形成できる。そのため、配線基板1内の配線長が短くなり、配線の高密度化や、電気的特性の向上を図ることができる。
【0022】上記の第1フィルドビア17a,17b、第2フィルドビア27a,27b、第2導体層15a,15b、フリップチップパッド21、LGAパッド25は、本発明の方法により形成される。以下ではその一例として、図2に示す様に、第1主面3a側の第1層間絶縁層13aに第1フィルドビア17aを形成すると共に、第1層間絶縁層13aの上に第2導体層15aを形成する場合について説明する。なお図2は、スルーホール11の上部付近を拡大して示している。
【0023】図2(a)に示す様に、第1導体層5a上に第1層間絶縁層13aを積層し、この第1層間絶縁層13aにレーザ(本実施例ではCO2レーザ)を照射する。レーザ照射により、図2(b)に示す様に、第1層間絶縁層13aに穴30が形成される。第1層間絶縁層13aの内のレーザが照射される部分は、第1導体層5aを覆っている部分であり、穴30が形成されると、穴30の内部からは第1導体層5aが露出される。なお、これが請求項の「穴開け工程」に相当する。
【0024】第1層間絶縁層13aは樹脂からなるものであり、レーザが照射された部分の樹脂が蒸発することにより穴30ができるのであるが、その樹脂の一部が穴30の内面(側面および底面)や穴30の周辺に、スミア32として残留する。そこでスミア32を除去するためのスミア除去処理として、周知のプラズマクリーニング処理(本実施例では、O2、CF4のプラズマを使用)を行う。これにより、図2(c)に示す様に、穴30の内部のスミア32はほぼ除去することができる。なお、これが請求項の「除去処理工程」に相当する。
【0025】次に図2(d)に示す様に、穴30の周辺など、配線パターンを形成すべき領域の周囲にメッキレジスト34を形成する。この工程は、請求項における「配線パターンを形成すべき領域の周囲にメッキレジストを形成する工程」である。そして、メッキレジスト34で包囲された領域(穴30の内部および穴30の周囲を含む)に無電解メッキおよび電解メッキを施す。これにより、図2(e)に示す如く第2導体層15a(請求項の「メッキ層」に相当する)を形成すると共に、穴30の内部にメッキ導体を充填して第1フィルドビア17aを形成する。この工程は、請求項の「メッキ工程」に相当する。
【0026】ところで、プラズマクリーニング処理においては、穴30の周辺に付着したスミア32を完全には除去し難いため、図2(c)に示す如く、スミア32の一部が第1層間絶縁層13aの表面に残留している。そのため第1層間絶縁層13aの表面に形成された第2導体層15aの一部には、図2(e)に示すような盛り上がり部分36ができてしまう。
【0027】そこで、図2(f)の様にメッキレジスト34を取り除いた後、第2導体層15aの表面を機械研磨(バフ研磨)することにより、図2(g)に示す如く第2導体層15aの表面を平坦化して、盛り上がり部分36を除去する。なお、これは請求項の「研磨工程」に相当する。
【0028】以上の様にして、第1フィルドビア17aおよび第2導体層15aが形成されるが、第2層間絶縁層19aを第2導体層15aの上に積層すれば、以降は、図2と共に説明したのと同様の手順にて、第2フィルドビア27aおよびフリップチップパッド21を形成することができる。また、第2主面3b側においても同様である。なお、第2フィルドビア27a,27bの一部は、第1フィルドビア17a,17bの真上に形成される。
【0029】以上説明した本実施例の製造方法によれば、以下の効果を奏する。
(1)第2導体層15a,15b、フリップチップパッド21、LGAパッド25のメッキによる形成後、それらの表面を研磨することから、ビルドアップ層の形成や第2フィルドビア27a,27bなどの形成(即ち配線パターンの形成)を支障なく行うことができる。
【0030】(2)第1フィルドビア17a,17bの直上に更に第2フィルドビア27a,27bの一部を形成することから、配線密度の高度化、電気的特性の向上を図ることができる。次に、本発明の製造方法の第2実施例を説明する。
【0031】上記第1実施例では、第1層間絶縁層13aなどの「絶縁樹脂層」の表面に「金属層」がないものとして説明したが、以下では第2実施例として、「絶縁樹脂層」の表面に「金属層」が形成されている場合について、図3と共に説明する。なお、第2実施例の方法により構成する配線基板1の構造については、第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0032】図3は、第1主面3a側の第1層間絶縁層13aに第1フィルドビア17aを形成すると共に、第1層間絶縁層13aの上に第2導体層15aを形成する様子を示す図である。なお図3は、図2と同様にスルーホール11の上部付近を拡大して示している。
【0033】まず、図3(a)に示す様に、第1導体層5a上に第1層間絶縁層13aを積層し、更に、その上に銅箔38(請求項の「金属層」に相当する)を積層する。そして、図3(b)に示す様に、ビアを形成すべき部分の銅箔をエッチングにより除去し、その領域の第1層間絶縁層13aにレーザ(本実施例ではCO2レーザ)を照射する。
【0034】レーザ照射により、図3(c)に示す様に、第1層間絶縁層13aに穴40が形成される。第1層間絶縁層13aの内のレーザが照射される部分は、第1導体層5aを覆っている部分であり、穴40が形成されると、穴40の内部からは第1導体層5aが露出される。なお、これは請求項の「穴開け工程」に相当する。
【0035】第1実施例と同様に、蒸発した樹脂の一部が穴40の内面(側面および底面)や穴40の周辺に、スミア42として残留するので、スミア42を除去するために第1実施例と同様のプラズマクリーニング処理を行う。これにより、図3(d)に示す様に、穴40の内部等のスミア42はほぼ除去することができる。なお、これが請求項の「除去処理工程」に相当する。
【0036】次に図3(e)に示す様に、穴40の内面および銅箔38の表面に無電解メッキおよび電解メッキを施すことにより、銅箔38の上に「メッキ層」を形成して第2導体層15aを構成すると共に、穴40の内部にメッキ導体を充填して第1フィルドビア17aを構成する。この工程は、請求項の「メッキ工程」に相当する。
【0037】ところでレーザによる穴開けにより、図3(c),(d)に示す如く穴40の周辺部分の銅箔38に反り部分44が生じており、そのため、銅箔38の上に形成された第2導体層15aの一部には、図3(e)に示すような盛り上がり部分46ができてしまう。
【0038】そこで、図3(f)の様に、第2導体層15aの表面を機械研磨(バフ研磨)することにより、第2導体層15aの表面を平坦化して、盛り上がり部分46を除去する。なお、これが請求項の「研磨工程」に相当するが、研磨により第2導体層15aは薄くされる。
【0039】その後、図3(g)に示す様に、第2導体層15aの内の配線パターンを形成すべき領域をエッチングレジスト48で覆い、図3(h)に示す如く、エッチングにより第2導体層15a(即ち、銅箔38および「メッキ層」)の不要部分を除去することにより配線パターンを形成した後、エッチングレジスト48を除去する。なお、これが、請求項における「メッキ層の表面にエッチングレジストを形成し、その後、エッチングでメッキ層の不要部分を除去することにより、配線パターンを形成する工程」に相当する。
【0040】以上の様にして、第1フィルドビア17aおよび第2導体層15aが形成されるが、第2層間絶縁層19aを第2導体層15aの上に積層すれば、以降は、図2と共に説明したのと同様の手順にて、第2フィルドビア27aおよびフリップチップパッド21を形成することができる。また、第2主面3b側においても同様である。なお、第2フィルドビア27a,27bの一部は、第1フィルドビア17a,17bの真上に形成される。
【0041】以上の第2実施例の製造方法においては、上記(2)の効果の他、以下の効果を得ることができる。
(3)メッキ層(第2導体層15a,15b、フリップチップパッド21、LGAパッド25)のメッキによる形成後、それらの表面を研磨することから、エッチングレジスト48を隙間なく、メッキ層に密着させることができることとなり、エッチングレジスト48とメッキ層との間へのエッチング液の侵入を防止して、配線パターンの断線を防止することができる。
【0042】(4)第2導体層15a,15b、フリップチップパッド21、LGAパッド25の表面を研磨することにより、それらが薄くなるため、高精度のエッチング、即ち高精度のパターン形成が可能となる。以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
【0043】例えば、上記実施例ではフィルドビア17a,17b,27a,27bを構成する場合について説明したが、スルーホール11を形成する場合にも本発明の方法を用いることができる。その場合には、配線基板本体3をレーザにて穴開けし、穴11aの内面や金属層7a,7bの上にメッキを施す。そして、金属層7a,7bの表面に形成されたメッキ層(層9a,9bとして形成された部分)、即ち第1導体層5a,5bの表面を研磨すればよい。また、フィルドビアではなく、ビアホールがメッキにより完全には充填されない形態のものについても適用できる。
【0044】また、上記第2実施例では、金属層(銅箔38)の所定領域を除去し、除去された領域にレーザ照射するものとして説明したが、出力の高いレーザである場合には、金属層ごと絶縁樹脂層に穴開けすることができ、そうすれば、製造工程が簡単になるので好ましい。また、多層(複数の絶縁樹脂層および導体層)を一度に穴開けするようにしても良い。
【0045】また、上記実施例では、樹脂製の配線基板本体3を有する配線基板を製造するものとして説明したが、これに限られるわけではない。例えば、配線基板本体(コア基板)3を有しない、いわゆるコアレス基板にも適用できるし、また金属板をコアとする、いわゆるメタルコア基板を製造する場合にも、本発明を適用することができる。
【出願人】 【識別番号】000004547
【氏名又は名称】日本特殊陶業株式会社
【出願日】 平成12年3月10日(2000.3.10)
【代理人】 【識別番号】100082500
【弁理士】
【氏名又は名称】足立 勉 (外1名)
【公開番号】 特開2001−257474(P2001−257474A)
【公開日】 平成13年9月21日(2001.9.21)
【出願番号】 特願2000−66694(P2000−66694)