| 【発明の名称】 |
電話機の熱遮蔽構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 真弥
【氏名】山崎 貴義
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| 【要約】 |
【課題】基板に搭載された電子部品の発熱によるハンドセットの受話部の温度の上昇を防止する。
【解決手段】筐体3内の基板4に搭載された電子部品5の発熱による熱気を遮蔽板11に沿って排気孔10に誘導することにより受話部載置部6aへの熱気の回り込み及び熱の伝達を防止すると共に、ボタン孔7からの熱気の流出を防止する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電話機本体と、この電話機本体上に載置されるハンドセットを備え、前記電話機本体は、上面に前記ハンドセットの受話部を載置する受話部載置部を形成すると共に、この受話部載置部にフックボタンを出入させるボタン孔を設けた筐体と、この筐体内に実装された基板を有する電話機の熱遮蔽構造であって、前記筐体の底面に吸気孔を設けると共に、前記筐体の周面の前記基板の上端に対向する付近に排気孔を設け、かつ前記筐体内には前記受話部載置部の少なくとも前記基板に近い側の部分を囲うように遮蔽板を設けて、前記基板に搭載された電子部品の発熱による熱気を遮蔽板に沿って前記排気孔に誘導することを特徴とする電話機の熱遮蔽構造。 【請求項2】 請求項1において、基板を筐体の上面と同方向に傾斜させたことを特徴とする電話機の熱遮蔽構造。 【請求項3】 請求項1において、遮蔽板を略L字形に形成し、そのL字の角部を面取りして熱気を誘導し易くしたことを特徴とする電話機の熱遮蔽構造。 【請求項4】 請求項1において、遮蔽板を略L字形に形成し、そのL字の角部を曲面にして熱気を誘導し易くしたことを特徴とする電話機の熱遮蔽構造。 【請求項5】 請求項1において、遮蔽板を略L字形に形成し、その高さを基板の電子部品の高さより高くしたことを特徴とする電話機の熱遮蔽構造。 【請求項6】 請求項1において、筐体の底面に基板と同方向に傾斜した傾斜面を持つ凹部を形成し、この凹部の傾斜面に吸気孔を設けたことを特徴とする電話機の熱遮蔽構造。 【請求項7】 請求項6において、凹部の傾斜面の上端は遮蔽板の下端と同等またはそれ以上の高さに成るようにしたことを特徴とする電話機の熱遮蔽構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、卓上型の電話機において、ハンドセットの受話部の加熱を防止するための熱遮蔽構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図6は従来の電話機を示す側断面図、図7は同平面図である。この電話機は、電話機本体21と、ハンドセット22から成り、ハンドセット22は電話相手の音声を出力する受話部22aと、電話相手への音声を入力する送話部22bを有している。 【0003】電話機本体21は、上部ケースと下部ケースから成る筐体23と、この筐体23内に実装された基板24を備えており、基板24には電話機の各種の機能の制御を司る回路が形成され、その回路部品として発熱する電子部品25が含まれている。この電子部品25は基板24の下面に搭載されている。 【0004】また、筐体23の上面は所定の角度に傾斜し、この上面には各種の操作ボタンや種々の表示を行う液晶表示部等と共に、ハンドセット22の受話部22aを載置する受話部載置部26aと送話部22bを載置する送話部載置部26bが、受話部載置部26aが高い位置になるようにそれぞれ凹部状に設けられている。そして、受話部載置部26aにはボタン孔27が設けられ、このボタン孔27から出入し得るように通話のオン,オフを切り替えるフックボタン28がその一端を中心にして回転し得るように設けられている。 【0005】この構成において、電話機本体21からハンドセット22を取り上げると、受話部22aがフックボタン28から離れるので、図示しないスプリング等の付勢力によりフックボタン28が回転して受話部載置部26a内に突出し、これにより通話が可能な状態になる。また、ハンドセット22を電話機本体1に戻して、受話部22aと送話部22bを受話部載置部26aと送話部載置部26bに置くと、受話部22aによりフックボタン28が押し戻されて通話が不可の状態になるが、このとき受話部22aは受話部載置部26aに面接触する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の技術では、筐体23内の基板24に搭載された電子部品25から発生した熱が、図6及び図7に矢印で示したように電子部品25よりも高い位置にある受話部載置部26aに流れて、この受話部載置部26aを加熱し、この熱が受話部載置部26aからハンドセット22の受話部22aに伝わると共に、電子部品25からの熱が受話部載置部26aに設けられているボタン孔27から外に流出してハンドセット22の受話部22aを直接加熱するため、受話部22aが加速度的に温められることになり、このハンドセット22の受話部22aは使用者が直接耳に当てる部位であるので、温度が高いと使用者に不快感を与えるという問題がある。 【0007】近年、電話機器においてもその多機能化のためにLSIの高集積化等による高密度実装化が進み、その一方で筐体23の小型化が要求されていることから、筐体23の表面の温度の上昇はマンマシンインターフェースにおいて解決すべき大きな課題の一つとなっており、そのためハンドセット22の受話部22aが加熱されて使用者に不快感を与えると製品に対するクレームとなり、メーカーにとって不利なものとなる。 【0008】従って、本発明は、このような問題を解決することを課題とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、電話機本体と、この電話機本体上に載置されるハンドセットを備え、前記電話機本体は、上面に前記ハンドセットの受話部を載置する受話部載置部を形成すると共に、この受話部載置部にフックボタンを出入させるボタン孔を設けた筐体と、この筐体内に実装された基板を有する電話機の熱遮蔽構造であって、前記筐体の底面に吸気孔を設けると共に、前記筐体の周面の前記基板の上端に対向する付近に排気孔を設け、かつ前記筐体内には前記受話部載置部の少なくとも前記基板に近い側の部分を囲うように遮蔽板を設けて、前記基板に搭載された電子部品の発熱による熱気を遮蔽板に沿って前記排気孔に誘導することを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明による電話機の熱遮蔽構造の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す側断面図(図2のA−A線断面図)、図2は同平面図、図3は同底面図である。 【0011】図において1は電話機本体、2は電話相手の音声を出力する受話部2a及び電話相手への音声を入力する送話部2bを有するハンドセットであり、また図中のx方向はハンドセット2の長手方向と直交する方向、y方向はハンドセット2の長手方向と平行な方向を示している。電話機本体1は、上部ケースと下部ケースから成る筐体3と、この筐体3内にその底面に対して所定の角度θ1(θ1>0°)を成すように実装された基板4を備えており、基板4の下面には電話機の各種の機能の制御を司る回路の電子部品5が搭載されている。 【0012】前記筐体3の上面は所定の角度に傾斜し、基板4はこの筐体3の上面と同方向に前記角度θ1で傾斜している。前記筐体3の上面には各種の操作ボタンや種々の表示を行う液晶表示部等と共に、ハンドセット2の受話部2aを載置する受話部載置部6aと送話部2bを載置する送話部載置部6bが、受話部載置部6aが高い位置になるようにそれぞれ凹部状に設けられていて、受話部載置部6aにはボタン孔7が設けられ、このボタン孔7から出入し得るように通話のオン,オフ用のフックボタン8が一端を中心に回転し得るように設けられている。 【0013】また、筐体3の底面には、電子部品5の下方に位置するように複数の吸気孔9が設けられており、筐体3の周面のうちの傾斜した基板4の上端に対向する付近には複数の排気孔10が設けられていて、更に筐体3の内部には、送話部載置部6bの少なくとも基板4に近い周囲2面を囲うように略L字形の遮蔽板11が設けられている。 【0014】この遮蔽板11は、図1に示したように高さhを有しており、かつ遮蔽板11は図2に示したように厚さtに形成されている。また、図2及び図3に示したように遮蔽板11は、受話部載置部6aからx方向に距離x1、y方向に距離y1離れるように設けられている。そして、x方向においてボタン孔7から遮蔽板11の一端までの長さはx2、y方向においてボタン孔7から遮蔽板11の他端までの長さはy2だけ離れており、更に、略L字形に形成されている遮蔽板11の角部はハンドセット2の長手方向と直交する線に対してθ2の角度を成すように面取りされている。 【0015】ここで、遮蔽板11の高さh1は基板4に搭載された電子部品5の高さより高く、つまり、h1>電子部品5、の高さに設定され、また、距離x1、距離y1は、x1、y1>0、に設定されているが、高さh1、距離x1、距離y1はできるだけ大きくすることが望ましい。また、遮蔽板11の角部の角度θ2は、θ2>45°、に設定されている。 【0016】更に、図3に示したように吸気孔9と排気孔10の形成範囲、及びx方向における位置は合わせてあり、更に吸気孔9及び排気孔10はx方向において遮蔽板11との間にx3の距離をあけて設けられている。尚、本実施の形態において遮蔽板11は筐体3と一体に形成されているが、別部品として形成して筐体内に取り付けることも可能である。 【0017】次に、上述した構成の作用について説明する。基板4に実装された電子部品5が発熱すると、その熱により温められた空気が熱気となり、筐体3の底面の吸気孔9から図1に矢印で示したように入り込む外気により基板4に沿って上方に移動しながら広がって行くが、ハンドセット2の受話部2aが載置される受話部載置部6aは遮蔽板11に囲われ、この遮蔽板11の高さh1は電子部品5の高さよりも高いので、熱気は受話部載置部6aには到達せず、遮蔽板11に沿って更に上方に流れて排気孔10から筐体3の外部へ排出される。 【0018】この場合、基板4の実装角度θ1は筐体3の形状により制限されるが、角度θ1をできるだけ大きくすることで効率よく熱気を排出することができる。また、遮蔽板11の高さh1は、高いほど受話部載置部6aへの熱気の回り込みを防止することができる。ボタン孔7からの遮蔽板11のx方向とy方向のそれぞれの長さx2及びy2は、ボタン孔7への熱気の回り込みを防止すると同時に、熱の放射を遮蔽する働きをするが、特にy2の長さはできるだけ長くすることで、熱気がボタン孔7に回り込む前に筐体3の外部に排出することが可能になる。 【0019】遮蔽板11の角部は面取りがしてあり、この面取り部分は熱気をより効率良く上方に誘導し易くするための反射板の役目をするが、面取りの代わりに曲面(R部)に形成しても同様に熱気の誘導作用が得られる。更に、受話部載置部6aと遮蔽板11との間の距離x1とy1により、受話部載置部6aへの熱の伝導の影響も軽減する。 【0020】以上説明したように、第1の実施の形態によれば、基板4を筐体3の上面と同方向に傾斜させ、筐体3の底面に吸気孔9を設けると共に、筐体3の周面の基板4の上端に対向する付近に吸気孔を設け、かつ筐体3内には受話部載置部6aの少なくとも基板4に近い側の部分を囲うように遮蔽板11を設けて、基板4に搭載された電子部品5の発熱による熱気を遮蔽板11に沿って排気孔10に誘導するようにしているため、受話部載置部6aへの熱気の回り込み及び熱の伝達を防止できると共に、ボタン孔7からの熱気の流出も防止でき、これにより、ハンドセット2の受話部2aの温度の上昇を防ぐことが可能となる。 【0021】また、基板4とフックボタン8が出入させるためのボタン孔7との間を遮蔽板11が完全に遮蔽するので、静電気による機能障害が起こりにくく、しかもハンドセット2を操作する際、万一ボタン孔7から異物が筐体3内に入っても遮蔽板の存在により基板4に落下してショートするという危険を回避することが可能となる。 【0022】図4は第2の実施の形態を示す側断面図、図5は同底面図である。この第2の実施の形態は、筐体3の底面に、該底面に対して角度θ3の傾斜面12を持つ凹部13を設け、この傾斜面12に複数の吸気孔9を設けたもので、この吸気孔9の各部に対する位置関係は第1の実施の形態と同様となっている。ここで、遮蔽板11の下端と傾斜面12の位置関係はh2とし、遮蔽板11の基板4と直交する方向の面と傾斜面12の上端との間にはh3の距離を設けている。 【0023】この場合の基板3の角度θ1と傾斜面12の角度θ3の関係は「θ2>θ3」とし、遮蔽板11の下端と傾斜面12の位置関係h2は「h2≧0」、距離h3は「h3≒0」としている。この箱の構造については、第1の実施の形態と同様である。次に、上述した構成の作用について説明する。 【0024】基板4に実装された電子部品5が発熱すると、その熱により温められた空気が熱気となり、筐体3の底面の吸気孔9から図1に矢印で示したように入り込む外気により基板4に沿って上方に移動しながら広がって行くが、筐体3の底面に設けた凹部13の傾斜面12の上端が遮蔽板11の下端と同等またはそれ以上の高さ(h2≧0)になっていると共に、遮蔽板11と傾斜面12の上端との距離h3が非常に小さい(h3≒0)ため、熱気は遮蔽板11の下端を越えて受話部載置部6a側に入り込むことを阻止される。 【0025】これにより熱気は遮蔽板11に沿って更に上方に流れ、排気孔10から筐体3の外部へ排出される。また、本実施の形態において、吸気孔9は筐体3の底面に設けられた凹部13の傾斜面12に設けられているため、筐体3が載置されている面と吸気孔9との間には凹部13による空間が存在し、そのため効率良く外気を取り込むことができるので、高い放熱効果が期待できる。 【0026】以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の構成に加え、筐体3の底面に凹部13を形成してその傾斜面12に吸気孔9を設けているため、筐体3が載置されている面と吸気孔9との間に空間ができて、吸気孔9から外気を取り込み易くなると同時に、熱気は基板4傾斜面12との間を誘導されながら筐体3内全体に広がることなく上方に移動し、しかも傾斜面12の上端が遮蔽板の下端と等しいかそれより上に成るようにしてあるため、受話部載置部6aは熱気の通路と別空間に隔離することができ、これらによってハンドセット2の受話部2aがより熱の影響を受けないようにすることができるものとなる。 【0027】尚、上述した各実施の形態では、電話機におけるハンドセットの受話部に対する熱遮蔽構造について説明したが、他の操作部などの特定部分を熱遮蔽する場合にも適用可能である。 【0028】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、筐体の底面に吸気孔を設けると共に、筐体の周面の基板の上端に対向する付近に吸気孔を設け、かつ筐体内には受話部載置部の少なくとも基板に近い側の部分を囲うように遮蔽板を設けて、基板に搭載された電子部品の発熱による熱気を遮蔽板に沿って排気孔に誘導するようにしているため、受話部載置部への熱気の回り込み及び熱の伝達を防止できると共に、ボタン孔からの熱気の流出も防止でき、これにより、ハンドセットの受話部の温度の上昇を防ぐことができるという効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000295 【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月2日(2000.3.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069615 【弁理士】 【氏名又は名称】金倉 喬二
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| 【公開番号】 |
特開2001−244673(P2001−244673A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−56895(P2000−56895) |
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