| 【発明の名称】 |
電子部品の実装不良位置の検査方法及び検査装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉山 修
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| 【要約】 |
【課題】プリント配線基板上に糊付けされるチップ部品の実装不良位置を簡単に検査できること。
【解決手段】蛍光剤14入りの発光性糊13を使用してチップ部品5をプリント配線基板1上に糊付けした時に、その発光性糊13をチップ部品5で上から覆うようにすることで、実装不良時には、発光性糊13がチップ部品5から食み出すようにする。そして、その糊付け後に、暗室部内で紫外線ランプによってプリント配線基板1を上方から照明して、実装不良によってチップ部品5から食み出した発光性糊13を発光させることによって、そのチップ部品5の実装不良位置を検査できるようにしたもの。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】電子部品をプリント配線基板上に糊付けした後に、その電子部品を配線パターンに半田付けする電子部品の実装方法において、照明によって発光又は発光強度が向上する材料が混合された発光性糊を用い、かつ、その発光性糊を上記電子部品で上から覆うようにしてその発光性糊で電子部品を上記プリント配線基板上に糊付けする工程と、暗視状態で、上記プリント配線基板上を照明手段で照明することにより、上記電子部品の実装不良によってその電子部品から食み出した上記発光性糊が発光又は発光強度が向上する状態を検査する工程とを備えたことを特徴とする電子部品の実装不良位置の検査方法。 【請求項2】上記発光性糊として蛍光剤が混合された糊を使用し、上記照明手段として紫外線ランプを使用することを特徴とする請求項1に記載の電子部品の実装不良位置の検査方法。 【請求項3】電子部品をプリント配線基板上に糊付けした後に、その電子部品を配線パターンに半田付けする電子部品の実装装置において、照明によって発光又は発光強度が向上する材料が混合された発光性糊を用い、かつ、その発光性糊を上記電子部品で上から覆うようにしてその発光性糊で電子部品を上記プリント配線基板上に糊付けする手段と、暗室部内に設けられて、上記プリント配線基板上を照明する照明手段と、上記電子部品の実装不良によってその電子部品から食み出した上記発光性糊が上記照明手段による照明によって発光又は発光強度が向上する状態を撮影する手段と、上記撮影手段で撮影された状況を再生するモニター手段とを備えたことを特徴とする電子部品の実装不良位置の検査装置。 【請求項4】電子部品をプリント配線基板上に糊付けした後に、その電子部品を配線パターンに半田付けする電子部品の実装装置において、照明によって発光又は発光強度が向上する材料が混合された発光性糊を用い、かつ、その発光性糊を上記電子部品で上から覆うようにしてその発光性糊で電子部品を上記プリント配線基板上に糊付けする手段と、暗室部内に設けられて、上記プリント配線基板上を照明手段で照明する照明手段と、上記電子部品の実装不良によってその電子部品から食み出した上記発光性糊が上記照明手段による照明によって発光又は発光強度が向上する状態を撮影するデジタルビデオカメラと、上記デジタルビデオカメラで撮影された画像を予め撮影されている上記プリント配線基板の画像上に重ねることによって、上記電子部品の実装不良の位置をモニターテレビの画面に表示させるマイクロコンピュータとを備えたことを特徴とする電子部品の実装不良位置の検査装置。 【請求項5】上記発光性糊として蛍光剤が混合された糊を使用し、上記照明手段として紫外線ランプを使用することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電子部品の実装不良位置の検査装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、チップ部品等の電子部品をプリント配線基板上に実装する際のその電子部品の実装不良位置を検査するための検査方法及び検査装置の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、超小型の電子部品であるコンデンサや抵抗等のチップ部品をプリント配線基板上に実装する際には、まず、図4の(A)に示すように、プリント配線基板1上で、配線パターン2の一対のランド2a間のほぼ中央部にペースト状の糊3を糊塗布手段4によってピンポイント状に塗布する。次に、図4の(B)に示すように、チップ部品5をチップ部品実装手段6によって一対のランド2aの間に跨るように水平状に実装して、そのチップ部品5の両端の電極5aを一対のランド2a上に実装(載置)すると共に、そのチップ部品5の両端の電極5a間のほぼ中央部を糊3上に押し付けて接着し、そのチップ部品5をプリント配線基板1上に仮止めする。次に、図4の(C)に示すように、半田ディップ装置によってチップ部品5の両端の電極5aを一対のランド2a上に半田ディップ7している。 【0003】しかし、従来は、このチップ部品5の実装時に、糊塗布手段4による糊3の塗布工程での不良動作やチップ部品実装手段6によるチップ部品5の実装工程での不良動作等によって、図5の(A)に示すような糊3及びチップ部品5の相互の位置ずれによるチップ部品5の接着強度不良、図5の(B)に示すようなチップ部品5の実装ミスによる欠品、図5の(C)に示すような糊3が異常に多く塗布されてランド2a上にまで食み出してしまい、ランド2aに対する電極5aの接触不良、図5の(D)に示すようなチップ部品5の実装ミスによる横転等のチップ部品実装不良等が発生することがあった。 【0004】そこで、従来は、プリント配線基板1上へのチップ部品5の実装工程終了後で、半田ディップ工程の前段階で、図6に示すように、プリント配線基板1上に実装されているチップ部品5をCCDカメラ8を用いて1個づつ撮影したり、レーザ光線を用いてチップ部品5の高さ検出等を順次行い、その撮影情報や高さ検出情報をコンピュータを用いて解析して、図5の(A)〜(D)等に示したチップ部品5の実装不良位置を検出していた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のように、プリント配線基板1上に実装されているチップ部品5をCCDカメラ8を用いて1個づつ撮影したり、レーザ光線を用いてチップ部品5の高さ検出等を順次行い、その撮影情報や高さ検出情報をコンピュータを用いて解析して、図5の(A)〜(D)等に示したチップ部品5の実装不良位置を検出するシステムでは、非常に複雑なシステムになっていて、そのシステム全体の費用は200万円〜1,000万円にも上っていて、非常に高価であり、不経済なものであった。また、そのシステムを運用するためには専用の熟練技術者が必要である等の問題もあった。 【0006】本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、チップ部品等の電子部品の実装不良位置を極めて簡単に検査することができるようにした電子部品の実装不良位置の検査方法及び検査装置を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための本発明の電子部品の実装不良位置の検査方法は、照明によって発光又は発光強度が向上する発光性糊を電子部品で上から覆うようにしてその発光性糊で電子部品をプリント配線基板上に糊付けした後、暗視状態で、プリント配線基板上を照明することにより、電子部品の実装不良によってその電子部品から食み出した発光性糊が発光又は発光強度が向上する状態を検査するようにしたものである。 【0008】上記のように構成された本発明の電子部品の実装不良位置の検査方法は、発光性糊が電子部品から食み出して発光又は発光強度が向上することを目視検査するようにして電子部品の実装不良位置を簡単に検査することが可能である。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した電子部品の実装不良位置の検査方法及び検査装置の実施の形態を図を参照して説明する。なお、図4〜図6と同一構造部には同一の符号を付して説明の重複を省く。 【0010】まず、図1の(A)に示すように、電子部品であるチップ部品5をプリント配線基板1の配線パターン2の一対のランド2a間に跨るように実装して糊付けするための糊に発光性糊13を使用する。この発光性糊13としては、例えば、蛍光顔料等の蛍光剤14が混合されて、図1の(B)に示すように、紫外線Uの照射によって発光Sするものを使用する。しかし、その他にも、白色光や有色光の照明によって発光又は発光強度が向上する材料を混合させた発光性糊13を使用することもできる。 【0011】そして、図1の(C)に示すように、チップ部品5が一対のランド2a間の上部に正常に実装されて、その発光性糊13でチップ部品5がプリント配線基板1上に糊付けされた時には、そのチップ部品5で発光性糊13を上から完全に覆うようにする。 【0012】一方、図4の(A)〜(D)で糊付けしたようなチップ部品5の実装不良が発生した場合には、図2の(A)、(C)、(D)に示すように、発光性糊13がチップ部品5の下から横方向に食み出したり、図2の(B)に示すように、その発光性糊13全体が完全に露呈されることになる。 【0013】そこで、図3に示すように、多数のチップ部品5の糊付け工程が終了した後のプリント配線基板1を暗室部15内に収容して、照明手段である紫外線ランプ16から照射される紫外線Uによってそのプリント配線基板1の上面全体を上から照明する。すると、図1に示した正常に糊付けされているチップ部品5の場合には、そのチップ部品5で発光性糊13が上から完全に覆われているので、その発光性糊13が紫外線Uによって発光されることがない。 【0014】一方、図2の(A)〜(D)に示したチップ部品5の実装不良状態では、発光性糊13のそのチップ部品5から食み出している部分や完全に露呈されている発光性糊13全体が紫外線Uによって発光Sされることになり、その発光性糊13の発光Sを目視検査することによって、プリント配線基板1上におけるこれら図2の(A)〜(D)に示したチップ部品5の実装不良位置を簡単に検査することができる。 【0015】なお、この際、紫外線ランプ16等の照明手段によってプリント配線基板1の上面全体を上から照明すると共に、ビデオカメラで撮影してモニターテレビで再生するようにして目視検査することもできる。 【0016】但し、図3はその撮影手段としてデジタルカメラ17を使用し、そのデジタルビデオカメラ17で撮影したプリント配線基板1の画像Pを予め撮影されて、モニターテレビ18の画面に表示されているプリント配線基板1の画像上にマイクロコンピュータ18を使用して重ねて表示させることにより、チップ部品5の実装不良位置を発光点SPとして表示すると共に、その発光点SPのレファレンス表示20を可能にしたものである。従って、高密度実装されているプリント配線基板1上におけるチップ部品5の実装不良位置をモニターテレビ18の画面上で、簡単に、かつ、正確に検出することができる。 【0017】以上のように、チップ部品5の実装不良位置を明確に、しかも、簡単に検査することができ、この検査段階では、発光性糊13は未だペースト状(柔らかいこと)であるので、チップ部品5の実装不良を修復することができる。この際、上記したチップ部品5の実装不良位置のレファレンス表示20によって、実装不良の修復を簡単、かつ、正確に行える。そして、その修復後に、オーブン等にてプリント配線基板1を加熱して発光性糊13を硬化させて、チップ部品5をプリント配線基板1上に完全接着させて一連の実装工程を終了することになる。 【0018】以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。 【0019】 【発明の効果】以上のように構成された本発明の電子部品の実装不良位置の検査方法及び検査装置は、次のような効果を奏する。 【0020】請求項1及び請求項3の電子部品の実装不良位置の検査方法及び検査装置は、照明によって発光又は発光強度が向上する発光性糊を電子部品で上から覆うようにしてその発光性糊で電子部品をプリント配線基板上に糊付けした後、暗視状態で、プリント配線基板上を照明することにより、電子部品の実装不良によってその電子部品から食み出した発光性糊が発光又は発光強度が向上する状態を検査するようにしたものであり、目視検査するようにして電子部品の実装不良位置を簡単に検査することが可能である。そして、発光性糊の発光又は発光強度の向上を検査するだけの簡単なシステムであり、システム全体の費用は従来の200万円〜1,000万円から10万円〜50万円に大幅に軽減することができる上に、従来のように、システムを運用するための専用の熟練技術者も必要とせず、高い経済効果を有する。 【0021】請求項4の電子部品の実装不良位置の検査装置は、電子部品の実装不良によってその電子部品から食み出して発光又は発光強度が向上している発光性糊の状態をデジタルビデオカメラで撮影して、予め撮影されてモニターテレビの画面に表示されている画像にマイクロコンピュータを使用して重ねて表示するようにしたので、電子部品の実装不良位置のレファレンス表示が可能になり、高密度実装されているプリント配線基板上の電子部品の実装不良位置を正確に検出することができて、その実装不良の修復を簡単、かつ、正確に行える。 【0022】請求項1又は請求項5は、蛍光剤が混合された発光性糊を使用して電子部品をプリント配線基板上に実装し、紫外線ランプによって紫外線を照明して、電子部品から食み出した発光性糊を鮮明に発光させることがでできて、電子部品の実装不良位置を明確に検査することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月14日(2000.1.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086841 【弁理士】 【氏名又は名称】脇 篤夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−196800(P2001−196800A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−10092(P2000−10092) |
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