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【発明の名称】 無線基地局装置の冷却構造
【発明者】 【氏名】大野 芳史

【要約】 【課題】放熱むらを起こすことなく軸流ファンとユニットとを近付けることが出来るようにする。

【解決手段】軸流ファン10の軸方向と平行な平行面16aと、平行面16aの軸流ファン10側端部からユニット14方向に向かって傾斜する傾斜面16bとを有する風導装置16を、ユニット14のフィン12が設けられていない部分に設け、軸流ファン10からの風が、平行面16a及び傾斜面16bによってフィン方向へと導かれるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 強制空冷させるための軸流ファンと、前記軸流ファンの軸方向に並んだフィンに前記軸流ファンからの風があたることにより放熱させるヒートシンクを有するユニットとを有する無線基地局装置の冷却構造において、前記軸流ファンとユニットとの間には、前記軸流ファンからの風を各フィン間にむらなく送風する風導装置が設けられていることを特徴とする無線基地局装置の冷却構造。
【請求項2】 前記風導装置は、前記軸流ファンの軸方向と平行な平行面と、平行面の前記軸流ファン側端部からユニット方向に向かって傾斜する傾斜面とを有しており、前記風導装置は、前記平行面がユニットのフィンから最も離れた位置に、また、傾斜面のユニット側端部がフィンに最も近い位置に位置するように前記ユニットのフィンが設けられていない部分に配置されていることを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置の冷却構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強制空冷させるための軸流ファンと、ヒートシンクとによって放熱させるユニットを有する無線基地局装置の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無線基地局装置の冷却構造としては図2、図3及び図4に示されるような構造を有しており、強制空冷させるための軸流ファン10と、軸流ファン10の軸方向に並んだフィン12に軸流ファン10からの風があたることにより放熱させるヒートシンクを有するユニット14と、を有している。ユニット14は水平方向に複数台並んでおり、ユニット14幅と軸流ファン10のフレーム幅との関係は1:2である。
【0003】しかしながら、上記のような従来の無線基地局装置の冷却構造では次のような課題がある。すなわち、図4(b)に示されるように、軸流ファン10は、プロペラ10a部分に比べてモータ軸10b付近及びプロペラ10a外周部分の風速が低下してしまうため(風速低下部は、図中斜線で示される部分)、ユニット14を軸流ファン10に近付けると、モータ軸10b付近及びプロぺラ10a外周の風速低下の影響により風の通らないフィン12間ができてしまい、放熱むらをおこしてしまうという問題がある。したがって、このような放熱むらを回避するために、風速が安定するところまでユニット14と軸流ファン10の間の距離Lを確保しなければならないので、装置全体が大型化してしまう。
【0004】この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、軸流ファンと放熱させるユニットと近づけても、軸流ファンのモータ軸付近及びプロペラ外周の風速低下による放熱むらを回避でき、もって、小型化が実現可能な無線基地局装置の冷却構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するために、この発明に係る無線基地局装置の冷却構造は、強制空冷させるための軸流ファンと、軸流ファンの軸方向に並んだフィンに軸流ファンからの風があたることにより放熱させるヒートシンクを有するユニットと、を有する無線基地局装置において、軸流ファンとユニットとの間には、軸流ファンからの風を各フィン間にむらなく送風する風導装置が設けられていることを特徴とするものである。
【0006】このように、軸流ファンとユニットとの間に風導装置を設けることにより、軸流ファンからの風を各フィン間にむらなく送風することができるため、軸流ファンの風速低下部分の制約を受けることなくユニットと軸流ファンとを近づけることができ、装置全体を小型化することができる。
【0007】また、この発明に係る無線基地局装置の冷却構造は、前記風導装置は、軸流ファンの軸方向と平行な平行面と、平行面の軸流ファン側端部からユニット方向に向かって傾斜する傾斜面とを有しており、風導装置は、前記平行面がユニットのフィンから最も離れた位置に、また、傾斜面のユニット側端部がフィンに最も近い位置に位置するようにユニットのフィンが設けられていない部分に配置されていることを特徴とするものである。
【0008】これにより、軸流ファンから送られる風は、風導板の傾斜面に当たりフィンへと導かれるため、どのフィン間にもむらなく風を通すことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1(a)にこの発明を実施した無線基地局装置の側面図を、図1(b)に矢視A図をそれぞれ示す。なお、従来の技術で説明したものと同じ部材に関しては同じ符号を使用し、従来の技術で説明した部分に関しては説明を省略する。
【0010】3台の軸流ファン10と2台のユニット14との間に、軸流ファン10からの風を各フィン12間にむらなく送風する2台の風導装置16がそれぞれ設けられており、それぞれの風導装置16は、軸流ファン10の軸方向と平行な平行面16aと、平行面16aの軸流ファン10側端部からユニット14方向に向かって傾斜する傾斜面16bとを有している。また、風導装置16は、平行面16aがユニット14のフィン12から最も離れた位置に、かつ傾斜面16bのユニット14側端部がフィン12に最も近い位置に位置するようにユニット14のフィン12が設けられていない部分に配置されている。
【0011】それぞれの傾斜面16bは、水平に対し30°〜60°ぐらいの傾斜角度を有しており、左右のユニット14が違わないかぎり同じ傾斜角度のものが使用される。また、軸流ファン10とユニット14との距離は、次式で示される。
【0012】
距離=tanθ×軸流ファン10のサイズ/4+α【0013】なお、ユニット14幅は軸流ファン10のサイズの1/2としており、θは傾斜面16bの水平に対する傾斜角度、αは風導装置16とユニット14との距離に風導装置16と軸流ファン10との距離を加算したものである。風導装置16を設けることなく、軸流ファン10とユニット14とを上記計算の距離で設置すると、ユニット14が軸流ファン10の送風むらの部分にかかってしまい、放熱むらを起こす。
【0014】次に、本実施の形態の作用について説明する。軸流ファン10から送られる風の流れは、右のユニット14においては、図中矢印で示されるように、プロペラ10aの強い風が右の風導装置16の傾斜面16bに当たりフィン12方向へ導かれるとともに、左の風導装置16の水平面16aによりそれ以上左方向へは導かれず、フィン12方向へと導かれるため、モータ軸10b付近の風速低下を補うことができる。
【0015】また、左のユニット14においては、図中矢印で示されるように、プロペラ10aの強い風はそのままフィン12に当たるとともに、モータ軸10b部分の風は左の風導装置の傾斜面16bに当りフィン12方向へ導かれるため、モータ軸10b付近の風速低下を補うことができる。
【0016】このようにして、全てのユニット14のどのフィン12間にも万遍なく風を通すことができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、軸流ファンとユニットとの間に風導装置を設けることにより、軸流ファンからの風を各フィン間にむらなく送風することができるため、軸流ファンの風速低下部分の制約を受けることなくユニットと軸流ファンとを近づけることができ、装置全体を小型化することができる。
【0018】また、本発明は、請求項1記載の発明において、軸流ファンから送られる風が、風導板の傾斜面に当たりフィンへと導かれるため、どのフィン間にもむらなく風を通すことができる。
【出願人】 【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
【出願日】 平成11年9月22日(1999.9.22)
【代理人】 【識別番号】100097250
【弁理士】
【氏名又は名称】石戸 久子 (外3名)
【公開番号】 特開2001−94281(P2001−94281A)
【公開日】 平成13年4月6日(2001.4.6)
【出願番号】 特願平11−268874