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【発明の名称】 自動販売機通信干渉シールド
【発明者】 【氏名】チャン・ジホン

【氏名】ポール・ケイ・グライナー

【要約】 【課題】I/Oポートが十分に動作し他の自動販売機装置と機械工学上及び電子工学上互換性があるEVA−DTS又は同様の標準を搭載する、自動販売機を提供する。

【解決手段】光学通信データ交換基準を用いて自動販売機と共に利用する装置とモジュールに関する。IrDA(登録商標)互換性トランシーバのような、光学トランシーバは、カスタマ表示に近接するプリント回路基板上に装備される。赤外線トランシーバのパフォーマンスが、カスタマ表示から発生するノイズ放出の結果として減損することのないように、分離体は、赤外線トランシーバとカスタマ表示の間に装備される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プリント回路基板と、顧客が見るための、プリント回路基板上に装備されるカスタマ表示と、プリント回路基板上に装備される光学インタフェースポートと、カスタマ表示と光学インタフェースポートの間の位置に、プリント回路基板上に装備される分離体とを含み、上記カスタマ表示は、信号強度を有するノイズ信号を放出し、上記分離体は、カスタマ表示が放出するノイズ信号から光学インタフェースポートをシールドし、光学インタフェースポートが受け取るノイズ信号の信号強度を減衰させる、装置。
【請求項2】 商品を販売する自動販売機と、自動販売機の動作を制御する自動販売機制御部と、自動販売機上の表示ウインドウとを、更に含み、カスタマ表示は自動販売機上に装備され、そのカスタマ表示は自動販売機制御部により制御され、顧客により自動販売機の状況を示す表示ウインドウを介して眺められ、光学インタフェースポートは表示ウインドウを経由してアクセス可能であり、その光学インタフェースポートは携帯データ担持装置に該ポートを介して自動販売機制御部と通信させるように調整されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】 カスタマ表示が真空蛍光ディスプレイを含む、請求項1又は請求項2に記載の装置。
【請求項4】 プリント回路基板上にて光学インタフェースポートとカスタマ表示の間に装備された接地分離バーを、分離体が含む、請求項1又は請求項2に記載の装置。
【請求項5】 光学インタフェースポートが、赤外線トランシーバを含む、請求項1又は請求項2に記載の装置。
【請求項6】 自動販売機が、自動販売機の内部構成要素にアクセスしうる自動販売機扉と、その自動販売機扉上に装備された自動販売機ウインドウとを更に含む、請求項2に記載の装置。
【請求項7】 光学インタフェースポートがポート長さとポート深さを有し、分離体が分離バーを有し、該分離バーはポート長さより大きいバー長さを有し、ポート深さより大きいバー深さを有する、請求項1又は請求項2に記載の装置。
【請求項8】 カスタマ表示が表示深さと表示高さを有し、分離体が分離バーを有し、該分離バーは表示高さより大きいバー長さを有し、表示深さより大きいバー高さを有する、請求項1又は請求項2に記載の装置。
【請求項9】 装置が、表示ウインドウと自動販売機制御部を備え自動販売機と共に利用するモジュールを、更に含み、プリント回路基板は自動販売機内に設置されるように調整され、カスタマ表示はプリント回路基板上に装備され、顧客により表示ウインドウを介して眺められ、光学インタフェースポートは、プリント回路基板が自動販売機内に装備されると、自動販売機制御部と通信するように調整されている、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概略、自動販売機通信システムに係る改良に関し、特に、ノイズ信号を放出する自動販売機ディスプレイ近傍に装備される光学/ワイヤレス通信インタフェースを有する自動販売機にて利用される干渉抑制シールドに関する。
【0002】
【発明の背景】何十年もかけて、自動販売機は、単純な機械装置から複雑な電子制御機械へと発展してきた。今日の自動販売機は、機械動作を制御するマイクロプロセッサ若しくは同様の装置を利用することがしばしばである。電子制御部を付加することにより、所与の販売機に係る種々のタイプの販売データを自動的に記録し格納する能力が助長される。例えば、自動販売機は、特定の販売商品に係る販売パターンに関する情報を格納できる。とりわけ、そのような情報により自動販売機オペレータは販売機の中にストックする商品を最適化でき、特定の販売機及び/又は特定の位置に係る販売量を最大化することができる。
【0003】電子制御部により、サービス技術者やストック業務員は自動販売機に関連する種々の構成パラメータを調整することもできる。例えば、自動販売機オペレータは、価格データ、温度セッティング、醸造時間、商品タイプ、及び販売機内の商品配置などに関するパラメータをセットすることができる。ある状況では、自動販売機のオペレータは、構成データを非常に頻繁に更新しなければならない。例えば、商品タイプ又は価格が定期的に変動するならば、自動販売機サービス業務員は販売機に製品がストックされる度に構成データを更新する必要があり得る。
【0004】数多くの自動販売機内に比較的高性能の電子回路を付加することにより、少なくとも1つの商業協会が、自動販売機と他の電子装置との間のデータ交換の共通標準を確立した。例えば、欧州自動販売機協会(European Vending Association;EVA)は、電子データ転送標準(EVA−DTS)を確立した。その電子データ転送標準により自動販売機オペレータは、自動販売機の製造者に関わり無く販売及び/又は構成データをアップロードしダウンロードする共通の装置を利用することができる。換言すると、自動販売機がEVA−DTS互換であるならば、自動販売機オペレータは標準インタフェースを介して販売機と通信できることを確信し得る。異なる製造者により製造された販売機に対して異なるアップロード及びダウンロード装置を購入する必要はない。
【0005】現下構想されているのだが、EVA−DTSは、自動販売機と情報を交換する携帯ハンドヘルド電子端末を利用する。ハンドヘルドユニットは標準的なパーソナルコンピュータを利用して予めプログラムされ得、自動販売機に続いて転送される構成データの全セットをロードし得る。同様に、ハンドヘルドユニットは、自動販売機から販売及び他の動作データを読み取ることができる。それらのデータは、ハンドヘルドユニット上に直接表示することができ、後で利用するためにパソコン・ベースのシステムやデータベースにより格納することができる。
【0006】EVA−DTSと共に利用されることが構想されているハンドヘルドユニットのようなデータ転送装置を利用するためには、データ転送プロトコルを明確にすることが必要である。データ転送プロトコルは、自動販売機制御プロセッサと上記のハンドヘルドユニットのような別の電子端末との間の、組織化された通信に対して提供されるコマンドの、認可されたセット及びシーケンスである。合衆国の自動販売機のオペレータ及び製造者は、典型的には、産業界でディイーエックス/ユーシーエス(DEX/UCS)プロトコルと称されるデータ交換プロトコルを好む。ディイーエックス/ユーシーエス(DEX/UCS)プロトコルは、1/4インチジャック/プラグ及び接続ケーブルを利用し、自動販売機とハンドヘルドユニットとの間の通信チャンネルを確立する。
【0007】一方、EVA−DTSは、EVA−DTSバージョン4(1997.1.4)にて定義された所謂拡張光学プロトコル(EOP)を基礎にする通信システムを利用する。拡張光学プロトコル(EOP)の全体が、開示されてここに統合される。EOPは、デジタルエキップメントコーポレイションデータコミュニケーションメッセージプロトコル(DDCMP)と類似する。DDCMPに関する更なる詳細については、DDCMP仕様第AA−DS99A−TC号を参照すべきである。その全体が、開示されてここに統合される。拡張DDCMPとしても照会されるEOPは、EOPがより高速なデータ転送速度をサポートしIrDA(登録商標)光学インタフェースを利用すること以外は、DDCMPに類似する。IrDA(登録商標)光学インタフェースは、インフラレッドデータアソシエーション(Infrared Data Association)により開発され、パームトップやパームパソコン業界にて、通常利用されている。EOPはワイヤレス光学インタフェースを利用することが好ましいのであるが、従来からのジャックアンドプラグの有線ケーブル構成にて採用されてもよい、ということを理解すべきである。
【0008】IrDA(登録商標)のような光学インタフェースを利用するEVA−DTS若しくは同様のデータ転送標準を搭載することを望む自動販売機製造者は、数多くの困難な設計上の挑戦と考慮点に直面する。例えば、将来像を考慮して新しく製造される販売機では、EVA−DTS互換となるために、(I/Oポート、IrDA(登録商標)インタフェース、又はIRインタフェースとも称される)光学インタフェースが都合よく配置され容易にアクセスされうるものでなければならない。IrDA(登録商標)のようなEVA−DTS互換インタフェースを備えるべく現存の販売機を改装することは、アップグレードされた装置を設置するのに求められる停止時間を最小限にするということ等を含む、更に大きい挑戦が必要になる。将来像への適合及び改装の状況の何れにおいても、利用の容易化を促進するI/Oポートのための配置を選択することが必要である。製造とインストールのコストを最小化する配置を選択することも必要である。即ち、EVA−DTSインタフェースが新しい若しくは現存の自動販売機に付加される際には、新しいインタフェースが現存の自動販売機のハードウエアやソフトウエアと機械工学上及び電子工学上互換性があることが、経済的に望ましい。
【0009】このように、I/Oポートが十分に動作し他の自動販売機装置と機械工学上及び電子工学上互換性があるEVA−DTS又は同様の標準を搭載する、自動販売機に対する要求が存する。EVA−DTS(又は同様の)互換通信装置を新しい自動販売機及び現存自動販売機に組み込む改装を受容するモジュールに対する要求も存する。
【0010】
【発明の概要】本発明は、上記の要求に応え、EVA−DTS互換赤外線インタフェースと共に用いるための改良された自動販売機及び(モジュールとも称される)自動販売機サブアセンブリを供給することにより、先行技術の欠点を克服するものである。自動販売機の外面上の新しい開口部を必要としない位置に、赤外線トランシーバを配置することにより、上記のことは達成される。シールド装置を用いて赤外線トランシーバを便利で経済的な位置に配置させることにより、局地的干渉放出と信号の影響から、赤外線トランシーバはシールドされる。赤外線トランシーバ及びシールド装置は、現存の自動販売機アセンブリ上に装備されても新しい販売機の中に装備されてもよく、改装されて現存の販売機に組み込まれてもよい。従って、自動販売機製造者と自動販売機オペレータは、自分たちの自動販売機に対し、実用的に、効果的に更に経済的に、赤外線トランシーバ及びシールド装置を付加することができる。
【0011】1つの形態では、本発明は商品を販売する自動販売機を含む装置を有する。自動販売機制御部は、自動販売機の動作を制御する。表示ウインドウが、自動販売機上にある。カスタマ表示は自動販売機上に装備され、自動販売機制御部により制御される。カスタマ表示は、顧客により表示ウインドウを介して眺められ得る。カスタマ表示は、自動販売機の状況を示す。表示は信号強度を備えるノイズ信号を放出する。光学インタフェースポートは自動販売機内部に装備され、表示ウインドウを経由してアクセス可能である。その光学インタフェースポートは携帯データ担持装置に該ポートを介して自動販売機制御部と通信させるように調整されている。分離体は、カスタマ表示と光学インタフェースポートの間に配置される。その分離体は、カスタマ表示が生成するノイズ信号から光学インタフェースポートをシールドし、光学インタフェースが受け取るノイズ信号の信号強度を減衰させる。
【0012】別の形態では、本発明は、表示ウインドウと自動販売機制御部を備える自動販売機と共に利用するモジュールを含む。モジュールは、自動販売機内に設置されるように調整されたプリント回路基板を含む。カスタマ表示はプリント回路基板上に装備される。顧客は表示ウインドウを介してカスタマ表示を眺め得る。表示は信号強度を有するノイズ信号を放出する。光学インタフェースポートはプリント回路基板に装備される。光学インタフェースポートは、プリント回路基板が自動販売機内に装備されると、自動販売機制御部と通信するように調整されている。分離体は、プリント回路基板上にて、カスタマ表示と光学インタフェースポートの間の位置に装備される。その分離体は、カスタマ表示が放出するノイズ信号から光学インタフェースポートをシールドし、光学インタフェースポートが受け取るノイズ信号の信号強度を減衰させる。
【0013】一方、本発明は、様々な他の方法、システム、及び装置を含み得る。
【0014】他の客体や特徴は、この後、一部明らかになり、また一部示される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の利用に適合する自動販売機10の様々な形態を示す。自動販売機ハウジング12は、自動販売機オペレータにより開扉され様々な販売品をストックする自動販売機扉14を含む。それら様々な販売品は、通常商品貯蔵/陳列エリア16に格納される。カスタマパネル20は、通常自動販売機ハウジング12若しくは自動販売機扉14の前面に装備されており、表示エリア22及び複数の商品選択ボタン24を含む。表示エリア22は更に透明カスタマ表示ウインドウ26、カスタマ表示28、及び、光学インタフェース又はI/Oポートとも呼ばれる赤外線インタフェースポート30を、含む。カスタマ表示28は、例えば、自動販売機の利用客にとって有用である自動販売機の状況又は他の情報を含む。
【0016】前に述べたように、自動販売機10はEVA−DTS互換の赤外線インタフェースポート30を備えるのが望ましい。サービス技術者等の自動販売機オペレータが、自動販売機扉14を開けずに且つ有線ケーブルを自動販売機10に接続する必要無しに、赤外線インタフェースポート30を介して携帯データ担持装置によりポートとアクセスしデータを交換し得るように、赤外線インタフェースポート30が設置されるのが更に望ましい。然も、EVA−DTS互換の赤外線インタフェースポート30を現存の販売機10に改装して組み込むことが、好ましい。しかしながら、大抵の自動販売機10では、赤外線インタフェースポート30のような新しい装置を装備するのに用いられ得る前面エリアは殆ど無い、ということが障害となる。また、例えばカードリーダのような他の光学装置に利用され得る自動販売機前面エリアの一部分を赤外線インタフェースポート30に割当てるのは、一般的には望ましくないと思われる。更に、新しい開口部を増加させるとコストを増加させ赤外線インタフェースポート30を改装することをより困難にし且つ時間のかかるものにしてしまうので、自動販売機10の前面に新しい開口部を形成するのは一般的には望ましくない。
【0017】赤外線インタフェースポート30は、表示エリア22又はカスタマパネル20を介してアクセス可能なように自動販売機12内部に装備されているのが望ましい。即ち、赤外線インタフェースポート30を介してデータ交換するのに自動販売機オペレータが自動販売機扉14を開けたり特別なパネルとアクセスする必要がないのが望ましい。更に、販売機10の前面には新しい開口部を形成する必要がない。販売機扉14が閉じられると、カスタマ表示28は表示ウインドウ26を介して見ることができ、同様に、赤外線インタフェースポート30は表示ウインドウ26を介してEVA−DTS互換メッセージを受け取り転送する。このように、赤外線インタフェースポート30は、自動販売機10の美観に悪影響を与えることなく同時に適切なアクセス配置を提供するように、設置されることができる。
【0018】赤外線インタフェースポート30は、例示の目的のためにだけ且つ図1においてポート30とカスタマ表示28との間の対比を目立たせるため、図1にて独立した可視の構成要素として示される。自動販売機の美観に関して言えば、赤外線インタフェースポート30は、自動販売機10から商品を購入する利用客が気づかない程度に、表示ウインドウ26及びカスタマ表示28と視覚上混合するのが好ましい。
【0019】図2は、自動販売機10、及び本発明との利用に適合する接続データ転送装置の、1つの実施形態のブロック図である。自動販売機10は、分配する商品を封入する内部コンパートメント40を画定するハウジング12を含む。自動販売機制御部(VMC)42は、通常内部コンパートメント40内に装備されており、マシン10の全体動作を制御する。例えば、VMC42は、電子機械分配装置44を経由して販売商品16の分配を制御するようにプログラムすることが可能である。VMC42は、ヒューレットパッカード社(Hewlett Packard)から入手可能であるもの(部品番号HSDL−7001)のような、エンコーダ/デコーダ35を経由して赤外線インタフェースポート30との通信も行なう。通常、カスタマ表示ウインドウ26は、自動販売機ハウジング12の外部面内部のほぼ目のレベルに配置され、利用客はカスタマ表示ウインドウ26を介してカスタマ表示28上に表示される情報を読み取ることができる。
【0020】現存する前面パネル開口部、表示エリア、及び利用可能な装備表面を使用するため、且つ、カスタマ表示エリアの外観を美観上損なわないために、カスタマ表示28の極近傍にEVA−DTS互換赤外線インタフェースポート30を装備するのが望ましい。自動販売機オペレータがポート30にアクセスするために販売機10を開ける必要がある位置に、新しい開口部を形成したり赤外線インタフェースポート30を装備したりするよりも、上記のことの方が望ましい。
【0021】カスタマ表示28は、新しい自動販売機10や現存の自動販売機10にて容易に配備や除去ができるプリント回路基板50上に、通常、装備される。図2に示される形態では、カスタマ表示28は、ノリタケ株式会社(NoritakeCo.,Ltd.)から入手可能であるもの(部品番号AH1016A)のような、真空蛍光表示を含む。赤外線インタフェースポート30は、(合わせて赤外線トランシーバと呼ばれる)赤外線受信部32と赤外線転送部34を含み、プリント回路基板50上のカスタマ表示28に近接して装備される。ウインドウズシーイー(登録商標)(WINDOWS CE)オペレーティングシステムを利用して、IrDA(登録商標)互換パームトップコンピュータ60のような携帯データ担持装置(PDCD)と赤外線トランシーバが通信し(例えば、データ交換し)得るように、赤外線インタフェースポート30はプリント回路基板上に配置される。
【0022】図2内に示される形態では、パームトップコンピュータ60は、自動販売機10から遠隔して配置される、デスクトップパソコン66のようなベースステーションと通信し得るように、構成されるのが更に望ましい。自動販売機構成パラメータ及び/又は自動販売機オペレーティングソフトウエアのような情報は、パソコン66上で入力され、パームトップコンピュータ60の中にダウンロードされ、赤外線インタフェースポート30、エンコーダ/デコーダ35、及びワイヤレスEVA−DTS互換プロトコル62を経由してVMC42の中に情報として転送されて格納される。同様に、(自動販売機オペレーティングソフトウエアを含む)販売又は他の自動販売機情報は、VMC42からパームトップコンピュータ60にアップロードされ、エンコーダ/デコーダ35、赤外線インタフェースポート30、及びEVA−DTSインタフェース62を経由して、パソコン66に転送され後続の利用及び分析に供される。
【0023】前に説明したように、赤外線インタフェース30を付加するためのコストを最小限にし同時にユーザフレンドリで且つ美観を保つシステムデザインを提供するためには、表示ウインドウ26の背後であってカスタマ表示28の極近傍にて、赤外線インタフェースポート30を装備するのが望ましい。多くの自動販売機で利用されるカスタマ表示(例えば、真空蛍光表示)は、比較的高電流又は高電圧のデジタル装置であることがしばしばである。一方、赤外線トランシーバは、通常、高利得のアナログ装置である。インプット装置のサチュレーションを含む複数の理由のために、真空蛍光表示のようなカスタマ表示は、近傍に配置された他のより過敏な電子装置(例えば、赤外線トランシーバ)と干渉しうる信号強度を備える電気光学ノイズ/干渉信号を発する。例えば、赤外線受信部が真空蛍光表示に近接して配置されていると、データ信号受信においてエラーが生じる。赤外線受信部とカスタマ表示28との間の距離が減少するとエラーの数は増加する。従って、赤外線受信部32から条件に合ったパフォーマンス特性を達成し、更にカスタマ表示28に近接して赤外線インタフェースポート30を装備することに係る多くの利益を得るために、カスタマ表示28により生成される干渉信号を無くすことが望ましい。特に、それら干渉信号が赤外線インタフェースポート30のパフォーマンス上に与える干渉効果を最小限にすることが好ましい。
【0024】赤外線インタフェースポート30とカスタマ表示28との間において、分離バー52が、プリント回路基板50上に装備されるのが望ましく、図2にはそのように示されている。分離バー52は電気接地54に接続されている。後で更に詳細に説明するが、赤外線インタフェースポート30とカスタマ表示28との間に接地された分離バー52を設置することにより、カスタマ表示28により生成されるノイズ信号は、分離バー52により減衰される。表現を変えると、カスタマ表示28により生成されるノイズ信号は、赤外線ポート30のパフォーマンスに干渉する程の、(図2にて比較的大きい放出波により表されている)信号強度70を最初に備える。分離バー52が赤外線インタフェースポート30をシールドすることで、赤外線インタフェースポート30が受信するときにはノイズ信号は最初の信号強度70に比べて(図2にて比較的小さい放出波により表されている)減衰した信号強度72しか備えないようになるため、カスタマ表示28の極近傍であるにも拘らず、赤外線インタフェースポート30はノイズ信号の最初の最大限の信号強度70に晒されることはない。図2は、赤外線インタフェースポート30とカスタマ表示28との間に直接装備される分離バー52を示しているが、赤外線インタフェースポート30とカスタマ表示28との間に間接的に配置される分離バー52又は同様の装置を利用して、好ましくない放出波から赤外線インタフェースポート30をシールドすることも、可能である。分離体の配置が、カスタマ表示28により生成されるノイズ信号の最初の信号強度70の実質部分から、赤外線インタフェースポート30を十分シールドするのが好ましい。
【0025】プリント回路基板50の1つの実施形態のレイアウト図を示す図3に進む。赤外線インタフェースポート30は、ディスプレイ高さDHとディスプレイ深さDDを備える真空蛍光カスタマ表示29に近接して、プリント回路基板50上に装備される。分離バー52は、真空蛍光ディスプレイ29と赤外線インタフェースポート30との間に長手方向に装備される。分離バー52は、真空蛍光ディスプレイ29により放出される(図2の)ノイズ放出70から、赤外線インタフェースポート30をシールドする。分離バー52はプリント回路基板の基板面に接続し、基板面はといえば自動販売機内部にて接地されている(図2参照)。分離バー52は、ノイズ信号の一部を基板面に分路しノイズ信号の全強度70が赤外線インタフェースポート30に到達しないようにすることにより、真空蛍光ディスプレイ29から発生するノイズ信号を減衰する。このようにして、分離バー52は、そのようなノイズ放出が赤外線インタフェースポート30に与える影響を弱める。真空蛍光ディスプレイ29と赤外線インタフェースポート30との間に分離バー52を配置することにより、赤外線インタフェースポート30は、真空蛍光ディスプレイ29から発生するノイズ放出に関して電気的に見て影の部分に入ってしまい、よってそれら放出の効果からシールドされる。
【0026】分離バー52は、表示高さDHより長いバー長さBL(図5)と、表示深さDDより高いバー高さBH(図5)とを、備えるのが好ましい。他の実施形態でも、干渉効果を抑制するように機能する。例えば、赤外線インタフェースポート30のトランシーバ長さTL(図4(2))と同じくらい長く且つ赤外線インタフェースポート30のトランシーバ深さ(図4(1))と同じくらい高い分離バーを、利用することもできる。複数の分離バー又は同様の装置の組み合わせを利用することも更に可能である。しかしながら、より小さい分離装置が利用されると十分なシーリングを確保するためにそのような装置はより正確な位置決めされることが必要であることに注意すべきである。結果として、図5下部に示されるような分離バーが利用可能であり且つ低コストであるのだから、1つ又はそれ以上の小さい分離バーを最適化するための出費をこうむるより寧ろ、比較的大きい分離バーを利用するほうが、経済的に望ましいと概略考えられる。
【0027】真空蛍光ディスプレイ29のような装置は、光学ノイズ/干渉信号を放射する光放出装置であることにも、注意すべきである。分離バー52は不伝導性であって、真空蛍光ディスプレイ29のような装置内部で生成される光学ノイズ/インタフェース信号の影響から、赤外線インタフェースポート30をブロック/シールドするように動作するのが好ましい。このように分離バー52は、(電磁気、電子光学、光学などの)様々な形態のノイズ信号から、赤外線インタフェースポート30を効果的にシールドする。
【0028】図3にて示される実施形態は、独立の構成要素である分離バー52を表しているが、分離バー52は、赤外線インタフェースポート50、真空蛍光ディスプレイ29又は他の回路要素と統合されてもよいことも、理解されるべきである。
【0029】プリント回路基板50は、調整されて改装により現存の販売機の中に組み込まれ、そのような販売機にて非常に低いコストで光学/赤外線通信ポートをもたらすのが望ましい。同様にして、プリント回路基板50は、新しい販売機の製造の際にもそれら販売機の中に設置され得る。結果として、プリント回路基板50は、様々な新品の及び中古の自動販売機の広範に渡って、標準の通信インタフェースの利用を促進する。
【0030】特に、図4(1)から図4(4)は本発明の利用に適う赤外線トランシーバの幾つかの図を示す。図4(1)から図4(4)は、ヒューレットパッカード社(Hewlett Packard)から入手可能であるもの(部品番号HSDL−3610)のような統合赤外線トランシーバ80を装備した表面を示す。図4(1)から図4(4)に示される実施形態では、赤外線トランシーバ80は独立した転送要素82と受信要素84とを含む。赤外線トランシーバ80は、公知の表面装備技術を利用して、プリント回路基板50に装備される。
【0031】図5は、分離バー52の実施形態をより詳細に示す。図5に示されるように、分離バー52は、サーキットコンポーネンツ社(Circuit Components,Inc.,)から入手可能であるもの(部品番号B250−1−1.0)のような電気錫めっき銅合金バーである。分離バー52は、長さL及び高さHを備えるメインボデイ53を含む。分離バー52は更に、2つの装備タブ56を含む。装備タブ56は、半田のために、即ち分離バー52をプリント回路基板50に電気的にも物質的にも固定するために、利用される。
【0032】以上の実施形態では、第一に、EVA−DTS互換赤外線インタフェースに関して述べてきたが、他のワイヤレス/光学インタフェースも本発明にて利用され得る。同様に、ハンドヘルド装置はパームトップコンピュータとして概略述べてきたが、ラップトップコンピュータのような他の携帯処理装置、又は注文製のユニットが、自動販売機通信インタフェース及びシステムを実装するのに、利用され得る。
【0033】上記から明らかなように、本発明の複数の目的は達成され、更に他にも望ましい結果が得られている。
【0034】本発明の範囲から乖離することなく様々な変更が上記の構成及び方法の中で可能であるから、上記の説明に含まれ若しくは添付の図面にて示される全ての事項は、例示として解釈されるものであり限定した意味で解釈されないことを、意図する。
【出願人】 【識別番号】593202601
【氏名又は名称】クレーン・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】CRANE CO.
【出願日】 平成12年10月6日(2000.10.6)
【代理人】 【識別番号】100062144
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
【公開番号】 特開2001−160782(P2001−160782A)
【公開日】 平成13年6月12日(2001.6.12)
【出願番号】 特願2000−307658(P2000−307658)