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【発明の名称】 コンピュータ計測システム
【発明者】 【氏名】松本 悟志

【要約】 【課題】パソコンのサウンドポート(マイク入力端子)より計測センサーの出力を入力することにより計測センサーの構成を簡単にし安価とすることができるコンピュータ計測システムを提供する。

【解決手段】計測装置1の出力データをコンピュータ5へ入力して蓄積・編集等の処理を行うコンピュータ計測システムであって、上記計測装置1からの出力データを上記コンピュータ5において音声信号を入力するためのサウンドポート13へ入力する構成となっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 計測装置の出力データをコンピュータへ入力して蓄積・編集等の処理を行うコンピュータ計測システムであって、上記計測装置からの出力データを上記コンピュータにおいて音声信号を入力するためのサウンドポートへ入力することを特徴とするコンピュータ計測システム。
【請求項2】 計測装置の出力データをコンピュータへ入力して蓄積・編集等の処理を行うコンピュータ計測システムであって、上記計測装置からの出力データをデータ加工して上記コンピュータのサウンドポートへ出力するデータ加工装置を有することを特徴とするコンピュータ計測システム。
【請求項3】 上記データ加工装置が、上記計測装置からの電流値あるいは電圧値等のアナログデータを音の波長(周波数)に変換することを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ計測システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度、湿度、流量などを計測する計測センサーあるいは計測機等をコンピュータ(パソコン)に接続し計測データの蓄積(データロギング)や編集処理などを行うコンピュータ計測システムに関し、特に、上記パソコンのサウンドポート(音声入力のためのマイク入力端子)より上記計測センサーの出力を入力することにより計測センサーの構成を簡単にし安価とすることができるコンピュータ計測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パソコン等のコンピュータに計測機を接続し、そのコンピュータ上で計測データを処理してデータロギング(データ蓄積)等を行う場合、上記計測機としては、上記パソコンに接続するため計測したアナログデータをA/D変換し、インターフェースしてパソコン出力用のデジタル出力端子より出力する機能が必要であった。すなわち、上述の様なコンピュータ計測システムを達成するためには、上記計測機内でA/D変換器およびインターフェース部を備え、そのパソコン出力用のデジタル出力端子をパソコンのシリアルポートに接続してデジタル計測データをパソコンに送る様にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に従来のコンピュータ計測システムにおいては、計測機内に高価なA/D変換器やインターフェース部を設けなければならないため、どうしても回路規模が大きくなり安価に製品化することができないという欠点があった。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、パソコンのサウンドポート(音声入力のためのマイク入力端子)より上記計測センサーの出力を入力することにより計測センサーの構成を簡単にし安価とすることができるコンピュータ計測システムを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、計測装置の出力データをコンピュータへ入力して蓄積・編集等の処理を行うコンピュータ計測システムにおいて、上記計測装置からの出力データを上記コンピュータにおいて音声信号を入力するためのサウンドポートへ入力することを特徴とする。本発明の他の特徴は、計測装置の出力データをコンピュータへ入力して蓄積・編集等の処理を行うコンピュータ計測システムにおいて、上記計測装置からの出力データをデータ加工して上記コンピュータのサウンドポートへ出力するデータ加工装置を有することである。本発明の他の特徴は、上記データ加工装置が、上記計測装置からの電流値あるいは電圧値等のアナログデータを音の波長(周波数)に変換することである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明によるコンピュータ計測システムの一実施形態の全体構成図である。図1に示す様に、このコンピュータ計測システムは、温度、湿度、流量などを計測しアナログデータのまま出力する計測センサーあるいは計測機等の計測装置1と、上記計測装置1の出力側に接続され上記計測装置1からのアナログデータをデータ加工して出力するデータ加工装置3と、上記データ加工装置3からのデータ加工出力をサウンドポート13(音声入力のためのマイク入力端子:図3参照)より入力しデータロギング等の処理を行うパソコン等のコンピュータ5とから成っている。ここで、上記データ加工装置3におけるデータ加工とは、上記計測装置1からのアナログ計測データ(電流値あるいは電圧値)を周波数(音の波長)に変換する処理を指し、これにより上記計測データを上記コンピュータ5のサウンドポート13へ入力することができる様になる。そして、上記データ加工装置3は、上記計測装置1の種類(電流出力タイプか電圧出力タイプかパルス出力タイプか)によってその構成が異なっている。
【0006】次に、上記データ加工装置3の内部構成について図2を参照して説明する。図2(a)は、上記計測装置1が計測計等のアナログ電流出力を行う計測装置1の場合のデータ加工装置3の内部構成図である。図2(a)に示す様に、この場合(電流計測出力の場合)のデータ加工装置3は、上記計測装置1からのアナログ電流出力を電圧に変換するための抵抗部7と、上記抵抗部7からの電圧値を周波数(音の波長のパルス信号)に変えるV/Fコンバータ9と、上記V/Fコンバータ9からの周波数パルス信号の高さ(電圧)を調節するための可変抵抗コンデンサ部11とから成っている。また、図2(b)は、上記計測装置1が温度計、湿度計等のアナログ電圧出力を行う計測装置1の場合のデータ加工装置3の内部構成図である。図2(b)に示す様に、この場合(電圧計測出力の場合)のデータ加工装置3は、上記計測装置1からのアナログ電圧出力値を周波数(音の波長のパルス信号)に変えるV/Fコンバータ9と、上記V/Fコンバータ9からの周波数パルス信号の高さ(電圧)を調節するための可変抵抗コンデンサ部11とから成っている。また、図2(c)は、上記計測装置1が流量計等のパルス出力を行う計測装置1の場合のデータ加工装置3の内部構成図である。図2(c)に示す様に、この場合(パルス計測出力の場合)のデータ加工装置3は、上記計測装置1より周波数パルス信号が出力されるので、その周波数パルス信号の高さ(電圧)を調節するための可変抵抗コンデンサ部11のみから成っている。次に、上記データ加工装置3からの周波数パルス信号は、図3に示す様なコンピュータ5の各入出力端子の中で音声信号を入力するためのサウンドポート(マイク入力端子)13へ入力される。上記コンピュータ5は、この計測システムのための専用の計測ソフト(OS)を備えており、そのOS側で上記サウンドポート13へ入力された周波数パルス信号を一定時間一定間隔のサンプリング周期でサンプリングし、パルスデータを解析し、解析されたパルス周波数から元の計測アナログデータ値を計算し、元の計測値を得る様にしている。通常、インストールされているサウンドカードは多種多様であるが、OSを通してアクセスするのでアプリケーションソフトのみで対応可能となる。
【0007】次に、図4の動作フローチャートを参照して上記コンピュータ計測システムの動作について説明する。なお、ここでは、上記データ加工装置3が図2(a)に示した構成の場合について説明する。図4のステップ101において、上記計測装置1により計測が行われ、その計測結果がアナログ電流値として上記データ加工装置3へ出力されると、上記データ加工装置3の抵抗部7によって電圧値に変換されて上記V/Fコンバータ9へ入力され(ステップ103)、次に、上記V/Fコンバータ9において、上記電圧値が周波数パルス信号に変換される(ステップ105)。ここで、上記V/F変換においては、上記サウンドポート13への入力のために周波数が可聴領域内に設定される。次に、ステップ107において、上記V/Fコンバータ9からの周波数パルス信号は上記可変抵抗コンデンサ部11によって高さ調節が行われ、上記コンピュータ5のサウンドポート13へ入力される(ステップ109)。上記サウンドポート13へ入力された周波数パルス信号は、上記コンピュータ5内のOSによって一定時間一定間隔のサンプリング周期でサンプリングされ(ステップ111)、パルスデータが解析され(ステップ113)、解析されたパルス周波数から元の計測アナログデータ値が計算され、元の計測値が得られる(ステップ115)。通常、インストールされているサウンドカードは多種多様であるが、それらにはOSを通してアクセスするのでアプリケーションソフトのみで対応可能となる。なお、上記周波数パルス信号とアナログデータ量との関係としては、例えば、アナログデータ量が0%の時0Hz、100%の時1000Hzになるように回路を調整したとすると、8bit、44kHz、0.5秒間サンプリングしたところ、パルス山が300個あった場合、パルス周波数は、300/0.5=600Hzなので、アナログデータ量は60%ということになる。
【0008】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明は、温度、湿度、流量などを計測する計測センサーあるいは計測機等をパーソナルコンピュータ(パソコン)に接続し計測データの蓄積(データロギング)や編集処理などを行うコンピュータ計測システムにおいて、上記パソコンのサウンドポート(マイク入力端子)より上記計測センサーの出力を入力することにより計測センサーの構成を簡単にし安価とすることができる。すなわち、従来のデジタル出力の用意された計測装置の様にA/D変換器やインターフェース部を持つ高価な装置を使わなくても良くなり、上記A/D変換器やインターフェース部を持たない安価な計測装置をそのまま使用できる様になる。
【出願人】 【識別番号】595096899
【氏名又は名称】株式会社アイ電子工業
【出願日】 平成11年10月7日(1999.10.7)
【代理人】 【識別番号】100085660
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 均
【公開番号】 特開2001−109982(P2001−109982A)
【公開日】 平成13年4月20日(2001.4.20)
【出願番号】 特願平11−287305