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【発明の名称】 電源オン/オフ回路装置
【発明者】 【氏名】橋本 智亮

【要約】 【課題】電源オン/オフ回路装置において、マイクロコンピュータの誤動作時に、ACコードをコンセントから抜くことなく、電源スイッチでマイクロコンピュータをリセットすることができ、しかも、リセット直前の機器の状態が記憶されており、その状態からの動作となり、違和感のないものとする。

【解決手段】マイコン4が暴走した時に、パワースイッチ3の入/切操作を行うと、マイコン4にリセットがかかり、しかも、パワースイッチ3を操作する直前の機器の状態が不揮発性メモリ14に記憶されているので、操作直前の機器の状態から次の動作に移行させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外部電源から電子機器各部への電源供給をオン/オフさせる電源オン/オフ回路と、電源スイッチの操作入力に基づいて前記電源オン/オフ回路を制御するマイクロコンピュータとを備えた電源オン/オフ回路装置において、前記マイクロコンピュータへの電源供給時に該マイクロコンピュータのリセット端子にリセット信号を与えるリセット回路と、前記電源スイッチが操作される直前の電源オン/オフ情報を記憶させておく不揮発性メモリとを備え、前記電源スイッチが前記リセット端子に接続されていることを特徴とする電源オン/オフ回路装置。
【請求項2】 前記電源スイッチが操作された時に、前記マイクロコンピュータは、前記不揮発性メモリの電源オン/オフ情報を読み出して直前の電源オン/オフ状態を判断し、電源オフ状態であれば前記不揮発性メモリに電源オン情報を書き込むと共に電源オン動作を行い、電源オン状態であれば前記不揮発性メモリに電源オフ情報を書き込むと共に電源オフ動作を行うことを特徴とする請求項1記載の電源オン/オフ回路装置。
【請求項3】 AC電源に接続される電源回路を備え、前記電源オン/オフ回路は前記電源回路の出力を電源とし、前記マイクロコンピュータは、前記電源回路の出力を電源として、前記電源オン/オフ回路による電子機器各部への電源供給のオン/オフに関わらず、前記電源スイッチ以外の各種入力キーが配置されたキーマトリクスのキースキャン検知を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電源オン/オフ回路装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュータを具備した電子機器において、電源スイッチの操作入力に基づいて外部電源から電子機器各部への電源供給をオン/オフする電源オン/オフ回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、DVDプレーヤやDVD−ROMドライブ等の電子機器においては、AC電源に機器が接続されているときは、常時、マイクロコンピュータに電源が供給されるようになっているものが多い。そして、マイクロコンピュータは電源スイッチを含む各種入力キーが配置されたキーマトリクスのキースキャン検知動作を行っており、電源スイッチが操作されると、電子機器各部への電源供給をオン/オフ制御する。また、電子機器各部への電源供給がオフされていても、マイクロコンピュータは動作しており、機器はいわば省電力モード(キースキャン検知動作は生きている)になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、何らかの要因で、マイクロコンピュータがハングアップしたとき、キースキャン検知動作が不能になり、電源スイッチを操作しても機器の電源をオフできなくなってしまい、ACコードをコンセントから抜き挿して、ハングアップを解除しなければならない。なお、マイクロコンピュータが誤動作した場合に、ACコードをコンセントから抜かずに、パワースイッチでマイクロコンピュータをリセットすることができる技術は知られている(例えば、実開昭57−204592号公報参照)。
【0004】しかしながら、この公報に示される従来技術では、マイクロコンピュータの誤動作時にパワースイッチでマイクロコンピュータをリセットすると、その直前の機器の状態は消失されてしまい、最初から動作をスタートすることになり、従って、ユーザはオン状態からパワースイッチ操作で、電源切の操作をしたつもりが、電源入の動作をしたかのような振る舞いとなり、違和感が生じる。また、機器が省電力モード(キースキャン検知動作は生きている)になるものでもない。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解消するものであり、マイクロコンピュータの誤動作時に、ACコードをコンセントから抜くことなく、電源スイッチでマイクロコンピュータをリセットすることができ、しかも、リセット直前の機器の状態が記憶されており、その状態からの動作となり、違和感のない電源オン/オフ回路装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1の発明は、外部電源から電子機器各部への電源供給をオン/オフさせる電源オン/オフ回路と、電源スイッチの操作入力に基づいて前記電源オン/オフ回路を制御するマイクロコンピュータとを備えた電源オン/オフ回路装置において、前記マイクロコンピュータへの電源供給時に該マイクロコンピュータのリセット端子にリセット信号を与えるリセット回路と、前記電源スイッチが操作される直前の電源オン/オフ情報を記憶させておく不揮発性メモリとを備え、前記電源スイッチが前記リセット端子に接続されているものである。
【0007】上記構成においては、電源スイッチの操作入力に基づいてマイクロコンピュータは電源オン/オフ回路を制御し、外部電源から電子機器各部への電源供給をオン/オフさせる。ここに、マイクロコンピュータが暴走した時に、電源スイッチの入/切操作を行うと、マイクロコンピュータにリセットがかかり、しかも、電源スイッチを操作する直前の機器の状態が不揮発性メモリに記憶されているので、操作直前の機器の状態から次の動作に移行させることができる。
【0008】また、前記電源スイッチが操作された時に、前記マイクロコンピュータは、前記不揮発性メモリの電源オン/オフ情報を読み出して直前の電源オン/オフ状態を判断し、電源オフ状態であれば前記不揮発性メモリに電源オン情報を書き込むと共に電源オン動作を行い、電源オン状態であれば前記不揮発性メモリに電源オフ情報を書き込むと共に電源オフ動作を行うものとすることが望ましい。これにより、電源スイッチの操作直前が電源オン状態であれば、電源オフ状態となる。
【0009】また、上記において、AC電源に接続される電源回路を備え、前記電源オン/オフ回路は前記電源回路の出力を電源とし、前記マイクロコンピュータは、前記電源回路の出力を電源として、前記電源オン/オフ回路による電子機器各部への電源供給のオン/オフに関わらず、前記電源スイッチ以外の各種入力キーが配置されたキーマトリクスのキースキャン検知を行うものとすればよい。これにより、AC電源に電源回路が接続されている限り、電子機器各部への電源供給がオフであっても、マイクロコンピュータはキースキャン検知が可能な状態にあり、いわば省電力モードにある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電源オン/オフ回路装置を具体化した一実施形態について図面を参照して説明する。図1は電源オン/オフ回路装置を内蔵したDVDプレーヤ(電子機器の一例)の使用例を示し、図2は電源オン/オフ回路装置の構成を示す。DVDプレーヤ1は、AC入力10、パワースイッチ(電源スイッチ)3を有し、再生出力端子にはカラーTV2が接続される。電源オン/オフ回路装置は、各種入力キー検知に基づき所定の動作制御を司るマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)4と、そのリセット端子RSTにリセット信号を与えるリセット回路5と、DVDプレーヤ各部への電源供給をオン/オフさせる電源オン/オフ回路6,7とを備えている。
【0011】マイコン4は、パワースイッチ3以外の各種入力キーが配置されたキーマトリクス8のキースキャン検知を行い、また、パワースイッチ3の操作入力に応じて、電源オン/オフ回路6,7をオン/オフ制御する(電源コントロール)。パワースイッチ3はリセット端子RSTに接続され、この押圧によりリセット端子RSTをGNDに短絡する。
【0012】外部のAC電源コンセントに接続されるACコードから成るAC入力10から電源回路11は電源供給を受け、この電源回路11の出力を整流回路12により直流電源を発生させ、この直流電源に電源オン/オフ回路6,7が接続され、電源オン/オフ回路6のオンによりデジタル電源13を供給する。このデジタル電源13には、EPROM(不揮発性メモリ)14、サーボ回路15、AVデコード回路16、その他の機器各部が接続されている(例えば5.5Vライン)。電源オン/オフ回路7は上記電源オン/オフ回路6と同等の回路であり、その他の機器各部にデジタル電源を供給する(例えば3.3Vライン)。また、上記直流電源は、リセット回路5及びマイコン4の電源とされる。
【0013】EPROM14には、DVDプレーヤの機能の一つであるパレンタルロックデータやストップメモリ情報、パワースイッチ3が操作される直前の電源のオン/オフ情報を格納するレジスタを設けている。マイコン4はEPROM14に対して情報の書き込み及び読み出しを行う。
【0014】上記の回路構成におけるマイコン4の処理動作を図3のフローチャートを参照して説明する。AC入力10(ACコード)をAC電源コンセントに挿入し(#1)、マイコン4の電源をオンとする(#2)。すると、リセット回路5が動作し(#3)、マイコン4をリセット(イニシャル処理)する(#3)。マイコン4はEPROM14の電源オン/オフレジスタの情報を読み取り(#5)、それより、レジスト値がパワーオン(例えば、1010)であったかを判定し(#6)、パワーオンでなければ(#6でNO)、EPROM14の電源オン/オフレジスタに電源オン(1010)を書き込み(#9)、さらに電源オン動作を行う(#10)。この動作により、パワースイッチ3の操作直前が電源オフ状態であれば、電源オン状態となる。
【0015】上記でパワーオンであれば(#6でYES)、EPROM14の電源オン/オフレジスタに電源オフ(0000)を書き込み(#7)、さらに電源オフ動作を行う(#8)。この動作により、パワースイッチ3の操作直前が電源オン状態であれば、電源オフ状態となる。なお、上記#10及び#8の電源オン動作は、電源オン/オフ回路6に対して電源コントロールすることになる。
【0016】いま、機器の動作中に何らかの要因でマイコン4がハングアップしたような場合、それを解除すべく、パワースイッチ3を押下する(#13)。すると、#3に割り込みが入り、リセット回路5が動作しマイコン4にリセットがかかり、以下、同様の処理が成される。
【0017】ここで、本発明と対比するために従来の電源オン/オフ回路装置について図4を参照して説明する。従来の回路では、パワースイッチ3aがマイコン4のキーマトリクス8に設けられていた。このため、マイコン4がハングアップしたとき、キースキャン検知動作が不能になり、従って、パワースイッチ3aを押下しても受け付けなくなり、これを解除するには、ACコードをコンセントから抜き挿しする他に方法がなかった。本発明では、図2に示したように、パワースイッチ3をキーマトリクス8に設けることく、マイコン4のリセット端子RSTに設けるようにしたので、従来の問題が解消される。
【0018】また、マイコン4は、電源オン/オフ回路6による機器各部への電源供給のオン/オフに関わらず、パワースイッチ3以外の各種入力キーが配置されたキーマトリクス8のキースキャン検知が可能な状態にあり、機器は、いわば省電力モードにあることになる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マイクロコンピュータの誤動作時に、ACプラグをコンセントから抜くことなく、電源スイッチの入/切操作を行うことで、マイクロコンピュータをリセットすることができ、しかも、リセット直前の機器の状態が不揮発性メモリに記憶されているので、その状態から次の動作に移行するので、違和感のないものとなる。
【0020】また、電源オフ状態であれば不揮発性メモリに電源オン情報を書き込むと共に電源オン動作を行い、電源オン状態であれば不揮発性メモリに電源オフ情報を書き込むと共に電源オフ動作を行うようにすることにより、電源スイッチの操作直前が電源オン状態であれば、電源オフ状態となり、違和感がなくなる。
【0021】また、電源オン/オフ回路による電子機器各部への電源供給のオン/オフに関わらず、各種入力キーが配置されたキーマトリクスのキースキャン検知を行うものとすることにより、電子機器各部への電源供給がオフであっても、マイクロコンピュータはキースキャン検知が可能で省電力モードになる。
【出願人】 【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
【出願日】 平成12年4月21日(2000.4.21)
【代理人】 【識別番号】100084375
【弁理士】
【氏名又は名称】板谷 康夫
【公開番号】 特開2001−306192(P2001−306192A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2000−120428(P2000−120428)