トップ :: G 物理学 :: G06 計算;計数




【発明の名称】 通信回線によるパソコンのレンタルシステム
【発明者】 【氏名】藤澤 好孝

【要約】 【課題】ユーザーが貸出側のホストコンピュータにアクセスして、希望するスペックで在庫のあるパソコンおよびその周辺機器などを選択できるようにする。

【解決手段】所定の通信回線を介して相互に接続される貸出側のホストコンピュータ10と借り手側の子機端末20とから構築され、ホストコンピュータ10は、子機端末20からの検索キーワードによるレンタル要求照会に対して、該当貸出パソコンの機種リストおよびその貸出パソコンに接続可能な周辺機器や組み込み可能なメモリ、また、当該貸出パソコンの在庫推移データなどを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の通信回線を介して相互に接続される貸出側のホストコンピュータと借り手側の情報端末(子機端末)とから構築され、貸出側が保有しているレンタル商品である貸出パソコンを所定の期間を限って、借り手側の要求に応じて貸し出す通信回線によるパソコンのレンタルシステムにおいて、上記ホストコンピュータは、上記貸出側が保有している各種の貸出パソコンを特定の検索キーワードに応じて分類する分類機能と、上記貸出パソコンに接続可能な周辺機器や組み込み可能なメモリなどのデータが書き込まれた付帯機器情報ファイルと、上記借り手側が希望する貸出期間内における当該貸出パソコンの在庫推移データが書き込まれた在庫推移情報ファイルとを含み、上記ホストコンピュータは、上記子機端末からの上記検索キーワードによるレンタル要求照会に対して、該当貸出パソコンの機種リストを上記子機端末に送信するとともに、上記子機端末にて上記機種リストの中から所定の貸出パソコンが指定された場合には、上記付帯機器情報ファイルおよび/または上記在庫推移情報ファイルから対応するデータを読み出して、上記子機端末に提供することを特徴とする通信回線によるパソコンのレンタルシステム。
【請求項2】 上記機種リストは、在庫数順やレンタル料順などに応じて、その表示順序の指定が可能である請求項1に記載の通信回線によるパソコンのレンタルシステム。
【請求項3】 上記検索キーワードには、メーカ名および型番、筐体タイプ、CPU、クロック、OSなどの主要なスペックのほかに、上記CPUおよびそのクロックに基づいて格付けされたCPU性能順位が含まれている請求項1または2に記載の通信回線によるパソコンのレンタルシステム。
【請求項4】 上記在庫推移ファイルは各貸出パソコンの型番ごとに、現在の在庫数に対して、新規購入系・レンタル戻り系をプラス要素とし、レンタル引当系をマイナス要素として日単位でそのデータが更新される請求項1,2または3に記載の通信回線によるパソコンのレンタルシステム。
【請求項5】 上記ホストコンピュータは、各貸出パソコンの型番ごとのレンタル料が書き込まれたレンタル料情報ファイルをさらに備え、上記子機端末から見積もり依頼入力でレンタル希望型番、台数およびレンタル期間が寄せられた場合には、その見積書を作成し上記子機端末に送信する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の通信回線によるパソコンのレンタルシステム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインターネット(WWW)などの通信回線を介してパソコン(パーソナルコンピュータ)をユーザーにレンタルするための通信回線によるパソコンのレンタルシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンタルは、ある商品(製品)を所定期間に限って使用する場合によく利用される。特に、パソコンは速いものとなると、数ヶ月単位でバージョンアップが行なわれるため、拘束性のないレンタルが好まれている。また、例えば講習会などで一時的に多くのパソコンを必要とする場合にもレンタルが利用されている。
【0003】ユーザー(借り手)が希望する商品を借りるまでの流れを説明すると、従来においては、まず、ユーザーからレンタル希望品の有無および見積もり要求などを電話やファックスもしくはEメールなどで貸出側に問い合わせる。
【0004】貸出側では、これを受けて主に価格表から、ユーザーの希望に沿うスペック(仕様)の機種を選択し、その機種について一型番ずつ在庫検索画面でレンタル希望日の在庫を確認する。その場合、先々の在庫予定推移状況は、各型番ごとに新規購入系・レンタル戻り系をプラス要素、レンタル引当系をマイナス要素として、手計算で行なっている。
【0005】このようにして機種選択および在庫確認をしてから、見積書を作成しユーザーに電話やファックスもしくはEメールなどで送る。そして、ユーザーから受注を受けた場合には、見積書作成時と同様な方法で在庫および在庫推移を再度確認し、その在庫データベースに受注台数およびレンタル期間などを入力し、納期回答をユーザーに電話やファックスもしくはEメールなどで送る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来では、上記のようにその多くを営業部員がユーザーの要望に個々に対応処理しているため、時間がかかるばかりでなく、人為的なミスも生じやすく非能率的であった。特に、レンタル商品がパソコンの場合には、機種が多いこともさることながら、レンタル会社の場合、過去の機種も保有しており、その品揃えが豊富である。
【0007】したがって、ユーザーが希望するパソコンを選び出すには、ユーザーの希望を正確に捉えたうえで、最新機種から過去の機種までを当たる必要があり、多くの労力と時間を要する。他方でユーザー側にしても、貸出側に正確に意志を伝えるのに煩わしさを覚えることがある。
【0008】また、ここで言うパソコンとはパソコン本体であり、ユーザーがディスプレイやプリンタなどの周辺機器や、メモリの変更・増設を希望する場合には、そのパソコン本体に適応するものを選択しなければならないが、パソコンに関する豊富な知識がないとユーザーに対して適切なアドバイスができない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的は、ユーザーが貸出側(レンタル会社)のホストコンピュータにアクセスして、希望するスペックで在庫のあるパソコンおよびその周辺機器などを選択でき、さらにはその場で見積もりなども取れるようにした通信回線によるパソコンのレンタルシステムを提供することにある。
【0010】上記目的を達成するため、本発明は、所定の通信回線を介して相互に接続される貸出側のホストコンピュータと借り手側(ユーザー)の情報端末(子機端末)とから構築され、貸出側が保有しているレンタル商品である貸出パソコンを所定の期間を限って、借り手側の要求に応じて貸し出す通信回線によるパソコンのレンタルシステムにおいて、上記ホストコンピュータは、上記貸出側が保有している各種の貸出パソコンを特定の検索キーワードに応じて分類する分類機能と、上記貸出パソコンに接続可能な周辺機器や組み込み可能なメモリなどのデータが書き込まれた付帯機器情報ファイルと、上記借り手側が希望する貸出期間内における当該貸出パソコンの在庫推移データが書き込まれた在庫推移情報ファイルとを含み、上記ホストコンピュータは、上記子機端末からの上記検索キーワードによるレンタル要求照会に対して、該当貸出パソコンの機種リストを上記子機端末に送信するとともに、上記子機端末にて上記機種リストの中から所定の貸出パソコンが指定された場合には、上記付帯機器情報ファイルおよび/または上記在庫推移情報ファイルから対応するデータを読み出して、上記子機端末に提供することを特徴としている。
【0011】この場合、上記ホストコンピュータの分類機能により、例えば在庫数順やレンタル料順などに応じて、上記機種リストの表示順序を任意に組み替えることができ、ユーザーにとって使いやすいシステムとなっている。
【0012】本発明によれば、上記検索キーワードには、メーカ名および型番、筐体タイプ、CPU、クロック、OSなどの主要なスペックのほかに、上記CPUおよびそのクロックに基づいて格付けされたCPU性能順位が含まれている。
【0013】例えば、検索キーワードをCPU性能「中位」としてホストコンピュータに検索をかければ、最新機種および過去の機種の中からCPU性能「中位」の該当機種がピックアップされる。したがって、ユーザー側の希望として、例えば低廉なレンタル料金を優先するのであれば、過去の機種を選択することになる。
【0014】また、ディスプレイやプリンタ、それにメモリなどを必要とする場合には、上記付帯機器情報ファイルから、希望するパソコンに接続可能な周辺機器情報や、そのパソコンに組み込み可能なメモリの一覧データを得ることができる。
【0015】また、在庫の有無も上記在庫推移ファイルから知ることができる。本発明において、この在庫推移ファイルは、各貸出パソコンの型番ごとに、現在の在庫数に対して、新規購入系・レンタル戻り系をプラス要素とし、レンタル引当系をマイナス要素として日単位でそのデータが更新される。
【0016】本発明の好ましい態様によれば、上記ホストコンピュータは、各貸出パソコンの型番ごとのレンタル料が書き込まれたレンタル料情報ファイルをさらに備え、上記子機端末から見積もり依頼入力でレンタル希望型番、台数およびレンタル期間が寄せられた場合には、その見積書を作成し上記子機端末に送信する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1にその概略が示されているように、このレンタルシステムは、所定の通信回線を介して相互に接続される貸出(レンタル会社)側のホストコンピュータ10と、借り手(ユーザー)側の情報端末としてのパソコン20とから構築され、この実施例では、通信回線としてインターネットを利用している。
【0018】なお、このレンタルシステムが対象とするレンタル商品はパソコンおよびその周辺機器類である。この貸出パソコンとユーザー側のパソコン20と混同しないように、ユーザー側のパソコン20を子機端末と呼ぶことにする。
【0019】ホストコンピュータ10は、貸出側が保有している各種の貸出パソコンを特定の検索キーワードに応じて分類する分類機能を備えている。検索キーワードは貸出側において適宜設定でき、ホストコンピュータ10にはキーワード登録部11が設けられている。
【0020】例えば、メーカ名および型番、筐体タイプ、CPU、クロック、OSなどの主要なスペックが検索キーワードに選ばれてよいが、本発明では、このほかにパソコンに搭載されているCPUおよびそのクロックに基づいてCPU性能順位が格付けされており、このCPU性能順位も検索キーワードの一つとされている。
【0021】図2には検索キーワードの登録画面の一例が示されている。この例は、パソコンを筐体別に分類するときのもので、筐体(グループ)の中からノート型を選び出し、このノート型をさらに分類するキーワードとしてサブノート、ノート、ミニノートの3つをキーワード登録部11に登録する場合が示されている。
【0022】同様に、例えばディスクトップ型やタワー型などについてもキーワードをキーワード登録部11に登録しておくことができる。なお、キーワードメンテナンスとして、すでに登録されているキーワードを実際に検索対象とするかどうかを決定することができる。
【0023】この実施例では、検索対象とするものに「*」フラグを付し、これに対して例えばOSなどが古くなり、現在では該当パソコンがないような場合には「*」フラグを外す。このようにして、キーワード登録部11に登録されているキーワードを適宜整理することができる。
【0024】CPU性能順位は、CPUとそのクロック(周波数)とに基づいて貸出側の技術セクションにより設定される。図3には、例えばプロセッサCelron366(商品名、以下に同じ)をCPU性能順位35として格付けしてキーワード登録部11に登録する場合の画面例が示されている。
【0025】 このCPU性能順位の表示は降順であり、例えばCelron366以上で検索すると、PentiumII350(商品名、以下に同じ)もその上位機種としてピックアップされることになる。このように、CPUとクロックを関連付けて性能順位を格付けすることにより、範囲指定で同等のCPU性能の型番の検索が可能となる。なお、この実施例において順位番号はリナンバーリングしないため、後から挿入することを考慮して、当初は適当な飛び番号が用いられている。
【0026】また、ホストコンピュータ10には、貸出すパソコンに接続可能な周辺機器(ディスプレイやプリンタ)や組み込み可能なメモリなどのデータが書き込まれた付帯機器情報ファイル12と、ユーザーが希望する貸出期間内における当該貸出パソコンの在庫推移データが書き込まれた在庫推移情報ファイル13とが設けられている。
【0027】この在庫推移情報ファイル13には、パソコンの型番ごとに、現在の在庫数に対して、新規購入分・レンタル戻り分をプラス要素とし、レンタル引当分をマイナス要素として日単位でそのデータが更新される。したがって、ユーザーが在庫推移情報ファイル13を開くことにより、レンタル希望日に必要とする台数があるかどうかを知ることができる。
【0028】次に、このシステムの運用例について説明する。まず、子機端末20から所定のパスワードを使ってホストコンピュータ10にアクセスすると、図示されていないが子機端末20のディスプレイに「PC在庫検索」なるアイコンが表示される。
【0029】そのアイコンをクリックすると、子機端末20のディスプレイにPC検索画面が表示される(図4参照)。この実施例において、PC検索画面には「PC本体」「ディスプレイ」「プリンタ」の各サブウィンドウ(ポップアップ画面)が含まれており、図4には「PC本体」のサブウィンドウ画面を開いて筐体タイプの検索キーワードを「ディスクトップ」とした例が示されている。
【0030】すなわち、子機端末20からキーワード登録部11にプリセットされているキーワード(プリセット情報)の中から「ディスクトップ」を指定すると、ホストコンピュータ10により該当機種が検索され、それが子機端末20のディスプレイに表示される。
【0031】該当機種の情報にはCPU性能が含まれている。この例では、「CPU;上位」「CPU;中位」「CPU;下位」の3ランク別となっている。そこで、該当機種の中から、図4に示されているように、例えば「DOS/V ディスクトップWindows95 CPU;中位」を指定(クリック)すると、そのスペックが右上画面に表示され、また、主画面に検索結果が表示される。
【0032】これによると、「CPU;中位」とはプロセッサがCelron466以上でPentiumIII500以下のものが含まれ、この性能を持つものは「コンパック社製型番DP/EP64」ほか8件であることが分かる。また、主画面には型番のほかに、現在のレンタル状況やレンタル料金が併せて表示される。型番の並び順は、メーカ、レンタル料金もしくは未引き数(貸出可能数)のいずれかを選択できる。
【0033】この場合、検索条件の削除および追加ができる。検索条件を削除するには、図5に示されているように、画面下部の「クリア」ボタンをクリックすることにより一括で検索条件を削除することもできるし、または条件行を例えばダブルクリックすることにより1行ごとに削除することもできる。
【0034】一方、図4の画面右中央にある「追加条件」ボタンをクリックすると、図6に示されている追加条件画面が表示される。追加条件をプルダウンメニューから選択し、図6の画面右中央にある「追加」ボタンをクリックすると、下欄の「新たに追加する条件」枠内に選択条件が表示され、画面下部の「決定ボタン」をクリックすることにより、ホストコンピュータにて選択した条件により再度の検索が実行される。
【0035】図4の画面に戻って、希望する型番の行にマウスポイントをポイントし、例えばダブルクリックすることにより、図7に例示されているように、その型番の詳細なスペックが表示される。この型番に接続可能なディスプレイやプリンタを知りたい場合は、図4の画面中の「ディスプレイ」や「プリンタ」のサブウィンドウを開きけばよい。
【0036】また、上記型番のパソコンに組み込み可能なメモリを探すには、例えばその型番の行をマウスでクリックし、さらに右クリックすることにより、図8に示されているように、組み込み可能なメモリの一覧が表示される。このメモリの一覧表にもレンタル料金および現在のレンタル状況が表示される。
【0037】そして、在庫推移情報ファイル13を開くと、図9に示されている在庫推移データが表示され、この画面により希望する型番のパソコンが希望する日にレンタル可能であるかどうかを知ることができる。
【0038】この実施例では、2ヶ月先までの新規購入数、レンタル戻り予定数および現未引在庫数などの状況が日単位で時系列的に表示される。図9の表中、発注残とは新規購入予定数で、9月8日に20とあるのは当日に20台が新規分として納入されることを意味している。仮受数は前日時点でのものであり、在庫数とは前日時点での未引数+仮未引数、コールバック完およびコールバック中はレンタル戻り系である。各データの更新は日単位で行なわれる。
【0039】このレンタルシステムによれば、子機端末20側においてレンタルの見積もりを取ることができる。すなわち、ホストコンピュータ10は、各貸出パソコンの型番ごとのレンタル料が書き込まれたレンタル料情報ファイルをさらに備えており、子機端末20から見積もり依頼入力でレンタル希望型番、台数およびレンタル期間が寄せられた場合には、その見積書を作成し上記子機端末に送信する。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が奏される。すなわち、ユーザーは貸出側(レンタル会社)の手を煩わせることなく、また、要望事項を逐一説明することなく、自己の希望するスペックのパソコンを最新機種のものから過去の機種まで含めてすべて検索できる。その際、パソコンに対する豊富な知識は不要である。
【0041】例えば、CPU性能を指定することにより、同等性能のパソコンがピックアップされるため、もっとも経済的なパソコンを選択できる。また、それに接続可能なディスプレイおよびプリンタや、組み込み可能なメモリも容易に知ることができる。そのうえ、在庫推移状況も把握することができるし、また、必要に応じて見積もりをも取ることができる。
【出願人】 【識別番号】399114359
【氏名又は名称】オリックス株式会社
【出願日】 平成12年2月29日(2000.2.29)
【代理人】 【識別番号】100083404
【弁理士】
【氏名又は名称】大原 拓也
【公開番号】 特開2001−243353(P2001−243353A)
【公開日】 平成13年9月7日(2001.9.7)
【出願番号】 特願2000−54266(P2000−54266)