| 【発明の名称】 |
二重化コントローラ |
| 【発明者】 |
【氏名】石川 徹男
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| 【要約】 |
【課題】制御MPU間リンクが故障した場合、待機側の制御MPUは待機/稼働の判断ができなくなる。
【解決手段】二重化した制御MPU4A,4Bおよび制御MPU−IO装置間リンク5A,5Bを備えるとともに2つの制御MPU4A,4Bの間に制御MPU間リンク70を設け、この制御MPU間リンク70を介して制御MPU4A,4Bがステータスを交換して稼働/待機を決定する二重化コントローラにおいて、IO装置61’内にステータス書き込み用のメモリを設け、稼働中の制御MPU4Aのステータスを制御MPU−IO装置間リンク5Aを介して前記メモリに一定周期で書き込むとともに、制御MPU間リンク70が故障した場合に、待機側の制御MPU4Bが前記メモリのステータスを一定周期で読み取って制御MPU4Aの状態を判断し、自己(制御MPU4B)の待機/稼働を決定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 制御MPUおよび制御MPU−IO装置間リンクを二重化するとともに2つの制御MPUの間に制御MPU間リンクを設け、この制御MPU間リンクを介して両制御MPUがステータスを交換して稼働/待機を決定する二重化コントローラにおいて、IO装置内に設けられたステータス書き込み用のメモリと、稼働中の制御MPUのステータスを制御MPU−IO装置間リンクを介して前記メモリに一定周期で書き込む手段と、制御MPU間リンクが故障した場合に、待機側の制御MPUに前記メモリのステータスを一定周期で読み取らせる手段と、この手段により読み取ったステータスから待機側の制御MPUの稼働/待機を決定する手段と、を備えたことを特徴とする二重化コントローラ。 【請求項2】 請求項1記載の二重化コントローラにおいて、ステータス書き込み用メモリをIO装置内の伝送制御モジュール上に設けたことを特徴とする二重化コントローラ。 【請求項3】 請求項1記載の二重化コントローラにおいて、ステータス書き込み用メモリをIO装置内のIOモジュール上に設けたことを特徴とする二重化コントローラ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、分散形制御システムに用いられる、二重化したコントローラに関する。 【0002】 【従来の技術】図3に、分散形制御システムの構成例を示す。図3において、1はマンマシンインタフェース装置、2は制御用LAN、31〜3nはプロセスに接続されるコントローラである。分散形制御システムは、このように多数の分散設置されたコントローラ31〜3nを、1台もしくは数台の制御用パソコン等のマンマシンインタフェース装置1で、制御用LAN2を経由してマネジメントするシステムである。図4に、コントローラ31の構成例を示す。図4において、4は制御MPU、5は制御MPU−IO装置間リンク、61〜6nはIO装置である。コントローラ31は、このように1台の制御MPU4に複数台のIO装置61〜6nを、制御MPU−IO装置間リンク5により接続して構成される。なお、他のコントローラ32〜3nも同一の構成である。また、IO装置61〜6nは、プロセスとの間で検出信号や制御信号を授受する各種の入出力装置である。 【0003】図5に、高信頼化したコントローラ31’の例を示す。図5において、4A,4Bは制御MPU、5A,5Bは制御MPU−IO装置間リンク、61〜6nはIO装置、70は制御MPU4A,4B間のリンクである。この制御MPU間リンク70により、制御データの等値化および制御MPU4A,4B間のステータス情報の交換が行われる。このように、制御MPU4A,4Bおよび制御MPU−IO装置間リンク5A,5Bが二重化されたことで、コントローラが高信頼化される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】図5において、制御MPU4A,4Bの稼働/待機は、制御MPU間リンク70を経由して、各々の状態(ステータス)を交換することで決定される。すなわち、例えば稼働状態の制御MPU4Aに故障が発生すると、それがステータスとして制御MPU間リンク70を経由して待機側の制御MPU4Bに伝えられ、その結果、制御MPU4Bが新たに稼働を始める。ここで問題となるのは、制御MPU間リンク70が故障した場合である。この場合、制御MPU4Bは、リンク70の故障によりステータスを受信できないため自分が稼働側になるべきか否かの判断ができないことになる。その対策として、制御MPU間リンク70自体を二重化することが考えられるが、そうするとハードウェアの構成が増し、コストアップになるという課題が生じた。そこで本発明は、制御MPU間リンクを冗長化する方法によらずに信頼性を向上させるようにした二重化コントローラを提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決するために、請求項1の発明は、制御MPUおよび制御MPU−IO装置間リンクを二重化するとともに2つの制御MPUの間に制御MPU間リンクを設け、この制御MPU間リンクを介して両制御MPUがステータスを交換して稼働/待機を決定する二重化コントローラにおいて、IO装置内に設けられたステータス書き込み用のメモリと、稼働中の制御MPUのステータスを制御MPU−IO装置間リンクを介して前記メモリに一定周期で書き込む手段と、制御MPU間リンクが故障した場合に、待機側の制御MPUに前記メモリのステータスを一定周期で読み取らせる手段と、この手段により読み取ったステータスから待機側の制御MPUの稼働/待機を決定する手段とを備えたことを特徴とする。なお、ステータス書き込み用のメモリは、IO装置内の伝送制御モジュール上またはIOモジュール上に設けることができる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。図1は本発明に係る二重化コントローラのIO装置内の構成を示す図である。図において、7A,7Bは伝送制御モジュール、8はIO装置61’内のバス(以下IOバスと称する。)、91〜9nはIOモジュールである。ここで伝送制御モジュール7A,7Bは制御MPU4A,4BとIOモジュール91〜9nとの間の伝送制御を行い、IOモジュール91〜9nは信号のレベル変換等を行う。なお、このIO装置61’を含む二重化コントローラの全体構成は、図5におけるIO装置61〜6nを図1のIO装置61’に置き換えたものに相当する。 【0007】図1において、IOバス8には、伝送制御モジュール7A,7BおよびIOモジュール91〜9nが実装されるスロット毎にスロットアドレスが割り付けられており、例えば伝送制御モジュール7A,7BにはスロットアドレスX”10”とX”11”(以下、これらのスロットアドレスをリンクアドレスという)が、IOモジュール91〜9nにはスロットアドレスX”00”〜X”0F”が割り付けられている。なお、X””は16進数を表し、この場合は、IOモジュールの台数nが16となる。また、図示しないが、伝送制御モジュール7A,7BおよびIOモジュール91〜9nには、IOバス8よりリード/ライト可能な2ポートメモリが実装されている。この容量は256バイトとする。 【0008】次に、動作について説明する。制御MPU4Aは、制御MPU−IO装置間リンク5Aを経由して、リンクアドレスX”10”の伝送制御モジュール7Aに、自分が正常であれば、図2に示すようなステータス情報をサイクリックに書き込む。図示例では、リンクアドレスX”10”の伝送制御モジュール7A内の2ポートメモリのメモリアドレスX”FE”に、例えば200msごとに交互にX”55”とX”AA”を書き込む。 【0009】これに対して、制御MPU4Bは、制御MPU−IO装置間リンク5B、伝送制御モジュール7B、IOバス8を経由して、伝送制御モジュール7AのリンクアドレスX”10”、メモリアドレスX”FE”のステータス情報をこれもサイクリックに、例えば100ms周期でリードする。その結果、この領域が200ms周期で交互にX”55”とX”AA”に書き換えられているのであれば、制御MPU4Aは正常に動作しているものと判断する。この状態が通常の動作状態である。 【0010】ここで、制御MPU間リンク70の動作状態は常時監視されており、通信が途絶えた場合、待機側の制御MPU4Bは稼働側の制御MPU4Aのステータスを、上述した手順で制御MPU間リンク70を経由することなくリンク5A,5B、伝送制御モジュール7A,7B、IOバス8を介して把握することができる。制御MPU4Bが読み取ったステータスから、稼働側の制御MPU4Aが正常に作動していると判断される場合は、制御MPU間リンク70のみの異常とみなし、待機している制御MPU4Bが稼働側に切り換わることはない。もし、読み取ったステータスから、稼働側の制御MPU4Aに異常が発生していると判明した場合は、待機している制御MPU4Bが稼働側に切り換わる。 【0011】また、制御MPU4Aのステータスを表示する場所として、伝送制御モジュール7Aを用いたが、これは伝送制御モジュール7Aに限定されるものではなく、IOモジュール91〜9nを用いることも可能である。図2には、IOモジュール91を用いる場合をかっこ書きで示してある。IOモジュール91を用いた場合、制御MPU4Aは、制御MPU−IO装置間リンク5A、伝送制御モジュール7A、IOバス8を経由して、IOモジュール91の2ポートメモリに、ステータスのデータの書き込みを行う。次いで、制御MPU4Bは、制御MPU−IO装置間リンク5B、伝送制御モジュール7B、IOバス8を経由して、IOモジュール91の2ポートメモリをリードする。 【0012】なお、制御MPU4Aのステータスを表示する場所として、リンクアドレスX”10”の伝送制御モジュール7Aとしたが、特にリンクアドレスX”10”に限定されるものではなく、別のリンクアドレスであっても良い。また、伝送制御モジュール7A,7Bについては、その故障に備え、2箇所以上すなわちIO装置62等にある他の伝送制御モジュールにステータスを書き込むようすることも可能である。これらのことはIOモジュールについても同様である。 【0013】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、稼働中の制御MPUのステータスを制御MPU−IO装置間リンクを介してIO装置内のメモリに一定周期で書き込むとともに、待機側の制御MPUが前記メモリのステータスを一定周期で読み取ることで、制御MPU間リンクが故障した場合でも、稼働/待機の切り換えの判断が可能となり、信頼性を増すことができる。すなわち、制御MPU間リンクを二重化する方法によらなくても、伝送制御モジュールやIOモジュールのメモリを利用して制御MPUのステータスを授受できるので、構成の複雑化を防いでコストの低減を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005234 【氏名又は名称】富士電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月19日(2000.4.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091281 【弁理士】 【氏名又は名称】森田 雄一
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| 【公開番号】 |
特開2001−306102(P2001−306102A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−123712(P2000−123712) |
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