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【発明の名称】 設備データ分析・診断システム
【発明者】 【氏名】成田 賢悦

【氏名】新井 一明

【要約】 【課題】ビル管理システムで収集している設備データの数に制限がある場合でも、きめ細かい分析や診断を行うことができる設備データ分析・診断システムを提供する。

【解決手段】刻々変化するビル設備データを蓄積し、設備の運転状態を分析し、設備の劣化状態を診断する設備データ分析・診断システムにおいて、ビル管理用データベースを有する主処理装置1103と、ビル設備に接続されるローカル処理装置1131とを含むビル管理システム1100と、設備診断用データベースを有する処理装置1123を備える設備データ分析システム1120と、前記ビル管理システム1100の主処理装置1103とローカル処理装置1131とを接続するとともに、前記ビル管理システム1100と前記設備データ分析システム1120とを接続する情報系ネットワーク1151を具備する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刻々変化するビル設備データを蓄積し、設備の運転状態を分析し、設備の劣化状態を診断する設備データ分析・診断システムにおいて、(a)ビル管理用データベースを有する第1の処理装置と、ビル設備に接続されるローカル処理装置とを含むビル管理システムと、(b)設備診断用データベースを有する第2の処理装置を備える設備データ分析システムと、(c)前記ビル管理システムの第1の処理装置とローカル処理装置とを接続するとともに、前記ビル管理システムと前記設備データ分析システムとを接続する情報系ネットワークを具備することを特徴とする設備データ分析・診断システム。
【請求項2】 請求項1記載の設備データ分析・診断システムにおいて、前記ローカル処理装置に接続可能な追加センサを具備することを特徴とする設備データ分析・診断システム。
【請求項3】 請求項1又は2記載の設備データ分析・診断システムにおいて、前記情報系ネットワークに追加センサが接続される可搬型ローカル処理装置を具備することを特徴とする設備データ分析・診断システム。
【請求項4】 請求項1、2又は3記載の設備データ分析・診断システムにおいて、前記情報系ネットワークに接続される外部ネットワーク接続装置を具備することを特徴とする設備データ分析・診断システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル内設備の動作や劣化状態を分析・診断するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来の設備データ分析・診断システムは、ビル管理システムにおいて収集・蓄積した設備データ(刻々変化するON/OFF状態、計量値、計測値等のデータ)を元に設備の動作分析を行ったり、設備の劣化診断を行う等していた。
【0003】図14はかかる従来の設備データ分析・診断システムの構成図、図15は従来のビル管理システム側の処理フローチャート、図16は従来の設備データ分析システム側の処理フローチャートである。
【0004】図14に示すように、設備データ分析・診断システムは、大別すると、ビル管理システム100と設備データ分析システム120とからなり、ビル管理システム100は、表示装置101と、入力装置102、処理装置103、データベースを記憶する外部記憶装置104、ローカル処理装置131、ビル設備132、ビル管理系ネットワーク152を備えている。また、設備データ分析システム120は表示装置121、入力装置122、処理装置123、印刷装置124、ビル管理システム100の処理装置103と設備データ分析システム120の処理装置123と接続される情報系ネットワーク151とからなっている。
【0005】ビル管理システム100側における設備データ収集蓄積処理は、図15に示すように、ビル設備からローカル処理装置、ビル管理系ネットワークを介して、ビル設備データを収集する(ステップS91)。次に、ビル設備データを外部記憶装置にデータベースとして蓄積する(ステップS92)。
【0006】設備データ分析システム120側における設備データ分析処理は、図16に示すように、ビル管理システム内の外部記憶装置にデータベースとして蓄積された設備データを情報系ネットワークを介して読み込む(ステップS101)。
【0007】次いで、設備データの分析・診断などを行う(ステップS102)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来の設備データ分析・診断装置および方法では、■ビル管理システムで収集している設備データの数(管理点数)に制限があるため、きめ細かい分析や診断ができなかった。
【0009】■管理点数を多くしようとすると、ビル管理システムのデータ作成作業が増え、データ作成費用が嵩んだ。
【0010】■管理点数を多くしようとすると、ビル管理システムの性能や容量を上げる必要があり、システムのグレードをより大きいものにする必要があった(システムの費用が増大)。
【0011】■システムの規模を変えずに管理点数を多くしようとすると、本来の処理であるビル設備の監視・制御処理がスムーズに行えない等の影響を与えることがあった。
【0012】■ある設備だけ調べたいときにでも、後からその設備データを収集するためにセンサやローカル処理装置を追加する必要があるが、さらにビル管理システムそのもののデータ追加が必要であり、簡単にデータを追加することはできなかった等の問題があった。
【0013】本発明は、上記状況に鑑みて、ビル管理システムで収集している設備データの数に制限がある場合でも、きめ細かい分析や診断を行うことができる設備データ分析・診断システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、〔1〕刻々変化するビル設備データを蓄積し、設備の運転状態を分析し、設備の劣化状態を診断する設備データ分析・診断システムにおいて、ビル管理用データベースを有する第1の処理装置と、ビル設備に接続されるローカル処理装置とを含むビル管理システムと、設備診断用データベースを有する第2の処理装置を備える設備データ分析システムと、前記ビル管理システムの第1の処理装置とローカル処理装置とを接続するとともに、前記ビル管理システムと前記設備データ分析システムとを接続する情報系ネットワークを具備することを特徴とする。
【0015】〔2〕上記〔1〕記載の設備データ分析・診断システムにおいて、前記ローカル処理装置に接続可能な追加センサを具備することを特徴とする。
【0016】〔3〕上記〔1〕又は〔2〕記載の設備データ分析・診断システムにおいて、前記情報系ネットワークに追加センサが接続される可搬型ローカル処理装置を具備することを特徴とする。
【0017】〔4〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の設備データ分析・診断システムにおいて、前記情報系ネットワークに接続される外部ネットワーク接続装置を具備することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例を示す設備データ分析・診断システムのブロック図である。
【0019】まず、この設備データ分析・診断システムは、大別すると、ビル管理システム1100と設備データ分析システム1120からなる。ビル管理システム1100側には、ビル設備の監視・制御を行う際の表示装置(CRTやLCD)1101、そのキーボードやマウス、あるいはタッチパネルなどの入力装置1102、設備データの収集・加工蓄積・監視制御等の処理を行うための主処理装置1103、設備データを蓄積しておくための外部記憶装置(ビル管理用データベースを記憶)1104、ビル設備1132とのインターフェースをとるためのローカル処理装置1131、ビル管理システム1100側の主処理装置1103とローカル処理装置1131とを接続する情報系ネットワーク1151等を備える。
【0020】一方、設備データ分析システム1120側には、設備データを分析・診断するための処理装置1123、その表示装置1121、その入力装置1122、その印刷装置1124、分析・診断に用いるための設備データを格納する外部記憶装置(設備診断用データベースを記憶)1125、ビル管理システム1100と設備データ分析システム1120とを結び、データのやり取りを行う上記情報系ネットワーク1151等を備えている。
【0021】この実施例のシステムが従来のシステムと特に異なる点は、これまで設備監視制御のために必要だったビル管理系ネットワークをなくし、ローカル処理装置1131を情報系ネットワーク接続対応にすることで、ネットワークを情報系ネットワーク1151だけにしたことである。情報系ネットワーク1151では、汎用的なLAN(Ethernet(登録商標))などを利用する。
【0022】また、従来システムと異なり、分析・診断のみに用いる設備データはビル管理システム1100では収集せず、設備データ分析システム1120にて収集し、設備診断用データベースを格納する外部記憶装置1125内に蓄積する。
【0023】図2は本発明の第1実施例を示すビル管理システム側の処理フローチャート、図3は本発明の第1実施例を示す設備データ分析システム側の処理フローチャートである。
【0024】以下、図2と図3を参照しながらこの実施例のシステムの動作を説明する。
【0025】■ビル管理システム1100では、まず、図2に示すように、設備データ収集処理を行う。すなわち、ビル設備1132からローカル処理装置1131、情報系ネットワーク1151を介して、設備データを時系列的に収集する(ステップS1)。
【0026】次に、その設備データを外部記憶装置1104にデータベースとして蓄積する(ステップS2)。
【0027】ここで、収集する設備データは、あくまでも通常のビル設備監視・制御用に用いるデータのみである点が特徴である。
【0028】■設備データ分析システム1120では、図3に示すように、設備データ分析処理を行う。
【0029】すなわち、上記■の処理とは全く関連なく、ビル設備1132からローカル処理装置1131、情報系ネットワーク1151を介して、分析・診断用の設備データ1125を時系列的に収集する(ステップS11)。次に、収集した分析・診断用の設備データを本システム内のデータベース1125に蓄積・保存する(ステップS12)。そして、データベース1125に格納された設備データを用いて分析・診断等を行う(ステップS13)。この時、分析・診断用データとして、ビル管理システム1100内のデータも利用は可能である。
【0030】このように、第1実施例によれば、ビル管理システム用のネットワークを情報系ネットワーク化し、ビル管理システムとは別に設備データ分析システムにより、独自に設備から分析・診断用データを収集蓄積し、分析・診断を行うことにより、以下のような利点を有する。
【0031】■ビル管理システムで収集している設備データの数(管理点数)に制限があっても、それとは別にデータの収集が可能となるため、きめ細かい分析や診断が可能となる。
【0032】■分析・診断用の管理点については、ビル管理システム側でデータを作成する必要がないため、分析・診断用管理点を増やしても、ビル管理システムのデータ作成作業が増えることがなく、データ作成費用がかからない。
【0033】■分析・診断用の管理点数を多くしても、ビル管理システムの性能や容量を上げる必要がない(システムのグレードをより大きいものにする必要がない)。
【0034】■システムの規模を変えずに分析・診断用の管理点数を多くしても、本来の処理であるビル設備の監視・制御処理にはほとんど影響を与えないため、監視・制御は従来どおりスムーズに行える。
【0035】■設備データ分析システム側で独自にデータを収集するため、ビル管理システム側の性能や容量にかかわらず、分析・診断用の設備データを収集する時間間隔を小さくして、きめ細かいデータをとることができる。
【0036】■ある設備だけ調べたいときには、後からその設備データを収集するためにセンサやローカル処理装置を追加する必要があるが、さらにビル管理システムそのもののデータ追加を行う必要がなく、設備データ分析システム側の対応のみで、簡単にデータを追加することができる。
【0037】■情報系ネットワークを用いることで、設備データ分析システム自体は、ネットワークでつながるどの場所に設置しても関係ない(たとえばローカル処理装置の横でも良いし、ビル管理システムの横でも良い)。
【0038】■情報系ネットワークに簡易なパソコンを接続することで、設備データ分析装置そのものを用いなくても、設備データ分析装置内のデータベースを簡易パソコンから参照し、独自に分析・診断が可能となる。
【0039】■ビル管理システムとはシステムとして切り離された、設備データ分析システムにより分析・診断が行われるため、ビル設備にとどまらず、ビル管理システムを構成するコンポーネント自体の分析・診断も可能となる。などの効果が得られる。
【0040】図4は本発明の第2実施例を示す設備データ分析・診断システムのブロック図である。なお、第1実施例と異なる点は、追加センサ2101を備えている点であり、その他の部分は図1と同じ符号を付してそれらの説明は省略する。
【0041】追加センサ2101は、ビル管理システム1100および設備データ分析システム1120を導入後、後から設備データを分析・診断のために、追加して必要となり追加するセンサ類のことである。具体的には、この時、ローカル処理装置1131側は設備の管理点を取り込むための予備領域を用いるか、ローカル処理装置1131に追加管理点を取り込むために取り込み用追加モジュールを増設することで対応する。
【0042】このように、後からセンサ類を追加し、収集する設備データの種類を増やすことができる点が特徴となっている。
【0043】図5は本発明の第2実施例を示すビル管理システム側の処理フローチャート、図6は本発明の第2実施例を示す設備データ分析システム側の処理フローチャートである。
【0044】■図2と同様に、ビル管理システム1100では、まず、図5に示すように、設備データ収集処理を行う。すなわち、ビル設備1132からローカル処理装置1131、情報系ネットワーク1151を介して、設備データを時系列的に収集する(ステップS21)。次に、その設備データをデータベース1104に蓄積する(ステップS22)。ここで、収集する設備データは、あくまでも通常のビル設備監視・制御用に用いるデータのみである点が特徴である。
【0045】■一方、設備データ分析システム1120では、図6に示すように、設備データ分析処理を行う。すなわち、ビル設備1132からローカル処理装置1131、情報系ネットワーク1151を介して、分析・診断用の設備データ1125を時系列的に収集する。同様に、追加センサ2101からも収集する(ステップS31)。
【0046】次いで、収集した分析・診断用の設備データを本システム内のデータベース1125に蓄積・保存する(ステップS32)。そして、外部記憶装置1125に格納された設備診断用データベースを用いて分析・診断等を行う(ステップS33)。この時、分析・診断用データとして、ビル管理システム1100内のデータも利用することが可能である。
【0047】このように、第2実施例によれば、第1実施例とほぼ同様の流れであるが、図6に示す、ビル設備1132からローカル処理装置1131、情報系ネットワーク1151を介して、設備データを収集する際に追加センサからも収集し利用する点が特徴となっている。
【0048】以上の動作により、第2実施例によれば、第1実施例に加えて、以下のような効果が得られる。
【0049】■ある設備だけ調べたいときには、後からその設備データを収集するためにセンサを追加し、設備データ分析処理装置で収集することにより、分析・診断が可能となる。
【0050】■従来では、ビル管理システム側のデータ変更が必要であった(場合によっては、ビル管理システム側の性能や容量の制限により不可となるケースもあった)が、この実施例により、ビル管理システム側の変更が不要となる。
【0051】■ビル管理システム側のデータ変更がないため、容易にセンサの追加や取り外しが可能となる。
【0052】■ビル管理システム側のデータ変更がないため、ビル管理システムの動作検証などを一々する必要がない。
【0053】図7は本発明の第3実施例を示す設備データ分析・診断システムのブロック図である。第2実施例をさらに進歩させ、可搬型ローカル処理装置3101により、追加センサ2101だけでなく、ローカル処理装置毎、必要に応じて追加・取り外しを可能としたシステムである。
【0054】図8は本発明の第3実施例を示すビル管理システム側の処理フローチャート、図9は本発明の第3実施例を示す設備データ分析システム側の処理フローチャートである。
【0055】■図2と同様に、ビル管理システム1100では、まず、図8に示すように、設備データ収集処理を行う。すなわち、ビル設備1132からローカル処理装置1131、情報系ネットワーク1151を介して、設備データを時系列的に収集する(ステップS41)。次に、その設備データをデータベース1104に蓄積する(ステップS42)。ここで、収集する設備データは、あくまでも通常のビル設備監視・制御用に用いるデータのみである点が特徴である。
【0056】■一方、設備データ分析システム1120では、図9に示すように、設備データ分析処理を行う。すなわち、ビル設備1132からローカル処理装置1131、情報系ネットワーク1151を介して、分析・診断用の設備データ1125を時系列的に収集する。同様に、可搬型ローカル処理装置3101を介し、追加センサ2101からも収集する(ステップS51)。
【0057】次に、収集した分析・診断用の設備データを本システム内のデータベース1125に蓄積・保存する(ステップS52)。そして、外部記憶装置1125に格納された設備診断用データベースを用いて分析・診断を行う(ステップS53)。この時、分析・診断用データとして、ビル管理システム1100内のデータも利用することが可能である。
【0058】このように、第3実施例によれば、ステップS51において、ローカル処理装置、追加センサの情報は可搬型ローカル処理装置を介して、それぞれ情報系ネットワーク1151からも設備データを収集可能としている。
【0059】以上の動作により、第3実施例によれば、第1・第2実施例に加えて、以下のような効果が得られる。
【0060】■ローカル処理装置内にセンサの情報を取り込むための予備がない場合でも自由にセンサが追加できる。
【0061】■ローカル処理装置内にセンサを取り込むためのユニットを増設しなくても、設備情報を取り込むことができる。
【0062】■分析・診断を必要とする設備の近くに、予めローカル処理装置がなくても、情報系のネットワークに接続できれば、容易にセンサの追加が可能となる。
【0063】■情報系ネットワークから一時的にネットワークの線を分岐(Ethernetの場合HUBなどから分岐)させ、簡易ケーブルで接続するなどして、本工事をしなくても離れた場所にあるセンサ情報を取り込むことが可能となる■必ずしも、ネットワークでつなげる必要はなく、追加センサと可搬型ローカル処理装置、それに設備データ分析システムを一体化して持ち運び可能とすることにより、単体で動作させることも可能である。
【0064】図10は本発明の第4実施例を示す設備データ分析・診断システムのブロック図である。この実施例では、第3実施例をさらに進歩させ、外部ネットワーク接続装置4101を追加し、公衆回線やイントラネット/インターネットなどの外部ネットワークとの接続を行うように構成している。外部ネットワーク接続装置4101の中にはモデムなどの回線接続機能や、セキュリティチェックを行うためのRAS機能などを含んでいる。インターネットやイントラネットとの接続の際には、さらに、ファイアウォール装置やWWWサーバ装置などが含まれる。
【0065】図11は本発明の第4実施例を示すビル管理システム側の処理フローチャート、図12は本発明の第4実施例を示す設備データ分析システム側の処理フローチャート、図13は本発明の第4実施例を示す外部ネットワークからの接続処理フローチャートである。
【0066】■図2と同様に、ビル管理システム1100では、図11に示すように、まず、設備データ収集蓄積処理を行う。すなわち、ビル設備1132からローカル処理装置1131、情報系ネットワーク4151を介して、設備データを時系列的に収集する(ステップS61)。次に、その設備データを外部記憶装置1104へデータベースとして蓄積する(ステップS62)。ここで、収集する設備データは、あくまでも通常のビル設備監視・制御用に用いるデータのみである点が特徴である。
【0067】■一方、設備データ分析システム1120では、図12に示すように、設備データ分析処理を行う。すなわち、ビル設備1132からローカル処理装置1131、情報系ネットワーク4151を介して、分析・診断用の設備データ1125を時系列的に収集する。同様に、追加センサ2101からは可搬型ローカル処理装置3101を介して収集する(ステップS71)。
【0068】次に、収集した分析・診断用の設備データを本システム内のデータベース1125に蓄積・保存する(ステップS72)。そして、外部記憶装置1125に格納された設備診断用データベースを用いて分析・診断を行う(ステップS73)。この時、分析・診断用データとして、ビル管理システム1100内のデータも利用することは可能がある。
【0069】■また、「外部ネットワークからの接続」処理においては、図13に示すように、まず、外部ネットワーク接続装置4101を介してデータベースへアクセスする(ステップS81)。次に、外部記憶装置にデータベースとして格納されている設備データをもとに、設備の分析・診断等を行う(ステップS82)。
【0070】このように、第4実施例では、第3実施例に加えて、「外部ネットワークからの接続」処理のフローチャートが追加される。その他は、第3実施例と同様なのでその説明は省略する。
【0071】以上のように、第4実施例によれば、第1・第2・第3実施例に加えて、以下のような効果が得られる。
【0072】(1) WWWサーバやWWWサーバ内のデータベース連携機能により、ブラウザソフトのみインストールされていれば設備データの参照、分析・診断が可能となる。
【0073】(2) インターネット技術がそのまま適用可能となるため、インターネットを介した接続や、公衆回線を介したリモート接続により、遠隔地から設備データの参照、分析・診断が可能となる。
【0074】(3) それにより、建設会社や設計会社の設備設計担当やビルメンテナンス会社の設備担当など、分析・診断の外部委託も可能となる。
【0075】(4) インターネット技術がそのまま適用可能となるため、設備データの参照方法や画像表現方法などにおいて、javaなど最新のインターネット技術が応用可能となる。
【0076】(5) インターネット技術がそのまま適用可能となるため、ブラウザに限らず、設備データの電子メールによる閲覧や掲示板への書込みも可能となり、電子メールや掲示板経由で取得したデータにより、分析・診断が可能となる。
【0077】(6) メールやブラウザの利用が可能な各種OA機器(ポケベル、携帯電話、PHS、カーナビなど)を介して、分析・診断の元となる設備データの参照が可能となる。
【0078】(7) 設備データは時系列で逐次蓄積されていくため、常に最新のデータがブラウザ等を介して得られる。
【0079】(8) 分析・診断した結果を基に、ビル管理システム内のパラメータ等を変更する場合は、そのままリモートメンテナンス機能としても応用が可能なので、分析・診断にとどまらず、メンテナンスまで可能となる。
【0080】(9) 端末側のソフトとしては、ブラウザのみでよいため、端末側のソフトウェアの開発ソフトも不要である。
【0081】(10)ある程度外部ネットワークの通信速度が保証されていれば、設備データ分析システム自身を外部ネットワーク接続することも可能となる。
【0082】(11)ローカル処理装置内にセンサの情報を取り込むための予備がない場合でも自由にセンサが追加できる。
【0083】(12)ローカル処理装置内にセンサを取り込むためのユニットを増設しなくても、設備情報を取り込むことができる。
【0084】(13)分析・診断を必要とする設備の近くに、あらかじめローカル処理装置がなくても、情報系のネットワークに接続できれば、容易にセンサの追加が可能となる。
【0085】(14)情報系ネットワークから一時的にネットワークの線を分岐(Ethernetの場合HUBなどから分岐)させ、簡易ケーブルで接続するなどして、本工事をしなくても離れた場所にあるセンサ情報を取り込むことが可能となる。
【0086】それぞれの実施例では、ビル内設備の分析・診断への適用を中心に説明したが、ビル内設備に限らず各種施設等の設備、河川や道路など広範囲にわたる専用設備、発電所や船舶などの各種設備など、刻々と変化する各種センサから得た設備データを収集分析し、設備の動作が正しく行われているかチェックしたり、設備の劣化がどの程度進行しているかをチェックしたりする場面全般に適用可能である。
【0087】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
【0088】(1)ビル管理システムで収集している設備データの数(管理点数)に制限があっても、それとは別にデータの収集が可能となるため、きめ細かい分析や診断が可能となる(2)分析・診断用の管理点については、ビル管理システム側でデータを作成する必要がないため、分析・診断用管理点を増加させても、ビル管理システムのデータ作成作業が増えることはなく、データ作成費用がかからない。
【0089】(3)分析・診断用の管理点数を多くしても、ビル管理システムの性能や容量を上げる必要がない(システムのグレードをより大きいものにする必要がない)。
【0090】(4)システムの規模を変えずに分析・診断用の管理点数を多くしても、本来の処理であるビル設備の監視・制御処理にはほとんど影響を与えないため、監視・制御は従来どおりスムーズに行える。
【0091】(5)設備データ分析システム側で独自にデータを収集するため、ビル管理システム側の性能や容量にかかわらず、分析・診断用の設備データの収集する時間間隔を小さくして、きめ細かいデータをとることができる。
【0092】(6)ある設備だけ調べたいときには、後からその設備データを収集するためにセンサやローカル処理装置を追加する必要があるが、さらにビル管理システムそのもののデータ追加を行う必要がなく、設備データ分析システム側の対応のみで、簡単にデータを追加することができる。
【0093】(7)情報系ネットワークを用いることで、設備データ分析システム自体は、ネットワークでつながるどの場所に設置しても関係ない(たとえばローカル処理装置の横でも良いし、ビル管理システムの横でも良い)。
【0094】(8)情報系ネットワークに簡易なパソコンを接続することで、設備データ分析装置そのものを用いなくても、設備データ分析装置内のデータベースを簡易パソコンから参照し、独自に分析・診断が可能となる。
【0095】(9)ビル管理システムとはシステムとして切り離された、設備データ分析システムにより分析・診断が行われるため、ビル設備にとどまらず、ビル管理システムを構成するコンポーネント自体の分析・診断も可能となる。
【0096】(10)ある設備だけ調べたいときには、後からその設備データを収集するためにセンサを追加し、設備データ分析処理装置で収集することにより、分析・診断が可能となる。
【0097】(11)従来では、ビル管理システム側のデータ変更が必要であった(場合によっては、ビル管理システム側の性能や容量の制限により不可となるケースもあった)が、本発明の方法によれば、ビル管理システム側の変更が不要となる。
【0098】(12)ビル管理システム側のデータ変更がないため、容易にセンサの追加や取り外しが可能となる。
【0099】(13)ビル管理システム側のデータ変更がないため、ビル管理システムの動作検証などを一々する必要がない。
【0100】(14)必ずしも、ネットワークでつなげる必要はなく、追加センサと可搬型ローカル処理装置、それに設備データ分析システムを一体化して持ち運び可能とすることにより、単体で動作させることも可能である。
【0101】(15)WWWサーバやWWWサーバ内のデータベース連携機能により、ブラウザソフトのみインストールされていれば設備データの参照、分析・診断が可能となる。
【0102】(16)インターネット技術がそのまま適用可能となるため、インターネットを介した接続や、公衆回線を介したリモート接続により、遠隔地から設備データの参照、分析・診断が可能となる。
【0103】(17)建設会社や設計会社の設備設計担当やビルメンテナンス会社の設備担当など、分析・診断の外部委託も可能となる。
【0104】(18)インターネット技術がそのまま適用可能となるため、設備データの参照方法や画像表現方法などにおいて、javaなど最新のインターネット技術が応用可能となる。
【0105】(19)インターネット技術がそのまま適用可能となるため、ブラウザに限らず、設備データの電子メールによる閲覧や掲示板への書込みも可能となり、電子メールや掲示板経由で取得したデータにより、分析・診断が可能となる。
【0106】(20)メールやブラウザの利用が可能な各種OA機器(ポケベル、携帯電話、PHS、カーナビなど)を介して、分析・診断の元となる設備データの参照が可能となる。
【0107】(21)設備データは時系列で逐次蓄積されていくため、常に最新のデータがブラウザ等を介して得られる。
【0108】(22)分析・診断した結果を基に、ビル管理システム内のパラメータ等を変更する場合は、そのままリモートメンテナンス機能としても応用が可能なので、分析・診断にとどまらず、メンテナンスまで可能となる。
【0109】(23)端末側のソフトとしては、ブラウザのみでよいため、端末側のソフトウェアの開発コストも不要である。
【0110】(24)ある程度外部ネットワークの通信速度が保証されていれば、設備データ分析システム自身を外部ネットワーク接続することも可能となる。
【0111】(25)ローカル処理装置内にセンサの情報を取り込むための予備がない場合でも自由にセンサが追加できる。
【0112】(26)ローカル処理装置内にセンサを取り込むためのユニットを増設しなくても、設備情報を取り込むことができる。
【0113】(27)分析・診断を必要とする設備の近くに、予めローカル処理装置がなくても、情報系のネットワークに接続できれば、容易にセンサの追加が可能となる。
【0114】(28)情報系のネットワークから一時的にネットワークの線を分岐(Ethernetの場合HUBなどから分岐)させ、簡易ケーブルで接続するなどして、本工事をしなくても離れた場所にあるセンサ情報を取り込むことが可能となる。
【0115】(29)インターネット技術がそのまま適用可能となるため、設備データの参照方法や画像表現方法などにおいて、javaなど最新のインターネット技術が応用可能となる。
【出願人】 【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
【出願日】 平成12年3月21日(2000.3.21)
【代理人】 【識別番号】100089635
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 守 (外1名)
【公開番号】 特開2001−265425(P2001−265425A)
【公開日】 平成13年9月28日(2001.9.28)
【出願番号】 特願2000−77649(P2000−77649)