| 【発明の名称】 |
作業指導書表示システム |
| 【発明者】 |
【氏名】和田 忠司
【氏名】山本 嘉孝
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| 【要約】 |
【課題】生産ラインにおいて必要なときに必要な情報を表示でき、作業指導書の作成や管理、修正に時間と労力を要しない作業指導書表示システムを提供する。
【解決手段】各製品について生産ラインでの作業項目ごとに作成された複数ページからなる作業指導書をポータブルドキュメントファイル形式でデータ蓄積したサーバ装置と、サーバ装置にネットワーク接続されて生産ラインに沿って複数台配置されそれぞれ入力部からの入力に応じてサーバ装置から当該製品に係る所定の作業指導書ファイルを取り込みファイル内の作業指導書データを元の作業指導書の形式で表示部に表示するクライアント装置とからなり、上記各作業指導書は、作業項目ごとに、工程名、作業項目、使用部品、使用工具などの作業上の必要情報を文字で表わした第1表示領域と作業の様子や見本などの作業上の必要情報を画像で表わした第2表示領域とを有し、表示部に表示された作業指導書は入力部からの入力に従って拡大表示可能であることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業項目ごとに作成された複数ページからなる作業指導書を電子文書配布用のデータ形式でデータ蓄積したサーバ装置と、サーバ装置にネットワーク接続されて作業場に複数台配置されそれぞれ入力部からの入力情報に応じてサーバ装置から所定の作業指導書ファイルを取り込みファイル内の作業指導書データを元の作業指導書の形式で表示部に表示するクライアント装置とからなり、上記各作業指導書は、作業項目ごとに、工程名、作業項目、使用部品、使用工具などの作業上の必要情報を文字で表わした第1表示領域と作業の様子や見本などの作業上の必要情報を画像で表わした第2表示領域とを有し、表示部に表示された作業指導書は入力部からの入力に従って拡大表示可能であることを特徴とする作業指導書表示システム。 【請求項2】 電子文書配布用のデータ形式がポータブルドキュメントファイル形式であることを特徴とする請求項1記載の作業指導書表示システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、各種作業を行うについて作業上必要な情報を提供するための作業指導書表示システムに関し、例えば、分析装置等の組立を行う生産ラインにおいて好適に使用される。 【0002】 【従来の技術】各種生産ラインにおいて、作業の効率化や標準化、品質向上のため、作業の要領や手順、注意点など作業上必要な情報をあらわした作業指導書を用いることが一般的に行われている。そして、最近ではコンピュータ技術やネットワーク技術を利用して電子閲覧が可能となってきている。 【0003】このような技術として次のようなものが知られている。 (1)特開平10−13100号公報。ここには、プリント回路板組立において、各作業者が行うべき作業を指示する編成ファイルに作業図面表示データを組み込み、ディスプレイに表示することが開示されている。 (2)特開平9−262745号公報。ここには、作業を行う上で基本的な事項を収納した作業知識データベース、使用する治工具のイメージ図を保有している治工具イメージ図データベース、製品の機種、型名に限定した情報を保有する製品知識データベースを備え、これらからの情報を表示することが開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】作業指導書表示システムとしては、操作性やわかりやすさが求められるだけでなく、必要なときに必要な情報が、例えば、レベルの異なる作業者に対して最適な作業情報がタイムリーに提供されることが求められている。さらに、生産工程が複雑になると作業指導書は何百枚にも及ぶため、その作成に要する時間と労力の低減も求められていた。また、作業改善や仕様変更等にともなって作業指導書の追加、削除、変更が発生するが、その場合の対応のしやすさも求められていた。 【0005】しかしながら、これらの点については前記従来技術においては充分に考慮されているとは言い難かった。そこで、これらの要望に答えるべく作業指導書表示システムを提供することを本発明の課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の作業指導書表示システムは、作業項目ごとに作成された複数ページからなる作業指導書を電子文書配布用のデータ形式でデータ蓄積したサーバ装置と、サーバ装置にネットワーク接続されて作業場に複数台配置されそれぞれ入力部からの入力情報に応じてサーバ装置から所定の作業指導書ファイルを取り込みファイル内の作業指導書データを元の作業指導書の形式で表示部に表示するクライアント装置とからなり、上記各作業指導書は、作業項目ごとに、工程名、作業項目、使用部品、使用工具などの作業上の必要情報を文字で表わした第1表示領域と作業の様子や見本などの作業上の必要情報を画像で表わした第2表示領域とを有し、表示部に表示された作業指導書は入力部からの入力に従って拡大表示可能であることを特徴とする。 【0007】本作業指導書に用いる画像としては、作業の様子や見本をディジタルカメラなどで撮影して得られたものを使用することができる。このため、作業指導書の作成に要する時間や労力を従来と比べ著しく低減することができる。また、作業指導書はサーバ装置にて一元管理されて、各クライアント装置により各作業者のもとへ最新の作業情報を届けることができる。ネットワークを構成する手段としては有線によるものが一般的であるが、必ずしもそれのみに限るものではない。 【0008】電子文書配布用のデータ形式とは、さまざまなアプリケーションソフトにより作成されたドキュメントデータを所定のビューアを使うことによってレイアウト情報までできるだけ正確に伝達しうるデータ形式のことをいい、アドビシステムズ社が開発した「ポータブルドキュメントファイル形式(PDF形式)」が好適例である。そして、作業者からの求めに応じて簡単に画像部分を拡大表示することができるので、レベルの異なる作業者に対して最適な作業情報をタイムリーに提供することができる。 【0009】また、クライアント装置をより簡便に操作するため入力部と表示部をタッチ式スクリーンにより構成することができ、さらに入力部としてバーコードリーダ、あるいはキーボードやマウスやデータキャリア等を備えていてもよい。これらは例えば作業指導書ファイルのファイル名を入力する際に、直接入力したり、ファイル名一覧画面から当該ファイル名を指示するのに好適に使用される。 【0010】また、生産ライン、特に大型機器の製造において効果的な作業支援を行うためクライアント装置は作業現場において可動式に配置されることが好ましく、クライアント装置は作業者ごとに供与されることが好ましい。また、クライアント装置を携帯型にし無線によりサーバ装置から情報を得るように構成すれば、作業者の移動作業性をより高めた方式の作業支援も可能となる。 【0011】 【発明の実施の形態】図1は本発明の作業指導書表示システム1が導入された分析装置の生産ライン2の概念図である。生産ライン2は上流側から、ユニット検査済の各種ユニットを受入れるユニット検収工程2a、各種ユニットを組み付けて装置の組立を行う組立工程2b、装置の調整を行う調整工程2c、装置の検査を行う検査工程2d、装置の出荷準備を行う最終工程2eを備えている。各工程における作業はさらに複数の作業項目に細分化されている。 【0012】生産対象物である分析装置3は台車4に載せられて作業が終了するごとに生産ライン2を上流側から下流側へ移動され、各場所にて所定の作業が順次なされていく。各工程の作業場には少なくとも1名の作業者5とその作業者用のクライアント装置6が配されている。各作業者5は自分のクライアント装置6からの作業指導情報を参照しつつ複数の分析装置に対して複数項目の作業を行う。 【0013】クライアント装置6はコンピュータ機能を有し、作業指導書の内容を表示するとともに各種操作等の入力を行うタッチ式スクリーン7と、メモリ、CPU、I/O等を含む本体部8とを備える。クライアント装置6は入力部としてさらにバーコードリーダ9とキーボードとマウスとを備えている。また、タッチスクリーン7の下側には支柱に工具類や手帳等の小物を載せておく受皿13が取付けられている。各クライアント装置6は工場内通信ネットワーク10によりサーバ装置11と接続されている。また、作業場において作業者がクライアント装置6を使用しやすい場所に移動させ配置させることができるようクライアント装置6にはキャスター付台車12が備えられている。 【0014】図2は、本システムの全体的な流れを示すフローチャートである。まず、生産ラインにおける作業項目を全て洗い出す(ステップS1)。 【0015】次に、全作業項目について作業指導書に添付する画像をディジタルカメラにて撮影する(ステップS2)。 【0016】文書作成ソフト++WORD(日本コンピュータサイエンス社)を用いて作業項目ごとに必要事項を記入し、画像を貼り付け、作業指導書を作成していく(ステップS3)。図3は作成されたある作業項目における作業指導書である。 【0017】作業指導書14は作業項目ごとに、文字情報が表示される第1表示領域16と画像情報が表示される第2表示領域18とを有するよう作成される。第1表示領域16には、どの製品の何工程であるかを表示する「工程名」の欄16a、その工程におけるどの作業項目であるかを表示する「作業項目」の欄16b、その他その作業項目の作業をする上で必要な情報、例えば使用する工具や使用する部品について表示する欄16cとが備えられている。本実施例では「作成者」の欄16dや「版数」の欄16eや「枚数」の欄16fも設けられている。第2表示領域18にはディジタルカメラで撮影された作業の様子あるいは作業見本をあらわす画像20aが1枚あるいは必要に応じて複数枚貼り付けられ、さらに、注意事項20b等が記載されている。作成された多数枚の作業指導書は生産ラインの工程に合わせて複数のグループにファイリングされる。 【0018】これら文字や画像を含むソース文書たる作業指導書は電子文書配布用のデータ形式に変換されあるいはさらに編集され(ステップS4)、サーバ装置11のハードディスクに記憶される(ステップS5)。ここでいう電子文書配布用のデータ形式とはさまざまなアプリケーションソフトによって作成されたオリジナル文書をレイアウト情報までできるだけ正確に伝達することができるデータ形式のことをいい、アドビシステムズ社が開発した「ポータブルドキュメントファイル形式(PDF形式)」が好適に使用される。すなわち、変換ツールとして「Acrobat PDF Writer」を用いてPDFデータに変換し、クライアント装置6には「Acrobat Reader」がインストールされておりPDFデータ化された作業指導書データを表示部7に表示することができるよう構成されている。 【0019】次に、クライアント装置側の操作手順について説明する。クライアント装置6の電源を入れるとシステムが自動的に起動され(ステップS6)、表示部7に図4に示す作業指導書ファイル入力画面が現われる。作業者は自分が担当する作業部分に該当する作業指導書ファイルをクライアント装置6に読み込む(ステップS7)。本実施例では作業者が自分のクライアント装置6に貼付されたバーコードシートから該当するバーコードを選びバーコードリーダ9を使って読み込むことにより該当する作業指導書ファイル名を入力しファイルを開く。あるいはキーボードにより該当するファイル名を直接入力したり、マウスにより「ファイル一覧」ボタン22をクリックしてファイル一覧ウインドウを開き該当するファイルをクリックしファイルを読み込んでもよい。 【0020】図5はユニット検収工程2aに配置された4台のクライアント装置6に貼付されるバーコードシート25を示す。同工程は4つの作業群に細分化され4名の作業者が各作業群を担当している。バーコードシート25には4つの作業群の各指導書ファイルに対応して4つのバーコード23とファイル名24とが表記されている。ある者はファイルMS2100−1Aを選択し、別の者は別のファイルMS2100−2Aを選択し、ファイルを開く。 【0021】ファイルが選択されると前記ビューアによりそのファイルの1ページ目の作業指導書が表示部7に表示される(ステップS8)。作業者はその表示内容に従い所定の作業を行っていく。ファイルは例えば30〜40ページの作業指導書から構成されている(各作業者は30〜40の作業項目を実施する)。 【0022】図6は作業指導書表示画面の一例である。表示部7には作業指導書14とともに操作用のボタン26、28、29、30、31が表示され、それぞれタッチパネル上からタッチすることにより機能する。「前」ボタン26は前のページ、すなわち1つ前の作業項目の作業指導書を表示するためのボタンである。「次」ボタン28は次のページ、すなわち1つ後の作業項目の作業指導書を表示するためのボタンである。 【0023】作業指導書の内容をより詳細に見たい場合にはその部分をタッチパネル上からタッチすればよい。するとその部分を中心に画像が2倍に拡大表示される。タッチするごとに同様にその部分を中心に拡大表示される(ステップS9)。図7,図8は画面拡大の様子を説明するための図である。図7のように全面表示領域32内に×印で示す箇所をタッチすると、破線で示す全面表示領域32の1/2寸法の領域33が全面表示される。画面の端の部分をタッチすると図8のようにタッチ箇所(×印)を中心にしてではなく全面表示領域32端に合わせて1/2寸法の領域33が指定され全面表示される。 【0024】図9は拡大表示された作業指導書の表示画面を示す。「ZoomOFF」ボタン30は拡大表示された画面を初期状態に戻すためのボタンである。ある程度熟練した作業者の場合、拡大表示させることなく作業を進めればよいし、作業に不慣れな場合やより詳細に確認したい場合には拡大表示させればよい。PDF形式を用いれば、このような書類の拡大・縮小を極めて簡単に行うことができる。このことにより必要な状況や事情に応じて最適な情報をタイムリーにわかりやすく作業者に提供することが可能となる。なお、「アプリケーションの切替え」ボタン29は別のアプリケーションを使用するためのボタンであるが、ここでは説明を省略する。 【0025】1つの作業項目が終われば「次」ボタン28を押し次の作業指導書の内容を表示させ(ステップS10)、その作業を行う。ただし生産ラインによってはタイマにより作業項目ごとに所定時間間隔で自動的に次ページの作業指導書を表示させていくようにすることもできる。この場合には時間による強制力を持たせているので作業の時間管理が厳密に行え流れ作業を円滑に進めることができる。もし、所定時間内にその作業項目の作業が終了できなかったときには作業者は警報ボタンを押して応援者を呼べばよい。 【0026】一連の作業が終了すれば、「EXIT」ボタン31をタッチし(ステップS11)、図4の作業指導書ファイル入力画面に戻る。そこで別のファイルを選択することもできる。 【0027】図4の画面において「終了」ボタン36にタッチすると、作業指導書表示のアプリケーションは終了となる(ステップS12)。「システム終了」ボタン36にタッチするとシステムシャットダウンする。「設定」ボタン37は各種環境設定を行うものである。 【0028】 【発明の効果】本作業指導書表示システムでは、ディジタルカメラなどで撮影して得られた作業の様子などを画像として用いているので、作業指導書の作成に要する時間や労力を従来と比べ著しく低減できる。また、ネットワーク構成により作業指導書が一元管理でき修正する場合にも対処しやすい。また、作業者からの求めに応じて詳細情報を表示できるので必要な状況や事情に応じて最適な情報を提供することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390014960 【氏名又は名称】シスメックス株式会社 【識別番号】000004709 【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
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| 【出願日】 |
平成12年3月22日(2000.3.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088867 【弁理士】 【氏名又は名称】西野 卓嗣
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| 【公開番号】 |
特開2001−265420(P2001−265420A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−79234(P2000−79234) |
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