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【発明の名称】 ユニット間の接続構造
【発明者】 【氏名】山本 昌平

【要約】 【課題】ユニット間を高精度に接続することにより機械的および電気的な信頼性を向上することができるとともに、部品点数を削減して低コスト化を図ることができるユニット間の接続構造を提供する。

【解決手段】第1のユニットA1の開口部14dに第2のユニットB1のカバー部12aを嵌合し、第1のユニットA1のカードエッジコネクタ22の差込口に第2のユニットB1の電気基板21の突出部21aを挿入し、第1および第2のユニットA1,B1間を機械的および電気的に結合する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基準レールに設置可能なビルディングブロックタイプのプログラマブルコントローラを構成するためのユニット間の接続構造であって、略直方体形状の筐体を有し、前記筐体内に電気信号を伝達するための基板が前記基準レールの長手方向と略平行に配置され、前記基板の前記基準レールの長手方向の一方端部に雌型コネクタが固定され、前記雌型コネクタの差込口が露出するように前記筐体に開口部が設けられる第1のユニットと、略直方体形状の筐体を有し、前記筐体内に電気信号を伝達するための基板が前記基準レールの長手方向と略平行に配置され、前記基板の一部が前記基準レールの長手方向の前記第1のユニット側に延出されて前記第1のユニットの前記雌型コネクタの差込口に挿入可能な突出部が形成され、前記突出部を略包囲する包囲部が前記筐体に設けられる第2のユニットとを備え、前記第1のユニットの前記開口部に前記第2のユニットの前記包囲部が嵌合されるとともに、前記第1のユニットの前記雌型コネクタの差込口に前記第2のユニットの前記突出部が挿入されることにより前記第1および第2のユニット間が結合されることを特徴とするユニット間の接続構造。
【請求項2】 前記第1のユニットは、演算処理装置を有する基本ユニットであり、前記第2のユニットは、前記プログラマブルコントローラの機能を拡張するための拡張ユニットであることを特徴とする請求項1記載のユニット間の接続構造。
【請求項3】 前記第2のユニットの前記基板の前記突出部と反対側の端部に雌型コネクタが固定され、前記雌型コネクタの差込口が露出するように前記第2のユニットの前記筐体に開口部が設けられることを特徴とする請求項1または2記載のユニット間の接続構造。
【請求項4】 前記雌型コネクタには凹部または凸部が一体に設けられ、前記雌型コネクタに設けられた前記凹部または凸部に嵌合する凸部または凹部が前記筐体内に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のユニット間の接続構造。
【請求項5】 前記第1または第2のユニットに接続される他のユニットが存在しない場合、前記開口部を覆う閉鎖部材が設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のユニット間の接続構造。
【請求項6】 前記雌型コネクタには前記基準レールの長手方向に沿って前記基板と嵌合する切り欠き部が設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のユニット間の接続構造。
【請求項7】 前記基板は前記筐体内の前記基準レール側に固定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のユニット間の接続構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準レールに設置可能なビルディングブロックタイプのプログラマブルコントローラを構成するためのユニット間の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被制御機器をシーケンシャルに制御するためにプログラマブルコントローラが用いられている。このプログラマブルコントローラのうちビルディングブロックタイプのプログラマブルコントローラは、CPU(中央演算処理装置)ユニット、電源ユニット、入出力ユニット、通信ユニット等の機能ごとに各種ユニットに分離され、所望の制御を行うために必要なユニットを選択し、選択した各ユニットをDIN規格(ドイツ連邦規格)に従うレール(以下、DINレールと呼ぶ。)上に設置して電気的および機械的に接続することにより所望の制御動作を行うように構成される。
【0003】上記のビルディングブロックタイプのプログラマブルコントローラを構成するユニットでは、一方のユニットの内部の電気基板に雌型コネクタを取り付け、接続される他方のユニットの内部の電気基板に雄型コネクタを取り付け、一方のユニットの雌型コネクタに他方のユニットの雄型コネクタを差し込み、両ユニット間の電気的および機械的接続を行っている。したがって、各ユニットは、雌型コネクタおよび雄型コネクタの二つのコネクタを備え、雌型コネクタと雄型コネクタとを順次接続することにより、複数のユニットを連続的に接続している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来のビルディングブロックタイプのプログラマブルコントローラでは、1ユニットに対して雌型コネクタおよび雄型コネクタの2つのコネクタが必要となり、ユニット間の接続に使用する部品点数が多くなる。
【0005】このため、DINレールを基準として各ユニットを設置した場合、DINレールに対する一方のユニットの雌型コネクタの位置ずれと他方のユニットの雄型コネクタの位置ずれとが加算され、ユニット間のコネクタの位置ずれが大きくなりやすい。
【0006】このように一方のユニットの雌型コネクタと他方のユニットの雄型コネクタとがずれた状態で無理やり接続すると、両コネクタに不要な応力が加わり、機械的信頼性が低下する。また、このようなコネクタ間のずれが大きくなると、最悪の場合、ユニット間を接続することができなくなる。
【0007】また、ユニット間の電気的接続は、一方のユニットの電気基板が雌型コネクタに接続され、この雌型コネクタが他方のユニットの雄型コネクタに接続され、この雄型コネクタが電気基板に接続されることにより行われる。したがって、電気的接続に使用する部品点数が多くなり、部品間で電気信号の伝達効率が低下し、特にコネクタ部分で電気信号の伝達効率が低下する。このため、他のユニットに十分なレベルの電気信号を伝達することができず、電気的信頼性も低下する。
【0008】さらに、ユニット間の接続に使用する部品点数が多いため、接続構造が複雑となり、各部品を高精度に組み立てるためには各部品に高い精度が要求され、部品点数の増加とともに製品コストを上昇させる。
【0009】本発明の目的は、ユニット間を高精度に接続することにより機械的および電気的な信頼性を向上することができるとともに、部品点数を削減して低コスト化を図ることができるユニット間の接続構造を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)第1の発明第1の発明に係るユニット間の接続構造は、基準レールに設置可能なビルディングブロックタイプのプログラマブルコントローラを構成するためのユニット間の接続構造であって、略直方体形状の筐体を有し、筐体内に電気信号を伝達するための基板が基準レールの長手方向と略平行に配置され、基板の基準レールの長手方向の一方端部に雌型コネクタが固定され、雌型コネクタの差込口が露出するように筐体に開口部が設けられる第1のユニットと、略直方体形状の筐体を有し、筐体内に電気信号を伝達するための基板が基準レールの長手方向と略平行に配置され、基板の一部が基準レールの長手方向の第1のユニット側に延出されて第1のユニットの雌型コネクタの差込口に挿入可能な突出部が形成され、突出部を略包囲する包囲部が筐体に設けられる第2のユニットとを備え、第1のユニットの開口部に第2のユニットの包囲部が嵌合されるとともに、第1のユニットの雌型コネクタの差込口に第2のユニットの突出部が挿入されることにより第1および第2のユニット間が結合されるものである。
【0011】本発明に係るユニット間の接続構造においては、第1のユニットの開口部に第2のユニットの包囲部が嵌合されるとともに、第1のユニットの雌型コネクタの差込口に第2のユニットの突出部が挿入されることにより、第1のユニットの基板と第2のユニットの基板とが略同一面上で結合され、第1および第2のユニット間が機械的および電気的に結合される。このとき、包囲部が開口部に嵌合するように第1のユニットに対して第2のユニットが移動され、包囲部により基板の突出部を保護した状態で、突出部を雌型コネクタの差込口に容易に挿入することができる。
【0012】また、第2のユニットを基準レールに沿って移動して第1のユニットと接続する場合、基準レールの長手方向に沿って力が作用されるが、基板の主面が基準レールの長手方向と略平行に配置されているので、基板の最も強度の高い方向に力が作用し、基板を不要に変形させることなく、第2のユニットの基板の突出部を第1のユニットの雌型コネクタの差込口に挿入することができ、第1のユニットの基板と第2のユニットの基板とがお互い端部同士で結合される。
【0013】さらに、基板には一つの雌型コネクタしか固定されておらず、ユニット間の電気的接続に使用される部品点数を削減することができるので、ユニット間の電気的接続による電気的劣化を抑制することができ、電気的信頼性を向上することができる。また、ユニット間の接続に使用される部品点数が少ない分だけ部品の寸法誤差の蓄積が少なくなるため、基準レールに対して各ユニットの雌型コネクタおよび基板を高精度に位置決めした状態で筐体に固定することができる。したがって、各ユニット間で雌型コネクタと基板とのずれにより雌型コネクタおよび基板に機械的に不要な力が作用するのを抑制することができ、機械的な信頼性を向上することができる。
【0014】この結果、ユニット間を高精度に接続することができ、機械的および電気的な信頼性を向上することができるとともに、部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
【0015】(2)第2の発明第2の発明に係るユニット間の接続構造は、第1の発明に係るユニット間の接続構造の構成において、第1のユニットは、演算処理装置を有する基本ユニットであり、第2のユニットは、プログラマブルコントローラの機能を拡張するための拡張ユニットである。
【0016】この場合、演算処理装置を有する基本ユニットに拡張ユニットを接続することにより、基本ユニットおよび拡張ユニットにより構成されるプログラマブルコントローラの機能を拡張することができる。
【0017】(3)第3の発明第3の発明に係るユニット間の接続構造は、第1または第2の発明に係るユニット間の接続構造の構成において、第2のユニットの基板の突出部と反対側の端部に雌型コネクタが固定され、雌型コネクタの差込口が露出するように第2のユニットの筐体に開口部が設けられるものである。
【0018】この場合、第2のユニットと同様の構成を有する他のユニットを第2のユニットに接続することができ、プログラマブルコントローラの拡張性を向上することができる。
【0019】(4)第4の発明第4の発明に係るユニット間の接続構造は、第1〜第3のいずれかの発明に係るユニット間の接続構造の構成において、雌型コネクタには凹部または凸部が一体に設けられ、雌型コネクタに設けられた凹部または凸部に嵌合する凸部または凹部が筐体内に設けられるものである。
【0020】この場合、雌型コネクタに一体に設けられた凹部または凸部を筐体内に設けられた凸部または凹部に嵌合するという簡便な作業により、雌型コネクタを筐体に対して高精度に位置決めすることができ、各ユニットの組立性を向上することができる。
【0021】(5)第5の発明第5の発明に係るユニット間の接続構造は、第1〜第4のいずれかの発明に係るユニット間の接続構造の構成において、第1または第2のユニットに接続される他のユニットが存在しない場合、開口部を覆う閉鎖部材が設けられるものである。
【0022】この場合、第1または第2のユニットに接続される他のユニットが存在しない場合でも開口部を保護することができ、より機械的および電気的な信頼性を向上することができる。
【0023】(6)第6の発明第6の発明に係るユニット間の接続構造は、第1〜第5のいずれかの発明に係るユニット間の接続構造の構成において、雌型コネクタには基準レールの長手方向に沿って基板と嵌合する切り欠き部が設けられるものである。
【0024】この場合、基板を雌型コネクタの切り欠き部に嵌合するという簡便な作業により、雌型コネクタを基板に固定することができ、各ユニットの組立性を向上することができるとともに、基準レールの長手方向に沿って切り欠き部が設けられているので、第1のユニットに対して第2のユニットを接続する場合に基準レールの長手方向に沿って作用される力が切り欠き部に過度に作用することがない。
【0025】(7)第7の発明第7の発明に係るユニット間の接続構造は、第1〜第6のいずれかの発明に係るユニット間の接続構造の構成において、基板は筐体内の基準レール側に固定されるものである。
【0026】この場合、基板が筐体内の基準レール側に固定され、基準レールにより近い位置に配置されるので、基準レールに対して基板をより高精度に位置決めすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態によるプログラマブルコントローラを構成するためのユニットの外観斜視図である。
【0028】図1のユニット1は、筐体となる上蓋11、第1の側板12、第2の側板13および下蓋14が図示のように組み立てられ、略直方体形状を有する。ユニット1の下蓋14には、基準レールとなるDINレールDRとの取り付け面となる凹部が形成され、ユニット1がDINレールDRに固定される。
【0029】第1の側板12の下方中心付近には、電気基板21の突出部21a(図2参照)を略包囲する包囲部となるカバー部12aが一体に設けられ、電気基板21の突出部21aが保護されている。カバー部12aの両側には2つの係止孔12bが設けられ、係止孔12bの上方には上部の幅が広くかつ下部の幅が狭い2つのロック孔12cが設けられている。
【0030】図2は、図1に示すユニット1の下蓋14に電気基板21を取り付ける方法を説明するための分解斜視図であり、図3は、図2に示す下蓋14にカードエッジコネクタを取り付ける方法を説明するための他の方向から見た分解斜視図である。なお、図2では、図示を容易にするため、下蓋14を一点鎖線で示し、図3では電気基板21を一点鎖線で示している。
【0031】図2の電気基板21は、電気信号を伝達するための基板であり、一方の端部の一部が延出されて他のユニットのカードエッジコネクタの差込口に挿入可能な突出部21aが形成され、他方の端部にカードエッジコネクタ22を固定するための切り欠き部21bが形成されている。
【0032】電気基板21の主面には、図示しない電源用配線および信号用配線が形成され、各配線の端部は、電気基板21の突出部21aに形成された複数の端子および電気基板21の切り欠き部21bに形成された複数の端子に接続されている。これにより、各ユニット間で電源および信号を共有することができる。なお、電気基板21には、上記のように配線のみを形成してもよいし、必要に応じて電気部品を配置し回路基板として使用してもよい。
【0033】カードエッジコネクタ22は、電気基板21の突出部21aが挿入可能な差込口を有する雌型コネクタである。カードエッジコネクタ22には、位置決め用の4つの円柱状の凸部22bが一体に設けられている。また、カードエッジコネクタ22の両端部にはDINレールDRの長手方向に沿って2つの切り欠き部22aが設けられている。
【0034】カードエッジコネクタ22は、電気基板21の切り欠き部21bに差し込まれ、カードエッジコネクタ22の切り欠き部22aと電気基板21の切り欠き部21bの両側の端部とが嵌合し、カードエッジコネクタ22が電気基板21に固定される。その後、電気基板21の切り欠き部21b側の各端子とカードエッジコネクタ22の各端子とが半田付けにより接続され、カードエッジコネクタ22が電気基板21に電気的および機械的に接続される。
【0035】このように、電気基板21に対してカードエッジコネクタ22を差し込み、電気基板21の切り欠き部21bの端部をカードエッジコネクタ22の切り欠き部22aに嵌合するという簡便な作業により、カードエッジコネクタ22を電気基板21に正確に位置決めして固定することができる。また、切り欠き部22aは、DINレールDRの長手方向に沿って設けられているので、他のユニットを基準レールに沿って移動して当該ユニットに接続する場合、切り欠き部22aに過度な力が作動せず、カードエッジコネクタ22の機械的信頼性を向上することができる。
【0036】次に、図3に示すように、カードエッジコネクタ22が取り付けられた電気基板21は下蓋14に一体に形成された4つの固定部14eにネジ止めにより固定される。また、下蓋14にはカードエッジコネクタ22の凸部22bに係合する凹部となる孔を有する円柱状の二つの固定部14a,14bが一体に設けられている。したがって、カードエッジコネクタ22の凸部22bを固定部14a,14bの孔に嵌合することによりカードエッジコネクタ22が下蓋14に固定される。このように、DINレールDRに固定される下蓋14に一体に設けられた固定部14a,14bに直接カードエッジコネクタ22が固定されることになり、DINレールDRに対してカードエッジコネクタ22を高精度に位置決めして固定することができる。
【0037】また、カードエッジコネクタ22には、図示のように4つの凸部が設けられており、カードエッジコネクタ22を反転させてもそのまま下蓋14に固定することができるように構成されている。したがって、組み立て時にカードエッジコネクタ22の裏表を意識せずにカードエッジコネクタ22をそのまま下蓋14に固定することができ、組み立て作業が容易となる。なお、本実施の形態では、カードエッジコネクタ22に凸部を設け下蓋14の固定部14a,14bに凹部を設けたが、カードエッジコネクタ22に凹部を設け下蓋14の固定部14a,14bに凸部を設けてもよく、また、凸部および凹部の数および形状等も上記の例に特に限定されず、他の数および形状等でもよい。
【0038】また、図3に示すように、下蓋14の第2の側板13(図1参照)側の他のユニットと接続される側面には、他のユニットの係止孔12bと係合する2つの凸部14cが一体に形成され、カードエッジコネクタ22の差込口を露出させるとともに他のユニットのカバー部12aと係合する開口部14dが設けられている。
【0039】このようにして、カードエッジコネクタ22を取り付けられた電気基板21がDINレールDRの長手方向と平行に配置された状態で下蓋14に固定される。
【0040】図4は、本発明の一実施の形態によるプログラマブルコントローラを構成するためのユニット間の接続構造を説明するための2つのユニットの接続前の状態を示す概略斜視図であり、図5は、図4に示す2つのユニットの接続前の状態を示す概略断面図であり、図6は、図5に示す2つのユニットの接続後の状態を示す概略断面図である。
【0041】なお、図4ないし図6に示す第1および第2のユニットA1,B1は、図1に示すユニット1と同様に構成され、同一部分には同一符号を付している。また、図4では、図示を容易にするため、第1のユニットA1の上蓋11および第2の側板13を一点鎖線で示し、第2のユニットB1の上蓋11、第1の側板12および第2の側板13を一点鎖線で示している。
【0042】図4および図5に示すように、第2のユニットB1を図中矢印方向に移動させ、第1のユニットA1と第2のユニットB1とを接続する場合、第1のユニットA1の下蓋14の側面に形成された開口部14dに第2のユニットB1のカバー部12aが挿入される。このとき、開口部14dとカバー部12aとが係合し、この状態で第2のユニットB1を図中矢印方向にさらに移動させると、第1のユニットA1のカードエッジコネクタ22の差込口に第2のユニットB1の電気基板21の突出部21aが挿入される。
【0043】このとき、第1のユニットA1の下蓋14の側面に一体に形成されている凸部14cが第2のユニットB1の第1の側板12に形成された係止孔12bに挿入され、凸部14cと係止孔12bとが係合する。
【0044】また、第1および第2のユニットA1,B1の各々の第2の側板13には、ロック孔12cの幅の広い開口部分に挿入可能な係止部31aを備えるロック部材31が図中上下方向に移動可能な状態で取り付けられている。したがって、上記の第1のユニットA1と第2のユニットB1との接続時に、第1のユニットA1のロック部材31の係止部31aが第2のユニットB1の第1の側板12に形成されたロック孔12cに挿入される。
【0045】このように、第1のユニットA1と第2のユニットB1とを接続する場合、カバー部12aを案内として開口部14dに挿入することにより、第1のユニットA1のカードエッジコネクタ22の差込口に第2のユニットB1の電気基板21の突出部21aをスムーズに挿入することができる。このとき、開口部14dとカバー部12aとが係合するとともに、凸部14cが係止孔12bと係合し、図6に示すように、第1のユニットA1の電気基板21と第2のユニットB1の電気基板21とが略同一面上で結合され、第1のユニットA1と第2のユニットB1とが機械的および電気的に接続される。
【0046】図6に示すように、第1のユニットA1に第2のユニットB1を接続した後、第1のユニットA1のロック部材31を図中の矢印方向に移動させると、ロック部材31の係止部31aが第2のユニットB1のロック孔12cの幅の狭い開口部分に係止され、第2のユニットB1が第1のユニットA1にロックされる。なお、ロック機構は、上記の例に特に限定されず、他のロック機構を用いてもよく、また、ロック機構の設置位置も、上記の例に特に限定されず、第1の側板12側等に設けてもよい。
【0047】上記のように、本実施の形態では、第1のユニットA1の開口部14dに第2のユニットB1のカバー部12aが嵌合されるとともに、第1のユニットA1のカードエッジコネクタ22の差込口に第2のユニットB1の突出部21aが挿入されることにより、第1および第2のユニットA1,B1間が機械的および電気的に結合される。このとき、カバー部12aが開口部14dに嵌合するように第1のユニットA1に対して第2のユニットB1が移動され、カバー部12aにより突出部21aを保護した状態で、突出部21aをカードエッジコネクタ22の差込口に容易に挿入することができる。
【0048】また、第2のユニットB1をDINレールDRに沿って移動して第1のユニットA1と接続する場合、DINレールDRの長手方向に沿って力が作用される。このとき、電気基板21の主面がDINレールDRの長手方向と平行に配置されているので、電気基板21の最も強度の高い方向に力が作用し、電気基板21を不要に変形させることなく、第2のユニットB1の突出部21aを第1のユニットA1のカードエッジコネクタ22の差込口に挿入することができ、第1のユニットA1の電気基板21と第2のユニットB1の電気基板21とがお互い端部同士で結合される。
【0049】さらに、電気基板21には一つのカードエッジコネクタ22しか固定されておらず、第1および第2のユニットA1,B1の電気基板21は一つのカードエッジコネクタ22により電気的に接続される。したがって、電気的接続に使用される部品点数が削減され、第1および第2のユニットA1,B1間の電気的接続による電気的劣化を抑制して電気的信頼性を向上することができる。
【0050】また、電気基板21およびカードエッジコネクタ22がDINレールDR側の下蓋14に固定されているので、DINレールDRに対する電気基板21およびカードエッジコネクタ22の位置は下蓋14により決定される。したがって、下蓋14の寸法精度しかDINレールDRに対する電気基板21およびカードエッジコネクタ22の位置精度に影響せず、DINレールDRに対して電気基板21およびカードエッジコネクタ22を高精度に位置決めした状態で固定することができる。このようにして、第1および第2のユニットA1,B1間でカードエッジコネクタ22と電気基板21とのずれにより機械的に不要な力が作用するのを抑制することができ、機械的な信頼性を向上することができる。
【0051】この結果、第1および第2のユニットA1,B1を高精度に接続することができ、機械的および電気的な信頼性を向上することができるとともに、部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
【0052】また、第2のユニットB1は、他のユニットと接続可能なように、電気基板21にカードエッジコネクタ22が固定されるとともに、カードエッジコネクタ22の差込口に開口部14dが設けられている。したがって、他のユニットを順次接続することにより、所望の制御動作を実現するプログラマブルコントローラを構成することができ、プログラマブルコントローラの拡張性を向上することができる。
【0053】ここで、第1のユニットA1は、CPUを有する基本ユニットとなるCPUユニットであることが好ましく、第1のユニットA1に接続される第2のユニットB1は、プログラマブルコントローラの機能を拡張するための拡張ユニット、例えば、入力/出力用のコネクタを備えるコネクタI/Oユニット、リレーに接続されるリレー出力ユニット、他の装置を遠隔操作するためのリモートI/Oアダプタ、アナログ信号をデジタル信号へ変換するためのA/D変換ユニット、デジタル信号をアナログ信号に変換するためのD/A変換ユニット、パーソナルコンピュータを接続するためのパソコンリンクユニット、PID制御を行うための温度調整ユニット等であることが好ましい。
【0054】この場合、CPUを有する基本ユニットに拡張ユニットを接続することにより、基本ユニットおよび拡張ユニットにより構成されるプログラマブルコントローラの機能を拡張することができる。
【0055】また、第1のユニットA1がCPUを有する基本ユニットの場合、第1のユニットA1には一方側しか他のユニットが接続されないため、第1のユニットA1の電気基板21から突出部21aを省略するとともに、第1の側板12からカバー部12a、係止孔12bおよびロック孔12cを省略し、第1の側板12から凸部および開口部をなくすようにしてもよい。
【0056】この場合、複数のユニットが接続されたプログラマブルコントローラの一方の端部となる第1のユニットA1の第1の側板12に凸部および開口部がなくなり、また、第1のユニットA1に接続される第2のユニットB1の第2の側板13には凸部が設けられていないため、プログラマブルコントローラが全体として略直方体形状となり、不要な凸部をなくすことができる。
【0057】また、第2のユニットB1がプログラマブルコントローラの他方の端部となる場合、第2のユニットB1をより完全に保護するため、第2のユニットB1の第2の側板13側に閉鎖部材となるエンドユニットを接続してもよい。
【0058】図7は、本発明の一実施の形態によるプログラマブルコントローラに用いられるエンドユニットを一方向から見た外観斜視図であり、図8は、図7に示すエンドユニットを他方向から見た外観斜視図である。
【0059】図7および図8に示すエンドユニット15は、その全面に凹部が形成され、凹部の下方に、複数の端子が形成された略T字状の電気基板16が固定され、電気基板16をほぼ覆うようにカバー部12aと同様の形状を有するカバー部15aが一体に形成されている。
【0060】このようなエンドユニット15を端部となるユニットに接続することにより、端部となるユニットに設けられた開口部14dを覆い、プログラマブルコントローラから不要な開口部をなくすことができる。したがって、開口部を介したカードエッジコネクタ22の損傷等を防止することができるとともに、ほこり等の侵入を防止することができ、プログラマブルコントローラの機械的および電気的な信頼性をより向上することができる。なお、エンドユニットは、上記の例に特に限定されず、単に開口部14dを塞ぐ蓋状部材等を用いてもよく、この場合、端部となるユニットとの電気的な接続を行うために電気基板を設けることが好ましい。
【出願人】 【識別番号】000129253
【氏名又は名称】株式会社キーエンス
【出願日】 平成12年3月17日(2000.3.17)
【代理人】 【識別番号】100098305
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 祥人
【公開番号】 特開2001−265410(P2001−265410A)
【公開日】 平成13年9月28日(2001.9.28)
【出願番号】 特願2000−75035(P2000−75035)