| 【発明の名称】 |
時刻管理システム |
| 【発明者】 |
【氏名】三河 拓馬
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| 【要約】 |
【課題】複数の電気電子機器の内蔵時計の時刻を一致させる。
【解決手段】ステレオ装置10、ビデオデッキ12、TV装置14、エアコン16、コンピュータ18及び電話/FAX20が、IEEE1394バスにより相互に接続されている。各機器10〜20は時計を内蔵する。ビデオデッキ12はチューナを内蔵しており、例えばテレビ信号に含まれる時報などによって定期的に自動で内蔵時計のずれを修正し、正確な時刻に設定し直す機能を備えている。ビデオデッキ12がサイクルマスタとなり、IEEE1394バス上、他の機器のマスタとなっている。ビデオデッキ12は、保持している時刻データを定期的にIEEE1394バスを介して他のすべての電気電子機器に送信する。機器10,14〜20は、時刻データを受け取ると、それぞれが保持している時計装置の時刻データを更新する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 転送用クロックにより同期を取られているバスを介して相互に接続する複数の電気電子機器が内蔵する時計の時刻を管理するシステムであって、当該転送用クロックにより、当該複数の電気電子機器が内蔵する各時計の時刻を一致させることを特徴とする時刻管理システム。 【請求項2】 当該複数の電気電子機器間でマスタとスレーブの関係を決定し、スレーブになった電気電子機器の時計の時刻をマスタとなった電気電子機器の時計の時刻に合わせることを特徴とする請求項1に記載の時刻管理システム。 【請求項3】 当該バスがIEEE1394規格に準拠したディジタルインターフェースである請求項2に記載の時刻管理システム。 【請求項4】 当該複数の電気電気電子機器のそれぞれが、他の電気電子機器の時刻を設定する手段と、他の電気電子機器の時刻を問い合わせる手段と、他の電気電子機器に時刻を通知する手段とを具備する請求項1、2又は3に記載の時刻管理システム。 【請求項5】 時計機能を有する当該電気電子機器が、時計機能を有する他の電気電子機器の時刻を設定する場合に、両者の時計の時刻が同じになるように設定する手段を具備する請求項4に記載の時刻管理システム。 【請求項6】 両者の時計の時刻を一致させるのに、IEEE1394のサイクルタイマを用いる請求項5に記載の時刻管理システム。 【請求項7】 当該複数の電気電子機器の少なくとも1つが、自身の時計を定期的に正確な時刻に設定し直す手段と、他の電気電子機器が時計を有する他の機器の時計を定期的に設定する手段とを具備する請求項4に記載の時刻管理システム。 【請求項8】 自身の時計を定期的に正確な時刻に設定し直す手段を具備する電気電子機器が、カレンダクロックマスタとなり、バス転送用クロックマスタとなる請求項7に記載の時刻管理システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、同期の取れたバスで接続されている複数の機器の時計の時刻が一致するように管理する時刻管理システムに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、時計装置を内蔵する電化製品は多い。しかし、各電化製品はそれぞれ独立に動作しており、その時計装置の時刻も独立である。近年、パーソナルコンピュータ及びその周辺機器だけでなく、電化製品も含んださまざまな電気電子機器を接続可能なバス、例えば、IEEE1394が実用化され、実際に利用されようとしている。 【0003】パーソナルコンピュータ、ビデオテープレコーダ及び電波時計は、ネットワークに接続する時計サーバ、テレビジョン信号に重畳されている時刻信号及び標準時刻電波信号等により基準時に容易に調整することができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、時計装置を具備する電気電子機器が何らかの手段で相互に接続している場合に、これらの時計装置の時刻を相互に一致させる必要性が生じ得るが、現在、これを実現する簡単な手段は、利用者自身が、個々の時計の時刻をマニュアル調節するしかなく、非常に面倒である。勿論、この方法では、時差を1秒未満にすることは困難であり、1/10秒未満の時差は実質的に不可能である。 【0005】本発明は、このような不都合を解消し、相互に接続する電気電子機器の時計の時刻を可能な限り一致するように管理する時刻管理システムを提示することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係る時刻管理システムは、転送用クロックにより同期を取られているバスを介して相互に接続する複数の電気電子機器が内蔵する時計の時刻を管理するシステムであって、当該転送用クロックにより、当該複数の電気電子機器が内蔵する各時計の時刻を一致させることを特徴とする。 【0007】 【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を詳細に説明する。 【0008】図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。10はステレオ装置、12はビデオデッキ、14はTV装置、16はエアコン、18はコンピュータ、20は電話/FAXであり、これらの機器がIEEE1394バスにより相互に接続されている。勿論、これら以外の電気電子機器が接続していても良い。IEEE1394バスは一例である。以下に説明する時刻同期機能を有していれば、その他の接続方式であっても良い。 【0009】IEEE1394バスの概要を説明する。IEEE1394バスはシリアルバスであり、複数の電気電子機器をツリー形式又はデイジーチェーン形式で接続可能である。IEEE1394インターフェースを備える電気電子機器は、サイクルタイマを具備する。ネットワーク全体を調整するノードであるサイクルマスタは、IEEE1394バスを共有する複数のノード(機器)の各サイクルタイマの時刻を、サイクルマスタ内のサイクルタイマの値に更新する。これにより、ネットワーク中のノードがすべて同一の絶対時刻を保持することを保証できる。IEEE1394では、各電気電子機器を接続すると、自動的に親子関係が決定され、すべての機器に対して親となる機器がサイクルマスタとなるように規定されている。 【0010】図1では、ビデオデッキ12がサイクルマスタとなっているものとする。ビデオデッキ12はチューナを内蔵しており、例えばテレビ信号に含まれる時報などによって定期的に自動で内蔵時計のずれを修正し、正確な時刻に設定し直す機能を備えている。ビデオデッキ12はカレンダクロックマスタとなり、保持している時刻データを定期的にIEEE1394バスを介して他のすべての電気電子機器(図1では、ステレオ装置10、TV装置14、エアコン16、コンピュータ18及び電話/FAX20)に送信する。ビデオデッキ12以外の機器10,14〜20は、時刻データを受け取ると、それぞれが保持している時計装置の時刻データを更新する。このような構成とすることによって、IEEE1394バスで相互に接続する全ての電気電子機器が正確な時刻を保持するようになる。 【0011】図2は、サイクルマスタでありカレンダクロックマスタであるビデオデッキ12の時刻管理部分の概略構成ブロック図を示す。チューナ30は、アンテナからのテレビジョン信号を受信し、特定チャンネルの受信信号を時計合わせ処理回路32に供給する。時計合わせ処理回路32は、チューナ30から受信した信号から時報信号を検出すると、時刻管理回路34に時刻調整命令を出力する。時刻管理回路34は、時計合わせ処理回路32からの時刻調整命令に応じて、カレンダクロック36の時刻を調整し、その後、同期データ設定回路40に同期データ更新命令を出力する。カレンダクロック36は、この実施例では、現在日時の年、月、日、分、秒及びミリ秒のデータを保持するが、勿論、その他のデータ構造でも良い。 【0012】サイクルタイマ38は、VTR12の電源スイッチがオンになると、24.576MHzのクロックに同期して絶対時刻の計時を開始する。サイクルタイマ38は、BUS_TIMEレジスタとCYCLE_TIMEレジスタを具備する。図3は、BUS_TIMEレジスタ及びCYCLE_TIMEレジスタのデータ構造を示す。CYCLE_TIMEレジスタは、7ビットのsecond_countと、13ビットのcycle_countと、12ビットのcycle_offsetからなる。7ビットの読み書き可能なsecond_countは、cycle_countからの桁上がりでインクリメントされる。ただし、second_count値が127のときにcycle_countの桁上がりが発生した場合、second_countは0になり、後述するBUS_TIMEレジスタのsecond_count_hiがインクリメントされる。 【0013】13ビットの読み書き可能なcycle_countは、cycle_offsetからの桁上がりでインクリメントされる。ただし、cycle_count値が7999のときにcycle_offsetの桁上がりが発生した場合、cycle_countは0になり、second_countがインクリメントされる。 【0014】12ビットの読み書き可能なcycle_offsetは、24.576MHzの周期でインクリメントされる。ただし、cycle_offsetは、3071の次には0になり、その桁上げでcycle_countがインクリメントされる。 【0015】25ビット読み書き可能なsecond_count_hiは、CYCLE_TIMEレジスタのsecond_countの桁上げインクリメントされる。7ビット読み出し専用のsecond_count_loは、CYCLE_TIMEレジスタのsecond_countの現在値を保持する。 【0016】同期データ設定回路40は、時刻管理回路34からの同期データ更新命令に従い、カレンダクロック36から現在時刻データを取り込み、その時刻データのミリ秒の値が0になった時に、サイクルタイマ38からCYCLE_TIMEレジスタのcycle_countを取得する。そして、同期データ設定回路40は、取得したcycle_count値を同期データとして時刻設定回路44に供給する。 【0017】カウンタ42は、サイクルタイマ38のCYCLE_TIMEレジスタのsecond_count値が0になった回数をカウントする。 【0018】時刻設定回路44は、カウンタ42の値が、所定値(例えば、300)になった時に、同期データ設定回路40から同期データを取得し、カレンダクロック36から現在時刻データを取得し、その時刻データ及び同期データを付加した時刻設定命令をIEEE1394インターフェース46に供給する。時刻設定回路44は、カウンタ42をクリアして、ゼロにする。ここでは、カウンタ42の計数値が300になった場合に時刻設定命令を出力するとしたが、その他の計数値でもよいことは明らかである。 【0019】IEEE1394インターフェース46は、時刻設定回路44からの時刻設定命令を、IEEE1394バスに接続する他の電気電子機器に送信する。 【0020】このようにして、ビデオデッキ12は、自分自身の時計を定期的に正確な時刻に設定し直しつつ、カレンダクロックとサイクルタイマとの同期を取って、定期的に他の電気電子機器に時刻設定命令を送出する。 【0021】カレンダクロックマスタ以外の電気電子機器の時刻管理部分の概略構成ブロック図を図4に示す。 【0022】IEEE1394インターフェース50は、バスからデータを受け取ると、データ解析回路52に供給する。データ解析回路52は、IEEE1394インターフェース50からのデータが時刻設定命令かどうかを判別し、時刻設定命令の場合には、そのデータを時計合わせ処理回路54に供給する。時計合わせ処理回路54は、データ解析回路52からのデータから時刻データと同期データを取り出し、時刻管理回路56に供給する。 【0023】時刻管理回路56は、時計合わせ処理回路54からの時刻データに従い、その時刻にカレンダクロック60を設定する。続けて、時刻管理回路56は、時計合わせ処理回路54からの同期データに従い、サイクルタイマ58のCYCLE_TIMEレジスタのcycle_count値を読み出し、同期データとcycle_count値が一致した瞬間に、カレンダクロック60のミリ秒データが500未満の場合にはミリ秒データを0にし、カレンダクロック60のミリ秒データが500以上の場合には秒データを1増やすと共にミリ秒データを0にする。 【0024】カレンダクロック60は、現在の時刻を、年、月、日、分、秒及びミリ秒の各値で保持する。勿論、その他のデータ構造であってもよい。 【0025】本実施例では、自身の時計を定期的に正確な時刻に設定し直す手段として、テレビジョン信号に含まれる時報信号を利用したが、他の方法でも良いことは言うまでもない。また、複数の電気電子機器間で同期を取るためにサイクルタイマ内のcycle_count値を使用したが、cycle_offsetを使用すれば更に精度を高めることができる。カレンダークロックマスタとサイクルマスタが同一機器となっているが、れらは同一機器である必要はない。 【0026】このような構成とすることによって、バスで接続されている電気電子機器のすべての時計が定期的に正確な時刻に更新されることになる。また、各電気電子機器の有する時計は、サイクルタイマを用いて同期をとられているので、それらの時刻は高い精度で一致することになる。 【0027】図5は、ビデオデッキ12の時刻管理部分の変更例の概略構成ブロック図を示す。チューナ70は、アンテナからのテレビジョン信号を受信し、特定チャンネルの受信信号を時計合わせ処理回路72に供給する。時計合わせ処理回路72は、チューナ70から受信した信号から時報信号を検出すると、時刻管理回路74に時刻調整命令を出力する。時刻管理回路74は、時計合わせ処理回路72からの時刻調整命令に応じて、カレンダクロック76の時刻を調整し、その後、同期データ設定回路78に同期データ更新命令を出力する。カレンダクロック76は、カレンダクロック36と同様に、現在日時の年、月、日、分、秒及びミリ秒のデータを保持するが、勿論、その他のデータ構造でも良い。 【0028】サイクルタイマ80は、VTR12の電源スイッチがオンになると、24.576MHzのクロックに同期して絶対時刻の計時を開始する。サイクルタイマ80は、サイクルタイマ38と同様に、BUS_TIMEレジスタとCYCLE_TIMEレジスタを具備する。 【0029】同期データ設定回路78は、時刻管理回路74からの同期データ更新命令に従い、カレンダクロック76から現在時刻データを取り込み、その時刻データのミリ秒の値が0になった時に、サイクルタイマ80からCYCLE_TIMEレジスタのcycle_countを取得する。そして、同期データ設定回路78は、取得したcycle_count値を同期データとして時刻設定回路82に供給する。 【0030】時刻設定回路82は、同期データ設定回路78からの同期データに従い、カレンダクロック76から現在時刻データを取得し、その時刻データ及び同期データを付加した時刻設定命令をIEEE1394インターフェース84に供給する。IEEE1394インターフェース84は、時刻設定回路82からの時刻設定命令を、IEEE1394バスに接続する他の電気電子機器に送信する。 【0031】このように、ビデオデッキ12は、自分自身の時計を定期的に正確な時刻に設定し直し、正しい時刻情報をサイクルタイマと同期を取って、他の電気電子機器に通報し、各機器の時刻を更新させる。各電気電子機器の時刻は、サイクルタイマを用いて同期が取られているので、高い精度で一致する。 【0032】本発明は、上述の実施例の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(CPU又はMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成できる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は、本発明を構成する。 【0033】プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード及びROM等がある。 【0034】また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているオペレーティングシステムなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。 【0035】さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張ボード又は機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボード又は機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によって上述した実施例の機能が実現される場合も、本発明の範囲に含まれる。 【0036】 【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるように、本発明によれば、バスで接続されている複数の電気電子機器はすべて、その時刻が高い精度で一致する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月20日(2000.4.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090284 【弁理士】 【氏名又は名称】田中 常雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−305255(P2001−305255A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月31日(2001.10.31) |
| 【出願番号】 |
特願2000−119027(P2000−119027) |
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