| 【発明の名称】 |
転写装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】木田 裕士
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| 【要約】 |
【課題】転写部材の像担持体との対向面を適切な時期にクリーニングすることによって、転写部材に付着した現像剤が記録材の裏面に付着することを防止する。
【解決手段】画像形成装置1において、感光体ドラム2の周囲に帯電、光走査、現像、転写およびクリーニングの各ユニット3〜7をこの順番に配置して電子写真プロセス部Pが構成され、該プロセス部Pの上部に定着ユニット10が配置される。ドラム2上に形成された現像剤像を記録材上に転写する転写ユニット10は、ドラム2表面に対して対向配置されるとともに転写バイアスが印加される転写ベルト62、該ベルト62のドラム2との対向面をクリーニングするクリーニングユニット13、およびベルト62の対向面に付着する現像剤の付着量を予測する予測手段であり、予測した現像剤の付着量に基づくタイミングでクリーニングユニット13を動作させる制御手段である制御部31を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像形成装置に搭載される転写装置であって、画像形成装置が備える像担持体上に形成された現像剤像を記録材上に転写する転写装置において、前記像担持体に対向して配置されるとともに転写バイアスが印加される転写部材と、前記転写部材の像担持体との対向面をクリーニングするクリーニング手段と、前記転写部材の前記対向面に付着する現像剤の付着量を予測する予測手段と、前記予測手段によって予測された現像剤の付着量に基づいて前記クリーニング手段を動作させることによって前記転写部材の前記対向面をクリーニングさせる制御手段とを備えることを特徴とする転写装置。 【請求項2】 前記予測手段は、現像剤の供給量を管理することによって前記転写部材の前記対向面に付着する現像剤の付着量を予測することを特徴とする請求項1記載の転写装置。 【請求項3】 前記予測手段は、画像形成回数を管理することによって前記転写部材の前記対向面に付着する現像剤の付着量を予測することを特徴とする請求項1記載の転写装置。 【請求項4】 前記予測手段は、画像形成中における画像形成動作の異常な状況を管理することによって前記転写部材の前記対向面に付着する現像剤の付着量を予測することを特徴とする請求項1記載の転写装置。 【請求項5】 前記制御手段は、前記予測手段によって予測された現像剤の付着量を転写装置の動作環境に応じて補正する補正手段を含むことを特徴とする請求項1記載の転写装置。 【請求項6】 前記補正手段は、転写装置の設置環境に応じて予測された前記現像剤の付着量を補正することを特徴とする請求項5記載の転写装置。 【請求項7】 前記補正手段は、転写部材への転写バイアスに応じて予測された前記現像剤の付着量を補正することを特徴とする請求項5記載の転写装置。 【請求項8】 前記補正手段は、転写装置によって転写される現像剤の特性に応じて予測された前記現像剤の付着量を補正することを特徴とする請求項5記載の転写装置。 【請求項9】 前記予測手段は、前記転写部材の前記対向面に付着した現像剤の付着量を検出する検出手段を含むことを特徴とする請求項1記載の転写装置。 【請求項10】 前記検出手段はセンサであり、センサは該センサに影響を与える源から離間された位置に設けられることを特徴とする請求項9記載の転写装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に搭載され、画像形成装置が備える像担持体上に形成された現像剤像を記録材上に転写する転写装置に関し、特に転写装置が備える転写部材をクリーニングする機能を備える転写装置に関する。 【0002】 【従来の技術】画像形成装置において、像担持体上に形成された現像剤像を静電的に記録材上に転写させるために、従来は、現像剤の極性とは異なる逆極性のコロナ放電による転写装置が一般的に用いられていたが、最近では、転写ローラや転写ベルトなどの転写部材を像担持体に近接または当接して配置するとともに、転写部材に転写バイアスを印加する転写装置が主流となっている。この転写装置はコロナ放電によって発生するオゾンを考慮した装置であり、環境問題を考慮した装置として画像形成装置に好適に搭載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述した転写ローラや転写ベルトなどの転写部材を用いた転写装置では、転写部材が像担持体に近接または当接しているので、像担持体上に静電的に付着している現像剤が転写部材に付着する可能性がある。現像剤が付着した転写部材を用いて転写すると、転写部材に付着した現像剤が記録材の裏面に転写され、記録材の裏面汚れが発生する。転写ベルトに付着した現像剤をクリーニングする手段は、特開昭63−83766号および特開平3−230186号の公報に開示されているが、さらに適切な時期に効率よく現像剤をクリーニングすることが望まれている。 【0004】本発明の目的は、転写部材の像担持体との対向面を適切な時期にクリーニングすることによって、転写部材に付着した現像剤の記録材の裏面への付着を防止することができる転写装置を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、画像形成装置に搭載される転写装置であって、画像形成装置が備える像担持体上に形成された現像剤像を記録材上に転写する転写装置において、前記像担持体に対向して配置されるとともに転写バイアスが印加される転写部材と、前記転写部材の像担持体との対向面をクリーニングするクリーニング手段と、前記転写部材の前記対向面に付着する現像剤の付着量を予測する予測手段と、前記予測手段によって予測された現像剤の付着量に基づいて前記クリーニング手段を動作させることによって前記転写部材の前記対向面をクリーニングさせる制御手段とを備えることを特徴とする転写装置である。 【0006】本発明に従えば、転写ローラや転写ベルトなどの転写部材の像担持体との対向面はクリーニング手段によってクリーニングされ、該クリーニング手段のクリーニング動作は制御手段によって制御される。具体的に、制御手段は予測手段によって予測された転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量に基づいてクリーニング手段のクリーニング動作を制御する。したがって、転写部材に付着した現像剤を適切な時期に効率よく除去することができ、これによって記録材の裏面汚れを防止することができる。 【0007】また本発明は、前記予測手段は、現像剤の供給量を管理することによって前記転写部材の前記対向面に付着する現像剤の付着量を予測することを特徴とする。 【0008】本発明に従えば、予測手段は現像剤の供給量を管理することによって転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量を予測し、制御手段はこのような予測手段によって予測された転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量に基づいてクリーニング手段のクリーニング動作を制御する。したがって、転写部材に付着した現像剤を現像剤の供給量に基づいた適切な時期に効率よく除去することができ、これによって記録材の裏面汚れを防止することができる。 【0009】また本発明は、前記予測手段は、画像形成回数を管理することによって前記転写部材の前記対向面に付着する現像剤の付着量を予測することを特徴とする。 【0010】本発明に従えば、予測手段は画像形成回数を管理することによって転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量を予測し、制御手段はこのような予測手段によって予測された転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量に基づいてクリーニング手段のクリーニング動作を制御する。したがって、転写部材に付着した現像剤を画像形成回数に基づいた適切な時期に効率よく除去することができ、これによって記録材の裏面汚れを防止することができる。 【0011】また本発明は、前記予測手段は、画像形成中における画像形成動作の異常な状況を管理することによって前記転写部材の前記対向面に付着する現像剤の付着量を予測することを特徴とする。 【0012】本発明に従えば、予測手段は画像形成中における画像形成動作の異常な状況を管理することによって転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量を予測し、制御手段はこのような予測手段によって予測された転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量に基づいてクリーニング手段のクリーニング動作を制御する。したがって、転写部材に付着した現像剤を画像形成中における画像形成動作の異常な状況に基づいた適切な時期に効率よく除去することができ、これによって記録材の裏面汚れを防止することができる。 【0013】また本発明は、前記制御手段は、前記予測手段によって予測された現像剤の付着量を転写装置の動作環境に応じて補正する補正手段を含むことを特徴とする。 【0014】本発明に従えば、予測手段によって予測された現像剤の付着量は制御手段が備える補正手段によって転写装置の動作環境に応じて補正され、制御手段は予測されて補正された転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量に基づいてクリーニング手段のクリーニング動作を制御する。したがって、転写部材に付着した現像剤をさらに適切な時期に効率よく除去することができる。 【0015】また本発明は、前記補正手段は、転写装置の設置環境に応じて予測された前記現像剤の付着量を補正することを特徴とする。 【0016】本発明に従えば、補正手段は予測手段によって予測された現像剤の付着量を転写装置が設置された周囲の環境に応じて補正する。制御手段は予測されて補正された転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量に基づいてクリーニング手段のクリーニング動作を制御する。したがって、転写部材に付着した現像剤をさらに適切な時期に効率よく除去することができる。 【0017】また本発明は、前記補正手段は、転写部材への転写バイアスに応じて予測された前記現像剤の付着量を補正することを特徴とする。 【0018】本発明に従えば、補正手段は予測手段によって予測された現像剤の付着量を転写部材への転写バイアスに応じて補正する。制御手段は予測されて補正された転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量に基づいてクリーニング手段のクリーニング動作を制御する。したがって、転写部材に付着した現像剤をさらに適切な時期に効率よく除去することができる。 【0019】また本発明は、前記補正手段は、転写装置によって転写される現像剤の特性に応じて予測された前記現像剤の付着量を補正することを特徴とする。 【0020】本発明に従えば、補正手段は予測手段によって予測された現像剤の付着量を転写装置によって転写される現像剤の特性に応じて補正する。制御手段は予測されて補正された転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量に基づいてクリーニング手段のクリーニング動作を制御する。したがって、転写部材に付着した現像剤をさらに適切な時期に効率よく除去することができる。 【0021】また本発明は、前記予測手段は、前記転写部材の前記対向面に付着した現像剤の付着量を検出する検出手段を含むことを特徴とする。 【0022】本発明に従えば、転写部材の対向面に付着した現像剤の付着量は予測手段が備える検出手段によって検出され、予測手段は検出された付着量から対向面に付着する付着量を予測する。制御手段はこのような予測手段によって予測された転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量に基づいてクリーニング手段のクリーニング動作を制御する。したがって、転写部材に付着した現像剤を検出した付着量から予測された対向面に付着する付着量に基づいた適切な時期に効率よく除去することができ、これによって記録材の裏面汚れを防止することができる。 【0023】また本発明は、前記検出手段はセンサであり、センサは該センサに影響を与える源から離間された位置に設けられることを特徴とする。 【0024】本発明に従えば、検出手段を上述したようなセンサで実現することによって、転写部材に付着した現像剤を検出した付着量から予測された対向面に付着する付着量に基づいた適切な時期に効率よく除去することができる。 【0025】 【発明の実施の形態】図1は、本発明に基づく転写装置を搭載した実施の一形態である画像形成装置1を示す図である。画像形成装置1の内部であって、図1紙面中略中央左側には、感光体ドラム2を中心とする電子写真プロセス部Pが配置される。具体的に、感光体ドラム2の表面を均一に帯電させる帯電ユニット3、表面が均一に帯電された感光体ドラム2の上に光像を走査して静電潜像を書込む光走査ユニット4、光走査ユニット4によって書込まれた静電潜像をトナーを含む現像剤によって再現する現像ユニット5、感光体ドラム2の上に記憶再現された画像をシート状の記録材上に転写する転写ユニット6および感光体ドラム2の上に残留した現像剤を除去して感光体ドラム2の上への新たな画像の記録を可能とするクリーニングユニット7が、この順番に感光体ドラム2の周囲に配置される。本発明に基づく転写装置は転写ユニット6に相当する。 【0026】画像形成装置1の内部の電子写真プロセス部Pの下部には、記録材を収容し供給する記録材供給部8が装置1から突出しないようにして配置される。記録材供給部8からは収容された記録材が1枚ずつ分離して供給される。記録材は電子写真プロセス部Pの感光体ドラム2と転写ユニット6との間に所定のタイミングで順次的に給紙され、感光体ドラム2の上に記録再現された画像が転写される。なお、記録材供給部8が備える記録材収容トレイ9への記録材の補給時や該トレイ9に収容された記録材の交換時には、図1紙面中手前側に記録材収容トレイ9が引き出される。 【0027】画像形成装置1の内部の電子写真プロセス部Pの上部には、定着ユニット10が配置される。定着ユニット10は、画像が転写された記録材を順次受入れて、記録材上に転写されたトナー像を加熱し定着する。トナー像が定着された記録材は、図1紙面中、画像形成装置1の上面に設けられた排出部11に排紙されて、該排出部11によって受取られる。このようにして記録材は、図1紙面中、一点鎖線で示される記録材搬送路Xに沿って搬送される。 【0028】画像形成装置1の内部の光走査ユニット4の上下空間部12には、電子写真プロセス部Pを制御するためのプロセスコントロールユニット(PCU)基板、外部からの画像データを受入れるインターフェイス基板、インターフェイス基板から受入れられた画像データに対して所定の画像処理を施し、光走査ユニットによって画像として走査記録させるためのイメージコントロールユニット(ICU)基板、ならびにこれらのPCU、インターフェイスおよびICUなどの各種基板や前記各ユニット3〜7,10に対して電力を供給する電源ユニットなどが配置されている。 【0029】なお、画像形成装置1にパーソナルコンピュータなどの画像処理装置を外部接続することによって、画像形成装置1を外部接続機器からの画像データを記録出力するプリンタとして動作させることが可能である。また、本形態では、単一の記録材供給部8を備える画像形成装置1を説明しているが、画像形成装置1には複数の記録材供給部8を設けることも可能である。 【0030】図2は、画像形成装置1の図1紙面中の左側の側面部21を一点鎖線で示される前記記録材搬送路Xに沿って横方向に向かって開放した状態を示す図である。側面部21は転写ユニット6を含んで構成され、転写ユニット6はクリーニングユニット13を含んで構成される。クリーニングユニット13は、転写ユニット6の後述する転写ベルト62の表面をクリーニングする。側面部21の開放状態、すなわち記録材供給部8、転写ユニット6、定着ユニット10および排出部11にわたる記録材搬送路Xを開放した状態は、図1の状態にある画像形成装置1の記録材搬送路Xにおいて記録材の搬送異常である、いわゆるジャムが発生したときに形成され、これによって記録材搬送路中に停滞している記録材を簡単に取除くことができる。 【0031】図3は、画像形成装置1の図2紙面中の側面部21から転写ユニット6を取外した状態を示す図である。なお、画像形成装置1ではクリーニングユニット13を一体的に含む転写ユニット6によって交換ユニットUが構成される。転写ユニット6は、一対のローラ61、該ローラ61に張架される転写部材である転写ベルト62およびクリーニングユニット13を含んで構成される。クリーニングユニット13は、転写ベルト62の表面に当接するクリーニングブレード14および該クリーニングブレード14によって転写ベルト62の表面から除去された現像剤を回収し収容する収容部15を含んで構成される。クリーニングブレード14は、転写ベルト62の表面に対して、該転写ベルト62の表面に付着した現像剤を或る程度回収するレベルの圧力で当接する。クリーニングブレード14の圧接力は、高くすることによってクリーニング効率を向上することができるが、クリーニングブレード14のエッジによる転写ベルト62の表面へのダメージによって転写不良などの問題を引起こすので、適切なレベルに設定することが好ましい。 【0032】図4は、画像形成装置1の内部に配置された各種センサ群S1〜S6、制御部31および操作パネル32を示すブロック図である。センサS1〜S3は、記録材搬送路Xに沿ってそれぞれ配置される。センサS1は、記録材供給部8から送り込まれる記録材の確認と、電子写真プロセス部Pに向かってタイミングを取って記録材を供給するレジストレーションを行うためのセンサである。センサS2は、電子写真プロセス部Pにてトナー像が転写された記録材が定着ユニット10で加熱定着された後、確実に定着ユニット10から搬送されてくるか否かを確認するセンサである。センサS3は、画像形成装置1から記録材Pが確実に装置上面の排出部11に向かって放出されたか否かを確認するセンサである。 【0033】センサS4は、電子写真プロセス部Pの周辺における温度、湿度および気圧などの環境の条件、すなわち画像形成装置1が設置されている環境の条件を検出するセンサである。 【0034】センサS5は、画像形成装置1に装填されて、現像ユニット5に供給される現像剤の特性を確認するためのセンサである。該センサS5によって現像ユニット5に供給されるト現像剤を収容した現像剤カートリッジ51に設けられた信号源53を検出することによって、画像形成装置1は現像剤カートリッジ51の中に収納されている現像剤の特性を確認する。現像剤カートリッジ51は、収納されている現像剤を現像ユニット5に供給するための供給ローラ52を含んで構成され、現像ユニット5に貯蔵されている現像剤の消費に合わせて常に一定の安定した現像条件が得られるように適切な供給が行われる。 【0035】センサS6は、転写ベルト62の表面に付着している現像剤の量を予測するためのセンサであり、たとえば非接触の光学センサであり、転写ベルト62に対向するようにして配置される。該センサS6は、電子写真プロセス部Pの周辺において該センサS6に影響を与える発生源から離れた影響を受けない位置に設けられる。たとえば、熱を発生する定着ユニット10から離れた位置、トナーや紙粉などの飛散が考えられる転写ユニット6から離れた位置などに配置される。これによって、センサS6の動作不良を防止することができる。 【0036】制御部31には、前記上下空間部12に配置された前記PCU基板、インターフェイス基板およびICU基板を介して、各センサS1〜S6からの出力が与えられ、また操作パネル32から入力された情報が与えられる。制御部31は、各センサS1〜S6の出力や入力情報に基づいて、各ユニット3〜7,10の動作を制御する。たとえば、制御部31は転写ユニット6の転写ローラ61への転写バイアスの印加を制御し、これによって転写ユニット6の主たる動作である感光体ドラム2の上に形成されたトナー像の記録材上への転写動作が制御される。また、記録材の搬送機構などの画像形成装置1の全体の動作を制御する。 【0037】以上のように構成される画像形成装置1において、本発明は、前記制御部31が、転写ユニット6の転写ベルト62に付着しているであろう現像剤の量を予測して該転写ベルト62のクリーニングを行うことを特徴とする。すなわち、転写ベルト62に付着しているであろう現像剤の量を予測し、予測した量が所定のレベルに達すると転写ベルト62のクリーニング工程を所定のタイミングで行う。これによって、感光体ドラム2の上に形成されたトナー像の記録材上への転写工程時に、転写ベルト62に付着している現像剤が記録材の裏面に付着しないようにし、記録材の裏面の汚れを防止している。 【0038】次に、転写ベルト62に付着しているであろう現像剤の量を予測してクリーニング時期を決定する第1〜第3の方法について説明する。 【0039】まず、第1の方法について説明する。制御部31は、現像剤カートリッジ51に収納されている現像剤の供給量に基づいて、転写ベルト62に付着しているであろう現像剤の量を予測する。そして、予測した量が所定のレベルに達する時期を転写ベルト62の表面のクリーニング時期とする。具体的には、図4に示されるように現像剤カートリッジ51に収容された現像剤は供給ローラ52の回転によって現像ユニット5の中に適量供給される。したがって、供給ローラ52の回転量を管理することによって転写ベルト62に付着しているであろう現像剤の量を予測することができる。予測された量が予め定められたレベルにまで達すると、現像剤の消費とともに転写ベルト62の表面が汚れてくるので、その時期を転写ベルト62のクリーニング時期とする。 【0040】次に、第2の方法について説明する。制御部31は、画像形成回数に基づいて、転写ベルト62に付着しているであろう現像剤の量を予測する。そして、予測した量が所定のレベルに達する時期を転写ベルト62の表面のクリーニング時期とする。画像形成装置1は、通常、装置の動作状況や定期点検などを把握するために内部カウンタを備えており、該内部カウンタを用いることによって画像形成回数、すなわち画像形成装置1が形成した画像の量を把握することができる。把握した画像形成回数によって転写ベルト62に付着しているであろう現像剤の量を予測し、予測された量が予め定められたレベルにまで達すると、画像の形成とともに転写ベルト62の表面が汚れてくるので、その時期を転写ベルト62のクリーニング時期とする。 【0041】ここで、記録材のサイズには画像形成装置1に通紙可能なすべてのサイズが含まれ、また様々な形が含まれる。記録材のサイズや搬送方向などの条件によって、転写ベルト62の表面への現像剤の付着量が変化するので、内部カウンタによって計数された画像形成回数だけでなく、記録材のサイズや搬送方向などの条件を含んで管理することによって、さらに適切な転写ベルト62のクリーニング時期を見出すことが可能となる。 【0042】さらに、第3の方法について説明する。制御部31は、画像形成中における画像形成動作の異常な状況に基づいて、転写ベルト62に付着しているであろう現像剤の量を予測する。そして、予測した量が所定のレベルに達する時期を転写ベルト62の表面のクリーニング時期とする。画像形成中における画像形成動作の異常な状況とは感光体ドラム2の上に画像を形成している際に画像形成動作を途中で中断(中止)した状況(回数)であり、たとえば形成すべき画像のサイズよりも記録材のサイズの方が小さいことなどの用紙搬送異常による画像形成動作の停止時の回数である。 【0043】画像形成装置1は、通常、感光体ドラム2の上に形成されるトナー像を記録材の上に転写するが、記録材の供給異常などによっては感光体ドラム2の上に形成されたトナー像が記録材に転写されず、すなわち感光体ドラム2と転写ベルト62との間に記録材が供給されず、感光体ドラム2の上に静電的に付着形成されているトナー像と転写ベルト62とが直接触れ、転写ベルト62の表面が汚れることがある。また、感光体ドラム2の上に形成されるトナー像のサイズよりも記録材のサイズの方が小さい場合、感光体ドラム2と転写ベルト62との間に記録材が存在しない領域において、感光体ドラム2の上に静電的に付着形成されているトナー像と転写ベルト62とが直接触れ、転写ベルト62の表面が汚れることがある。このような異常な状況を管理することによって、転写ベルト62に付着しているであろう現像剤の量を予測し、予測された量が予め定められたレベルにまで達すると、異常な状況とともに転写ベルト62の表面が汚れてくるので、その時期を転写ベルト62のクリーニング時期とする。 【0044】続いて、上述したようにして予測したクリーニング工程の実施時期を最適化するために、現像剤の供給量、画像形成回数および画像形成動作の異常状況である管理情報を、装置の動作環境、装置の設置環境および現像剤の特性である補正条件に基づいて、補正することについて説明する。 【0045】まず、装置の動作環境に基づいて管理情報を補正してクリーニング時期を決定することについて説明する。装置の動作環境とは、たとえば転写出力や現像剤の特性である。このような動作環境に応じて、電子写真プロセスにおける転写環境条件も変化する。このため、転写ベルト62に付着するトナーの量も変化する。したがって、クリーニングすべき時期も変化することとなる。そこで、装置の動作環境に応じてクリーニング時期を補正することによって、転写ベルト62のクリーニング時期を最適化することができる。 【0046】次に、装置の設置環境に基づいて管理情報を補正してクリーニング時期を決定することについて説明する。装置の設置環境とは、たとえば温度や湿度などである。このような設置環境に応じて、電子写真プロセスにおける転写効率も変化する。このため、転写ベルト62に付着するトナーの量も変化する。したがって、クリーニングすべき時期も変化することとなる。そこで、装置の設置環境に応じてクリーニング時期を補正することによって、転写ベルト62のクリーニング時期を最適化することができる。 【0047】さらに、現像剤の特性に基づいて管理情報を補正してクリーニング時期を決定することについて説明する。装着に装填される現像剤カートリッジ51の中に収納されている現像剤の特性に応じて、電子写真プロセスにおける転写効率も変化する。このため、転写ベルト62に付着するトナーの量も変化する。したがって、クリーニングすべき時期も変化することとなる。そこで、装着に装填される現像剤カートリッジ51の中に収納されている現像剤の特性に応じてクリーニング時期を補正することによって、転写ベルト62のクリーニング時期を最適化することができる。なお、現像剤の特性は現像剤カートリッジ51に設けられた信号源53を前記センサS5で検出することによって確認することができる。 【0048】以上のように、転写ベルト62に付着するであろう現像剤の量を管理情報に基づいて予測するとともに、条件によっては現像剤の量を予測するための管理情報を補正して、感光体ドラム2に当接もしくは近接した転写ベルト62の表面をクリーニングする最適な時期を確定することができる。 【0049】続いて、転写ベルト62のクリーニング工程について説明する。図1〜図4に示される画像形成装置1の転写ユニット6において、一対のローラ61の間に張架された転写ベルト62の表面にはクリーニングブレード14が所定の圧力で当接している。このとき、クリーニングブレード14の圧力は比較的弱く、転写ベルト62の表面から現像剤を完全に除去するほどの圧力ではなく、或る程度の現像剤がクリーニングブレード14と転写ベルト62との間を潜り抜けてゆく程度の圧力である。これは上述したように、転写ベルト62の表面に対するダメージを最小限に抑えるためであり、転写ベルト62とクリーニングブレード14との材質などの関係によって圧力が決定される。これによって、転写ベルト62の表面の状態は適切な状態に保たれ、転写効率や転写品質が確保される。このような圧接状態で転写ベルト62を所定時間だけ所定の時期に回転させれば、所定量以上の現像剤が転写ベルト62に付着することはなく、記録材の裏面の現像剤の付着による汚れは発生しにくくなる。 【0050】なお、本形態では、転写部材として転写ベルト62を例に説明したが、感光体ドラム2に接触もしくは近接した転写部材として転写ローラを用いる例も本発明の範囲に属するものである。 【0051】また、転写ベルト62のクリーニングユニット13としてクリーニングブレード14を備えるユニット13を例に説明したが、図5に示されるように、転写ベルト62の表面にクリーニングバイアスローラ71を当接させて転写ベルト62に付着した現像剤を回収する構成も本発明の範囲に属するものである。また、図6に示されるように、感光体ドラム2に転写ベルト62を当接させ、転写ベルト62の背面からバイアスローラを当接させる、すなわち一対のローラ61のうちのいずれか一方をバイアスローラとするとともに、通常の転写極性とは異なる逆極性のバイアスをバイアスローラに印加する構成も本発明の範囲に属するものである。 【0052】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、予測された転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量に基づいて、転写部材のクリーニング動作を制御するようにしたので、転写部材に付着した現像剤を適切な時期に効率よく除去することができ、これによって記録材の裏面汚れを防止することができる。 【0053】また本発明によれば、転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量を現像剤の供給量を管理することによって予測するようにしたので、転写部材に付着した現像剤を現像剤の供給量に基づいた適切な時期に効率よく除去することができる。 【0054】また本発明によれば、転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量を画像形成回数を管理することによって予測するようにしたので、転写部材に付着した現像剤を画像形成回数に基づいた適切な時期に効率よく除去することができる。 【0055】また本発明によれば、転写部材の対向面に付着する現像剤の付着量を画像形成中における画像形成動作の異常な状況を管理することによって予測するようにしたので、転写部材に付着した現像剤を画像形成中における画像形成動作の異常な状況に基づいた適切な時期に効率よく除去することができる。 【0056】また本発明によれば、予測した現像剤の付着量を転写装置の動作環境に応じて補正するようにしたので、転写部材に付着した現像剤をさらに適切な時期に効率よく除去することができる。 【0057】また本発明によれば、予測した現像剤の付着量を転写装置の設置環境に応じて補正するようにしたので、転写部材に付着した現像剤をさらに適切な時期に効率よく除去することができる。 【0058】また本発明によれば、予測した現像剤の付着量を転写部材への転写バイアスに応じて補正するようにしたので、転写部材に付着した現像剤をさらに適切な時期に効率よく除去することができる。 【0059】また本発明によれば、予測した現像剤の付着量を現像剤の特性に応じて補正するようにしたので、転写部材に付着した現像剤をさらに適切な時期に効率よく除去することができる。 【0060】また本発明によれば、転写部材の対向面に付着した現像剤の付着量を検出し、検出した付着量から対向面に付着する付着量を予測するようにしたので、転写部材に付着した現像剤を検出した付着量から予測された対向面に付着する付着量に基づいた適切な時期に効率よく除去することができ、これによって記録材の裏面汚れを防止することができる。 【0061】また本発明によれば、転写部材の対向面に付着した現像剤の付着量はセンサで検出でき、これによって転写部材に付着した現像剤を検出した付着量から予測された対向面に付着する付着量に基づいた適切な時期に効率よく除去することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005049 【氏名又は名称】シャープ株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月26日(2000.4.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075557 【弁理士】 【氏名又は名称】西教 圭一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−305934(P2001−305934A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−126497(P2000−126497) |
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