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【発明の名称】 画像形成装置に接続する後処理装置の制御方法
【発明者】 【氏名】花里 栄一

【氏名】乾 隆

【氏名】和田 芳典

【要約】 【課題】本発明は、従来と同様の画像形成装置及び後処理装置を使用しながらも、印刷動作中、常に、連続紙の弛みを形成しておく必要のない画像形成装置に接続する後処理装置の制御方法を提供することを例示的目的とする。

【解決手段】本発明の後処置装置の制御方法は、印刷が施された連続紙に処理を施す後処理装置が接続される画像形成装置による前記後処理装置の制御方法であって、前記連続紙の搬送を行うと共に、転写部と定着部とを有して前記連続紙へ電子写真方式によって画像の形成の動作を開始する工程と、前記連続紙の後処理及び搬送を行う前記後処理装置の動作を開始する工程と、前記転写部における前記連続紙への転写の終了時又はそれ以前に前記後処理装置の動作を停止する工程と、前記転写部により転写が終了した前記連続紙を前記定着部へ搬送する工程と、前記定着器により定着が終了した前記連続紙を前記転写部へ搬送する工程とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 印刷が施された連続紙に処理を施す後処理装置が接続される画像形成装置による前記後処理装置の制御方法であって、前記連続紙の搬送を行うと共に、転写部と定着部とを有して前記連続紙へ電子写真方式によって画像の形成の動作を開始する工程と、前記連続紙の後処理及び搬送を行う前記後処理装置の動作を開始する工程と、前記転写部における前記連続紙への転写の終了時又はそれ以前に前記後処理装置の動作を停止する工程と、前記転写部により転写が終了した前記連続紙を前記定着部へ搬送する工程と、前記定着器により定着が終了した前記連続紙を前記転写部へ搬送する工程とを有する制御方法。
【請求項2】 前記制御方法は、前記画像の印刷長を得る工程と、前記印刷長から形成された前記画像に相当する量を減算する工程とを有し、前記後処理装置の動作を開始する工程は、前記減算工程開始後に前記後処理装置の搬送動作を開始する工程を含む請求項1記載の制御方法。
【請求項3】 前記制御方法は、前記減算工程の結果、前記印刷長がゼロになったかどうかを判断する工程と、前記判断工程がゼロと判断したら、動作不能信号を生成する工程とを更に有し、前記後処理装置の動作を停止する工程は、前記動作不能信号に応答して、前記後処理装置の搬送動作を停止する工程を含む請求項1記載の制御方法。
【請求項4】 前記形成された前記画像に相当する量は、前記連続紙の所定の搬送量である請求項2記載の制御方法。
【請求項5】 前記記憶工程は、印刷ページ毎の印刷開始コマンド毎に受信する印刷長を加算する請求項2記載の制御方法。
【請求項6】 画像を形成する印刷機構と、連続紙を搬送する搬送機構とを制御する機構制御部と、前記機構制御部を制御する主制御部とを有する電子写真方式の画像形成装置であって、前記搬送機構の停止の所定時間前に当該画像形成装置に接続する後処理装置の搬送動作を停止させる信号を生成するように前記主制御部が前記機構制御部を制御する画像形成装置。
【請求項7】 前記印刷機構は、転写部と定着部を含み、前記所定時間は、前記転写部から前記定着部への搬送時間に相当する請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】 前記印刷機構は、連続紙の一面に対し転写を行うための第1の転写部と、当該第1の転写部に対応する第1の定着部と、前記第1の転写部とは異なる前記連続紙の面に転写を行う第2の転写部と、当該第2の転写部に対応する第2の定着部とを有し、前記所定時間は、前記第1の転写部から前記第2の定着部までの連続紙の搬送時間に相当する請求項8記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、電子写真方式の画像形成装置に係り、特に、電子写真方式の画像形成装置によって印刷された連続紙を処理する後処理装置の制御方法に関する。本発明は、例えば、大量のデータを印刷する必要のある計算機システムの出力装置に好適である。
【0002】ここで、「電子写真方式の画像形成装置」とは米国特許第2,297,691に記載されたカールソンプロセスを利用した画像形成装置であり、記録媒体である現像剤を被記録体(本発明では、連続紙)に付着することによって記録するノンインパクトプリンタをいう。また、「連続紙」とは、折畳み用紙やロール紙を含み、記録長を自由に設定することの可能な被記録体をいう。連続紙の幅は、予め、標準規格幅や所定寸法に仕上げられたものを使用し、これを必要に応じて選択する。
【0003】更に、「後処理装置」とは、連続紙の記録後、切断、仕分け、ホチキス止め等の各種作業の一又は複数を行う装置である。典型的に、後処理装置は画像形成装置に接続し、画像形成装置の上位コントロールによって作業が行われる。
【0004】
【従来の技術】近年、膨大な量のデータを印刷するために連続紙を被記録体として使用する電子写真方式の画像形成装置(連続紙プリンタ)は、典型的に、連続紙の折り畳み、切断、仕分け及びホチキス止め等の各種作業の一又は複数を自動的に行う後処理装置が接続されている。電子写真方式の連続紙プリンタは、一般に、光導電性絶縁体(感光体ドラムや感光体ベルト)を使用して帯電、露光、現像、転写の工程を有し、更に、転写後の連続紙の定着の工程をも有している。
【0005】帯電工程では、感光体ドラムを一様に(例えば、−700Vに)帯電させる。露光工程では印刷データに基づいて感光体ドラムにレーザビームなどを照射して照射部分の電位を、例えば、−50V程度に変化させて静電潜像を形成する。現像工程では、例えば、反転現像法を利用して、感光体ドラムに現像剤を電気的に付着させて静電潜像を可視化する。転写工程では、転写器を使用して、被記録体に静電潜像に対応するトナー像を形成する。定着工程では、定着器によって、加熱、加圧或いは光照射等が行われ、トナー像を溶融して被記録体に定着させて印刷物を得る。
【0006】従来、連続紙に画像形成を行う連続紙プリンタでは、1つの印刷動作は、連続紙が感光体ドラムからトナー像を転写されてから、定着器でトナー像が定着されるまでをいう。1つのジョブの印刷命令が終了し、次のジョブの印刷命令がない場合、最終行が印刷された連続紙は、連続紙プリンタ内の連続紙搬送路内で停止している。より詳しくは、最終行は定着器を通過した所で停止している。しかし、この状態で次のジョブの印刷命令が下され、印刷が開始されると、連続紙上には、前のジョブによる印刷画像の最終行と、次のジョブによる印刷画像の最先端行との間に画像の形成されない空白状態の領域が生じる。このため、前の印刷画像と次の印刷画像との間では、定着器と転写位置との距離分の連続紙が無駄となってしまい、連続紙の利用効率が悪い。そこで、従来、1つのジョブの印刷命令が終了し、次のジョブの印刷命令がない場合、連続紙を所定量戻す、所謂バックフィードを行っている。これにより、連続紙の利用効率は向上する。
【0007】また、例えば、第1及び第2の画像形成部を有し連続紙の両面に順次画像記録を行う連続紙プリンタの場合、機構的な問題から距離をおいて設けられるそれぞれの画像形成部で画像を形成する。つまり、両面印刷プリンタでは、第1の画像形成部による第1面の転写、第2の画像形成部による第2面の転写、第1の画像形成部による第1面の定着、第2の画像形成部による第2面の定着、という順序を経て画像形成を行う。かかる構造によって、連続紙の利用効率を向上させるため、連続紙プリンタのバックフィード量(連続紙の逆方向への搬送量)は片面印刷プリンタのバックフィード量よりも多くなっている。
【0008】後処理装置は、連続紙プリンタに電気的に接続され、搬送されてきた連続紙の切断等の作業を行う。ここで、例示的に、後処理装置をミシン目に沿って切断するバースター装置として具体化する。かかるバースター装置は、印刷動作の開始と同時に搬送されてきた連続紙の切断作業を開始するため、連続紙プリンタがバックフィードを行う際には、既に、切断作業が行われているので、連続紙をバックフィードすることができない。そのため、バックフィード機能を有する連続紙プリンタと、バックフィード機能を有しない後処理装置とを接続した場合は、装置間にバックフィード量分の連続紙の弛みを形成した状態で印刷を行うように連続紙の搬送を制御している。また、後処理装置は、連続紙プリンタと製造メーカーが異なることが多いため、連続紙プリンタの後処理の指令と後処理装置の能力が適合するように選択され、使用される。
【0009】より詳しい後処理装置の制御方法について、図9を参照して説明する。図9は、従来の印刷動作の制御方法を示し、後処理装置の制御方法について説明したフローチャートである。ここで、バックフィード量(転写部から定着部までの距離)は50インチとする。まず、例えば、コンピュータなどの上位装置から1つのジョブの印刷命令が下される(ステップ2)と、連続紙プリンタは印刷開始のコマンドを受信する(ステップ4)。その後、画像形成装置は、予め、連続紙が所定の50インチ搬送されるための時間を実験的に算出しておき、その時間のタイマーセットを行う(ステップ6)。そして、画像形成装置は、動作を開始して、連続紙に所望の印刷を行う(ステップ8)。印刷動作中、タイマーがゼロになる(ステップ10)と、連続紙には50インチの弛みが形成されたことになるため、画像形成装置は後処理装置へ動作開始の信号を送信する。タイマーがゼロにならない間(ステップ10)は、更に、印刷動作は継続され、後処理装置への動作開始の信号は送信されない。その結果、後処理装置は、動作開始の命令を受け、動作(例えば、連続紙の切断)を開始する(ステップ12)。所望の印刷動作が終了すると、連続紙の画像の最終行は、定着部を通過した所で停止することになる。この時、画像形成装置と後処理装置は同時に動作を停止する。その後、画像形成装置の搬送装置が動作を開始し、50インチのバックフィード(定着部から転写部)を行い、次のジョブの印刷命令に備える。そして、上位装置からの命令による所望印刷が終了する(ステップ14)。このように、連続紙の印刷動作は、この一連の工程を繰り返し行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法では印刷動作実行中は、常に、連続紙にバックフィード量に相当する弛みが発生しているため、バックフィード量の多い画像形成装置を使用している場合、或いは、連続紙プリンタと後処理装置との間に処理速度の差があり、連続紙プリンタ側の処理速度が速い場合には、画像形成装置と後処理装置間との間で連続紙の一部が床に接触してしまう。この結果、連続紙の印刷面と床が擦れることで、画像が乱される、或いは印刷面が汚れるという問題が発生していた。この問題を回避する手段として、床に板金等によって作成した受け皿を配置し、画像形成装置より排出された連続紙が直接床に接触しないように配慮されている。しかし、印刷動作中、かかる受け皿には、常に、印刷後の連続紙が接触し、擦られているため、画像品質の低下や連続紙の汚れ等の問題が発生する可能性が高かった。また、連続紙の弛み量が多いと、外部からの風等の影響を受けやすく、連続紙の走行が安定しないため、後処理装置においてジャムが発生する問題をも有していた。
【0011】連続紙の余分な弛みを吸収するために、連続紙の弛み部分にメカ的なバッファ機構を具備し、連続紙を床に接触させない方法がある。しかし、かかる方法では、バッファ機構の設置分のコストがアップしてしまうという短所を有していた。更に、連続紙の弛み形成による問題を回避する方法として、後処理装置側にもバックフィード機構を具備させる方法も考えられるが、既に、後処理(例えば、切断)が行われてしまった連続紙をバックフィードさせることは不可能であるため、上述の制御方法により問題回避をおこなっているのが現状である。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、このような従来の課題を解決する新規かつ有用な画像形成装置に接続する後処理装置の制御方法を提供することを本発明の概括的目的とする。
【0013】より特定的には、本発明は、従来と同様の画像形成装置及び後処理装置を使用しながらも、印刷動作中、常に、連続紙の弛みを形成しておく必要のない画像形成装置に接続する後処理装置の制御方法を提供することを例示的目的とする。
【0014】上記目的を達成するために、本発明の例示的一態様としての後処理装置の制御方法は、印刷が施された連続紙に処理を施す後処理装置が接続される画像形成装置による前記後処理装置の制御方法であって、前記連続紙の搬送を行うと共に、転写部と定着部とを有して前記連続紙へ電子写真方式によって画像の形成の動作を開始する工程と、前記連続紙の後処理及び搬送を行う前記後処理装置の動作を開始する工程と、前記転写部における前記連続紙への転写の終了時又はそれ以前に前記後処理装置の動作を停止する工程と、前記転写部により転写が終了した前記連続紙を前記定着部へ搬送する工程と、前記定着器により定着が終了した前記連続紙を前記転写部へ搬送する工程とを有する。かかる制御方法によれば、後処理装置の動作を停止した後に、連続紙を転写部から定着部へ搬送して画像形成装置と後処理装置との間に連続紙の弛みを形成するので、その後に、次のジョブの印刷命令に備えるために連続紙を定着部から転写部へバックフィードしても、連続紙が切断されることを防止する。
【0015】上記目的を達成するために、本発明の例示的一態様としての画像形成装置は、画像を形成する印刷機構と、連続紙を搬送する搬送機構とを制御する機構制御部と、前記機構制御部を制御する主制御部とを有する電子写真方式の画像形成装置であって、前記搬送機構の停止の所定時間前に当該画像形成装置に接続する後処理装置の搬送動作を停止させる信号を生成するように前記主制御部が前記機構制御部を制御する。かかる画像形成装置は、画像形成装置の搬送機構の停止よりも先に後処理装置の搬送動作を停止するための信号を生成することが可能であるため、従来の後処理装置への部品の追加や改造等の変更をしなくても、後処理装置を接続し、制御することができる。
【0016】本発明の他の目的と更なる特徴は、以下、添付図面を参照して説明される実施例において明らかになるであろう。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至6を参照して、本発明の画像形成装置100に接続する後処理装置200の制御方法を説明する。なお、各図において同一の参照符号は同一部材を示し、重複説明は省略する。ここで、図1は、画像形成装置100及び後処理装置200の構造を示した要部概略断面図であるが、連続紙Pの搬送動作を説明するために、本来の画像形成装置100の構成要素を部分的に省略又は概略的に示している。画像形成装置100は、連続紙Pの両面に画像形成することの可能であるため、画像形成部を二組有する。
【0018】本実施例では、画像形成装置100は、連続紙(両面)プリンタ100として具体化され、後処理装置200は、本実施例では、バースター装置200として具体化され説明される。連続紙プリンタ100は、感光体ドラム110A及び110Bと、現像器120A及び120Bと、転写器130A及び130Bと、定着器140A及び140Bとを有する。以下、特に断らない限りアルファベットなしの参照符号はアルファベットを付した参照符号の全てを総括するものとする。
【0019】感光体ドラム110は回転可能なドラム状の導体支持体上に感光性の誘電体層を有する構造を持ち、図示されない帯電器によって均一に帯電されている。例えば、感光体ドラム110はアルミドラム上に機能分離型有機感光体を厚さ約20μmに塗布したOPCであり、その外径は、例えば、20mmで矢印方向に周速度90mm/sで回転する。感光体ドラム110は、図示されない露光器によって露光され、感光体ドラム110表面の帯電電位は中和され、記録すべき画像の画像データに応じた潜像を形成する。
【0020】現像器120は、トナーを感光体ドラム110に供給して、感光体ドラム110上にトナー像を形成し、可視化させる。なお、トナーは一成分であると二成分(即ち、キャリアを含む)であるとを問わない。転写器130は静電的にトナーを吸着するような電界を発生させる。転写電流を利用して感光体ドラム110のトナー像を連続紙Pに静電気的に吸引し、付着させ転写する。図1のように、転写器130は、連続紙Pを介して、感光体ドラム110に対向するように設けられている。かかる構造のため、連続紙Pの両面印刷する連続紙プリンタ100は、感光体ドラム110A及び転写器130Aによる転写位置Aと、感光体ドラム110B及び転写器130Bによる転写位置Bとを連続紙Pの搬送経路に対してずらして設置している。
【0021】定着器140は連続紙Pにトナーを固着させる装置である。転写後のトナーは連続紙Pに対して静電気的に付着していることから、簡単に剥がれ落ちてしまう。このため、圧力や熱などのエネルギーを使用しトナーを定着させるが、十分な定着性能を得るには、固体状態のトナーを液体状態にすることが必要である。エネルギーを付与することで、固体トナーは半融、広がり、浸透と進み定着が完了する。上述のように、転写位置A及びBがずれている分、定着器140A及び140Bの位置も同じ距離ずれて設置される。
【0022】図1に示す連続紙プリンタ100の動作としては、まず、感光体ドラム110は図示されない帯電器により一様に負極(例えば、約−700V)に帯電されている。感光体ドラム110に図示されない露光器から光が照射されると、感光体ドラム110上の均一な帯電は光による露光で画像に対応する部分が消失し、これにより潜像が形成される。その後、潜像は現像器120によって現像される。即ち、約−50Vに帯電した荷電粒子(又は紛体)であるトナーが帯電の消失した部分の感光体ドラム110の表面に静電力を利用して吸引される。この結果、感光体ドラム110の潜像はトナー像として可視化される。
【0023】その後、感光体ドラム110A上のトナー像は、まず、転写位置Aにおいて、転写器130Aに搬送された連続紙Pの第1面に転写される。次に、前記第1面のトナー像が転写位置Bへと搬送されると、感光体ドラム110B上のトナー像が転写位置Bで転写器130Bによって連続紙Pの第2面に転写される。このように、両面印刷の場合、転写工程は時間差を有して行われ、連続紙Pの第1面と第2面とに形成されたトナー像は一致するように制御されている。ここで、第1面と第2面は、第一面が裏で第2面が表にあたる。
【0024】残余している感光体ドラム110A及び110B上のトナーは図示されないクリーニング部によってそれぞれ回収される。その後、連続紙Pの第1面上のトナーは定着器140Aを、連続紙Pの第2面上のトナーは定着器140Bを、定着工程と同様の時間差ですることで永久的に定着される。印刷動作中は、両面印刷された連続紙Pの前方は連続紙プリンタ100の外部に排出され、バースター装置200へと搬送される。
【0025】連続紙プリンタ100は、1つのジョブの印刷命令終了時に、次のジョブの印刷命令がある場合には、継続して印刷動作を行う。しかし、次のジョブの印刷命令がなければ、連続紙プリンタ100は、連続紙Pを転写器130Bから定着器140Bまで搬送して、トナー像を定着させてから、次のジョブの印刷命令に備えて、前のジョブの画像の最終行が転写位置Aの手前まで来るようにバックフィードする。
【0026】以下、図1を再び参照して、バースター装置200の構造を説明する。バースター装置200は、給紙ローラ210と、バーストローラ220と、バーストカッタ230と、搬送ローラ240と、スタッカ250とを有する。
【0027】給紙ローラ210は、弛みによる連続紙Pのゆがみやねじれを取り除きながら、連続紙Pを切断位置へと搬送する。この時、連続紙Pの両脇にスプルケット穴は、図示されない両端スリッタによって切断される。そのため、バースト装置200での連続紙Pの搬送は、摩擦抵抗の大きなローラ等によって行われる。
【0028】バーストローラ220は、連続紙Pを切断する際に両側に位置してテンションを与える。バーストローラ7の間には連続紙Pを進行方向に直交する方向にカットするバーストカッタ230が設けられている。所定の単位に切断された連続紙Pは搬送ローラ240によって、スタッカ250へと搬送される。
【0029】連続紙Pは、折畳み用紙やロール紙を含み、記録長を自由に設定することの可能な被記録体をいう。本実施例では、連続紙Pには、両脇にスプルケット穴が形成されており、このスプルケット穴を連続紙プリンタ100の連続紙Pの搬送用トラクタピンに嵌め込むことにより、装置100内を搬送する。連続紙Pの幅は、予め、標準規格幅や所定寸法に仕上げられたものを使用し、これを必要に応じて選択する。また、連続紙Pには、ミシン目が形成されておりそのミシン目に圧力を加え切断するタイプと、後処理装置200に設置されているカッタによって切断されるタイプとがある。
【0030】以下、図2及び図3を参照して、本発明の原理について説明する。図2は、本発明の原理を説明するためのブロック図である。図3は、バースター装置200の制御原理を説明するためのブロック図である。本発明は、図2に示すように、上位装置50と、連続紙プリンタ100と、バースター装置200とによって印刷ユニットを構成している。上位装置50は、ホストコンピュータ等で構成されていおり、ユーザが直接命令を下す装置である。
【0031】連続紙プリンタ100は、制御部150と、機構制御部160と、印刷機構170と、搬送機構180とを有している。制御部150は、上位装置50に接続され、上位装置50より印刷命令及び印刷データを受け、各種の印刷処理結果を上位装置50に報告する。機構制御部160は制御部150の制御のもとに、図1に示した感光体ドラム110と、現像器120と、転写器130と、定着器140等からなる連続紙プリンタ100の印刷機構170を制御する。なお、本実施例では連続紙プリンタ100の制御機能を、例えば、独立したMPUを用いた制御部150と機構制御部160に分けているが、単一のMPUによる1つの制御部であってもよい。機構制御部160は、更に、バースター装置200の制御をも行う。印刷機構170は、一連の印刷動作プロセスを含んでおり、機構制御部160の指示を受けて、印刷動作を行う。搬送機構180は、機構制御部160の指示を受けて、連続紙Pの搬送を行う。
【0032】バースター装置200は、後処理機構260を有する。図3を参照するに、連続紙プリンタ100の制御部150は、機構制御部160に対して印字開始コマンド及び印刷長の指示が下される。これにより、機構制御部160は、その指示を受けて、印刷長格納メモリ162や1/6インチ割込み回路164を作動させる。ここで、「印刷長」とは、印刷するイメージのサイズを示しており、「印刷長格納メモリ」とは所望のイメージサイズを印刷長に変換した情報を格納しておくためのメモリである。本実施例では、1インチを印刷長60として表し、1/6インチ(印刷長10)単位で整理され、11インチは印刷長660と表される。ここで、印刷長の整理単位は、1/6インチに限らず、1/2インチ、1/3インチであってもよい。よって、「1/6インチ割込み回路164」は、印刷動作中、搬送される連続紙Pに形成される画像を1/6インチ毎に確認するために設けられた回路である。1/6インチ割込み回路164は、後述する1/6インチクロックと同期して、バースター装置200の動作停止時間を制御するために使用される。
【0033】また、機構制御部160はバースター装置200、又は、後処理機構260に対して、起動及び停止の指示も下す。かかる指示によって、バースター装置200は連続紙Pを搬送、切断及び収納する。また、機構制御部160は1/6インチクロックの指示も下す、「1/6インチクロック」とは、連続紙Pが1/6インチ搬送するために必要な時間を示しており、その時間毎に1/6インチ割込み処理を行う。1/6インチ割込み処理は、印刷長格納メモリ162に格納されている印刷長の減算を行うために使用され、バースター装置200の動作停止時間を制御することができる。
【0034】このように、本発明の後処理装置200の制御方法は、従来からの画像形成装置及び後処理装置をそのまま変更又は改造することなく使用することができる。これにより、かかる制御方法は、従来の画像形成装置100に容易に導入することができる。また、画像のサイズを印刷長として特定の単位で整理しているので、バックフィード量の変化に対しても、容易に対応し、処理することができる。
【0035】以下、図4及び図5を参照して、バースター装置200の制御方法について説明する。ここで、図4は、バースター装置200の制御方法を説明するためのフローチャートである。図5は、図4のフローチャートを動作時間に対して説明するためのタイムチャートである。以下、印刷長のデータは、1インチを印刷長60として表し、1/6インチ(印刷長10)単位で整理されている。
【0036】上位装置50から印刷命令が発せられる(ステップ302)と、連続紙プリンタ100の制御部150はそれを検知し、1ページ目の印刷開始コマンドと印刷長のデータを発信する。機構制御部160は、1ページ目の印刷開始コマンドを受信し(ステップ304)、印刷長格納メモリ162に印刷長のデータを格納する(ステップ306)。その後、印刷機構170及び搬送機構180が作動し、印刷動作が開始される(ステップ308)。印刷動作中でなければ(ステップ310)、印刷動作を開始する。印刷動作中であれば(ステップ310)、1/6インチ割込み回路164が動作し、1/6インチ走行毎の割込み処理の信号が有効となる(ステップ312)。そして、バースター装置200が動作可能となる(ステップ314)。その後、機構制御部160から1/6インチクロックの信号が生成し、バースター装置200の起動指示の信号が有効(図5に示す)になると、バースター装置200の搬送動作が開始される。
【0037】次に、次ページ以降の印刷が命令されていない場合は、機構制御部160が2ページ目以降の印刷開始コマンドを受信しない(ステップ316)。次に、1/6インチ走行毎の割込み処理が行われていなければ(ステップ320)、連続紙プリンタ100及びバースター装置200は共に動作を継続する。1/6インチ走行毎の割込み処理が行われていれば(ステップ320)、1/6インチクロック毎に印刷長格納メモリ162に格納される印刷長から1/6インチに相当する量を減算する(ステップ322)。
【0038】又は、次ページ以降の印刷が命令されている場合は、機構制御部160が2ページ目以降の印刷開始コマンドを受信する(ステップ316)。その後で、新たな印刷長が印刷長格納メモリ162へと加算される(ステップ318)。次に、1/6インチ走行毎の割込みが行われていなければ(ステップ320)、連続紙プリンタ及びバースター装置200は共に動作を継続する。1/6インチ走行毎の割込み処理が行われていれば(ステップ320)、1/6インチクロック毎に印刷長格納メモリ162に格納される印刷長から1/6インチに相当する量を減算する(ステップ322)。
【0039】ステップ322以降、印刷長格納メモリ162に格納されている印刷長がゼロにならなければ(ステップ324)、印刷長がゼロになるまでステップ316からステップ322を繰り返す。印刷長がゼロになれば(ステップ324)、印刷が終了することを示している。そのため、連続紙プリンタ100の印刷機構170は動作を停止する。また、ステップ324の後は、1/6インチ走行毎の割込み処理が不可能となるため、それに応答して、バースター装置200の動作(搬送動作を含む)も停止する(ステップ326)。その後も、連続紙プリンタ100の搬送機構180は動作を継続し、転写器130Bから定着器140Bまでの距離、連続紙Pを搬送する(ステップ328)。これにより、連続紙P上のトナー像は定着し、連続紙プリンタ100とバースター装置200との間に連続紙Pの弛みが生じる。そして、次のジョブの印刷命令に備えて、連続紙Pを定着器140Bから転写器130Bまでの距離を搬送し、バックフィードを行う(ステップ330)。その後、連続紙プリンタ100は搬送動作を停止する(ステップ332)。そして、印刷は完了する(ステップ334)。図5を利用して、図4の工程を時間軸に沿って説明する。まず、機構制御部160が1ページ目の印刷開始コマンドを受信すると(ステップ304)、各コマンド毎に印刷長のデータを加算して印刷長格納メモリ162に格納する(ステップ306)。この時、連続紙プリンタ100及びバースター装置200は、動作していない状態である。その後、連続紙プリンタ100の印刷機構170及び搬送機構180は動作を開始するため、連続紙Pは装置100内を搬送し、印刷される。
【0040】連続紙プリンタ100の動作開始の直後、バースター装置200も動作可能な状態となるが、バースター装置200の搬送動作を開始するためには、バースター装置200への起動指示の信号が有効となり、1/6インチクロックの信号が生成していることが条件となる。その後、1/6インチクロックと同期して1/6インチ毎に割り込み処理が行われるのと同時にバースター装置200の搬送動作は開始する。割り込み処理は、1/6インチクロック毎に1/6インチに相当する印刷長を印刷長格納メモリ162に格納された印刷長から減算する。
【0041】機構制御部160が新たな印刷開始コマンドを受信しなくなると、印刷長が加算されなくなり減算のみが繰り返される。減算が繰り返されると、印刷長格納メモリ162に格納された印刷長はゼロになる。印刷長がゼロになった直後、バースター装置200の動作を停止させ、1/6インチ割込み処理をディセーブルする。連続紙プリンタ100の搬送機構180は、バースター装置200が停止しても、連続紙Pにバックフィード分の弛み形成するために必要な時間(転写器130Bから定着器140Bまでの距離を搬送するために必要な時間)、動作が継続する。その後、連続紙プリンタ100はバックフィードを行い、動作を停止する。これにより、1つのジョブの印刷命令による印刷動作が完了する。
【0042】以下、図6及び図8を参照して、印刷動作と連続紙Pの弛み量との関係を説明する。ここで、図6は、印刷動作中の連続紙Pの弛み量を示した概略断面図である。図7は、印刷動作が停止した状態で、転写位置Aから定着器140Bまで搬送された連続紙Pの弛み量を示した概略断面図である。更に、図8は、バックフィード後の連続紙Pの弛み量を示した概略断面図である。
【0043】上述のように、印刷動作が開始されると、連続紙プリンタ100とほぼ同時にバースター装置200が動作を開始する。ここで、連続紙プリンタ100とバースター装置200とは、連続紙Pの搬送速度が同じである。従って、図6のように、印刷動作中は、連続紙プリンタ100とバースター装置200との連続紙の弛み量は、動作を開始する前とほぼ同じ状態を維持しながら推移する。
【0044】上述のように、1つのジョブの印刷命令が終了し、次のジョブの印刷命令がなければ、バースター装置200は搬送及び切断の動作を停止し、連続紙プリンタ100は連続紙Pの搬送動作のみを行う状態となる。連続紙プリンタ100は、連続紙P上のトナー像を定着させるために、転写位置Aから定着器140Bまで連続紙Pを搬送する。それに対し、バースター装置200は連続紙Pの搬送を行わないことから、図7のように、連続紙プリンタ100とバースター装置200との間では、連続紙Pの弛み量が増加する。図7において、連続紙Pの弛み量は最大値をとる。
【0045】その後、連続紙プリンタ100は、次のジョブの印刷命令に備えて、定着器140Bから転写位置Aまで連続紙Pを逆方向に搬送、所謂バックフィードする。これにより、連続紙Pの弛み量は減少する。従って、バックフィード後には、図8に示される連続紙Pの弛み量は、図6の印刷動作中の状態とほぼ同程度まで減少する。図6乃至図8により、連続紙Pの弛み量が最大値を有するのは、バックフィード工程の直前のみであることが明らかである。その結果、連続紙Pの弛み量が増大した状態が継続しないため、連続紙Pに形成された印刷画像が床や受け皿に接触する可能性のある時間を短縮することができる。
【0046】本発明の後処理装置200の制御方法によれば、バックフィードのための連続紙Pの弛みはバックフィード工程の手前で形成されるため、印刷動作中、常に、連続紙Pが床や受け皿と接触し、画像品質の低下や連続紙Pの汚れが発生することを防止することができる。また、連続紙Pが受ける外部からの風等の影響も低減するため、連続紙Pの走行も安定し、高品質の画像が形成できる。また、本発明の制御方法は、予め、使用する画像形成装置100の構造からバックフィード量を調査し、そのデータを考慮して連続紙Pの弛み量を決定することができるため、バックフィード量の異なる様々な画像形成装置100に対しても、好適である。
【0047】以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はその要旨の範囲内で様々な変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、画像形成装置と後処理装置とが一体化している画像形成ユニットにも適用可能である。
【0048】(付記1)連続紙の搬送を行うと共に、転写部と定着部とを有して前記連続紙へ電子写真方式によって画像の形成を行う画像形成装置の動作を開始する工程と、前記連続紙の後処理及び搬送を行う後処理装置の動作を開始する工程と、前記転写部における前記連続紙への転写の終了時又はそれ以前に前記後処理装置の動作を停止する工程と、前記連続紙を前記転写部から前記定着部への搬送する工程と、前記転写部へ前記連続紙を搬送する工程とを有する後処置装置の制御方法。
【0049】(付記2)前記制御方法は、印刷開始コマンドに応答して、前記後処理装置の起動指示の信号を有効にする工程を更に有し、前記後処理装置の動作を開始する工程は、前記起動指示の信号に応答して前記後処理装置を動作可能にする工程を含む付記1記載の制御方法。
【0050】(付記3)前記印刷開始コマンドは印刷ページ毎に受信される付記2記載の制御方法。
【0051】(付記4)前記制御方法は、前記画像の印刷長を得る工程と、前記印刷長から形成された前記画像に相当する量を減算する工程とを有し、前記後処理装置の動作を開始する工程は、前記減算工程開始後に前記後処理装置の搬送動作を開始する工程を含む付記1記載の制御方法。
【0052】(付記5)前記制御方法は、前記減算工程の結果、前記印刷長がゼロになったかどうかを判断する工程と、前記判断工程がゼロと判断したら、動作不能信号を生成する工程とを更に有し、前記後処理装置の動作を停止する工程は、前記動作不能信号に応答して、前記後処理装置の搬送動作を停止する工程を含む付記1記載の制御方法。
【0053】(付記6)前記形成された前記画像に相当する量は、前記連続紙の所定の搬送量である付記4記載の制御方法。
【0054】(付記7)前記印刷長を減算する工程は、前記時間毎に行う割込み処理を利用する付記4記載の制御方法。
【0055】(付記8)前記記憶工程は、印刷ページ毎の印刷開始コマンド毎に受信する印刷長を加算する付記4記載の制御方法。
【0056】(付記9)画像を形成する印字機構と、連続紙を搬送する搬送機構とを制御する機構制御部と、前記機構制御部を制御する主制御部とを有する電子写真方式の画像形成装置であって、前記搬送機構の停止の所定時間前に当該画像形成装置に接続する後処理装置の搬送動作を停止させる信号を生成するように前記主制御部が前記機構制御部を制御する画像形成装置。
【0057】(付記10)前記印字機構は、転写部と定着部を含み、前記所定時間は、前記転写部から前記定着部への搬送時間に相当する付記9記載の画像形成装置。
【0058】(付記11)前記印字機構は、連続紙を両面印刷するための第1の転写部と、当該第1の転写部に対応する第1の定着部と、第2の転写部と、当該第2の転写部に対応する第2の定着部とを有し、前記所定時間は、前記第1の転写部から前記第2の定着部までの連続紙の搬送時間に相当する付記9記載の画像形成装置。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成装置に接続する後処理装置の制御方法は、画像形成装置と後処理装置の搬送動作をほぼ同時に開始して、その後、画像形成装置の搬送動作より後処理装置の搬送動作を先に停止させることで連続紙に所望の弛みを形成した。従って、印刷動作中、常に、連続紙の不安定な弛みを形成する必要が無くなり、連続紙が床や受け皿に継続的に接触することを防止することができる。結果、本発明によれば、高品質の画像形成を可能とする。
【0060】また、本発明の制御方法は、従来の画像形成装置及び後処理装置に対し、部品の追加や改造等の変更を行うことなく使用することができるため、かかる制御方法を容易に導入することが可能である。更に、本発明の制御方法は、バックフィード量や連続紙のサイズ等の変化及び変更に幅広く対応することが可能である。
【出願人】 【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
【出願日】 平成12年4月20日(2000.4.20)
【代理人】 【識別番号】100110412
【弁理士】
【氏名又は名称】藤元 亮輔
【公開番号】 特開2001−305930(P2001−305930A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2000−120139(P2000−120139)