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【発明の名称】 クリーニング装置及び画像形成装置
【発明者】 【氏名】大久保 久和

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 誘電トナー像が形成される像担持体をクリーニングするクリーニング装置であって、回転方向が互いに逆方向であって像担持体に当接してトナーを除去する回転可能な第1のブラシ及び第2のブラシと、前記第1のブラシ及び第2のブラシによって除去されたトナーを収容する収容手段と、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシの双方と摺擦する摺擦部材と、を含んで構成されることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項2】 前記第2のブラシと対向する位置における前記第1のブラシの移動方向は前記像担持体から離れる方向であることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
【請求項3】 前記摺擦部材は前記第1のブラシの回転軸と前記第2のブラシの回転軸とを結んだ直線の近傍に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載のクリーニング装置。
【請求項4】 前記摺擦部材は前記直線に対して前記像担持体から離れる側に設けられることを特徴とする請求項3記載のクリーニング装置。
【請求項5】 前記直線と、前記第1のブラシと前記摺擦部材とが接触する位置と前記第1のブラシの回転軸とを結んだ直線とのなす角を30°以下に設定したことを特徴とする請求項3記載のクリーニング装置。
【請求項6】 前記直線と、前記第2のブラシと前記摺擦部材とが接触する位置と前記第2のブラシの回転軸とを結んだ直線とのなす角を30°以下に設定したことを特徴とする請求項5記載のクリーニング装置。
【請求項7】 前記クリーニング装置は前記像担持体に対して接離可能であることを特徴とする請求項1又は2記載のクリーニング装置。
【請求項8】 前記第1のブラシは前記第2のブラシに対して所定間隙を有するよう設けらることを特徴とする請求項1又は2記載のクリーニング装置。
【請求項9】 前記摺擦部材は前記第1のブラシ及び前記第2のブラシにより除去されたトナーを前記像担持体が設けられる側とは反対側に飛散させることを特徴とする請求項1又は2記載のクリーニング装置。
【請求項10】 前記像担持体は感光体であることを特徴とする請求項1又は2記載のクリーニング装置。
【請求項11】 前記クリーニング装置は前記感光体を備えるとともに、画像形成装置に対して着脱可能であることを特徴とする請求項10記載のクリーニング装置。
【請求項12】 像担持体上のトナー像を記録材に転写するために記録材を担持搬送する記録材担持体をクリーニングするクリーニング装置であって、回転方向が互いに逆方向であって像担持体に当接してトナーを除去する回転可能な第1のブラシ及び第2のブラシと、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシによって除去されたトナーを収容する収容手段と、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシの双方と摺擦する摺擦部材と、を含んで構成されることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項13】 前記第2のブラシと対向する位置における前記第1のブラシの移動方向は前記記録材担持体から離れる方向であることを特徴とする請求項12記載のクリーニング装置。
【請求項14】 前記摺擦部材は前記第1のブラシの回転軸と前記第2のブラシの回転軸とを結んだ直線の近傍に設けられることを特徴とする請求項12又は13記載のクリーニング装置。
【請求項15】 前記摺擦部材は前記直線に対して前記記録材担持体から離れる側に設けられることを特徴とする請求項14記載のクリーニング装置。
【請求項16】 前記直線と、前記第1のブラシと前記摺擦部材とが接触する位置と前記第1のブラシの回転軸とを結んだ直線とのなす角を30°以下に設定したことを特徴とする請求項14記載のクリーニング装置。
【請求項17】 前記直線と、前記第2のブラシと前記摺擦部材とが接触する位置と前記第2のブラシの回転軸とを結んだ直線とのなす角を30°以下に設定したことを特徴とする請求項16記載のクリーニング装置。
【請求項18】 前記クリーニング装置は前記記録材担持体に対して接離可能であることを特徴とする請求項12又は13記載のクリーニング装置。
【請求項19】 前記第1のブラシは前記第2のブラシに対して所定間隙を有するよう設けられることを特徴とする請求項12又は13記載のクリーニング装置。
【請求項20】 前記摺擦部材は前記第1のブラシ及び前記第2のブラシによって除去されたトナーを前記記録材担持体が設けられる側とは反対側に飛散させることを特徴とする請求項12又は13記載のクリーニング装置。
【請求項21】 前記クリーニング装置は画像形成装置に対して着脱可能であることを特徴とする請求項12又は13記載のクリーニング装置。
【請求項22】 転写媒体に転写されるトナー像を担持する像担持体と、回転方向が互いに逆方向であって前記像担持体に当接してトナーを除去する回転可能な第1のブラシ及び第2のブラシと、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシによって除去されたトナーを収容する収容手段と、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシの双方と摺擦する摺擦部材と、を含んで構成されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項23】 前記第2のブラシと対向する位置における前記第1のブラシの移動方向は前記像担持体から離れる方向であることを特徴とする請求項22記載の画像形成装置。
【請求項24】 前記摺擦部材は前記第1のブラシの回転軸と前記第2のブラシの回転軸とを結んだ直線の近傍に設けられることを特徴とする請求項22又は23記載の画像形成装置。
【請求項25】 前記摺擦部材は前記直線に対して前記像担持体から離れる側に設けられることを特徴とする請求項24記載の画像形成装置。
【請求項26】 前記直線と、前記第1のブラシと前記摺擦部材とが接触する位置と前記第1のブラシの回転軸とを結んだ直線とのなす角を30°以下に設定したことを特徴とする請求項24記載の画像形成装置。
【請求項27】 前記直線と、前記第2のブラシと前記摺擦部材とが接触する位置と前記第2のブラシの回転軸とを結んだ直線とのなす角を30°以下に設定したことを特徴とする請求項26記載の画像形成装置。
【請求項28】 前記第1のブラシ及び前記第2のブラシは前記像担持体に対して接離可能であることを特徴とする請求項22又は23記載の画像形成装置。
【請求項29】 前記第1のブラシと、前記第2のブラシと、前記摺擦部材と、前記収容手段を備えるユニットを有し、該ユニットは画像形成装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項22又は23記載の画像形成装置。
【請求項30】 前記第1のブラシは前記第2のブラシに対して所定間隙を有するよう設けられることを特徴とする請求項22又は23記載の画像形成装置。
【請求項31】 前記像担持体から転写された前記転写媒体上のトナー像は記録材に転写されることを特徴とする請求項22又は23記載の画像形成装置。
【請求項32】 前記転写媒体には複数色のトナー像が順次重ねて転写されることを特徴とする請求項22又は23記載の画像形成装置。
【請求項33】 トナー像を担持する像担持体と、記録材を担持する記録材担持体と、前記像担持体上のトナー像は前記記録材担持体に担持された記録材に転写される、回転方向が互いに逆方向であり前記記録材担持体に当接してトナーを除去する回転可能な第1のブラシ及び第2のブラシと、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシによって除去されたトナーを収容する収容手段と、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシの双方と摺擦する摺擦部材と、を含んで構成されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項34】 前記第2のブラシと対向する位置における前記第1のブラシの移動方向は前記記録材担持体から離れる方向であることを特徴とする請求項33記載の画像形成装置。
【請求項35】 前記摺擦部材は前記第1のブラシの回転軸と前記第2のブラシの回転軸とを結んだ直線の近傍に設けられることを特徴とする請求項33又は34記載の画像形成装置。
【請求項36】 前記摺擦部材は前記直線に対して前記記録材担持体から離れる側に設けられることを特徴とする請求項35記載の画像形成装置。
【請求項37】 前記直線と、前記第1のブラシと前記摺擦部材とが接触する位置と前記第1のブラシの回転軸とを結んだ直線とのなす角を30°以下に設定したを特徴とする請求項35記載の画像形成装置。
【請求項38】 前記直線と、前記第2のブラシと前記摺擦部材とが接触する位置と前記第2のブラシの回転軸とを結んだ直線とのなす角を30°以下に設定したことを特徴とする請求項37記載の画像形成装置。
【請求項39】 前記第1のブラシ及び前記第2のブラシは前記記録材担持体に対して接離可能であることを特徴とする請求項33又は34記載の画像形成装置。
【請求項40】 前記第1のブラシと、前記第2のブラシと、前記摺擦部材と、前記収容手段を備えるユニットを有し、該ユニットは画像形成装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項33又は34記載の画像形成装置。
【請求項41】 前記第1のブラシは前記第2のブラシに対して所定間隙を有するよう設けられることを特徴とする請求項33又は34記載の画像形成装置。
【請求項42】 前記記録材担持体に担持された記録材には複数色のトナー像が順次重ねて転写されることを特徴とする請求項33又は34記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシを用いてクリーニングを行なうクリーニング装置及びこれを備える複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置のうち、特にフルカラー画像形成装置においては、記録材を担持して搬送するための誘電体フィルム等から成る記録材担持体が用いられる。この種の画像形成装置においては、記録材担持体表面が機内の飛散トナー等で汚れた場合、記録材裏面が汚れるのを防止するために記録材担持体用のクリーニング装置を有するものが多い。
【0003】ところで、上記クリーニング装置としては、図8に示すような1本のファーブラシ51とハウジング53とから成るファーブラシクリーナが知られている。このクリーナは、ファーブラシ51で除去したトナーを効果的に回収するためにファーブラシ51が記録材担持体5fに接触する面の略対向側にはたき部材としてのスクレーパ54を有している。即ち、記録材担持体5fから除去したトナーがファーブラシ51の回転に従って反対側に搬送され、スクレーパ54によってファーブラシ51がしごかれ、トナーがファーブラシ51から除去される。
【0004】又、図9に示すように、回転方向を逆にした2本のファーブラシ51a,51bを有し、各ファーブラシ51a,51bにそれぞれはたき部材としてのスクレーパ54a,54bを設けたファーブラシクリーナも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に示した従来のファーブラシクリーナでは、ファーブラシ51によって除去されたトナーはスクレーパ54に搬送される前に、ファーブラシ51の回転による遠心力によって記録材担持体5fに接触する部分の接線方向(図示矢印方向)に飛散するため、その殆どが図示A部に溜ってハウジング53の外壁に固着してしまう。特に、ファーブラシクリーナのクリーニング能力を向上させるためにファーブラシ51の周速を上げるとこの現象は顕著となり、トナー収納用のハウジング53の容積を大きくしても有効に機能せず、A部からのトナーボタ落ち等で早期にクリーナを清掃せざるを得ない場合があった。
【0006】又、図9に示した従来のファーブラシクリーナでは、各ファーブラシ51a,51bの回転方向を図示のように設定すれば、各ファーブラシ51a,51bの記録材担持体5fへの接触部の接線方向には相手方のファーブラシ51b,51aが位置するために前述のような問題が発生する可能性は小さくなるが、除去されたトナーが各スクレーパ54a,54bに搬送された後、ファーブラシ51a,51bがスクレーパ54a,54bによってしごかれる際にトナーはファーブラシ51a,51bがスクレーパ54a,54bに接触する部分の接線方向(図示矢印方向)に飛散するため、その殆どが図示B部に溜って固着してしまい、図8に示したファーブラシクリーナと同様の問題が発生した。
【0007】従って、本発明の目的は、像担持体又は記録材担持体から第1のブラシ及び第2のブラシにより除去したトナーの飛散方向を適正にすることができるクリーニング装置を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、像担持体又は記録材担持体から第1のブラシ及び第2のブラシにより除去したトナーの飛散方向を適正にすることができる画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、誘電トナー像が形成される像担持体をクリーニングするクリーニング装置を、回転方向が互いに逆方向であって像担持体に当接してトナーを除去する回転可能な第1のブラシ及び第2のブラシと、前記第1のブラシ及び第2のブラシによって除去されたトナーを収容する収容手段と、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシの双方と摺擦する摺擦部材と、を含んで構成したことを特徴とする。
【0010】又、本発明は、像担持体上のトナー像を記録材に転写するために記録材を担持搬送する記録材担持体をクリーニングするクリーニング装置を、回転方向が互いに逆方向であって像担持体に当接してトナーを除去する回転可能な第1のブラシ及び第2のブラシと、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシによって除去されたトナーを収容する収容手段と、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシの双方と摺擦する摺擦部材と、を含んで構成したことを特徴とする。
【0011】更に、本発明は、転写媒体に転写されるトナー像を担持する像担持体と、回転方向が互いに逆方向であって前記像担持体に当接してトナーを除去する回転可能な第1のブラシ及び第2のブラシと、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシによって除去されたトナーを収容する収容手段と、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシの双方と摺擦する摺擦部材と、を含んで画像形成装置を構成したことを特徴とする。
【0012】更に又、本発明は、トナー像を担持する像担持体と、記録材を担持する記録材担持体と、前記像担持体上のトナー像は前記記録材担持体に担持された記録材に転写される、回転方向が互いに逆方向であり前記記録材担持体に当接してトナーを除去する回転可能な第1のブラシ及び第2のブラシと、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシによって除去されたトナーを収容する収容手段と、前記第1のブラシ及び前記第2のブラシの双方と摺擦する摺擦部材と、を含んで画像形成装置を構成したことを特徴とする。
【0013】従って、本発明によれば、回転方向が互いに逆方向であって像担持体又は記録材担持体に当接してトナーを除去する回転可能な第1のブラシ及び第2のブラシと、両ブラシと摺擦する摺擦部材との作用によって像担持体又は記録材担持体から除去したトナーの飛散方向を適正にして該トナーが収容手段以外の外壁に付着・堆積することがなく、除去したトナーを効果的に収容手段に収容することができ、長期間に亘ってメンテニンスを要することなく良好なクリーニング性能を維持することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】<実施の形態1>図1はフルカラー画像形成装置の概略断面図であり、該フルカラー画像形成装置の上部にはデジタルカラー画像リーダ部、下部にはデジタルカラー画像プリンタ部が設けられている。
【0016】上記デジタルカラー画像リーダ部においては、原稿30を原稿台ガラス31上に載せて露光ランプ32により露光走査することによって、原稿30からの反射光像をレンズ33によりフルカラーCCDセンサー34に集光してカラー色分解画像信号を得る。このカラー色分解画像信号は不図示の増幅回路を経て不図示のビデオ処理ユニットにて処理されてデジタルカラー画像プリンタ部に送出される。
【0017】デジタルカラー画像プリンタ部においては、像担持体としての感光ドラム1が矢印方向に回転自在に支持されており、該感光ドラム1の周りには前露光ランプ11、コロナ帯電器2、レーザー露光光学系3、電位センサー12、色の異なる4個の現像器4y,4c,4m,4Bk、ドラム上光量検知手段13、記録材担持体としての転写装置5、クリーニング器6が配置されている。
【0018】レーザー露光光学系3においてリーダ部からの画像信号は、不図示のレーザー出力部にて光信号に変換され、光信号に変換されたレーザー光がポリゴンミラー3aで反射され、レンズ3b及びミラー3cを通って感光ドラム1の面に投影される。
【0019】プリンタ部においては、画像形成時には感光ドラム1が図示矢印方向に回転駆動され、前露光ランプ11で除電された後の感光ドラム1がコロナ帯電器2によって一様に帯電され、各分解色ごとに光像Eが感光ドラム1に照射されて該感光ドラム1上に潜像が形成される。
【0020】次に、所定の現像器(4y,4c,4m,4Bk)を動作させて感光ドラム1上の潜像を樹脂と 顔料を基体としたトナーを用いて現像し、感光ドラム1上にトナー画像を形成する。尚、現像器4y,4c,4m,4Bkは偏芯カム24y,24c,24m,24Bkの動作によって各分解色に応じて択一的に感光ドラム1に接近するよう構成されている。
【0021】而して、感光ドラム1上のトナー画像は、記録材カセット7より搬送系及び転写装置5を介して感光ドラム1と対向した位置に供給された記録材に転写される。ここで、転写装置5は、転写ドラム5a、転写帯電器5b、記録材を静電吸着するための吸着帯電器5cと対向する吸着ローラ5g、内側帯電器5d及び外側帯電器5eを有しており、回転駆動されるよう軸支持された前記転写ドラム5aの周面開口域には誘電体から成る記録材担持シート5fが円筒状に一体的に張設されている。尚、本実施の形態では、被クリーニング部材としての記録材担持シート5fにはポリカーボネートフィルム等の誘電体シートを使用している。
【0022】そして、感光ドラム1上のトナー像は、転写ドラム5aを回転させるに従って転写帯電器5bにより記録材担持シート5fに担持された記録材上に転写される。このように、記録材担持シート5fに静電吸着されて搬送される記録材には所望数の色画像が転写され、これによってフルカラー画像が形成される。
【0023】フルカラー画像形成の場合、以上のようにして4色のトナー画像の転写が終了すると、記録材が分離爪8a、分離押し上げコロ8b及び分離帯電器5hの作用によって転写ドラム5aから分離され、分離された記録材は熱ローラ定着器9によってトナー画像の定着を受けた後に排紙トレイ10に排出される。尚、トナー画像が記録材に転写された後、感光ドラム1は表面の残留トナーが前記クリーニング器6によって除去されて清掃され、再び画像形成工程に供される。
【0024】又、記録材の両面に画像を形成する場合には、熱ローラ定着器9を記録材が通過した後、直ちに搬送パス切換ガイド19が駆動されて記録材が搬送縦パス20を経て反転パス21aに一旦導かれた後、反転ローラ21bの逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして送り込まれた方向と反対向きに退出せしめられて中間トレイ22に収納される。その後、再び前述と同様の画像形成工程を経て記録材の他方の面に画像が形成される。
【0025】而して、転写ドラム5aの記録材担持シート5f上に付着した飛散トナー等の汚れを除去するために、ファーブラシクリーナ14と記録材担持シート5fを介してファーブラシクリーナ14に対向する対向部材としてのバックアップブラシ15の作用によりクリーニングを行う。ファーブラシクリーナ14は、少なくとも記録材がクリーニング位置を通過する間は転写ドラム5aから離間しており、所望のタイミングで転写ドラム5aに当接してクリーニングを行うよう構成されている。具体的には、このようなクリーニングは、画像形成前、画像形成後、ジャム(紙詰まり)発生後の復帰シーケンスにおいて随時行われる。
【0026】又、本実施の形態においては、所望のタイミングで偏芯カム25を動作させ、転写ドラム5aと一体化しているカムフォロワ5iを作動させることにより、記録材担持シート5fと感光ドラム1とのギャップを任意に設定可能な構成を採用しており、例えばスタンバイ中又は電源OFF時には転写ドラム5aと感光ドラム1の間隔を離すようにしている。
【0027】次に、ファーブラシクリーナ14の構成の詳細を図2に基づいて説明する。
【0028】図2はファーブラシクリーナ14の構成を示す断面図であり、同図において、51a,51bは互いに所定間隙を有するように配置されるファーブラシであり、これらは収容手段としてのクリーナハウジング53に回転自在に保持されるとともに、不図示のモータによってそれぞれ矢印方向に回転駆動される。ファーブラシ51aの周速は転写ドラム5a表面の周速よりも速くなるように回転駆動される。ファーブラシ51bの周速はファーブラシ51aと同様な周速でファーブラシ51aとは逆方向に回転駆動される。尚、ファーブラシ51a,51bは芯金にレーヨン、アクリル等の繊維を植毛して構成される。
【0029】又、52は摺擦部材(はたき部材)としてのフリッカー棒であり、このフリッカー棒52は前記クリーナハウジング53に固定されている。更に、このフリッカー棒52は、ファーブラシ51a,51bの双方に当接、摺擦するようにファーブラシ51a,51bの間に配置されている。フリッカー棒52の各ファーブラシ51a,51bに対する進入量は適宜設定すれば良い。
【0030】本実施の形態では、フリッカー棒52を直径φ6mm程度の金属製の丸棒で構成しているが、十分な強度が得られれば、フリッカー棒52を樹脂等の他の材質で構成しても差し支えない。尚、前記クリーナハウジング53は、内部にトナー収容部53aが形成され、転写ドラム5aに対向する側に開口部が設けられている。
【0031】次に、上記構成を有するファーブラシクリーナ14の動作を図3に基づいて説明する。
【0032】図3はファーブラシクリーナ14の部分拡大断面図であり、同図に示すように、ファーブラシ51a,51bは、不図示のモータで回転駆動された後、記録材担持シート5fに当接し、記録材担持シート5f上の不要物であるトナーを掻き取って除去する。このとき、ファーブラシ51aによって掻き取られたトナーの一部は矢印C方向へ飛散し、ファーブラシ51bによって掻き取られたトナーの一部は矢印D方向へ飛散するが、これらはそれぞれ相手方のファーブラシ51b,51aに付着することによって再度クリーナハウジング53内に搬送される。そして、クリーナハウジング53内に搬送されたトナーは、フリッカー棒52でファーブラシ51a,51bの毛がしごかれることによって毛が元に復帰するときの反力によって矢印E方向(クリーナ14の開口部から離れる方向)に、即ち、転写ドラム5aが設けられる側とは反対側に向けて飛ばされ、クリーナハウジング53のトナー収納部53aに蓄積される。
【0033】ここで、矢印Eはフリッカー棒52とファーブラシ51a,51bが接する点におけるファーブラシ51a,51bの接線方向に近いため、2本のファーブラシ51a,51bの回転中心軸を結んだ直線と、各ファーブラシ51a,51bの回転中心軸とフリッカー棒52との接触部(接触部に幅がある場合、その接触領域の中心位置を「接触部」とする)とを結んだ直線のなす角をθとすると、矢印Eのなす角は約2θとなる。本発明者の実験によれば、θを30°以下に設定すれば、フリッカー棒52によって弾かれたトナーの飛散角2θは60°程度となる。尚、上記θは0°以上であれば良い。
【0034】このような構成とすることによって、不要なトナーがクリーナハウジング53の開口部近傍の外壁に付着・堆積することがなく、クリーナ14の接離の際にトナーがこぼれ落ちるのを防止でき、不要なトナーを奥側のトナー収納部53aに効率良く収容することができる。
【0035】尚、クリーナ14は、画像形成装置本体に対して着脱可能な構成となっている。このような構成とすることによって、メンテナンス性やユーザービリティーを向上させることができる。
【0036】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形態2を図4に基づいて説明する。尚、図4は本実施の形態に係るファーブラシクリーナの構成を示す断面図であり、本図においては図2に示したと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての説明は省略する。
【0037】本実施の形態が前記実施の形態1と異なる点は、トナーハウジング53の奥部に吸引口53bを開口せしめたことである。この吸引口53bは不図示のダクトに接続され、負圧とすることによって飛散トナーを排出する。
【0038】このような構成を採用することによって、記録材担持シート5fから除去されたトナーはフリッカー棒52の作用で吸引口53b近傍に到達して排出されるため、不要なトナーがトナーハウジング53内の外壁に付着・堆積することなく効果的に吸引排出される。
【0039】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形態3を図5に基づいて説明する。尚、図5は本実施の形態に係るファーブラシクリーナの構成を示す断面図であり、本図においても図2に示したと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての説明は省略する。
【0040】本実施の形態が前記実施の形態1と異なる点は、第2のはたき部材としてのスクレーパ54a,54bを設けたことであり、スクレーパ54a,54bはポリエステルシート等の可撓性を有する材料で構成されている。ここで、はたき部材としてスクレーパ54a,54bを用いた理由は、ファーブラシ51a,51bの回転負荷上昇に対するはたき効果はフリッカー棒52よりも高いためであり、スペースの制約が少ない第2のはたき部としてはスクレーパ51a,51bの方が適しているためである。
【0041】このような構成によれば、フリッカー棒52部において除去できなかったトナーもスクレーパ54a,54bによって完全に除去され、ファーブラシ51a,51bからのトナーをより確実に回収することができる。ここで、各スクレーパ54a,54bによって除去されたトナーはそれぞれ矢印F,G方向に飛散するが、トナーの大部分はフリッカー棒52によって除去されるため、矢印F,G方向のトナー飛散量は極めて微量であって殆ど問題とはならない。
【0042】以上の実施の形態1〜3においては、記録材担持体を有する画像形成装置に本発明を適用する例について説明したがこれに限らない。
【0043】例えば、図6に示すような、像担持体としての中間転写体100を有する画像形成装置にも本発明を適用することができる。
【0044】ここで、簡単に画像形成プロセスを説明すると、感光ドラム1上に形成したトナー像を中間転写体100に1次転写する工程を所望回数繰り返し、その後、中間転写体100上のトナー像を記録材に2次転写して記録材に所望の画像が形成される。その後、定着装置9によりトナー像を記録材に定着し、記録材を機外に排出することによって一連の画像形成プロセスが終了する。
【0045】そして、2次転写工程が終了した後、前記実施の形態1〜3で説明したクリーナ14を用いて中間転写体100をクリーニングすることによって前記実施の形態1〜3と同様の効果を得ることができる。
【0046】尚、上記画像形成プロセスや中間転写体100をクリーナ14でクリーニングすること以外は前記実施の形態1〜3とほぼ同様の構成であるため、図6に示す各部材には同じ番号を付すことで詳細な説明は省略する。
【0047】又、図7に示すような、像担持体としての感光ドラム1をクリーニングするクリーニング装置にも本発明を適用することができる。
【0048】ここで、簡単に画像形成プロセスを説明すると、感光ドラム1上に形成されたトナー像を記録材に転写し、定着装置9によりトナー像を記録材に定着する。その後、記録材を機外に排出することによって一連の画像形成プロセスが終了する。
【0049】そして、記録材へのトナー像転写後、感光ドラム1上に残留するトナーを前記実施の形態1〜3で説明したクリーナ14を用いてクリーニングすることによって前記実施の形態1〜3と同様の効果を得ることができる。
【0050】尚、クリーナ14を感光ドラム1と共にユニット化し、このユニットを画像形成装置本体に対して着脱可能な構成としても良い。このような構成とすることによってメンテナンス性やユーザービリティーを向上させることができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明によれば、回転方向が互いに逆方向であって像担持体又は記録材担持体に当接してトナーを除去する回転可能な第1のブラシ及び第2のブラシと、両ブラシと摺擦する摺擦部材との作用によって像担持体又は記録材担持体から除去したトナーの飛散方向を適正にして該トナーが収容手段以外の外壁に付着・堆積することがなく、除去したトナーを効果的に収容手段に収容することができ、長期間に亘ってメンテナンスを要することなく良好なクリーニング性能を維持することができるという効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成13年2月6日(2001.2.6)
【代理人】 【識別番号】100092853
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 亮一
【公開番号】 特開2001−305929(P2001−305929A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2001−28945(P2001−28945)