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【発明の名称】 カラー画像形成装置
【発明者】 【氏名】吉原 孝史

【氏名】溝口 義浩

【氏名】永井 雄二

【氏名】下唐湊 忠

【氏名】緒方 和大

【氏名】楠田 宏

【要約】 【課題】カラー画像形成装置において、クリーニングブラシと中間転写ベルトの両側に取り付けられた補強部材との接触を防止する。

【解決手段】露光手段により感光体上に形成された静電潜像に現像手段からトナーを供給してこれを顕画化する複数の画像形成ユニットと、一列に配置された感光体に当接して設けられて周回動し、感光体上に形成されたトナー像が重ね転写されて合成像が形成される無端状の中間転写ベルト46と、中間転写体上に形成された合成像を記録媒体に転写する転写手段と、中間転写ベルト46の両端外周に設けられ、中間転写ベルト46の毀損を防止する補強部材3と、中間転写ベルト46の有効幅以下の幅に設定されて補強部材3と非接触とされ、中間転写ベルト46に付着した残留トナーを回収するクリーニングブラシ61とを有するカラー画像形成装置とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】露光手段により感光体上に形成された静電潜像に現像手段からトナーを供給してこれを顕画化する複数の画像形成ユニットと、一列に配置された前記感光体に当接して設けられて周回動し、前記感光体上に形成されたトナー像が重ね転写されて合成像が形成される無端状の中間転写ベルトと、前記中間転写体上に形成された前記合成像を記録媒体に転写する転写手段と、前記中間転写ベルトの両端外周に設けられ、前記中間転写ベルトの毀損を防止する補強部材と、前記中間転写ベルトの有効幅以下の幅に設定されて前記補強部材と非接触とされ、前記中間転写ベルトに付着した残留トナーを回収するクリーニング部材とを備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。
【請求項2】前記クリーニング部材は、クリーニングブラシまたはクリーニングブレードであることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術などを利用して画像情報を重ね合わせて合成像を形成するカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真技術を採用した画像形成装置においては、画像形成ユニットとしての感光体を帯電器により帯電し、この感光体に画像情報に応じた光照射を行って潜像を形成し、この潜像を現像器によって現像して顕像化したトナー像をシート材等に転写して画像を形成することが行われている。
【0003】一方、画像のカラー化に伴って、このような一連の画像形成プロセスが展開される画像形成ユニットを複数備えておき、シアン像、マゼンタ像、イエロー像、好ましくはブラック像の各色像をそれぞれの画像形成ユニットに形成し、各画像形成ユニットの転写位置にてシート材に各色像を重ね合わせて転写することによりフルカラー画像を形成するタンデム方式の画像形成装置も従来から数多く提案されている。このようなタンデム方式の多重画像形成装置は、各色ごとにそれぞれの画像形成部を有するため、高速化に有利であるとされている。
【0004】ここで、カラー画像形成装置に用いられた中間転写ベルトとこの中間転写ベルトに付着した残留トナーを除去するクリーニングブラシとについて説明する。
【0005】図6は従来のカラー画像形成装置における中間転写ベルトとクリーニングブラシとの関係を示す説明図である。
【0006】カラー画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像をそれぞれ形成するための画像形成ユニットが一列に配置されている。また、図6に示すように、各画像形成ユニットで形成された各色トナー像が重ね転写される中間転写ベルト46’を備えた中間転写ベルトユニットと、中間転写ベルト46’上に付着した残留トナーを回収するクリーニングブラシ(クリーニング部材)61’を備えたクリーニングユニットを備えている。
【0007】図示するように、中間転写ベルト46’の一端にはベルトホームを検知するためのホーム孔46aが形成され、両端の外周には亀裂の発生や破損防止を防止するための補強部材3が貼付されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の構成では、以下のような問題がある。
【0009】すなわち、ホーム孔46aのトナー汚染を防止するために補強部材3もクリーニングしなければならないことから、クリーニングブラシ61’の幅B’が中間転写ベルト46’の有効幅A’よりも広くなってしまい、クリーニングブラシ61’と補強部材3が接触していた。
【0010】そして、中間転写ベルト46’の走行に伴って補強部材3も走行するため、補強部材3とクリーニングブラシ61’とが摺擦することになり、補強部材3のエッジ部分でクリーニングブラシ61’が破損したり、クリーニングブラシ61’の押圧摺擦で補強部材3がはがれたり破損したりする。
【0011】そのため、クリーニング能力の劣化や、クリーニングブラシ61’および補強部材3の破片が転写部分や中間転写ベルト46’の裏面側へ侵入することによる画像不良が発生していた。
【0012】また、補強部材3の消失した部分から中間転写ベルト46’に亀裂や切断などが発生していた。
【0013】そこで、本発明は、クリーニング部材と中間転写ベルトの両側に取り付けられた補強部材との接触を防止することのできるカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するために、本発明のカラー画像形成装置は、露光手段により感光体上に形成された静電潜像に現像手段からトナーを供給してこれを顕画化する複数の画像形成ユニットと、一列に配置された感光体に当接して設けられて周回動し、感光体上に形成されたトナー像が重ね転写されて合成像が形成される無端状の中間転写ベルトと、中間転写体上に形成された合成像を記録媒体に転写する転写手段と、中間転写ベルトの両端外周に設けられ、中間転写ベルトの毀損を防止する補強部材と、中間転写ベルトの有効幅以下の幅に設定されて補強部材と非接触とされ、中間転写ベルトに付着した残留トナーを回収するクリーニング部材とを有する構成としたものである。
【0015】これにより、クリーニング部材と中間転写ベルトの両側に取り付けられた補強部材との接触を防止することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、露光手段により感光体上に形成された静電潜像に現像手段からトナーを供給してこれを顕画化する複数の画像形成ユニットと、一列に配置された感光体に当接して設けられて周回動し、感光体上に形成されたトナー像が重ね転写されて合成像が形成される無端状の中間転写ベルトと、中間転写体上に形成された合成像を記録媒体に転写する転写手段と、中間転写ベルトの両端外周に設けられ、中間転写ベルトの毀損を防止する補強部材と、中間転写ベルトの有効幅以下の幅に設定されて補強部材と非接触とされ、中間転写ベルトに付着した残留トナーを回収するクリーニング部材とを備えたカラー画像形成装置であり、クリーニング部材と中間転写ベルトの両側に取り付けられた補強部材との接触を防止することが可能になるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、クリーニング部材は、クリーニングブラシまたはクリーニングブレードであるカラー画像形成装置であり、クリーニング部材と中間転写ベルトの両側に取り付けられた補強部材との接触を防止することが可能になるという作用を有する。
【0018】以下、本発明の実施の形態について、図1から図5を用いて説明する。なお、これらの図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
【0019】図1は本発明の一実施の形態であるカラー画像形成装置を示す概略図、図2は図1のカラー画像形成装置における画像形成ユニットを示す説明図、図3は図1のカラー画像形成装置における中間転写ベルトとクリーニングブラシとの関係を示す説明図、図4は図3の中間転写ベルトに取り付けられた補強部材を示す断面図、図5は図1のカラー画像形成装置におけるクリーニングユニットを示す説明図である。
【0020】図1に示すように、カラー画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像をそれぞれ形成するための画像形成ユニット51,52,53,54が一列に配置されており、各画像形成ユニット51,52,53,54は像担持体としての感光体ドラム(感光体)51a,52a,53a,54aを有している。感光体ドラム51a,52a,53a,54aの上方には、画像信号を出力して感光体ドラム51a,52a,53a,54a上に静電潜像を形成する露光器(露光手段)55が配置されている。また、各画像形成ユニット51,52,53,54には、露光器55により各感光体ドラム51a,52a,53a,54a上に形成された静電潜像にトナーを供給してこれを顕像化する現像器(現像手段)51b,52b,53b,54bが備えられている。
【0021】さらに、カラー画像形成装置は、現像器51b,52b,53b,54bにより感光体ドラム51a,52a,53a,54a上に形成された各色トナー像が重ね転写される無端状の中間転写ベルト46を備えた中間転写ベルトユニット40と、中間転写ベルト46をクリーニングするクリーニングユニット60と、用紙カセット58から供給された用紙(記録媒体)Pに中間転写ベルト46上のトナー像を転写する転写器(転写手段)59と、転写されたトナー像を用紙Pに定着させる定着器57とを備えている。
【0022】図2に示すように、各画像形成ユニット51,52,53,54には、既に説明した感光体ドラム51a,52a,53a,54aおよび現像器51b,52b,53b,54bの他に、感光体ドラム51a,52a,53a,54aの表面を一様に所定の電位に帯電させる帯電器51c,52c,53c,54cと、トナー像が中間転写ベルト46に転写した後の感光体ドラム51a,52a,53a,54a上に残留するトナーを除去するクリーナ51d,52d,53d,54dとが配置されている。
【0023】また、中間転写ベルト46は、この中間転写ベルト46を周回動させる駆動ローラ41aと転写器59に対向する位置に配置された転写対向ローラ41bとに閉ループ状に掛け渡されて一列に配置された感光体ドラム51a,51b,51c,51dに当接するようにして設けられており、図3に示すように、一端にはベルトホームを検知するためのホーム孔46aが形成され、両端の外周には亀裂の発生や破損防止などの毀損を防止するための補強部材3が貼付されている。また、スプリング部材(図示せず)によって中間転写ベルト46を内側から外方に押圧するテンションローラ41cが設けられており、中間転写ベルト46はこのテンションローラ41cによって所定の張力が与えられている。
【0024】図4に示すように、補強部材3はたとえばPETを材料としたテープからなり、接着剤3bによって中間転写ベルトに接着されている。
【0025】図5に示すように、クリーニングユニット60は、中間転写ベルト46に付着した残留トナーを回収するクリーニングブラシ61と、クリーニングブラシ61に付着したトナーを吸着する回収ローラ62と、回収ローラ62上のトナーを掻き落とすブレード63と、ブレード63に掻き落とされたトナーを廃トナーボックス(図示せず)に搬送するスクリュー64とから構成されている。
【0026】図3に示すように、中間転写ベルト46の有効幅(補強部材3の取り付けられていない部分の幅)Aはクリーニングブラシ61の幅B以上とされて、クリーニングブラシ61と補強部材3とが非接触となっている。
【0027】このような構成のカラー画像形成装置において、たとえば先ずイエローの画像形成ユニット51の感光体ドラム51a上に露光器55によって画像情報のイエロー成分色の静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器51bによりイエロートナー像として可視像化され、中間転写ベルト46上に転写される。この間にマゼンタ成分色の静電潜像が形成され、現像器52bでマゼンタトナーによるマゼンタトナー像が顕像化される。そして、イエロートナー像の転写が終了した中間転写ベルト46にマゼンタトナー像が転写され、イエロートナー像と重ね合わされる。以降、シアントナー像、ブラックトナー像についても同様にして画像形成が行われ、中間転写ベルト46に4色のトナー像の重ね合わせが終了する。
【0028】その後、用紙カセット58から搬送される用紙Pに中間転写ベルト46上のトナー像が転写器59により転写された後、用紙Pは定着器57を通過することでトナーが定着されて排紙される。
【0029】なお、用紙Pに転写が終了した中間転写ベルト46上の残留トナーは、中間転写ベルト46の有効幅A以下の幅Bとされてバイアス電圧が印加されたクリーニングブラシ61によってクリーニングされる。また、回収されたトナーは回収ローラ62に吸着され、ブレード63によってスクリュー64の部分に落下される。この後、スクリュー64によって廃トナーボックス(図示せず)に搬送される。
【0030】このように、本実施の形態によれば、クリーニングブラシ61の幅Bが中間転写ベルト46の有効幅A以下とされているので、クリーニングブラシ61と中間転写ベルト46の両側に取り付けられた補強部材3との接触を防止することが可能になる。
【0031】これにより、クリーニングブラシ61と補強部材3との接触摺擦は発生しないので、補強部材3のエッジ部分によるクリーニングブラシ61の破損、クリーニングブラシ61の押圧摺擦による補強部材3のはがれや破損がなくなり、補強部材3の破片が転写部分へ侵入することによる画像不良がなくなって高品位の画像が得られる。また、補強部材3のはがれがなくなるので、中間転写ベルト46の亀裂の発生や切断がなくなる。
【0032】なお、本実施の形態のクリーニング部材は、中間転写ベルト46に対する摩擦によるダメージを緩和するためにクリーニングブラシ61が用いられているが、構造の簡略化やコストダウン等を考慮して、ウレタンなどを材料としたクリーニングブレードを用いても良い。
【0033】また、本実施の形態において、補強部材3はPETからなるテープが使用されているが、たとえばフッ素樹脂など他の材料を用いても良い。なお、接着剤3bは両面テープでも良い。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、クリーニング部材の幅が中間転写ベルトの有効幅以下とされているので、クリーニング部材と中間転写ベルトの両側に取り付けられた補強部材との接触を防止することが可能になるという有効な効果が得られる。
【0035】これにより、クリーニング部材と補強部材との接触摺擦は発生しないので、補強部材のエッジ部分によるクリーニング部材の破損、クリーニング部材の押圧摺擦による補強部材のはがれや破損がなくなり、補強部材の破片が転写部分へ侵入することによる画像不良がなくなって高品位の画像が得られるという有効な効果が得られる。
【0036】また、補強部材のはがれがなくなるので、中間転写ベルトの亀裂の発生や切断がなくなるという有効な効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成12年4月25日(2000.4.25)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−305927(P2001−305927A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2000−123737(P2000−123737)