| 【発明の名称】 |
画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】堀 春彦
【氏名】佐原 敏行
【氏名】戸谷 謙三
【氏名】芳賀 正安
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| 【要約】 |
【課題】画像形成装置において、適正な粒径の未転写の現像剤よりも寸法が大きい異物を確実かつ効率的に除去する。
【解決手段】画像形成装置は、像担持体1上の潜像に粉体状の現像剤を供給して現像剤像を形成する現像装置5と、像担持体1上の現像剤像を記録媒体6に転写する転写装置7と、現像剤像を記録媒体6へ転写後も像担持体1表面に残留する未転写の現像剤を、再利用に供するために搬送する清掃装置8及び現像剤搬送装置10と、現像剤搬送装置10において現像剤に対して空気振動を印加し、現像剤中に含まれる異物を選択的に飛散させて分離する異物分離除去装置12とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 像担持体上の潜像に粉体状の現像剤を供給して現像剤像を形成する現像装置と、像担持体上の現像剤像を記録媒体に転写する転写装置と、現像剤像を記録媒体へ転写後も像担持体表面に残留する未転写の現像剤を、再利用に供するために搬送する現像剤搬送経路と、上記現像剤搬送経路において現像剤に対して空気振動を印加し、現像剤中に含まれる異物を選択的に飛散させて分離する異物分離除去装置とを備える画像形成装置。 【請求項2】 上記現像剤搬送経路は、像担持体表面から現像剤を回収する清掃装置と、この清掃装置で回収された現像剤を上記現像装置へ搬送する現像剤搬送装置とを備え、上記異物分離除去装置は上記現像剤搬送装置に設けられている請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項3】 上記現像剤搬送経路は、像担持体表面から現像剤を回収する清掃装置と、この清掃装置で回収された現像剤を上記現像装置に搬送する現像剤搬送装置とを備え、上記異物分離除去装置は、上記転写装置と上記清掃装置との間に像担持体に対向して設けられている請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項4】 上記現像剤搬送経路は、像担持体の移動により現像剤を上記現像装置へ搬送するものであり、上記異物分離除去装置は、上記転写装置と現像装置の間で像担持体に対向して設けられている請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項5】 上記異物分離除去装置は、振動部材と、該振動部材を振動させて空気振動を発生させる振動励起手段とを備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 【請求項6】 上記振動部材の振動の周波数が20Hz以上500Hz以下である、請求項5に記載の画像形成装置。 【請求項7】 上記振動部材の振動の振幅が2mm以上30mm以下である、請求項5に記載の画像形成装置。 【請求項8】 上記振動部材の振動方向が現像剤の堆積方向に対してなす角度が30°以上90°以下である、請求項5に記載の画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等に使用される画像形成装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の画像形成装置には、現像剤像が記録媒体に転写された後も像担持体表面に残留する未転写の粉体状の現像剤を現像装置に搬送して再利用するものがある。この未転写の現像剤には、適正な粒径の現像剤以外に、現像剤像の転写時に印加される電圧により記録媒体である紙から像担持体表面に脱落した繊維(紙繊維ないしは紙粉)が混入する場合がある。特に、近年、再生紙や非木材紙等が記録媒体として使用されることもあり、未転写現像剤中の紙繊維の量は増大する傾向にある。また、清掃装置で作用する応力により現像剤が凝集して塊(凝集現像剤)を形成する場合もある。これら紙繊維及び凝集現像剤が現像剤に混入していると、画像ノイズが生じる原因となる。 【0003】これに対して、再利用に供される未転写の現像剤から異物を除去するための種々の試みがなされている。例えば、特開平10−133533号公報には、清掃装置から現像装置へ現像剤を搬送する現像剤搬送路に現像剤を一時的に貯蔵する偏析槽を設け、この偏析槽に機械的に振動を印加する画像形成装置が開示されている。偏析槽に振動を印加すると、偏析現象により偏析槽の下層部に再利用に供することができない粒径の小さい現像剤が蓄積する。一方、偏析槽の上層部には再利用可能である適正な粒径の現像剤が蓄積し、現像剤搬送路により現像装置へ搬送される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、この画像形成装置では、適正な粒径の現像剤と同等又はそれ以上の寸法を有する異物は、偏析槽の上層部に浮上し、適正な粒径の現像剤と共に現像装置へ搬送されてしまう。現像剤の適正な粒径は8〜10μm程度であるのに対して、上記紙繊維は外径が20〜30μm、長さが1〜3mm程度であり、上記凝集現像剤は外径が100μm〜300μm程度であり、紙繊維及び凝集現像剤は適正な粒径の現像剤よりも寸法が大きい。従って、上記偏析現象を利用する方法では、未転写の現像剤から紙繊維及び凝集現像剤を確実に除去することができない。 【0005】そこで、本発明は、紙繊維や凝集現像剤のように適正な粒径の現像剤よりも寸法が大きい異物を、未転写の現像剤から確実かつ効率的に除去することを課題としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明は、像担持体上の潜像に粉体状の現像剤を供給して現像剤像を形成する現像装置と、像担持体上の現像剤像を記録媒体に転写する転写装置と、現像剤像を記録媒体へ転写後も像担持体表面に残留する未転写の現像剤を、再利用に供するために搬送する現像剤搬送経路と、上記現像剤搬送経路において現像剤に対して空気振動を印加し、現像剤中に含まれる異物を選択的に飛散させて分離する異物分離除去装置とを備える画像形成装置を提供するものである。 【0007】本発明の画像形成装置では、異物分離除去装置が未転写の現像剤に空気振動を印加するため、適正な粒径の現像剤よりも寸法の大きい異物が現像剤から飛散して分離される。よって、現像剤搬送経路を経て再利用に供される現像剤から異物が除去され、異物が現像剤中に混入していることによる画像ノイズを低減することができる。また、上記未転写の現像剤は、異物分離除去装置から印加される空気振動により飛散しないため、画像形成装置の内部が現像剤で汚れるのを防止することができる。なお、異物分離除去装置は、それ自体が現像材による汚れるのを防止するために、未転写の現像剤に対して非接触とすることが好ましい。 【0008】具体的には、上記現像剤搬送経路は、像担持体表面から現像剤を回収する清掃装置と、この清掃装置で回収された現像剤を上記現像装置へ搬送する現像剤搬送装置とを備え、上記異物分離除去装置は上記現像剤搬送装置に設けられる。 【0009】また、上記現像剤搬送経路は、像担持体表面から現像剤を回収する清掃装置と、この清掃装置で回収された現像剤を上記現像装置に搬送する現像剤搬送装置とを備え、上記異物分離除去装置は、上記転写装置と上記清掃装置との間に像担持体に対向して設けられていてもよい。 【0010】さらに、上記現像剤搬送経路は、像担持体の移動により現像剤を上記現像装置へ搬送するものであり、上記異物分離除去装置は、上記転写装置と現像装置の間で像担持体に対向して設けられていてもよい。 【0011】具体的には、上記異物分離除去装置は、振動部材と、該振動部材を振動させて空気振動を発生させる振動励起手段とを備えている。上記振動部材は、ゴム製又は高張力樹脂を編成してなる帯状部材又は紐状部材であってもよく、ばね鋼等の金属からなる1枚の板ばね又は互いに平行な2枚の板ばねであってもよい。また、上記振動励起手段は、上記振動部材を機械的に振動させるものであっても、電磁的に振動させるものであってもよい。さらに、振動部材は支持部材に両端が固定されていてもよく、一方の側部が支持部材に固定されていてもよい。さらに具体的には、異物分離除去装置は、空気振動により現像剤から飛散した異物を回収する異物回収部と、この異物回収部で回収された異物を収容する異物収容部と、いったん現像剤から飛散した異物が異物回収部から現像剤へ戻るのを防止するための障壁とを備えている。 【0012】空気振動により効率良く未転写の現像剤から異物を飛散させて分離し、かつ、現像剤が飛散しないようにするには、振動部材の振動の周波数、振幅及び振動方向を以下のように設定することが好ましい。 【0013】まず、上記振動部材の振動の周波数は20Hz以上500Hz以下であることが好ましい。この周波数が20Hz未満であると、未転写現像剤から異物を分離する効率が著しく低下する。一方、500Hzを上回る周波数では、振幅を後述する好適な範囲に設定することが困難である。 【0014】次に、上記振動部材の振動の振幅は2mm以上30mm以下であることが好ましい。この振幅が2mm未満であると、現像剤から異物を分離する効率が著しく低下する。一方、30mmを上回ると異物のみでなく現像剤も飛散してしまう。 【0015】さらに、上記振幅を2mm以上30mm以下の範囲に設定し、かつ、振動部材を未転写の現像剤に接触させることなく可能な限り接近させるには、振動部材の振動方向が未転写の現像剤の堆積方向にある程度傾斜していることが好ましい。具体的には、上記振動部材の振動方向が現像剤の堆積方向に対してなす角度が30°以上90°以下であることが好ましい。 【0016】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態に係る電子写真方式の画像形成装置を示している。この画像形成装置は、図示しない駆動装置により矢印A方向に回転駆動される感光体ドラムである像担持体1を備えている。この像担持体1の周囲には、像担持体表面を一様に帯電させる帯電装置2、帯電した像担持体1の表面を露光により部分的に電位を減衰させて静電潜像を形成する露光装置3、像担持体1の表面の静電潜像に対して粉体状の現像剤であるトナー4を静電的に供給して顕像化する現像装置5、及び現像剤像を記録媒体6(本実施形態では記録紙)に転写する転写装置7を備えている。また、画像形成装置は、転写後も像担持体1の表面に残留するトナー4(未転写のトナー4)を回収する清掃装置8を備えている。 【0017】図2から図4に示すように、上記清掃装置8は像担持体1の軸方向に延びるケーシング8aを備え、このケーシング8a内には、その先端が像担持体1の表面に当接するクリーニングブレード8bと、モータ8cにより回転駆動されるスクリュー8dが収容されている。また、ケーシング8a内には、クリーニングブレード8bとスクリュー8dを仕切る障壁8eが設けられている。さらに、ケーシング8aには現像剤の飛散を防止するためのフィルム8fが取り付けられている。未転写のトナー4は、クリーニングブレード8bにより像担持体1の表面から除去され、図3及び図4において矢印Bで示すようにスクリュー8dにより像担持体1の一端側へ搬送される。なお、清掃装置8は、クリーニングブレード8bに代えて、クリーニングブラシやクリーニングフィルムを備えるものであってもよい。 【0018】上記清掃装置8と現像装置5とは、本発明における現像剤搬送経路を構成する現像剤搬送装置10により接続されている。図1、図3及び図4に示すように、現像剤搬送装置10は、一端が清掃装置8のケーシング8aに連結された水平方向に延びる第1搬送管10aと、この第1搬送管10aの他端から下方に延びて現像装置5に連結された第2搬送管10bとを備えている。上記第1搬送管10a内にはモータ10cにより回転駆動されるスクリュー10dが収容されている。 【0019】上記清掃装置8のクリーニングブレード8bで回収された未転写のトナー4は、まずスクリュー8dにより矢印Bで示すように清掃装置8の端部へ搬送され、次に、スクリュー10dにより矢印Cで示すように現像剤搬送装置10の第1搬送管10a内を水平方向に搬送される。その後、トナー4は現像剤搬送装置10の第2搬送管10b内を重力により落下し、現像装置5に回収される。 【0020】上記現像剤搬送装置10の第1搬送管10aに、異物分離除去装置12が設けられている。この異物分離除去装置12は、第1搬送管10aと一体に形成されたケーシング12aを備えている。図3及び図4に示すように、このケーシング12aは、第1搬送管10aから上方に延びる第1部分12bと、この第1部分12bの上部から像担持体1の軸方向に延びる第2部分12cとを備えている。また、第2部分12cの下部には下方に向けて漸次寸法が縮小する異物回収部12dが設けられている。さらに、異物回収部12dから下方に延びる異物搬送管12eが設けられており、この異物搬送管12eの下端には異物回収容器12fが着脱可能に取り付けられている。上記異物回収部12dと現像剤搬送装置10の第1搬送管10aとは障壁12gにより仕切られている。 【0021】上記ケーシング12aの第1部分12bには、振動部材13を支持する支持部材14が固定されている。図5及び図6に示すように、支持部材14はケーシング12aの上壁部に固定された長方形状の基部14aと、この基部14aの両端から下方に延びる一対の支持部14b,14bとを備えている。これら支持部14b,14bの先端には、振動部材13の端部がそれぞれ固定されている。この振動部材13と基部14aとは所定間隔の隙間15を隔てて対向している。また、振動部材13は現像剤搬送装置10のスクリュー10dと同方向に延びている。本実施形態では、振動部材13は幅t1が2〜10mm程度のゴム製の帯材からなり、張力が作用した状態で支持部14b,14bに固定されている。振動部材13の上下方向の位置は、第1搬送管10a中を搬送されるトナー4に接触しないように設定されている。 【0022】図3に示すように、ケーシング12aの第2部分12cには、振動励起手段であるソレノイド16のステータ16aが固定されている。このソレノイド16は駆動回路20により駆動される。ソレノイド16のプランジャ16bは、上記振動部材13と基部14aの隙間15へ向けて延びており、その先端にはフック部16cが形成されている。プランジャ16bのストロークは、フック部16cが図5において実線で示す振動部材13に対してステータ16a側の位置と、図5において点線で示す振動部材13を越えた位置との間を移動するように設定されている。プランジャ16bの先端が振動部材13を通過する際には、図5において一点鎖線で示すようにフック部16cが振動部材13を引っ掛けて、二点鎖線で示すように振動部材13をいったん撓ませた後に通過する。よって、プランジャ16bの先端が通過する度に振動部材13が振動する。本実施形態では、図6で示す振動部材13の振動方向が第1搬送管10a内でのトナー4の堆積方向(第1搬送管10a内を搬送されるトナー4の表面の法線方向)に対してなす角度θは、90°に設定されている。また、振動部材13の振幅aは10mmに設定されている。さらに、振動部材13の振動の周波数は15Hzに設定されている。 【0023】次に、上記画像形成装置における異物回収について説明する。 【0024】清掃装置8のクリーニングブレード8bにより像担持体表面から回収された未転写のトナー4は、スクリュー8dにより現像剤搬送装置10の第1搬送管10aへ搬送され、第1搬送管10a内をスクリュー10dにより第2搬送管10bへ向けて搬送される。 【0025】上記転写装置7では数kVの電圧が印加されるため、記録媒体6から紙繊維18が脱落して像担持体1の表面に付着する。また、上記清掃装置8内では回収されたトナー4に応力が作用するため、トナー4が凝集して凝集トナー17が形成される。よって、第1搬送管10a中を搬送されるトナー4には、再利用に適した適正な粒径のトナー4に紙繊維18及び凝集トナー17が混入している。なお、現像剤の適正な粒径は8〜10μm程度であるのに対して、紙繊維は外径が20〜30μm、長さが1〜3mm程度であり、凝集トナー17は外径が0.1〜0.3mm程度であり、紙繊維18及び凝集トナー17は適正な粒径の現像剤4よりも寸法が大きい。 【0026】駆動回路20によりソレノイド16が駆動され、プランジャ16bが往復運動を繰り返すため、振動部材13は上記した振幅及び周波数で振動している。この振動部材13の振動により生じる空気振動が、第1搬送管10a中を搬送されるトナー4に印加される。その結果、第1搬送管10a中を搬送されるトナー4から、紙繊維18及び凝集トナー17が選択的に飛散し、障壁12gを越えて異物回収部12dに落下する。異物回収部12dは上記のように下側へ向けて漸次寸法が縮小しているため、紙繊維18及び凝集トナー17は重力により異物搬送管12eへ落下し、異物回収容器12fに回収される。上記障壁12gが設けられているため、いったん異物回収部12dに回収された紙繊維18や凝集トナー17が、第1搬送管10aへ戻ることがない。一方、適正な粒径のトナー4は、上記空気振動により飛散せず、スクリュー10dにより第2搬送管10bに向けて搬送される。 【0027】このように、本実施形態の画像形成装置では、異物分離除去装置12で空気振動を印加することより紙繊維18や凝集トナー17を分離済みのトナー4が現像装置5に再供給される。よって、紙繊維18や凝集トナー17に起因する画像ノイズを低減することができる。また、上記空気振動によりトナー4は飛散しないため、画像形成装置内がトナー4により汚れるのを防止することができる。 【0028】なお、振動部材13及び支持部材14は上記のものに限定されない。例えば、振動部材13は高張力樹脂繊維を帯状に編成したものや、帯状の板ばねであってもよい。また、図7(A)に示すように、金属製の板ばねからなる振動部材13を支持部材14に片持ちばり状に支持してもよく、図7(B)に示すように断面逆U字状の金属性の板ばねからなる振動部材13を支持部材14に固定してもよい。これらの場合、振動部材13にプランジャ16bを挿通するための孔13aを設ける必要がある。 【0029】振動励起手段も上記ソレノイド16に限定されず、打撃、弓引き又は電磁的な励磁により振動部材13を振動させるものであってもよい。 【0030】(第2実施形態)図8から図11は、本発明の第2実施形態の画像形成装置を示している。この画像形成装置では、異物分離除去装置22が現像剤搬送装置10に設けられておらず、転写装置7と清掃装置8の間において像担持体1の表面に対向して設けられている。また、異物分離除去装置22の構造が第1実施形態のものと異なる。 【0031】図9から図11に示すように、異物分離除去装置22は像担持体1の軸方向に延びるケーシング22aを備えている。このケーシング22aは、断面形状が倒コ字状であり、像担持体1の軸方向に延びる上壁22bと、この上壁22bの両側から像担持体1に向けて延びる側壁22c,22cとを備えている。ケーシング22aの像担持体1との対向部分には開口22dが形成されている。 【0032】上記ケーシング22aの上壁22bには支持部材14の基部14aが固定されている。支持部材14の支持部14b,14bに固定された振動部材13は像担持体1に対して隙間を隔てて対向している。支持部材14及び振動部材13の構造は、第1実施形態と同様である。また、ケーシング22a内にはソレノイド16のステータ16aが固定されている。第1実施形態と同様に、ソレノイド16のプランジャ16bのストロークは、フック部16cを備えるプランジャ16bの先端が、ステータ16a側の位置と、振動部材13を越えた位置との間を移動するように設定されている(図5参照)。よって、プランジャ16bの先端が振動部材13を通過する際には、フック部16cが振動部材13に係合し、振動部材13をいったん撓ませた後に通過する。 【0033】ケーシング22aの開口22dの付近には、上記振動部材13を挟んで軸方向に延びる一対のスクリュー23a,23bが収容されている。これらのスクリュー23a,23bはそれぞれモータ24a,24bにより回転駆動される。各スクリュー23a,23bと像担持体1との間には、ケーシング22aの側壁22c,22cから延びる底壁22e,22eが介在し、さらに、この底壁22e,22eから像担持体1に対して離反する方向に延びる障壁22f,22fが設けられている。これらの側壁22c、底壁22e及び障壁22fによりスクリュー23a,23bを収容する溝22g,22gが形成されている。ケーシング22aの一端には、異物回収部22h及び異物輸送管22iを介して異物回収容器22jが着脱可能に接続されている。 【0034】第2実施形態の画像形成装置におけるその他の構造は、上記第1実施形態と同様であるので同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。 【0035】次に、第2実施形態の画像形成における異物回収について説明する。上記現像剤像を転写した後の像担持体1の表面には、未転写のトナー4と記録媒体6から脱落した紙繊維18が存在している。一方、駆動回路20によりソレノイド16が駆動され、プランジャ16bが往復運動を繰り返し、振動部材13が振動している。よって、像担持体1の表面に存在する未転写のトナー4が異物分離除去装置22と対向する部分に到達すると、振動部材13の振動により生じる空気振動が印加される。その結果、像担持体1の表面のトナー4から紙繊維18が選択的に飛散し、障壁22fを乗り越えて溝22gに落下する。溝22gに落下した紙繊維18はスクリュー23a,23bにより搬送されて溝22gの端部から異物回収部22hを介して異物搬送管22iを落下し、異物回収容器22jに回収される。一方、像担持体1の表面のトナー4は、上記空気振動により飛散せず、像担持体1の回転により清掃装置8へ搬送される。清掃装置8により像担持体1の表面から除去された現像剤は、現像剤搬送装置10により現像装置5へ搬送される。 【0036】このように、第2実施形態の画像形成装置では、異物分離除去装置12で空気振動を印加することより紙繊維18を分離済みのトナー4が現像装置5に再供給される。よって、紙繊維18に起因する画像ノイズを低減することができる。また、上記空気振動によりトナー4は飛散しないため、画像形成装置内がトナー4により汚れるのを防止することができる。 【0037】(第3実施形態)図12は、本発明の第3実施形態の画像形成装置を示している。この画像形成装置は、第1及び第2実施形態のものと異なり、清掃装置及び現像剤搬送装置を備えておらず、未転写のトナー4は像担持体1の回転により現像装置に搬送される。すなわち、第3実施形態の画像形成装置では、転写装置7による現像剤像の転写後も像担持体1の表面に残留する未転写のトナー4は、像担持体1の回転により帯電装置2、露光装置3及び現像装置5を経て転写装置7に搬送され、現像装置5から新たに供給されるトナー4と共に静電潜像を顕像化するために使用される。異物分離除去装置22は第2実施形態と同一構造であり(図9から図11参照)、転写装置7の像担持体1の移動方向下流側に設けられている。第3実施形態のその他の構造は、第1及び第2実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。 【0038】第3実施形態の画像形成装置における異物分離除去装置22の異物分離除去作用は第2実施形態と同様である。すなわち、像担持体1の未転写のトナー4が残留している部分が異物分離除去装置22と対向する位置に到達すると、振動部材13の振動により生じる空気振動が未転写のトナー4に印加される。その結果、像担持体1の表面のトナー4から紙繊維18が選択的に飛散し、溝22g、異物回収部22h及び異物搬送管22jeを介して異物回収容器22jに回収される。一方、像担持体1の表面のトナー4は上記空気振動により飛散することなく、像担持体1の回転により現像装置5へ搬送される。 【0039】このように、第3実施形態の画像形成装置では、異物分離除去装置22で空気振動を印加することより紙繊維18を分離済みのトナー4が再利用に供されるため、画像ノイズを低減することができる。また、上記空気振動によりトナー4は飛散しないため、画像形成装置内がトナー4により汚れるのを防止することができる。 【0040】本発明の効果を確認するための実験を行った。まず、図13(A)に示すように、樹脂製の平坦な台板30上に紙繊維18及び凝集トナー17を混入させたトナー4を0.02mm〜5mmの厚みとなるように載せ、このトナー4と隙間をあけて対向させた振動部材13(ゴム製の帯部材とばね鋼製の薄板ばね)を振動させて、空気振動をトナー4に印加した。 【0041】また、図13(B)に示すように、樹脂製の台板30に形成した深さ約10mmの溝30aに紙繊維18及び凝集トナー17を混入させたトナー4を収容し、このトナー4と間隔をあけて対向させた振動部材13を振動させて、空気振動をトナー4に印加した。なお、この場合、トナー4を撹拌するために溝30a内に収容したスクリュー31を回転させた。 【0042】振動部材13の振動の周波数、振幅及び振動部材13の振動方向がトナー4の堆積方向に対してなす角度θを種々の値に設定し、紙繊維18及び凝集トナー17は飛散するが適正な粒径のトナー4はしない条件を調べた。 【0043】実験の結果、振動の周波数については20Hz以上500Hz以下に設定することが好ましいことが判明した。周波数が20HZ未満であると、トナー4から紙繊維18や凝集トナー17が選択に飛散する効果が得られない。また、周波数を500Hzに設定すると、振幅を後述する好適な範囲に設定することが困難となるために、紙繊維18や凝集トナー17を効果的に飛散させることができない。 【0044】次に、振動の振幅については2mm以上30mm以下に設定することが好ましいことが判明した。振幅が2mm未満であると、トナー4から紙繊維18や凝集トナー17が選択に飛散する効果が得られない。また、振幅が30mmを上回ると紙繊維18や凝集トナー17のみでなく、適正な粒径のトナー4も飛散してしまう。 【0045】振動方向については、振動部材13を可能な限りトナー4に接近して配置し、かつ、振幅が上記2mm以上30mm以下の範囲に設定した場合に、振動部材13が振動部材に設定しないように設定する必要がある。この条件を満たすには、上記振動方向が現像剤の厚み方向に対してなす角度θを、30度以上90度以下の範囲に設定することが好ましい。 【0046】振動部材13としてゴム製の帯部材を使用した場合も、ばね鋼製の薄板ばねを使用した場合も、振動の周波数、振幅及び振動方向を上記の範囲に設定すれば、振動部材13の支持態様にかかわらず、紙繊維18及び凝集トナー17のみを飛散させることができた。すなわち、振動の周波数、振幅及び振動方向を上記の範囲に設定する限り、振動部材の材質や支持形態にかかわらず紙繊維18や凝集トナー17のみを効率的に現像剤から除去できることが確認できた。 【0047】なお、最も効率的に紙繊維18及び凝集トナー17を飛散させることができたのは、周波数を300Hz、振幅を約8mm、角度θを90°に設定した場合であった。 【0048】本発明は、電子写真方式に限定されず、紛粒状の現像剤により潜像を現像するものであれば、静電記録方式、直接記録方式及び分極潜像方式を含む他の方式の画像形成装置にも適用することができる。また、像担持体は、感光体ドラムに限定されず中間転写体やベルト状の像担持体であってもよい。また、異物分離除去装置は空気流により回収した異物を異物収容容器へ搬送するものであってもよい。さらに、異物分離除去装置は、画像形成時に連続して作動してもよく、任意の時間間隔で間欠的に作動してもよい。さらにまた、第1及び第2実施形態における現像剤搬送装置10は、空気流により現像剤を搬送するものであってもよい。第1実施形態のように現像剤搬送装置に異物分離除去装置を設ける場合には、間欠的に空気流を送出し、空気流を送出していないときに振動部材を振動させて異物分離を行えばよい。 【0049】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明の画像形成装置では、異物分離除去装置が未転写の現像剤に空気振動を印加するため、適正な粒径の現像剤よりも寸法の大きい異物が現像剤から飛散して分離される。よって、現像剤搬送経路を介して再利用に供される現像剤から確実かつ効率的に異物が除去され、異物が現像剤中に混入していることによる画像ノイズを低減することができる。また、上記未転写の現像剤は、異物分離除去装置から印加される空気振動により飛散しないため、画像形成装置の内部が現像剤で汚れるのを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006079 【氏名又は名称】ミノルタ株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月24日(2000.4.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062144 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−305926(P2001−305926A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−122553(P2000−122553) |
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