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【発明の名称】 画像形成装置
【発明者】 【氏名】大▲高▼ 孝一

【要約】 【課題】両面印字中のシートが外部に引き出された場合であっても、装置が停止することなく次のジョブについての動作を可能とする。

【解決手段】シート積載手段3 から画像形成手段5 までシートを給送するシート給送手段2 と、画像形成手段により画像形成されたシートを装置本体1 のシート排出口9aから排出するシート排出手段10と、画像形成手段により画像形成されたシートを、シート排出口からシートの一部を外方に一旦露出させ、かつ、シートの画像面を反転させて再び画像形成手段に給送するシート再給送手段10〜13と、シート排出口から露出したシートの抜き取りを検知するシート抜取検知手段S4,S5 と、シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知された場合には、当該シートに対する画像形成処理をキャンセルして、次のシートに対する画像形成処理を続行するように画像形成手段5 を制御する制御手段とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シートが積載されるシート積載手段と、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記シート積載手段から前記画像形成手段までシートを給送するシート給送手段と、前記画像形成手段により画像形成されたシートを装置本体のシート排出口から排出するシート排出手段と、前記画像形成手段により画像形成されたシートを、シート排出口からシートの一部を外方に一旦露出させ、かつ、シートの画像面を反転させて再び前記画像形成手段に給送するシート再給送手段と、前記シート排出口から露出したシートの抜き取りを検知するシート抜取検知手段と、前記シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知された場合には、当該抜き取られたシートに対する画像形成処理をキャンセルするように前記画像形成手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】 装置の状態を表示する表示手段を有し、前記制御手段は、前記シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知された場合には、シートの抜き取りがあった旨を表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】 前記制御手段は、前記シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知された場合には、抜き取られたシート以降のシートに対する画像形成処理をキャンセルするように前記画像形成手段を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】 前記制御手段は、前記シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知された場合には、抜き取られたシート以降のシートに対する画像形成処理を続行するように前記画像形成手段を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項5】 前記装置本体内には、前記シート積載手段と前記画像形成手段との間に形成され前記シート給送手段が配置されたシート給送路と、前記画像形成手段と前記シート排出口との間に形成され前記シート排出手段が配置されたシート排出路と、前記シート再給送手段が配置されるとともに、上流端側が前記シート排出路と接続され、下流端側が前記シート給送路と接続されたシート再給送路と、が配置され、前記シート排出路は、前記シート排出手段が逆転駆動されることにより前記画像形成手段により画像形成されたシートについて、前記シート再給送路に搬送方向を逆にして導くスイッチバック搬送路であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1記載の画像形成装置。
【請求項6】 前記シート抜取検知手段は、前記シート排出口の近傍に配置され前記シート排出口を通過するシートの有無を検知する第1のシート検知センサと、シートが前記シート再給送路に導入されたか否かを検知する第2のシート検知センサとを有することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】 前記制御手段は、シートが前記シート再給送路に導入されたことが前記第2のシート検知センサにより検知される前に、前記第1のシート検知センサによってシート無しが検知された場合には、前記シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知されたものと判定することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】 前記シート抜取検知手段は、シートが前記シート再給送路に導入されたか否かを検知する第2のシート検知センサと、前記シート排出路に配置され、前記シート排出路内のシートの有無を検知する第3のシート検知センサとを有することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
【請求項9】 前記制御手段は、前記第2のシート検知センサによりシート有りが検知された以降において、前記第3のシート検知センサによりシート有りが検知されることなく、前記第2のシート検知センサによりシート無しが検知された場合には、前記シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知されたものと判定することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
【請求項10】 前記シート給送路と前記シート排出路と前記シート再給送路のいずれか内のシートの有無を検知するシート有無検知手段を有し、前記制御手段は、前記シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知された場合には、抜き取られたシートに対する画像形成処理をキャンセルする前に、前記シート有無検知手段の検知結果に応じた所定の制御を行うことを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1記載の画像形成装置。
【請求項11】 前記制御手段は、前記シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知された場合で、かつ、前記シート有無検知手段によりシートが無いことが検知された場合には、抜き取られたシート以降のシートに対する画像形成処理をキャンセルするように前記画像形成手段を制御することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
【請求項12】 前記制御手段は、前記シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知された場合で、かつ、前記シート有無検知手段によりシートが有ることが検知された場合には、抜き取られたシート以降のシートに対する画像形成処理を続行するように前記画像形成手段を制御することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
【請求項13】 前記制御手段は、前記シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知された場合で、かつ、前記シート有無検知手段によりシートが有ることが検知された場合には、当該シートに対する画像形成処理を続行して前記シート排出口から排出するように、前記画像形成手段及び前記シート再給送手段及び前記シート排出手段を制御することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
【請求項14】 前記制御手段は、前記シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知された場合で、かつ、前記シート有無検知手段によりシートが有ることが検知された場合には、当該シートに対する画像形成処理を中止して前記シート排出口から排出するように、前記画像形成手段及び前記シート再給送手段及び前記シート排出手段を制御することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
【請求項15】 前記シート排出手段が前記装置本体の前記シート排出口からシートを排出する第1のシート排出部であり、前記第1のシート排出部の前段に配置され、前記装置本体に対して開閉可能な開閉トレイを有する第2のシート排出部を有し、前記第2のシート排出部は、前記開閉トレイが前記装置本体に対して閉状態の場合には前記画像形成手段により画像形成されたシートを前記第1のシート排出部に導き、前記開閉トレイが前記装置本体に対して開状態になると、前記シート排出路を開放して、前記画像形成手段により画像形成されたシートを前記開閉トレイ上に排出することを特徴とする請求項5乃至14のいずれか1記載の画像形成装置。
【請求項16】 前記第2のシート排出部の前記開閉トレイの開閉状態を検知するトレイ開閉検知手段を有することを特徴とする請求項15記載の画像形成装置。
【請求項17】 前記トレイ開閉検知手段は、前記第3のシート検知センサを含むことを特徴とする請求項7及び16記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等の画像形成装置に関し、詳しくは、シートの両面に画像を形成する機能を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、シートに画像を形成する画像形成装置には、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、及びこれらの複合機等があり、このうち、複写機ではシートの両面に画像を形成する機構(両面コピー機構)を標準装備した製品が広く普及しており、一方、プリンタやファクシミリ装置等では、この機構(両面印字機構)を標準装備していない製品、或いは、比較的大型、高速、高コストの装置にオプションとして両面印字機構としての両面ユニットを画像形成装置本体側に着脱可能に取り付け可能とした製品が多かった。
【0003】ここで、プリンタ等の画像形成装置において、両面ユニットをオプション装着する構成とするにあたっては、シートの2面目を反転させて画像形成部に再給送するためのシート反転搬送機構、及びシート再給送路等を両面ユニット側に新たに設ける必要があり、両面ユニットを装着した場合の装置全体の大型化、及びコストアップ等が発生する問題があった。
【0004】一方で、近年では、環境保全等のために、画像形成装置の使用にあたっては、いわゆる裏紙と呼ばれる画像形成済みのシートをセットして、シートの両面に印字するユーザが多いことからも、比較的小型、低速、低コストのプリンタ等にも両面印字機構を標準装備すべきという要求が高まっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような小型、低速、低コストのプリンタ等に両面印字機構を標準装備するにあたっては、両面印字機構も小型及び低コストで構成することが要求される。この両面印字機構の小型化及び低コスト化を実現するために、シートが排出されるシート排出トレイが複数ある場合に、各トレイへのシートの搬送路を共通化すること、共通化した搬送路を、両面印字のためのシート再給送路に接続し、かつ、シートの先端後端(搬送方向)を反転(スイッチバック)させるスイッチバック搬送路としても利用すること、一方のトレイ(フェイスダウントレイ)へシートを排出する排出ローラをスイッチバック搬送路におけるスイッチバックローラとして兼用すること、他方のトレイ(フェイスアップトレイ)を開閉可能とし、このフェイスアップトレイを閉状態としたときに、他方のフェイスダウントレイに対するシート搬送路及び前記スイッチバック搬送路の一部としてフェイスアップトレイが兼用される、等の構成が検討されている。
【0006】しかしながら、このような構成とすると、両面印字を行う際に、スイッチバック搬送路でシートがスイッチバックするときに、シートの端部が外部(フェイスダウントレイ上)に一時的に露出し、ユーザが手で触れることができる状態となる。従って、この状態からユーザがスイッチバック動作中のシートをフェイスダウントレイ上に引き抜いてしまうと、印字シーケンスが崩れてしまい、シートが画像形成部に到達しないことから、最終的にはジャムと判定して装置を停止させる必要があった。そして、この場合には、ユーザがジャム処理の操作を行う必要が生じ、例えば蓋等の開閉操作を行わない限り、次の印字についてのジョブを受け付けることが出来なくなってしまうという問題点があった。
【0007】本発明は、両面印字中のシートが外部に引き出された場合であっても、装置が停止することなく次のジョブについての動作が可能となる画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成装置は、上記課題を解決するため、シートが積載されるシート積載手段と、シートに画像を形成する画像形成手段と、シート積載手段から画像形成手段までシートを給送するシート給送手段と、画像形成手段により画像形成されたシートを装置本体のシート排出口から排出するシート排出手段と、画像形成手段により画像形成されたシートを、シート排出口からシートの一部を外方に一旦露出させ、かつ、シートの画像面を反転させて再び画像形成手段に給送するシート再給送手段と、シート排出口から露出したシートの抜き取りを検知するシート抜取検知手段と、シート抜取検知手段によりシートの抜き取りが検知された場合には、当該シートに対する画像形成処理をキャンセルして、次のシートに対する画像形成処理を続行するように画像形成手段を制御する制御手段と、を備える。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施の形態では、本発明を電子写真方式のレーザビームプリンタに適用した例について説明する。
【0010】(第1の実施の形態)実施の形態のレーザビームプリンタは、図1に示すように、レーザビームプリンタ本体(以下、プリンタ本体という。)1内の上方に、シートに画像を形成する画像形成手段としての画像形成部5が配置され、プリンタ本体1の下方には、記録媒体としてのシートを画像形成部5に供給するためのシート給送部2が配置され、さらに、画像形成部5で画像形成されたシートについて画像形成面を下側にして排出するためのフェイスダウン排出部9がプリンタ本体1の上方外面に配置されている。
【0011】そして、このレーザビームプリンタでは、プリンタ本体1内でシートを搬送するシート搬送路として、シート給送部2から画像形成部5まで略U字状に折り返し形成されたシート給送路L1と、画像形成部5内に形成されたシート搬送路L2と、シート搬送路L2と接続されフェイスダウン排出部9に連なるスイッチバック搬送路L3と、上流側がシート搬送路L2及びスイッチバック搬送路L3の接続部に接続され下流側がシート給送路L1と合流するように接続された両面印字搬送路L4とを有している。
【0012】また、このレーザビームプリンタでは、シートの有無や通過等について検出するためのシート検出手段として、詳細を後述する各種のセンサS1〜S6が前記シート搬送路等に配置されており、これらセンサS1〜S6の出力信号が図示しない制御部(以下、CPUという。)に供給され、この出力信号に応じてCPUが各部に制御信号を出力することによって、装置全体が制御されるようになっている。
【0013】シート給送部2は、図1に示すように、画像形成部5に供給するシートが積載されるシート積載手段としてのシートカセット(以下、カセットという。)3と、カセット3内のシートの有無を検知するシート有無検知センサS1と、カセット3の上方に回転可能に配置された断面略半月状のピックアップローラ3aと、シート給送路L1の上流側に回転可能に配置された搬送ローラ対3bと、シート給送路L1の下流側に回転可能に配置された搬送ローラ対3cと、搬送ローラ対3cの下流近傍に配置された給紙センサS2とを備えている。
【0014】また、シート給送部2は、画像形成部5により画像形成されたシートを再び画像形成部5に給送するために、両面印字搬送路L4と、両面印字搬送路L4の上流側に回転可能に配置された反転シート誘導ローラ11と、反転シート誘導ローラ11の下流側に配置された反転シート導入検知センサS5と、両面印字搬送路L4の中流部に回転可能に配置された反転シート搬送ローラ対12と、反転シート誘導ローラ11と、両面印字搬送路L4の下流側に回転可能に配置された反転シート再給送ローラ対13と、反転シート誘導ローラ11と反転シート再給送ローラ対13との間の位置に配置された再給紙センサS6とを備えている。
【0015】画像形成部5は、トナー画像を形成する感光体ドラム5aと、感光体ドラム5aを帯電させる帯電器5bと、感光体ドラム5a上の静電潜像を現像する現像器5cと、現像された感光体ドラム5a上のトナー画像をシートに転写させる転写器5dとを備えている。
【0016】また、画像形成部5は、画像データに基づくレーザ光を生成して感光体ドラム5a上にスキャニングするレーザスキャナユニット4及び折り返しミラー4aと、転写器5dによって転写されたシート上のトナー画像を定着させるための熱定着器6と、感光体ドラム5aと転写器5dとのニップ部近傍から熱定着器6の下流側まで形成されたシート搬送路L2とを備えている。
【0017】熱定着器6は、不図示の加熱体および加熱体の温度を検知するサーミスタ等によって構成され、転写プロセスの終了したシートに熱と圧力を加えることにより、トナー画像をシートに定着させる。
【0018】そして、レーザビームプリンタでは、シート搬送路L2の下流端側に、排出ローラ対7が回転可能に配置されるとともに、シートの通過を検知するための排出センサS3が熱定着器6と排出ローラ対7との間の位置に配置される。
【0019】さらに、スイッチバック搬送路L3の下流側には、シートをフェイスダウン排出部9に排出するフェイスダウン排出ローラ対10と、フェイスダウン排出部9に排出される際のシートの通過及びフェイスダウン排出部9に排出、積載されたシートについての満載を検知するフェイスダウンシート満載検知センサ(以下、満載検知センサという。)S4及びプリンタ本体1内のシート排出口9aの近傍に回動可能に取り付けられたフラッパ14とが配置される。
【0020】ここで、フェイスダウン排出ローラ対10は、後述する両面印字の際に正/逆方向に切替可能に回転駆動されるスイッチバックローラとしての機能を有している。また、シート排出口9aからフェイスダウン排出部9にシートが排出される際には、当該シートによってフラッパ14が図1の上方向に押し上げられ、これに伴って満載検知センサS4が一時的にオンになる。一方、フェイスダウン排出部9に排出、積載されたシートが所定の高さ以上になると、シートの最上面によってフラッパ14が図1の上方向に押し上げられた状態となり、これに伴って満載検知センサS4が常にオンになる。
【0021】このレーザビームプリンタでは、フェイスアップトレイ8がプリンタ本体1に対して開閉可能に配置されている。このフェイスアップトレイ8は、下端側を中心として、プリンタ本体1に対して図1の矢印方向に回動可能に取り付けられており、図1に示す閉状態ではスイッチバック搬送路L3の一部を構成する。一方、フェイスアップトレイ8を開くと、このスイッチバック搬送路L3及び両面印字搬送路L4の一端側を開放するとともに、スイッチバック搬送路L3の基端側の向きを水平方向とすることにより、スイッチバック搬送路L3に沿って搬送されたシートがフェイスアップトレイ8上に排出され、フェイスダウン排出ローラ対10及びフェイスダウン排出部9には到達しないようになっている。
【0022】このレーザビームプリンタは、不図示のパーソナルコンピュータ等の外部端末装置と接続され、この外部端末装置から供給される画像データ及び各種コマンドに基づいて前記CPUが各部に制御信号を出力し、シートの印字動作が実行される。また、このレーザビームプリンタは、プリンタ本体1の上部に、LCD等からなる不図示の表示部と、キースイッチ等からなる不図示の操作入力部が配置されている。
【0023】以下、このレーザビームプリンタにおける各部の動作について、シートの搬送動作を中心に説明する。
【0024】実施の形態のレーザビームプリンタでは、CPUにより前記外部端末装置からの印字実行のコマンドが検出されると、シート有無検知センサS1の出力信号によりシートカセット3内のシートの有無が検出され、シート無しの場合には前記表示部に「シートを補給すべき」旨が表示され、シート有りの場合にはシート給送部2によるシート給送動作が実行される。
【0025】すなわち、シート給送部2では、ピックアップローラ3a及び搬送ローラ対3bが回転駆動されることにより、シートカセット3内の最上位のシートがシート給送路L1に沿って給送され、さらに搬送ローラ対3cによって画像形成部5まで給送される。このとき、搬送ローラ対3cを通過したシートの先端及び後端が、給紙センサS2によって検知され、この検知結果に基づいて画像の書込タイミングが決定される。
【0026】レーザビームプリンタでは、この書込タイミングに基づいて、外部端末装置から供給される画像データに対応するレーザ光がレーザスキャナユニット4から照射(ラスタスキャニング)され、このレーザ光が折り返しミラー4aによって感光体ドラム5a上に走査されることにより、感光体ドラム5a上に画像データについての静電潜像が形成される。なお、感光ドラム5aの表面は、予め帯電器5bによってレーザ光の走査に先立って帯電されており、感光体ドラム5a上に静電潜像が形成されると、この静電潜像が現像器5cでトナー画像に現像される。さらに、画像形成部5では、感光ドラム5aの表面のトナー画像は、給送されたシートの上面に転写器5dによって転写される。
【0027】このような画像形成プロセスにより上面にトナー画像が転写されたシートは、シート搬送路L2に沿って熱定着装置6まで搬送され、この熱定着装置6によって加熱及び加圧されることにより、トナー画像が定着される。
【0028】さらに、トナー画像が定着されたシートは、排出センサS3を通過することにより、排出センサS3がオンとなり(図2参照)熱定着器6を通過したタイミングが検出され、排出ローラ対7によってスイッチバック搬送路L3に沿って搬送される。ここで、シートは、排出モードの場合にはフェイスダウン排出部9又はフェイスアップトレイ8のいずれかに排出され、両面印字モードの場合には両面印字搬送路L4に沿って画像形成部5に再給送される。
【0029】まず、排出モードの場合について説明すると、図1のようにフェイスアップトレイ8が閉状態のときには、シートは、スイッチバック搬送路L3に沿ってフェイスダウン排出ローラ対10まで搬送され、フェイスダウン排出ローラ対10が正方向に回転駆動されることによって、プリンタ本体1のシート排出口9aを介してフェイスダウン排出部9上に画像面を下向きにして排出、積載される。このとき、排出されるシートがフラッパ14を上方向に回動させることにより、満載検知センサS4が一時的にオンになる。
【0030】一方、フェイスアップトレイ8が開状態のときには、シートは、上述のように水平状態となったスイッチバック搬送路L3に沿って搬送され、フェイスアップトレイ8上に画像面を上向きにして排出、積載される。
【0031】次に、両面印字モードの場合について説明する。両面印字モードの場合には、図1に示すように、フェイスアップトレイ8が閉状態にセットされ、排出ローラ対7によってスイッチバック搬送路L3に沿って搬送されたシートは、フェイスダウン排出ローラ対10が正方向に回転駆動されて、所定時間だけフェイスダウン排出部9の方向へ搬送される。これにより、シートは、フェイスダウン排出ローラ対10に挟まれた状態を維持しながら、その先端部側がプリンタ本体1のシート排出口9aから外部に露出するとともに、その後端部がシート搬送路L2からスイッチバック搬送路L3に移動する。このとき、排出されるシートがフラッパ14を上方向に回動させることにより、満載検知センサS4がオンになる(図2参照)。
【0032】続いて、シート後端が排出ローラ対7を抜けてスイッチバック搬送路L3に達した後、フェイスダウン排出ローラ対10が逆方向に回転駆動されることにより、シートが逆(下)方向に搬送され、移動方向における先端部がスイッチバック搬送路L3から両面印字搬送路L4に移動し、反転シート誘導ローラ11が回転駆動されることにより両面印字搬送路L4に沿って搬送される。このとき、反転シート誘導ローラ11を通過したシートは、その先端及び後端が反転シート導入検知センサS5によって検知され(図2参照)、この検知結果に基づいて、両面印字搬送路L4に搬送されたタイミングが検出される。
【0033】さらに、このシートは、回転駆動される反転シート搬送ローラ対12によって図1の右方向に搬送され、この搬送中に再給紙センサS6によって先端部が検出される。そして、シートは、この検出タイミングに基づく所定時間後に反転シート搬送ローラ対12の回転が停止するように駆動制御されることにより、反転シート再給送ローラ対13の手前で停止され、両面印字の2面目(裏面)用のシートとして再給送されるのを待機する。両面印字されるシートが複数枚ある場合、この待機中には次のシートについての画像形成動作が行われており、この画像形成動作が終了して排出センサS3に検出されるまで、先のシートは再給送ローラ対13の手前で待機する。
【0034】続いて、反転シート搬送ローラ対12及び反転シート再給送ローラ対13の駆動により、両面印字搬送路L4に待機しているシートがシート給送路L1に再給送され、搬送ローラ対3cへと搬送されることにより、前述したカセット3からの印字動作と同様に2面目(裏面)への印字動作が行われる。このようにして両面印字されたシートは、前述した排出モードの場合と同様の動作にてフェイスダウン排出部9に排出される。
【0035】なお、このレーザビームプリンタでは、上述のようにフェイスアップトレイ8の開閉によりスイッチバック搬送路L3及び両面印字搬送路L4の一端側が開閉する構成となっており、フェイスアップトレイ8を開くことによってスイッチバック搬送路L3又は両面印字搬送路L4で発生したジャムシートを容易に取り除くことができるようになっている。
【0036】具体的には、シート搬送中における所定時間経過後に反転シート導入検知センサS5や再給紙センサS6で検出されるべきシートが検出されない場合には、ジャムが発生した場合と判定し、フェイスアップトレイ8を開いてスイッチバック搬送路L3又は両面印字搬送路L4にあるジャムシートを取り除くように表示部に表示するようになっている。
【0037】図2には、両面印字モードでの、排出センサS3、満載検知センサS4、反転シート導入検知センサS5、及びフェイスダウン排出ローラ10の動作タイミングチャートを示している。図2から分かるように、レーザビームプリンタでは、シートの後端が排出センサS3を時刻t3で通過してから所定時間経過後の時刻t4でフェイスダウン排出ローラ10の回転方向を切り換えることにより、逆搬送後のシートがシート搬送路L2に戻ってしまうことを防止している。なお、図2において満載検知センサS4がオンになっているタイミング(t2〜t6)は、シートがフラッパ14を通過している時間である。
【0038】図2の動作タイミングチャートについて詳細に説明すると、レーザビームプリンタでは、時刻t1で排出センサS3にシート先端が到達すると、排出センサS3がオンする。続いて、スイッチバック搬送路L3にシートが搬送されると、シートがフラッパ14を回動させることにより、時刻t2(t1<t2)で満載検知センサS4がオンになる。
【0039】次に、時刻t3(t2<t3)でシートの後端が排出センサS3を通過した後、時刻t4(t3<t4)で、フェイスダウン排出ローラ10を正転方向から逆転方向に逆回転させて、シートを両面印字搬送路L4に導く。続いて、時刻t5で反転シート導入検知センサS5がシートの先端を検知し、次の時刻t6で満載検知センサS4がオフになる。さらに、続く時刻t7で、次ページのシート先端が排出センサS3にて検出されると、フェイスダウン排出ローラ10を逆転方向から正転方向へ回転方向を元に戻すように制御する。
【0040】このように、両面印字モードにおいてシートが正常に搬送されている場合には、シートは、まず満載検知センサS4で検知され、続いてスイッチバック搬送路L3に送られた後に、反転シート導入検知センサS5がシートを検知して、それから所定時間経過後に満載検知センサS4がシート無しを検知するようになっている。
【0041】ここで、第1の実施の形態のレーザビームプリンタでは、両面印字モードでシートをスイッチバック搬送路L3に送ったにもかかわらず、反転シート導入検知センサS5がシートを検知する前に満載検知センサS4がシート無しを検知した場合は、ユーザがフェイスダウン排出部9上に露出したシートを引抜いたものとみなして当該ジョブをキャンセルしたものと判定する。
【0042】一方、シートをスイッチバック搬送路L3に導入するためにフェイスダウン排出ローラ10を逆回転させたにも関わらず、反転シート導入検知センサS5がシートを検知せずに、満載検知センサS4がシートを検知したままで所定時間が経過した場合には、シートのジャムが発生したものと判定し、表示部にジャムの表示をする。
【0043】この動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。図3は、レーザビームプリンタにおける両面印字モードの第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【0044】両面印字開始後のステップS301では、CPUは、排出センサS3の出力信号を監視して、排出センサS3によってシート先端が検知されるまで待機し、シート先端が検知されると(図2の時刻t1参照)ステップS302に移行する。
【0045】ステップS302では、CPUは、排出センサS3の出力信号の監視を続行して、排出センサS3によってシート後端が検知されるまで待機し、シート後端が検知されると(図2の時刻t3参照)ステップS303に移行する。
【0046】ステップS303では、CPUは、排出センサS3によるシート後端の検知からされフェイスダウンローラ10の回転方向を切り換えるタイミングが来るまで待機し、所定時間が経過した(図2の時刻t4参照)と判定したら、ステップS304に移行してフェイスダウンローラ10を逆回転させる制御を行い、ステップS305に移行する。
【0047】ステップS305では、CPUは、反転シート導入検知センサS5の出力信号を監視し、反転シート導入検知センサS5がオンになったか否かについて判定し、オンになった場合(図2の時刻t5参照)にはシートがプリンタ本体1のシート排出口9aまで到達しかつ正常にスイッチバック動作が行われたものとして、ステップS306に移行して両面印字動作を続行する制御を行い、再びステップS301に戻って次のジョブについての印字動作を行う。
【0048】一方、反転シート導入検知センサS5がオンになっていない間は、CPUは、ステップS307に移行して、満載検知センサS4の出力信号を監視して、満載検知センサS4にてシートを検出中かどうか判定する。このとき、満載検知センサS4がオフの場合、すなわちシート無しを検出した場合には、CPUは、ステップS308に移行してユーザがフェイスダウン排出部9上に露出したシートを引抜いたものと判定し、次のステップS309で当該ジョブをキャンセルする処理を行う。具体的には、ステップS309では、CPUは、当該引き抜かれたシートの二面目に印字すべき画像データを不図示のメモリから消去する。
【0049】そして、CPUは、再びステップS301に戻って次のジョブについての印字動作を行う。これにより、引き抜かれたシートの次のシートからの両面印字動作が正常に行われ、装置が停止することなく、また、ユーザがジャム処理の操作を行う必要もなくなる。なお、この場合には、引き抜かれたシートのみが片面だけの不完全な印字となるため、引き抜かれたシートについてのみ、もう一度両面画像形成すれば良いことになる。従って、CPUは、その旨をユーザに知らせるため、例えば「シートが引き抜かれたため片面のみの印字が発生しました」等の表示を行うように不図示の表示部を制御するようにする。また、CPUは、その旨をパーソナルコンピュータ等の表示部で表示させる等のため、ホストコンピュータ等に印字結果についての信号を送信するように制御する。
【0050】なお、この実施の形態では、ステップS309でジョブをキャンセルした後に、引き抜かれたシートの次のシートからの両面印字動作を続行することとしているが、他の制御例として、ステップS309でジョブをキャンセルした後に、引き抜かれたシート以降のシートについてのジョブを全てキャンセルするようにしても良く、これについては第3の実施の形態で後述する。
【0051】一方、満載検知センサS4がオンの場合、すなわちシート検知中の状態であれば、CPUは、ステップS310で所定時間内(図2の時刻t2〜t6参照)かどうかを判定し、所定時間内であれば、反転シート導入検知センサS5によるシート検知を待つためにステップS305に戻って上述の処理を繰り返し、所定時間が経過してもなお満載検知センサS4がオンで反転シート導入検知センサS5によるシート検知がなされない場合には、満載検知センサS4の近傍でシートのジャムが発生したものとしてステップS311に移行し、ジャムが発生した旨を表示部に表示してユーザにジャム報知を行う。ここで、ユーザにより所定のジャム処理が行われて各センサの出力信号が正常になると、再びステップS301に戻って次のジョブについての印字動作を行う。
【0052】以上のような制御を行うことにより、第1の実施の形態のレーザビームプリンタでは、両面印字モードにおけるシートの引き抜きが検知され、この場合には当該両面印字についてのジョブがキャンセルされ、次のジョブについての印字動作が行われるので、両面印字中のシートが外部に引き出された場合であっても、装置が停止することなく次のジョブについての動作が可能となる。
【0053】(第2の実施の形態)次に、レーザビームプリンタの第2の実施の形態について、図4及び図5を参照して説明する。なお、図4及び図5において、上述した第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
【0054】図4に示すように、第2の実施の形態では、フェイスアップトレイ8の開閉状態を検知するためのフェイスアップトレイ開閉検知部S8が設けられている。このフェイスアップトレイ開閉検知部S8は、フェイスアップトレイ8が図4の実線で示す開状態になるとオフ状態となり、フェイスアップトレイ8が図4の点線で示す閉状態になるとオン状態となる。さらに、フェイスアップトレイ開閉検知部S8は、フェイスアップトレイ8が閉状態のときでも、以下に説明するように、シートがスイッチバック搬送路L3を通過する際には一旦オフ状態となり、これにより、スイッチバック搬送路L3のシートの有無を検知できるようになっている。
【0055】以下、フェイスアップトレイ開閉検知部S8の詳細について、図5を参照して説明する。なお、図5には、フェイスアップトレイ8が図4の点線で示す閉状態にある場合のフェイスアップトレイ開閉検知部S8の各部の位置状態を示している。
【0056】フェイスアップトレイ開閉検知部S8は、図5に示すように、センサフラグ100と、センサフラグ100の位置に応じてオンオフが切り替わるフォトインタラプタ110と、センサフラグ100を図5の矢印(イ)方向に引っ張るように付勢するバネ材120とを有している。
【0057】フェイスアップトレイ開閉検知部S8のセンサフラグ100は、アーム部101と遮光板102とが一体となっており、これらが軸部100aを中心としてプリンタ本体1に対して回動可能に配置されている。センサフラグ100のアーム部101は、図5に示すように、スイッチバック搬送路L3内を横切るように延びている。一方、センサフラグ100の遮光板102は、フォトインタラプタ110のオンオフを切り替えるための凹部102aが形成されている。
【0058】図5では、上述のように、フェイスアップトレイ8が図4の点線で示す閉状態にある場合のフェイスアップトレイ開閉検知部S8の各部の位置状態を示しており、この状態ではフェイスアップトレイ8に形成されたリブ(図示せず)によってセンサフラグ100の遮光板102の一端側が矢印8aの方向に押圧される。これにより、センサフラグ100は、バネ材120の矢印(イ)方向への付勢力に抗して図5の位置で停止し、この位置からの時計回り方向への回動が禁止される状態となる。そして、この状態では、遮光板102の凹部102aがフォトインタラプタ110に対向位置し、フォトインタラプタ110がオン状態となる。
【0059】第2の実施の形態のレーザビームプリンタでは、両面印字モードでシートがスイッチバック搬送路L3に送られる際には、シートがスイッチバック搬送路L3を通過してフェイスダウン排出ローラ対10及び図1のシート排出口9aに到達する際に、当該シートによってセンサフラグ100のアーム部101が図5の矢印(ロ)方向に押圧され、バネ材120の付勢力に抗してセンサフラグ100全体が軸部100aを中心として図5の反時計回り方向に回動する。このときに、センサフラグ100の遮光板102がフォトインタラプタ110を遮光するため、フォトインタラプタ110がオフ状態となる。
【0060】さらに、上述のように、フェイスダウン排出ローラ対10が正方向に回転駆動されて、当該シートの一部が図1のシート排出口9aから一旦外部に露出された後に、フェイスダウン排出ローラ対10が逆方向に回転駆動されることにより、当該シートは、逆(下)方向に搬送され、移動方向におけるシート先端部がスイッチバック搬送路L3から両面印字搬送路L4に移動し、反転シート誘導ローラ11が回転駆動されることにより両面印字搬送路L4に沿って搬送される。
【0061】続いて、反転シート誘導ローラ11を通過したシートは、上述のように、その先端及び後端が反転シート導入検知センサS5によって検知され(図2参照)、この検知結果に基づいて、両面印字搬送路L4に搬送されたタイミングが検出される。ここで、両面印字モードの正常動作時におけるフォトインタラプタ110と反転シート導入検知センサS5との検出タイミングの関係は、フォトインタラプタ110がオン状態から一旦オフ状態となり、反転シート導入検知センサS5によってシート先端部が検知された後にフォトインタラプタ110が再びオン状態となり、最後に反転シート導入検知センサS5によってシート後端部が検知されることになる。
【0062】すなわち、当該シートが逆(下)方向に搬送される際には、当該シートの搬送方向後端部がセンサフラグ100のアーム部101を抜けるときに、バネ材120の付勢力によりセンサフラグ100全体が軸部100aを中心として図5の時計回り方向に回動し、このときに、センサフラグ100の遮光板102が図5の位置に再び戻るため、フォトインタラプタ110が再びオン状態となり、この時には既に反転シート導入検知センサS5によってシート先端部が検知されている。
【0063】これに対して、当該シートの一部が図1のシート排出口9aから一旦外部に露出された際に、当該シートが引き抜かれた場合も、バネ材120の付勢力によりセンサフラグ100が図5の位置に戻るので、同様に、フォトインタラプタ110がオン状態から一旦オフ状態となり、再びオン状態となる。しかしながら、この場合には、反転シート導入検知センサS5によってシートの先端部及び後端部が検知されることはない。
【0064】より具体的には、両面印字モードでシートの引き抜きがあった場合におけるフォトインタラプタ110と反転シート導入検知センサS5との検出タイミングの関係は、フォトインタラプタ110がオン状態から一旦オフ状態となり、反転シート導入検知センサS5によってシート先端部が検知されることなく、フォトインタラプタ110が再びオン状態となる。
【0065】以上の構成により、第2の実施の形態のレーザビームプリンタでは、両面印字モードにおいてCPUがフォトインタラプタ110及び反転シート導入検知センサS5の出力信号を監視することにより、シートの引き抜きがあったか否かについて判定できるようになっている。すなわち、CPUは、両面印字モードにおいて、フォトインタラプタ110がオン状態から一旦オフ状態となった後に反転シート導入検知センサS5によりシート先端部が検知された場合にはシートが正常に搬送されたと判定し、一方、フォトインタラプタ110がオン状態から一旦オフ状態となった後に反転シート導入検知センサS5によりシート先端部が検知されることなく、フォトインタラプタ110が再びオン状態となった場合には、シートが引き抜かれたものと判定し、この場合には図3で上述したステップS309におけるジョブのキャンセルを行う。
【0066】(第3の実施の形態)次に、レーザビームプリンタの第3の実施の形態について、図6のフローチャートを参照して説明する。なお、第1の実施の形態と同一処理については、同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
【0067】第3の実施の形態のレーザビームプリンタでは、各部の構成については図1及び図2で説明した第1の実施の形態と同一であり、図6に示すように、両面印字時の制御について、ステップS308とステップS309との間にステップS308Aの処理を行うところのみが異なっている。すなわち、第3の実施の形態では、ステップS308でシートの引き抜きがあったと判定した場合に、直ちにステップS309に移行して当該ジョブのキャンセル処理を行うのではなく、ステップS308Aで、シート有無検知手段としての給紙センサS2、排出センサS3、反転シート導入検知センサS5、再給紙センサS6の出力を監視して、シート給送路L1、シート搬送路L2、スイッチバック搬送路L3、或いは両面印字搬送路L4に印字すべきシートがあるか否かについて判定を行い、印字すべきシートがないと判定した場合に初めてステップS309に移行して当該ジョブをキャンセルする処理を行うことにより、第1の実施の形態で上述したように、当該引き抜かれたシートの二面目に印字すべき画像データが不図示のメモリから消去される。
【0068】ここで、ステップS308Aで印字すべきシートがあると判定した場合には、CPUは、当該印字すべきシートに対する画像形成処理を続行してシート排出口9aから排出するように、画像形成部5、及び各ローラ7、10、11、12、13、3c等を制御する。これにより、両面印字モード中にシートの引き抜きがあった場合でも、次のシートの片面について画像形成中であった等の場合には、このシートについて両面印字の画像形成処理を続行する制御を行うことにより、引き抜かれたシートの次のシートに対する画像形成を確実に行うことが可能となり、シートの無駄が防止される。
【0069】なお、この第3の実施の形態の処理については、上述した第2の実施の形態の構成におけるシート引き抜きの判定の処理にも適用できることは勿論である。
【0070】ステップS308Aで印字すべきシートがあると判定した場合の他の制御例としては、CPUは、引き抜かれたシート以降のシートについてのジョブを全てキャンセルすることにより、当該印字すべきシートに対する画像形成処理を中止してシート排出口9aから排出するように、画像形成部5、及び各ローラ7、10、11、12、13、3c等を制御するようにしてもよい。この場合には、引き抜かれたシート及びそれ以降のシートについての両面印字処理を再開すればよい。
【0071】さらには、上述した実施の形態では、ステップS308Aで印字すべきシートがないと判定した場合にはS309に移行して当該ジョブをキャンセルして、当該引き抜かれたシートの二面目に印字すべき画像データを不図示のメモリから消去する処理を行っていたが、ステップS308Aで印字すべきシートがないと判定した場合の他の制御例として、当該引き抜かれたシートの二面目に印字すべき画像データを不図示のメモリから消去せずに、シートカセット3から新たにシートを給送して、この新たなシートの両面に、引き抜かれたシートの各面に印字すべきであった画像データに基づく画像を形成するように制御を行うことも可能である。この制御は、例えば引き抜かれたシートが複数枚の両面印字についての最後のシートであったような場合に有効である。
【0072】上述したいずれの場合も、シートの引き抜きがあった場合には、CPUは、シートの引き抜きがあった旨を表示し、かつ、それに対するユーザの行うべき操作等を表示するように表示部を制御する制御を行う。また、CPUは、その旨をパーソナルコンピュータ等の表示部で表示させる等のため、ホストコンピュータ等に印字結果についての信号を送信するように制御する。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、両面印字中のシートが外部に引き出された場合に、装置が停止することなく次のジョブについての動作が可能となる画像形成装置を提供することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成12年4月20日(2000.4.20)
【代理人】 【識別番号】100067541
【弁理士】
【氏名又は名称】岸田 正行 (外2名)
【公開番号】 特開2001−305918(P2001−305918A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2000−119855(P2000−119855)