| 【発明の名称】 |
定着装置及びこれを有する画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】辻原 外博
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| 【要約】 |
【課題】メンテナンス時の操作性を向上した定着装置及びこれを有する画像形成装置の提供。
【解決手段】定着ローラ対から用紙を分離する分離部材46に対向して設けられ分離部材46によって上記定着ローラ対から分離された用紙を分離部材46との間でガイドするガイド部材74を有し、ガイド部材74が揺動可能であって、分離部材46との間で上記定着ローラから分離された用紙をガイドするガイド位置と、上記定着ローラから分離された用紙の通路を開放する開放位置とを占めることが可能であり、ガイド部材74を上記開放位置において位置保持するための位置保持手段91を有する定着装置及びこれを有する画像形成装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】定着ローラ対から用紙を分離する分離部材と、この分離部材に対向して設けられ同分離部材によって上記定着ローラ対から分離された用紙を同分離部材との間でガイドするガイド部材とを有し、上記ガイド部材が揺動可能であって、上記分離部材との間で上記定着ローラから分離された用紙をガイドするガイド位置と、上記定着ローラから分離された用紙の通路を開放する開放位置とを占めることが可能である定着装置において、上記ガイド部材を上記開放位置において位置保持するための位置保持手段を有することを特徴とする定着装置。 【請求項2】請求項1記載の定着装置において、上記位置保持手段は、上記ガイド部材に配設され同ガイド部材本体を揺動自在を支持する支持部と、定着装置本体側に配設され上記支持部に係合した弾性部材とを有することを特徴とする定着装置。 【請求項3】請求項2記載の定着装置において、上記支持部は、断面D字状の軸部を有し、上記ガイド部材は、上記軸部の円弧状の部分が上記弾性部材に係合するときに上記開放位置において位置保持されることを特徴とする定着装置。 【請求項4】請求項1ないし3の何れか1つに記載の定着装置において、上記ガイド部材を、上記ガイド位置を占める向きに付勢する付勢手段を有することを特徴とする定着装置。 【請求項5】請求項1ないし4の何れか1つに記載の定着装置において、定着装置本体側に配設された受け部と、上記ガイド部材に配設され上記受け部に係合する被受け部を有し、上記受け部と上記被受け部とが係合することにより上記ガイド部材が上記ガイド位置を占めることを特徴とする定着装置。 【請求項6】請求項1ないし6の何れか1つに記載の定着装置を有する画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等の定着装置及びこの定着装置を備えたかかる画像形成装置に関し、詳しくは、定着ローラ対から分離された用紙をガイドするガイド部材を有する定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、画像形成装置では、感光体等の像担持体上に形成された画像を用紙に転写し、未定着画像を担持した用紙を定着装置に通して定着している。定着装置としては、熱源を有する定着ローラと、この定着ローラに圧接する加圧ローラを有し、トナー像等からなる未定着画像を担持した用紙を定着ローラと加圧ローラのニップ部で挟持搬送しながら熱と圧力により定着する、いわゆる熱ローラ方式のものが一般的である。 【0003】定着ローラには用紙の未定着画像が直接接触するため、用紙が定着ローラに巻き付き易く、定着装置内におけるジャムの原因となることがある。このため、定着ローラには通常、離型性に優れた表面層が形成されているとともに、定着ローラの表面に当接し定着ローラから用紙を分離する分離部材としての分離爪が設けられている。 【0004】また従来、分離爪と対向する位置には、分離爪によって定着ローラから分離された定着済みの用紙を分離爪との間でガイドするガイド部材が固定して設けられていたが、本出願人は、定着装置内においてジャムが発生した際等のメンテナンス時における作業性を向上するべく、特願平11−301855号において、ガイド部材を、分離爪から離間させる方向に揺動可能とし、用紙搬送経路を大きく開放する技術を提案している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本出願人によるかかるガイド部材は、常時分離爪に近接する方向に付勢されていることから、ジャムが発生した際等のメンテナンス時において、操作者が、ガイド部材を、用紙搬送経路を開放した状態に維持するための力を加える必要がある。作業性のさらなる向上には、ガイド部材が用紙搬送経路を開放した状態に保持する構成が、定着装置に備えられていることが望ましい。かかる操作性の向上は、画像形成速度を向上させる目的で画像形成装置が小型化され、定着装置周辺のスペースが少なくされる傾向にある近年において非常に重要である。 【0006】本発明の目的は、メンテナンス時の操作性を従来に比しさらに向上した定着装置及びこれを有する画像形成装置の提供にある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、定着ローラ対から用紙を分離する分離部材と、この分離部材に対向して設けられ同分離部材によって上記定着ローラ対から分離された用紙を同分離部材との間でガイドするガイド部材とを有し、上記ガイド部材が揺動可能であって、上記分離部材との間で上記定着ローラから分離された用紙をガイドするガイド位置と、上記定着ローラから分離された用紙の通路を開放する開放位置とを占めることが可能である定着装置において、上記ガイド部材を上記開放位置において位置保持するための位置保持手段を有することを特徴としている。 【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の定着装置において、上記位置保持手段が、上記ガイド部材に配設され同ガイド部材本体を揺動自在を支持する支持部と、定着装置本体側に配設され上記支持部に係合した弾性部材とを有することを特徴とする定着装置。 【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の定着装置において、上記支持部が、断面D字状の軸部を有し、上記ガイド部材は、上記軸部の円弧状の部分が上記弾性部材に係合するときに上記開放位置において位置保持されることを特徴とする。 【0010】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の定着装置において、上記ガイド部材を、上記ガイド位置を占める向きに付勢する付勢手段を有することを特徴とする。 【0011】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の定着装置において、定着装置本体側に配設された受け部と、上記ガイド部材に配設され上記受け部に係合する被受け部を有し、上記受け部と上記被受け部とが係合することにより上記ガイド部材が上記ガイド位置を占めることを特徴とする。 【0012】請求項6記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の定着装置を有する画像形成装置にある。 【0013】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明する。図1に基づいて、本実施例における画像形成装置としての複写機の全体構成の概略を動作と共に説明する。複写機100においては、その下部に設けられた複数の給紙トレイ2,4,6,8のうちの選択された給紙トレイから用紙が最上のものから順に1枚ずつレジストローラ対10に向けて送り出される。用紙が送り出されるとともに、画像読み取り装置12で読み取られた画像情報に基づいて画像書き込み装置14によって感光体16に静電潜像が形成される。静電潜像は現像装置18によりトナー像に可視像化される。 【0014】用紙はレジストローラ対10で一旦停止された後、所定のタイミングで上方向に搬送されて感光体16と転写ローラの間に送り込まれ、トナー像を転写される。画像を転写された用紙は転写部からさらに上方に搬送されて定着装置22に送り込まれ、ここで熱と圧力により画像の定着がなされる。画像が定着された用紙は排紙装置24を経てインナー1ビントレイ26に排出され、あるいは中継ユニット28へ送られ、あるいは自動両面ユニット30へ送られる。 【0015】中継ユニット28へ送られた用紙は、中継ユニット28の上面に形成された排紙トレイ32へ排出され、あるいは用紙後処理装置としてのフィニッシャー34へ送られる。フィニッシャー34へ送られた用紙は、綴じ処理等の後処理をせずに排紙トレイ36へ排出され、あるいは後処理をした後に排紙トレイ36へ排出される。レジストローラ対10から定着装置22までの用紙搬送経路は略垂直に設定されており、用紙は定着装置22から上方に送り出された後、方向を変えられてインナー1ビントレイ26等に排出される。図1において、符号38はオートドキュメントフィーダを、40は手差しトレイを示す。 【0016】図2に示すように、熱ローラ方式の定着装置22は、定着ローラ42と加圧ローラ44とを有する定着ローラ対45、分離部材としての定着分離爪46等を有している。定着ローラ42は内部に2本のヒータ48を有している。定着ローラ42の表面には、該表面の温度を検知するためのサーミスタ50が接触している。 【0017】加圧ローラ44は、加圧レバー52と加圧スプリング54により定着ローラ42に圧接されている。加圧ローラ44には、クリーニングローラ56がスプリング58により圧接されている。 【0018】定着分離爪46は定着ローラ42の軸方向に等しい間隔をおいて複数、本実施例では5個、配置されている(図4参照)。各定着分離爪46はスプリング60により付勢され、その先端が定着ローラ42の表面に所定の圧力で当接している。図2において、符号62は、温度ヒューズ、64は除電針、66は排紙センサフィラー、68は排紙駆動ローラ、70は排紙従動ローラ、72は満杯検知センサフィラーを示す。 【0019】図2、図3に示すように、定着装置22の用紙出口側における定着分離爪46に対向する位置には、片面コピーの場合の用紙の非画像面をガイドするガイド部材としての出口側用紙ガイド部材74が用紙搬送方向に回動可能に設けられている。定着装置22の出口下流には用紙搬送ガイド部材76が軸78を支点として装置外方へ揺動可能に、本実施例では回動可能に設けられている。用紙搬送ガイド部材76は、定着分離爪46によって定着ローラ42から分離された用紙を定着分離爪46との間でガイドするためものであって、図3において2点鎖線で示す、定着分離爪46との間で定着ローラ42から分離された用紙をガイドするガイド位置と、図3において実線で示す、定着ローラ42から分離された用紙の通路を開放する開放位置とを占めることが可能である。 【0020】装置本体の右カバー80は、軸82を支点として装置外方へ回動可能に設けられており、右カバー80を開放することにより上記略垂直な用紙搬送経路の大部分が開放されるようになっている。定着装置22でジャムが生じた場合には、まず、右カバー80を開放し、用紙搬送ガイド部材76を外方へ回動して開放した後、ジャムした用紙Pを取り出す。図3における実線で示す位置が右カバー80の開放位置である。 【0021】図4に示すように、定着装置22は用紙の搬送出口Eを有する上フレーム84と、下フレーム86からなる2分割構成の定着フレームを有しており、定着ローラ42や加圧ローラ44等の定着主要構成部材は下フレーム86に組付けられている。出口側用紙ガイド部材74は定着ローラ42の軸方向に延びる支持部たる回動支点としての回転軸74aをその両端に有しており、この回転軸74aが上フレーム84に支持されていることにより、出口側用紙ガイド部材74本体は定着装置22本体に対し揺動可能に、本実施例においては回動可能に設けられている。回転軸74aは、上フレーム86の内側部分に、断面D字状の軸部75を有している。なお図4においては、後述する板バネ92、ねじ93(図8ないし9参照)の図示を省略している。 【0022】図5に示すように、回転軸74aには付勢手段としてのねじりコイルバネ88が組付けられていて、出口側用紙ガイド部材74を、ガイド位置を占める向き、言い換えると定着分離爪46側へ、付勢している。上フレーム84の出口側用紙ガイド部材74の近傍には、定着ローラ42の軸方向に延びる縦壁84bが形成されている。このように縦壁84bを設けることにより、定着装置22内で発生した蒸気が出口側用紙ガイド部材74と上フレーム84の間隙部分から装置外部へ逃げることを防止でき、定着装置22の上方に位置する排紙装置24等の結露を防止することができる。縦壁84bを形成することにより蒸気の溜まり部が形成されるため、出口側用紙ガイド部材74と上フレーム84との間の隙間の管理を厳しく行う必要がなく、定着熱によって出口側用紙ガイド部材74と上フレーム84に反りが生じたりしても蒸気が定着装置22の外へ出て行くのを有効に防止することができる。 【0023】出口側用紙ガイド部材74の用紙ガイド面側には用紙搬送方向に延びる複数のリブ74cが形成されている。リブ74cの存在によって用紙と出口側用紙ガイド部材74のガイド面との摩擦が低減され、搬送性を向上させることができる。また、出口側用紙ガイド部材74はジャム処理等定着装置のメンテナンスが容易に行えるように手で簡単に回動させることができるようになっているため、定着熱によって高温になった出口側用紙ガイド部材74のガイド面の広い領域に手が触れた場合、火傷等の危険性があるが、リブ74cの存在によってこのような懸念がなくなる。フィン形状のリブ74cは放熱性が良いので、リブ74c自体に手が触れてもガイド面の熱は伝わりにくい。リブ74cは、ガイドベース74eからその先端部が突出しており、これにより出口側用紙ガイド部材74の先端部は櫛歯状のガイド部を有している。 【0024】図6に示すように、出口側用紙ガイド部材74の回動支点S、すなわち回転軸74aの軸中心位置は、出口側用紙ガイド部材74のガイド面74dの用紙搬送方向の長さLの中間位置におけるガイド面74dの法線Gに対して、用紙搬送方向上流側に設定されている。 【0025】図7に示すように、用紙搬送ガイド部材76も複数のリブ76aを有していて櫛歯状のガイド部が形成されている。出口側用紙ガイド部材74のリブ74cと用紙搬送ガイド部材76のリブ76aは互いに干渉しない位置に形成されており、用紙搬送ガイド部材76を開放することなしに出口側用紙ガイド部材74が所定の位置まで回動可能に設けられている。 【0026】図8ないし10に示すように、定着装置22の上フレーム84には、出口側用紙ガイド部材74を開放位置において位置保持するための位置保持手段91を有している。位置保持手段91は出口側用紙ガイド部材74本体の、定着ローラ42の軸方向における各端部に対応して配設されている。位置保持手段91は、回転軸74aと、定着装置22本体側すなわち上フレーム84に配設され回転軸74aに係合した弾性部材としての板バネ92とを有している。板バネ92は、上フレーム84に対し、その一端がねじ93によりねじ止めされ、他端が回転軸74aの軸部75に当接している。 【0027】上フレーム84と出口側用紙ガイド部材74とはそれぞれ、受け部、被受け部として、互いに上下方向に重なり合うオーバーラップ部分84a、74bを有しており、このオーバーラップ部分84a、74b同士の当接により出口側用紙ガイド部材74がガイド位置において位置決めされるようになっている。 【0028】図8に示すように、出口側用紙ガイド部材74がガイド位置を占める状態においては、軸部75の平面部75a全面が板バネ92に沿うように当接しており、コイルバネ88が出口側用紙ガイド部材74をガイド位置を占める方向に付勢していること、オーバーラップ部分74b、84a同士が当接していることと合わせて、出口側用紙ガイド部材74は、ガイド位置にて位置保持されている。 【0029】図9に示すように、出口側用紙ガイド部材74を僅かに回動し、軸部75の平面部75aと円弧状の部分75bとの境界である角部75cが板バネ92に当接した状態においては、板バネ92は弾性変形し、コイルバネ88が出口側用紙ガイド部材74をガイド位置を占める方向に付勢していることと合わせて、出口側用紙ガイド部材74を、ガイド位置に向けて付勢する。したがって、角部75cが板バネ92に当接した状態を維持するためには、操作者の手等によって応力を加え続けなければならず、応力を加えることを停止すると、出口側用紙ガイド部材74はガイド位置に復帰する。 【0030】しかし、図10に示すように、軸部75の円弧状の部分75bが板バネ92に当接するとき、すなわち出口側用紙ガイド部材74が開放位置を占めるときには、コイルバネ88が出口側用紙ガイド部材74をガイド位置を占める方向に付勢しているも、軸部75の円弧状の部分75bと板バネ92との当接力により、出口側用紙ガイド部材74は回動することなく、その位置において位置保持される。板バネ92の弾性力は、ねじりコイルバネ88の弾性力、出口側用紙ガイド部材74の回転モーメント、板バネ92と軸部75との摩擦力を考慮して、軸部75の円弧状の部分と板バネ92とが当接した際に、出口側用紙ガイド部材74をその位置において位置保持するように設定されている。なお、軸部75の円弧状の部分は所定の周長を有しており、出口側用紙ガイド部材74の開放位置は、図10、11を参照すれば明らかなように、所定の幅を有している。図11は、出口側用紙ガイド部材74をガイド位置から最も大きく回動させ、開放位置を占めるようにした状態を示している。 【0031】また、ねじりコイルバネ88、板バネ92により出口側用紙ガイド部材74を付勢しているトルクTは、図12を参照して、出口側用紙ガイド部材74が搬送される用紙から受ける力をF、回転支点Sから力Fの作用点までの距離をrとすると、T−r×F>0の関係を満たすように設定されている。Fは用紙の種類により変化するが、定着装置22及び複写機の対応する用紙のうち最も大きな値となる場合にも上記関係式を満たすように設定する。またトルクTは後述するように、定着装置22内でジャムが生じた際に出口側用紙ガイド部材74が回動する大きさに設定されている。 【0032】次に、定着動作及びジャム処理動作について説明する。図12に示すように、複写機の画像形成部で画像を転写された用紙Pは、定着装置22の下フレーム86に開口された入口ガイド部90から定着装置22内に送り込まれ、定着ローラ42と加圧ローラ44で挟持されて熱と圧力により画像が定着される。通常は画像が定着された用紙Pは定着ローラ42の曲率によりローラ表面から分離されて上フレーム84と出口側用紙ガイド部材74に構成された出口から定着装置22外へ排出される。この際、用紙Pの搬送状態によって、薄紙等では用紙先端が画像面側の上フレーム84によって形成された搬送ガイド84c(図4)に沿って排出され、厚紙などのコシの強い用紙Pでは用紙先端が非画像面側の出口側用紙ガイド部材74に沿って排出される。 【0033】出口側用紙ガイド部材74は回動可能に上フレーム84に支持されているが、用紙Pが出口側用紙ガイド部材74に沿って排出される場合でも上述のように、通常の搬送による用紙Pの力では出口側用紙ガイド部材74が動くことはなく、良好に用紙Pの搬送をガイドすることができる。薄紙や用紙先端近くに画像が多く形成された用紙Pの場合など、定着ローラ42の曲率だけでは用紙Pを分離しきれない場合は、用紙Pが定着ローラ42に巻き付くように排出され、定着ローラ42に当接している定着分離爪46によって分離される。 【0034】この場合、定着分離爪46の先端が摩耗していたり、爪先端部にトナーなどが多く溜まっていたりして爪先端部が定着ローラ42の表面から浮いているなど何らかの原因により、用紙先端が定着分離爪46と定着ローラ42との間に入り込みジャムが発生することがある。また、連続コピー時に定着装置22よりも下流側でジャムが発生したときなどで定着装置22の出口部分で後続の用紙Pが前の用紙Pに追いついてしまうことがある。 【0035】ジャム発生から装置が停止するまで一定時間かかるため、このようなジャムの場合には、図13に示すように、ジャム発生後も定着装置22内に用紙Pが送り込まれ続けて定着装置22の出口部分で用紙Pが蛇腹状になってしまい、A4横通紙等用紙長さが短い場合には用紙後端が定着装置22内に入り込んでしまうことがある。このとき、定着装置22の出口部で用紙Pは蛇腹状になりながら出口側用紙ガイド部材74のガイド面のほぼ全面に亘って押し付けられる。この押し付ける力は通常の搬送時に作用する力よりも大きくなる。出口側用紙ガイド部材74の回動支点Sの位置は上述のように設定されているので、出口側用紙ガイド部材74は用紙Pの力により開放方向に回動し、定着装置22の出口部分のスペースが広くなる。 【0036】これにより用紙Pの逃げるスペースができるため、出口側用紙ガイド部材74が固定されている従来構成に比べ、用紙Pは処理し易い状態になって停止する。すなわち、逃げのスペースが無いことによるジャム用紙の複雑な絡まりが大幅に軽減される。定着装置22の出口側用紙ガイド部材74と用紙搬送ガイド部材76はそれぞれ交差部分が櫛歯状に形成されているので、ジャムの発生していない通常の動作時の状態、すなわち、右カバー80を開放して且つ用紙搬送ガイド部材76を開放していない状態でも出口側用紙ガイド部材74が用紙搬送ガイド部材76に干渉して十分に開放できないということはない。 【0037】ジャム処理を行うときは、複写機本体の右カバー80と用紙搬送ガイド部材76を開放して、定着装置22の上方から、ジャム用紙の押圧力で半ば開いた状態にある出口側用紙ガイド部材74と定着分離爪46との間からジャム用紙を引き出すことができる。ジャム用紙を引き出す作業の際には、出口側用紙ガイド部材74を、ジャム用紙の押圧力で回動した位置よりもさらに回動しても良く、最大限に開放してジャム用紙を引き出すことができる。出口側用紙ガイド部材74が開放位置を占めるようにしてジャム用紙の引き出し作業を行うようにすれば、出口側用紙ガイド部材74に対して操作者の手等により位置保持するための力を加えることなく、出口側用紙ガイド部材74はその位置で位置保持されるから、かかる作業を容易に行うことができる。 【0038】また、ジャム用紙を引き出す際、出口側用紙ガイド部材74が開放位置を占めていた場合には、ジャム用紙を引き出した後においても、出口側用紙ガイド部材74はその開放位置で位置保持されたままとなり、出口側用紙ガイド部材74がガイド位置に復帰しようとして操作者を傷つけることがなく、また定着装置22内部に対してメンテナンスを行う必要がある場合には、出口側用紙ガイド部材74に対して操作者の手等により位置保持するための力を加えることなく、メンテナンスを行うことができる。 【0039】なお、ジャム発生直後は定着装置22の熱により出口側用紙ガイド部材74のガイド面74d側は高温になっているが、上述のようにガイド面74dには複数のリブ74cが形成されているため、オペレータの手に熱は伝わりにくくなっているから、出口側用紙ガイド部材74を手で回動する際に危険はない。ジャム用紙を取り除いた後やメンテナンスの後は、出口側用紙ガイド部材74を、角部745cが板バネ92に当接する位置まで回動させれば、出口側用紙ガイド部材74はねじりコイルバネ88及び板バネ92の付勢力によってガイド位置に復帰する。 【0040】定着装置22のメンテナンスのみを行う場合にも、ジャム発生時と同様に、出口側用紙ガイド部材74を開放位置を占めるように回動して行えばメンテナンスを容易に行うことができる。なお、定着装置22のメンテナンスは、上フレーム84を下フレーム86から外して行っても良い。この場合、出口側用紙ガイド部材74は上フレーム84に組付けられているので、一体として取り外すことができ、メンテナンス性を向上される。 【0041】以上本発明を説明したが、位置保持手段は他の構成でも良い。例えば、支持部は必ずしも断面D字状の軸部を有していなくとも良く、多角形形状の軸部を有していても良いし、弾性部材との摩擦を調整すること等により円柱状の軸部とすることもできる。ガイド部材を開閉自在とし、位置保持手段をガイド部材側に設けてもよい。位置保持手段91は出口側用紙ガイド部材74本体の、定着ローラ42の軸方向における何れか一方の端部に対応するように配設しても良い。 【0042】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、定着ローラ対から用紙を分離する分離部材と、この分離部材に対向して設けられ同分離部材によって上記定着ローラ対から分離された用紙を同分離部材との間でガイドするガイド部材とを有し、上記ガイド部材が揺動可能であって、上記分離部材との間で上記定着ローラから分離された用紙をガイドするガイド位置と、上記定着ローラから分離された用紙の通路を開放する開放位置とを占めることが可能である定着装置において、上記ガイド部材を上記開放位置において位置保持するための位置保持手段を有するので、ガイド部材を一旦開放位置とすればガイド部材は開放位置で位置保持されるから、メンテナンス時の操作性を従来に比しさらに向上した定着装置を提供することができる。 【0043】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の定着装置において、上記位置保持手段が、上記ガイド部材に配設され同ガイド部材本体を揺動自在を支持する支持部と、定着装置本体側に配設され上記支持部に係合した弾性部材とを有するので、比較的簡易な構成の位置保持手段を有する定着装置を提供することができる。 【0044】請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の定着装置において、上記支持部が、断面D字状の軸部を有し、上記ガイド部材は、上記軸部の円弧状の部分が上記弾性部材に係合するときに上記開放位置において位置保持されるので、弾性部材に軸部の円弧状の部分が係合するか否かによってガイド部材の態位をガイド位置と開放位置との一方に位置決めすることができる定着装置を提供することができる。 【0045】請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3の何れか1つに記載の定着装置において、上記ガイド部材を、上記ガイド位置を占める向きに付勢する付勢手段を有するので、ガイド部材に一定方向の付勢力を与えることができる定着装置を提供することができる。 【0046】請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし4の何れか1つに記載の定着装置において、定着装置本体側に配設された受け部と、上記ガイド部材に配設され上記受け部に係合する被受け部を有し、上記受け部と上記被受け部とが係合することにより上記ガイド部材が上記ガイド位置を占めるので、ガイド部材をガイド位置において安定して位置保持することができる定着装置を提供することができる。 【0047】請求項6記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の定着装置を有する画像形成装置にあるので、上述のそれぞれの効果を奏する定着装置を有する画像形成装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成12年4月25日(2000.4.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067873 【弁理士】 【氏名又は名称】樺山 亨 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−305903(P2001−305903A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−123780(P2000−123780) |
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