| 【発明の名称】 |
画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】茅原 伸
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| 【要約】 |
【課題】クリーニングブレードの離間時に生じる中間転写体上のブレード跡を除去できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】中間転写体上へ所定タイミングで接離可能に配設されたクリーニングブレード504と、この下流側で中間転写体上へ所定タイミングで接離可能に配設された潤滑剤塗布ブラシ505と、を備えた画像形成装置において、中間転写体からクリーニングブレード504を離間するときは、クリーニングブレード504から潤滑剤塗布ブラシ505までの周方向長Y、及び中間転写体の周速度Xに基づいて、潤滑剤塗布ブラシ505の離間タイミングを、クリーニングブレード504の離間タイミングより所定時間遅らせる制御手段514を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 像担持体上から一次転写された可視像を転写材へ二次転写する中間転写体と、該中間転写体上へ所定のタイミングで接離可能に配設され中間転写体上をクリーニングするためのクリーニングブレード手段と、該クリーニングブレード手段の下流側にあって上記中間転写体上へ所定のタイミングで接離可能に配設され潤滑剤を塗布するための潤滑剤塗布手段と、を備えた画像形成装置において、上記中間転写体から上記クリーニングブレード手段を離間するときは、上記中間転写体上におけるクリーニングブレード手段から潤滑剤塗布手段までの周方向長、及び上記中間転写体の周速度に基づいて、上記潤滑剤塗布手段の離間タイミングを、上記クリーニングブレード手段の離間タイミングより所定時間遅らせる制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 上記制御手段は、上記クリーニングブレード手段の当接位置から上記潤滑剤塗布手段の当接位置までの上記中間転写体の周方向長をY[mm]、上記中間転写体の周速度をX[mm/sec]としたとき、上記潤滑剤塗布手段の離間タイミングを遅らせる所定時間T[sec]が、次の関係式; Y/X<T≦(Y+40)/Xを満たすように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 【請求項3】 上記潤滑剤塗布手段が、ブラシ状部材により潤滑剤を塗布するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。 【請求項4】 上記潤滑剤塗布手段のブラシ状部材にバイアスが印加されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、いわゆる中間転写方式を採用する画像形成装置において、上記中間転写体上へ所定のタイミングで接離可能に配設されたクリーニングブレード手段を備えた画像形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】カラー複写機等の画像形成装置において、感光体から一次転写された可視像を転写材へ二次転写する、いわゆる中間転写方式は、紙種対応性が広くその転写部のレイアウトの自由度が高いなどの利点もあって広く採用されている。一般に中間転写方式は周知であるが、具体的には、以下のステップにより画像を形成する。 【0003】まず、感光体上に原稿像に対応する露光により静電潜像が形成され、トナーなどの現像剤で可視像化したトナー像は中間転写体へ一次転写される。フルカラー画像を形成する場合、一般的にはこのステップを4回繰り返し、中間転写体上にトナー画像を重ね合わせる。中間転写体上に重ね合わされたカラートナー画像はこの中間転写体へ送られた転写材に二次転写される。転写材に転写されたトナーは、定着装置において転写材へ融着定着され最終的なコピー画像が得られる。 【0004】上記画像形成の工程において、上記中間転写体の二次転写部の下流側に転写残トナーなどの異物を除去するためのクリーニング手段が設けられ、ゴムブレードやブラシなどを上記二次転写後の所定タイミングで中間転写体の表面に接触させて清掃が行われる。中間転写体に用いられるクリーニング手段は、トナー像を重ね転写する際には、画像形成の邪魔とならないように中間転写体から離間させる必要がある。この種のクリーニング手段としては、安価で構成が簡単であることから、中間転写体にクリーニングブレードをカウンタ方向で当接するものが広く採用されている。 【0005】一方、上記クリーニングブレード手段におけるクリーニング性の低下等を防止するため、例えば、中間転写体の現像剤のフィルミング、ブレードのビビリや巻き込みなどを回避する目的で、中間転写体上へ潤滑剤を塗布する装置が知られている。例えば、特開平6−337598号方向には、中間転写体上のトナーフィルミングを防止する目的でステアリン酸亜鉛を主成分とする潤滑油添加剤を塗布する構成が開示されており、また、特開平11−174868号公報には、文字の中抜けや潤滑剤の不均一な塗布を防ぐために、潤滑剤の塗布量を制御するを備えた構成が開示されている。ブラシ状部材等を用いた潤滑剤塗布手段も中間転写体に対して接離自在に設けることができる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記接離自在なクリーニングブレードを採用する装置において、クリーニングを終えるために中間転写体からブレードを離間したとき、ブレード先端に堰き止められていたトナーが中間転写体上にスジ状に残ってしまうという不具合があった(以下、スジ状に残るものを「ブレード跡」と称する)。図3にこのブレード跡の発生メカニズムを示す。 【0007】二次転写後に中間転写ベルト501上に残った転写残トナーTは、図3の波線位置で当接するクリーニングブレード504の先端部に掻き取られる。この状態から、同図の実線で示されるようにクリーニングブレード504が離間した瞬間に、クリーニングブレード504と中間転写ベルト501との間に溜まったトナーのうち、主としてベルト側に接しているトナーが中間転写ベルト501上に残され、下流方向にブレード跡として流れてしまう。 【0008】このようなブレード跡はコピー画像に異常画像となって現れ、特に転写材のジャム処理後は多量のトナーがクリーニングブレード504に付着しているため、より深刻な問題となる。転写残トナー等の異物を堰き止めてこれを機械的に掻き落とすブレード手段においては、このブレード跡は少なからず発生するものである。 【0009】そこで、本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、上記潤滑剤塗布手段を有効に利用することで、ブレード跡が発生してもコピー画像に異常画像となって現れない画像形成装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、像担持体上から一次転写された可視像を転写材へ二次転写する中間転写体と、該中間転写体上へ所定のタイミングで接離可能に配設され中間転写体上をクリーニングするためのクリーニングブレード手段と、該クリーニングブレード手段の下流側にあって上記中間転写体上へ所定のタイミングで接離可能に配設され潤滑剤を塗布するための潤滑剤塗布手段と、を備えた画像形成装置において、上記中間転写体から上記クリーニングブレード手段を離間するときは、上記中間転写体上におけるクリーニングブレード手段から潤滑剤塗布手段までの周方向長、及び上記中間転写体の周速度に基づいて、上記潤滑剤塗布手段の離間タイミングを、上記クリーニングブレード手段の離間タイミングより所定時間遅らせる制御手段を有することを特徴としている。 【0011】また、上記制御手段は、上記クリーニングブレード手段の当接位置から上記潤滑剤塗布手段の当接位置までの上記中間転写体の周方向長をY[mm]、上記中間転写体の周速度をX[mm/sec]としたとき、上記潤滑剤塗布手段の離間タイミングを遅らせる所定時間T[sec]が、次の関係式; Y/X<T≦(Y+40)/Xを満たすように制御する構成が望ましい。 【0012】さらに、上記潤滑剤塗布手段が、ブラシ状部材により潤滑剤を塗布する構成や、そのブラシ状部材にバイアスが印加される構成が好適である。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明をカラー複写機に適用した実施の形態を説明する。本カラー複写機は、図1に示す画像形成部のほか、図示しないカラー画像読み取り部(以下「カラースキャナ」という)、給紙部及びこれらを駆動制御する制御手段などによって構成されている。 【0014】上記カラースキャナは、原稿のカラー画像情報を、例えばレッド、グリーン、ブルー(以下、それぞれ「R」、「G」、「B」という)の色分解光ごとに読み取り、電気的な画像信号に変換する。そして、このカラースキャナで得たR、G、Bの色分解画像信号の強度レベルをもとにして、図示しない画像処理部で色変換処理を行い、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー(以下、それぞれ「Bk」、「C」、「M」、「Y」という)の画像データを得る。 【0015】図1は、この実施の形態に係るカラー複写機の主要部である画像形成部の概略構成図である。同図の画像形成部は、像担持体としての感光体ドラム100、帯電手段としての帯電チャージャ200、感光体クリーニング装置300、露光手段としての図示しない書き込み光学ユニット、現像手段としてのリボルバ現像ユニット400、中間転写ユニット500、二次転写ユニット600、定着ユニットなどで構成されている。 【0016】感光体ドラム100は図中に矢印で示すように半時計方向に回転し、その周囲には、帯電チャージャ200、感光体クリーニング装置300、リボルバ現像ユニット400の選択された現像機、中間転写ベルト501などが配置されている。上記書き込み光学ユニットは、カラースキャナからのカラー画像データを光信号に変換して、帯電チャージャ200によって一様に帯電された感光体ドラム100の表面に、原稿の画像に対応したレーザ光Lを照射して光書き込みを行い、感光体ドラム100の表面に静電潜像を形成する。 【0017】また、リボルバ現像ユニット400は、Bkトナーを用いるBk現像機401、Cトナーを用いるC現像機402、Mトナーを用いるM現像機403、Yトナーを用いるY現像機404、及びユニット全体を半時計回りに回転させる現像リボルバ駆動部などによって構成されている。この形態例では、各現像機401〜404内のトナーはフェライトキャリアとの攪拌によって負極性に帯電され、また、各現像スリーブには図示しない現像バイアス電源により負の直流電圧Vdc(直流成分)に交流電圧Vac(交流成分)が重畳された現像バイアス電圧が印加され、各現像スリーブが感光体ドラム100の金属基体層に対して所定電圧にバイアスされている。 【0018】カラー複写機本体の待機状態では、リボルバ現像ユニット400はBk現像機401が現像位置に位置するホームポジションで停止しており、コピースタートキーが押されると、原稿が像データの読み取りを開始し、そのカラー画像データに基づいて、レーザ光Lによる光書き込みすなわち静電潜像形成が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像を「Bk静電潜像」という。C、M、Yについても同様)。このBk静電潜像の先端部から現像可能にすべく、Bk現像位置に静電潜像の先端部が到達する前に、Bk現像スリーブの回転を開始してBk静電潜像をBkトナーで現像する。そして、以後Bk静電潜像の現像動作を続けるが、Bk静電潜像の後端部がBk現像位置を通過した時点で、速やかに次の色の現像機が現像位置に来るまで、リボルバ現像ユニット400が回転する。これは少なくとも、次の画像データによる静電潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。 【0019】中間転写ユニット500は、後述する複数のローラに張架された中間転写体である中間転写ベルト501などで構成されている。中間転写ベルト501は、一次転写電荷付与手段である一次転写バイアスローラ507、ベルト駆動ローラ508、ベルトテンションローラ509、二次転写対向ローラ510,クリーニング対向ローラ511、及びアースローラ512に張架されている。各ローラは導電性材料で形成され、一次転写バイアスローラ507以外の各ローラは接地されている。この中間転写ベルト501は半導体又は絶縁体で、単層又は多層構造となっている。中間転写ベルト501の周りには、二次転写ユニット600の転写材担持体である二次転写ベルト601、二次転写電荷付与手段である二次転写バイアスローラ605、ブレードクリーニング手段であるクリーニングブレード504、潤滑剤塗布手段としてブラシ状部材からなる潤滑剤塗布ブラシ505が対向するように配設されている。潤滑剤塗布ブラシ505は、板状に形成された潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛506を研磨し、この研磨された微粒子を中間転写ベルト501に塗布するものである。 【0020】図2は、上記クリーニングブレード504及び潤滑剤塗布ブラシ505周辺を拡大して示す構成図である。クリーニングブレード504は、クリーニング装置のハウジング513に固定され、カム等を用いた図示しない接離機構によって中間転写ベルト501の表面に対して接触又は離反可能となっている。また、同様にして、潤滑剤塗布ブラシ505は、クリーニングブレード504の当接位置から下流近傍にて支持され、図示しない接離機構によって中間転写ベルト501の表面に対して接触又は離反可能となっている。中間転写ベルト501に沿ってクリーニングブレード504の当接位置から、上記潤滑剤塗布ブラシ505のその当接位置までの周方向長がY[mm]となっている。 【0021】図2の制御手段514は、クリーニングブレード504と、潤滑剤塗布ブラシ505の各接離機構を独立に駆動制御可能で、後述の所定のタイミングでクリーニングブレード504又は潤滑剤塗布ブラシ505を矢印方向に駆動する。また、潤滑剤塗布ブラシ505には、バイアス印加手段515が接続されており、バイアス印加手段515で潤滑剤塗布ブラシ505に電圧を印加することによって中間転写ベルト501との間に電界が形成される。本例の潤滑剤塗布ブラシ505は、中間転写ベルト501に接触しているときはブラシの回転により潤滑剤の塗布するだけでなく、ブラシによりクリーニングブレード504を抜けてくるトナー等を除去し、また、この機械的な清掃に加えて、上記中間転写ベルト501との間に電界によって電気的にトナー等(ブレード跡)を回収可能になっている。 【0022】上記中間転写ベルト501は、図示しない駆動モータによって矢印方向に周速Xでもって回転駆動され、一次転写バイアスローラ507には、定電流または定電圧制御された一次転写電源801により、トナー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流又は電圧に制御された転写バイアスが印加される。また、感光体ドラム100上のトナー像を中間転写ベルト501に転写する一次転写部では、一次転写バイアスローラ507及びアースローラ512で中間転写ベルト501を感光体ドラム100側に押し当てるように張架することにより、感光体ドラム100と中間転写ベルト501との間に所定幅のニップ部を形成している。 【0023】二次転写ユニット600は、3つの支持ローラ602、603、604に張架された二次転写ベルト601などで構成され、中間転写ベルト501の支持ローラ602と603間の張架部が二次転写対向ローラ510に対して圧接可能になっている。3つの支持ローラ602,603,604の一つは、図示しない駆動手段によって回転駆動される駆動ローラであり、その駆動ローラにより二次転写ベルト601が図中に矢印で示す方向に駆動される。二次転写バイアスローラ605は、二次転写対向ローラ510との間に中間転写ベルト501と二次転写ベルト601を挟持するように配設され、定電流制御される二次転写電源802によって所定電流の転写バイアスが印加される。また、上記二次転写ベルト601及び二次転写バイアスローラ605が、二次転写対向ローラ510に対して圧接する位置と離間する位置とを取り得るように、支持ローラ602及び二次転写バイアスローラ605を矢印方向に駆動する図示しない離接機構が設けられている。図1において、離間位置にある二次転写ベルト601及び支持ローラ602を2点鎖線で示している。 【0024】二次転写ベルト601の定着ローラ対701側で、支持ローラ603に張架されている部分には、転写材除電チャージャ606と、ベルト除電チャージャ607とが対向している。また、二次転写ベルト601の図中下側の支持ローラ604に張架されている部分には、ブレード608が当接している。転写材除電チャージャ606は、転写材に保持されている電荷を除電することにより、転写材自体のこしの強さで転写材を二次転写ベルト601から良好に分離できるようにするものである。ベルト除電チャージャ607は、二次転写ベルト601上に残留する電荷を除電するものである。上記ブレード608は、二次転写ベルト601の表面に付着した付着物を除去してクリーニングするものである。 【0025】レジストローラ対650は、二次転写バイアスローラ605と二次転写対向ローラ510とに挟持された中間転写ベルト501と二次転写ベルト601の間に、所定のタイミングで転写材である転写材Pを送り込む。 【0026】以上のように構成したカラー複写機において、画像形成サイクルが開始されると、感光体ドラム100は、図示しない駆動モータによって矢印で示す半時計方向に回転され、中間転写ベルト501はベルト駆動ローラ508によって矢印で示す時計回りに感光体ドラム100と同一の周速Xで回転される。その中間転写ベルト501の回転に伴って、Bkトナー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成が行われ、これらが最終的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト501上に重ねられる。 【0027】例えばBkトナー像形成は次のように行われる。帯電チャージャ200は、コロナ放電によって感光体ドラム100の表面を負電荷で所定電位に一様に帯電する。そして、図示しない書き込み光学ユニットにより、Bkカラー画像信号に基づいてレーザ光によるラスタ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、当初一様帯電された感光体ドラム100の表面の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、bk静電潜像が形成される。このBk静電潜像に、Bk現像機401のBk現像ローラ上の負帯電されたBkトナーが接触することにより、感光体ドラム100の電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分にはトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkトナー像が形成される。この感光体ドラム100上に形成されたBkトナー像は、感光体ドラム100と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト501の表面に転写される。以下、感光体ドラム100から中間転写ベルト501へのトナー像の転写を「ベルト転写」という。ベルト転写後の感光体ドラム100の表面に残留している若干の未転写残留トナーは、感光体ドラム100の再使用に備えて、感光体クリーニング装置300で清掃される。 【0028】感光体ドラム100側ではBk画像形成工程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキャナによるC画像データの読み取りが始まり、そのC画像データによるレーザ光書き込みによって、感光体ドラム100の表面にC静電潜像を形成する。そして、先のBk静電潜像の後端部が通過した後で、且つC静電潜像の先端部が到達する前にリボルバ現像ユニット400の回転動作が行われ、C現像機402が現像位置にセットされ、C静電潜像がCトナーで現像される。以後、C静電潜像領域の現像を続けるが、C静電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現像機401の場合と同様にリボルバ現像ユニットの回転動作を行い、次のM現像機403を現像位置に移動させる。これもやはり次のM静電潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。なお、M及びYの画像形成工程については、それぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像形成、現像の動作が上述のBk、Cの工程と同様であるので説明は省略する。 【0029】こうして感光体ドラム100上に順次形成されるBk、C、M、Yのトナー像が、中間転写ベルト501上の同一面に順次位置合わせされて転写され、最大で4色が重ね合わされたトナー像が形成される。 【0030】上記画像形成動作が開始される時期に、転写材Pは図示しない転写材カセット又は手差しトレイなどの給紙部から給送され、レジストローラ対650のニップで待機している。二次転写対向ローラ510及び二次転写バイアスローラによりニップが形成された二次転写部に中間転写ベルト501上のトナー像の先端がさしかかるときに、ちょうど転写材Pの先端がこのトナー像の先端に一致するようにレジストローラ対650が駆動され、転写材Pとトナー像とのレジスト合わせが行われる。 【0031】そして、転写材Pが中間転写ベルト501上のトナー像と重ねられて二次転写部を通過する。このとき、二次転写電源802によって二次転写バイアスローラ605に印加される電圧による転写バイアスにより、中間転写ベルト501上の4色重ねトナー像が転写材上に一括転写される。転写材Pは、二次転写ベルト601の移動方向における二次転写部の下流側に配置した転写材除電チャージャ606との対向部を通過するときに除電され、二次転写ベルト601から剥離して定着ローラ対701に向けて送られる。この定着ローラ対701のニップ部でトナー像が溶融定着され、図示しない排出ローラ対で装置本体外に送り出され、図示しないコピートレイに表向きにスタックされ、フルカラーコピーを得る。 【0032】また、転写材Pにトナー像を転写した後の中間転写ベルト501の表面に残留したトナーは、図2の制御手段により中間転写ベルト501に押圧されるクリーニングブレード504によってクリーニングされる。ついで、上記の制御手段は、潤滑剤塗布ブラシ505を中間転写ベルト501から離間させるが、本発明に関わる当該カラー複写機では、上記クリーニングブレード504の離間動作を、潤滑剤塗布ブラシ505の離間時から所定時間T後に行わせる。ここで、中間転写ベルト501の周速がX[mm/sec]、クリーニングブレード504から潤滑剤塗布ブラシ505までの周方向長がY[mm]であるところ、次の関係式; Y/X<T≦(Y+40)/X [sec]を満たす範囲に上記所定時間Tが設定されている。 【0033】この関係式において、所定時間Tは、中間転写ベルト501の離間に伴って生じたブレード跡が潤滑剤塗布ブラシ505の当接位置までに到達する時間Y/X[sec]よりも長い時間を下限とし、かつ、潤滑剤塗布ブラシ505への到達時をまたがる40 [mm]相当のクリーニング範囲、すなわち(Y+40)/X[sec]以下である時間を上限としている。一般的に使用される潤滑剤塗布ブラシ505は大きいものでも直径20[mm]程度であり、この観点から所定時間Tは(Y+40)/X [sec]以下に設定することが妥当である。 【0034】上記の関係式を満足する所定時間T[sec]によれば、クリーニングブレード504と共に接触作動していた潤滑剤塗布ブラシ505の離間タイミングを遅らせるだけで、クリーニングブレード504の離間で発生したブレード跡は、中間転写ベルト501に接触中の潤滑剤塗布ブラシ505を通過する際にこの潤滑剤塗布ブラシ505で確実に除去される。当然のことながら、中間転写ベルト501の周速度Xが変化したときには、上記の関係式に基づいて、所定時間Tも変化する。 【0035】〔実施例〕以下、実施例を説明する。中間転写ベルト501として、厚さ0.15mm、幅368mm、内周長565mmのものを用いた。この中間転写ベルト501は多層構造からなり、ベルト全体の体積抵抗率は、107〜1014Ωcmであった。また、中間転写ベルト501の移動速度は200mm/secに設定した。また、一次転写バイアスローラ507としてはニッケルメッキの金属ローラを用い、アースローラ512としては金属ローラを用い、その他のローラとしては金属ローラまたは導電性樹脂ローラを用いた。また、二次転写バイアスローラ605としては、導電性スポンジまたは導電性ゴムからなる表面層と、金属または導電性樹脂からなるコア層とを有するローラを用いた。また、二次転写ベルト601としては、厚さが100μmのベルト材を用いた。 【0036】クリーニングブレード504と潤滑剤塗布ブラシ505は、上記実施の形態で示したように、二次転写部下流側における二次転写部と一次転写部との間に近接配置し、クリーニングブレード504の当接位置と、潤滑剤塗布ブラシ505の当接位置との間の周方向長Yは30mmに設定した。中間転写ベルト501の周速Xは200mm/secであり、カラーモード(単色モード、フルカラーモードなど)や紙種が変化したときも、ベルトクリーニング時の中間転写ベルト501の周速度は変化しない仕様とした。 【0037】ここに、中間転写ベルト501の周速Xは200mm/secで、その周方向長Yが30mmであるから、クリーニングブレード504の離間タイミングから潤滑剤塗布ブラシ505の離間タイミングまでの時間Tの許容範囲は、下限が30/200=0.15[sec]<Tで、その上限がT≦(30+40)/200=0.35[sec]となる。本実施例では、時間T=0.20[sec]に設定した。 【0038】ブレード跡の除去効果を確認するために、上記時間T=0[sec]に設定した場合との比較を行った。この比較において、ブレード跡の発生、つまり転写材への異常画像の発生および転写材ジャム後における異常画像の有無を評価した。評価の結果、T=0[sec]とした時には、ブレード跡による異常画像、特に転写材ジャム後のブレード跡発生による汚れがひどかったのに対し、T=0.20[sec]に設定した時には良好にブレード跡が除去され、転写材ジャム後も含めてブレード跡による異常画像の発生は全く認められなかった。 【0039】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明によれば、中間転写体上におけるクリーニングブレード手段から潤滑剤塗布手段までの周方向長、及び上記中間転写体の周速度に基づいて、上記潤滑剤塗布手段の離間タイミングを、上記クリーニングブレード手段の離間タイミングより所定時間遅らせる構成なので、上記クリーニングブレード手段を中間転写体から離間したときに生ずるブレード跡が上記潤滑剤塗布手段によって掻き取られるように、該潤滑剤塗布手段の離間タイミングを制御可能であり、これによりブレード跡が発生してもコピー画像に異常画像となって現れない画像形成装置を提供できる。 【0040】また、上記制御手段は、上記クリーニングブレード手段の当接位置から上記潤滑剤塗布手段の当接位置までの上記中間転写体の周方向長をY[mm]、上記中間転写体の周速度をX[mm/sec]としたとき、上記潤滑剤塗布手段の離間タイミングを遅らせる所定時間T[sec]が、次の関係式; Y/X<T≦(Y+40)/Xを満たすように制御する構成によれば、上記ブレード跡が潤滑剤塗布手段によって確実に掻き取られるような上記潤滑剤塗布手段の離間タイミングを設定可能である。 【0041】また、上記潤滑剤塗布手段が、ブラシ状部材により潤滑剤を塗布する構成によれば、ブラシ状部材を用いるので、より効果的にブレード跡を除去可能である。 【0042】さらには、上記潤滑剤塗布手段のブラシ状部材にバイアスが印加される構成によれば、上記バイアスの印加による電気的なクリーニングを併用することとで、さらに効果的にブレード跡を除去可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成12年4月18日(2000.4.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−305871(P2001−305871A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−116532(P2000−116532) |
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