| 【発明の名称】 |
湿式電子写真方式の印刷機及び印刷方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】蔡 成 準
【氏名】慎 重 光
【氏名】姜 東 煥
【氏名】禹 鉉 九
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| 【要約】 |
【課題】乾燥した乾燥ローラ及び転写ローラにより発生した画像ピッキングエラーと転写不良を抑制できて良質の画像を得られ、また、現像液に含まれたトナーやオルガノゾルの累積を防止でき、感光ベルトの寿命を延ばすことができる湿式電子写真方式の印刷機及び印刷方法を提供する。
【解決手段】感光媒体上に残留する液状のキャリアを吸収する乾燥ローラと、感光媒体上の画像を印刷用紙に転写させる転写ローラと、乾燥ローラと転写ローラ及び感光媒体各々に液状のキャリアを供給するためのキャリア供給手段を含む印刷機を備えて、感光ベルトに画像を形成する前に前記各ローラ及び感光媒体の各々にキャリアを含湿するように供給して各ローラ及び感光媒体がキャリアの吸入及び排出に対して平衡を維持する。これにより、現像モードを始める前に乾燥ローラと転写ローラ及び感光ベルトにキャリアを供給して乾燥した状態を回避できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一面に画像が形成される感光媒体と、前記感光媒体に接触及び離隔可能に設けられ、接触時にその感光媒体上に残留する液状のキャリアを吸収する乾燥ローラと、前記感光媒体に接触及び離隔可能で、接触時に前記感光媒体上の画像を転写されて印刷用紙に転写させる転写ローラとを含む湿式電子写真方式の印刷機において、前記乾燥ローラと転写ローラ及び感光媒体各々に液状のキャリアを供給するためのキャリア供給手段を含み、前記画像を形成する前に前記各ローラ及び感光媒体の各々がキャリアを含湿して前記各ローラ及び感光媒体が前記キャリアの吸入及び排出に対して平衡を維持するようにしたことを特徴とする湿式電子写真方式の印刷機。 【請求項2】 前記キャリア供給手段は、前記キャリアが貯蔵されたキャリアタンクと、前記感光媒体に隣接設置され、前記キャリアタンク内のキャリアを前記走行される感光媒体表面に塗布するためのキャリア塗布部と、前記キャリアタンク内のキャリアを前記キャリア塗布部と前記感光媒体との間に噴射するためのキャリア噴射部と、前記キャリア塗布部に残留するキャリアを回収するためのキャリア回収部とを含むことを特徴とする請求項1に記載の湿式電子写真方式の印刷機。 【請求項3】 前記キャリア塗布部は、前記感光媒体に隣接して回転自在に設けられ、その外周面に噴射されたキャリアを前記感光媒体に移すキャリア供給ローラと、前記キャリア供給ローラを取り囲むように下方に設けられ、前記キャリア供給ローラの外周に流れるキャリアを収容するキャリア槽と、前記キャリア槽に澱んだキャリアを回収するための回収部とを含むことを特徴とする請求項2に記載の湿式電子写真方式の印刷機。 【請求項4】 前記キャリア回収部は、前記キャリア塗布部に残留して澱んだキャリアを前記キャリアタンクに再収容するように、前記キャリア塗布部と前記キャリアタンクを連結するキャリアリターン経路を含むことを特徴とする請求項2に記載の湿式電子写真方式の印刷機。 【請求項5】 前記キャリア回収部は、前記キャリア塗布部に澱んだキャリアが回収されるキャリア回収タンクと、前記回収タンクと前記キャリア塗布部を連結するキャリア回収経路とを含むことを特徴とする請求項2に記載の湿式電子写真方式の印刷機。 【請求項6】 前記キャリア噴射部は、前記キャリアタンクと前記現像部を連結するキャリア供給経路と、前記キャリア供給経路の先端部に備えられ、前記キャリア塗布部と前記感光媒体との間に前記キャリアタンクから供給されたキャリアを噴射する噴射ノズルと、前記キャリア供給経路に設けられて前記キャリアタンク内のキャリアをポンピングするポンプとを含むことを特徴とする請求項2に記載の湿式電子写真方式の印刷機。 【請求項7】 前記キャリア塗布部は、前記感光媒体に画像を形成させる現像ユニットと前記乾燥ローラとの間に設けられることを特徴とする請求項2に記載の湿式電子写真方式の印刷機。 【請求項8】 前記キャリア供給手段は、前記キャリアが貯蔵されたキャリアタンクと、前記キャリアタンクで供給されたキャリアを前記感光媒体と前記乾燥ローラの接触部の前記乾燥ローラ側に噴射する噴射ノズルと、前記噴射ノズルと前記キャリアタンクを連結するキャリア供給管と、前記キャリア供給管に設けられて前記キャリアタンク内のキャリアをポンピングするポンプと、前記キャリア供給管に設けられ、前記キャリアの供給量を調節するバルブとを含むことを特徴とする請求項1に記載の湿式電子写真方式の印刷機。 【請求項9】 前記噴射ノズルには、前記乾燥ローラの長さ方向に複数のノズル管が所定間隔で備えられたことを特徴とする請求項8に記載の湿式電子写真方式の印刷機。 【請求項10】 乾燥ローラ及び転写ローラを感光媒体から離隔させた状態で印刷機内の各装置を点検するウォーミングアップ段階と、前記感光媒体に形成された静電潜像を現像液で現像して画像を形成する現像段階とを含む湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法において、前記現像段階前に前記各ローラと前記感光媒体が液状のキャリアを含湿するように、それら各々に前記キャリアを供給する段階をさらに含むことを特徴とする湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法。 【請求項11】 前記キャリア供給段階は、前記感光媒体を走行駆動させる段階と、前記感光媒体に隣接設置されたキャリア供給ローラを前記感光媒体側に接近させる段階と、前記感光媒体に前記キャリアが吸収されるように前記キャリア供給ローラと前記感光媒体との間に前記キャリアを噴射する段階と、前記感光媒体に前記乾燥ローラ及び転写ローラを接触させて、前記感光媒体上のキャリアを前記各ローラに吸収させる段階とを含むことを特徴とする請求項10に記載の湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法。 【請求項12】 前記キャリア供給段階は、前記感光媒体全体に前記キャリアを供給する段階と、前記感光媒体に前記キャリアを供給した後に、前記転写ローラの外周全体に前記キャリアを供給する段階と、前記転写ローラに前記キャリアを供給した後に、前記乾燥ローラの外周全体に前記キャリアを供給する段階とを含むことを特徴とする請求項10に記載の湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法。 【請求項13】 前記感光媒体に供給する段階は、前記感光媒体に隣接設置されたキャリア供給ローラをその感光媒体に接近させる段階と、キャリアタンク内のキャリアを前記供給ローラと前記感光媒体との間に噴射する段階と、前記転写及び乾燥ローラが離隔された状態で前記感光媒体を少なくとも1回転走行させる段階とを含んで、前記感光媒体全体に前記キャリアを均一に含湿させることを特徴とする請求項12に記載の湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法。 【請求項14】 前記転写ローラに供給する段階は、前記キャリアが供給される感光媒体に前記転写ローラを接触させる段階と、前記転写ローラが接触された状態で前記感光媒体を少なくとも1回転走行させる段階とを含むことを特徴とする請求項12に記載の湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法。 【請求項15】 前記乾燥ローラに供給する段階は、前記キャリアが供給される感光媒体に前記乾燥ローラを接触させる段階??前記乾燥ローラが接触された状態で前記感光媒体を少なくとも1回転走行させる段階とを含むことを特徴とする請求項12に記載の湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法。 【請求項16】 前記各ローラ及び感光媒体相互間のキャリア吸入及び排出が平衡をなすようにそれら各々に供給されたキャリアの量をバランシングする段階をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法。 【請求項17】 前記キャリアバランシング段階は、前記各ローラ及び感光媒体へのキャリア供給を中止する段階と、前記キャリア供給ローラを前記感光媒体から離隔させる段階と、前記各ローラを前記感光媒体に接触させた状態でその感光媒体を1回転以上走行駆動させる段階とを含むことを特徴とする請求項16に記載の湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法。 【請求項18】 前記キャリア供給段階は、前記乾燥ローラ及び前記転写ローラを前記感光媒体に接触させる段階と、前記感光媒体を走行駆動させて、前記乾燥及び転写ローラと共に接触回転させる段階と、前記乾燥ローラと前記感光媒体の接触部に所定のキャリアタンクからポンピングされたキャリアを所定量噴射する段階とを含むことを特徴とする請求項10に記載の湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法。 【請求項19】 前記噴射段階で、前記キャリアが噴射される部位は、前記乾燥ローラと前記感光媒体の接触部で前記乾燥ローラ側に偏った部位であることを特徴とする請求項18に記載の湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、湿式電子写真方式の印刷機及び印刷方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、レーザーカラープリンタや複写機のような湿式電子写真方式の印刷機は、粉末状のトナーと液状のキャリア(例えば製品名NORPAR)が混合された現像液を現像剤として使用する。ここで、前記トナーは所定色相の顔料と、この顔料と結合するオルガノゾルで構成される。 【0003】図1は、湿式電子写真方式の印刷機の一例を示し、印刷機は複数の支持ローラ11に支持されて走行される感光ベルト10と、前記感光ベルト10に形成された静電潜像に現像液を現像してトナー画像を形成する現像ユニット13と、乾燥ローラ15a及びヒーティングローラ15bを有して前記トナー画像を乾燥させる乾燥ユニット15と、乾燥されたトナー画像を印刷用紙Pに転写するための転写ユニット17とを具備する。 【0004】前記構成を有する湿式印刷機において、印刷時に感光ベルト10は一方向に走行されつつ除電器12により初期化された後、帯電器14により所定電位に帯電される。帯電された感光ベルト10の表面にはレーザー走査ユニット16で走査された光により所定画像データに対応される静電潜像が形成される。この静電潜像には現像ユニット13の現像ローラ13aを通じて供給される現像液が移されて現像され、現像された現像液はスクイズローラ13bによりスキージングされる。スキージングにより現像液中のトナーはフィルム化されてトナー画像になり、残りの大部分のキャリアは絞り出されて感光ベルト10で除去される。 【0005】前記乾燥ローラ15aは、感光ベルト10に接触回転されつつフィルム化されたトナー画像に残留するキャリアを吸収する。吸収されたキャリアはヒーティングローラ15bにより加熱されて蒸発される。そして、転写に適合に乾燥されたトナー画像は表面エネルギーの差により転写ローラ17aに転写される。転写ローラ17aに移されたトナー画像は定着ローラ17bと転写ローラ17aとの間に通過する印刷用紙Pに最終転写される。 【0006】また、前記のような印刷動作をする湿式電子写真方式の印刷機は、印刷初期または印刷が終了され、所定時間後に再び印刷する時に、乾燥ローラ15aと転写ローラ17a及び感光ベルト10の各々が乾燥された状態で駆動される。 【0007】したがって、乾燥された状態の乾燥ローラ15aは印刷初期に感光ベルト10上のキャリアを過多に吸収し、この過程で乾燥ローラ15aによりトナー画像がピッキングされるエラーが発生する。また、乾燥状態の転写ローラ17aは、感光ベルト10から転写されたトナー画像から液体成分を吸収しようとする性質のために、トナー画像に対して一時的に強い吸着力を発生させてトナー画像を印刷用紙Pに正常的に転写できない。 【0008】また、乾燥された状態の感光ベルト10に画像形成のために現像液を供給する場合には、前段階の印刷動作終了時に感光ベルト10上に残留して乾燥されたトナーに、新しく供給された現像液のキャリアが吸収され、新しく供給された現像液中でトナーの顔料とオルガノゾルは前記乾燥されたトナー上につく。この場合、乾燥されたトナーと新しく供給された現像液のトナーとの間で同種物質間の引力が大きく作用するので、印刷初期には感光ベルト10上のトナー画像が転写ローラ17aに正常的に転写されない。また、残留乾燥されたトナーに新しく供給される現像液のトナーがずっとついて累積されるにつれて感光ベルト10の汚染が段々深刻になって寿命が縮まる問題点がある。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような問題点を解決するために案出されたものであって、現像モード開始前に乾燥ローラ、転写ローラ及び感光ベルトの各々にキャリアを供給してそれらの間のキャリアバランスを維持できるようにした湿式電子写真方式の印刷機及び印刷方法を提供することにその目的がある。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するための本発明に係る湿式電子写真方式の印刷機は、一面に画像が形成される感光媒体と、前記感光媒体に接触及び離隔可能で、接触時にその感光媒体上に残留する液状のキャリアを吸収する乾燥ローラと、前記感光媒体に接触及び離隔可能で、接触時に前記感光媒体上の画像を転写されて印刷用紙に転写させる転写ローラとを含む湿式電子写真方式の印刷機において、前記乾燥ローラと転写ローラ及び感光媒体各々に液状のキャリアを供給するためのキャリア供給手段を含んで、前記画像を形成する前に前記各ローラ及び感光媒体の各々がキャリアを含湿して前記各ローラ及び感光媒体が前記キャリアの吸入及び排出に対して平衡を維持するようにしたことを特徴とする。 【0011】前記目的を達成するための本発明に係る湿式電子写真方式印刷方法は、乾燥ローラ及び転写ローラを感光媒体から離隔させた状態で印刷機内の各装置を点検するウォーミングアップ段階と、前記感光媒体に現像液で現像して画像を形成する現像段階とを含む湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法において、前記現像段階前に前記各ローラと前記感光媒体が液状のキャリアを含湿するように、それら各々に前記キャリアを供給する段階を含んで、現像初期に形成される画像が前記各ローラ及び感光媒体の乾燥により損損及び転写エラーされることを防止するようにしたことを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施例について詳細に説明する。 【0013】図2を参照するに、本発明の一実施例に係る湿式電子写真方式の印刷機は、複数の支持ローラ21に走行自在に支持された感光ベルト20と、前記感光ベルト20に画像を形成するための現像ユニット30と、感光ベルト20上に残留する液状のキャリアを乾燥させるための乾燥ユニット40と、前記感光ベルト20に形成されたトナー画像を転写されて印刷用紙Pに転写する転写ユニット50及び前記トナー画像を形成する前に前記各ユニット40、50と感光ベルト20の各々にキャリアを供給するためのキャリア供給手段60とを具備する。 【0014】前記感光ベルト20はトナー画像が形成される感光媒体であって、その一側に設けられた除電器22により初期化され、帯電器23により所定レベルの電位で帯電される。そして、画像データによってレーザー走査ユニット24から走査される光により感光ベルト20の表面が選択的に露光されて静電潜像が形成される。 【0015】前記現像ユニット30はイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各カラー別に備えられ、その各々には現像ローラ31及びスクイズローラ32が備わる。前記現像ローラ31は所定のインキ伝達システムから供給される現像液を前記静電潜像に現像させ、スクイズローラ32は感光ベルト20に現像された現像液をスキージングさせる。 【0016】ここで、前記現像液は所定カラーの顔料とオルガノゾルとより構成されたトナーと、溶媒の役割をする液状のキャリアとして、例えばキャリアが混合されたものである。このような現像液は、印刷機内に各カラー別に固定配置されたワーキングソリューションタンク25から供給経路26を通じて現像ユニット30に供給される。また、前記ワーキングソリューションタンク25内の現像液は、印刷機内に固定配置されたキャリアタンク61と、トナータンク(図示せず)の各々からキャリアとトナーが各々供給されて混合されることによって補充される。そして、ワーキングソリューションタンク25内の廃現像液は別に印刷機内に備えられたウェーストタンク(waste tank)27に回収される。 【0017】前記乾燥ユニット40は前記感光ベルト20に残留する液状のキャリアを除去するためのものであって、乾燥ローラ41とヒーティングローラ43を具備する。前記乾燥ローラ41は感光ベルト20に接触及び離隔自在に設けられる。また乾燥ローラ41は、現像モード時に感光ベルト20に接触して被動回転されつつ感光ベルト20の表面のキャリアを吸収する。このために乾燥ローラ41の外周にはシリコンのような材質よりなるキャリア吸収層が所定の厚さに備えられる。一方、前記ヒーティングローラ43は乾燥ローラ41を加熱して乾燥ローラ41に吸収されたキャリアを蒸発させる。 【0018】前記転写ユニット50は、感光ベルト20に接触回転される転写ローラ51と、転写ローラ51を圧搾する定着ローラ53とを具備する。この転写ユニット50も感光ベルト20に接触及び離隔自在に設けられる。前記転写ローラ51は現像モード時、感光ベルト20に接触回転されつつ乾燥ユニット40で転写に適合に乾燥された画像を表面エネルギーの差により転写される。次いで、転写ローラ51は転写された画像を定着ローラ53との間に通過する印刷用紙Pに再び転写する。このような転写ローラ51は、画像の円滑な転写のために感光ベルト20と定着ローラ53との間に接触ニップを形成できるようにシリコンなどの材質よりなった所定の厚さの外側弾性層を有する。 【0019】前記キャリア供給手段60は、液状のキャリアが貯蔵されるキャリアタンク61と、前記キャリアタンク61内のキャリアを感光ベルト20の表面に塗布するためのキャリア塗布部62と、キャリアタンク61内のキャリアをキャリア塗布部62と感光ベルト20との間に噴射するためのキャリア噴射部65及びキャリア回収部とを具備する。 【0020】前記キャリアタンク61は、前述したようにワーキングソリューションタンク25に供給されるキャリアが貯蔵された所であって、印刷機内の所定位置に固定される。また、前記キャリアタンク61内のキャリアは、印刷機外側に設けられる所定キャリアカートリッジ(図示せず)で補充される。 【0021】前記キャリア塗布部62は、感光ベルト20の下方で昇降自在に設けられるキャリア供給ローラ63と、前記キャリア供給ローラ63を取り囲むようにその下方に設けられるキャリア槽64とを具備する。前記キャリア供給ローラ63は上昇時に感光ベルト20と微少ギャップを維持するように位置され、感光ベルト20の走行方向に回転しつつ前記ギャップに供給されるキャリアを感光ベルト20に塗布させる。もちろん、これと違ってキャリア供給ローラ63を感光ベルト20が直接つくように位置させてキャリア供給ローラ63の外周面についたキャリアを感光ベルト20に濡らすように構成する場合もある。前記キャリア槽64は、キャリア供給ローラ63の外周に流れるキャリアを収容する。このキャリア槽64もキャリア供給ローラ63と共に昇降したりする。また、前記キャリア塗布部62は、感光ベルト20に塗布されたキャリアが現像ユニット30に流れることを予防するために、乾燥ローラ41と現像ユニット30との間に設けられることが望ましい。 【0022】前記キャリア噴射部65は、キャリアタンク61とキャリア塗布部62を連結するキャリア供給経路66と、前記キャリア供給経路66の先端部に備えられてキャリア供給ローラ63と感光ベルト20との間のギャップにキャリアを噴射する噴射ノズル67及びキャリア供給経路66に設けられてキャリアタンク61内のキャリアをポンピングするポンプ68とを具備する。 【0023】前記キャリア回収部は、キャリア槽64に残留して澱んだキャリアをキャリアタンク61に回収するためのものであって、キャリア槽64とキャリアタンク61を連結するキャリアリターン経路69を具備する。 【0024】前記構成を有する本発明の一実施例に係る湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法を図2乃至図5を参照して詳細に説明する。 【0025】まず図2、図3及び図4を参照するに、印刷機はパワーオンされた時または印刷待機モードでの所定周期ごとに感光ベルト20を2〜3回転させながら印刷機内の各種装置を自体点検するウォーミングアップを行う(S10)。このウォーミングアップ(S10)が終った後には感光ベルト20の回転が止まる。この時、印刷信号を入力すれば(S11)、その印刷信号と同時にキャリア供給ローラ63が上昇して感光ベルト20にほとんど接触される(S12)。また、これと同時に感光ベルト20は再び回転し、キャリア供給ローラ63は感光ベルト20の回転方向に回転する(S13)。この時、図5に実線で示したように、乾燥ローラ41及び転写ローラ51は感光ベルト20から離隔された状態である。ここで、前記キャリア供給ローラ63は感光ベルト20に接触して被動回転されたり、駆動源(図示せず)により回転駆動されたりする。 【0026】引続き、キャリア供給ローラ63と感光ベルト20の各々が回転する時、ポンプ68を駆動させてキャリアタンク61内のキャリアを感光ベルト20とキャリア供給ローラ63との間に噴射する(S14)。すると、噴射されたキャリアの一部はキャリア供給ローラ63により感光ベルト20の表面全体に薄く塗布される。したがって、駆動される前に乾燥した状態の感光ベルト20の表面にキャリアが含湿されてその表面がスエリング(swelling)される。この時、感光ベルト20の表面全体にキャリアが均一に供給されるように感光ベルト20を少なくとも1回転させる(S15)。 【0027】次いで、転写ローラ51を図5に仮想線で示したように、移動して感光ベルト20に接触させる(S16)。そして転写ローラ51が感光ベルト20に接触した状態で感光ベルト20を少なくとも1回転させる(S17)。すると、感光ベルト20に供給されたキャリアの一部が転写ローラ51に移って含湿される。そして、感光ベルト20が1回転される間に転写ローラ51は感光ベルト20に接触回転されつつ、それらの間のキャリア吸入及び排出がほとんど平衡な状態に到達する。 【0028】このように転写ローラ51にキャリアがある程度供給されてから、乾燥ローラ41を図5に仮想線で示したように感光ベルト20に接触させる(S18)。すると、乾燥ローラ41は、感光ベルト20に接触した状態で回転されつつその感光ベルト20に供給されるキャリアの一部を吸収する。この時、感光ベルト20を少なくとも1回転させれば(S19)、乾燥ローラ41の外周全体にキャリアがだいたい均一に含湿される。また、乾燥ローラ41と感光ベルト20との間のキャリアの吸入及び排出がほとんど平衡な状態になる。このような状態になれば、感光ベルト20と乾燥ローラ41及び転写ローラ51の各々が乾燥した状態からキャリアをある程度含湿した状態になる。 【0029】また、前述したように、各ローラ41、51と感光ベルト20にキャリアを供給する間、前記噴射ノズル67から噴射された後で感光ベルト20に移されない残りのキャリアはキャリア槽64内に落ちて溜まり、キャリア槽64に澱んだキャリアはリターン経路69を通じてキャリアタンク61に再収容される。 【0030】一方、前記各ローラ41、51と感光ベルト20がキャリアにより濡らされた状態で、各ローラ41、51と感光ベルト20との間にキャリアの吸入及び排出が平衡をなすようにそのローラ41、51及び感光ベルト20に含湿されたキャリアをバランシングすることが望ましい。このためにはまず、前記ポンプ68の駆動を止めてキャリアの供給を中断しキャリア供給ローラ63を下降させる(S20)。その後、感光ベルト20を回転させるが、望ましくは5回ぐらい回転させる(S21)。すると、感光ベルト20と転写ローラ51及び乾燥ローラ41が相互接触した状態で回転されつつそれらの間のキャリアの吸入及び排出が平衡をなす。また、正常な現像作業を行い適した状態で各ローラ41、51及び感光ベルト20にキャリアが薄くコーティング化される。したがって、このような状態で現像モードを進めれば(S22)、従来のような感光ベルト20の汚染、画像のピッキング及び転写不良のようなエラーが発生しない。 【0031】すなわち、各ローラ41、51と感光ベルト20相互間のキャリア吸/放出が平衡状態を維持することによって、現像モード初期に各ローラ41、51と感光ベルト20がキャリアを過度に吸収しなくなる。そのために、乾燥ローラ41による画像ピッキング発生が抑制され、転写ローラ51が乾燥する時に発生した画像の転写不良を抑制できるようになる。また、感光ベルト20に純粋キャリアをあらかじめ供給することによって、その感光ベルト20に固くコーティング化されていた以前のトナー物に新しく供給される現像液がつもりたまることを抑制できるようになる。したがって、感光ベルト20の汚染防止及び寿命短縮を抑制できる。 【0032】図6は、本発明の他の実施例に係る湿式電子写真方式の印刷機を示す概略的な構成図である。ここで、先に図2に示した図面の参照符号と同じ参照符号は同一機能を有する同一部材である。 【0033】図6を参照するに、感光ベルト20に供給されたキャリア中でキャリア槽64に澱んだキャリアを回収するための回収部70として、キャリア回収タンク71と回収経路73が備わっている。前記キャリア回収タンク71はキャリアタンク61とは別に印刷機内に備えられる。また、キャリア回収タンク71は前記回収経路73により前記キャリア槽64に連結される。したがって、キャリア槽64に澱んだキャリアは回収経路73を通じてキャリア回収タンク71内に回収される。そして、キャリア回収タンク71内に回収されたキャリアはろ過過程を経てリサイクルされたり、所定経路を経て廃棄される。 【0034】図7を参照するに、本発明のまた他の実施例に係る湿式電子写真方式の印刷機はキャリア供給手段80であって、キャリアが貯蔵されたキャリアタンク81と、キャリアタンク81内のキャリアを乾燥ローラ41と感光ベルト20の接触部に噴射する噴射ノズル83と、前記噴射ノズル83とキャリアタンク81を連結するキャリア供給管85と、キャリア供給管85に設けられたポンプ87及びバルブ89を具備する。ここで、先に図2に示した図面の参照符号と同じ参照符号は同一機能を有する同一部材である。 【0035】前記キャリアタンク81は印刷機内に固定配置されるものであって、その内部にはワーキングソリューションタンク25と前記噴射ノズル83の各々に供給される液状のキャリアが貯蔵される。前記噴射ノズル83は図8に示したように、乾燥ローラ41の長さ方向に所定間隔で設けられた複数のノズル管84を有する。前記ノズル管84は乾燥ローラ41と感光ベルト20の接触部で、乾燥ローラ41側に偏って位置する。前記ノズル管84から同時にキャリアを噴射すれば、乾燥ローラ41の長さ方向にキャリアを同時に供給できるようになる。一方、前記ポンプ87はキャリアタンク81内のキャリアを噴射ノズル83にポンピングするためのものであって、前記バルブ89は噴射ノズル83に供給されるキャリアの量を調節するためのものである。したがって、前記バルブ89はポンプ87と噴射ノズル83とのキャリア供給管85に設けられることが望ましい。 【0036】前記構成を有する本発明のまた他の実施例に係る湿式電子写真方式の印刷機の印刷方法を図7及び図9を参照して説明する。 【0037】まず、本実施例でも印刷機は感光ベルト20を空転させながらウォーミングアップを行う(S30)。そして、ウォーミングアップが終わった待機状態で印刷信号が入力される(S31)。すると、転写ローラ51と乾燥ローラ41を感光ベルト20に接触させる(S32)。このような状態で感光ベルト20を駆動させれば、各ローラ41、51は感光ベルト20に接触された状態で共に回転される(S33)。その後、前記ポンプ87を駆動させてキャリアタンク81内のキャリアを乾燥ローラ41と感光ベルト20の接触部の乾燥ローラ41側に噴射する(S34)。この時、バルブ89の開閉を適切に制御して各ノズル管84でのキャリア噴射量を調節する。例えば、ノズル管84で数秒間だけキャリアを噴射した後でキャリアの供給を中断させれば、キャリアが過剰供給されて感光ベルト20の両端部に流れることを抑制しつつ、乾燥ローラ41と転写ローラ51及び感光ベルト20の全体に適当量のキャリアを供給できるようになる。 【0038】一方、前記のようにキャリアを供給した後、感光ベルト20を数回、例えば約2〜3回転駆動させる(S35)。すると、乾燥ローラ41と転写ローラ51及び感光ベルト20の各々がキャリアを適当に含湿し、それら相互間にキャリアの吸入及び排出がほとんど平衡にバランシングされる。 【0039】このように、各ローラ41、51と感光ベルト20にキャリアを供給した状態で、現像モードを進めれば(S36)、乾燥ローラ41による画像のピッキングエラー及び転写ローラ51による転写エラーを防止でき、感光ベルト20に新しく供給される現像液が累積されて汚れることを防止できる。 【0040】 【発明の効果】以上、説明したような本発明に係る湿式電子写真方式の印刷機及び印刷方法によれば、現像モードを始める前に乾燥ローラと転写ローラ及び感光ベルトにキャリアを供給して乾燥した状態を回避できる。したがって、乾燥した乾燥ローラ及び転写ローラにより発生した画像ピッキングエラーと転写不良を抑制できて良質の画像を得られる。 【0041】また、感光ベルトはキャリアを含んだ状態で現像液に接触されるために、現像液に含まれたトナーやオルガノゾルの累積を防止でき、感光ベルトの寿命を延ばすことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390019839 【氏名又は名称】三星電子株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月23日(2001.2.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070150 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−305869(P2001−305869A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−48464(P2001−48464) |
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