| 【発明の名称】 |
クリーニングブレード |
| 【発明者】 |
【氏名】宮森 史朗
【氏名】三隅 史雄
【氏名】前田 晃宏
【氏名】鈴木 智志
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| 【要約】 |
【課題】低温環境下におけるクリーニング性を損なうことなく、高温環境下における欠けの発生を有効に防止でき、広い温度域で良好なクリーニング性を発揮しうるクリーニングブレードを提供する。
【解決手段】ポリイソシアネートおよびポリオールを含有するポリウレタン組成物硬化体1からなるクリーニングブレードにおいて、上記ポリウレタン組成物硬化体1が、下記の特性(A)〜(C)を備えるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ポリイソシアネートおよびポリオールを含有するポリウレタン組成物の硬化体からなるクリーニングブレードであって、上記硬化体が、下記の特性(A)〜(C)を備えていることを特徴とするクリーニングブレード。 (A)50℃における引張強度が12MPa以上。 (B)tanδピーク温度が15℃以下。 (C)硬度が80°以下。 【請求項2】 上記特性(A)の50℃における引張強度が、12〜20MPaの範囲に設定されている請求項1記載のクリーニングブレード。 【請求項3】 上記特性(B)のtanδピーク温度が、6〜15℃の範囲に設定されている請求項1または2記載のクリーニングブレード。 【請求項4】 上記特性(C)の硬度が、70〜80°の範囲に設定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリーニングブレード。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機等の感光ドラム外周面に残留するトナーを除去するクリーニングブレードに関するものである。 【0002】 【従来の技術】電子写真複写機としては、感光ドラム外周面を一様に帯電させ、ついで被複写体の複写像を介してその外周面を露光することにより、上記外周面上に静電潜像を形成し、この静電潜像に、帯電されたトナーを付着させてトナー像を形成し複写紙等に転写することにより複写を行う形式のものが一般的である。 【0003】このような電子写真複写機では、トナー像の転写後に、感光ドラム外周面上にトナーが残留するため、上記感光ドラム外周面に、例えば図2に示すような板状保持具22に支持されたクリーニングブレード21を摺接し、残留トナーをこれで掻き落として除去することが行われている。 【0004】上記クリーニングブレード21に用いられる弾性体としては、耐摩耗性等の力学的特性に優れるポリウレタンが賞用されている。しかしながら、このようなポリウレタンからなるクリーニングブレード21は、長期間使用していると、感光ドラムと摺接するクリーニングブレード21のエッジ部が摩耗してしまい、残留トナーの除去(クリーニング)を良好に行えないという問題がある。 【0005】そこで、上記ポリウレタン表面をコーティング剤でコーティングしたり、ポリウレタン内部に潤滑剤を分散させたりする方法が提案され、実用化されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような方法では、コーティング剤や潤滑剤を新たに必要とするため、コスト面に問題がある。また、固形潤滑剤を分散させる場合は、クリーニングブレード成形用のポリウレタン組成物の粘度が高くなってしまい、加工性が悪くなるという問題がある。一方、液体潤滑剤を分散させる場合は、液体潤滑剤のブリードアウト(滲み出し)により、画像に悪影響を及ぼすという問題がある。したがって、コーティング剤や潤滑剤を用いずに、クリーニングブレードへのストレスを軽減できる方法の開発が望まれている。 【0007】また、最近は、電子写真複写機の高速化や高画質化が強く要求され、さらなる高温環境下での信頼性を高める必要がある。すなわち、感光ドラムとクリーニングブレードが高速で摺接したとしても、また帯電ローラからの放電量アップに伴う感光ドラムの高摩擦係数化によって、クリーニングブレードにこれまで以上に大きなストレスがかかったとしても、エッジ部に欠けが発生せず、クリーニングを良好に行える必要がある。このような要求に対して、一般に、クリーニングブレードのtanδピーク温度を高温に設定する方法が考えられるが、これでは低温環境下におけるクリーニング性能を損なうことになり、広い温度域で良好なクリーニング性を発揮しうるものとはならない。 【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、低温環境下におけるクリーニング性を損なうことなく、高温環境下における欠けの発生を有効に防止でき、広い温度域で良好なクリーニング性を発揮しうるクリーニングブレードの提供をその目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明のクリーニングブレードは、ポリイソシアネートおよびポリオールを含有するポリウレタン組成物の硬化体からなるクリーニングブレードであって、上記硬化体が、下記の特性(A)〜(C)を備えているという構成をとる。 (A)50℃における引張強度が12MPa以上。 (B)tanδピーク温度が15℃以下。 (C)硬度が80°以下。 【0010】本発明者らは、低温環境下におけるクリーニング性を損なうことなく、高温環境下における欠けの発生を有効に防止でき、広い温度域で良好なクリーニング性を発揮しうるクリーニングブレードを得るべく、鋭意研究を重ねた。その過程で、クリーニングブレード成形用のポリウレタン組成物の配合設計を種々変更し、ポリウレタン組成物硬化体の特性(モジュラス,伸び,強度,硬度等)に着目して検討を重ねた結果、50℃における引張強度、tanδピーク温度、硬度の3つの特性を特定の範囲に設定すれば、高温および低温のいずれの環境下であっても、良好な状態でクリーニングを行うことができることを見いだし、本発明に到達した。 【0011】 【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態について説明する。 【0012】本発明のクリーニングブレードは、例えば、図1に示すように、ポリウレタン組成物硬化体1からなり、板状保持具2に支持されて、その使用に供される。 【0013】上記ポリウレタン組成物硬化体1の形成材料としては、ポリイソシアネートと、ポリオールとを含有するポリウレタン組成物が用いられる。 【0014】上記ポリイソシアネートとしては、特に限定はなく、例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、3,3′−ビトリレン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネートウレチジンジオン(2,4−TDIの二量体)、1,5−ナフチレンジイソシアネート、メタフェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)、カルボジイミド変性MDI、オルトトルイジンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートメチルエステル等のジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4′,4″−トリイソシアネート等のトリイソシアネート、ポリメリックMDI等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。これらのなかでも、耐摩耗性の観点から、MDIが好ましい。 【0015】そして、上記ポリイソシアネートとしてMDIを用いる場合、MDIの配合割合は、ポリウレタン組成物全体中の30重量%以上が好ましく、特に好ましくは30〜40重量%の範囲である。 【0016】上記ポリイソシアネートとともに用いられるポリオールとしては、ポリエステルジオール、ポリエステルトリオール等のポリエステルポリオールや、ポリカプロラクトン、ポリカーボネート、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール等のポリエーテルポリオール等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。 【0017】上記ポリエステルポリオールとしては、多塩基性有機酸とポリオールとから製造され、水酸基を末端基とするヒドロキシルポリエステルポリオールが好適に用いられる。上記多塩基性有機酸としては、特に限定するものではなく、シュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、イソセバシン酸等の飽和脂肪酸や、マレイン酸、フマル酸等の不飽和脂肪酸や、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族酸等のジカルボン酸があげられる。また、無水マレイン酸、無水フタル酸等の酸無水物や、テレフタル酸ジメチル等のジアルキルエステル、不飽和脂肪酸の二量化によって得られるダイマー酸等があげられる。上記多塩基性有機酸とともに用いるポリオールとしては、特に限定するものではなく、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキシレングリコール等のジオールや、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、グリセリン等のトリオールや、ソルビトール等のヘキサオール等があげられる。 【0018】また、上記ポリエーテルポリオールとしては、環状エーテルの開環重合または共重合によって製造されるものが好適に用いられる。上記環状エーテルとしては、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、トリメチレンオキサイド、ブチレンオキサイド、α−メチルトリメチレンオキサイド、3,3′−ジメチルトリメチレンオキサイド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキサミン等があげられる。 【0019】そして、本発明において、上記ポリイソシアネートとともに用いられるポリオールとしては、上記一連のもののなかでも、耐摩耗性に優れる、ポリブチレンアジペート(PBA)が好ましい。 【0020】上記ポリオールの数平均分子量(Mn)は、1500〜3000の範囲が好ましく、特に好ましくは2000〜2600である。すなわち、上記ポリオールのMnが1500未満であると、得られるクリーニングブレードの物性が低下する傾向がみられ、逆にMnが3000を超えると、作業性が悪くなる傾向がみられるからである。 【0021】なお、本発明で用いるポリウレタン組成物には、上記ポリイソシアネート,ポリオール以外に、鎖延長剤、触媒、発泡剤、界面活性剤、難燃剤、着色剤、充填剤、可塑剤、安定剤、離型剤等を含有させてもよい。 【0022】上記鎖延長剤としては、例えば、1,4−ブタンジオール(1,4−BD)、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、キシレングリコール、トリエチレングリコール、トリメチロールプロパン(TMP)、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、1,2,6−ヘキサントリオール等の分子量300以下のポリオール;2,2′,3,3′−テトラクロロ−4,4′−ジアミノジフェニルメタン(TCDAM)、3,3′−ジクロロ−4,4′−ジフェニルメタン、トリメチレン−ビス(4−アミノベンゾエート)、4,4′−ジアミノ−3,3′−ジエチル−5,5′−ジメチルジフェニルメタン等の芳香族ジアミン等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。なかでも、硬化体の50℃における引張強度,tanδピーク温度,硬度を特定の範囲に調整することを考慮して、1,4−BD,TMP,TCDAMを用いることが好ましい。特に、1,4−BDとTMPの2種を併せて用いる場合であって、両者の重量基準配合比を1,4−BD/TMP=75/25〜85/15の範囲に設定する場合が好ましい。 【0023】上記触媒としては、第三級アミン等のアミン系化合物、有機錫化合物等の有機金属化合物等があげられる。第三級アミンとしては、例えば、トリエチルアミン等のトリアルキルアミン;N,N,N′,N′−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン等のテトラアルキルジアミン;ジメチルエタノールアミン等のアミノアルコール;エトキシル化アミン;エトキシル化ジアミン;ビス(ジエチルエタノールアミン)アジペート等のエステルアミン;トリエチレンジアミン;N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン等のシクロヘキシルアミン誘導体;N−メチルモルホリン;N−(2−ヒドロキシプロピル)−ジメチルモルホリン等のモルホリン誘導体;N,N′−ジエチル−2−メチルピペラジン、N,N′−ビス−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メチルピペラジン等のピペラジン誘導体等があげられる。また、有機錫化合物としては、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジ(2−エチルヘキソエート)等のジアルキル錫化合物や、2−エチルカプロン酸第1錫、オレイン酸第1錫等があげられる。これら触媒のなかでも、トリエチレンジアミンが好適に用いられる。 【0024】本発明のクリーニングブレードは、上記各材料を用い、常法に準じて製造することができる。具体的には、プレポリマー法、セミワンショット法、ワンショット法に準じて製造できる。なかでも、加工性に優れるという観点から、セミワンショット法が好適に用いられる。 【0025】上記セミワンショット法に準じて、本発明のクリーニングブレードは、例えばつぎのようにして製造される。すなわち、まず、上記ポリイソシアネートおよびポリオールを準備し、両者を適宜の配合割合で配合し、適宜の反応条件で反応させてウレタンプレポリマー(主剤液)を調製する。一方、上記ポリオールと、必要に応じて鎖延長剤、触媒等とを準備し、これらを適宜の配合割合で配合し、適宜の混合条件で混合して硬化剤液を調製する。つぎに、上記主剤液および硬化剤液を適宜の配合割合で配合して混合し、この混合液を、板状保持具2が保持されたクリーニングブレード成形用金型内に注入して、反応硬化させる。そして、得られた硬化体を成形型から取り出し、所定の形状に加工する。このようにして、図1に示すような、板状保持具2と一体成形されたクリーニングブレードを得ることができる。 【0026】このようにして得られるクリーニングブレードにおいて、上記硬化体の50℃における引張強度(特性A)は、12MPa以上に設定されている必要がある。好適には12〜20MPaの範囲である。すなわち、50℃における引張強度が12MPa未満であると、高温環境下においてエッジ部に欠けが発生し、高速化,高画質化要求に対応した電子写真複写機のクリーニングブレードとして不適だからである。なお、50℃における引張強度は、50℃雰囲気下にて、試験片の厚みおよび引張速度を除いてはJIS K 6251に準じて測定される強度である。 【0027】また、上記硬化体のtanδピーク温度(特性B)は、15℃以下に設定されている必要がある。好適には、6〜15℃の範囲である。すなわち、tanδピーク温度が15℃を超えると、低温環境下におけるクリーニング性が悪くなるからである。なお、tanδピーク温度は、動的粘弾性特定の一つであって、動的粘弾性測定機によって測定されるtanδ(損失正接)のうち、最大(ピーク)となるときの温度である。 【0028】さらに、上記硬化体の硬度(特性C)は、80°以下に設定されている必要がある。好適には70〜80°の範囲である。すなわち、硬度が80°を超えると、固すぎて、高温および低温のいずれの環境下であってもクリーニング性を充分に果たすことができないからである。なお、硬度は、ウォーレス(H.W.WALLACE)社製のウォーレス測微硬度計を用い、JIS K 6253に準じて測定される硬度である。 【0029】なお、本発明のクリーニングブレードは、図1に示したように、必ずしも板状保持具2と一体成形する必要はなく、例えば板状保持具2の表面に、あとから接着するようにしてもよい。 【0030】つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。 【0031】 【実施例1】〔ウレタンプレポリマー(主剤液)の調製〕予め、80℃にて1時間真空脱泡したPBA(日本ポリウレタン工業社製、N4010、Mn:2000)34重量部(以下「部」と略す)に対し、MDI(日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMT)66部を添加し、窒素雰囲気下で、80℃にて3時間反応させ、主剤液を得た。 【0032】〔硬化剤液の調製〕まず、PBA(日本ポリウレタン工業社製、N4010、Mn:2000)82部に対し、TCDAM4部を添加し、窒素雰囲気下で、150℃にて1時間加熱し、PBA中にTCDAMを溶解させた。ついで、この溶解物に対し、1,4−BDを10部と、TMPを5部と、触媒であるトリエチレンジアミン(三共エアプロダクツ社製、DABCO)を硬化物中の濃度が100ppmとなるように配合し、窒素雰囲気下で、80℃にて1時間混合した後、さらに80℃にて1時間真空脱泡,脱水することで、硬化剤液を調製した。 【0033】〔クリーニングブレードの作製〕まず、クリーニングブレード成形用金型を準備し、この金型の所定の位置に板状保持具を配置した後、140℃にて予備加熱した。ついで、上記主剤液(液温:70℃)と硬化剤液(液温:70℃)を100:101の重量比で配合し、真空脱泡しながら攪拌羽根で30秒間混合したものを、上記金型内に注入し、140℃で30分間反応させることで硬化させ硬化体を得た。その後、脱型し、これをナイフを用いて所定の形状に成形することにより、目的とするクリーニングブレードを得た。 【0034】 【実施例2】PBAとして日本ポリウレタン工業社製のN3027(Mn:2400)を用い、このPBAを38部に、MDIを62部に変更した以外は、実施例1と同様にして主剤液を調製した。また、PBAとして日本ポリウレタン工業社製のN3027(Mn:2400)を用い、このPBAを81部に、1,4−BDを11部に、TMPを3部に、TCDAMを5部に変更した以外は、実施例1と同様にして硬化剤液を調製した。そして、これら主剤液および硬化剤液を用いて、実施例1と同様にして、クリーニングブレードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤液:硬化剤液=100:100であった。 【0035】 【実施例3】PBAとして日本ポリウレタン工業社製のN3027(Mn:2400)を用い、このPBAを35部に、MDIを65部に変更した以外は、実施例1と同様にして主剤液を調製した。また、PBAとして日本ポリウレタン工業社製のN3027(Mn:2400)を用い、このPBAを80部に、1,4−BDを14部に、TMPを3部に変更し、TCDAMを使用しない以外は、実施例1と同様にして硬化剤液を調製した。そして、これら主剤液および硬化剤液を用いて、実施例1と同様にして、クリーニングブレードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤液:硬化剤液=100:97であった。 【0036】 【実施例4】PBAとして日本ポリウレタン工業社製のN3027(Mn:2400)を用い、このPBAを38部に、MDIを62部に変更した以外は、実施例1と同様にして主剤液を調製した。また、PBAとして日本ポリウレタン工業社製のN3027(Mn:2400)を用い、このPBAを81部に、TMPを3部に、TCDAMを10部に変更した以外は、実施例1と同様にして硬化剤液を調製した。そして、これら主剤液および硬化剤液を用いて、実施例1と同様にして、クリーニングブレードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤液:硬化剤液=100:104であった。 【0037】 【実施例5】PBAとして日本ポリウレタン工業社製のN3027(Mn:2400)を用い、このPBAを38部に、MDIを62部に変更した以外は、実施例1と同様にして主剤液を調製した。また、PBAとして日本ポリウレタン工業社製のN3027(Mn:2400)を用い、このPBAを81部に、1,4−BDを12部に、TMPを3部に、TCDAMを2部に変更した以外は、実施例1と同様にして硬化剤液を調製した。そして、これら主剤液および硬化剤液を用いて、実施例1と同様にして、クリーニングブレードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤液:硬化剤液=100:98であった。 【0038】 【実施例6】MDIを62部に、PBAを38部に変更した以外は、実施例1と同様にして主剤液を調製した。また、PBAを87部に変更した以外は、実施例1と同様にして硬化剤液を調製した。そして、これら主剤液および硬化剤液を用いて、実施例1と同様にして、クリーニングブレードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤液:硬化剤液=100:106であった。 【0039】 【比較例1】TMPを3部に、TCDAMを10部に変更した以外は、実施例1と同様にして硬化剤液を調製した。そして、この硬化剤液を用いて、実施例1と同様にしてクリーニングブレードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤液:硬化剤液=100:105であった。 【0040】 【比較例2】1,4−BDを9部に、TMPを3部に、TCDAMを15部に変更した以外は、実施例1と同様にして硬化剤液を調製した。そして、この硬化剤液を用いて、実施例1と同様にしてクリーニングブレードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤液:硬化剤液=100:109であった。 【0041】 【比較例3】PBAとして日本ポリウレタン工業社製のN3027(Mn:2400)を用い、このPBAを35部に、MDIを65部に変更した以外は、実施例1と同様にして主剤液を調製した。また、PBAとして日本ポリウレタン工業社製のN3027(Mn:2400)を用い、このPBAを80部に、1,4−BDを12部に、TMPを5部に変更し、TCDAMを使用しない以外は、実施例1と同様にして硬化剤液を調製した。そして、これら主剤液および硬化剤液を用いて、実施例1と同様にして、クリーニングブレードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤液:硬化剤液=100:97であった。 【0042】 【比較例4】PBAとして日本ポリウレタン工業社製のN3027(Mn:2400)を用い、このPBAを43部に、MDIを57部に変更した以外は、実施例1と同様にして主剤液を調製した。また、PBAとして日本ポリウレタン工業社製のN3027(Mn:2400)を用い、このPBAを70部に、1,4−BDを7部に、TMPを5部に変更し、TCDAMを使用しない以外は、実施例1と同様にして硬化剤液を調製した。そして、これら主剤液および硬化剤液を用いて、実施例1と同様にして、クリーニングブレードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤液:硬化剤液=100:82であった。 【0043】 【比較例5】PBAを44部に、MDIを56部に変更した以外は、実施例1と同様にして主剤液を調製した。また、PBAを83部に、1,4−BDを8部に、TMPを5部に変更し、TCDAMを使用しない以外は、実施例1と同様にして硬化剤液を調製した。そして、これら主剤液および硬化剤液を用いて、実施例1と同様にして、クリーニングブレードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤液:硬化剤液=100:96であった。 【0044】このようにして得られた実施例および比較例のクリーニングブレードを用いて、下記の基準に従い、各特性の評価を行った。これらの結果を後記の表1〜表3に示した。 【0045】〔引張強度,M100〕室温(25℃)および50℃における引張強度と、50℃における100%モジュラス(M100)とを、試験片の厚みおよび引張強度を除いてはJIS K6251に基づいて測定した。すなわち、まず、クリーニングブレードの硬化体から、スライサーにて厚み1.0±0.1mmのシートを切り出し、このシートを打ち抜き刃にて、JIS6号ダンベル形状に成形し、サンプルを得た。そして、このサンプルを用い、室温(25℃)または50℃雰囲気下、標線間20mm、引張速度300mm/分にて引っ張ることにより、引張強度とM100を測定した。 【0046】〔tanδピーク温度〕まず、クリーニングブレードの硬化体を1.5mm×1.5mm×30.0mmに成形採寸して、サンプルを準備した。ついで、このサンプルを、レオロジ社製のDVEレオスペクトラーに、引張治具のチャック間が20.0mmになるようにセットし、変位振幅±10μm、周波数10Hzの正弦波歪を与え、−20℃〜50℃の範囲におけるtanδ(損失正接)を、昇温速度3℃/minで1℃毎に測定した。そして、このtanδの値が最大(ピーク)となる温度をtanδピーク温度とした。 【0047】〔硬度〕ウォーレス(H.W.WALLACE)社製のウォーレス測微硬度計を用い、JIS K 6253に基づいて測定した。 【0048】〔低温低湿(L/L)環境〕 *:クリーニング性各クリーニングブレードを市販のレーザープリンター(LBP)に組み込み、L/L環境下(15℃×10%RH)にて、A3サイズで3万枚画出しを行った。そして、画像に問題がなく、細線が鮮明に画出しでき、クリーニングが正常に行われたものを○、かぶり、白抜け等が多量に発生し、クリーニングが正常に行われなかったものを×として評価した。 *:耐欠け性上記3万枚画出し後のクリーニングブレードのエッジ部の欠けの有無を、走査型電子顕微鏡を用いて倍率500倍で観察した。そして、欠けがないものを○、欠けがあるものを×として評価した。 【0049】〔高温高湿(H/H)環境〕 *:クリーニング性各クリーニングブレードを市販のレーザープリンター(LBP)に組み込み、H/H環境下(35℃×85%RH)にて、A3サイズで3万枚画出しを行った。そして、画像に問題がなく、細線が鮮明に画出しでき、クリーニングが正常に行われたものを○、かぶり、白抜け等が多量に発生し、クリーニングが正常に行われなかったものを×として評価した。 *:耐欠け性上記3万枚画出し後のクリーニングブレードのエッジ部の欠けの有無を、走査型電子顕微鏡を用いて倍率500倍で観察した。そして、欠けがないものを○、欠けがあるものを×として評価した。 【0050】 【表1】
【0051】 【表2】
【0052】 【表3】
【0053】表1〜表3の結果から、実施例品はいずれも、L/L環境下におけるクリーニング性が良好で、しかもH/H環境下における耐欠け性にも優れていることがわかる。これに対して、比較例1品は、硬度が高いため、L/LおよびH/Hのいずれの環境下においても、クリーニング性に劣ることがわかる。また、比較例2品,3品は、tanδピーク温度が高いため、L/L環境下におけるクリーニング性に劣ることがわかる。さらに、比較例4品,5品は、50℃における引張強度が低いため、H/H環境下における耐欠け性に劣ることがわかる。 【0054】 【発明の効果】以上のように、本発明のクリーニングブレードは、50℃における引張強度、tanδピーク温度、硬度がそれぞれ特定の範囲に設定された硬化体からなっている。このため、低温環境下におけるクリーニング性を損なうことなく、高温環境下における欠けの発生が有効に防止され、広い温度域で良好なクリーニング性を発揮することができる。したがって、本発明のクリーニングブレードを実機(高速機であっても)に組み込んで使用した場合、優れた画像を得ることができるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000219602 【氏名又は名称】東海ゴム工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月21日(2000.3.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079382 【弁理士】 【氏名又は名称】西藤 征彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−265190(P2001−265190A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−79000(P2000−79000) |
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