| 【発明の名称】 |
電子写真式画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】神谷 拓郎
|
| 【要約】 |
【課題】複数の速度モードを備えた画像形成装置であっても、それぞれの速度モードに対して、回転ムラの低減効果が得られ、延いては良好な画質が提供できるようにする。
【解決手段】駆動モータによって回転する駆動軸22に固着された感光体10と、駆動軸22に取り付けられて感光体10と一体に回転する慣性回転体とを有し、感光体10を2種類の速度に切り換えて回転駆動させる駆動装置であって、慣性回転体が、駆動軸22に固着された第1フライホイール26と、駆動軸22に対して回転フリーの第2フライホイール27から構成されている。また、第2フライホイール27と駆動軸22との間には、それらを一体化させて回転させる電磁クラッチ29を備える。そして、感光体10の回転速度に応じて、電磁クラッチ29を断接させることにより、感光体10に作用する慣性力の大きさを最適値に切り換える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 像担持体の駆動軸上に慣性回転体を設ける一方、前記像担持体の回転速度を複数段に切り換え可能とする電子写真式画像形成装置において、前記慣性回転体を複数設け、前記像担持体の回転速度に応じてそのうちのいくつかを選択的に前記駆動軸と一体的に回転させたりさせなかったり切り換える接離手段を備えてなる、電子写真式画像形成装置。 【請求項2】 前記慣性回転体として、同一外径の第1フライホイールと第2フライホイールとを設け、それらを前記駆動軸上に近接して取り付けてなる、請求項1に記載の電子写真式画像形成装置。 【請求項3】 前記接離手段として電磁クラッチを備えてなる、請求項1、又は2に記載の電子写真式画像形成装置。 【請求項4】 前記慣性回転体として、前記駆動軸上に固定する第1フライホイールとその外周に設けるリング状の第2フライホイールとを備え、その第2のフライホイールを板状のフランジを介して前記駆動軸に取り付けてなる、請求項1に記載の電子写真式画像形成装置。 【請求項5】 前記フランジを磁性材料でつくり、前記駆動軸上に回転自在に設け、前記第1フライホイールで、前記フランジを吸引する電磁石を支持してなる、請求項4に記載の電子写真式画像形成装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に係り、特にそのうち帯電・書込み・現像・転写・クリーニングの電子写真プロセスを繰り返して像担持体上に形成した画像を転写して最終的に、用紙・OHPシート等の記録媒体に画像を記録する電子写真式画像形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の画像形成装置にあっては、駆動モータの回転を伝達して像担持体とともに、たとえば現像装置やクリーニング装置なども駆動する。このため、現像装置やクリーニング装置などにトルク変動があると、それが影響して像担持体に回転ムラを生ずる場合があった。 【0003】回転ムラを生ずると、像担持体上の画像に乱れを生じたり、記録媒体への転写の際に乱れを生じたりするなどの問題があった。 【0004】特に、カラー複写機やカラープリンタなどのハーフトーン画像を形成する画像形成装置にあっては、感光体などの回転駆動性能の向上、つまり回転ムラの低減が必須のものとなっており、いかにして回転ムラを高い精度で抑えるかが重要な課題となっている。 【0005】そこで、従来の画像形成装置にあっては、例えば像担持体の駆動軸にフライホイールとよばれる慣性回転体を取り付けたり、像担持体回転駆動用のギア等を高性能化させたりして、像担持体の回転ムラを防止していた。 【0006】 【解決しようとする課題】ところで、このような画像形成装置では、像担持体の駆動軸の回転方向で振動を発生することがあるが、フライホイールを用いる場合、例えば、その振動が主に数十Hzから数百Hz等の周波帯域の場合には、回転ムラが効果的に低減される反面、その振動が数Hzから十数Hz等の低周波帯域では回転ムラの低減効果が半減してしまう、といった不都合を生じている。 【0007】一方、また、例えばカラー画像形成装置にあっては、■高い生産性を得るために、画像品質を落とす反面、画像形成速度を速くする高速モードと、■画像品質を上げるために画像形成速度を遅くする低速モードなどのように複数の速度モードを備えたものがある。 【0008】ところが、このような複数の速度モードを備えた画像形成装置にあっては、回転速度が変化すると、回転ムラの低減効果が得られる範囲も変わってくるので、低減効果が得られる範囲をいずれかの速度モードに優先させるか、或いは回転速度に応じた慣性質量のチューニングを毎回行うことが必要となる。しかし、全ての速度モードに最適なチューニングを施すことは、現実には困難であった。 【0009】そこで、この発明は、上記した事情に鑑み、複数の速度モードを備えた画像形成装置であっても、それぞれの速度モードに対して、回転ムラの低減効果が得られ、延いては良好な画質が提供できるようにすることを目的とする。 【0010】請求項2に係る発明によれば、そのような画像形成装置をコンパクトにまとめることを目的とする。 【0011】請求項3及び5に係る発明は、速度モードに応じ、電気的に速やかに慣性力を変更させることができるようにすることを目的とする。 【0012】請求項4に係る発明は、駆動軸の軸方向のスペースに余裕がなくても、慣性質量の変更が可能となるようにすることを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】このため、この請求項1に係る発明は、像担持体の駆動軸上に慣性回転体を設ける一方、像担持体の回転速度を複数段に切り換え可能とする電子写真式画像形成装置において、慣性回転体を複数設け、像担持体の回転速度に応じてそのうちのいくつかを選択的に駆動軸と一体的に回転させたりさせなかったり切り換える接離手段を備えてなる、ことを特徴とする。 【0014】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、慣性回転体として、同一外径の第1フライホイールと第2フライホイールとを設け、それらを駆動軸上に近接して取り付けてなる、ことを特徴とする。 【0015】請求項3に係る発明は、請求項1、又は2に記載の発明において、接離手段として電磁クラッチを備えてなる、ことを特徴とする。 【0016】請求項4に係る発明は、請求項1に記載の発明において、慣性回転体として、駆動軸上に固定する第1フライホイールとその外周に設けるリング状の第2フライホイールとを備え、その第2のフライホイールを板状のフランジを介して駆動軸に取り付けてなる、ことを特徴とする。 【0017】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の発明において、フランジを磁性材料でつくり、駆動軸上に回転自在に設け、第1フライホイールで、フランジを吸引する電磁石を支持してなる、ことを特徴とする。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につき、添付図面を参照しながら説明する。図1は、この発明に係る電子写真式画像形成装置における要部の概略構成図である。 【0019】図中、符号10は、像担持体であるドラム状の感光体である。感光体10の上側には、感光体10と対向してそれと平行に帯電チャージャ11を備える。その帯電チャージャ11から感光体10の回転方向に、その感光体10のまわりには、順に現像器12、転写チャージャ13、クリーニング器14などを設ける。 【0020】また、帯電チャージャ11の上には、書込み器15を配置する。また、クリーニング器14の左には、定着器16を設置する。 【0021】そして、感光体10の回転とともに、帯電チャージャ11でバイアス電圧を印加して表面を一様に帯電し、書込み器15で書込み光を照射して光書込みを行い、感光体10の表面上に静電潜像を形成する。 【0022】続いて、さらなる感光体10の回転とともに、現像器12で潜像部分にトナーを付着して可視像化し、感光体10上にトナー画像を形成する。その後、転写チャージャ13でバイアス電圧を印加し、感光体10の下側に搬送されてきた、用紙等の記録媒体17にそのトナー画像を転写する。 【0023】画像転写後の感光体10表面は、クリーニング器14で残留トナーを除去して清掃し、その後、例えば不図示の除電ランプで除電し、帯電から始まる再度の画像形成に備える。 【0024】一方、画像転写後の記録媒体17は、定着器16へと搬送してその定着器16で転写画像を定着した後、図示しない排出ローラで画像形成装置本体外へ排出して例えば排紙トレイ上にスタックする。 【0025】図2には、上述した画像形成装置において、感光体10の駆動軸に沿った縦断面を示す。図2から判るとおり、感光体10は、駆動軸22に取り付けられる。駆動軸22には、図示外の駆動モータからの駆動力を伝達する駆動ギア列25と、慣性回転体である第1、第2のフライホイール26、27と、接離手段を構成する電磁クラッチ29とを備えている。 【0026】駆動軸22は、画像形成装置本体の前後に設けた一対の側板24a、24bに、前者には軸受け23aを介し、後者には軸受け23b、23c及びホルダ23dを介して取り付けられており、駆動ギア列25を介してモータからの駆動回転力で回転するようになっている。 【0027】駆動ギア列25は、モータ側からの駆動力で回転する駆動側ギア25aと、駆動軸22に上に固定され、この駆動ギア25aからの駆動力を伝達して駆動軸22を回転駆動する従動側ギア25bとを備えている。 【0028】第1フライホイール26は、固有の質量m1を有する略円盤状のものからなり、駆動軸22にネジで固定されて常時一体に回転するようになっている。なお、この質量m1は、後述する第1速度(ω1)で感光体10とともにこの第1フライホイール26を高速回転させた場合に、その回転ムラを効果的に減ずることができる大きさとなっている。 【0029】一方、第2フライホイール27は、第1フライホイール26と略同一外径の円盤状のものからなり、第1フライホイール26の軸端側に第1フライホイール26と近接して設けられている。この第2フライホイール27は、固有の質量m2を有しており、軸受け28及び回転電磁クラッチ29を介して駆動軸22に取り付けてある。なお、この質量m2は、後述する第2速度(ω2)で感光体10及び第1フライホイール26とともにこの第2フライホイール27を低速回転させた場合に、その回転ムラを効果的に減ずることができる大きさとなっている。 【0030】電磁クラッチ29は、電磁力によって第2フライホイール27の慣性力を感光体10に追加的に作用させるものであり、例えば、図示外のモード設定スイッチの操作に応じて、オフでの「切断状態」とオンでの「接続状態」とが切り換えられるようになっている。また、この例の電磁クラッチ29は、外輪部29aと内輪部29bとの間に介装されており、外輪部29aが第2フライホイール27に固着されている。一方、内輪部29bは、駆動軸22にネジで固定されている。なお、このモード設定スイッチは、第1速度(ω1)で駆動軸22と感光体10を高速回転させて高速画像形成するときには第1モードに、また第2速度(ω2、但しω1>ω2)で駆動軸を低速回転させて高画質画像形成するときには第2モードに、それぞれ設定するようになっている。 【0031】次に、この例の作用について説明する。例えば、第1(高速)モードに設定させた場合には、電磁クラッチ29と図示外の電源との間が「非導通状態」になっており、内輪部29bから外輪部29aへの動力の伝達が「切断状態」となっている。 【0032】ここで、例えば、図示外のスタートボタンをオンして、画像形成装置を作動させたとする。すると、モータ側の回転駆動力が駆動ギア列25を介して駆動軸22に伝達し、駆動軸22が回転する。このため、この駆動軸22と一体に固定された第1フライホイール26も同一角速度で回転する。 【0033】一方、第2フライホイール27は、第1フライホイール26側が軸受け28を介して駆動軸22に取り付けられており、回転フリーとなっている。また、第2フライホイール27の軸端側には、外輪部29aが固着されており、駆動軸22に対して回転フリーの状態にある。さらに、この外輪部29aと電磁クラッチ29を挟んで対向する内輪部29bは、駆動軸22に螺着されているので駆動軸22と一体に回転するが、電磁クラッチ29が「切断状態」にあるので、内輪部29bの回転動作が外輪部29aを介して第2フライホイール27に伝達されることはない。 【0034】従って、「非導通状態」の場合には、第2フライホイール27に回転力が伝達せず、その慣性力が感光体10に作用することはない。つまり、感光体10には第1フライホイール26による慣性力のみが作用する。これにより、第1速度(ω1)で感光体10を高速回転させて高速画像形成する場合には、第1フライホイール26の慣性力のみで回転ムラを低減させることができるので、高速画像形成を行う場合であっても、画質の向上が図れるようになる。 【0035】一方、第2(高画質)モードに設定されている場合には、電磁クラッチ29と図示外の電源との間が「導通状態」になっており、内輪部29bから外輪部29aへの動力の伝達が「接続状態」となっている。 【0036】ここで、例えば、スタートボタンをオンして、画像形成装置を作動させたとする。この場合、第1フライホイール26は、先程の速度モードと同様に、電磁クラッチ29の「導通」、「非導通」に拘わらず、駆動軸22と一体に同一角速度で回転する。 【0037】一方、第2フライホイール27は、第1フライホイール26側が軸受け28を介して駆動軸22に取り付けられており、回転フリーとなっているものの、第2フライホイール27の軸端側は、電磁クラッチ29が「接続状態」にあるので、内輪部29bの回転動作が外輪部29aを介して第2フライホイール27に伝達される。 【0038】従って、電磁クラッチ29が「導通状態」の場合には、第2フライホイール27も回転力するので、その慣性質量が感光体10に作用する。その結果、この感光体10には、大きな慣性力が作用することとなる。これにより、第2速度(ω2)で感光体10を低速回転させて高画質画像形成する場合には、第1フライホイール26と第2フライホイール27との双方の慣性力で回転ムラを低減させることができるようになるので、さらに良好な画質のものが安定して得られるようになる。 【0039】次に、この発明に係る第2例について説明する。この例において、第1例と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。 【0040】図3には、この第2例の感光体10の駆動軸に沿った縦断面を示す。図3から判るとおり、感光体10が取り付けられている駆動軸22には、図示外のモータからの駆動力を伝達する駆動ギア列25の他に、慣性回転体である第1、第2フライホイール30、34と接離手段を構成する電磁石31とを備えている。 【0041】第1フライホイール30は、固有の質量m3を有するとともに外径寸法Dを有する略円盤状のものから構成されており、ネジで駆動軸22に固定して一体に取り付けられている。なお、この質量m3は、第3速度(ω3)で感光体10とともにこの第1フライホイール30を高速回転させた場合に、その回転ムラを効果的に減ずることができる大きさとなっている。 【0042】また、この第1フライホイール30には、図4に示すように、駆動ギヤ列25と反対側の側面30b(図4参照)から穿設させた磁石室30aを同心円上に複数有している。この磁石室30aには、それぞれ電磁石31の一方の端面31aが固設されており、巻装されたコイル31cにより発生する磁力F1によって、反対の側面31bにフランジ32を吸着させることができるようになっている。 【0043】一方、第2フライホイール34は、図3に示すように、固有の質量m4を有しており、第1フライホイール30よりも駆動軸22の軸端部寄りに、軸受け33及びフランジ32を介して取り付けられている。この第2フライホイール34は、リング状を有しており、第1フライホイール30に対して一定の隙間を保持して軸端側から外挿させるため、内径寸法が第1フライホイール30の外径寸法よりも大きく形成されている。なお、この質量m4は、第4速度(ω4)で感光体10及び第1フライホイール30とともにこの第2フライホイール34を低速回転させた場合に、その回転ムラを効果的に減ずることができる大きさとなっている。 【0044】なお、フランジ32は、例えば鉄鋼系などの磁性体を使用して薄い円板状に形成されており、軸受け33と一体に取り付けられている。これにより、フランジ32は駆動軸22に対して回転フリーの状態となっている。 【0045】また、駆動軸22の軸端部には、第1フライホイール30の側面30b(図4参照)と軸受け33との間に、スプリングワッシャ35を介装させており、そのばね力F2(但し、F1>F2)で軸受け33が常時軸端方向に向けて押出されている。そして、駆動軸22の軸端部寄りには、例えばワッシャ36などの適宜の抜け止め部材が取り付けられており、これにより第2フライホイール34が駆動軸22から抜け落ちるのを防止している。電磁石31に通電すると、フランジ32を吸引し、図5に示すように、その抜け止め部材との間にスラスト方向にhの隙間が形成されるようになっている。 【0046】次に、この例の作用について説明する。例えば、図示外のスタートボタンをオンして、画像形成装置を作動させたとする。すると、モータ側の回転駆動力が駆動ギア列25を介して駆動軸22に伝達し、駆動軸22が回転する。このため、この駆動軸22と一体に固定された第1フライホイール26も同一角速度で回転する。 【0047】ここで、例えば、第1(高速)モードに設定されている場合には、電磁石31は、図示外の電源との間が「非導通状態」になっており、磁力を発生していない。そのため、第2フライホイール34を取り付けているフランジ32には、スプリングワッシャ35のばね力F2のみが作用して、第1フライホイール30から引き離されている。また、そのフランジ32は、軸受け33を介在させて駆動軸22に取り付けてあるので、駆動軸22からの回転駆動力が伝達されることもない。 【0048】従って、駆動軸22が回転しても、第2フライホイール34には、その回転力が伝達されないから、第2フライホイール34には慣性力が発生することがない。その結果、駆動軸22には、第1フライホイール30による慣性力のみが作用する。これにより、第3速度(ω3)で感光体10を高速回転させて高速画像形成する場合には、第1フライホイール30の慣性力で回転ムラを低減させることができるので、高速画像形成を行う場合であっても、画質の向上が図れるようになる。 【0049】一方、第2(高画質)モードに設定されている場合には、電磁石31と図示外の電源との間が「導通状態」になっており、磁力F1が発生している。そして、この電磁石31に対向するフランジ32は、磁性体で形成されているから、フランジ32が磁力F1で引き寄せられて電磁石31の側面31bに吸着する。その結果、第1フラウホイール30と第2フライホイール34とは一体となって大きな慣性質量で駆動軸22の回りを回転する。これにより、電磁石31が「非導通状態」の場合に比べて、大きな慣性力を発生させることができる。 【0050】従って、第4速度(ω4)で感光体10を低速回転させて高画質画像形成する場合には、第1フライホイール30と第2フライホイール34との双方の慣性力で回転ムラを低減させることができるようになるので、さらに良好な画質のものが安定して得られるようになる。 【0051】なお、上述した例では、像担持体として、ドラム状の感光体10を用いた電子写真式画像形成装置に適用し、その感光体10の中心軸である駆動軸の回転ムラを除去する場合について説明した。しかし、この発明は、像担持体としてベルト状の感光体を用いた電子写真式画像形成装置において、その感光体を掛け回して該感光体を回転搬送する駆動軸の回転ムラを除去する場合にも適用することができる。 【0052】また、電子写真式カラー画像形成装置にあっては、感光体上に形成した単色画像を逐次転写して中間転写体上に合成カラー画像を形成し、その合成カラー画像を転写して用紙等に記録を行うが、そのようなカラー画像形成装置にも同様に適用し、像担持体である感光体や中間転写体の回転ムラをなくすことができる。高速モードと低速モードとを有するものがほとんどであるから、この種のカラー画像形成装置にあっては、特に有用である。 【0053】 【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によれば、慣性回転体を複数設け、像担持体の回転速度に応じてそのうちのいくつかを選択的に駆動軸と一体的に回転させたりさせなかったり切り換える接離手段を備えるから、例えば、像担持体を少なくとも2種類の速度モードに切り換えて回転駆動させる際に、その速度モードに応じて最適な慣性力を像担持体へ作用させることができるようになっている。従って、複数の速度モードを備えた画像形成装置であっても、それぞれの速度モードに対して、回転ムラの低減効果が得られ、延いては良好な画質が提供できるようになる。 【0054】請求項2に係る発明によれば、慣性回転体として、同一外径の第1フライホイールと第2フライホイールとを設け、それらを駆動軸上に隣接して取り付けるから、画像形成装置をコンパクトにまとめることができる。 【0055】請求項3に係る発明によれば、接離手段として電磁クラッチを備え、また請求項5に係る発明によれば、フランジを磁性材料でつくり、駆動軸上に回転自在に設け、第1フライホイールで、フランジを吸引する電磁石を支持するから、速度モードに応じ、電気的に速やかに、かつ、確実に、慣性力を変更させることができ、信頼度の高いものが提供できる。しかも、請求項3に係る発明によれば、加えて、接離手段に電磁クラッチを使用しており、例えば、駆動軸や慣性回転体の材料には、電磁石を使用する場合のような磁性体を使用する必要がないから、これらに使用する材質の選択自由度が高まり、好都合である。 【0056】さらに、請求項4に係る発明によれば、慣性回転体として、駆動軸上に固定する第1フライホイールとその外周に設けるリング状の第2フライホイールとを備え、その第2のフライホイールを板状のフランジを介して駆動軸に取り付けている。従って、これらの慣性回転体が双方の厚みの範囲内で設置できるから、駆動軸の軸方向のスペースに余裕がない狭いスペースにコンパクトに収まるから、像担持体の駆動装置の小型化、延いては画像形成装置の小型化に有効である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
|
| 【出願日】 |
平成12年3月16日(2000.3.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074310 【弁理士】 【氏名又は名称】中尾 俊介
|
| 【公開番号】 |
特開2001−265166(P2001−265166A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−73696(P2000−73696) |
|