| 【発明の名称】 |
画像形成装置における定着装置のクリーニング方法及びクリーニング装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】西埜植 一紀
【氏名】山田 哲也
【氏名】藤本 善久
【氏名】大西 泰造
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| 【要約】 |
【課題】画像形成装置内において特別なスペースを占めることなく、これにより小型化への要求に応じることが可能な、また、コストを上げることなく、効率のよい定着装置のクリーニング方法又は装置を提供することを課題とする。
【解決手段】この画像形成装置における定着装置28のクリーニング方法では、搬送される記録シートSが上記定着装置28の定着回転体対14と定着装置28の上流側に配置された上流側記録シート給送装置16との両方に保持されている状態の時に、上流側記録シート給送装置16が記録シートSを搬送する速度を、定着回転体対14が記録シートSを搬送する速度よりも遅くし、且つ、上流側記録シート給送装置16が記録シートSを搬送する搬送力を、定着回転体対14が記録シートSを搬送する搬送力よりも強くして、定着回転体対14と記録シートSの間に滑りを生じさせることによりクリーニングする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像形成装置における定着装置のクリーニング方法であって、搬送される記録シートが上記定着装置の定着回転体対と上記定着装置の上流側に配置された上流側記録シート給送装置との両方に保持されている状態の時に、上記上流側記録シート給送装置が上記記録シートを搬送する速度を、上記定着回転体対が上記記録シートを搬送する速度よりも遅くし、且つ、上記上流側記録シート給送装置が上記記録シートを搬送する搬送力を、上記定着回転体対が上記記録シートを搬送する搬送力よりも強くして、上記定着回転体対と上記記録シートの間に滑りを生じさせることにより上記定着回転体対をクリーニングすることを特徴とする定着装置のクリーニング方法。 【請求項2】 画像形成装置における定着装置のクリーニング方法であって、搬送される記録シートが上記定着装置の定着回転体対と上記定着装置の下流側に配置された下流側送り回転体対との両方に保持されている状態の時に、上記下流側送り回転体対が上記記録シートを搬送する速度を、上記定着回転体対が上記記録シートを搬送する速度よりも速くし、且つ、上記下流側送り回転体対が上記記録シートを搬送する搬送力を、上記定着回転体対が上記記録シートを搬送する搬送力よりも強くして、上記定着回転体対と上記記録シートの間に滑りを生じさせることにより上記定着回転体対をクリーニングすることを特徴とする定着装置のクリーニング方法。 【請求項3】 画像形成装置における定着装置のクリーニング方法であって、搬送される記録シートが上記定着装置の定着回転体対と上記定着装置の上流側に配置された記録シート停止手段との両方にまたがる位置に搬送された時に、上記記録シート停止手段が上記記録シートを停止させる力が、上記定着回転体対が上記記録シートを搬送する搬送力よりも強くされており、且つ、上記記録シート停止手段を動作させて上記記録シートを停止させる一方、上記定着回転体対の搬送を継続させ、上記定着回転体対と上記記録シートの間に滑りを生じさせることにより上記定着回転体対をクリーニングすることを特徴とする定着装置のクリーニング方法。 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに記載された定着装置のクリーニング方法において、上記定着装置のクリーニング時には、上記画像形成装置が扱うことのできる最大幅の記録シートが使用されることを特徴とする定着装置のクリーニング方法。 【請求項5】 画像形成装置における定着装置のクリーニング装置であって、上記定着装置に設けられて、記録シートを定着しながらこれを搬送するための定着回転体対と、上記定着回転体対の上流側に設けられ、上記記録シートの搬送を停止させるための記録シート停止手段と、を備えており、搬送される記録シートが定着回転体対と上記記録シート停止手段との両方にまたがる位置に搬送された時に、上記記録シート停止手段は、上記定着回転体対が上記記録シートを搬送する搬送力よりも強い力で上記記録シートの搬送を停止させるものであり、且つ、上記定着回転体対は、このとき上記記録シートの搬送を継続するものであって、上記定着回転体対と上記記録シートの間に生じる滑りによって上記定着回転体対がクリーニングされるものであることを特徴とする定着装置のクリーニング装置。 【請求項6】 請求項5に記載された定着装置のクリーニング装置において、上記定着装置のクリーニング時には、上記画像形成装置が扱うことのできる最大幅の記録シートが使用されることを特徴とする定着装置のクリーニング装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンター等の電子写真方式等による画像形成装置における定着装置のクリーニング方法及びクリーニング装置に関する。 【0002】 【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置等では、記録紙にトナーが静電的に吸着されることにより形成されたトナー像は、定着装置によって熱と圧力が加えられ記録シートに固定される。 【0003】定着装置は、通常、加熱手段を有する加熱定着ローラと圧力を付与するための加圧定着ローラを有しており、加熱定着ローラと加圧定着ローラとの間を記録紙が通過させられる間に定着が行われる。 【0004】このとき、トナーの一部や発生した紙粉が加熱定着ローラや加圧定着ローラに付着して、定着が良好に行われなくなるので、加熱定着ローラ又は加圧定着ローラはクリーニング装置により定期的又は不定期的にクリーニングが施される。 【0005】従来、上記定着装置のローラは専用のクリーニングローラ又はクリーニングパッドを摺接することによりローラ面をクリーニングする方式、専用のクリーニングシートをローラ間に通す方式等が一般的に用いられる。 【0006】ところが、上記クリーニングローラ又はクリーニングパッドを用いる方式のような専用の装置を設けるものでは、その装置のためのスペースが必要となるため、画像形成装置を要求に応じて小型化することが困難になってきている。 【0007】また、そこで用いられるクリーニングローラ又はクリーニングパッドは摩耗や汚れが付着するため適宜の期間毎に交換をするといった専門業者のメンテナンスが必要とされるという問題があった。 【0008】一方、クリーニングシートを用いるものでは、専門の業者までは必要とされないけれど、クリーニングシートを購入し、これを画像形成装置に装填しユーザ自身でクリーニング作業をするというユーザ側の負担が大きくなるという問題がある。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、画像形成装置内において特別なスペースを占めることなく、これにより小型化への要求に応じることが可能な、また、コストを上げることなく、効率のよくした定着装置のためのクリーニング方法又は装置を提供することを課題とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の、定着装置のクリーニング方法及び同クリーニング装置は、以下の解決手段によって、上記課題を解決する。すなわち、第1番目の発明の画像形成装置における定着装置のクリーニング方法は、搬送される記録シートが上記定着装置の定着回転体対と上記定着装置の上流側に配置された上流側記録シート給送装置との両方に保持されている状態の時に、上記上流側記録シート給送装置が上記記録シートを搬送する速度を、上記定着回転体対が上記記録シートを搬送する速度よりも遅くし、且つ、上記上流側記録シート給送装置が上記記録シートを搬送する搬送力を、上記定着回転体対が上記記録シートを搬送する搬送力よりも強くして、上記定着回転体対と上記記録シートの間に滑りを生じさせることにより上記定着回転体対をクリーニングするクリーニング方法である。 【0011】第2番目の発明の画像形成装置における定着装置のクリーニング方法は、搬送される記録シートが上記定着装置の定着回転体対と上記定着装置の下流側に配置された下流側送り回転体対との両方に保持されている状態の時に、上記下流側送り回転体対が上記記録シートを搬送する速度を、上記定着回転体対が上記記録シートを搬送する速度よりも速くし、且つ、上記下流側送り回転体対が上記記録シートを搬送する搬送力を、上記定着回転体対が上記記録シートを搬送する搬送力よりも強くして、上記定着回転体対と上記記録シートの間に滑りを生じさせることにより上記定着回転体対をクリーニングするクリーニング方法である。 【0012】第3番目の発明の画像形成装置における定着装置のクリーニング方法は、搬送される記録シートが上記定着装置の定着回転体対と上記定着装置の上流側に配置された記録シート停止手段との両方にまたがる位置に搬送された時に、上記記録シート停止手段が上記記録シートを停止させる力が、上記定着回転体対が上記記録シートを搬送する搬送力よりも強くされており、且つ、上記記録シート停止手段を動作させて上記記録シートを停止させる一方、上記定着回転体対の搬送を継続させ、上記定着回転体対と上記記録シートの間に滑りを生じさせることにより上記定着回転体対をクリーニングするクリーニング方法である。 【0013】第4番目の発明の画像形成装置における定着装置のクリーニング方法は、第1乃至第3番目の発明のクリーニング方法において、更に、上記定着装置のクリーニング時には、上記画像形成装置が扱うことのできる最大幅の記録シートが使用されるクリーニング方法である。 【0014】第5番目の発明の画像形成装置における定着装置のクリーニング装置は、上記定着装置に設けられて、記録シートを定着しながらこれを搬送するための定着回転体対と、上記定着回転体対の上流側に設けられ、上記記録シートの搬送を停止させるための記録シート停止手段と、を備えており、搬送される記録シートが定着回転体対と上記記録シート停止手段との両方にまたがる位置に搬送された時に、上記記録シート停止手段は、上記定着回転体対が上記記録シートを搬送する搬送力よりも強い力で上記記録シートの搬送を停止させるものであり、且つ、上記定着回転体対は、このとき上記記録シートの搬送を継続するものであって、上記定着回転体対と上記記録シートの間に生じる滑りによって上記定着回転体対がクリーニングされるクリーニング装置である。 【0015】第6番目の発明の定着装置のクリーニング装置は、第5番目の発明のクリーニング装置において、上記定着装置のクリーニング時には、上記画像形成装置が扱うことのできる最大幅の記録シートが使用されるクリーニング装置である。 【0016】これらの発明では、上記構成により記録シートが定着装置の定着回転体対に対して滑るので、定着回転体の方から見れば、定着回転体対は記録シートにより拭かれることになる。このような作用により、定着回転体対、ひいては、定着装置にはクリーニングが施されることになる。 【0017】このようして、画像形成装置内において特別なスペースを占めることなく、これにより小型化への要求に応じることが可能な、また、コストを上げることなく、効率のよい定着装置のためのクリーニング方法又は装置が提供される。 【0018】第4及び第6番目の発明においては、更に、画像形成装置において使用できる最大幅の記録シートが使用されることにより、定着装置の幅の最大限がクリーニングされる。 【0019】 【発明の実施の形態】図1は本発明が適用されている画像形成装置の実施の形態の一例を模式的に示す説明図である。 【0020】画像形成装置として、電子写真方式の複写機、プリンター、ファクシミリ装置を挙げることができ、このような画像形成装置1は、感光体ドラム21、その周りに配置された除電装置22、感光体ドラム21用のクリーナ23、帯電装置24、露光装置25、現像装置26、及び、転写装置27を備えている。感光体ドラム21は導電性(例えば金属製)の円筒とその円筒面外周の感光体層から構成されており、感光体層は通常(光が照射されないとき)は絶縁性を、また、光が照射されると導電性を示す材料である。 【0021】感光体ドラム21が矢印に示されるように回転して、その周囲に配置された帯電装置24の前を通過するとき帯電装置24は感光体ドラム21の感光体層表面を帯電させる。帯電した感光体層が感光体ドラム21の回転につれて露光装置25の前面に至ると、形成しようとする像に応じた光が照射される。この露光装置25は、原稿の画像光を光学的に導いて、感光体ドラム21の表面に結像させるアナログタイプのものであっても、予め得られている画像データ又はスキャナーによって読みとられた画像データに基づいてレーザー、LED等により発せられた光を画素ごとに照射するデジタルタイプのものであってもよい。 【0022】感光体層に光が照射されると、感光体層は導電性を発現するので、その表面の帯電電荷は、導電性(金属等)の円筒へと移動し、感光体層表面の電荷が失われる。 【0023】露光装置25は形成しようとする画像に応じた光を感光体ドラム21の感光体層に照射するので、光が照射された部分と照射されなかった部分とでは帯電の状況が異なる状態が生じる、つまり、視覚的には認識できない潜像が形成される。 【0024】潜像が形成された部分は感光体ドラム21の回転により現像装置26の前面に移動する。現像装置26は帯電した紛状のトナーを感光体ドラム21の表面に供給する。供給されたトナーは帯電状態(つまり、潜像)に応じて感光体層の表面に静電的に吸着され、このトナーによって視覚的にとらえられる像が形成(現像)される。 【0025】こうして形成されたトナー像は、感光体ドラム21の回転につれて転写装置27にまで運ばれる。一方、給紙カセット32に積み重ねられた記録シートSは最上部から取り出され、感光体ドラム21の回転によるトナー像の移動と同期するように転写装置27にまで搬送される。転写装置27では記録シートSの背面から静電場がかけられ、この静電場によってトナー像は感光体層表面から記録シート上に移動する。こうして転写が行われる。 【0026】トナー像が転写された記録シートSは定着装置28に搬送され、ここで定着され、排紙ローラ対9を経て排紙トレー33に排出される。 【0027】一方、トナー像が記録シートSへと転写された感光体ドラム21は更に回転を続け、感光体層の表面に残された帯電電荷が除電装置22により取り除かれ、更に、クリーナ23によって、トナーがわずかに残されている感光体ドラム21の表面が清掃され、次のサイクルのための帯電に備えられる。 【0028】転写装置27によりトナーが転写された記録シートSは静電的に吸着されているだけであるから、時間とともに電荷が散逸すると吸着力もまた消失する。このため定着装置28は熱と圧力を加えることによりこのトナー(像)を記録シートSに固定する。 【0029】図2は、本発明の第1の実施例を模式的に説明するための要部断面図である。 【0030】定着装置28はハロゲンランプ等の加熱手段を内部に有する定着加熱回転体11、不図示の付勢手段により下方から押圧される定着加圧回転体12、その他定着加熱回転体11の表面に離型剤であるオイルを塗布するオイル塗布装置(不図示)等を備えている。また、定着加熱回転体11と定着加圧回転体12とで定着回転体対14が構成される。 【0031】なお、この実施の形態では、第1乃至第3の実施例において、定着加熱回転体11を使用した定着装置に基づいて本発明が説明されるが、クリーニングが必要とされる定着装置の他の形式、例えば定着加熱回転体11に相当する回転体にベルトを掛け渡し、このベルトを加熱することにより記録紙に熱を加えるようにした公知のベルト式定着装置(このような形式の場合、ベルトも定着回転体ということができる)、等に対しても適用可能である。 【0032】その場合、上記定着加熱回転体11には定着ベルトが掛け渡されているものとして、またこの定着ベルトがクリーニングの対象となるものとして理解される。 【0033】また、図1の例は、モノクロの画像形成装置について示されているが、タンデム形式、4サイクル形式等のカラー画像形成装置における定着装置に対しても本明細書に開示する発明であるクリーニング方法又はクリーニング装置が適用可能であることはいうまでもない。 【0034】更に、また、後述する事項から明らかになるが、この定着装置28には通常の定着装置に備えられているようなクリーニングローラ、クリーニングパッド等のクリーニング部材は備えられていない。 【0035】定着加圧回転体12は定着加熱回転体11と協働して記録シートSを搬送するためのニップ部を形成する。上記定着装置28の上流側に記録シート搬送のために上流側送りローラ対13からなる上流側記録シート給送装置16が設置されている。なお、この上流側記録シート給送装置16は、独立の装置として設けることも、あるいは、記録シートSの先端基準を合わせるためのタイミングローラ対や転写を行う転写ローラ対など、もとから画像形成装置が備えている装置を利用することができる。ここでは上流側記録シート給送装置16と定着装置28とで給送定着装置15が構成されている。 【0036】定着装置28の定着回転体対14のクリーニングを行うため画像形成装置1がクリーニングモードに設定されると、上記画像形成装置1は給紙カセット32内にセットされた記録シートSの給紙を行う。給紙された記録シートSの先端が上流側記録シート給送装置16を通過し、定着装置28の定着回転体対14のニップ部に到達した時点で、記録シートSは上流側記録シート給送装置16と定着装置28のニップ部とで同時に保持(把持)された状態になっている。 【0037】この際、上流側記録シート給送装置16が記録シートSを搬送する速度は定着装置28の搬送速度よりも遅く、且つ、上流側記録シート給送装置16の搬送力は定着装置28の搬送力よりも強く設定されている。これは、記録シートSが定着装置28により下流に向かって引っ張られるが上流側記録シート給送装置16がこれに見合うだけの速度で記録シートSを送り出さず、またその上、定着装置28の搬送力の方が弱いので、記録シートSと定着装置28の定着回転体対14との間には相対的に滑りが生じることを意味する。 【0038】このため、記録シートSが相対的滑りを伴いながら定着回転体対14を通過するので、その際、定着回転体対14の表面は記録シートSによって拭かれる、つまり定着回転体対14に対してクリーニングが行われることになる。 【0039】なお、クリーニングモード時に給紙される記録シートSは、定着装置28の幅いっぱいをクリーニングできるように、その画像形成装置1が取り扱うことができる最も幅の広いものが使用される。したがって、図1における複数の給紙カセット32のうち最も幅広の記録シートSが納められたものから記録シートSが給紙される。 【0040】なお、当然ながら、記録シートSが引き裂かれないために、定着装置28の搬送力は、記録シートSの引っ張りに対する強さよりも弱く設定されていなければならない。 【0041】図3は、本発明の第2の実施例を模式的に説明するための要部断面図である。なお、図2において使用されている符号及び部材名は、支障がない限りは共通に使用されており、特に必要ない限りは重複する説明は省略される。 【0042】定着装置28の下流側に記録シートSを搬送するための下流側送り回転体対9が設置されている。この下流側送り回転体対9は、独立の装置として設けることも、あるいは、定着された記録シートSを排紙トレー33に排出するための排紙ローラ対9など、もとから画像形成装置1が備えている装置を利用することもできる。また、ここでは、定着装置28と下流側送り回転体対9とで給送定着装置15が構成されている。 【0043】定着装置28の定着回転体対14のクリーニングを行うため、画像形成装置1がクリーニングモードに設定されると、上記画像形成装置1は給紙カセット32内にセットされた記録シートSの給紙を行う。給紙された記録シートSの先端が定着装置28を通過し、下流側送り回転体対9に到達した時点で、記録シートSは定着装置28のニップ部と下流側送り回転体対9とで同時に保持(把持)された状態になっている。 【0044】この際、下流側送り回転体対9が記録シートSを搬送する速度は定着装置28の搬送速度よりも速く、且つ、下流側送り回転体対9の搬送力は定着装置28の搬送力よりも強く設定されている。これは、記録シートSが下流側送り回転体対9により下流に向かって引っ張られるが定着装置28がこれに見合うだけの速度で記録シートSを送り出さず、またその上、定着装置28の搬送力の方が弱いので、記録シートSと定着装置28の定着回転体対14との間には相対的に滑りが生じることを意味する。 【0045】このため、記録シートSが相対的滑りを伴いながら定着回転体対14を通過するので、その際、定着回転体対14の表面は記録シートSによって拭かれる、つまり定着回転体対14に対してクリーニングが行われることになる。 【0046】なお、このとき記録シートSは第1の実施例と同様に最大幅の記録シートSが使用される。 【0047】図4は、本発明の第3の実施例を模式的に説明するための要部断面図である。なお、図2において使用されている符号及び部材名は、支障がない限りは共通に使用されており、特に必要ない限りは重複する説明は省略される。 【0048】この実施例では、搬送される記録シートSを固定するため、給紙ガイド18とこの給紙ガイド18に向けて記録シートSを押し付ける記録シート押付手段19とからなる記録シート停止手段17が定着装置28の上流側に設けられている。 【0049】定着装置28の定着回転体対14のクリーニングを行うため、画像形成装置1がクリーニングモードに設定されると、上記画像形成装置1は給紙カセット32内にセットされた記録シートSの給紙を行う。給紙された記録シートSの先端が未だ動作していない記録シート停止手段17の間を通過し、定着装置28の定着回転体対14のニップ部に到達した時点で、記録シート停止手段17が動作し、記録シートSを固定する。このとき、定着装置28はそのまま回転を続ける。ところが、記録シート停止手段17が記録シートSを固定する力は定着装置28の搬送力よりも強く設定されており、記録シートSが定着装置28により下流に向かって引っ張られるが上流側では記録シートSが固定されているので、記録シートSと定着装置28の定着回転体対14との間には相対的に滑りが生じる。このため、定着回転体対14の表面は記録シートSによって拭かれる、つまり定着回転体対14に対してクリーニングが行われることになる。 【0050】なお、このとき記録シートSは第1の実施例と同様に最大幅の記録シートが使用される。 【0051】以上、3つの実施例によって示されるように本発明では、定着回転体対14と記録シートSとの滑りによって定着回転体対14の表面が拭かれてクリーニングが行われる。このクリーニングは、画像形成装置1に装填されている通常の記録シートSが用いられ、そのための特別なクリーニングシートを必要としない。もっとも、クリーニング時には、その目的のために作られた特別なクリーニングシートを画像形成装置1に装填し、これによりクリーニングが行われるようにすることも当然に可能ではあるが。 【0052】なお、図1乃至図4は、本発明の理解を助けるためにより簡単に説明したものであるが、画像形成装置及び定着装置を構成する各部材、要素としての装置、及び手段の相対位置関係、向き等は、個々の機能を果たす限りはこれらの図にとらわれることなく自由に配置することができる。 【0053】さらに、このようなクリーニングは、画像形成装置1においてタイマーによって定期的に行うようにすることも、枚数カウンタが一定のプリント枚数をカウントする毎に行うようにすることも、利用者が適宜クリーニングの指令を出すようにすることも可能である。また、更には画像形成装置1に定着回転体対14の汚れの監視装置を設け、汚れが一定のレベルを超えたときに自動的にクリーニングモードに切り替わるようにすることもできる。いずれにしても、程良くクリーニングを行うことで定着装置28を長寿命化することができる。 【0054】更に、専用のクリーニング装置又はクリーニング部材を画像形成装置1内に設ける必要がないので(第1、2の実施例)、又は、きわめて簡単な小型の装置である記録シート停止手段17を設ければ済むので(第3の実施例の場合)、定着装置28及びこれを用いた画像形成装置1の小型化が可能となる。 【0055】更に、専用のクリーニングシートを購入する必要がないので、ユーザーの負担を軽減することができる。 【0056】 【発明の効果】本発明の定着装置のためのクリーニング方法又はクリーニング装置は、画像形成装置内において特別なスペースを占めることなく、クリーニング可能であり、また、これにより小型化への要求に応じることが可能となる。また、これによりコストを上げることなく、効率のよい定着装置のためのクリーニング方法又は装置を提供することができる。 【0057】更に、クリーニング専用のクリーニングローラ又はクリーニングパッドを使用することがないので、これらの交換、メンテナンスの必要がなく、画像形成装置も小型化することができる。 【0058】更に、専用のクリーニングシートを購入する必要がなく、複写又はプリント用紙がそのまま使用可能であるため、ユーザーの経済的負担を軽減することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006079 【氏名又は名称】ミノルタ株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月14日(2000.3.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100108730 【弁理士】 【氏名又は名称】天野 正景 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−265152(P2001−265152A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−71257(P2000−71257) |
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