| 【発明の名称】 |
定着装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】進士 晃
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| 【要約】 |
【課題】定着ローラの外周表面から加熱することにより温度の急速昇温を可能にして上述の従来技術の欠点を簡単な構成でかつ安価に解消できる定着装置を提供する。
【解決手段】定着ローラ1の外側近傍にハロゲンヒータ10を配し、定着ローラ1の回転を利用して定着ローラ1全体を加熱して定着ローラ1の周方向での温度ムラを低減する。ハロゲンヒータ10は転写材Pが侵入する側(転写材Pの搬送方向上流側)に配置し、ハロゲンヒータ10の加熱部がニップ部8の位置まで回転する距離を短くして、加熱部の放熱量を減少させ、定着ローラ1の立ち上がり時間をより短くして高熱効率を実現する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ヒータにより加熱される定着ローラと、該定着ローラに圧接させる加圧ローラとからなり、用紙に転写されたトナー像を熱定着する定着装置において、上記ヒータを上記定着ローラの近傍外側に配置してなることを特徴とする定着装置。 【請求項2】 上記ヒータを、上記定着ローラへの上記転写材の侵入方向上流側配置してなることを特徴とする請求項1の定着装置。 【請求項3】 上記定着ローラの離型層の内面側に、高伝熱材料により形成してなる伝熱層を設けたことを特徴とする請求項1または2の定着装置。 【請求項4】 上記ヒータによる上記定着ローラへの加熱を、該定着ローラを回転させながら温度制御をしつつ行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの定着装置。 【請求項5】 上記ヒータの上記定着ローラを加熱する部分以外を断熱材でシールドしてなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの定着装置。 【請求項6】 上記断熱材の内面に熱反射シートを設けてなることを特徴とする請求項5の定着装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複写装置等の画像形成装置に用いる定着装置に関し、特に転写材上のトナー像を加熱、加圧することによって転写材上に定着させる定着装置に関する。 【0002】 【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、電子写真方式のプリンタや複写機においては、帯電させた感光体ドラムを光照射して感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、これにトナーを付着させて現像を行い、現像したトナー像を転写材に転写し、その後にヒートローラ方式の定着装置が熱と圧力でトナー像を記録紙に定着させるというものが一般に採用されている構成である。 【0003】このような方式のプリンタや複写機において用いるヒートローラとしては、アルミニウム等の金属製のローラにハロゲンランプヒータ等の熱源を内蔵したものが多い。このローラは、ヒータによって空気層を介して金属製のローラ自体を加熱し、加圧ローラとの間に現像された転写材を通してトナーを熱定着する。 【0004】しかしながら、このような構造においては、空気層の熱容量が大きいため、熱効率の面で不利であると共に、空気層は熱絶縁層であるため、ローラー部表面の所定温度までの時間がかかること、また温度制御において、ヒーター熱量の変化に対する温度変化の応答が遅く、鋭敏できめ細かな制御がしにくいこと等の難点がある。 【0005】そこで、上記欠点を解消するために、板状のセラミックヒータを加圧ローラに対向させて配置するとともに、この両者間に耐熱性樹脂からなるフィルムを介在させ、このフィルムをトナー像が転写された記録材と共にセラミックヒータ上に搬送することによってセラミックヒータの発する熱をフィルムを介して記録材上のトナーに伝導させるようにした加熱定着器(フィルム定着)が提案されている。この定着器によれば、セラミックヒータとトナーとの間には耐熱性樹脂からなるフィルムが介在しているだけであるため、ヒートローラ方式に比べて短時間でトナーに伝導させることができる。しかしながら、この加熱定着器は耐熱性樹脂製のフィルムが比較的高価で、しかもセラミックヒータとの摺接によってフィルムが容易に磨耗してしまうことから、フィルムを比較的短時間で新しい物と交換しなければならず、またフィルムをセラミックヒータ上に順次送り込むために複数のローラ等が必要になり、加熱定着器が大型化、複雑化するという欠点を有している。 【0006】また、定着ローラの外周面上に発熱体を設けた方式(特開平7−72752)もあるが、ローラの構成が複雑でコスト高であるという問題を有している。 【0007】本発明は定着ローラの外周表面から加熱することにより温度の急速昇温を可能にして上述の従来技術の欠点を簡単な構成でかつ安価に解消できる定着装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の定着装置のうち請求項1に係るものは、上記目的を達成するために、ヒータにより加熱される定着ローラと、該定着ローラに圧接させる加圧ローラとからなり、用紙に転写されたトナー像を熱定着する定着装置において、上記ヒータを上記定着ローラの近傍外側に配置してなることを特徴とする。 【0009】同請求項2に係るものは、上記目的を達成するために、上記ヒータを、上記定着ローラへの上記転写材の侵入方向上流側配置してなることを特徴とする。 【0010】同請求項3に係るものは、上記目的を達成するために、上記定着ローラの離型層の内面側に、高伝熱材料により形成してなる伝熱層を設けたことを特徴とする。 【0011】同請求項4に係るものは、上記目的を達成するために、上記ヒータによる上記定着ローラへの加熱を、該定着ローラを回転させながら温度制御をしつつ行うことを特徴とする。 【0012】同請求項5に係るものは、上記目的を達成するために、上記ヒータの上記定着ローラを加熱する部分以外を断熱材でシールドしてなることを特徴とする。 【0013】同請求項6に係るものは、上記目的を達成するために、上記断熱材の内面に熱反射シートを設けてなることを特徴とする。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る定着装置の一実施形態を示す断面図、図2は同拡大断面図である。この図は、ローラ軸と垂直方向の断面図である。図中1は定着ローラ、2は加圧ローラ、3はフレーム、4は排紙コロ、5は排紙ローラ、6は搬送ガイド、7は分離爪である。定着ローラ1と加圧ローラ2は圧接しており、熱定着のためのニップ部8を形成している。図中Pは転写材を示す。また図中9は定着装置入り側の通紙方向を示す。 【0015】定着ローラ1の外側近傍にはハロゲンヒータ10が配してある。もちろん、ハロゲンヒータ以外の熱源であっても構わない。また熱源の配置位置は定着ローラ1の立ち上がり時間を短くするために、可能な限り定着ローラ1に近い方がよい。定着ローラ1の内部にヒータを配置した場合に比べて円周方向の温度が均一でなくなるために温度制御が難しくなることが考えられるが、定着ローラ1が回転することを利用して定着ローラ1全体を加熱するので、定着ローラ1の周方向での温度ムラは低減する。 【0016】定着ローラ1は図示せぬ駆動手段によって回転駆動する。したがってハロゲンヒータ10による加熱部分は転写材を搬送すると共に回転し、ハロゲンヒータ10から離れると共に冷却される。このため、加熱部分とニップ部8の配置角度θが大きければ大きいほど、立ち上がり時間は長くなってしまう。そこで、ハロゲンヒータ10は転写材Pが侵入する側(転写材Pの搬送方向上流側)に配置してある。すなわち、ハロゲンヒータ10の加熱部がニップ部8の位置にまで回転する距離が短くなり、加熱部の放熱量が減少し、定着ローラ1の立ち上がり時間がより短くなり、高熱効率が実現する。また、このような位置にハロゲンヒータ10を配置すると、未定着画像の予備加熱としても利用でき、これによって定着時の必要熱量が下がり、ニップ部8の幅を小さくしたり、ハロゲンヒータ10の消費電力を下げたりする等が可能になる。 【0017】定着ローラ1は、図示のように離型層11の内面に高伝熱材料であるアルミニウムや銅で形成した伝熱層12を設けて構成し、ハロゲンヒータ10の電源ONと同時に回転を始動するように制御する。この定着ローラ1の外周に形成される伝熱層12により、ハロゲンヒータ10から局部的に与えられた熱が周方向に伝熱し、上述した定着ローラ1の周方向での温度ムラをさらに低減させている。 【0018】またハロゲンヒータ10は、耐熱性の断熱材13により覆ってあり、耐熱性の熱反射シート14を断熱材13の内面に設けて構成してある。すなわちハロゲンヒータ10を定着ローラ1の外部に設けると、感光体や転写ローラ等の外部ユニットに伝わる熱量が増大して部品劣化や画像障害等を生じさせることも考えられるが、本実施形態では定着ヒータ1の加熱部に対応する部位以外を断熱材13で覆って、このような障害が生じないようにしてある。またハロゲンヒータ10が発生させた熱が集中して定着ローラ1に与えられるようになる。 【0019】 【発明の効果】本発明に係る定着装置は、以上説明してきたように、ヒータを定着ローラ外に配置して定着ローラの外周表面から加熱することにより、熱応答性を速めて定着ローラの急速な昇温を可能とし、従来の定着装置が有していた種々の欠点を簡単な構成かつ安価なコストで解消できるという効果がある。 【0020】請求項2に係る定着装置は、以上説明してきたように、転写材の侵入する側にヒーターを配置することにより、上記共通の効果に加え、定着装置としての立ち上がり時間をより短くすると共に、高熱効率性を実現できるようになるという効果がある。定着ローラ外のヒータによって転写材上の未定着画像を予備加熱して定着時の必要熱量を下げ、ニップ幅を小さくしたり、ヒータの消費電力を下げたりする等を可能にして設計の自由度を大きくできるという効果がある。 【0021】請求項3に係る定着装置は、以上説明してきたように、定着ローラの外周に高伝熱材料により形成した伝熱層を設けることにより、上記共通の効果に加え、局部的に与えられた熱を周方向に伝熱しやすくして定着ローラの温度ムラを小さくすることができるという効果がある。 【0022】請求項4に係る定着装置は、以上説明してきたように、定着ローラを回転させながら加熱することにより、上記共通の効果に加え、さらに定着ローラの周方向の温度ムラを低減できるという効果がある。 【0023】請求項5に係る定着装置は、以上説明してきたように、ヒータの定着ローラ加熱部との対応部位以外を断熱材で覆ってしまうことにより、上記共通の効果に加え、定着ローラの内部にヒータを配置した場合に比べて感光体等の外部ユニットに伝わる熱量が増大して部品劣化や画像障害等の問題を生させる可能性を減らすことができるという効果がある。 【0024】請求項6に係る定着装置は、以上説明してきたように、ヒータからの輻射熱を外部部品やユニット等に与えないようにすることで、上記共通の効果に加え、外部部品等の部品劣化や画像障害をさらに効果的に解決すると共に、ヒータによる発生熱量を集中させて定着ローラに与えることにより高熱効率を実現して省エネルギーを可能にするという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成12年3月21日(2000.3.21) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−265140(P2001−265140A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−77951(P2000−77951) |
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