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【発明の名称】 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
【発明者】 【氏名】杉本 正一

【氏名】勝呂 嘉博

【氏名】植田 英之

【氏名】宮元 聡

【氏名】長谷川 久美

【氏名】内野倉 理

【氏名】梶原 保

【要約】 【課題】中間転写方式の画像形成に用いて好適であり、転写チリ、転写抜け、文字太り、地汚れの発生を効果的に抑制することができ、また流動性の悪化や凝集性の増大による転写不良を生じることなく、高精細、高解像度の画像形成を行うことができるトナー及びそれを用いた画像形成方法を提供する。

【解決手段】トナー担持体上にトナー薄層を形成し、摩擦部材にて該トナーを帯電させ、像担持体上に形成される静電潜像を該トナーで現像し、得られた現像画像を無端状に移動する中間転写体上に一次転写し、該中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写して画像形成する中間転写方式に使用されるトナーにおいて、粒径4.00μm以下のトナー粒子を10個数%以下含有し、かつ粒径4.00〜5.04μmのトナー粒子を19個数%以上含有することを特徴とする静電荷像現像用トナー及び、該静電荷像現像用トナーを使用することを特徴とする画像形成方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トナー担持体上にトナー薄層を形成し、摩擦部材にて該トナーを帯電させ、像担持体上に形成される静電潜像を該トナーで現像し、得られた現像画像を無端状に移動する中間転写体上に一次転写し、該中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写して画像形成する中間転写方式に使用されるトナーにおいて、粒径4.00μm以下のトナー粒子を10個数%以下含有し、かつ粒径4.00〜5.04μmのトナー粒子を19個数%以上含有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
【請求項2】 疎水化されたシリカ微粒子がトナー全重量に対し0.1〜1.2%含有されていることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項3】 酸化チタン微粒子がトナー全重量に対し0.1〜1.4%含有されていることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項4】 疎水化されたシリカ微粒子と酸化チタン微粒子が含有され、添加するシリカ/酸化チタンの比率の関係が0.1≦(シリカ添加量/酸化チタン添加量)≦2.5(重量比)であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項5】 当該トナーを構成する材料の一つであるバインダー樹脂が、ポリオール樹脂であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項6】 トナー担持体上にトナー薄層を形成し、摩擦部材にて該トナーを帯電させ、像担持体上に形成される静電潜像を該トナーで現像し、得られた現像画像を無端状に移動する中間転写体上に一次転写し、該中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写して画像形成する中間転写方式の画像形成方法において、請求項1から5のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーを使用することを特徴とする画像形成方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成技術に関し、詳しくは、トナー担持体上にトナー薄層を形成し、摩擦部材にて該トナーを帯電させるシステムで、中間転写ベルト等の中間転写体を介在させて像担持体から中間転写体上ヘトナー像を転写する一次転写、中間転写体上の一次転写画像を転写材へ転写する二次転写の各転写工程を経て画像形成を行なう中間転写方式の画像形成に用いるトナー及びそれを用いた画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラー画像の複写やプリントが可能な電子写真方式の画像形成装置が実用化されているが、フルカラー画像の転写材への転写方式としては、(1)転写ドラム方式(感光体等の像担持体上に色毎に形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色画像を、転写ドラム上に固定された転写材に順次重ね合わせて転写する方式)、及び(2)中間転写体ダブル転写方式(感光体等の像担持体上に色毎に形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色画像を、中間転写媒体上に順次重ね合わせて転写し、転写されたフルカラーのトナー像を一括して転写材に転写する方式)(以下、中間転写方式ともいう)に大別できるが、ペーパーフリー性や全面コピー可能等の点で、後者の中間転写方式が有利である。
【0003】しかしながら、従来の中間転写方式においては、転写チリや局部的な転写抜け、さらには画像の再現性(ザラツキ、色、ドットの再現性)、画像の長期安定性に関する問題点が指摘され、その解決が強く要望されている。ここで、「転写チリ」とは、一次転写時に像担持体上に形成された可視像が、本来転写されるべき位置に転写されずその周辺部に拡散して転写されてしまい、結果として画像がぼやけてしまう現象であり、特に細線部分で画像のシャープさを損なわせる。「転写抜け」とは、一次転写時又は二次転写時に局部的にトナーが正常に転写されず、最終的な画像媒体である転写紙等の転写材上の画像中に、局部的に全くトナーが転写されず、いわゆる虫喰い状の部分を生ずることをいう。虫喰い状の画像は、面積画像の場合にはある面積を以って転写抜けとなる他、ライン画像の場合にはラインが途切れるように転写抜けを生ずる。
【0004】一方、近年、画像再現性のより高精細化、高解像化が強く望まれている。しかしながら、トナー担持体上にトナー薄層を形成し、摩擦部材にて該トナーを帯電させる一成分現像システムでは長期間、多量枚数の複写、プリントにおいて、トナー粒子の選択的な現像により補給されるトナー粒子の粒度分布が変化し、この結果画像の解像度が低下する問題があった。
【0005】こうした高精細、高解像度の画像を得るために現像方式においては、体積平均粒径が小さく、かつ粒径5μm以下のトナー粒子含有量およびその分布を規定した現像剤が提案されている。これらの提案によれば、粒径5μm以下のトナー粒子は高精細、高解像度の画像を形成するための必須成分であり、この粒径のトナーが感光体上の潜像の現像時に円滑に供給される場合に潜像に忠実であり、潜像からはみ出すことなく再現性に優れた画像が得られるとしている。また潜像周囲のエッジ部の電界強度が中央部よりも高く、そのため潜像内部がエッジ部よりもトナー粒子の付着量が少なくなり、画像が薄くなる傾向が粒径5μm以下のトナー粒子では顕著になるのに対し、粒径5μm以上の中間粒径のトナー粒子の個数%を特定範囲に規定することで、この問題を解決できるとしている。
【0006】しかしながら、小粒径のトナーにするほど高精細、高解像度の画像を形成するのに有利になる反面、流動性が悪くなるとともに凝集性が強くなり、転写不良を引き起こす不具合が生じる。これを回避するために、添加剤を多量に添加すると、今度は感光体汚染やフィルミング、定着性の悪化が生じることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来技術の問題点を解消し、中間転写方式の画像形成に用いて好適であり、転写チリ、転写抜け、文字太り、地汚れの発生を効果的に抑制することができ、また流動性の悪化や凝集性の増大による転写不良を生じることなく、高精細、高解像度の画像形成を行うことができるトナー及びそれを用いた画像形成方法を提供することをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれば、トナー担持体上にトナー薄層を形成し、摩擦部材にて該トナーを帯電させ、像担持体上に形成される静電潜像を該トナーで現像し、得られた現像画像を無端状に移動する中間転写体上に一次転写し、該中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写して画像形成する中間転写方式に使用されるトナーにおいて、粒径4.00μm以下のトナー粒子を10個数%以下含有し、かつ粒径4.00〜5.04μmのトナー粒子を19個数%以上含有することを特徴とする静電荷像現像用トナーが提供される。また、本発明によれば、疎水化されたシリカ微粒子がトナー全重量に対し0.1〜1.2%含有されていることを特徴とする静電荷像現像用トナーが提供される。また、本発明によれば、疎水化されたシリカ微粒子と酸化チタン微粒子が含有され、添加するシリカ/酸化チタンの比率の関係が0.1≦(シリカ添加量/酸化チタン添加量)≦2.5(重量比)であることを特徴とする静電荷像現像用トナーが提供される。また、本発明によれば、当該トナーを構成する材料の一つであるバインダー樹脂が、ポリオール樹脂であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーが提供される。さらに、本発明によれば、トナー担持体上にトナー薄層を形成し、摩擦部材にて該トナーを帯電させ、像担持体上に形成される静電潜像を該トナーで現像し、得られた現像画像を無端状に移動する中間転写体上に一次転写し、該中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写して画像形成する中間転写方式の画像形成方法において、前記静電荷像現像用トナーを使用することを特徴とする画像形成方法が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明の静電荷像現像用トナーは、中間転写方式の画像形成に用いられるもので、4.00μm以下のトナー粒子を10個数%以下含有し、かつ4.00〜5.04μm(4.00μmより大きく、5.04μmより小さい)のトナー粒子を19個数%以上含有することを特徴とする。4.00μm未満のトナー粒子の含有量は、10個数%以下、好ましくは10〜3個数%である。一方、4.00〜5.04μmのトナー粒子の含有量は、19個数%以上、好ましくは19〜25個数%である。4.00μm未満のトナー粒子が10個数%より多いと、高精細、高解像度の画像を形成するのに有利にはなるが、帯電量コントロールが困難になり、また、トナーの流動性を損ない、クリーニング不良やフィルミングの原因となり、さらにはトナー飛散して画像形成装置内部を汚す原因となる。また、4.00〜5.04μmのトナー粒子が19個数%より少ないと、画像のザラツキや色、ドットの再現性が乏しくなり高画質化が達成できない。本発明のトナーの体積平均粒径は、好ましくは5.5〜7.5μm、より好ましくは6.0〜7.3μmであり、また12.7μm以上の粒子の含有量は、好ましくは5体積%以下、より好ましくは2体積%以下である。
【0011】本発明のトナーにおいては、流動性向上剤として疎水化されたシリカ微粒子、酸化チタン微粒子、あるいは両者を併用したものを用いることができる。
【0012】本発明において用いることができる疎水化されたシリカ微粒子としては、HDK H 2000、HDK H 2000/4、HDK H 2050EP、HVK21(以上、ヘキスト)やR972、R974、RX200、RY200、R202、R805、R812(以上、日本アエロジル)、TS720(キャボット)等が挙げられる。シリカ微粒子の添加量は、トナー全重量に対し0.1〜1.2%、好ましくは0.2〜1.0%である。シリカ微粒子が1.2%より多いと転写チリ等の不良が発生し、0.1%より少ないと凝集度が高くなり転写抜けが発生する。
【0013】また、本発明において用いることができる酸化チタン微粒子としては、P−25(日本アエロジル)、STT−30、STT−65C−S(以上、チタン工業)、TAF−140(富士チタン工業)、MT−150W、MT−500B、MT−600B(以上テイカ)等が挙げられ、特に疎水化処理された酸化チタン微粒子としては、アナターゼ型やルチル型の結晶性のものや無結晶性のものを使用することができ、具体的にはT−805(日本アエロジル)やルチル型としてMT−100S、MT−100T、MT150A、MT150AFM(以上テイカ)やSTT−30A、STT−62S−S(以上チタン工業)、MT−100S、MT−100T(以上テイカ)、IT−S(石原産業)等を用いることができる。酸化チタン微粒子の添加量は、トナー全重量に対し0.1〜1.4%、好ましくは0.2〜1.0%である。
【0014】さらに、本発明のトナーにおいて、疎水化されたシリカ微粒子と酸化チタン微粒子とを併用して用いる場合、その混合割合は、0.1≦(シリカ添加量/酸化チタン添加量)≦2.5、好ましくは0.3≦(シリカ添加量/酸化チタン添加量)≦2.0、より好ましくは0.5≦(シリカ添加量/酸化チタン添加量)≦1.8である。シリカ微粒子と酸化チタン微粒子を併用することで、より転写チリ等の不良を抑制することができ、シリカ微粒子の添加量に余裕度が増す。酸化チタン微粒子が多すぎると転写抜けが発生することがある。
【0015】疎水化処理されたシリカ微粒子および酸化チタン微粒子は、例えば、親水性の微粒子をメチルトリメトキシシランやメチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤で処理して得ることができる。また、ポリシロキサン処理により得ることもできる。
【0016】本発明においては、その他の添加剤、例えば脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム等)、その他の金属酸化物(酸化アルミニウム、酸化錫、酸化アンチモン等)、フルオロポリマー等を適宜用いることができる。
【0017】本発明のトナーのバインダー樹脂としては、ポリスチレン、ポリp−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックス等を用いることができる。非相溶となる組合せとしては、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体とポリエステルやエポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂のように特性の大きく異なる樹脂を混ぜたり、同一樹脂系でも分子量分布が大きく異なるものや置換基の大きく異なる組合せでも得ることができる。
【0018】本発明においては上記バインダーのうち、透明性の点から特にポリオール樹脂を好適に用いることができる。ポリオール樹脂としては、例えばエポキシポリオール樹脂等を挙げることができる。
【0019】本発明に用いられるトナーの前記以外の材料に関しては、従来公知のものを適宜選択して用いることができる。
【0020】着色剤としては、従来公知の染料及び顔料を用いることができ、例えばカーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロ一、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB,ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ビリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物等が挙げられる。使用量は一般にバインダー樹脂100重量部に対し0.1〜50重量部である。
【0021】本発明のトナーは、必要に応じて帯電制御剤を含有してもよい。帯電制御剤としては従来公知のものが全て使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又は化合物、タングステンの単体又は化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。
【0022】本発明において帯電制御剤の使用量は、バインダー樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定されるもので、一義的に限定されるものではないが、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは2〜5重量部の範囲で用いることができる。0.1〜10重量部の範囲で用いると適度な帯電性が得られ、より好ましい。
【0023】次に、本発明のトナーを用い、中間転写方式のて画像形成方法を実施する一成分現像装置の具体例を示す。図1は、中間転写方式を用いたフルカラー電子写真装置の一例の概要を示している。図1において、11は中間転写ベルト、12はバックアップローラ、13は転写ローラ、15は転写材(紙)、18は感光体、19は1色目の現像部、20は帯電器、21は露光手段、22は電位センサ、23はPセンサ、24はクリーニング前除電器、25はクリーニング手段、26は除電ランプ、Aはバイアスローラ、Bは接地ローラ(B)、Cはテンションローラ、Dは駆動ローラ、Kは現像ユニットである。無端状の中間転写体11はバックアップローラ12、バイアスローラA、接地ローラB、テンションローラC、駆動ローラD等の各ローラ間に架け渡されており、図中矢印方向に回動する。帯電器20により帯電され露光手段21により例えば像様に露光されて感光体18上に形成された潜像は、まず1色目の現像部19にて1色目の現像ユニットKにより顕像化され、次に中間転写ベルト11との当接部にて中間転写体へ転写される。ここでの転写を一次転写という。一方、顕像が中間転写ベルト11に一次転写された後、感光体18はクリーニング前除電器24で除電され、クリーニング手段25でクリーニングされた後、除電ランプ26による全面露光により残留電荷が除電されて2色目の画像形成工程に供される。フルカラーの場合、この工程を3色或いは4色繰り返し、中間転写体即ち中間転写ベルト11にフルカラー画像を形成する。中間転写体11に形成された像は、次に転写材(紙)15上に一括転写される。ここでの転写を二次転写という。ここで転写バイアス電圧は転写ローラ13により印加され、転写材はその後定着工程を経てフルカラー画像として出力される。
【0024】
【実施例】以下に、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、部数はすべて重量部である。
【0025】
実施例1ブラックトナー 水 1200部 フタロシアニングリーン含水ケーキ(固形分30%) 200部 カーボンブラック(MA60三菱化学社製) 540部をフラッシャーでよく攪拌した。ここに、ポリエステル樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;45000、Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、マスターバッチ顔料を得た。
ポリエステル樹脂 100部 酸価 3 水酸基価 25 Mn 45000 Mw/Mn 4.0 Tg 60℃ 上記マスターバッチ 8部 サリチル酸亜鉛誘導体(ボントロンE84、オリエント化学) 2部上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。ここで、顔料の最大径は0.4μmであった。その後粉砕分級を行い、トナーを得た。得られたトナーの微粉の含有量を表1に示す。さらに、疎水性シリカ(R972、日本アエロジル)を0.8%添加し、ミキサーで混合してブラックトナーを得た。
【0026】
イエロートナー 水 600部 Pigmcnt Yenow17含水ケーキ(固形分50%) 1200部をフラッシャーでよく攪拌した。ここに、ポリエステル樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;45000、Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、さらに3本ロールミルで2パスし、マスターバッチ顔料を得た。
ポリエステル樹脂 100部 酸価 3 水酸基価 25 Mn 45000 Mw/Mn 4.0 Tg 60℃ 上記マスターバッチ 8部 サリチル酸亜鉛誘導体(ボントロンE84、オリエント化学) 2部上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。ここで、顔料の最大径は0.4μmであった。その後粉砕分級を行い、トナーを得た。得られたトナーの微粉の含有量を表1に示す。さらに、疎水性シリカ(R972、日本アエロジル)を0.8%添加し、ミキサーで混合してイエロートナーを得た。
【0027】
マゼンタトナー 水 600部 Pigment Red57含水ケーキ(固形分50%) 1200部をフラッシャーでよく攪拌した。ここに、ポリエステル樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;45000、Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、さらに3本ロールミルで2パスし、マスターバッチ顔料を得た。
ポリエステル樹脂 100部 酸価 3 水酸基価 25 Mn 45000 Mw/Mn 4.0 Tg 60℃ 上記マスターバッチ 8部 サリチル酸亜鉛誘導体(ボントロンE84、オリエント化学) 2部上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。ここで、顔料の最大径は0.4μmであった。その後粉砕分級を行い、トナーを得た。得られたトナーの微粉の含有量を表1に示す。さらに、疎水性シリカ(R972、日本アエロジル)を0.8%添加し、ミキサーで混合してマゼンタトナーを得た。
【0028】
シアントナー 水 600部 Pigmcnt BIue15:3含水ケーキ(固形分50%) 1200部をフラッシャーでよく攪拌した。ここに、ポリエステル樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;45000、Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、さらに3本ロールミルで2パスし、マスターバッチ顔料を得た。
ポリエステル樹脂 100部 酸価 3 水酸基価 25 Mn 45000 Mw/Mn 4.0 Tg 60℃ 上記マスターバッチ 5部 サリチル酸亜鉛誘導体(ボントロンE84、オリエント化学) 2部上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。ここで、顔料の最大径は0.4μmであった。その後粉砕分級を行い、トナーを得た。得られたトナーの微粉の含有量を表1に示す。さらに、疎水性シリカ(R972、日本アエロジル)を0.8%添加し、ミキサーで混合してシアントナーを得た。
【0029】得られた各色のトナーを図1に示す一成分現像装置と中間転写ベルトを介して転写材に二次転写する機構をもつ実験機にて画像を形成し、限度見本と比べての画俵の中抜け、文字太りそして地汚れ、転写チリについての評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0030】実施例2実施例1において、疎水性シリカの代わりに酸化チタン(MT−150A、テイカ)を1.0%添加したこと以外は同様にして、各色トナーを得た。実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0031】実施例3実施例1で添加剤を疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を0.4%、酸化チタン(MT−150A、テイカ)を0.6%としたこと以外は同様にして各色トナーを作製した。評価結果を表1に示す。
【0032】実施例4実施例1のポリエステル樹脂の代わりにエポキシポリオール樹脂(Mn;3800、Mw/Mn;3.9、Tg;59℃)を使用し、実施例3と同様にシリカ、酸化チタンを添加して各色トナーを作製した。評価結果を表1に示す。
【0033】比較例1実施例1と同様にトナー粒子を作成する際、4.00μm以下の微粉の含有量を表1記載の量とし、更に添加剤として疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を0.8%添加し、各色のトナーを得た。評価結果を表1に示す。
【0034】比較例2実施例1と同様にトナー粒子を作成する際、4.00〜5.04μmの微粉の含有量を表1記載の量とし、更に添加剤として疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を0.8%添加し、各色のトナーを得た。評価結果を表1に示す。
【0035】
【表1】

上記表1中、トナー粒度分布はコールターカウンターを用いて行なった。測定装置はコールターカウンターTA−II型(コールター社製)を用い、個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びPC9801パーソナルコンピューター(NEC製)を接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製した。
【0036】測定法としては、前記電解水溶液10〜15ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜20mg加え、超音波分散器で約1〜3分分散処理を行った。別のビーカーに電解水溶液100〜200mlを入れ、その中に前記サンプル分散液を所定の濃度になるように加え、前記コールターカウンターTA−II型によりアパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて個数を基準として2〜40μmの粒子の粒度分布を測定し、2〜32μmの粒子の体積分布と個数分布を算出し、体積分布から求めた重量基準の重量平均粒径(D4:各チャンネルの中央値をチャンネルの代表値とする)を求めた。また、各チャンネルの個数分布から個数%を、各チャンネルの体積分布から体積%を求めた。チャンネルは2.00〜2.52μm;2.52〜3.17μm;3.17〜4.00μm;4.00〜5.04μm;5.04〜6.35μm;6.35〜8.00μm;8.00〜10.08μm;10.08〜12.70μm;12.70〜16.00μm、16.00〜20.20μm;20.20〜25.4μm;25.40〜32.00μmの12チャンネルとした。トナーの粒度分布の調整は微粉砕分級条件をコントロールして行った。
【0037】また、上記表1中、微粉の含有量は4色のトナーの測定値の最大値と最小値を示した。またランク評価は5;最良、3;実用上許容できるレベルを目安に5段階に分類して目視で判定した。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、前記構成を採用したので、中間転写方式の画像形成に用いて好適であり、転写チリ、転写抜け、文字太り、地汚れの発生を効果的に抑制することができ、また流動性の悪化や凝集性の増大による転写不良を生じることなく、高精細、高解像度の画像形成を行うことができるトナーを提供することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成12年3月17日(2000.3.17)
【代理人】 【識別番号】100074505
【弁理士】
【氏名又は名称】池浦 敏明
【公開番号】 特開2001−265053(P2001−265053A)
【公開日】 平成13年9月28日(2001.9.28)
【出願番号】 特願2000−76294(P2000−76294)