| 【発明の名称】 |
電子写真感光体用塗工液の製造方法およびそれを用いた電子写真感光体 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 康夫
【氏名】青戸 淳
【氏名】木下 建彦
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| 【要約】 |
【課題】塗膜欠陥がなく塗工性に優れてかつ良好な安定性を示す電子写真感光体用塗工液の製造方法を提供すること、電子写真感光体塗工液を用いて作成した画像欠陥のない高画質な画像を与える電子写真感光体を提供すること。
【解決手段】少なくとも溶剤中にアゾ顔料およびフタロシアニン顔料を分散してなる電子写真感光体用塗工液の製造方法において、前記顔料粒子を分散するための分散メディアが、異なる2種類以上の径のボールまたはビーズよりなることを特徴とする電子写真感光体用塗工液の製造方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも溶剤中にアゾ顔料およびフタロシアニン顔料を分散してなる電子写真感光体用塗工液の製造方法において、前記顔料粒子を分散するための分散メディアが、異なる2種類以上の径のボールまたはビーズよりなることを特徴とする電子写真感光体用塗工液の製造方法。 【請求項2】 前記分散メディアがφ12mm〜8mmのものとφ4mm〜0.3mmのものとの2種類からなることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体用塗工液の製造方法。 【請求項3】 少なくとも溶剤中にアゾ顔料およびフタロシアニン顔料を分散してなる電子写真感光体用塗工液の製造方法において、少なくともアゾ顔料およびフタロシアニン顔料を機械的歪力により粉砕、溶剤中に分散し分散液を作成する工程と、前記分散液に超音波照射を行ないさらに分散する工程とを含むことを特徴とする電子写真感光体用塗工液の製造方法。 【請求項4】 前記超音波の周波数が15〜60kHzであることを特徴とする請求項3に記載の電子写真感光体用塗工液の製造方法。 【請求項5】 前記アゾ顔料が次の一般式(I)で表わされる化合物であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1に記載の電子写真感光体用塗工液の製造方法。 【化1】
(Cp1、Cp2は互いに構造の同じあるいは異なるカプラー残基を示す。) 【請求項6】 前記フタロシアニン顔料が、τ型無金属フタロシアニン顔料、X型無金属フタロシアニン顔料、チタニルフタロシアニン顔料から選ばれる一種の顔料であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1に記載の電子写真感光体用塗工液の製造方法。 【請求項7】 導電性支持体上に少なくとも、電荷発生層、電荷移動層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記電荷発生層が、請求項1乃至6の何れか1に記載の電子写真感光体塗工液を用いて形成されていることを特徴とする電子写真感光体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体塗工液の製造方法に関し、塗膜欠陥がなく塗工性に優れた塗工液の製造方法に関するものである。及び本発明の電子写真感光体塗工液を用いて作成した画像欠陥のない高画質な画像を与える電子写真感光体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、電子写真感光体用の光導電性素材として、Se,CbS,ZnO等の無機材料が用いられてきたが、光感度、熱安定性、毒性等の問題を持つことから、近年では有機光導電性材料を用いた電子写真感光体の開発が盛んに行なわれており、電荷発生材料および電荷輸送材料を含有する感光層を有する電子写真感光体は、すでに実用化されるに到っている。一方、電子写真感光体には、レーザープリンター、デジタル複写機等の半導体レーザーを光源とする電子写真装置の出現、さらに感光体の共通化といった観点から、可視から近赤外領域まで幅広い分光感度特性を持つことが要求され始めている。従来、これら感光体に用いる電荷発生材料として、異なるスペクトル領域で分光感度特性を有する2種類以上の顔料を用いることが、例えば、特開昭63−148264号公報、特開平01−177553号公報、特開平01−270060号公報等において提案されている。。 【0003】しかしながら、2種類以上の顔料を電荷発生材料として用いることにより、分光感度域は広がるものの、逆に電荷発生層で2つ以上のエネルギー準位ができることで、顔料自身の特性がいかせず処方面からも残留電位上昇と帯電電位低下を両立させることが困難であった。また、2種類以上の顔料を用いた塗工液を作成する場合、それぞれの顔料に適する分散方法が同一である場合は問題がないが、一般的には顔料が異なれば分散方法は異なるため、2種類以上の顔料を分散する場合には、塗膜欠陥または塗工液寿命の短寿命化等問題が発生する。また、フタロシアニン顔料のように結晶転移が起こりやすい有機顔料では、分散条件のわずかな触れによって結晶型が変化し、分散液の経時安定性が異なったり、電子写真特性も分散バッチにより変動する。また、分散処理時間を長くした場合には、粗大粒子は減少するが、既に微分散されていた粒子は過度に分散されるため凝集性が増大し、分散中あるいは分散後において凝集粒子径が変化しやすく、分散液安定性を著しく悪くするという問題が発生する。 【0004】以上のような問題に対し、分散方法に関しては様々な提案がなされているが、感光体塗工液に対し求められる塗工性について満足できるものが得られていないのが現状である。すなわち、分散メディアとして、特開平6−437672号公報には、平均粒径が0.4〜0.8mmの球状メディアを用いることが記載され、特開平8−123045号公報には、結晶性ガラスメディアで分散→メディアの摩耗粉混入を防止することが記載されている。また分散方法として、特開平1−176433号公報、特開平1−176434号公報には、初めに乾式粉砕し、その粉砕容器に液体を送ってそこで湿式粉砕することが記載され、特開平4−223272号公報には、有機顔料をあらかじめアルミナ性の媒体を用いて乾式粉砕してから分散することが記載され、特開平6−43762号公報には、有機顔料を溶媒中で平均粒径0.4〜0.8mmの球形微粉砕媒体と共に分散処理することが記載され、特開平7−152188号公報には、アゾ顔料を1,4−ジオキサンを処理溶媒とし、ボールミル粉砕することが記載され、特開平8−41368号公報には、粗大結晶性顔料をまず乾式摩砕に付し、攪拌ボールミル中で湿式摩砕することによって粗微細化することが記載されている。さらにまた超音波処理として、特開昭60−178453号公報には、アゾ顔料の製造、精製、分散を超音波照射下で行なうことが記載され、特開昭61−170746号公報には、ビスアゾ顔料を機械的に0.1μm以下とし、極性有機溶媒中で超音波分散することが記載され、特開昭63−304253号公報には、アゾ顔料分散液を溶剤で使用濃度に希釈する前に分散液を超音波処理することが記載されている。これらいずれの公報も、顔料をフタロシアニン顔料またはアゾ顔料に限定したものであり、または乾式粉砕についてはフタロシアニン顔料のように結晶型が変化してしまう。アゾ顔料においても堅くないものについては、分散により特性が変化する等の問題が生じる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記従来の問題点を解決するものである。従って、本発明の目的は、上記従来技術に鑑みて、塗膜欠陥がなく塗工性に優れてかつ良好な安定性を示す電子写真感光体用塗工液の製造方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、前記電子写真感光体塗工液を用いて作成した画像欠陥のない高画質な画像を与える電子写真感光体を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の発明者等は、上記課題に対し鋭意検討した結果、顔料粒子を分散するための分散メディアとして異なる2種類以上の径のものを用いる。または、分散過程において溶剤中に分散し分散液を作成する工程と、前記分散液に超音波照射を行ない、さらに均一に分散する工程とを含むということで上記課題を解決できることを見い出し、本発明を完成するに至った。 【0007】すなわち本発明によれば、少なくとも溶剤中にアゾ顔料およびフタロシアニン顔料を分散してなる電子写真感光体用塗工液の製造方法において、前記顔料粒子を分散するための分散メディアが、異なる2種類以上の径のボールまたはビーズよりなることを特徴とする電子写真感光体用塗工液の製造方法が提供される。またさらに本発明によれば、少なくとも溶剤中にアゾ顔料およびフタロシアニン顔料を分散してなる電子写真感光体用塗工液の製造方法において、少なくともアゾ顔料およびフタロシアニン顔料を機械的歪力により粉砕、溶剤中に分散し分散液を作成する工程と、前記分散液に超音波照射を行ない、さらに均一に分散する工程とを含むことを特徴とする電子写真感光体用塗工液の製造方法が提供される。さらに本発明によれば、導電性支持体上に少なくとも、電荷発生層、電荷移動層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記電荷発生層が、本発明の電子写真感光体塗工液を用いて形成されていることを特徴とする電子写真感光体が提供される。 【0008】以下、電子写真感光体の構成に則り、本発明を説明する。図1は本発明の電子写真感光体の構成例を示す断面図であり、導電性支持体(11)上に少なくとも電荷発生層(17)と本発明に示す感光体塗工液として電荷輸送層塗工液を塗布して形成した電荷輸送層(19)を積層した構成をとっている。図2は本発明の別の構成例を示す断面図であり、導電性支持体(11)と電荷発生層(17)の間に中間層(13)が設けられている。図3は、本発明のさらに別の構成例を示す断面図であり、電荷輸送層(19)の上に保護層(21)を設けたものである。 【0009】導電性支持体(11)としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるいはアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板およびそれらを、押し出し、引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研磨などの表面処理した管などを使用することができる。また、特開昭52−36016号公報に開示されたエンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体(11)として用いることができる。 【0010】この他、上記支持体上に導電性粉体を適当な結着樹脂に分散して塗工したものも、本発明の導電性支持体(11)として用いることができる。この導電性粉体としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、またアルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などの金属粉、或いは導電性酸化チタン、導電性酸化スズ、ITOなどの金属酸化物粉などが挙げられる。また、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などの熱可塑性、熱硬化性樹脂又は光硬化性樹脂が挙げられる。このような導電性層は、これらの導電性粉体と結着樹脂を適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、2−ブタノン、トルエンなどに分散して塗布することにより設けることができる。 【0011】さらに、適当な円筒基体上にポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、塩化ゴム、テフロン(登録商標)などの素材に前記導電性粉体を含有させた熱収縮チューブによって導電性層を設けてなるものも、本発明の導電性支持体(11)として良好に用いることができる。 【0012】電荷発生物質としては、本発明に示されるようにチタニルフタロシアニン、バナジルフタロシアニン、銅フタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、モノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、非対称ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、テトラアゾ顔料等のアゾ顔料を用いることができる。これらの中でも特にフタロシアニン顔料としては、τ型無金属フタロシアニン顔料、X型無金属フタロシアニン顔料、チタニルフタロシアニン顔料を用いることが好ましく、アゾ顔料としては、次の一般式(I)で表わされる化合物を用いることが好ましい。 【0013】 【化2】
(Cp1、Cp2は互いに構造の同じあるいは異なるカプラー残基を示す。) これらのアゾ顔料のCp1、Cp2の例を以下に示す。 【0014】 【表1−1】
【0015】 【表1−2】
【0016】 【表1−3】
【0017】 【表1−4】
【0018】 【表1−5】
【0019】 【表1−6】
【0020】 【表1−7】
【0021】τ型無金属フタロシアニン顔料はCu−Kα特性X線(波長1.541Å)を用いたX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θの主要ピークが7.6°、9.2°、16.8°、17.4°、20.4°、20.9°、21.7°、27.6°(それぞれ±0.2°)に存在する無金属フタロシアニン顔料であり、特開昭58−182639号公報、特開昭60−19154号公報等に記載の方法で得ることができる。 【0022】X型無金属フタロシアニン顔料はCu−Kα特性X線(波長1.541Å)を用いたX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θの主要ピークが7.5°、9.1°、16.7°、17.3°、22.3°、28.8°(それぞれ±0.2°)に存在する無金属フタロシアニン顔料であり、USP3357989号明細書、USP3594163号明細書、特公昭49−4338号公報、特開昭60−243089号公報等の記載の方法で得ることができる。 【0023】チタニルフタロシアニンはこれまで様々な結晶形が知られているが、本発明で用いられるチタニルフタロシアニンとしては特に限られず、例えば、アモルファス形、通常、Cu−Kα線を用いたX線回析スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)7.6°、25.3°、28.6°に主たるピークを有するα形、通常、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.3°、13.3°、26.3°に主たるピークを有するβ形、通常、ブラッグ角(2θ±0.2°)7.0°、15.6°、23.4°、25,5°に主たるピークを有するc形、通常、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.5°、24.1°、27.3°にピークを示し、このうち27.3°の回析ピークの強度が最も強い結晶形等が挙げられる。その中でもアモルファス形、β形及びブラッグ角(2θ±0.2°)9.5°、24.1°、27.3°にピークを示し、このうち27.3°の回析ピークの強度が最も強い結晶形が好ましく、更にX線回析スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)9.5°、24.1°、27.3°に、通常、ピークを示し、このうち27.3°の回析ピークの強度が最も強いY型と呼ばれる結晶形のチタニルフタロシアニンが最も好ましい。 【0024】これらの顔料が好ましい理由は、明らかではないが、前記一般式(I)に示す化合物は分散性に優れ、感度及び電位安定性にも優れている。これらフタロシアニン顔料についてもHOMOレベルが前記非対称ジスアゾのHOMOレベルに近く、相互作用をすることで顔料を混合することによって生じる増感効果が有効に発生するとともに、静電特性上も残留電位、帯電電位低下といった問題が生じにくくなっていると考える。 【0025】電荷発生層(17)は少なくともアゾ顔料及びフタロシアニン顔料を適当な溶剤中にボールミル、アトライター、サンドミル、超音波などを用いて分散し塗工液を作成、これを導電性支持体(11)あるいは中間層(13)上に塗布し、乾燥することにより形成されるが、本発明に示されるように、前期顔料粒子を分散するための分散メディアが異なる2種類以上の径のボールまたはビーズよりなることが好ましく、また塗工液を作成する工程においてアゾ顔料およびフタロシアニン顔料を機械的歪力により粉砕、溶剤中に分散し分散液を作成する工程と、前記分散液に超音波照射を行ないさらに均一に分散する工程とを含むことが好ましい。本発明で示される方法により塗工液を作成することで、アゾ顔料及びフタロシアニン顔料ともに良好に分散できることが可能となり、どちらかが過分散になった場合、結晶型の変質による感度低下等の静電特性上の不具合、どちらかが分散不良となった場合の顔料未分散物による塗膜欠陥等の塗工性の低下といった問題が生じなくなる。 【0026】本発明に使用できる分散メディアの材質としては、ソーダガラス(SiO270〜73%、Na2O 13〜15%)、低アルカリガラス(SiO2 42〜52%、Al3O3 13〜23%、CaO 10〜25%)CaO+MgO 18〜32%)、イットリア含有ジルコニア(ZrO2 93〜95%、Y2O34〜6%)、アルミナ(Al2O3 91〜93%)、チタニア(TiO2 77.7%、Al2O3 17.4%、SiO2 4.6%)、ジルコン(ZrO2 68.5%、SiO2 31%)などが用いられるが、ガラスは強度的に割れやすく塗工液中に異物として残りやすく、アルミナについても分散中にメディア自体が摩耗し、やはり不純物として塗工液中に残りやすいため、ジルコニア、チタニア系のメディアを用いることが好ましい。 【0027】分散メディアの径であるが、本発明に示すようにφ12〜8mmのメディアとφ4〜0.3mmのメディアの2種類のものを用いることが好ましい。このような大きさのメディアを用いることで本発明の効果はより顕著となり、上記問題はさらに少なくなる。 【0028】本発明では、ボールミルのような従来技術の機械的歪力を用いる分散方法と超音波による分散方法を両方用いることが好ましいことと示されているが、本発明で用いられる超音波の周波数としては、10〜100kHzが好ましい。10kHzより低い場合は、キャビテーション強度が弱くなり分散能力が低下し超音波の効果が得られなくなる。一方、100kHzより高い場合は、キャビテーション強度が大きいため顔料の結晶型が変化してしまい、静電特性上に悪影響を及ぼす。さらに好ましい周波数範囲には15〜60kHzであり、この範囲では超音波の効果を持ちかつ、顔料結晶系に対する変化を起こさない。また塗工液に対する超音波の印加時間としては、1分から30分であることが好ましい。1分以下である場合は本発明の効果が見られず、30分以上である場合は、過分散による凝集または結晶型の変化を生じるようになる。 【0029】本発明に示される分散方法が好ましい理由はっきりとしていないが、一般的にアゾ顔料は分散に対して、機械的歪力が必要であるのに対して、フタロシアニン系顔料は必要以上の機械的歪力をかけると結晶型が変化しやすく、静電特性上感度及び残留電位の変化を引き起こしやすい。本発明分散方法を用いることで、双方の顔料に対して悪影響を及ぼさず分散できたものと考えられる。 【0030】電荷発生層(17)に用いられる結着樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルブチラール、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等を用いることができる。 【0031】結着樹脂の量は、電荷発生物質100重量部に対し10〜500重量部、好ましくは25〜300重量部が適当である。電荷発生層の膜厚は0.01〜5μm、好ましくは0.1〜2μmである。電荷発生層塗工液作成時に用いられる溶剤としては、メタノール、エタノールn−ブタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセルソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、リグロイン等が挙げられる。塗布液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビードコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等の方法を用いることができる。 【0032】電荷輸送層(19)は、電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層上に塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要により可塑剤、レベリング剤等を添加することもできる。 【0033】電荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とがある。電子輸送物質としては、例えばクロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ[1,2−b]チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、ベンゾキノン誘導体等の電子受容性物質が挙げられる。 【0034】正孔輸送物質としては、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、ブタジエン誘導体、ピレン誘導体、ビススチルベン誘導体、エナミン誘導体、その他ポリマー化された正孔輸送物質等公知の材料が挙げられる。 【0035】電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、特開平5−158250号公報、特開平6−51544号公報記載の各種ポリカーボネート共重合体等の熱可塑性または熱硬化性樹脂が挙げられる。電荷輸送物質の量は結着樹脂100重量部に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜150重量部が適当である。また、電荷輸送層の膜厚は5〜50μm程度とすることが好ましい。 【0036】ここで用いられる溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、トルエン、キシレン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、ジクロロメタン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトンなどが用いられる。 【0037】本発明においては電荷輸送層(19)中にレベリング剤を添加してもよい。レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなどのシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいはオリゴマーが使用でき、その使用量は結着樹脂100重量部に対して0〜1重量部が適当である。また酸化防止剤を添加してもよく、酸化防止剤としては、ビンダードフェノール系化合物、硫黄系化合物、燐系化合物、ヒンダードアミン系化合物、ピリジン誘導体、ピペリジン誘導体、モルホリン誘導体等の酸化防止剤を使用できる。 【0038】また、中間層(13)にはモアレ防止、残留電位の低減等のために酸化チタン、酸化アルミニウム、シリカ、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化インジウム等の金属酸化物の微粉末顔料を加えてもよい。さらに本発明の中間層(13)として、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤、チタニルキレート化合物、ジルコニウムキレート化合物、チタニルアルコキシド化合物、有機チタニル化合物も用いることができる。これらの中間層(13)は前述の感光層のごとく適当な溶媒、分散、塗工法を用いて形成することができる。 【0039】このほか、本発明の中間層(13)には、Al2O3を陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン等の有機物やSiO2、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜形成法にて設けたものも良好に使用できる。中間層(13)の膜厚は0〜10μmが適当である。 【0040】保護層(21)は、感光体の耐久性向上の目的で設けられ、これに使用される材料としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等に樹脂が挙げられる。 【0041】保護層(21)には、そのほか耐摩耗性を向上させる目的でポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂、シリコーン樹脂、また酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム等の無機材料等を添加することができる。保護層(21)の形成法としては、通常の塗布法を用いることができる。なお、保護層(21)の厚さは0.1〜10μmが適当である。また、以上の他に真空薄膜作成法にて形成したa−C、a−SiCなどの公知の材料も保護層(21)として用いることができる。 【0042】本発明においては感光層(15)と保護層(21)との間に別の中間層(図示せず)を設けることも可能である。前記別の中間層は一般に主成分として用いる。これら樹脂としてはポリアミド、アルコール可溶性ナイロン樹脂、水溶性ブチラール樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール等が挙げられる。前記別の中間層の形成法としては、前述のごとく通常の塗布法を用いることができる。なお、膜厚は0.05〜2μmが適当である。 【0043】 【実施例】次に、本発明を実施例を挙げて説明する。 (実施例1)酸化チタン(CR−EL:石原産業製)70重量部、アルキッド樹脂(ベッコライトM6401−50−S(固形分50%):大日本インキ化学工業製)15重量部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンL−121−60(固形分60%):大日本インキ化学工業製)10重量部、メチルエチルケトン100重量部からなる混合物をボールミルで72時間分散し、中間層用塗工液を作成した。これを直径φ30mm、長さ340mmのアルミニウムドラム上に塗布し、130℃で20分間乾燥して、膜厚4.5μmの中間層を作成した。次に、下記構造式(II)に示すジスアゾ顔料4.0重量部とτ型無金属フタロシアニン顔料2.0重量部を、ポリビニルブチラール(エスレックBM−S:積水化学製)2.4重量部をメチルエチルケトン150重量部に溶解した樹脂液に添加し、φ10mmのPSZボール及びφ2mmのPSZボールを2:1の重量比でポットに仕込んだボールミルにて240時間分散を行なった。分散終了後、シクロヘキサノン210重量部を加え3時間分散を行ない、電荷発生層用塗工液を作成した。この塗工液についてCAPA700(堀場製作所製)を用いて平均粒径を測定した。さらに塗工液を前記中間層上に塗布し、130℃10分間乾燥して膜厚0.25μmの電荷発生層を作成した。塗工した電荷発生層についてφ0.5mm以上の顔料未分散物である異物の個数を目視にて測定した。次に、下記構造式(III)で示される電荷輸送物質7重量部、ポリカーボネート(Zタイプ:粘度平均分子量3万)10重量部、シリコーンオイル(KF−50:信越化学工業社製)0.002重量部をテトラヒドロフラン100重量部に溶解し、電荷輸送層用塗工液を作成した。これを前記電荷発生層上に塗布し、130℃15分間乾燥して膜厚25μmの電荷輸送層を形成し、実施例1の電子写真感光体を得た。 【0044】 【化3】
【0045】 【化4】
【0046】(実施例2)実施例1において電荷発生物質の分散をφ10mmのPSZボール及びφ2mmのPSZボールを2:1の重量比で行なった代わりに、φ10mmのPSZボール及びφ1mmのPSZボールを2:1の重量比で行なった以外は実施例1と同様にして実施例2の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0047】(実施例3)実施例1において電荷発生物質の分散をφ10mmのPSZボール及びφ2mmのPSZボールを2:1の重量比で行なった代わりに、φ12mmのPSZボール及びφ2mmのPSZボールを2:1の重量比で行なった以外は実施例1と同様にして実施例3の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0048】(実施例4)実施例1において電荷発生物質の分散をφ10mmのPSZボール及びφ2mmのPSZボールを2:1の重量比で行なった代わりに、φ10mmのPSZボール及びφ0.5mmのPSZボールを2:1の重量比で行なった以外は実施例1と同様にして実施例4の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0049】(比較例1)実施例1において電荷発生物質の分散をφ10mmのPSZボール及びφ2mmのPSZボールを2:1の重量比で行なった代わりに、φ10mmのPSZボールのみで分散を行なった以外は実施例1と同様にして比較例1の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0050】(比較例2)実施例1において電荷発生物質の分散をφ10mmのPSZボール及びφ2mmのPSZボールを2:1の重量比で行なった代わりに、φ2mmのPSZボールのみで分散を行なった以外は実施例1と同様にして比較例2の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0051】(比較例3)比較例1において、構造式(II)に示すジスアゾ顔料4.0重量部とτ型無金属フタロシアニン顔料2.0重量部の代わりに、τ型無金属フタロシアニン6.0重量部を用いた以外は、比較例1と同様にして比較例3の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0052】(比較例4)比較例2において、構造式(II)に示すジスアゾ顔料4.0重量部とτ型無金属フタロシアニン顔料2.0重量部の代わりに、τ型無金属フタロシアニン6.0重量部を用いた以外は、比較例2と同様にして比較例4の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0053】以上のようにして得られた電子写真感光体を、デジタル複写機であるイマジオMF2200((株)リコー製)を用い、露光部にND0.5のフィルターを装着し、露光光量を半分の状態にして画像の評価を行なった。まず画像評価としては、2万枚の通紙ランニングを行ない、その後0.5mm以上の黒斑点がA4の白紙上に現れた個数とその他異常画像の発生の有無について行なった。 【0054】 【表2】
【0055】(実施例5)実施例1において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにX型無金属フタロシアニンを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例5の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0056】(実施例6)実施例2において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにX型無金属フタロシアニンを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例6の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0057】(比較例5)比較例1において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにX型無金属フタロシアニンを用いた以外は、比較例1と同様にして比較例5の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0058】(比較例6)比較例2において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにX型無金属フタロシアニンを用いた以外は、比較例2と同様にして比較例6の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0059】(実施例7)実施例1において、構造式(II)に示すジスアゾ顔料の代わりに下記構造式(IV)に示すジスアゾ顔料を用いた以外は、実施例1と同様にして実施例7の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0060】 【化5】
【0061】(実施例8)実施例2において、構造式(II)に示すジスアゾ顔料の代わりに前記構造式(IV)に示すジスアゾ顔料を用いた以外は、実施例2と同様にして実施例8の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0062】(比較例7)比較例1において、構造式(II)に示すジスアゾ顔料の代わりに前記構造式(IV)に示すジスアゾ顔料を用いた以外は、比較例1と同様にして実施例8の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0063】(比較例8)比較例2において、構造式(II)に示すジスアゾ顔料の代わりに前記構造式(IV)に示すジスアゾ顔料を用いた以外は、比較例2と同様にして比較例8の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0064】(実施例9)実施例7において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにX型無金属フタロシアニンを用いた以外は、実施例7と同様にして実施例9の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0065】(実施例10)実施例8において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにX型無金属フタロシアニンを用いた以外は、実施例8と同様にして実施例10の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0066】(比較例9)比較例7において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにX型無金属フタロシアニンを用いた以外は、比較例7と同様にして比較例9の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0067】(比較例10)比較例8において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにX型無金属フタロシアニンを用いた以外は、比較例8と同様にして比較例10の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0068】(実施例11)実施例7において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにβ型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、実施例7と同様にして実施例11の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0069】(実施例12)実施例8において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにβ型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、実施例8と同様にして実施例12の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0070】(比較例11)比較例7において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにβ型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、比較例7と同様にして比較例11の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0071】(比較例12)比較例8において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにβ型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、比較例8と同様にして比較例12の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0072】(実施例13)実施例7において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにY型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、実施例7と同様にして実施例13の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0073】(実施例14)実施例8において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにY型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、実施例8と同様にして実施例14の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0074】(比較例13)比較例7において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにY型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、比較例7と同様にして比較例13の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0075】(比較例14)比較例8において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにY型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、比較例8と同様にして比較例14の評価及び電子写真感光体を作成した。以上、得られた実施例5〜14、比較例5〜14の評価結果を表3に示す。 【0076】 【表3】
【0077】(実施例15)実施例1と同様にしてφ30mm、長さ340mmのアルミニウムドラム上に中間層を形成した。次に、前記構造式(IV)に示すジスアゾ顔料4.0重量部とτ型無金属フタロシアニン顔料2.0重量部を、ポリビニルブチラール(エスレックBM−S:積水化学製)2.4重量部をメチルエチルケトン150重量部に溶解した樹脂液に添加し、φ10mmのPSZボールをポットに仕込んだボールミルにて240時間分散を行なった。分散終了後、シクロヘキサノン210重量部を加え3時間分散を行ない、さらにこの分散液を28kHz、500Wの超音波洗浄層中にて5分間超音波分散を行ない、電荷発生層用塗工液を作成した。この塗工液についてCAPA700(堀場製作所製)を用いて平均粒径を測定した。さらに塗工液を前記中間層上に塗布し、130℃10分間乾燥して膜厚0.25μmの電荷発生層を作成した。塗工した電荷発生層についてφ0.5mm以上の顔料未分散物である異物の個数を目視にて測定した。次に、前記構造式(III)で示される電荷輸送物質7重量部、ポリカーボネート(Zタイプ:粘度平均分子量3万)10重量部、シリコーンオイル(KF−50:信越化学工業社製)0.002重量部をテトラヒドロフラン100重量部に溶解し、電荷輸送層用塗工液を作成した。これを前記電荷発生層上に塗布し、130℃15分間乾燥して膜厚25μmの電荷輸送層を形成し、実施例1の電子写真感光体を得た。 【0078】(実施例16)実施例15における超音波の出力を10kHz、500Wとした以外は、実施例15と同様にして、実施例16の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0079】(実施例17)実施例15における超音波の出力を20kHz、500Wとした以外は、実施例15と同様にして、実施例17の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0080】(実施例18)実施例15における超音波の出力を44kHz、500Wとした以外は、実施例15と同様にして、実施例16の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0081】(実施例19)実施例15における超音波の出力を60kHz、500Wとした以外は、実施例15と同様にして、実施例19の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0082】(実施例20)実施例15における超音波の出力を100kHz、500Wとした以外は、実施例15と同様にして、実施例20の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0083】(比較例15)実施例15において、超音波の処理をしなかった以外は実施例15と同様にして比較例15の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0084】(比較例16)実施例15において、シクロヘキサノン添加前のボールミルのミリング時間を2時間とし、超音波の処理時間を1時間とした以外は実施例15と同様にして比較例16の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0085】(比較例17)実施例15において、構造式(IV)に示すジスアゾ顔料4.0重量部とτ型無金属フタロシアニン顔料2.0重量部の代わりに、τ型無金属フタロシアニン6.0重量部を用いた以外は、実施例15と同様にして比較例17の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0086】(比較例18)実施例15において、構造式(IV)に示すジスアゾ顔料4.0重量部とτ型無金属フタロシアニン顔料2.0重量部の代わりに、構造式(IV)のジスアゾ顔料6.0重量部を用いた以外は、実施例15と同様にして比較例18の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0087】(実施例21)実施例15において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにX型無金属フタロシアニンを用いた以外は、実施例15と同様にして実施例21の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0088】(実施例22)実施例18において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにX型無金属フタロシアニンを用いた以外は、実施例18と同様にして実施例22の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0089】(比較例19)比較例15において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにX型無金属フタロシアニンを用いた以外は、比較例15と同様にして比較例19の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0090】(比較例20)比較例16において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにX型無金属フタロシアニンを用いた以外は、比較例16と同様にして比較例20の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0091】(実施例23)実施例15において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにβ型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、実施例15と同様にして実施例23の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0092】(実施例24)実施例18において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにβ型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、実施例18と同様にして実施例24の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0093】(比較例21)比較例15において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにβ型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、比較例15と同様にして比較例21の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0094】(比較例22)比較例16において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにβ型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、比較例16と同様にして比較例22の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0095】(実施例25)実施例15において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにY型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、実施例15と同様にして実施例25の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0096】(実施例26)実施例18において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにY型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、実施例18と同様にして実施例26の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0097】(比較例23)比較例15において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにY型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、比較例15と同様にして比較例23の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0098】(比較例24)比較例16において、τ型無金属フタロシアニンの代わりにY型チタニルフタロシアニンを用いた以外は、比較例16と同様にして比較例24の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0099】(実施例27)実施例15において、構造式(IV)に示すジスアゾ顔料の代わりに前記構造式(II)に示すジスアゾ顔料を用いた以外は、実施例15と同様にして実施例27の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0100】(実施例28)実施例17において、構造式(IV)に示すジスアゾ顔料の代わりに前記構造式(II)に示すジスアゾ顔料を用いた以外は、実施例17と同様にして実施例28の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0101】(実施例29)実施例18において、構造式(IV)に示すジスアゾ顔料の代わりに前記構造式(II)に示すジスアゾ顔料を用いた以外は、実施例18と同様にして実施例29の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0102】(実施例30)実施例19において、構造式(IV)に示すジスアゾ顔料の代わりに前記構造式(II)に示すジスアゾ顔料を用いた以外は、実施例19と同様にして実施例30の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0103】(比較例25)比較例15において、構造式(IV)に示すジスアゾ顔料の代わりに前記構造式(II)に示すジスアゾ顔料を用いた以外は、比較例15と同様にして比較例25の評価及び電子写真感光体を作成した。 【0104】(比較例26)比較例16において、構造式(IV)に示すジスアゾ顔料の代わりに前記構造式(II)に示すジスアゾ顔料を用いた以外は、比較例16と同様にして比較例26の評価及び電子写真感光体を作成した。以上、得られた実施例15〜30、比較例15〜26の評価結果を表4に示す。 【0105】 【表4】
*1:780nmに光感度がないため未評価【0106】 【発明の効果】以上、詳細かつ具体的説明から明らかなように、本発明で示される顔料粒子を分散するための分散メディアとして異なる2種類以上の径のものを用いるという、または、分散過程において溶剤中に分散し分散液を作成する工程と、前記分散液に超音波照射を行ない、さらに均一に分散する工程とを含むという電子写真感光体用塗工液の製造方法により、塗膜欠陥がなく塗工性に優れてかつ良好な安定性を示す電子写真感光体用塗工液を得ることが可能となり、さらに前記電子写真感光体塗工液を用いて作成した画像欠陥のない高画質な画像を与える電子写真感光体を得ることが可能となるという優れた効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成12年3月17日(2000.3.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105681 【弁理士】 【氏名又は名称】武井 秀彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−265027(P2001−265027A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−75478(P2000−75478) |
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