| 【発明の名称】 |
静電印刷装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】六反田 崇
【氏名】辻田 明夫
【氏名】梅田 高雄
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構成で残像現象の生じない静電印刷装置を提供する。
【解決手段】像担持体(1)として、正方向に対しては正の帯電電流の増加に伴い表面電位が上昇するが、負方向に対しては負の帯電電流を増加させても表面電位が負の一定値以上に帯電しない特性を有する感光性物質を用い、転写手段(6)に対し像担持体移動方向下流側で、かつ第1帯電手段(2)に対し像担持体移動方向上流側に、第1帯電手段の帯電極性と逆極性に像担持体を帯電させる第2帯電手段(13)を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】無端移動可能に支持された像担持体と、前記像担持体を帯電させる第1帯電手段と、画像情報に基づき前記像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を保持した像担持体に現像剤を供給し前記像担持体上にトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録材に転写させる転写手段とを備えた静電印刷装置において、前記像担持体として、正方向に対しては正の帯電電流の増加に伴い表面電位が上昇するが、負方向に対しては負の帯電電流を増加させても表面電位が負の一定値以上に帯電しない特性を有する感光性物質を用い、前記転写手段に対し像担持体移動方向下流側で、かつ前記第1帯電手段に対し像担持体移動方向上流側に、前記第1帯電手段の帯電極性と逆極性に前記像担持体を帯電させる第2帯電手段を設けたことを特徴とする静電印刷装置。 【請求項2】無端移動可能に支持された像担持体と、前記像担持体を帯電させる第1帯電手段と、画像情報に基づき前記像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を保持した像担持体に現像剤を供給し前記像担持体上にトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録材に転写させる転写手段とを備えた静電印刷装置において、前記像担持体として、負方向に対しては負の帯電電流の増加に伴い表面電位が上昇するが、正方向に対しては正の帯電電流を増加させても表面電位が正の一定値以上に帯電しない特性を有する感光性物質を用い、前記転写手段に対し像担持体移動方向下流側で、かつ前記第1帯電手段に対し像担持体移動方向上流側に、前記第1帯電手段の帯電極性と逆極性に前記像担持体を帯電させる第2帯電手段を設けたことを特徴とする静電印刷装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタなどの電子写真方式を用いた静電印刷装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図2に像担持体としてドラム型感光体を用いた静電印刷装置の概略図を示す。 【0003】図2において、ドラム形状をした感光体1は矢印方向に等速度で回転する。感光体1は帯電器2により正または負の所定の電位まで帯電される。なお、以下の説明においては、感光体1表面が正に帯電され、かつ反転現像方式にて感光体上にトナー像を形成する場合を例示しながら述べることとする。 【0004】帯電器2によって帯電された感光体1は、画像情報に基づきが露光装置3により像露光が行われ、静電潜像が形成される。静電潜像を保持した感光体1表面には現像機4によって現像剤が供給されトナー像5が形成される。感光体1上に形成されたトナー像5は転写器6で記録材となる用紙7に転写され、その後、定着装置(図示せず)での加熱加圧作用によりトナー像5は用紙7に定着される。 【0005】一方、用紙7に転写されずに感光体1上に残留したトナーはAC除電器8および清掃機10を通過することにより感光体1表面から除去される。残留トナーが除去された感光体1表面は、光源12からの照射光により全面露光される。 【0006】この光源12による全面露光により、感光体1表面に静電潜像を構成していた電位、すなわち露光装置3により露光された領域(露光部)と、露光されなかった領域(非露光部)との電位差がなくなり、均一に平滑化される。なお、光源9は残留トナーに対する清掃性の向上に関与するものである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】図3に感光体1としてセレン系感光体を用いた時の、感光体1周囲の各位置での電位の変化を示す。感光体1は帯電器2により正に帯電され、露光装置3により画像部の電位は10V以下に落とされる。トナー5は正帯電トナーであり、負電圧を印加された転写器6により用紙7に転写される。AC除電器8の正負の成分は等量であり、図4に示した帯電器11の極性は正である。 【0008】図3に示すように、感光体1の露光部と非露光部とでは感光体1が1周する間の電位挙動が異なる。次の周回の帯電で感光体1を全面均一に帯電させるには、光源9の後に約100V以上の差を有する露光部と非露光部の電位を、帯電器2の手前で等しくする必要がある。露光部電位は転写器6以降、負の値を示すためこの状態で露光を行っても露光部電位を非露光部電位と等しくすることはできない。そこで、帯電器11により感光体1の電位を正に帯電させた後、光源12により光を全面に照射し、感光体全面の電位を等しくする構成が採用されている。 【0009】光源9の照射により感光体1の露光部と非露光部の電位を等しくできればその後の2つの過程(帯電器11による帯電工程および光源12による光照射工程)は必要なく、装置の小型化、低コスト化を図ることが可能になる。 【0010】従って、本発明の目的は、簡単な構成により残像現象の生じない静電印刷装置を実現することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的は、無端移動可能に支持された像担持体と、前記像担持体を帯電させる第1帯電手段と、画像情報に基づき前記像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を保持した像担持体に現像剤を供給し前記像担持体上にトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録材に転写させる転写手段とを備えた静電印刷装置において、前記像担持体として、正方向に対しては正の帯電電流の増加に伴い表面電位が上昇するが、負方向に対しては負の帯電電流を増加させても表面電位が負の一定値以上に帯電しない特性を有する感光性物質を用い、前記転写手段に対し像担持体移動方向下流側で、かつ前記第1帯電手段に対し像担持体移動方向上流側に、前記第1帯電手段の帯電極性と逆極性に前記像担持体を帯電させる第2帯電手段を設けることにより達成される。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1に基づき説明する。図1において、1は像担持体となるドラム状の感光体であり図中の矢印方向に1周/秒の速度で回転する。感光体1としては、図5に示すように正極性にはコロトロンワイヤ印加電圧の増大に伴い感光体表面電位も上昇するが、負極性に対しては感光体表面電位が一定値で飽和する帯電特性を持つものであれば材質は有機材料、無機材料のいずれでもよい。これはpn型半導体の特徴である。 【0013】本例では図5に示すように負極性に対しては約−100Vで帯電が飽和する単層構造の有機感光体(OPC)を用いた。正帯電のSeTe(セレン−テルル)感光体も負極性に対しては印加電流に対し比例して帯電する特性は持たないが、ここで用いた単相の有機感光体のように一定値で飽和する傾向はなく、徐々に帯電電位は下っていく傾向を示した(図8参照)。よって、本構成でSeTe感光体は使えない。負極性への帯電はコロナワイヤへの印加電圧−4.5kV以上で飽和しているが、これは感光体表面とワイヤとの距離、帯電装置形状などにより変化するものであり、特に制限はない。 【0014】図6に感光体1が一周する間の感光体表面電位の変化を示す。感光体1は帯電器2により全面均一に約700Vに帯電される。なお、本例において帯電器2にはコロトロンワイヤを4本備えた帯電器を用いたが、グリッド電極を備えたスコロトロン方式の帯電器であってもよく、また、帯電ローラのような接触帯電方式のものであってもよい。 【0015】次に、帯電した感光体表面は露光装置3により画像情報に基づく像露光が行われ、感光体1上に静電潜像が形成される。この時、画像部の感光体表面電位は100Vとなる。静電潜像は現像機4で正帯電のトナー5によりトナー像として可視化され、次いで負極性の電圧が印加された転写器6により記録材となる用紙7に転写される。感光体1表面から用紙7に転写されなかった残留トナーは清掃機10により感光体1表面から除去される。 【0016】ここで、露光部と非露光部の感光体表面電位の差は、転写終了後で約150Vある。転写器6の後、清掃機10での残留トナーの除去回収を補助するためにAC除電器8および光源9が備わっているが、光源9後の露光部と非露光部の感光体表面電位差はまだ約100Vあり、この状態で帯電器2を通過した場合には、感光体表面が均一に帯電されず、残像現象の原因となる。 【0017】そこで、従来例とは逆に、感光体表面を負極性に帯電させるための第2帯電手段となる帯電器13を設けた。これにより露光部および非露光部ともに感光体表面電位を−100Vに帯電することができ、この後、帯電器2により感光体1表面を安定して均一に帯電することができ、前周回の静電潜像による残像現象は認められなかった。なお、ここで用いた帯電器13はスコロトロン方式であるが、ローラ帯電方式のものであってもよい。 【0018】以上、本構成を用いることで、従来例と比べて光源12、光源12の電源およびその制御回路等を不要にすることができ、装置の低コスト化、小型化が図れるようになった。 【0019】また、上記構成にかかわらず図7に示すように感光体として、負極性には印加電圧の増大に伴い感光体表面電位も上昇するが、正極性に対しては感光体表面電位が一定値で飽和する帯電特性を持つものを使用した場合であっても先に述べた実施例と同等の作用効果が得られる。 【0020】先の実施例と同様に反転現像を行った場合、帯電器13には正極性の電圧が印加され、感光体1の表面電位は正電圧(約120V)で飽和する。正放電は負放電に比べると放電の安定性がよく、帯電器13がコロトロンでも感光体1は均一に正電位に帯電することができ、その後の帯電器2により負極性への帯電も均一に行うことが可能になる。以上、先の実施例と同様に従来例と比べて光源12およびそれに関る電源や制御回路等を削除しても、残像現象が発生しない静電印刷装置を提供することが可能になる。 【0021】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば従来技術に比べて簡単な構成で残像現象の生じない静電印刷装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005094 【氏名又は名称】日立工機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月17日(2000.3.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−265017(P2001−265017A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−75115(P2000−75115) |
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