| 【発明の名称】 |
レジスト現像液の汚れ検出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】白井 正充
【氏名】山川 慎介
【氏名】清本 浩伸
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| 【要約】 |
【課題】レジストと現像液の反応により生じる生成物の光特性を利用し、現像液の汚れ具合を定量的に計測できるようにする。
【解決手段】現像液を透過した白色光は、ダイクロイックミラー41により600nm以上の波長域の光と、600nm以下の波長域の光に分離される。さらに、600nm以上の波長域の光は、帯域フィルタ42により600〜700nmの波長域の光だけを透過させられて受光素子43で受光される。また、600nm以下の波長域の光は、帯域フィルタ44により、好ましくは425〜430nmの波長域の光だけを透過させられて受光素子45で受光される。現像液の汚れ具合は、波長域600〜700nmの光の透過率の変化で補正した上で、波長域425〜430nmの光の透過率の変化から判定される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 現像液を透過した光のうちレジスト現像工程で発生するアゾ色素による光吸収の大きな波長域の光を検出する手段を備え、前記光検出手段を用いて求められた、現像液の透過率又は吸収率に基づいて現像液のよごれを判定するようにしたことを特徴とするレジスト現像液の汚れ検出装置。 【請求項2】 現像液を透過した光のうち、レジスト現像工程で発生するアゾ色素による光吸収の大きな波長域の光を検出する手段と、アゾ色素による光吸収の小さな波長域の光を検出する手段とを備え、両光検出手段おいて検出された光量に基づいて現像液のよごれを判定するようにしたことを特徴とするレジスト現像液の汚れ検出装置。 【請求項3】 前記アゾ色素による光吸収の大きな波長域は、波長が400nm以上450nm以下の領域であり、アゾ色素による光吸収の小さな波長域は、波長が600nm以上の領域であることを特徴とする、請求項2に記載のレジスト現像液の汚れ検出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、リソグラフィ工程に用いられているレジスト現像液の汚れ具合を検出するための汚れ検出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】半導体集積回路の製造工程や液晶表示パネルの製造工程等においては、フォトリソグラフィ法が広く用いられている。図1(a)〜(i)は、レジストにジアゾナフトキノン−ノボラック系ポジ型レジストを用い、近紫外光を露光するフォトリソグラフィの工程を示している。まず、このフォトリソグラフィ工程を簡単に説明する。 【0003】図1(a)のように用意された基板1は、フォトレジストを塗布する前に前処理される。すなわち、基板1は、適宜スクラバーによって基板1上の汚れ、油脂分を除去される。また、基板1の表面に水分が吸着していると、レジストの接着性が低下するので、洗浄後は200〜300℃の脱水べ一クを行う。また、化学吸着した水分は加熱程度では容易に離脱しないため、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)などのシランカップリング剤を用いて基板表面の改質が行われる。 【0004】ついで、基板1の上にフォトレジストを滴下し、スピナにより基板1を高速回転させ、図1(b)のように基板1の表面にレジスト2を薄く塗布する。このとき、基板1の表面から飛散させられたレジスト2は、回収して再利用される場合もある。こうして表面にレジスト2を塗布された基板1はプリベークされ、レジスト2中に大量に残留している溶媒を蒸発させられる。プリベークのベーク温度は、レジスト2中の感光基が分解したり架橋反応が生じないよう、110℃以下と比較的低温に設定される。 【0005】この後、図1(c)に示すように、回路パターンを形成したフォトマスク3を介して、基板1上のレジスト2に波長400nm前後の近紫外線を照射し、レジスト2中に回路パターンに準じた露光領域2aと未露光領域2bを形成する。こうして露光されたレジスト2は現像されるが、場合によっては、現像に先立って90〜110℃、90秒程度のベーク(ポストイクスポージャベーク;PEB)が行われることがある。 【0006】次に、基板1を現像液中に浸漬することによってフォトレジスト2を現像し、レジスト2パターンを形成する。このとき、ネガ型レジスト2では、図1(d)のように未露光領域2bが溶解除去され、ポジ型レジスト2では、図1(e)のように露光領域2aが溶解される。レジスト2を現像した後は、基板1をリンス液でリンスし、回転乾燥する。 【0007】なお、現像方式には、上記の浸漬法の他にパドル方式がある。これは、現像液の表面張力を利用して基板1の上に現像液を盛り、静止して現像を行うものである。この方法では、現像液の消費量が少なく、スカム除去に有効である。 【0008】現像後のポストベークは、レジストパターンの耐エッチング性の向上、接着性の改善、ピンホールの低減、脱ガスなどを目的として行われる。ノボラック樹脂は、一般的に130℃前後の加熱により軟化してレジスト変形が生じ、低分子量のモノマーや2量体などが昇華して重量減少や膜厚減少を起こす。さらに、180℃以上に達すると熱架橋が生じ、極めて強靭な膜となる。このため、フローの生じない範囲で最適なポストベーク条件を設定する必要がある。 【0009】こうしてレジスト2をパターニングし終えたら、図1(f)に示すように、レジスト2をマスクにして基板1をドライエッチング又はウエットエッチングする。あるいは、図1(g)に示すように、イオン注入により基板1表面に不純物原子をドーピングする。この後、図1(h)又は(i)に示すように、エッチングされた基板1又は不純物をドーピングされた基板1をはく離液中へ浸漬することにより、あるいは酸素プラズマ灰化によりレジスト2を剥離させる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】上記のようにフォトリソグラフィ工程によれば、微細加工が可能になるので、フォトリソグラフィは半導体製造工程やマイクロマシニングなどにおいて広く利用されている。 【0011】量産工程におけるリソグラフィ工程ではレジストを現像するために大量の現像液が消費されるが、従来のリソグラフィ工程では、レジスト現像液は、使い捨てにするか、あるいは現像液を繰り返し使用するようにしている。使い捨てにする場合には、上記のようにパドル方式により現像液の消費量を少なくすることができるが、工程が複雑になってコスト高となり、またそれでも量産工程においてはかなりの現像液が消費される。 【0012】また、現像液を繰り返し使用する場合には、現像液の汚れ具合を時間又は使用回数で管理することにより現像液を廃棄したり、新しい現像液を加えたりすることになる。しかし、この方法では、新しい現像液を加えたり、現像液を廃棄したりするタイミングが難しく、早い目に新しい現像液を加えたり、早い目に使った現像液を捨てたりすれば、無駄が多くなり、逆に目一杯使用すれば、現像液の品質が低下する恐れがあり、現像液を補充又は交換するタイミングの決定が難しく、現像品質が不安定になる問題があった。 【0013】本発明は上記従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レジストと現像液の反応により生じる生成物の光特性を利用し、現像液の汚れ具合を計測できるようにすることにあり、現像液の汚れ具合を定量的に判定できるようにするものである。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明にかかるレジスト現像液の汚れ検出装置は、現像液を透過した光のうちレジスト現像工程で発生するアゾ色素による光吸収の大きな波長域の光を検出する手段を備え、前記光検出手段を用いて求められた、現像液の透過率又は吸収率に基づいて現像液のよごれを判定するようにしたものである。 【0015】レジスト現像工程においては、現像液が使用されるに連れてアゾ色素が生成し、次第にアゾ色素の濃度が増加してゆくことが分かった。従って、現像液が使用されるに連れて、レジスト現像工程で発生するアゾ色素による光吸収も大きくなっていく。よって、現像液を透過した光のうち、レジスト現像工程で発生するアゾ色素による光吸収の大きな波長域での透過率又は吸収率の変化によって現像液の汚れ具合を定量化することができ、該波長域における透過率又は吸収率の変化を監視すれば、現像液の汚れ具合を判定することができる。 【0016】また、本発明にかかる別なレジスト現像液の汚れ検出装置は、現像液を透過した光のうち、レジスト現像工程で発生するアゾ色素による光吸収の大きな波長域の光を検出する手段と、アゾ色素による光吸収の小さな波長域の光を検出する手段とを備え、両光検出手段おいて検出された光量に基づいて現像液のよごれを判定するようにしたものである。 【0017】一定の光源から出射させた光を現像液に透過させているような場合には、光検出手段によって検出された光量の変化によって透過率又は吸収率の変化を知ることができるので、この汚れ検出装置によれば、より簡単に現像液の汚れ具合を判断することができる。 【0018】また、アゾ色素による光吸収の大きな波長域の光だけで光吸収の変化を監視していると、光源のパワーの変動や光の透過経路に置かれた透明な部材の汚れや曇りに影響を受け、計測精度が低下する恐れがある。そこで、本発明では、アゾ色素による光吸収が小さな波長域の光を監視することにより、光源のパワーや光の透過経路に置かれた透明な部材の汚れや曇りによる影響を補正できるようにしており、現像液の汚れ具合の判定精度を高めることができる。 【0019】ここで現像液に照射する光としては、スポット径が数mm〜数cmの光が望ましく、またハロゲンランプや白色発光ダイオードから出射される白色光が望ましい。 【0020】また、実測によれば、レジスト現像工程で用いられた現像液では、汚れが進むにつれて400nm〜450nmの波長域で透過率が大きく低下し、一方、現像液が汚れても600nm以上の波長域では透過率にあまり変動がなかった。従って、本発明の実施形態においては、アゾ色素による光吸収の大きな波長域としては、波長400nm以上450nm以下の領域であり、アゾ色素による光吸収の小さな波長域が波長600nm以上の領域であることが好ましい。 【0021】 【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図2は本発明の一実施形態にかかるレジスト現像液循環供給システムの構成を示す図である。図2には現像工程11が示されており、レジスト13を塗布され露光された基板12は、レジスト塗布面を上にしてローラコンベアのような搬送装置14によって搬送されている。現像工程11では、基板搬送路の上方に現像液15を霧状にして吐出させるための現像液吐出ノズル16が配設されており、基板搬送路の下方には現像液回収用パン17が設けられている。 【0022】現像液回収用パン17よりも下方には、現像液貯留槽18と補給タンク19とが設置されている。現像液貯留槽18内は、比較的きれいな現像液15を蓄えた現像液供給槽20と回収した使用済みの現像液を蓄えた現像液回収槽21とに仕切って分離されており、現像液供給槽20内の現像液が少なくなると補給ライン22を通じて補給タンク19から現像液供給槽20へ新しい現像液が補給されるようになっている。 【0023】現像液供給槽20は供給ライン23を通じて現像液吐出ノズル16に接続されており、供給ライン23には給液ポンプ24及びろ過フィルタ25が設けられている。しかして、現像液供給槽20内の現像液は給液ポンプ24によって汲み上げられ、ろ過フィルタ25でごみや大きな汚れを除去された後、現像液吐出ノズル16から霧状になって基板12へ吐出される。そして、レジスト13と反応した使用済みの現像液15は、現像液回収用パン17で集められた後、回収ライン26を通じて現像液回収槽21に回収される。 【0024】現像液回収槽21の底部と現像液供給槽20の上部との間には、再生ライン27がつながれており、再生ライン27には循環ポンプ28、ろ過フィルタ29及び汚れ検知センサ30が設けられている。循環ポンプ28を運転することにより、回収された現像液回収槽21内の現像液15は再生ライン27内を通ってろ過フィルタ29でごみや大きな汚れを除去された後、現像液供給槽20へ戻される。また、再生ライン27を通って現像液供給槽20へ送られる現像液15は、汚れ検知センサ30で現像液15の汚れ具合を監視されている。そして、汚れ検知センサ30により、所定レベル異常の汚れ具合が検出された場合には、ろ過フィルタ25、29を交換したり、現像液回収槽21につながれた廃棄ライン31から現像液回収槽21内の現像液15を廃棄したり、補給タンク19から現像液15を現像液供給槽20へ補給したりして、システムを循環する現像液15をよりクリーンなものに再生させる。 【0025】上記汚れ検知センサ30は、図3に示すように投光部32と受光部33とから構成されている。再生ライン27には、不透明なパイプ部分34の一部に対向する一対の開口35を設けてあり、該開口35にガラス板又は透明樹脂板36をはめて監視窓37が形成されている。汚れ検知センサ30を構成する投光部32と受光部33は両監視窓37を挟んで再生ライン27の外に配置されている。 【0026】次に、汚れ検知センサ30の構造を説明する前に、レジスト現像液の汚れ具合を検出する原理を説明する。リソグラフィによってパターン形成を行うレジスト現像工程において、レジスト現像液は現像処理を経ることにより、その前後で光特性が変化すると考えられる。例えば、ある特定波長域で光の透過率が変化するというものがある。それは、レジストに含まれる高分子材料、現像液に含まれる物質、両者の反応生成物における光吸収の違いが原因となる。そこで、レジストの使用前後の組成を調べた結果、次のようなことが分かった。 【0027】まず、図5のような高分子型ノボラック樹脂と図6のようなジアゾナフトキノン(感光剤)が主成分となったノボラック樹脂系レジストを使用し、アンモニウム塩を含んだアルカリ現像液により現像を行った場合、その現像後溶液には、アルカリ存在下で生成するノボラック樹脂とジアゾナフトキノンとの高分子誘導体が含まれることが分かった。この高分子誘導体は、図7のような反応によってノボラック樹脂とジアゾナフトキノンから生成されるアゾ色素であった。 【0028】同様に、図8のような低分子型ノボラック樹脂と図6のようなジアゾナフトキノン(感光剤)が主成分となったノボラック樹脂系レジストを使用し、アンモニウム塩を含んだアルカリ現像液により現像を行った場合も、その現像後溶液には、アルカリ存在下で生成するノボラック樹脂とジアゾナフトキノンとの高分子誘導体が含まれることが分かった。この高分子誘導体は、図9のような反応によってノボラック樹脂とジアゾナフトキノンから生成されるアゾ色素であった。 【0029】これらの生成物(アゾ色素)は、今回の分析でその存在を認識したものである。そこで、この生成物の光学的特性を調べた結果、425〜430nm付近に強い吸収帯を持つことを確認した。すなわち、図10は波長域400〜1100nmにおける使用前現像液の透過率を測定した結果を示し、図11は同じく波長域400〜1100nmにおける使用後現像液の透過率を測定した結果を示している。図10から分かるように、使用前の現像液では400〜600nmの波長域でほぼ均一な透過率を有しているが、図11に示した使用後現像液では400〜600nmの波長域で透過率が低下しており、特に400〜450nmで透過率が低下しており、より狭くいえば、425〜430nmで顕著に透過率が低下している。一方、600〜700nmの波長域では、透過率はあまり変化していない。この400〜600nm域(光吸収の大きな波長域)における透過率の低下はアゾ色素によるものであり、しかも、現像液が使用されて汚れ具合が進むにつれてアゾ色素が増加し、それに伴って400〜600nm域における透過率が次第に低下していくことも明らかとなった。 【0030】本発明の汚れ検知センサ30は、この現象を利用したものであって、予め種々の汚れ具合の現像液について400〜600nmの波長域における透過率を測定することにより、使用可能な現像液と廃棄すべき現像液との境界値(以下、しきい値という)となる透過率を決定しておき、測定している現像液の透過率が当該しきい値よりも低下した場合に使用不可能と判断するものである。 【0031】しかし、透過率の測定においては、通常は、投光部32から一定光量の光を照射し、受光部33における受光強度から透過率を決めることになるので、投光部32の光源輝度の低下や、投光部32又は受光部33の汚れ、上記監視窓37の曇りなどが原因となって、見かけ上透過率が低下することがある。そのため、透過率の変化の小さい600〜700nmの波長域における透過率も合わせて計測し、600〜700nmの波長域における透過率によって400〜600nmの波長域における透過率を補正するようにしている。 【0032】具体的にいうと、本発明の汚れ検知センサ30では、400〜600nmと600〜700nmの2つの波長域で透過率(受光部における受光量)を計測し、その比率Rを利用する。それには、まず使用前の現像液に対する、2つの波長領域における透過率の比率Rbを測定する必要がある。ただし、Rb=(使用前の現像液における400〜600nm域での透過率)/(使用前の現像液における600〜700nm域での透過率)である。ついで、現像液が正常に現像できる限界透過率比Roを予め決める。これは、限界透過率比Ro=(正常に現像できる現像液における400〜600nm域での透過率)/(正常に現像できる現像液における600〜700nm域での透過率)によって実験的に決めてもよく、使用前の現像液の透過率比Rbから決めてもよい。そして、この限界透過率比Roなどから、監視している現像液の透過率比R=(400〜600nm域での透過率)/(600〜700nm域での透過率)の許容範囲を決定する。例えば、Ro < R < Rb …(1)であれば、その現像液は使用可能であると判断し、この範囲外であれば現像液が汚れているか、センサの異常であると判断する。ただし、上記(1)式では、透過率比Ro、Rbに定数(>1)を乗じたものを用いてもよい。この方法の利点は、光源のパワー低下、投光あるいは受光面の汚れなどによる光吸収の影響を無視することができるところにある。 【0033】つぎに、汚れ検知センサ30の具体的な構造を説明する。前記のように、汚れ検知センサ30は投光部32と受光部33からなり、再生ライン27の監視窓37を挟んで配置されている。投光部32は、ハロゲンランプ又は白色発光ダイオード(LED)などの光源、レンズ(図示せず)等からなり、監視窓37を通して現像液15にスポット径が数mmから数cmの光を照射するようになっている。 【0034】受光部33は、図12に示すような構造を有している。投光部32から照射され、監視窓37及び現像液15を透過した白色光は、光ファイバ38により受光部33の受光窓39へ導かれる。受光窓39の内側には、集光レンズ40が配置され、その後方にはダイクロイックミラー(dichroic mirror)41が配設されている。このダイクロイックミラー41は、図13(a)に示すように、600nm以上の波長域で透過特性を有し、600nm以下の波長域では反射特性を有している。ダイクロイックミラー41の透過側には、図13(b)のように600〜700nmの波長域内で大きな透過率のピークを有する帯域フィルタ(band-pass filter)42が配置され、その背後にはフォトダイオードのような受光素子43が設けられている。また、ダイクロイックミラー41の反射側には、図13(c)のように400〜600nmの波長域内(好ましくは、425〜430nmを含む波長域)で大きな透過率のピークを有する帯域フィルタ(band-passfilter)44が配置され、その背後にはフォトダイオードのような受光素子45が設けられている。 【0035】しかして、現像液15を透過した後、光ファイバ38により受光部33内へ導かれた光は、集光レンズ40により集光され、ダイクロイックミラー41へ入射させられる。ダイクロイックミラー41へ入射した光はダイクロイックミラー41によって2つの波長域に分けられる。波長が600nm以上の光はダイクロイックミラー41を透過して帯域フィルタ42に入射し、さらに帯域フィルタ42で必要波長域だけを選択的に透過させられた後、受光素子43で受光される。一方、波長が600nm以下の光はダイクロイックミラー41で反射して帯域フィルタ44に入射し、帯域フィルタ44で必要波長域だけを選択的に透過させられた後、受光素子45で受光される。なお、ダイクロイックミラー41を透過した光と反射した光を効率よく検出するため、帯域フィルタ42、44を通してからそれぞれの受光素子43、45で検出しているが、この帯域フィルタ42、44は省略しても差し支えない。 【0036】このようにして計測された受光素子43、45の受光量は処理回路へ入力され、処理回路により現像液15の汚れ具合が判定される。図14及び図15のフロー図は、汚れ検知センサ30による汚れ具合の判定方法を表している。この手順によれば、まず現像前の現像液に投光部32からの白色光を照射し(ステップS1)、現像液を透過した光を受光部33で受光する。受光部33へ入射した光は、ダイクロイックミラー41によって波長が600nm以上のものと以下のものとに分離させる(ステップS2)。ついで、ダイクロイックミラー41によって分離された各波長域の光をそれぞれ受光素子(フォトダイオード)43、45によって受光し、各受光素子43、45の受光量から600nm以上の波長域における透過率と600nm以下の波長域における透過率とを計算し、さらに両波長領域における透過率の比Rbを計算する(ステップS3)。あるいは、受光素子43、45の受光量から直接、透過率比Rb=(受光素子45の受光量)/(受光素子43の受光量)によって透過率比Rbを求めてもよい。処理回路は、現像前の現像液15に関する透過率比Rbに基づいて限界透過率Roを計算し、使用することができる現像液15の透過率の範囲を決定する(ステップS4)。 【0037】こうして汚れ具合を判定する準備が整った後、実際に使用されている現像液15の汚れ具合判定を行う。すなわち、投光部32から出た光を再生ライン27内の現像後の現像液15に照射し、現像液15を透過した光を受光部33に入射させる。そして、ステップS2、S3と同様な方法により、受光素子43、45の受光量から現像後の現像液の透過率比Rを計算する(ステップS5)。 【0038】こうして得た透過率比Rが使用可能な現像液の透過率の範囲内にあるか否か判定する(ステップS6)。この判定により現像液の透過率比Rが使用可能な現像液の透過率Rの範囲内にあれば、現像液は汚れていない(あるいは、汚れ具合はひどくない)と判定し(ステップS7)、現像液の汚れ具合の監視を続ける。あるいは、ステップS6において、現像液の透過率比Rが使用可能な現像液の透過率Rの範囲内になければ、現像液が汚れていると判定し(ステップS8)、現像液15の廃棄、補充あるいはろ過フィルタ25、29の交換をブザー等で知らせる(ステップS9)。 【0039】ついで、現像液の廃棄、補充あるいはろ過フィルタ25、29の交換が終わった否か判定し(ステップS10)、ろ過フィルタ25、29の交換が完了するまでブザー等で報知する。ろ過フィルタ25、29の交換が終わったら、ステップS5と同様にして透過率の比Rを計算し(ステップS11)、透過率の比Rが正常な範囲にあって現像液15が廃棄、補充等の時期に来ていないか監視を続ける(ステップS12)。 【0040】 【発明の効果】本発明によれば、レジスト現像工程で発生するアゾ色素の濃度を検出することで、現像液の汚れを定量化することができる。従って、現像液の汚れ具合の判断のばらつきを小さくでき、現像液の補充や交換の時期を客観的に判断することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002945 【氏名又は名称】オムロン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月15日(2000.3.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094019 【弁理士】 【氏名又は名称】中野 雅房
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| 【公開番号】 |
特開2001−265008(P2001−265008A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−72938(P2000−72938) |
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