| 【発明の名称】 |
走査露光装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大場 昌宏
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| 【要約】 |
【課題】複数の光源によって記録媒体を走査露光するときの、温度変化によるピントズレを防止すると共に、ピント調整が容易な走査露光装置。
【解決手段】複数の光源ユニットが設けられている露光ヘッド92のステージ106は、長手方向の両端部に配置されたベース104A、104Bに支持され、ベース104が副走査モータ158の駆動によってステージの長手方向である副走査方向に移動する。また、ベース104A、104Bは、ステージの伸縮に応じて相対移動可能となっており、これにより、温度変化でステージに歪みが生じるのを防止し、ステージの歪みによって光源ユニットから発せられる光ビームの位置ずれやピントズレが生じることがないようにしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 主走査方向又は副走査方向の何れか一方に沿って移動する記録媒体に、主走査方向又は副走査方向の何れか他方に沿って移動する光源から発せられる光ビームを照射して走査露光する走査露光装置であって、それぞれから光ビームを射出する複数の光源が長手方向に沿って所定間隔で取付けられると共に、長手方向が光源の移動方向に沿って配置される光源ステージと、前記光源ステージの長手方向の両端部のそれぞれに対向して設けられて、光源ステージを長手方向の両端部で支持すると共にそれぞれが光源の移動方向に沿って移動可能なベースと、前記ベースのひとつを前記光源の移動方向に沿って移動することにより、前記光源ステージを主走査方向又は副走査方向の何れか他方に沿って移動する走査移動手段と、を含むことを特徴とする走査露光装置。 【請求項2】 前記ベースのそれぞれに設けられてベースに支持される前記光源ステージを前記記録媒体との接離方向に移動して保持する距離調整手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の走査露光装置。 【請求項3】 少なくとも前記光源ステージの長手方向の両端部側のそれぞれに取付けられて光源ステージと前記記録媒体との距離検出が可能な距離計測手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の走査露光装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主走査方向又は副走査方向に沿って移動する光源から発する光ビームによって印刷版等の感光材料を走査露光する走査露光装置に関する。 【0002】 【従来の技術】印刷等に用いられる感光性平版印刷版(以下「印刷版」と言う)などの感光材料を露光する画像露光装置では、半導体レーザやLEDなどを光源とし、この光源から発する光ビームによって印刷板を走査露光するものがある。また、画像露光装置には、印刷版を回転ドラムの周面に巻き付けて、回転ドラムを所定方向へ回転することにより印刷版の主走査を行い、回転ドラムの周面に対向して配置した光源を、回転ドラムの軸線方向に移動することにより副走査を行うものがある。 【0003】このような画像露光装置に設けられる走査露光装置には、回転ドラムの周面に対向し、かつ長手方向を回転ドラムの軸線方向である副走査方向に沿わせて配置した露光ステージ上に、所定の間隔で複数の光源を組み付け、露光ステージを副走査方向へ移動させることにより、複数条の光ビームによって並行して副走査を行うものがある。すなわち、走査露光装置には、一次元配列した複数の光源によって形成された露光ヘッドを備えたものがある。 【0004】ところで、一次元配列した複数の光源を用いて印刷版を走査露光するときにも、それぞれの光源から照射される光ビームのピント調整が必要となる。このために、この露光ヘッドでは、露光ステージに光源を取付けるときに、それぞれの光源から射出される光ビームのピントが直線状となるように調整されている。 【0005】また、この露光ヘッドには、光源ヘッドの両端部と回転ドラムとの距離が同じとなるように露光ステージが組み付けられる。これにより、光源を一次元配列した走査露光装置では、複数の光源の何れから発せられた光ビームであっても、回転ドラムに巻き付けた印刷版上にピントが合うようにしている。 【0006】一方、副走査方向に沿った長さの長い印刷版を走査露光する露光ヘッドでは、露光ステージも長くなっている。このために、露光ステージの僅かな傾きや歪でも、印刷版へ照射する光ビームにピントズレを生じさせてしまう。 【0007】したがって、走査露光装置では、露光ステージや露光ステージを走査移動するための部品に高精度のものが用いられ、また、露光ステージ等の組み付け時にも高精度の調整を行う必要がある。 【0008】また、走査露光装置では、温度変化によって露光ヘッドを形成している部品に伸縮が生じる。このために、組み付け時に高精度の調整を行っても、温度変化による伸縮によって光ビームのピントズレが生じ、印刷版に形成する画像にボケ等の仕上がり品質の低下を引き起こしてしまう。 【0009】このような温度等の環境変化をによるピントズレを防止するためには、冷却装置等の温度制御装置が必要となり、装置の製作コストを上昇させてしまう。特に、印刷版等への画像露光を行うための光源を一次元配列した露光ステージは、長尺であるため、光ビームのピントズレが生じ易く、温度変化によるピントズレの防止は勿論、組み付け時やピントズレが生じた時の調整の容易化が要求されている。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、複数の光源を一次元配列した露光ヘッドでの、光ビームのピント調整が容易でかつ温度変化等による光ビームのピントズレを抑えた走査露光装置を提案することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、主走査方向又は副走査方向の何れか一方に沿って移動する記録媒体に、主走査方向又は副走査方向の何れか他方に沿って移動する光源から発せられる光ビームを照射して走査露光する走査露光装置であって、それぞれから光ビームを射出する複数の光源が長手方向に沿って所定間隔で取付けられると共に、長手方向が光源の移動方向に沿って配置される光源ステージと、前記光源ステージの長手方向の両端部のそれぞれに対向して設けられて、光源ステージを長手方向の両端部で支持すると共にそれぞれが光源の移動方向に沿って移動可能なベースと、前記ベースのひとつを前記光源の移動方向に沿って移動することにより、前記光源ステージを主走査方向又は副走査方向の何れか他方に沿って移動する走査移動手段と、を含むことを特徴とする。 【0012】この発明によれば、複数の光源が所定位置に取付けられている光源ステージの長手方向の両端部をベースに支持させている。このベースは、それぞれが走査露光時の光源の走査方向に沿って移動可能となっている。 【0013】また、一方のベースには、走査移動手段が取付けられており、この走査移動手段が一方のベースを光ビームの走査方向に移動することにより、露光ステージが光ビームの走査方向に移動する。 【0014】ベースは、それぞれが光源ステージに別々に取付けられていることにより、互いに相対移動が可能となっている。これにより、例えば、光源ステージが温度変化等によって伸縮したときに、ベースが相対移動し、光源ステージに歪み等を生じさせることがない。 【0015】したがって、高価な冷却装置や温度制御装置を用いることなく光源ステージの歪みを防止し、光ビームを記録媒体の適切な位置に照射することができる。 【0016】請求項2に係る発明は、前記ベースのそれぞれに設けられてベースに支持される前記光源ステージを前記記録媒体との接離方向に移動して保持する距離調整手段を含むことを特徴とする。 【0017】この発明によれば、両端部のベースと光源ステージとの間に距離調整手段を設けて、それぞれのベースに対して光源ステージを記録媒体との接離方向に移動可能とすると共に、接離方向に沿って移動した位置で保持可能となるようにしている。 【0018】これにより、光源ステージの長手方向の両端部のそれぞれと記録媒体との距離(間隔)を別々に調整でき、光源ステージと記録媒体との距離及び記録媒体に対する光源ステージの傾きの調整が容易となる。 【0019】また、請求項3に係る発明は、少なくとも前記光源ステージの長手方向の両端部側のそれぞれに取付けられて光源ステージと前記記録媒体との距離検出が可能な距離計測手段を含むことを特徴とする。 【0020】この発明によれば、光源ステージの長手方向の両端部に距離計測手段を設け、光源ステージの長手方向の端部と記録媒体の距離を検出可能としている。 【0021】これにより、記録媒体に対して光源ステージ、すなわち光源が適正な距離にあるか否かの確認が容易となる。また、この距離計測手段の計測結果に基づいて距離調整手段によって光源ステージを移動させれば、記録媒体に対する光源ステージの距離及び傾きを容易に調整することができる。 【0022】このように、記録媒体に対する光源ステージの距離及び傾き等の位置調整を容易にすることにより、部品の加工精度や組み付け精度を低くしても、光源ステージを記録媒体に対して適切に位置決めして組み付けることができる。また、定期的ないし任意のタイミングで位置調整を行うことができるので、適正なピントでの画像露光が可能となる。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用した画像露光装置10の概略構成を示している。この画像露光装置10は、アルミニウム等によって形成したの矩形薄板状(例えば肉厚が0.3mm程度)の支持体に感光層を形成した感光性平版印刷版(以下「印刷版12」という)を感光材料とし、この印刷版に画像データに基づいて変調した光ビームを照射して走査露光する。画像露光装置10で画像露光の終了した印刷版12は、図示しない自動現像装置等によって現像処理等が施される。 【0024】画像露光装置10の機枠14内には、カセット装填部18、給版搬送部20、記録部22及び排出バッファ部24等が設けられている。カセット装填部18は、機枠14内の図1紙面右下側に配置されており、それぞれに多数枚の印刷版12を収容している複数のカセット16が、所定角度で傾斜された状態で装填される。 【0025】なお、画像露光装置10では、縦寸法ないし横寸法の異なる複数サイズの印刷版12の処理が可能となっており、カセット16には、何れかのサイズの印刷版12が感光層を上側にし、一端が所定の位置となるように位置決めされて収容されている。また、カセット装填部18には、それぞれにサイズの異なる印刷版12を収容している複数のカセット16が所定間隔で、収容している印刷版12の一端が略一定の高さとなるように装填される。 【0026】給版搬送部20は、カセット装填部18の上方に配置され、記録部22は、カセット装填部18に隣接して、装置の中央下部に配置されている。給版搬送部20には、対で設けられた側板26(図1では一方のみを図示)に反転ユニット28及び枚葉ユニット30が取付けられている。 【0027】反転ユニット28は、所定の外径寸法の反転ローラ32を備え、この反転ローラ32の周囲に複数の小ローラ34(本実施の形態では、一例として小ローラ34A、34B、34C、34Dの4個)が設けられている。小ローラ34A〜34Dは、カセット装填部18側から反転ローラ32の上方を経て記録部22側に亘って配置され、無端の搬送ベルト36が巻き掛けられている。これにより、反転ローラ32には、小ローラ34Aと小ローラ34Dの間の約半周に亘って搬送ベルト36が巻き掛けられている。 【0028】一方、枚葉ユニット30は、カセット16内の印刷版12の上端部を吸着する複数の吸盤38を備えており、吸盤38を下方移動させることによりカセット装填部18に装填されているカセット16内の印刷版12の上端部に対向させ、この吸盤38によって印刷版12を吸着する。また、枚葉ユニット30は、印刷版12を吸着した吸盤38を略上方へ移動させることにより、カセット16から印刷版12を引き出すと共に、引き出した印刷版12の先端を、反転ローラ32と搬送ベルト36の間へ挿入する。なお、図1では、吸盤38の移動位置の概略を二点鎖線で示している。 【0029】反転ユニット28では、反転ローラ32と搬送ベルト36がカセット16からの印刷版12の引き出し方向(図1の矢印A方向)に回転する。反転ユニット28は、反転ローラ32と搬送ベルト36の間に印刷版12の先端が挿入されると、この印刷版12を挟持し、カセット16から引き出しながら反転ローラ32に巻きかけるように搬送する。これにより、印刷版12は、湾曲されながら搬送されて反転され、搬送方向が転向される。なお、反転ローラ32の半径寸法は、印刷版12を湾曲させたときに、印刷版12に折れや曲がりを生じさせない寸法(例えば100mm以上)となっている。 【0030】図1に実線及び二点鎖線で示すように、側板26は、印刷版12を取出すカセット16の位置に応じて水平移動する。これにより、枚葉ユニット30は、吸盤38が所望のカセット16内の印刷版12に対向するように反転ユニット28と一体に水平移動可能となっている。 【0031】また、側板26には、小ローラ34Dの下方にガイド40が設けられており、反転ローラ32によって反転された印刷版12は、小ローラ34D側で反転ローラ32と搬送ベルト36の間から、このガイド40へ向けて送り出される。 【0032】記録部22の上方には、搬送コンベア42が配置されており、反転ユニット28から送り出された印刷版12は、ガイド40によって搬送コンベア42へ案内される。なお、ガイド40は、常に印刷版12の案内方向を搬送コンベア42へ向けるように、側板26の移動に伴って揺動する。また、記録部22側の小ローラ34Dは、側板26の移動に伴って反転ユニット28からの印刷版12の送出し方向を換えるように移動し、小ローラ34Cは、小ローラ34Dが移動したときに搬送ベルト36に略一定の張力を付与するように移動し、反転ユニット28から送り出される印刷版12をガイド40によって緩やかに湾曲させるようにしている。 【0033】搬送コンベア42は、ガイド40の略下方に配置されたローラ44と、記録部22の上方に配置されたローラ46との間に搬送ベルト48が巻き掛けられ、ローラ46側が下方となるように傾斜されている。 【0034】図1及び図2に示すように、搬送コンベア42には、ローラ46に対向してローラ50が配置されている。搬送コンベア42上に送り込まれた印刷版12は、搬送ベルト48上を搬送され、ローラ46、50に挟持されて搬送コンベア42から送り出される。 【0035】記録部22には、架台52上に配置された回転ドラム54と、この回転ドラム54に対向して配置された記録ヘッド部56によって走査露光装置90が構成されている。なお、走査露光装置90の詳細は、後述する。 【0036】また、画像露光装置10には、記録部22の回転ドラム54の上方に、搬送コンベア42のローラ46、50に対向して、パンチャー58が設けられている。 【0037】図2に示されるように、パンチャー58には、銜え口60が形成されており、搬送コンベア42は、印刷版12をローラ46、50によって挟持し、先端をパンチャー58の銜え口60に挿入して保持する。パンチャー58は、銜え口60に挿入された印刷版12の先端の所定位置に、位置決め用として例えば切り欠きを穿設する。なお、印刷版12は、例えば搬送コンベア42上で位置決めされてパンチャー58へ送り込まれることにより、位置決め用の切り欠きが先端部の所定の位置に穿設される。 【0038】搬送コンベア42は、図示しない揺動手段によってローラ44側を軸に揺動可能となっている(図1及び図2に実線と二点鎖線で示す)。搬送コンベア42は、印刷版12に切り欠きが穿設されると、搬送ベルト48を逆転駆動して、印刷版12の先端をパンチャー58の銜え口60から引き出すと、揺動して、印刷版12の先端を回転ドラム54の外周面の所定位置へ向ける。この後に、印刷版12を記録部22へ向けて送り出す。 【0039】記録部22に設けている回転ドラム54は、図示しない駆動手段の駆動力によって、印刷版12の装着露光方向(図1及び図2の矢印B方向)及び装着露光方向と反対方向となる印刷版12の取外し方向(図1及び図2の矢印C方向)へ、それぞれ所定の回転速度で回転駆動される。 【0040】図2に示すように、回転ドラム54には、外周面の所定の位置に先端チャック62が取付けられている。記録部22では、この回転ドラム54に印刷版12を装着するときに、先ず、先端チャック62が、搬送コンベア42によって送り込まれる印刷版12の先端に対向する位置(印刷版装着位置)で回転ドラム54を停止させる。 【0041】記録部22には、印刷版装着位置で先端チャック62に対向する装着カム64が設けられおり、この装着カム64の回動によって先端チャック62を押圧することにより、先端チャック62と回転ドラム54の周面との間に印刷版12の先端が挿入可能となる。装着カム64の押圧を解除することにより、先端チャック62と回転ドラム54の間に挿入された印刷版12の先端が挟持され、回転ドラム54に固定される。 【0042】記録部22では、印刷版12の先端を先端チャック62によって回転ドラム54の周面の所定位置に固定した状態で、回転ドラム54を装着露光方向へ回転することにより、回転ドラム54に印刷版12を巻き付ける。なお、回転ドラム54には、先端チャック62の近傍の所定位置に、図示しないピンが突設されており、印刷版12の先端の切り欠きにこのピンが入り込むことにより、印刷版12が回転ドラム54に位置決めされる。 【0043】記録部22には、回転ドラム54の周面近傍で印刷版装着位置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ66が配置されている。このスクイズローラ66は、回転ドラム54に向けて移動して回転ドラム54に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム54へ向けて押圧し、印刷版12を回転ドラム54の周面に密着させる。 【0044】また、記録部22には、スクイズローラ66よりも回転ドラム54の装着露光方向上流側に後端チャック着脱ユニット68が設けられ、装着露光方向の下流側に取外しカム70が配置されている。後端チャック着脱ユニット68には、回転ドラム54へ向けて突出されたシャフト72の先端に後端チャック74が着脱可能に設けられている。 【0045】記録部22では、回転ドラム54に巻き付けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット68に対向する後端チャック着脱位置に達すると、回転ドラム54の回転を一次停止させ、後端チャック74を回転ドラム54の所定の位置に装着する。これにより、回転ドラム54に巻き付けられた印刷版12は、後端が後端チャック74によって回転ドラム54との間で挟持されて固定される。 【0046】なお、回転ドラム54の外周面には、回転ドラム54に巻き付けた印刷版12を吸着保持する図示しない吸着溝が形成されており、先端チャック62と後端チャック74によって固定した印刷版12を吸着して回転ドラム54の周面に密着させるようにしている。 【0047】記録部22では、回転ドラム54に巻き付けるとスクイズローラ66を離間させ、回転ドラム54を所定の回転速度で高速回転させながら、この回転ドラム54の回転に同期させて、記録ヘッド部56から画像データに基づいて変調した光ビームを照射する。これにより、印刷版12が、画像データに基づいて走査露光され、所定の位置に画像が形成される。 【0048】記録部22では、印刷版12への走査露光が終了すると、回転ドラム54を後端チャック着脱位置で停止させ、スクイズローラ66によって回転ドラム54との間で印刷版12を挟持した状態で、回転ドラム54から後端チャック74を取り外して、印刷版12の後端を開放した後、回転ドラム54を印刷版12の取出し方向へ回転する。これにより、スクイズローラ66と回転ドラム54の間から印刷版12が送出される。 【0049】図1に示すように、排出バッファ部24は、記録部22の上方に設けられており、回転ドラム54が印刷版12の取外し方向へ回転することにより、印刷版12は、後端側から排出バッファ部24へ向けて送り出される。また、記録部22では、回転ドラム54を印刷版12の取出し方向に回転したときに、先端チャック62が取外しカム70に対向する印刷版取外し位置に達すると、回転ドラム54を停止し、この位置で取外しカム70を回動して、先端チャック62を押圧する。これにより、先端チャック62と回転ドラム54との間での印刷版12の先端の挟持が解除され、印刷版12が回転ドラム54から取り外される。 【0050】一方、排出バッファ部24は、機枠14に形成されている排出口76に隣接して設けられている排出ローラ78を備えている。この排出ローラ78の周囲には、複数の小ローラ(一例として小ローラ80A、80B、80C、80D、80Eの5個)が配置されており、これらの小ローラ80A〜80Eの間に無端の搬送ベルト82が巻き掛けられている。これにより、排出ローラ78には、小ローラ80Aと小ローラ80Eの間の1/2周から3/4周の範囲で搬送ベルト82が巻き掛けられている。 【0051】小ローラ80Aは、記録部22のスクイズローラ66側へ向けて突設されており、ローラ84が対向して配置されている。記録部22から送り出される印刷版12は、この小ローラ80Aとローラ84の間に挟持される。 【0052】排出バッファ部24では、排出ローラ78を印刷版12の引き入れ方向(矢印D方向)に回転駆動することにより、小ローラ80Aとローラ84に挟持した印刷版12を記録部22から引き出しながら排出ローラ78と搬送ベルト82の間に案内し、排出ローラ78と搬送ベルト82で挟持して排出ローラ78に巻き掛ける。このとき、排出バッファ部24では、印刷版12の先端部(記録部22から送出されるときの後端側)を小ローラ80Aとローラ84に挟持した状態で排出ローラ78を停止させ、排出ローラ78に巻き掛けた印刷版12を一次的に保持する。 【0053】図1に二点鎖線で示されるように、排出バッファ部24では、小ローラ80Aとローラ84が排出口76に対向する位置へ移動する。このとき、小ローラ80Aとローラ84が一体で移動することにより、印刷版12の先端が排出口76へ向けられる。なお、小ローラ80Aの上方の小ローラ80Bは、小ローラ80Aの移動に追従して、搬送ベルト82に一定の張力を付与するように移動する。 【0054】排出バッファ部24では、印刷版12の先端を排出口76へ向けると、排出ローラ78を、排出口76に隣接して配置している自動現像装置などの処理装置での印刷版12の搬送速度に応じた回転速度で、印刷版12の送出し方向(矢印D方向と反対方向)へ回転駆動する。これにより、印刷版12が排出口76から送り出される。 【0055】このように形成されている画像露光装置10では、印刷版12に露光する画像データが入力され、画像露光を行う印刷版12のサイズ及び露光枚数等が設定されて、画像露光の開始が指示されると、印刷版12への画像露光処理を開始する。なお、これらの処理は、画像露光装置10に操作パネルを設け、この操作パネルのスイッチ操作によって指示するものであっても良く、画像露光装置10に画像データを出力する画像処理装置等からの信号によって画像露光装置10の処理開始を指示するものであっても良い。 【0056】画像露光装置10では、処理の開始が指示されると、指定されたサイズの印刷版12をカセット16から取出して搬送コンベア42に載せ、記録部22へ供給する。このときに、印刷版12には、パンチャー58によって位置決め用の切り欠きが穿設される。 【0057】記録部22では、この印刷版12の先端を先端チャック62によって回転ドラム54に保持させると、スクイズローラ66によってスクイズしながら印刷版12を回転ドラム54に巻き付け、印刷版12の後端を後端チャック74によって回転ドラム54に保持させる。 【0058】この後、記録部22では、回転ドラム54を高速回転しながら記録ヘッド部56から画像データに基づいた光ビームを印刷版12に照射して、印刷版12を走査露光する。これにより、印刷版12の所定の領域に画像が形成される。 【0059】画像が形成された印刷版12は、記録部22から排出バッファ部24へ送り出される。排出バッファ部24では、この印刷版12を搬送ベルト82と排出ローラ78に挟持して、排出ローラ78に巻き付けた後、印刷版12の先端を排出口76へ向け、排出ローラ78を逆転駆動する。これにより、印刷版12は、所定の搬送速度で排出口76から送り出され、画像露光装置10から排出される。 【0060】ところで、記録部22に設けられている回転ドラム54と記録ヘッド部56によって形成されている走査露光装置90では、前記した如く、印刷版12を巻き付けた回転ドラム54を所定の回転速度で装着露光方向へ回転駆動することにより主走査を行いながら、記録ヘッド部56から光ビームを副走査方向へ走査しながら照射することにより、印刷版12の走査露光を行うようになっている。なお、回転ドラム54の主走査方向への回転機構は、従来公知の機構を用いることができ、本実施の形態では詳細な説明を省略する。 【0061】図3に示すように、記録ヘッド部56には、回転ドラム54に巻き付けられた印刷版12へ向けて光ビームを射出する露光ヘッド92と、露光ヘッド92を副走査方向(図3の紙面表裏方向)に移動させる副走査機構102が設けられている。 【0062】露光ヘッド92は、ステージ106上に光源ユニット100が配置されている。図4に示すように、ステージ106は、長尺の帯板状に形成されており、長手方向を副走査方向(矢印Y方向)である回転ドラム54の軸線方向に沿って配置されている。光源ユニット100は、このステージ106の長手方向に沿って一定間隔で取付けられている。すなわち、ステージ106には、複数の光源ユニット100が取付けられている。なお、本実施の形態では、一例として、最大サイズの印刷板12への画像露光を可能とするために、約1200mmの範囲に64台の光源ユニット100を設けている。 【0063】図3に示すように、光源ユニット100は、基部120と立壁部122によって略L字形状に形成されているベース118を備えており、この基部120がステージ106上の所定の位置に固定されている。 【0064】光源ユニット100は、立壁部122に光源アッセンブリ124及び平行平板ホルダ134が取付けられ、基部120上に光学系アッセンブリ126が取り付けられている。光源アッセンブリ124内には、光源となる発光素子として半導体発光素子の一つであるレーザーダイオード(Laser Diode)とコリメータレンズ(何れも図示省略)が組み込まれている。なお、光源アッセンブリ124は、レーザーダイオードとコリメータレンズの間隔が予め調整されており立壁部122へ組み付けることにより、レーザーダイオードとコリメータレンズが光源ユニット100の所定の位置に取付けられる。 【0065】また、平行平板ホルダ134には、平行平板(図示省略)が組み付けられており、光源ユニット100には、この平行平板ホルダ134が光源アッセンブリ124に対向して、立壁部122の光学系アッセンブリ126側の面に取り付けられている。光源アッセンブリ124から射出される光ビームは、平行平板ホルダ134内の平行平板を透過して、基部120上の光学系アッセンブリ126へ向けて射出される。 【0066】光学系アッセンブリ126は、長尺の固定台136を備えており、この固定台136に、集光レンズが組み付けられている集光レンズホルダ138、凸状のシリンドカルレンズが組み付けられているシリンドカルレンズホルダ140、一軸性結晶体が組み付けられている一軸性結晶体ホルダ142、凹状のシリンドカルレンズが組み付けられているシリンドカルレンズホルダ144、平行平板が組み付けられている平行平板ホルダ146、アパーチャが組み付けられているアパーチャホルダ148及び凸状のシリンドカルレンズと1/2波長板が組み付けられているシリンドカルレンズホルダ150が順に配置されている。 【0067】これにより、光源アッセンブリ124から射出された光ビームは、平行平板、1/2波長板、シリンドカルレンズ、アパーチャ、平行平板、シリンドカルレンズ、一軸結晶体、シリンドカルレンズ及び集光レンズを透過して、回転ドラム54の周面に巻き付けられている印刷板12に照射される。このときに、光源ユニット100のそれぞれは、光ビームのピント位置が直線状となるように位置調整がなされて、ステージ106に取付けられる。 【0068】図3及び図5に示すように、副走査機構102は、副走査方向の両端側にベース104A、104Bが設けられている。図5に示すように、ベース104A、104Bは、ステージ106の副走査方向に沿った両端部に対向して設けられている。 【0069】ベース104Aの下方には、一対のガイドレール152が配置され、ベース104Bの下方には、一対のガイドレール154が配置されている。ガイドレール152、154のそれぞれは、長手方向が副走査方向(矢印Y方向)に沿って配置され、例えば架台52(図5では図示省略)に固定されている。なお、本実施の形態では、ベース140Aに対向するガイドレール152とベース104にガイドレール154を別々に設けいているが、一対のガイドレールによって形成しても良い。 【0070】図3及び図5に示すようにベース104A、104Bのそれぞれには、ガイドレール152、154に対向する面にスライダ156が取付けられており、これによりベース104A、104Bのそれぞれが別々に副走査方向(図3では紙面表裏方向)に沿って移動可能となっている。 【0071】図3に示すように、露光ヘッド92のステージ106には、副走査機構102のベース104A、104Bのそれぞれに対向し、回転ドラム54側及び回転ドラム54と反対側の端部に脚部106Aが対で設けられている。なお、図3では、ベース104Aを図示しベース104B側の図示を省略している。 【0072】ベース104A、104Bには、回転ドラム54側および回転ドラム54と反対側の端部に板ばね108の一端が連結されている。この板ばね108の他端は、上方に延設され脚部106A、106Bのそれぞれに連結されている。これにより、ステージ106は、副走査方向の両端部が板ばね108を介してベース104A、104Bから板ばね108によって離間して支持され、ベース104A、104Bと一体で副走査方向に移動可能となっている。 【0073】板ばね108のそれぞれは、回転ドラム54との接離方向(矢印X方向)へ向けて弾性変形可能となっており、この弾性変形によって板ばね108が傾倒することにより、ステージ106が回転ドラム54との接離方向へ移動可能となっている。このときに、ベース104A、104Bがステージ106の副走査方向に沿った両端部に対向して設けられていることにより、ステージ106は、副走査方向に沿った両端が回転ドラム54との接離方向に相対移動可能となっている。 【0074】図5に示すように、副走査機構102は、副走査方向の一端側であるベース104B側に副走査モータ158が設けられている。この副走査モータ158の駆動軸158Aには、送りねじ160が連結されている。この送りねじ160は、ガイドレール154の間に、軸線方向が副走査方向に沿って配置されて、回転自在に支持されている。 【0075】副走査モータ158側のベース104Bには、送りナット162が取付けられており、この送りナット162に送りネジ160が螺合されている。これにより、送りネジ160が副走査モータ158のの駆動によって回転すると、送りナット162と共にベース104Bが送りねじ160の軸線方向である副走査方向に沿った移動する。このときに、ベース104Bがステージ106に連結し、このステージ106にベース104Aが連結されていることにより、ステージ106上に多数の光源ユニット100が設けられている露光ヘッド92が、ベース104A、104Bに支持されて副走査方向へ移動する。 【0076】記録ヘッド部56では、露光ヘッド92に設けている光源ユニット100を、互いに隣接する光源ユニット100の間を埋めるように移動させることにより、それぞれの光源ユニット100から射出する光ビームの副走査を行うようになっている。 【0077】一方、図3に示すように、ベース104A、104Bのそれぞれには、位置調整機構94が設けられている。なお、図3では、ベース104A側の位置調整機構94を図示し、ベース104B側の位置調整機構94の図示を省略している。 【0078】位置調整機構94のそれぞれは、ステッピングモータ110を備えており、このステッピングモータ110がベース104A、104Bのそれぞれに取付けられている。また、ベース104A、104Bには、ステージ106の脚部106Aの間にウォームギア112が配置されている。このウォームギア112は、軸線方向が回転ドラム54との接離方向にそって配置され、ベース104A、104Bに取付けられている軸受113を介して軸支されている。 【0079】ステッピングモータ110は、駆動軸110Aが、ウォームギア112に連結しており、これにより、ステッピングモータ110の駆動によってウォームギア112が回転する。 【0080】ベース104A、104B上には、一対の脚部106Aの間にウォームホイール114と偏心カム116が設けられている。このウォームホイール114と偏心カム116は、図示しないブラケットを介してベース104A、104Bに軸支されて一体に回転するようになっている。また、ウォームホイール114は、ウォームギア112に噛合しており、ウォームギア112の回転に伴って回転するようになっている。 【0081】偏心カム116は、軸心とずれた位置が回転中心となってウォームギア114と一体に回転する。すなわち、ウォームギア114が回転すると偏心カム116が偏心して回転する。この偏心カム116は、板ばね108の付勢力によって外周面が回転ドラム54側の脚部106Aに当接している。 【0082】これにより、回転ドラム54側の脚部106は、偏心カム116が偏心して回転することにより偏心カム116が脚部106を回転ドラム54側に押すことにより、ステージ106が板ばね108の付勢力に抗して回転ドラム54側(回転ドラム54への接近方向)へ移動する。また、偏心カム116が脚部106Aを押圧する方向と逆方向へ回転することにより、ステージ106は、脚部106Aを偏心カム116に当接させた状態で板ばね108の付勢力によって回転ドラム54から離間する方向へ移動する。 【0083】露光ヘッド92は、ステージ106の副走査方向の両端部が、それぞれ位置調整機構94によって別々に回転ドラム54との接離方向にそって移動可能となっていることにより、回転ドラム54との距離及び回転ドラム54の軸線に対する傾きの調整が可能となっている。 【0084】図3及び図4に示すように、露光ヘッド92には、ステージ106上の光源ユニット100を一体で覆うカバー164が取付けられている。なお、このカバー164は、回転ドラム54側の面が開放されているか、回転ドラム54側の面に射出孔が形成されており、光源ユニット100のそれぞれから発せられた光ビームが通過可能となっている。 【0085】このカバー164には、副走査方向の両端部に距離検出センサ166が設けられている。距離検出センサ166のそれぞれは、位置調整機構94の上方となる副走査方向の両端部に設けられている。また、距離検出センサ166のそれぞれは、回転ドラム166の周方向に沿った同一位置に対向されている。すなわち、それぞれの距離検出センサ166が対向する回転ドラム54の周面の位置を結ぶ直線が回転ドラム54の軸線と平行となっている。 【0086】この距離検出センサ166としては、例えば、投光部と受光部が一体で設けられ、投光部から射出して回転ドラム54の周面に反射した光を、受光部で検出することにより、回転ドラム54の反射位置との間を距離xを検出可能となっている。なお、この距離検出センサ166としては、回転ドラム54との距離を高精度で検出できるものであれば任意の構成を用いることができる。 【0087】このように構成されている走査露光装置90では、印刷版12が巻き付けられた回転ドラム54の回転に同期させて、副走査モータ158を作動させる。これにより、ベース104Bが副走査方向へ移動することにより、このベース104Aとベース104Aに支持されているステージ106上の露光ヘッド92が副走査方向へ移動する。このとき、さらに、回転ドラム54の回転に同期させて複数の光源ユニット100のそれぞれから光ビームを射出することにより、印刷版12が走査露光される。 【0088】この露光ヘッド92のステージ106は、大きいサイズの印刷版12を走査露光するために、副走査方向に沿った長さが長くなっている。このために、周囲の温度変化によって伸びや縮みが生じる。このとき、ステージ106の長手方向の両端部を一定の距離となるように固定すると、ステージ106に歪みが生じ、この歪みが光源ユニット100から射出する光ビームの照射位置に、主走査方向に沿ったズレを生じさせたり、光ビームのピントズレを生じさせる。 【0089】これに対して、走査露光装置90では、ステージ106の副走査方向に沿った両端部を支持しているベース104A、104Bを直接連結せず、互いに副走査方向に沿って相対移動可能となるようにしている。これにより、ステージ106に伸びや縮みが生じたときには、ベース104Bに対してベース104Aが副走査方向に沿って相対移動し、ステージ106に歪みが生じるのを防止している。 【0090】したがって、走査露光装置90では、周囲の温度が変化することによる光ビームのピントズレや、ピント位置が主走査方向にズレるのを確実に防止することができる。 【0091】一方、走査露光装置90では、露光ヘッド92の組み付け時に、ステージ106を回転ドラム54の軸線と平行にして、ステージ106に取付けているそれぞれの光源ユニット100から射出される光ビームの印刷版12上への照射位置が回転ドラム54の軸線に平行な直線状とする必要がある。 【0092】すなわち、露光ヘッド92と回転ドラム54の間隔及び回転ドラム54の軸線に対する露光ヘッド92の傾きを調整する必要がある。また、この露光ヘッド92と回転ドラム54の間隔及び露光ヘッド92の傾きは、光ビームのピントズレによる露光画像の仕上がり品質の低下を防止するために、所定のタイミングで随時行う必要がある。 【0093】走査露光装置90には、副走査方向に沿った両端部、距離検出センサ166を設けており、この距離検出センサ166によって、露光ヘッド92の副走査方向に沿った両端部での回転ドラム54との距離を検出できるようにしている。これにより、露光ヘッド92の回転ドラム54に対する間隔や傾きの有無を検出できるようになっている。 【0094】また、露光ヘッド92には、副走査方向に沿った両端部に位置調整機構94を設け、この位置調整機構94によって副走査方向の両端部を回転ドラム54との接離方向へ相対移動可能となるようにしている。 【0095】位置調整機構94は、ステッピングモータ110の駆動によって偏心カム116を回転することにより、ステージ106を回転ドラム54と接近する方向及び回転ドラム54から離間する方向へ移動することができる。 【0096】このような調整は、例えば、図4に示すように、一方の距離検出センサ166の検出距離XRと他方の距離検出センサ166の検出距離XLを、同じ距離X0(XR=X0、XL=X0)となるように、距離検出センサ166によって回転ドラム54との距離を検出しながら検出距離XR、XLがそれぞれ距離X0となるようにそれぞれの位置調整機構94を作動させる。これにより、露光ヘッド92の両端部と回転ドラム54との間隔及び回転ドラム54に対する露光ヘッド92の傾きを簡単に調整することができる。 【0097】したがって、組み付け時の回転ドラム54に対する露光ヘッド92の調整は、勿論、定期的なメンテナンス時の調整等が容易となる。露光ヘッド92を形成する部品の組み付け精度が低くても、回転ドラム54に対して露光ヘッド92を高精度で組み付けることが可能となる。 【0098】これにより、露光ヘッド92を形成する部品コストや露光ヘッド92の組み付けコスト、露光ヘッド92のメンテナンスのためのコストの低減を図ることができる。 【0099】また、回転ドラム54に対する露光ヘッド92の位置調整及び傾きの調整が極めて容易に行うことができ、また、距離検出センサ166によって露光ヘッド92の位置調整が必要であるか否かの確認が可能であるたるため、常に回転ドラム54に対して露光ヘッド92を適正な位置に配置しておくことが可能となる。 【0100】このように構成されている走査露光装置90では、回転ドラム54に対する露光ヘッド92の距離及び傾きを簡単に調整できるため、常に印刷版12を適正なピントの光ビームで走査露光することができるため、仕上がりが高品質の印刷版12が得られる。 【0101】なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の一例を示すものであり本発明の構成を限定するものではない。例えば、副走査機構102は、露光ヘッド92を支持する一方のベース104B(又はベース104A)を副走査方向に沿って移動する任意の構成を用いることができる。また、位置調整機構94は、ステッピングモータ110と偏心カム116を用いた構成に限らず、露光ヘッド92の副走査方向に沿った両端部のそれぞれを、別々に回転ドラム54との接離方向に沿って移動可能とすると共に、移動した位置に保持可能な任意の構成のアクチュエータを用いることができる。 【0102】また、本実施の形態では、回転ドラム54に印刷版12を巻き付ける走査露光装置90及びこの走査露光装置90を用いた画像形成装置10を例に説明したが、プリンタやプロッタ、CTP、DDCP等のように、印刷版12等の感光性平版印刷版に限らず写真フィルムや印画紙等の種々の感光材料や感光体ドラム等の種々の記録媒体を走査露光する任意の構成の画像露光装置に適用することができる。 【0103】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、移動方向に沿って複数の光源が設けられた光源ステージに、温度変化等による伸縮が生じても、歪みが生じるのを確実に防止することができる。また、記録媒体と光源が設けられている光源ステージの位置調整が容易であるため、組み付けコストの低減を図ることができるとともに、光源ステージを常に記録媒体に対して適正位置に配置することができる。これにより、記録媒体を走査露光するときに、光ビームのピントズレを生じさせることなく、仕上がり品質の高い画像を形成することができるという優れた効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月23日(2000.3.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079049 【弁理士】 【氏名又は名称】中島 淳 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−265005(P2001−265005A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−82406(P2000−82406) |
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