| 【発明の名称】 |
印刷版自動露光装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】西村 光能
【氏名】加藤 隆
【氏名】河村 吉紀
【氏名】小柳 祥啓
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| 【要約】 |
【課題】定盤上に印刷版が載置されているか否かを検出し、当該検出結果に基づいて適正な処理を行う印刷版自動露光装置を得る。
【解決手段】印刷版自動露光装置100では、定盤110に設けた検出孔600に連通して真空ポンプ602及び圧力センサ604が設置されている。定盤110上にフォトポリマー版102が載置されている場合は真空ポンプ602を作動することにより検出孔600の真空度が所定の真空度となる。したがって、検出孔600の真空度を圧力センサ604で検出することによってフォトポリマー版102が定盤110上に載置されているか否かを検出できる。これにより、印刷版自動露光装置100は、圧力センサ604の検出信号に基づいて適正な処理を実施することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 定盤上の所定位置に供給された印刷版を前記定盤に設けられた吸引孔及び吸引溝から空気を吸引することで前記定盤上に真空吸着させ、この状態で前記印刷版に画像を露光する印刷版自動露光装置において、前記定盤上に載置される全ての寸法の前記印刷版が共通して塞ぐ前記定盤上の位置に、前記吸引孔及び前記吸引溝とは独立して設けられた検出孔と、前記検出孔に連通され、前記検出孔から空気を吸引する吸引手段と、前記検出孔に連通され、前記検出孔の真空度が前記定盤上に前記印刷版が載置されている場合に対応して設定された所定の真空度であることを検出可能な圧力センサと、を備えたことを特徴とする印刷版自動露光装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、印刷版を定盤上の所定位置に載置して前記印刷版に画像を露光する印刷版自動露光装置に関する。 【0002】 【従来の技術】支持体上に感光層(例えば、光重合層)が設けられた印刷版(以下、フォトポリマー版)を用い、このフォトポリマー版の光重合層に直接レーザビーム等で画像を記録する技術が開発されてきている(印刷版自動露光装置)。 【0003】このような技術では、フォトポリマー版への画像記録が迅速に行われるため、次々とフォトポリマー版を送り込む必要があり、予め複数のフォトポリマー版を積層した状態で所定の位置に待機させ、自動的に1枚ずつ取り出して、定盤上に位置決めし、露光部へ送り込むようにしている。 【0004】ところで、従来の装置は、定盤上にフォトポリマー版が載置されているか否かを検出する手段を有しなかった。このため、定盤上にフォトポリマー版が載置されているか否かの検出結果に基づく適正な処理が行われず、例えば、フォトポリマー版が定盤上に正しく載置されなかったにも拘わらず露光工程等の次工程に進んでしまう可能性があった。また、例えば、印刷版自動露光装置の初期化時や停電復旧時などに印刷版が定盤上に載置されているにも拘わらず新たに印刷版が搬送され、印刷版の二重載置やそれに伴うピントボケ等の画像不良が発生する可能性があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考慮し、定盤上に印刷版が載置されているか否かを検出し、当該検出結果に基づいて適正な処理を実施できる印刷版自動露光装置を得ることが目的である。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の印刷版自動露光装置は、定盤上の所定位置に供給された印刷版を前記定盤に設けられた吸引孔及び吸引溝から空気を吸引することで前記定盤上に真空吸着させ、この状態で前記印刷版に画像を露光する印刷版自動露光装置において、前記定盤上に載置される全ての寸法の前記印刷版が共通して塞ぐ前記定盤上の位置に、前記吸引孔及び前記吸引溝とは独立して設けられた検出孔と、前記検出孔に連通され、前記検出孔から空気を吸引する吸引手段と、前記検出孔に連通され、前記検出孔の真空度が前記定盤上に前記印刷版が載置されている場合に対応して設定された所定の真空度であることを検出可能な圧力センサと、を備えたことを特徴としている。 【0007】なお、所定の真空度は、吸引手段の能力及び吸引孔と印刷版との間の空気の透過率(漏れ量)に基づいて設定されている。 【0008】また、請求項1に記載した圧力センサとは、真空度に対して直線的な信号を出力する圧力センサ、真空度が設定真空度以上の場合に一定の信号を出力(所謂接点のON/OFFを含む)する圧力スイッチを含むものである。 【0009】請求項1に記載の印刷版自動露光装置では、定盤上の所定位置に印刷版が供給され、定盤に設けられた吸引孔から空気を吸引することで印刷版を定盤上に真空吸着させこの状態で印刷版に画像が露光される。 【0010】さらに、この印刷版自動露光装置では、定盤には真空吸着のための吸引孔及び吸引溝とは独立して検出孔が設けられ、吸引手段及び圧力センサと連通されている。また、印刷版を定盤上に供給する際には、定盤上に印刷版が載置されているか否かを検出するために吸引手段が検出孔から空気を吸引し、圧力センサが検出孔の真空度を検出する。 【0011】ここで、定盤上に印刷版が載置された場合、すなわち、検出孔が印刷版によって塞がれた場合には、検出孔の真空度は所定の真空度となる。このとき、圧力センサは検出孔の真空度が所定の真空度であることを検出し、所定の信号を出力する。 【0012】一方、定盤上に印刷版が載置されない場合、すなわち、検出孔が印刷版によって塞がれない場合には、検出孔の真空度は前記所定の真空度より高くなることはない。このため、圧力センサは検出孔の真空度が所定の真空度であることを検出せず、前記所定の信号を出力することはない。 【0013】このように、請求項1記載の印刷板自動露光装置では、圧力センサの出力信号に基づいて定盤上に印刷版が載置されているか否かを検出することができる。これにより、圧力センサの検出信号に基づいて適正な処理を行う印刷版自動露光装置を得ることができる。 【0014】さらに、安価な圧力センサを適用できるため、低コストで上記の印刷版自動露光装置を得ることができる。 【0015】 【発明の実施の形態】(全体構成)図1には、本実施の形態に係るフォトポリマー版(アルミニウム製で硬質の支持体上に感光層(例えば、光重合層)が設けられた印刷版)の印刷版自動露光装置100が示されている。 【0016】印刷版自動露光装置100は、台車200に搭載されたフォトポリマー版102(図2参照)を収容する版収容部104及び版収容部104に収容されたフォトポリマー版102を持ち出する枚葉部106を備えた給版部108と、フォトポリマー版102が位置決め保持される定盤110と、定盤110に位置決めされたフォトポリマー版102へ画像を記録する露光部112と、で構成されている。 【0017】なお、この印刷版自動露光装置100の下流側には、バッファ部114を介して印刷版自動現像装置116が設定可能であり、給版、露光、現像を全て自動で処理することも可能となっている。 【0018】図3に示される如く、版収容部104には、複数枚のフォトポリマー版102を収容するマガジン208が設けられた台車200が収容可能となっている。なお、図2に示される如く、マガジン208に収容されるフォトポリマー版102の表面には、1枚毎に保護用の合紙118が設けられており、結果としてフォトポリマー版102と合紙118とが交互に積層された状態となっている。 【0019】版収容部104は、路面よりも高い位置に床部104Aを形成しており、台車200は、路面からこの床部104Aへと乗り上げられる構造となっている。すなわち、路面に対してはキャスタ120を介して支持されており、このキャスタ120は、台車200に対して突出位置(図3の想像線位置)及び収容位置(図3の実線位置)に移動可能となっている。 【0020】版収容部104への収容動作に応じてこのキャスタ120が上方にたたまれるように収容位置へ移動すると同時に補助ローラ212が床部104Aに対応し、その後の台車200は、床部104Aに対してこの補助ローラ212を介して支持される構造となっている。 【0021】前記版収容部104の上方には、枚葉部106が設けられている。枚葉部106は、マガジン208に収容されたフォトポリマー版102及び合紙118を交互に積層状態から取り出して、給版部108へ送り出すようになっており、フォトポリマー版102及び合紙118を吸着する吸盤124を備えている。また、吸盤124の近傍には、吸盤124とは別に、合紙118を吸着する際の補助手段として、吸引ファン126が設けられている。これらの吸盤124及び吸引ファン126は一体的に積層された合紙118又はフォトポリマー版102面に対して接近、離反することが可能となっている。 【0022】ここで、フォトポリマー版102の吸着時は吸盤124を接触させて吸着するが、合紙118の吸着時には吸引ファン126を合紙118に対して若干離れた位置(接触してもよい)に配置し、吸引ファン126のみを作動することによって重量的に軽くかつ薄い合紙118のみを吸い上げ、その後、吸盤124によって吸着することで、合紙118の吸着時の二重吸着(下層のフォトポリマー版102をいっしょに吸着すること)を防止している。 【0023】給版部108は、大きく分けて、前記枚葉部106からフォトポリマー版102又は合紙118を受け取って搬送する共用搬送部128と、フォトポリマー版102を受けとって定盤110へ送り出すためのフォトポリマー版搬送部130と、合紙118を受けとって合紙収容箱(台車200に搭載されている)132へ送り出す合紙搬送部134と、前記共用搬送部128から前記フォトポリマー版搬送部130又は合紙搬送部134の何れかへの搬送部へ切替え動作によって案内する切替搬送部136と、で構成されている。 【0024】すなわち、フォトポリマー版102と合紙118とが交互に積層されているため、枚葉部106において吸着する毎に、切替搬送部136が切替わり、それぞれの所定方向へ搬送する構造となっている。 【0025】ここで、図4(A)に示される如く、共用搬送部128、フォトポリマー版搬送部130及び切替搬送部136は、串型ローラ138と細幅ベルト140とが組み合わされた搬送系となっており、上記フォトポリマー版102を搬送することがメインとされている(図4(B)参照)。すなわち、フォトポリマー版102は、串型ローラ138の強い挟持力で搬送され、細幅ベルト140は、搬送に同期して移動するガイド板としての役目を有する。 【0026】これに対して、合紙搬送部134は、図4(C)に示される如く、細幅ベルト140のみの搬送系となっており、合紙118を細幅ベルト140による弱い挟持力で搬送する構造となっている。 【0027】ここで、図5に示される如く、各搬送部での受け渡し部分は、それぞれ互い違いに先端部が串状に突出され、一方の凹又は凸の先端が他方の凸又は凹の先端に対向するように重なり合っている(同軸の共通の搬送路を持っている)。これにより、フォトポリマー版102及び合紙118の受け渡し時に、串型ローラ138や細幅ベルト140に巻き込まれるようなことが防止される。 【0028】図3に示される如く、合紙搬送部134によって搬送される合紙118は、台車200に設けられた合紙収容箱132へ案内される。合紙収容箱132の上部に設けられた合紙118の挿入口142は、一対のローラ144が設けられており、前記合紙搬送部134の搬送速度よりも若干速い線速度(約1.1倍)で回転駆動している。これにより、合紙118が合紙搬送部134とこのローラ144との間に掛け渡されると、所定の緊張状態を維持しながら搬送されることになり、弛み等によるジャミングを防止することができる。 【0029】また、この挿入口142の手前側には、徐々に幅(合紙118の肉厚方向)が狭まるようなテーパー形状のガイド板146が設けられている。このテーパー形状とされた互いに対向するガイド板146には、除電ブラシ148がそれぞれ取り付けられ、挿入口142に挿入する合紙118の電荷を除去するようになっている。 【0030】前記一対のローラ144は串型とされ、この串型による凹凸に沿うように仕切板150が設けられている。これにより、合紙収容部134に収容された後の合紙118の一部がローラ144に接触しても、仕切板150によって巻き込みを防止することができる。 【0031】図1に示される如く、フォトポリマー版搬送部130によって搬送されるフォトポリマー版102は、水平搬送状態でフォトポリマー版搬送部130から離脱し、定盤110へ受け渡すようになっている。 【0032】ここで、定盤110の上面高さは、フォトポリマー版搬送部130による水平搬送高さよりも低い位置となっており、かつ搬送方向において若干の間隔を持っている。このため、フォトポリマー版搬送部130から排出されると、若干垂れ下がった状態で定盤110上に着地し、搬送方向後端部は、定盤110よりも手前側に位置することになる。この手前側には、定盤110に対して接近離反可能な移動体152に設けられた仮支持プレート154が配設されており、フォトポリマー版102の垂れ下がりを防止している(図6参照)。 【0033】図6(B)に示される如く、仮支持プレート154の一部には、フォトポリマー版102の後端部を搬送方向に押圧するための押圧プレート156が設けられ、この押圧プレート156によってフォトポリマー版102の後端部を押圧することで、フォトポリマー版102の斜行が解消されると共に、所定の搬送方向基準位置まで送り出すことができる。この基準位置は、フォトポリマー版102の搬送方向後端部が若干定盤110からはみ出した状態である。 【0034】この基準位置では、フォトポリマー版102の搬送方向後端部両角部を含む複数の位置にセンサ158が設けられ、このセンサ158でフォトポリマー版102の搬送方向後端部を検出することによって押圧プレート156の押圧を停止させている。また、このセンサ158はフォトポリマー版102の搬送幅方向の位置検出にも適用されている。すなわち、定盤110が搬送幅方向に移動することで、フォトポリマー版102の角部とセンサ158とを一致させ、これをフォトポリマー版102の初期位置として登録するようになっている。 【0035】また、初期位置に移動されたフォトポリマー版102の位置は、露光部112での走査露光開始位置と相対位置が決められており、この状態で定盤110に設けられた吸引孔110B及び吸引溝110Aにより吸着保持される。 【0036】吸着保持されたフォトポリマー版102には、前記移動体152に設けられたパンチャー160によりパンチ孔が設けられる。 【0037】後に詳細に説明する如く、定盤110には検出孔600及び検出溝614が設けられ、真空ポンプ602及び圧力センサ604と連通されている。これにより、真空ポンプ602による吸引時の検出孔600の真空度と設定真空度との大小を圧力センサ604が検出し、当該検出結果に基づいて定盤110上にフォトポリマー版102が載置されているか否かを検出するようになっている。 【0038】また、定盤110は、フォトポリマー版搬送部130からのフォトポリマー版102を受け取る第1の位置(図1の実線位置参照)と、露光部112に収容される第2の位置(図1の想像線位置参照)との間を等速度で往復移動可能(位置決めのための搬送幅方向移動と共通)となっている。 【0039】露光部112には、前記定盤110の搬送路よりも上方に走査ユニット164が設けられ、画像信号応じて点灯制御されるレーザビームが主走査(定盤110の搬送方向と直交する方向)される構成となっている。一方、定盤110の往路搬送は副走査移動となり、この結果、定盤110上のフォトポリマー版102には、露光部112への往路搬送時に画像が露光(記録)され、復路搬送によって、元の位置に戻されることになる。なお、元の位置に戻った定盤110上のフォトポリマー版102は、吸着保持が解除される。 【0040】画像が記録され、元の位置に戻った定盤110に対応し、フォトポリマー版搬送部130によるフォトポリマー版102の搬送方向後端部側に待機していた排出機構部166が定盤110の上方を通過してフォトポリマー版102の搬送方向前端部へと移動する(図7(A)参照)。 【0041】排出機構部166には、フォトポリマー版102の搬送方向後端部を載置するフック部166Aが形成されており、前記定盤110からはみ出したフォトポリマー版102の後端部を移動体152に設けられた仮支持プレート154により持ち上げ(図7(B)参照)、かつ排出機構部166をフォトポリマー版102の搬送方向へ移動させることにより、フォトポリマー版102は、フック部166Aに引っ掛けられて排出機構部166の移動に伴って、定盤110の下流側へ搬送されていく(図7(C)参照)。この下流側には、バッファ部114が設けられ、さらに印刷版自動現像装置116が設けられており、フォトポリマー版102は、排出機構部166による排出速度と印刷版自動現像装置116での搬送速度との差をバッファ部114で吸収されながら円滑に送り出されていく。(定盤110等の詳細構成)図6に示される如く、定盤110には、定盤110上の所定位置に載置されたフォトポリマー版102を真空吸着するための吸引孔110B及び吸引溝110Aが設けらている。 【0042】また、定盤110には、吸引孔110B及び吸引溝110Aとは連通しないように独立して検出孔600が印刷版搬送方向後端部でかつ搬送幅方向中央部に設けられている。さらに、検出孔600を中心として検出孔600に連通し、吸引孔110B及び吸引溝110Aとは連通しないように独立して十字型の検出溝614が設けられている。前記の検出孔600及び検出溝614の設置位置は、フォトポリマー版102が定盤110上に載置されている場合にはフォトポリマー版102の寸法に拘わらずフォトポリマー版102によって塞がれる位置である。したがって、印刷版自動露光装置100で処理される全ての寸法のフォトポリマー版102について有無検出を行うことができる。 【0043】検出孔600及び吸引溝614は、連通路612を介して真空ポンプ602及び圧力センサ604と連通されている。 【0044】一方、連通路612は分岐され、分岐された連通路612は吸引孔110B及び吸引溝110Aに連通されている。また、分岐した各連通路612の定盤110側には各分岐の連通を遮断するための電磁弁608A及び電磁弁608Bが設置され、検出孔600と吸引孔110Bの双方またはいずれか一方から吸引できるようになっている。さらに電磁弁608A及び電磁弁608Bの定盤110側には吸引時に真空ポンプ602が塵芥を吸い込むことを防止するためにフィルタ610A及びフィルタ610Bが設置されている。 【0045】ここで、圧力センサ604は、電磁弁608Bより真空ポンプ602側に設置されている。フォトポリマー版102の有無を検出する場合は、電磁弁610Bを閉止して真空ポンプ602を作動することによりフォトポリマー版102の寸法が小さいこと、フォトポリマー版102が斜行して載置されていること等の影響(吸引溝110Aがフォトポリマー版102に塞がれていない部分から空気を吸引することにより真空度が所定の値まで上昇しないこと)を受けずに有無検出を行うことができる。 【0046】この圧力センサ604は、基準となる真空度が設定され、検出孔600の真空度が設定された真空度である場合に一定の信号(以下、Y信号)を、検出孔600の真空度が設定された真空度未満である場合に前記信号と異なる信号(以下、N信号)を出力する。ここで、Y信号及びN信号は、ON/OFF信号であっても、真空度に対して直線的な信号であっても良い。 【0047】なお、基準となる真空度は、真空ポンプ602の性能及び吸引溝614とフォトポリマー版102との間の空気の透過率(漏れ量)に基づいて予め設定されている。この設定真空度はフィルタ610Aによる圧力損失と比較して十分大きくとることができるため、フォトポリマー版102が定盤110上に載置されていない場合の真空度がフィルタ610Aの圧力損失により変化しても影響を受けることなく、安定して定盤110上にフォトポリマー版102が載置されているか否かを検出を行うことができる。 【0048】次に、本実施の形態の作用を説明する。 【0049】以上の構成の印刷版自動露光装置100では、フォトポリマー版102及び合紙118を交互に積層した状態で収容したマガジン208が台車200に搭載され、台車ごと版収容部104に収容される。フォトポリマー版は、給版部108によりマガジン208から共用搬送部128へ受け渡され、切替搬送部136を介してフォトポリマー版搬送部130へ搬送される。一方、合紙は給版部108によりマガジン208から共用搬送部128へ受け渡され、切替搬送部136及び合紙搬送部134を介して合紙収容箱132へ案内される。 【0050】フォトポリマー版102がフォトポリマー版搬送部130へ搬送されると、このフォトポリマー版102がさらにフォトポリマー版搬送部130により定盤110上に送り込まれる。ここで、定盤110の上面高さはフォトポリマー版搬送部130による水平搬送高さよりも低い位置となっており、かつ搬送方向において若干の間隔を持っているため、フォトポリマー版102がフォトポリマー版搬送部130から送り込まれると、若干垂れ下がった状態で定盤110上に着地する。このとき、電磁弁608Bが閉止され真空ポンプ602により検出孔600から空気が吸引されている。 【0051】定盤110上にフォトポリマー版102が着地すると、このフォトポリマー版102が検出溝614を塞ぐ。これにより、検出孔600の真空度が設定真空度となり、これを圧力センサ604が検出しY信号を出力する。したがって、定盤110上にフォトポリマー版102が載置されていることが検出される。 【0052】定盤110上にフォトポリマー版102が載置されていることが検出されると、フォトポリマー版102が押圧プレート156によって押圧されて定盤110上の初期位置に載置され、また、電磁弁608Bが開放される。これにより、真空ポンプ602が作動されて連通路612を介して定盤110の吸引孔110Bから空気が吸引され、この吸引孔110B及び吸引孔110Bに連通する吸引溝110A内が負圧状態となり、定盤110上に載置されたフォトポリマー版102が吸引孔110B及び吸引溝110Aによって定盤110上に真空吸着される。これにより、フォトポリマー版102は定盤110上の初期位置に密着された状態となる。 【0053】さらに、フォトポリマー版102が定盤110上に密着された状態で定盤110が露光部112へ移動され、この定盤110上に密着されたフォトポリマー版102に露光部112によって画像が露光(記録)される。また、定盤110が露光部112から元の位置に戻った後にフォトポリマー版102の真空吸着が解除され、排出機構部166によってフォトポリマー版102が印刷版自動現像装置116へ搬送される。 【0054】一方、フォトポリマー版搬送部130により定盤110上に送り込まれ、定盤110上に着地したフォトポリマー版102が検出溝614を塞がない場合、すなわち、フォトポリマー版102がフォトポリマー版搬送部130から定盤110上に正しく送り込まれなかった場合は、真空ポンプ602によって検出孔600から空気が吸引されても検出孔600の真空度が設定真空度とはならず、検出孔600の真空度が設定真空度未満であることを圧力センサ604が検出しN信号を出力する。これにより、定盤110上にフォトポリマー版102が載置されていないことが検出されると、印刷版自動露光装置100はエラーシーケンス(異常処理工程)に進む。 【0055】また、印刷版自動露光装置100の初期化時や停電復旧時においては、通常運転状態とする前にフォトポリマー版102が定盤110上に載置されているか否かを検出する。すなわち、電磁弁608Bが閉止され、真空ポンプ602により検出孔600から空気が吸引される。検出孔600の真空度が設定真空度となると、これを圧力センサ604が検出しY信号を出力する。これにより、定盤110上にフォトポリマー版102が載置されていることが検出されると、印刷版自動露光装置100はフォトポリマー版102の排出工程に進む。一方、検出孔600の真空度が設定真空度にならない場合は、設定真空度未満であることを圧力センサ604が検出しN信号を出力する。これにより、定盤110上にフォトポリマー版102が載置されていないことが検出されると、印刷版自動露光装置100は通常運転に復帰する。 【0056】このように、本実施の形態に係る印刷版自動露光装置100では、圧力センサ604の検出信号に基づいて定盤110上にフォトポリマー版102が載置されているか否かを検出することができ、当該検出結果に基づいて各段階に応じた適正な処理が行われる。 【0057】なお、前記実施の形態においては、フォトポリマー版102が定盤110上に載置されているか否かを検出する際に作動させる真空ポンプとフォトポリマー版102を定盤110上に真空吸着する際に作動させる真空ポンプとを共用して真空ポンプ602としたが、それぞれ別個独立に設置して適用しても良い。 【0058】また、電磁弁608Aを省略し、検出孔600及び検出溝614をフォトポリマー版102の定盤110上への真空吸着に利用しても良い。 【0059】 【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る印刷版自動露光装置は、圧力センサの出力信号に基づいて定盤上に印刷版が載置されているか否かを検出することができる。これにより、圧力センサの検出信号に基づいて適正な処理を行う印刷版自動露光装置を得ることができる。さらに、安価な圧力センサを適用できるため、低コストで上記の印刷版自動露光装置を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社 【識別番号】000005430 【氏名又は名称】富士写真光機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月17日(2000.3.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079049 【弁理士】 【氏名又は名称】中島 淳 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−265002(P2001−265002A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−77022(P2000−77022) |
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