| 【発明の名称】 |
レーザー露光装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】森 誠樹
【氏名】中川 洋幸
|
| 【要約】 |
【課題】ウエハー等の対象物上に、視認性良好な識別コードを露光するレーザー露光装置を提供する。
【解決手段】円形ビームを発振するレーザー発振器と、発振されたレーザービームを拡大するビームエキスパンダーと、拡大された円形ビームを矩形に整形する矩形マスクと、矩形にしたレーザービームを縮小する光学系とから成るレーザー露光装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 円形ビームを発振するレーザー発振器と、発振されたレーザービームを拡大するビームエキスパンダーと、拡大された円形ビームを矩形に整形する矩形マスクと、矩形にしたレーザービームを縮小する光学系とから成るレーザー露光装置。 【請求項2】 前記光学系の途中又は後にスキャン機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載のレーザー露光装置。 【請求項3】 前記スキャン機構の後に、fθレンズ等の補正用レンズ系を設けたことを特徴とする請求項2に記載のレーザー露光装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は対象物上に識別コードを露光する装置に関するものである。更に詳しくは半導体製造工程などで使用されるウェハーに対しプロセス毎の履歴管理や品質管理を行うために使用する識別コードを露光する露光装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】液晶パネル製造工程では、既に識別コードによる製造プロセス毎の履歴管理や品質管理が行われているが、識別コードとして2次元コードや文字が用いられている。液晶パネルにかかる識別コードを露光する際、対象物である液晶パネル自体がそれ程小さいものではないので、識別コードも微小にする必要はない。 【0003】しかるに、半導体製造工程等で使用されるウェハーに、液晶パネルと同様にプロセス毎の履歴管理や品質管理に識別コードをマーキングするとなると、次のような問題が生じる。 【0004】先ず、ウェハーに識別コードをマーキングする手法として、レーザーマーカーを用いてウェハーの裏面にバーコード、2次元コード、又は文字を描く方法が一般的であり、各工程でのコード読み取りは必然的にウェハーの裏面から行わなければならず、読み取り装置の配置に工夫が必要である。 【0005】また、チップ毎の識別コードが必要な場合等でウェハーの表面にマーキングが必要な場合、従来のレーザーマーカーでマーキングするとウェハー面上のフォトレジストを削ってしまい、半導体製造工程で最も嫌われる塵埃が発生してしまう。 【0006】更に、従来のレーザーマーカーでマーキングする識別コードを形成するドットは円形であり、コード読み取りの際の視認性が良くない。この事実を図1〜図4に基づいて説明する。 【0007】例えば、カメラによる2次元コード読み取りの際に2次元コードの各行を走査しながら白黒の判別を行う場合、図1のように正方形のドットで形成された2次元コードでは走査線A〜Eのいずれも白と黒を正しく捕らえている。ところが、図2のような丸ドットで形成されている2次元コードでは走査線B、C、Eのように隣接するドットのところで本来は無い白ドットがあたかもあるかのように判定されてしまう。これは、フィルター処理等で回避できる場合もあるが処理時間がかかる等の問題が生じる。 【0008】上記のような比較的白と黒のコントラストがとれる2次元コードでは別の方式で読み取り可能な場合もある。 【0009】ところが、2次元コードの上に金属膜が成膜された場合などで白黒のコントラストが著しく悪い場合、ドットの輪郭を捕らえる読み取りを行わざるを得ない。図1および図2の2次元コード上に金属が成膜された時の2次元コードのイメージ図が図3および図4である。 【0010】カメラによる走査を実施した場合、ドットが正方形であれば図3のように白と黒の境界のみをある信号レベルとして捕らえることが可能である。走査を白からスタートしたとすれば、次に信号があったところで黒、その次の信号で白というように信号の度に白と黒が反転するのですべてのドットの白黒判別が可能となる。 【0011】もしドットが図4のように丸形状であれば、例え隣接したの2個のドットであっても走査した結果は2個以上の信号が発生してしまう。しかも走査する位置により、その発生信号の数は異なってしまい、ますますドットの白黒判別が不可能となる。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は識別コード読み取りの際の視認性を良くするマーキングが可能で、且つチップ単位での識別コードが必要な場合にも対応し得る微小識別コードの形成が可能なレーザー露光装置を提供せんとするものである。 【0013】 【課題を解決するための手段】即ち、本発明は円形ビームを発振するレーザー発振器と、発振されたレーザービームを拡大するビームエキスパンダーと、拡大された円形ビームを矩形に整形する矩形マスクと、矩形にしたレーザービームを縮小する光学系とから成るレーザー露光装置である。 【0014】そして、前記光学系の途中又は後にスキャン機構、例えば、スキャナー、又はポリゴンミラーを設ければ、ウェハー上に任意のパターンである識別コードを形成し得る。 【0015】また、前記スキャン機構の後に、fθレンズ等の補正レンズ系を設けると、像の歪みと光路長を補正し得る。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って、本発明に係るレーザー露光装置の好ましい実施の形態について説明する。 【0017】1は光源となるレーザー発振器で、3はレーザービーム2を遮断するためのシャッター機構であり、4はレーザービーム2を広げるためのビームエキスパンダーである。6は円形のレーザービーム5を矩形にするための矩形マスクで、矩形に切り取られたビームは結像レンズ8と対物レンズ10により、縮小される。なお、9は矩形像をリレーするためのリレーレンズであり、11はウェハー、12、13はスキャナーである。 【0018】なお、スキャナーは必須というわけではなく、スキャナーを使用する替わりにウェハー側をマーキングパターンにあわせて動かしてもよい。 【0019】また、適当な場所にミラーやプリズムを入れて光路を曲げてもよい。さらに、スキャナーの後に像の歪みや光路長を補正するためのfθレンズを追加すること、及び光軸調整や露光状態確認のために光路の途中に露光光源用レーザーとは別のレーザーを入れることも可能である。観察のためにカメラ等を入れてもよい。 【0020】シャッター機構は機械的なシャッターでもよいし、音響光学素子等をもちいた変調器等でもよい。またシャッター機構を挿入する替わりにレーザー発振自身をON・OFF制御してもよい。 【0021】次に、本発明のレーザー露光装置による露光方法を説明することにする。光源となるレーザー発振機1から出たレーザービーム2はほぼ平行光で、通常断面は円形であり、レーザーパワーは中心部が最も強く周辺部は極端に悪い。そのレーザービーム2をビームエキスパンダー4により平行光のまま断面積を広げレーザービーム5を得る。ここでレーザービーム5はまだ円形の段面形状をしておりパワーは中心部が強い。露光に必要な矩形でしかもパワー分布が均一なレーザービームを得るためにマスク6によってレーザビーム5のパワーの強い中心部のみを矩形に切り取る。 【0022】マスク6によって切り取られた矩形レーザービーム7は結像レンズ8、リレーレンズ9を介し対物レンズ10により所定のサイズの矩形像に縮小されウェハー面11に像を結ぶ。この矩形像を任意のパターンに振るためにスキャナー12と13があり、このスキャナー12,13とシャッター機構3が同期して動作することにより識別コードや文字をウェハー面11に描くことができる。例えば、1mm平方の矩形マスク6を用い、光学系で100分の1に縮小すれば10ミクロン平方の微小ドットをウェハー面に描くことができる。 【0023】 【発明の効果】本発明のレーザー露光装置によって得られた識別コード(2次元コード)は、微小であるため、ウェハー上の極狭いエリアにもマーキング可能であり、現在のところおこなわれていない、チップ毎にマーキングをし、管理することも可能になる。 【0024】また、そのコードを形成するドットが矩形のため、コード認識の際に視認性がよく、従来の円形ドットに比較して読み取り率が向上する。また、半導体製造工程ではマーキングされた2次元コードの上に何層も成膜が予想されるが、透過式でコード読み取りできないため反射方式でコード読み取りを行うのが普通で、矩形ドットで構成された2次元コードではドットの輪郭をとらえるエッジ検出が可能であるのでコード上に成膜されていても読み取ることが可能である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000219314 【氏名又は名称】東レエンジニアリング株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年3月16日(2000.3.16) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2001−265000(P2001−265000A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−74709(P2000−74709) |
|