| 【発明の名称】 |
ハロゲン化銀写真感光材料及び処理方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】荒井 健夫
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| 【要約】 |
【課題】迅速処理可能であり、かつプレッシャー耐性に優れ、かつ変形時のひび割れや黒化耐性に優れた超硬調なハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法の提供。
【解決手段】支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有し、かつ少なくとも1層の親水性コロイド層に少なくとも1種類のヒドラジン化合物を含有してなるハロゲン化銀写真感光材料において、支持体に対しハロゲン化銀乳剤層を含む側のゼラチン量が2.5g/m2以下であり、かつ該乳剤層に無機粒子または無機粒子と有機ポリマーからなる複合ラテックスを10mg〜5g/m2含有し、かつ該乳剤層にTg10℃以下のポリマーラテックスを10mg〜2.0g/m2含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有し、かつ少なくとも1層の親水性コロイド層に少なくとも1種類のヒドラジン化合物を含有してなるハロゲン化銀写真感光材料において、支持体に対しハロゲン化銀乳剤層を含む側のゼラチン量が2.5g/m2以下であり、かつ該乳剤層に無機粒子または無機粒子と有機ポリマーからなる複合ラテックスを10mg〜5g/m2含有し、かつ該乳剤層にTg10℃以下のポリマーラテックスを10mg〜2.0g/m2含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【請求項2】 ハロゲン化銀乳剤層と支持体の間に少なくとも1層の親水性コロイド層を有することを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料。 【請求項3】 ハロゲン化銀乳剤の少なくとも1種が、下記一般式(1)〜(8)から選ばれる化合物により分光増感されていることを特徴とする請求項1または2記載のハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】
(式中、Y1、Y2、Y3は、各々、独立に−N(R)−基、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、テルル原子を表し、Z1は縮合されてもよい5〜6員の含窒素複素環基を形成するに必要な非金属原子群を表す。R1は水可溶化基を置換した炭素数8以下の脂肪族基を表し、R、R2、R3及びR4は各々、脂肪族基、アリール基または複素環基を表し、R、R2、R3及びR4のうちの少なくとも二つの基は、水可溶化基を置換した基を表す。Wは酸素原子、硫黄原子または=C<(E1)(E2)基を表し、E1及びE2は各々、独立に電子吸引性の基を表し、互いに結合してケト環または酸性の複素環を形成してもよい。L1、L2は各々、独立に置換または無置換のメチン基を表し、lは0または1を表し、M1は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンを表し、n1は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンの数を表す。) 【化2】
(式中、Y11、Y12及びY13は、各々、独立に−N(R′)−基、酸素原子、硫黄原子、セレン原子を表し、Z11は縮合されてもよい5〜6員の含窒素複素環基を形成するに必要な非金属原子群を表す。R11は水可溶化基を置換した炭素数8以下の脂肪族基を表す。R′、R12、R13及びR14は各々、脂肪族基、アリール基または複素環基を表し、R′、R12、R13及びR14のうちの少なくとも三つの基は、水可溶化基を置換した基を表す。L11、L12は各々、独立に置換または無置換のメチン基を表し、M2は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンを表し、n2は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンの数を表す。) 【化3】
(式中、Y21、Y22及びY23は、各々、独立に−N(R24)−基、酸素原子、硫黄原子またはセレン原子を表し、R21は水可溶化基を置換した炭素数10以下の脂肪族基を表し、R24、R22及びR23は各々、脂肪族基、アリール基または複素環基を表し、かつR24、R22及びR23の少なくとも二つの基は、水可溶化基を置換する。V21、V22は各々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基或いはV21、V22と結合してアゾール環と共に縮合環を形成する基を表し、L21、L22は各々、独立に置換または無置換のメチレン炭素を表し、M21は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンを表し、n21は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンの数を表す。) 【化4】
(式中、Z21、Z22は、同じかまたは異なってもよく各々ベンゾチアゾール環、ベンゾセレナゾール環、ナフトチアゾール環またはナフトセレナゾール環を形成するに必要な非金原子を表し、これらの複素環にはハロゲン原子、低級アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アリール基またはヒドロキシル基で置換されていてもよい。R31、R32はアルキル基、カルボキシアルキル基またはスルホアルキル基を表しR33はアルキル基を表す。X-はアニオンを表し、pは0または1で、色素が分子内塩を形成するときはpは0である。) 【化5】
(式中、Y1は、−N(R)−基、酸素原子、硫黄原子、またはセレン原子を表し、Rは炭素数10以下の脂肪族基を表す。R1は、脂肪族基、アリール基または複素環基を表し、V1及びV2は各々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、またはV1とV2で結合してアゾール環と共に縮合環を形成する基を表す。nは1または2を表し、mは0または1を表す。L1、L2、L3及びL4は各々、置換または無置換のメチン基を表し、nが1または2で、かつmが0のときはL1及びL2の少なくとも1つ、nが1または2で、かつmが1のときはL1、L2、L3及びL4の少なくとも1つはSP≦544となるような置換基を有する。ここで、SPとはSP=33.563L−2.661B+535.4で表される値であり、LはSTERIMOLパラメータ(Å)を表し、BはSTERIMOLパラメータの和B1+B4、B2+B3のうち小さい方の値(Å)を表す。Q1及びQ2は各々、酸性の環を形成するのに必要な非金属原子群を表す。M1は分子の総電荷を相殺するに必要なイオンを表し、n1は分子の電荷を中和させるのに必要な数を表す。) 【化6】
(式中、Xは−S−または−Se−であり、R1、R2、R3及びR4の少なくとも二つは遊離酸、塩または潜在の形での水溶性化基を担持する有機基を表し(但しR3及びR4が共にこれを表すことはない)、同じかまたは異なり、水溶性化基を担持する前記有機基を表さないR1、R2、R3及びR4は、水素、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アリール基または置換アリール基を表す。R5はアルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アリール基または置換アリール基であり、R6及びR7は同じかまたは異なり、それぞれ水素、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、アルキルチオ基、置換アルキルチオ基、アリールチオ基、置換アリールチオ基、アリール基、置換アリール基、アシル基、置換アシル基、アシロキシ基、置換アシロキシ基、アルコキシカルボニル基、置換アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、置換アルキルスルホニル基、カルバモイル基、置換カルバモイル基、スルファモイル基、置換スルファモイル基、カルボキシ基またはシアノ基を表し、またはR6とR7は互いに結合して炭素環式環系を完結するに必要な原子を表し、前記環系は、それぞれR6及びR7について示した前記置換基から選択された同じかまたは異なる一つ以上の置換基を担持できる。) 【化7】
(式中、R1及びR2は、各々、遊離酸または塩の形で、該化合物に水溶性を付与する基を有するアルキル基を表す。V1、V2、V3及びV4は、各々、水素原子または1価の置換基を表す。ただし、該置換基(V1、V2、V3、V4)は互いに環を形成することはなく、かつV1、V2、V3及びV4の分子量の合計は4〜50である。L1、L2、L3及びL4はメチン基を表す。M1は電荷中和対イオンを表し、m1は分子内の電荷を中和させるために必要な0〜4の数である。) 【化8】
(式中、Y1はO、S、Se、−(CH=CH)または−NR2を、Zは縮合された原子数5以上の環を形成するのに必要な原子団を表し、R1、R2は各々水素原子または脂肪族基を表す。L1〜L6はメチン基を表し、n、m1、m2は各々独立に0または1である。Qは酸性の環を形成するのに必要な非金属原子群を表す。但し、m1=m2=1のときはL1〜L6の少なくとも一つが、m1=1、m2=0のときはL1〜L4の少なくとも一つが、m1=m2=0のときはL1及びL2の少なくとも一つはSP≦544となるような置換基を有する。ここにSPはSP=33.563L−2.661B+535.4で表される値であり、LはSTERIMOLパラメータ(Å)を表し、BはSTERIMOLパラメータの和B1+B4、B2+B3のうち小さい方の値(Å)を表す。) 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料を一般式(A)で表される現像主薬を含有する現像液で現像処理することを特徴とする処理方法。 【化9】
(式中、R1及びR2は各々、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアミノ基、置換若しくは無置換のアルコキシ基または置換若しくは無置換のアルキルチオ基を表し、R1とR2が互いに結合して環を形成してもよい。kは0または1を表し、k=1のときXは−CO−または−CS−を表す。M1及びM2は各々、水素原子またはアルカリ金属原子を表す。)
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、黒白ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法に関し、詳しくは、印刷製版用ネガ型黒白ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法に関する。 【0002】 【従来の技術】黒白ハロゲン化銀写真感光材料、特に印刷製版用ネガ型黒白ハロゲン化銀感光材料は、イメージセッターでレーザー露光され、現像される使われ方が主流になってきている。近年は特にその生産性の向上への要望が高く、露光機のみならず現像処理の迅速化のニーズが高まっている。 【0003】処理の迅速化のためには、現像性や定着・水洗性及び乾燥性の観点からバインダーの減量が好ましい。また高画質化の観点から、感光材料中にヒドラジン化合物を含有することで超硬調で高濃度の銀画像を得る感光材料が広く使用されている。しかしながら、こうした高活性な感光材料でバインダーを少なくした場合、搬送系におけるプレッシャーの影響を受けやすく、画像に故障が入ることが懸念される。こうしたこと態を回避するため、特開平10−325989号記載のように乳剤層中に酸化珪素等の無機バインダーあるいは無機バインダーと有機ポリマー粒子との複合ラテックス等を添加し、プレッシャー耐性を向上する技術が検討されてきた。しかしながら、こういった無機粒子を多く含む親水性コロイド層は脆弱化し、取り扱い中に折り曲げ等極度な変形を受けた場合に、ひび割れや黒化が起きるという問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、迅速処理可能であり、かつプレッシャー耐性に優れ、かつ変形時のひび割れや黒化耐性に優れた超硬調なハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下記構成により達成された。 【0006】1.支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有し、かつ少なくとも1層の親水性コロイド層に少なくとも1種類のヒドラジン化合物を含有してなるハロゲン化銀写真感光材料において、支持体に対しハロゲン化銀乳剤層を含む側のゼラチン量が2.5g/m2以下であり、かつ該乳剤層に無機粒子または無機粒子と有機ポリマーからなる複合ラテックスを10mg〜5g/m2含有し、かつ該乳剤層にTg10℃以下のポリマーラテックスを10mg〜2.0g/m2含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【0007】2.ハロゲン化銀乳剤層と支持体の間に少なくとも1層の親水性コロイド層を有することを特徴とする上記1記載のハロゲン化銀写真感光材料。 【0008】3.ハロゲン化銀乳剤の少なくとも1種が、下記一般式(1)〜(8)から選ばれる化合物により分光増感されていることを特徴とする上記1または2記載のハロゲン化銀写真感光材料。 【0009】4.上記1〜3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料を一般式(A)で表される現像主薬を含有する現像液で現像処理することを特徴とする処理方法。 【0010】以下本発明について詳細に説明する。本発明に用いることのできるヒドラジン化合物としては、下記一般式(H)で表されるものが挙げられる。 【0011】 【化10】
【0012】一般式(H)において、Aはアリール基、または硫黄原子若しくは酸素原子を少なくとも1個を含む複素環基を表し、Gは−(CO)n−基、スルホニル基、スルホキシ基、−P(=O)R1−基、またはイミノメチレン基を表し、nは1または2の整数を表し、R1はそれぞれ置換もしくは無置換のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、またはアミノ基を表し、A1及びA2はともに水素原子或いは一方が水素原子で他方が置換若しくは無置換のアルキルスルホニル基、または置換若しくは無置換のアシル基を表し、Rは水素原子、それぞれ置換もしくは無置換のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アミノ基、カルバモイル基、またはオキシカルボニル基を表す。 【0013】一般式(H)で表される化合物のうち、下記一般式(Ha)で表される化合物が更に好ましい。 【0014】 【化11】
【0015】一般式(Ha)において、R11は脂肪族基(例えばオクチル基、デシル基)、芳香族基(例えばフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、クロロフェニル基)または複素環基(例えばピリジル基、チェニル基、フリル基)を表し、これらの基は更に適当な置換基で置換されたものが好ましく用いられる。更に、R11には、バラスト基またはハロゲン化銀吸着促進基を少なくとも一つ含むことが好ましい。バラスト基としてはカプラー等の不動性写真用添加剤にて常用されるものが好ましく、炭素数8以上の写真性に対して比較的不活性である例えばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、アルキルフェノキシ基等が挙げられる。ハロゲン化銀吸着促進基としては、チオ尿素、チオウレタン基、メルカプト基、チオエーテル基、チオン基、複素環基、チオアミド複素環基、メルカプト複素環基、或いは特開昭64−90439号に記載の吸着基等が挙げられる。 【0016】一般式(Ha)において、Xは、フェニル基に置換可能な基を表し、mは0〜4の整数を表し、mが2以上の場合Xは同じであっても異なってもよい。A3及びA4は一般式(H)におけるA1及びA2と同義であり、ともに水素原子であることが好ましい。Gはカルボニル基、スルホニル基、スルホキシ基、ホスホリル基またはイミノメチレン基を表すが、Gはカルボニル基が好ましい。R12としては水素原子、各々置換もしくは無置換のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリル基、複素環基、アルコキシ基、水酸基、アミノ基、カルバモイル基、オキシカルボニル基を表す。好ましいR12としては、Gで置換された炭素原子が少なくとも1つの電子吸引基で置換された置換アルキル基及び−COOR13基及び−CON(R14)(R15)基が挙げられる(R13はアルキニル基または飽和複素環基を表し、R14は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基または複素環基を表し、R15はアルケニル基、アルキニル基、飽和複素環基、ヒドロキシ基またはアルコキシ基を表す)。更に好ましくは2つの電子吸引基で、特に好ましくは3つの電子吸引基で置換された置換アルキル基を表す。R12のGで置換された炭素原子を置換する電子吸引基は好ましくはσp値が0.2以上、σm値が0.3以上のもので例えばハロゲン、シアノ、ニトロ、ニトロソポリハロアルキル、ポリハロアリール、アルキルもしくはアリールカルボニル基、ホルミル基、アルキルもしくはアリールオキシカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、カルバモイル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、アルキルもしくはアリールスルホニルオキシ基、スルファモイル基、ホスフィノ基、ホスフィンオキシド基、ホスホン酸エステル基、ホスホン酸アミド基、アリールアゾ基、アミジノ基、アンモニオ基、スルホニオ基、電子欠乏性複素環基を表す。一般式(Ha)のR12は特に好ましくはフッ素置換アルキル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基を表す。 【0017】次に一般式(H)で表される化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。 【0018】 【化12】
【0019】 【化13】
【0020】 【化14】
【0021】 【化15】
【0022】 【化16】
【0023】 【化17】
【0024】 【化18】
【0025】 【化19】
【0026】 【化20】
【0027】 【化21】
【0028】 【化22】
【0029】 【化23】
【0030】その他の好ましいヒドラジン化合物の具体例としては、米国特許第5,229,248号第4カラム〜第60カラムに記載されている(1)〜(252)である。 【0031】これらヒドラジン化合物は、公知の方法により合成することができ、例えば米国特許第5,229,248号第59カラム〜第80カラムに記載された様な方法により合成することができる。 【0032】添加量は、硬調化させる量(硬調化量)であれば良く、ハロゲン化銀粒子の粒径、ハロゲン組成、化学増感の程度、抑制剤の種類等により最適量は異なるが、一般的にハロゲン化銀1モル当たり10-6〜10-1モルの範囲であり、10-5〜10-2モルの範囲が好ましい。 【0033】ヒドラジン誘導体は、ハロゲン化銀乳剤層側の少なくとも1層に含有し、好ましくはハロゲン化銀乳剤層及び/またはその隣接層、更に好ましくはハロゲン化銀乳剤層に含有する。そして、ヒドラジン誘導体を含有する写真構成層のうち支持体に最も近い写真構成層中に含有するヒドラジン誘導体の量は、それよりも支持体から遠い写真構成層中に含有するヒドラジン誘導体の総量の0.2〜0.8モル当量であることが好ましく、より好ましくは、0.4〜0.6モル当量である。本発明に用いられるヒドラジン誘導体は1種であっても、2種以上を併用して用いてもよい。 【0034】本発明において、ヒドラジン誘導体の硬調化を促進するために造核促進剤を含有させることが好ましい。造核促進剤としては、特開平9−171223号に記載の一般式〔Na〕または〔Nb〕で表される化合物が好ましい。これらの一般式で表される化合物の具体例としては、同報記載の〔Na−1〕〜〔Na−21〕、〔Nb−1〕〜〔Nb−12〕等が挙げられる。 【0035】その他の好ましい造核促進化合物の具体例は、特開平6−258751号に記載されている例示(2−1)〜(2−20)の化合物及び同6−258751号記載の(3−1)〜(3−6)、特開平7−270957号記載のオニウム塩化合物、特開平7−104420号の一般式Iの化合物、特開平2−103536号第17頁右下欄19行目〜第18頁右上欄4行目及び同右下欄1行目から5行目、更に特開平1−237538号記載のチオスルホン酸化合物が挙げられる。 【0036】本発明に用いられる造核促進剤はハロゲン化銀乳剤層側の写真構成層ならば、どの層にも用いることができるが、好ましくはハロゲン化銀乳剤層またはその隣接層に用いることが好ましい。また、添加量はハロゲン化銀粒子の粒径、ハロゲン組成、化学増感の程度、抑制剤の種類等により最適量は異なるが、一般的にハロゲン化銀1モル当たり10-6〜10-1モルの範囲が好ましく、特に10-5〜10-2モルの範囲が好ましい。 【0037】本発明で乳剤層中に入れることのできる無機粒子あるいは無機粒子と有機ポリマーからなる複合ラテックスとしては特開平10−325989記載のような物が挙げられる。 【0038】本発明において複合ラテックスとは、無機微粒子及び疎水性ポリマーからなる複合高分子微粒子の分散物であり、特に無機微粒子の存在下で疎水性単量体を有する組成物を重合して形成した複合高分子微粒子の分散物をいう。 【0039】本発明において親水性コロイド層中に用いられるコロイド状無機粒子或いは疎水性ポリマーとからなる複合ラテックスに用いられる無機粒子としては、金属酸化物、窒化物、硫化物等が挙げられるが、好ましくは金属酸化物である。 【0040】金属酸化物としてはNa、K、Ca、Ba、Al、Zn、Fe、Cu、Ti、Sn、In、W、Y、Sb、Mn、Ga、V、Nb、Tu、Ag、Bi、B、Si、Mo、Ce、Cd、Mg、Be、Pb等の金属の単一または複合の酸化物粒子が好ましく、特にY、Sn、Ti、Al、V、Sb、In、Mn、Ce、B、Siの単一または複合酸化物粒子が乳剤との混和性の点から特に好ましい。 【0041】このような金属酸化物は、結晶性でも非晶性でも好ましく用いることができるが特に非晶性の金属酸化物粒子が好ましく用いられる。金属酸化物の平均粒径は0.5〜3000nmが好ましく、3〜500nmが特に好ましい。このような金属酸化物は水及び/または水に可溶な溶媒に分散していることが好ましい。 【0042】本発明の金属酸化物の添加量は疎水性ポリマーに対して1〜2000質量%であることが好ましく、特に好ましくは30〜1000質量%である。以下、好ましい金属酸化物の例を示す。 【0043】SO−1:SiO2SO−2:TiO2SO−3:ZnOSO−4:SnO2SO−5:MgOSO−6:MnO2SO−7:Fe2O3SO−8:ZnSiO4SO−9:Al2O3SO−10:BeSiO4SO−11:Al2SiO5SO−12:ZrSiO4SO−13:CaWO4SO−14:CaSiO3SO−15:InO2SO−16:SnSbO2SO−17:Sb2O5SO−18:Nb2O5SO−19:Y2O3SO−20:CeO2SO−21:Sb2O3SO−22:Na2O本発明の複合ラテックスにて、疎水性ポリマーを形成する疎水性単量体としては、例えばアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、ビニルエステル類、オレフィン類、スチレン類、クロトン酸エステル類、イタコン酸ジエステル類、マレイン酸ジエステル類、フマル酸ジエステル類、アリル化合物、ビニルエーテル類、ビニルケトン類、ビニル異節環化合物、グリシジルエステル類、不飽和ニトリル類、各種不飽和酸から選ばれる1種または2種以上を組み合わせた疎水性単量体を挙げることができる。本発明の疎水性ポリマーを形成する疎水性単量体としては、好ましくはアクリル酸エステル類及び/またはメタクリル酸エステル類、及びスチレン類であり、エステル基の炭素数が6以上であることが特に好ましい。 【0044】又、これらの疎水性単量体にグリシジル基をもつ疎水性単量体を少なくとも1.0〜20質量%、好ましくは2.0〜10質量%用いることが好ましい。 【0045】本発明の複合ラテックスを形成する疎水性ポリマーには疎水性単量体の他に親水性単量体を共重合させることが好ましく、このような親水性単量体としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸等のカルボキシル基含有単量体、ヒドロキシエチルアクリレート等の水酸基含有単量体、アルキレンオキサイド含有単量体、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、スルホン酸基単量体、アミノ基含有単量体等が好ましく用いることができるが、水酸基含有単量体、カルボキシル基含有単量体、アミド基含有単量体、スルホン基含有単量体を含むことが特に好ましい。 【0046】このような親水性単量体は、多量に添加すると水に溶解してしまうために0.1〜30質量%程度にすることが好ましく、特に好ましくは1.0〜20質量%である。 【0047】本発明の複合ラテックスは上記疎水性単量体及び/または親水性単量体の種類を選択することにより例えばカルボキシル基、グリシジル基、アミノ基、アミド基、N−メチロール基等の架橋基を有する疎水性単量体を用いることで架橋基を有する複合ラテックスにすることができる。 【0048】本発明の複合ラテックスは少なくとも2個の共重合可能なエチレン性不飽和単量体を含有することができる。このような単量体としては例えばジビニルベンゼン、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、N,N−メチレンビスアクリルアミド等のビニル基を2個有するもの、トリビニルシクロヘキサン、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート等のビニル基を3個有する物、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート等のビニル基を4個有する物を挙げることができるが、特にこれらに限定はされない。 【0049】本発明の複合ラテックスの平均粒径は、質量平均粒径で0.01〜0.8μmが特に好ましく、0.005〜3.0μmのものであれば何れも好ましく使用することができる。 【0050】本発明の複合ラテックスの重合方法としては例えば乳化重合法、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、放射線重合法等が挙げられる。 【0051】(溶液重合法)溶媒中で適当な濃度の単量体の組成物(通常、溶媒に対して40質量%以下、好ましくは10〜25質量%程度)を開始剤の存在下で約10〜200℃、好ましくは30〜120℃の温度で、約0.5〜48時間、好ましくは2〜20時間重合を行うことで得られる。開始剤は重合溶媒に可溶ならば任意に採用でき、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、過酸化ジ第3ブチル等の有機溶媒系開始剤、過硫酸アンモニウム(APS)、過酸化カリウム、2,2′−アゾビス−(2−アミジノプロパン)−ハイドロクロライド等の水溶性開始剤、又これらとFe2+塩や亜硫酸水素ナトリウム等の還元剤を組み合わせたレドックス系重合開始剤等を挙げることができる。 【0052】溶媒としては単量体の組成物を溶解するものでよく、例えば水、メタノール、エタノール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジオキサン若しくはこれらの2種以上の混合溶媒等を挙げることができる。重合終了後、生成した高分子化合物を溶かさない溶媒中に注ぎ込み、生成物を沈殿させ、次いで乾燥することにより未反応組成物を分離除去することができる。 【0053】(乳化重合)水を分散媒とし、水に対して1〜50質量%の単量体と、単量体に対して0.05〜5質量%の重合開始剤、0.1〜20質量%の分散剤を用い、約30〜100℃、好ましくは60〜90℃で3〜8時間、撹拌下で重合させることによって得られる。 【0054】開始剤としては重合溶媒に可溶なものならばよく、例えば過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、過酸化ジ第3ブチル等の有機溶媒系開始剤、過硫酸アンモニウム(APS)、過硫酸カリウム、2,2′−アゾビス−(2−アミジノプロパン)−ハイドロクロライド等の水溶性開始剤、またこれらとFe2+塩や亜硫酸水素ナトリウム等の還元剤を組み合わせたレドックス系重合開始剤等を挙げることができる。 【0055】溶媒としては単量体の混合物を溶解するものであればよく、例えば水、メタノール、エタノール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、もしくは、これらの2種以上の混合溶媒等を挙げることができる。重合終了後、生成したコポリマーを溶かさない媒質中に反応混合物を注ぎこみ、生成物を沈降させ、ついで乾燥することにより未反応混合物を分離除去することができる。 【0056】乳化重合法では水を分散媒とし、水に対して10〜50質量%のモノマーとモノマーに対して0.05〜5質量%の重合開始剤、0.1〜20質量%の分散剤を用い約30〜100℃、好ましくは60〜90℃で3〜8時間攪拌下重合させることによって得られる。モノマーの濃度、開始剤量、反応温度、時間等は幅広くかつ容易に変更できる。 【0057】開始剤としては水溶性過酸化物(例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等)、水溶性アゾ化合物(例えば2,2′−アゾビス−(2−アミジノプロパン)−ハイドロクロライド等)またはこれらとFe2+塩や亜硫酸水素ナトリウム等の還元剤を組み合わせたレドックス系重合開始剤等を挙げることができる。 【0058】本発明の複合高分子化合物の分散剤としては水溶性高分子が用いられるが、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤の何れも用いることができる。 【0059】次に本発明の複合高分子化合物の分散剤として用いられる水溶性高分子としては、例えば合成高分子及び天然水溶性高分子が挙げられるが、本発明では何れも好ましく用いることができる。このうち合成水溶性高分子としては、分子構造中に例えばノニオン性基を有するもの、アニオン性基を有するもの、カチオン性基を有するもの、ノニオン性基とアニオン性基を有するもの、ノニオン性基とカチオン性基を有するもの、アニオン性基とカチオン性基を有するもの等が挙げられる。ノニオン性基としては、例えばエーテル基、アルキレンオキサイド基、ヒドロキシ基、アミド基、アミノ基等が挙げられる。アニオン性基としては、例えばカルボン酸基あるいはその塩、燐酸基あるいはその塩、スルホン酸基あるいはその塩等が挙げられる。カチオン性基としては、例えば4級アンモニウム塩基、3級アミノ基等が挙げられる。 【0060】また天然水溶性高分子化合物としても、分子構造中に例えばノニオン性基を有するもの、アニオン性基を有するもの、カチオン性基を有するもの、ノニオン性基とアニオン性基を有するもの、ノニオン性基とカチオン性基を有するもの、アニオン性基とカチオン性基を有するもの等が挙げられる。 【0061】水溶性ポリマーとしては合成水溶性ポリマー、天然水溶性の何れの場合にも、アニオン性基を有するもの及びノニオン性基とアニオン性基を有するものを好ましく用いることができる。 【0062】本発明において水溶性ポリマーとは20℃の水100gに対して0.05g以上溶解すればよく、好ましくは0.1g以上のものである。合成水溶性ポリマーとしては下記一般式(9)及び/または(10)の繰り返し単位をポリマー1分子中に10〜100モル%含むものが挙げられる。 【0063】 【化24】
【0064】式中、R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子または、−CH2COOM基を表し、好ましくは炭素原子数1〜4のアルキル基である。L1は2価の連結基を表し、例えば−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−、−CO−または−O−等が挙げられる。J1はアルキレン基、アリーレン基、またはポリオキシアルキレン基を表す。Q1は−OM、−NH2、−SO3M、−COOM、または【0065】 【化25】
【0066】を表すが、このうち−COOM、−SO3Mが好ましく、特に−SO3Mが好ましく用いられる。Mは水素原子またはカチオン(例えばアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン)を表し、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、X-はアニオンを表す。m1及びn1はそれぞれ0または1を表す。Yは水素原子または−(L2)m2−(J2)n2−Q2を表し、L2、J2、Q2、m2、n2はそれぞれL1、J1、Q1、m1、n1と同義である。 【0067】 【化26】
【0068】式中、R21、R22、R23、R24、R25、R26は水素原子、炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基または−SO3Xであり、ここでXは水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム基またはアミノ基であり、R21〜R26の少なくとも1つは−SO3Xである。 【0069】一般式(9)及び(10)で表される繰り返し単位を有する合成水溶性ポリマーは、一般式(9)及び(10)で表される単位のホモポリマーであってもよいし、他の成分を含んでいてもよい。 【0070】他の成分としては例えばアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、ビニルエステル類、オレフィン類、スチレン類、クロトン酸エステル類、イタコン酸ジエステル類、マレイン酸ジエステル類、フマル酸ジエステル類、アリル化合物、ビニルエーテル類、ビニルケトン類、グリシジルエステル類、不飽和ニトリル類から選ばれる1種または2種以上を組み合わせた成分が挙げられ、好ましくはアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、スチレン類である。次に一般式(9)及び(10)で表される合成水溶性ポリマーの具体例を挙げる。 【0071】 【化27】
【0072】 【化28】
【0073】 【化29】
【0074】本発明の複合高分子化合物の分散剤に用いてもよい天然水溶性ポリマーとしては、水溶性高分子水分散法樹脂の総合技術資料集(経営開発センター)に詳しく記載されているものが挙げられるが、好ましくはリグニン、澱粉、プルラン、セルロース、デキストラン、デキストリン、グリコーゲン、アルギン酸、ゼラチン、コラーゲン、グァーガム、アラビアゴム、ラミナラン、リケニン、ニグラン等及びこれらの誘導体である。また天然水溶性高分子の誘導体としては、スルホン化、カルボキシル化、燐酸化、スルホアルキレン化、カルボキシアルキレン化、アルキル燐酸化したもの及びその塩が好ましく用いられる。特に好ましくはグルコース、ゼラチン、デキストラン、セルロース、プルラン、グルコマンナン、デキストリン、ジェランガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム及びその誘導体である。 【0075】本発明の複合高分子を重合する際には金属アルコキシド化合物を用いることが好ましい。金属アルコキシド化合物には、カップリング剤と呼ばれるものもあり、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、アルミニウムカップリング剤、ジルコニウムカップリング剤等種々のタイプのものが市販されているが好ましくはシランカップリング剤、チタンカップリング剤である。 【0076】以下、好ましい金属アルコキシド化合物の例を挙げる。 【0077】 【化30】
【0078】 【化31】
【0079】 【化32】
【0080】 【化33】
【0081】本発明の複合高分子は、そのままもしくは水に分散させて写真構成層に含有することができる。分散方法としては超音波、ボールミル、アトライター、パールミル、3本ロールミル、高速グラインド装置等が好ましく用いることができる。 【0082】本発明の複合高分子の使用量は、写真構成層バインダーに対し5〜90質量%添加するのが好ましく、特に好ましくは10〜70質量%である。添加場所としてはハロゲン化銀乳剤層であって感光性層、非感光性層を問わない。 【0083】以下、本発明の複合高分子の具体例を示すが本発明はこれらに限定されるものではない。 【0084】 【化34】
【0085】 【化35】
【0086】 【化36】
【0087】 【化37】
【0088】 【化38】
【0089】以下、複合ラテックスの製造例を示す。 (複合ラテックスL−1の製造例1)1000mlの4つ口フラスコに撹拌器、温度計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を取り付け、窒素ガスを導入して脱酸素を行いつつ、蒸留水360ml、30質量%のコロイダルシリカ分散物126gを加え、内部の温度が80℃となるまで加熱した。下記化合物を1.3gを添加し、開始剤として過硫酸アンモニウム0.023gを添加し、次いでピバリン酸ビニル12.6gを添加して4時間反応させた。その後冷却し水酸化ナトリウム溶液でpHを6に調整して複合ラテックスL−1を得た。 【0090】 【化39】
【0091】(複合ラテックスL−2の製造例2)1000mlの4つ口フラスコに撹拌器、温度計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を取り付け、窒素ガスを導入して脱酸素を行いつつ、蒸留水360ml、30質量%のコロイダルシリカ分散物126gを加え、内部の温度が80℃となるまで加熱し、ヒドロキシプロピルセルロース4.5g、ドデシルベンゼンスルホン酸1gを添加した。開始剤として過硫酸アンモニウム0.023gを添加し、次いで酢酸ビニル12.6gを添加して、4時間反応させた。その後冷却し水酸化ナトリウム溶液でpHを6に調整して複合ラテックスL−2を得た。 【0092】(複合ラテックスL−3の製造例3)製造例1において、ピバリン酸ビニルに代えてエチルアクリレート6.3g、グリシジルアクリレート6.3gを添加した以外は同様にして複合ラテックスL−3を得た。 【0093】なお、本発明においては市販の複合ラテックスとして大日本インキ(株)製のアクリル酸エステル樹脂複合高分子VONCOAT DVシリーズ等も好ましく用いることができる。 【0094】乳剤への添加は任意でよいが、好ましくは化学熟成後の乳剤に対して水または親水性溶媒に溶解して添加される。 【0095】本発明においては上記の無機粒子のうち、コロイド状シリカがもっとも好ましい。コロイド状シリカの親水性コロイド層に対する添加量としては、0.1〜2.0g/m2であり、好ましくは0.3〜1.5g/m2である。この量は支持体上の下引き層より外側の全ての親水性コロイド層に含有される総量であり、この量域でないと効果がないか、若しくは画質の劣化を伴う等の負効果を生じる。 【0096】コロイド状無機粒子或いは無機粒子と疎水性ポリマーとからなる複合ラテックスの添加位置は、支持体に対しハロゲン化銀乳剤層を含む側の1層あるいは複数のハロゲン化銀乳剤層あるいは親水性コロイド層である。特に好ましくは少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層に含有することである。 【0097】なお、本発明においては該無機粒子と疎水性ポリマーとからなる複合ラテックスを含む場合が特に効果的である。 【0098】本発明中における支持体に対し該乳剤層に無機粒子あるいは無機粒子と有機ポリマーからなる複合ラテックスを10mg〜5g/m2含有し、かつ該層にTg0℃以下のポリマーラテックスを0.1〜2.0g/m2含有する感光性ハロゲン化銀乳剤層を含む側の親水性コロイド層の全ゼラチン量は0.5〜2.5g/m2であり、特に好ましくは、1.0〜2.3g/m2である。 【0099】本発明におけるTg10℃以下のポリマーラテックスにおいては、構成するモノマー単位に特に限定はなく、任意のモノマーの組み合わせを行ってよい。Tgとはガラス転移点温度のことであり、業界で広く知られている物性値である。Tgは構成するモノマー単位の種類や比率を変えることにより変化させることが可能である。例えば2元系のポリマー粒子のTgはおよそ次式で表されることが知られている。 【0100】Tg=V1×Tg1+V2×Tg2(Tobolsky,A.V.;“Properties and Structure of Polymers”JhonWiley and Sons Inc.,p55) Tgの低い単ポリマーとしてはポリエチレン、ポリn−ブチルアクリレート、ポリエチルアクリレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリメチルアクリレート等が一般的である。 【0101】本発明におけるTg10℃以下のラテックスの含有量は本発明のハロゲン化銀乳剤層中に10mg〜2.0g/m2であり、特に好ましくは50mg〜1.5g/m2である。 【0102】本発明に用いることができる増感色素としては、上記一般式(1)〜(8)で表されるものが挙げられる。一般式(1)〜(8)で表される増感色素の具体例を以下に示すが本発明はこれに限定されるものではない。但し、一般式(1)及び(2)で表される増感色素1〜59は合わせて表示した。 【0103】 【化40】
【0104】 【化41】
【0105】 【化42】
【0106】 【化43】
【0107】 【化44】
【0108】 【化45】
【0109】 【化46】
【0110】 【化47】
【0111】 【化48】
【0112】 【化49】
【0113】 【化50】
【0114】 【化51】
【0115】 【化52】
【0116】 【化53】
【0117】 【化54】
【0118】 【化55】
【0119】 【化56】
【0120】 【化57】
【0121】 【化58】
【0122】 【化59】
【0123】 【化60】
【0124】 【化61】
【0125】 【化62】
【0126】 【化63】
【0127】 【化64】
【0128】 【化65】
【0129】 【化66】
【0130】 【化67】
【0131】 【化68】
【0132】 【化69】
【0133】 【化70】
【0134】 【化71】
【0135】 【化72】
【0136】 【化73】 | |