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【発明の名称】 複数画面投影装置およびアダプタ
【発明者】 【氏名】佐藤 晶司

【氏名】關澤 英彦

【要約】 【課題】1つの映像投影手段にて煩わしいメガネ等をかけることなく複数の映像を別々に大画面に表示することができる複数画面投影装置およびアダプタを提供する。

【解決手段】潜在的に分離可能な複数画面映像を投影する複数画面映像投影装置11の、投影光の出射方向に直交する面に対して例えば45°の角度をもってミラー1〜4を配設する。前記投影装置11から投影される映像は、ミラー1〜4で2回反射するため表示画面は反転しない。複数画面映像投影装置11の投影面の中心点(ミラー2,3の投影面側の辺の中央点)を通り、且つ投影光の出射方向に平行な線を軸として、ミラー1〜4全体を回動させる。例えば図示のようにミラー1〜4を結ぶ線が水平方向にある状態から略90°回転した場合は、縦方向画角が2倍となる縦長画面での表示等が可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 潜在的に分離可能な複数画面の映像を投影する映像投影手段と、前記映像投影手段から投影された映像を所望の表示位置に導く導光手段とを備えたことを特徴とする複数画面投影装置。
【請求項2】 前記映像投影手段から投影された映像を分離する映像分離手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の複数画面投影装置。
【請求項3】 前記導光手段は、前記映像投影手段の投影光の出射方向に直交する面に対して所定角度をもって配設された反射鏡を有し、前記映像投影手段の投影光の出射方向に平行な線を第1の軸として回動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の複数画面投影装置。
【請求項4】 前記導光手段は、前記映像投影手段の投影光の出射方向に直交する面に対して所定角度をもって配設された反射鏡を有し、前記映像投影手段の投影光の出射方向に平行な線を第1の軸として回動可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の複数画面投影装置。
【請求項5】 前記導光手段は、前記投影光の出射方向に直交する水平線を第2の軸として回動可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の複数画面投影装置。
【請求項6】 前記導光手段は、前記投影光の出射方向に直交する水平線を第2の軸として回動可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の複数画面投影装置。
【請求項7】 前記導光手段は、前記投影光の出射方向に直交する垂直線を第3の軸として回動可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の複数画面投影装置。
【請求項8】 前記導光手段は、前記投影光の出射方向に直交する垂直線を第3の軸として回動可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の複数画面投影装置。
【請求項9】 前記映像投影手段は、互いに異なる偏光方向を有する第1の表示映像と第2の表示映像を投影するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8に記載の複数画面投影装置。
【請求項10】 前記映像分離手段は、互いに異なる偏光方向に分離する機能を有していることを特徴とする請求項2又は4又は6又は8又は9に記載の複数画面投影装置。
【請求項11】 前記導光手段は、表示位置における映像の焦点位置補正機能を有していることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10に記載の複数画面投影装置。
【請求項12】 前記映像投影手段は、時間に同期して映像を投影するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11に記載の複数画面投影装置。
【請求項13】 前記映像分離手段は、時間に同期して分離機能が切り換えられることを特徴とする請求項2又は4又は6又は8又は9又は10又は11又は12に記載の複数画面投影装置。
【請求項14】 前記導光手段は、時間に同期して回動制御されることを特徴とする請求項3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12又は13に記載の複数画面投影装置。
【請求項15】 前記導光手段は、取り外し可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12又は13又は14に記載の複数画面投影装置。
【請求項16】 前記映像分離手段は、取り外し可能に構成されていることを特徴とする請求項2又は4又は6又は8又は9又は10又は11又は12又は13又は14又は15に記載の複数画面投影装置。
【請求項17】 潜在的に分離可能な複数画面の映像を投影する映像投影手段の投影面に、着脱可能に取り付けられるアダプタであって、前記映像投影手段から投影された映像を所望の表示位置に導く導光手段を備えたことを特徴とするアダプタ。
【請求項18】 前記映像投影手段から投影された映像を分離する映像分離手段を備えていることを特徴とする請求項17に記載のアダプタ。
【請求項19】 前記導光手段は、前記映像投影手段の投影光の出射方向に直交する面に対して所定角度をもって配設された反射鏡を有し、前記映像投影手段の投影光の出射方向に平行な線を第1の軸として回動可能に構成されていることを特徴とする請求項17に記載のアダプタ。
【請求項20】 前記導光手段は、前記映像投影手段の投影光の出射方向に直交する面に対して所定角度をもって配設された反射鏡を有し、前記映像投影手段の投影光の出射方向に平行な線を第1の軸として回動可能に構成されていることを特徴とする請求項18に記載のアダプタ。
【請求項21】 前記導光手段は、前記投影光の出射方向に直交する水平線を第2の軸として回動可能に構成されていることを特徴とする請求項19に記載のアダプタ。
【請求項22】 前記導光手段は、前記投影光の出射方向に直交する水平線を第2の軸として回動可能に構成されていることを特徴とする請求項20に記載のアダプタ。
【請求項23】 前記導光手段は、前記投影光の出射方向に直交する垂直線を第3の軸として回動可能に構成されていることを特徴とする請求項19に記載のアダプタ。
【請求項24】 前記導光手段は、前記投影光の出射方向に直交する垂直線を第3の軸として回動可能に構成されていることを特徴とする請求項20に記載のアダプタ。
【請求項25】 前記映像投影手段は、互いに異なる偏光方向を有する第1の表示映像と第2の表示映像を投影するように構成されていることを特徴とする請求項17又は18又は19又は20又は21又は22又は23又は24に記載のアダプタ。
【請求項26】 前記映像分離手段は、互いに異なる偏光方向に分離する機能を有していることを特徴とする請求項18又は20又は22又は24又は25に記載のアダプタ。
【請求項27】 前記導光手段は、表示位置における映像の焦点位置補正機能を有していることを特徴とする請求項17又は18又は19又は20又は21又は22又は23又は24又は25又は26に記載のアダプタ。
【請求項28】 前記映像投影手段は、時間に同期して映像を投影するように構成されていることを特徴とする請求項17又は18又は19又は20又は21又は22又は23又は24又は25又は26又は27に記載のアダプタ。
【請求項29】 前記映像分離手段は、時間に同期して分離機能が切り換えられることを特徴とする請求項18又は20又は22又は24又は25又は26又は27又は28に記載のアダプタ。
【請求項30】 前記導光手段は、時間に同期して回動制御されることを特徴とする請求項19又は20又は21又は22又は23又は24又は25又は26又は27又は28又は29に記載のアダプタ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つの表示面にて多数の画像を表示する複数画面投影装置およびアダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報化時代を迎え一つの表示装置で、より多くの情報を表示したいという要求が非常に高くなってきており、マルチウィンドウなど画面を領域ごとに分割して表示する方法がよく用いられている。コンピュータの表示端末等はその好例である。また、パノラマ画像の風景画など大画面で迫力のある画像を楽しみたいという要求も大きくなっている。
【0003】その様な事情に鑑み、本発明者は既に「一つの表示面にて2画分の情報を同じ大きさで同時に見える表示装置」について提案している(特開平11−249593)。またパノラマの大画面については静止画、特に銀塩写真等においては、引き伸ばしなど、また動画においては投影機を用いる方法などがよく行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マルチウィンドウの様な方法では一つの画面を細かく分割することになり、1つの領域は小さく見難くなって疲れの原因となる。また、特開平11−249593の表示装置は、例えば偏光メガネなどを介して表示面を観察する必要があり煩わしい。
【0005】また銀塩写真などの引き伸ばし法においては、当然であるが情報端末の表示装置として用いることは出来ないという問題があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたものでその目的は、1つの映像投影手段にて煩わしいメガネ等をかけることなく複数の映像を別々に大画面に表示することができる複数画面投影装置およびアダプタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため、本発明による複数画面投影装置は、潜在的に分離可能な複数画面の映像を投影する映像投影手段と、前記映像投影手段から投影された映像を所望の表示位置に導く導光手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】また前記複数画面投影装置は、前記映像投影手段から投影された映像を分離する映像分離手段を備えていることを特徴とし、また前記導光手段は、前記映像投影手段の投影光の出射方向に直交する面に対して所定角度をもって配設された反射鏡を有し、前記映像投影手段の投影光の出射方向に平行な線を第1の軸として回動可能に構成されていることを特徴としている。
【0009】さらに前記前記導光手段は、前記投影光の出射方向に直交する水平線を第2の軸として回動可能に構成されていることを特徴とし、また前記導光手段は、前記投影光の出射方向に直交する垂直線を第3の軸として回動可能に構成されていることを特徴としている。
【0010】また前記映像投影手段は、互いに異なる偏光方向を有する第1の表示映像と第2の表示映像を投影するように構成されていることを特徴とし、また前記映像分離手段は、互いに異なる偏光方向に分離する機能を有していることを特徴とし、また前記導光手段は、表示位置における映像の焦点位置補正機能を有していることを特徴とし、また前記映像投影手段は、時間に同期して映像を投影するように構成されていることを特徴とし、また前記映像分離手段は、時間に同期して分離機能が切り換えられることを特徴とし、また前記導光手段は、時間に同期して回動制御されることを特徴とし、また前記導光手段、映像分離手段は、取り外し可能に構成されていることを特徴としている。
【0011】また上記課題を達成するため、本発明によるアダプタは、潜在的に分離可能な複数画面の映像を投影する映像投影手段の投影面に、着脱可能に取り付けられるアダプタであって、前記映像投影手段から投影された映像を所望の表示位置に導く導光手段を備えたことを特徴とし、また前記アダプタは、前記映像投影手段から投影された映像を分離する映像分離手段を備えていることを特徴としている。
【0012】また前記導光手段は、前記映像投影手段の投影光の出射方向に直交する面に対して所定角度をもって配設された反射鏡を有し、前記映像投影手段の投影光の出射方向に平行な線を第1の軸として回動可能に構成されていることを特徴とし、さらに前記導光手段は、前記投影光の出射方向に直交する水平線を第2の軸として回動可能に構成されていることを特徴とし、また前記導光手段は、前記投影光の出射方向に直交する垂直線を第3の軸として回動可能に構成されていることを特徴としている。
【0013】また前記映像投影手段は、互いに異なる偏光方向を有する第1の表示映像と第2の表示映像を投影するように構成されていることを特徴とし、また前記映像分離手段は、互いに異なる偏光方向に分離する機能を有していることを特徴とし、また前記導光手段は、表示位置における映像の焦点位置補正機能を有していることを特徴とし、また前記映像投影手段は、時間に同期して映像を投影するように構成されていることを特徴とし、また前記映像分離手段は、時間に同期して分離機能が切り換えられることを特徴とし、また前記導光手段は、時間に同期して回動制御されることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。先ず本発明の実施形態の一つについて構成概念図を図1に示す。図2〜図6は本発明の第1の実施形態例を示すもので、図7〜図9は本発明の第2の実施形態例を示すものである。
【0015】本発明では、図1に示すように、表示機能を有した複数画面映像投影装置(映像投影手段)11の投影面の前面に、映像分離機構(映像分離手段)12および導光手段13a〜13nを配設し、該導光手段13a〜13nを回動調節することによって、1つの映像投影手段にて煩わしいメガネ等をかけることなく複数の映像を別々に複数の表示位置に表示できるようにしたものである。
【0016】複数画面映像投影装置11としては、表示機能があれば良く、液晶表示素子(以下LCDと称する)、冷陰極管(以下CRTと称する)、DMD等が好適に用いられる。また単にスライドフィルムなどでも良いが、其々の画の表示領域毎に偏光方向を変えておくか、または時間ごとに異なる映像を表示するなど、左右映像が取り出し可能な形で表示させてあることが必要である。
【0017】映像分離機構12としては、互いに直交した偏光、円偏光や赤青など補色の色フィルタを用いることができる。画素領域の所定領域ごとに、例えば直交した偏光を持つようにするなどすることにより、1枚の表示パネルでの投影が可能となる。
【0018】LCDにおいては、半波長板を用いた分離機構、特に出射光側偏光板に1水平ライン毎に半波長板を配設したパネルが好適である。また後述の、図7〜図9に示す、時間ごとに異なる映像の方式の場合には、同期して駆動される映像分離手段(同期駆動ミラーシステム)が用いられる。
【0019】前記複数画面映像投影装置11より投影された混合画は、該投影装置11の前面の所定位置に所定の機構をもって、例えば直線偏光を用いる系においては前段の直線偏光と直交するように配設された映像分離機構12により所望の表示映像となる。この表示映像は導光手段13a〜13nにより所望の表示位置に表示することが可能となる。
【0020】表示位置にはスクリーンを配設することになるが、スクリーンは均一な面状であれば良く白色であれば尚良い。そして平面スクリーン、局面スクリーン、ドーム型スクリーンなどが適用可能である。尚スクリーンに、偏光保持機能を有しているものを用いておくと、両眼視差による立体表示も可能である。
【0021】導光手段13a〜13nとしてはミラー(反射鏡)、レンズ等が用いられる。ミラーの方向位置を調節することで表示画面の位置を調節可能である。導光手段13a〜13nと映像分離機構12の配設位置の順序は逆でも(導光手段を経た後に分離)よいが、映像分離機構として、例えば直線偏光を用いた場合には、ミラー上の位相差成分によって、直線偏光が乱れることもあるので、先に述べた方法の方が良い場合が多い。
【0022】導光手段13a〜13nのミラーは単なる鏡であれば良いが、画像の分離機構を乱さない範囲でレンズ、プリズム等の機能をもつ光学素子を間に挟むことも良い。このようにすれば表示面における焦点位置補正が行える。
【0023】尚単なるミラーの奇数回反射の場合は映像と偏光を用いた場合にはその偏光方向が反転することとなる。
【0024】以上の構成により利用者は任意の所定の位置に必要に応じて所定の映像を必要な数だけ表示することが可能となる。
【0025】図2に本発明に用いられている投影装置固有の特性を示す。図中1,2は、複数画面映像投影装置11の投影面前面に、該投影面に対して所定角度をもって略平行に配設されたミラーであり、該ミラー1,2は平面鏡で構成されている。ミラー1,2による2回反射であるため、映像の反転はない。図示のように、投影装置出射光出射位置においてはどの部分で区切っても、表示面Aと表示面Bに表示される映像は同じであり、違うのはその表示位置と明るさだけである。
【0026】また図3は、複数画面映像投影装置11の投影面前面に、映像分離機構としての画像分離手段22R,22Lを設け、その後にミラー1〜4による導光手段を配設した例を示している。図中xで示す範囲は、ミラーによる導光手段が配設されない状態での複数画面映像投影装置11からの光である。
【0027】図3においては、例えばミラー2,3を互いに直交させて投影装置11の投影方向と垂直なる面に対してミラーの面が45度付近となるよう配設すると良い。ミラー1および4は、夫々ミラー2および3からの光を所望の表示面へ表示するよう配設される。
【0028】このような構成により、画像分離手段22R,22Lで分離された第1表示映像、第2表示映像は導光手段(ミラー1〜4)の配設により第1表示面、第2表示面に表示される。そして図中のミラー1及び4を可動とすることで夫々第1表示面、第2表示面の位置が調整可能となる。画像分離手段22R,22Lとしては、例えば互いに直交する偏光や補色関係の色フィルタなどが用いられる。
【0029】図4〜図6は、図3において説明した実施形態例の導光手段のミラー1〜4を一体としてアダプタ形状として回動可能に構成した例を示している。すなわち複数画面映像投影装置11の投影面の中心点(ミラー2,3の投影面側の辺の中央点)を通り、且つ投影光の出射方向に平行な線を軸として、ミラー1〜4全体を回動させる。図4は、ミラー1〜4を結ぶ線が水平方向にある状態から略45°回転した場合の状況を示し、図5は略90°回転した場合の状況を示している。
【0030】尚図4、図5においては、説明の都合上ミラー1から反射し表示される第1映像もミラー4から反射し表示される第2映像も、ともに同一の映像として表示している。ミラー1〜4による画像の反転は左右方向のみであり、垂直方向には反転しない。このため図4、図5のように垂直方向への反転のない画面が表示される。
【0031】この結果図6に示すように、横方向画角(画素数)が2倍となるパノラマワイド画面の表示(図6(a))、任意の表示位置への2箇所表示(図6(b))、縦方向画角が2倍となる縦長画面での表示(図6(c))等が可能となる。例えば図6(a)のパノラマ表示の映像は、図中左右側の映像A,Bを各々所定の画像分離機構の領域に表示することで作成可能となる。
【0032】尚前記ミラー1〜4は、複数画面映像投影装置11の投影面の中心点(ミラー2,3の投影面側の辺の中央点)を通り、且つ投影光の出射方向に平行な線を軸として、ミラー1〜4全体を回動させるだけに限らず、前記投影装置11の投影光の出射方向に直交する垂直線を軸としてミラー1〜4を回動させるようにすることもでき、また前記投影装置11の投影光の出射方向に直交する水平線を軸としてミラー1〜4を回動させるようにすることもできる。
【0033】次に図7〜図9に、本発明の第2の実施形態例である、時分割方式の例を示す。図7は時間ごとの投影装置からの表示映像を示し、図8はシステム全体の構成概念を表し、複数の表示位置に導光するミラー駆動システムを示している。図8において複数画面映像投影装置11の前面には、前記ミラー1〜4と同様に回動可能に構成されたミラー33,34が、投影面に対して所定角度をもって、平行に配設されている。
【0034】この例においては、映像投影装置は映像分離機構を内蔵している必要はなく、ただ高速に表示映像を切り替えることが出来ればよい。このような投影装置から出射された光を図8のミラーシステムによって、時間ごとに所定の表示位置(図中の第n…表示面)に導光する。
【0035】図8では、図示してはいないがミラー33及びミラー34は、図7の映像の切り替え信号に同期して所定の表示位置に表示されるようモータにて駆動される。このモーターの駆動はミラー33,34の左右あおり方向だけでなく、垂直方向のあおり角の駆動も行うことで、表示面位置を前面スクリーンの左右方向だけでなく上下方向にも展開自在となる。表示面の数(表示面の大きさ)は、時分割の数によりいくらでも大きくすることが可能であるが、明るさはそれと反比例するため犠牲となる。
【0036】また図7の表示画像と同期して、図8(b)のシャッタメガネの切り替えと図8(a)のミラーシステム(ミラー33,34)の駆動を行う。この際映像の切り替えとシャッタメガネの切り替えとミラーシステムの駆動は、きちんと同期していないとクロストーク画像となる。
【0037】図9は、上述した第2の実施形態例を混合画表示可能な投影装置として応用した例である。全体の構成としては図8に示したミラーシステムを適用するが、複数画面映像投影装置11から投影される画像は、一表示画像を横方向の帯状に複数分割した一方の領域に第1〜第n映像のうち奇数番目の映像が、他方の領域に偶数番目の映像が各々表示されるように構成されている。このような投影装置から出射された光を図8のミラーシステムによって、前記と同様に時間ごとに所定の表示位置(図中の第n…表示面)に導光する。
【0038】これによってn個の表示映像を表示するために前記図7の例の半分の分割数で表示することが可能となるため、同じ数の表示映像を出すのに表示装置の切り替え速度やミラーシステムの駆動速度は半分で済む。
【0039】また本発明は、図1で述べた映像分離機構12および導光手段13a〜13nをアダプタとして構成し、複数画面映像投影装置11に着脱自在に取り付けるものである。すなわち前記図3の画像分離手段22R,22Lおよびミラー1〜4を、複数画面映像投影装置11に対する着脱が自在なアダプタとして構成する。また前記図8のミラー33,34を複数画面映像投影装置11に対する着脱が自在なアダプタとして構成する。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1つの映像投影手段にて煩わしいメガネ等をかけることなく複数の映像を別々に大画面に表示することができる。またスクリーンに偏光保持等の特別な機能を備える必要はなく、何処にでも投影して表示することができ、非常に便利である。
【0041】また表示位置の調整をミラー等の導光手段で行っているため、投影手段の配設位置の自由度が大きく、任意の方向へ表示面を倍拡大することができる。また導光手段の構成により、上下左右任意の方向に所定の表示面を拡張、連結などを調整することが可能である。
【0042】また一つの投影装置と導光手段によるシステムであるため2台以上の投影装置を用いる場合と比べてコスト安であり、また位置調整の必要がなく便利である。
【0043】ミラー等の導光手段の位置調整によっては、今までの投影装置では不可能であった、手元や天井への投射も自在である。
【0044】また、スクリーンに偏光保持機能を有しているものを採用することにより、両眼視差による立体表示も可能となる。
【出願人】 【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
【出願日】 平成12年4月19日(2000.4.19)
【代理人】 【識別番号】100062199
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 富士弥 (外2名)
【公開番号】 特開2001−305683(P2001−305683A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2000−117364(P2000−117364)