| 【発明の名称】 |
撮像装置および方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】林 和慶
【氏名】芦ヶ原 隆之
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| 【要約】 |
【課題】ステレオ法に用いて好適な3枚の画像を既存のカメラを用いて当時に撮影する。
【解決手段】ステレオアタッチメント4は、被写体の光画像の光量を落としてレンズ2に入射させる減光フィルタ5、仮想的な視点Aで観察される被写体の光画像がミラー7に向けて反射するように設けられたミラー6、ミラー6からの被写体の光画像がレンズ2に入射されるように配置されたミラー7、仮想的な視点Bで観察される被写体の光画像がミラー9に向けて反射するように設けられたミラー8、および、ミラー8からの被写体の光画像がレンズ2に入射されるように配置されたミラー9から構成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被写体の3次元形状をステレオ法に基づいて計測するとき用いる画像データを生成する撮像装置において、光画像に感光して画像データを生成する感光手段と、前記感光手段に前記被写体の前記光画像を入射する入射手段と、前記入射手段の視野を3つに分割する分割手段とを含むことを特徴とする撮像装置。 【請求項2】 前記分割手段は、前記入射手段が異なる3点の視点に対応する3つの前記光画像を前記感光手段に入射するように、前記入射手段の前記視野を3つに分割することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 【請求項3】 前記3点の異なる前記視点のうちの両端の前記視点の一方から前記被写体までの距離は、他方から前記被写体までの距離と等しいことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 【請求項4】 前記3点の異なる前記視点のうちの両端の前記視点の一方から前記被写体までの距離は、他方から前記被写体までの距離と異なることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 【請求項5】 前記分割手段は、前記入射手段が前記異なる3点の前記視点に対応する3つの前記光画像のうち、中心の前記光画像が上方または下方のうちの一方にずらされ、且つ、両端の前記光画像が上方または下方のうちの他方にずらされて前記感光手段に入射するように、前記入射手段の前記水平方向視野を3つに分割することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 【請求項6】 前記分割手段は、脱着可能であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 【請求項7】 被写体の3次元形状をステレオ法に基づいて計測するとき、感光手段に光画像を入射して画像データを生成する撮像装置の撮像方法において、光画像に感光して画像データを生成する前記感光手段に前記被写体の前記光画像を入射する入射ステップと、前記感光手段に対する視野を3つに分割する分割ステップとを含むことを特徴とする撮像方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置および方法に関し、例えば、被写体の3次元形状をステレオ法に基づいて計測するとき用いる画像を撮像する場合に用いて好適な撮像装置および方法に関する。 【0002】 【従来の技術】物体の3次元形状を計測するために、当該物体(以下、被写体と記述する)を異なる複数の視点から同時に撮影し、得られる画像間で各画素の対応点を探索し、対応する画素の視差に基づいて、視点から被写体までの距離を得る方法が知られている。この方法は、一般にステレオ法と呼ばれている。 【0003】一方、微細な視差がある2枚の画像を人が両目で見た場合、当該画像を立体的に視覚できることが知られており、そのような2枚の画像(以下、ステレオ画像と記述する)を同時に撮影することができるステレオカメラが存在する。既存のステレオカメラには、2枚の画像を撮影するために2つのレンズを備えるものや、レンズを1つ備える通常のカメラの当該レンズの被写体側に、レンズの視野を2つに分割するアタッチメントを取り付けるものがある。 【0004】既存のステレオカメラによって撮影されるステレオ画像は、人が両眼で見ることによって立体的に視覚することを目的としているので、その枚数は2枚であり、2枚の画像のサイズおよび画角が同一とされている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したステレオ法を、既存のステレオカメラで撮影したステレオ画像に適用して、被写体の3次元形状を計測することも可能ではあるが、次のような課題が存在する。 【0006】例えば、人の顔のような中央に凸部(人の鼻等)がある被写体の場合、凸部の両端部分において、隠れが生じ、一方の画像には写し出されるが、他方の画像には写し出されないことがあり、その領域はステレオ画像間で対応点付けができないので、その領域の3次元形状を計測することができない課題があった。 【0007】ステレオ画像間の各画素で対応点を探索する場合、一般には、注目した画素を中心とする所定の大きさの画像領域を比較して対応点を決定するブロックマッチング方式が用いられるが、被写体がステレオカメラに対して並行ではなく斜めに位置する場合、実際には対応している点同士であっても、ステレオ画像のそれぞれのマッチングブロック内の画像が異なるものとなってしまう。この現象は、ステレオカメラに対する被写体の傾きが増すほど顕著になり、マッチングエラーが生じ易くなる課題があった。 【0008】3次元形状の計測結果を用いて、例えばコンピュータグラフィックスにより被写体の3次元モデルを生成する場合、ステレオ画像のうちの一方の画像をテクスチャとして、計測した3次元形状にレンダリングすることになる。したがって、例えば人の顔が画被写体であって、ステレオ画像が顔の正面からそれぞれ左右にずれた位置からの画像である場合、生成された3次元モデルの視線が正面を向かない課題があった。また、ステレオ画像のうち、一方の画像が顔の正面からの画像であり、他方の画像が左右のどちらかにずれた位置からの画像である場合、生成される3次元モデルが左右対称とならない課題があった。 【0009】ステレオ法では、ステレオ画像のうち、一方を基準画像とし、他方を参照画像として対応点付けを行うが、さらに参照画像の数が増加すれば、より高精度に対応点付けが行えることが知られている。しかしながら、従来のステレオカメラでは、同時に2枚だけしか撮影することができない課題があった。 【0010】また、通常のカメラにアタッチメントを取り付けてステレオカメラとする方法に関して、当該カメラにオートフォーカス機能が備えられている場合、オートフォーカスは一般的に画像の中心部分を用いてフォーカス調整するため、アタッチメントを付けた状態では、画像の中心で領域が分割されるので、正確なオートフォーカスを実行することが困難である課題があった。 【0011】本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ステレオ法に用いて好適な3枚の画像を既存のカメラを用いて当時に撮影することができるようにすることを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明の撮像装置は、光画像に感光して画像データを生成する感光手段と、感光手段に被写体の光画像を入射する入射手段と、入射手段の視野を3つに分割する分割手段とを含むことを特徴とする。 【0013】前記分割手段は、入射手段が異なる3点の視点に対応する3つの光画像を感光手段に入射するように、入射手段の視野を3つに分割するようにすることができる。 【0014】前記分割手段は、入射手段が異なる3点の視点に対応する3つの光画像のうち、中心の光画像が上方または下方のうちの一方にずらされ、且つ、両端の光画像が上方または下方のうちの他方にずらされて感光手段に入射するように、入射手段の水平方向視野を3つに分割するようにすることができる。 【0015】前記分割手段は、脱着可能であるようにすることができる。 【0016】本発明の撮像方法は、光画像に感光して画像データを生成する感光手段に被写体の光画像を入射する入射ステップと、感光手段に対する視野を3つに分割する分割ステップとを含むことを特徴とする。 【0017】本発明の撮像装置および方法においては、視野が3つに分割された状態で、被写体の光画像が入射され、光画像に感光して画像データが生成される。 【0018】 【発明の実施の形態】本発明を適用したステレオ画像撮影システムの構成例について、図1を参照して説明する。図1は、ステレオ画像撮影システムを真上から見下ろした状態を示している。ステレオ画像撮影システムは、通常のカメラ1、およびカメラ1の被写体側に装着されるステレオアタッチメント4から構成される。 【0019】カメラ1は、既存のフィルムカメラ、ディジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等である。カメラ1は、ステレオアタッチメント4を介して入力される被写体の光画像を撮像素子3に集光するレンズ2、および、レンズ2により集光された光画像を画像データとして保持する撮像素子3から構成される。カメラ1がフィルムカメラである場合、撮像素子3はフィルムに相当し、カメラ1がディジタルスチルカメラまたはビデオカメラである場合、撮像素子3はCCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子に相当する。撮像素子3では、光画像の輝度値が上限値(飽和値)を超えず、また、光画像中の暗い部分もノイズに埋もれることなく検知して、光画像のダイナミックレンジをできるだけ大きくする。 【0020】カメラ1の撮影視野は、レンズ2と撮像素子3の位置関係により決定される。図1においては、水平視野角度が44度(35ミリ換算で焦点距離f=45ミリ)の例を示している。 【0021】ステレオアタッチメント4は、カメラ1の被写体側の面に備えられているフィルタネジ(不図示)、またはカメラ1の本体に備えられている保持機構(不図示)により、カメラ1に脱着可能に装着できるようになされている。 【0022】ステレオアタッチメント4は、被写体の光画像の光量を落としてレンズ2に入射させる減光フィルタ5、仮想的な視点Aで観察される被写体の光画像がミラー7に向けて反射するように設けられたミラー6、ミラー6からの被写体の光画像がレンズ2に入射されるように配置されたミラー7、仮想的な視点Bで観察される被写体の光画像がミラー9に向けて反射するように設けられたミラー8、および、ミラー8からの被写体の光画像がレンズ2に入射されるように配置されたミラー9から構成される。ミラー6乃至8の反射率は、通常、1.0よりも小さい。 【0023】減光フィルタ5は、ミラー6,7、またはミラー8,9によって反射された後にレンズ2に入射される被写体の光画像の光量(反射率が1.0よりも小さいので光量が落ちている)と、減光フィルタ5を介してレンズ2に入射される被写体の光画像の光量を揃えるために設けられる。したがって、ミラー6乃至8の反射率がほぼ1.0であり、反射によって光量が落ちていないようであれば、減光フィルタ5を省略してもかまわない。 【0024】ミラー6乃至9の配置および角度は、被写体までの距離(撮影距離)に応じて、適宜、調整が可能である。また、ミラー7,9の配置および角度を変更することにより、撮像素子3の中心領域に集光される光画像の水平視野角度を変更することが可能である。図1においては、中心領域の水平視野角度は15度とされ、撮像素子3の左右それぞれの領域に集光される光画像の水平視野角度は、それぞれ、14.5度とされている。 【0025】次に、動作について説明する。ステレオアタッチメント4は、3つの異なる視点(点A,B、およびレンズ2の中心点)から観察される被写体の3つの光画像をカメラ1に入射させ、カメラ1のレンズ2は、3つの光画像を撮像素子3の異なる領域に集光する。具体的には、図2に示すように、仮想的な視点Aで観察される被写体の光画像は、カメラ1から被写体に向いた方向で、撮像素子3の右側の約1/3の領域に集光される。仮想的な視点Bで観察される被写体の光画像は、同方向で、撮像素子3の左側の約1/3の領域に集光される。また、レンズ2の中心点で観察される被写体の光画像は、撮像素子3の中心の約1/3の領域に集光される。 【0026】なお、撮像素子3の中心の領域に写像された画像は、ステレオ法における基準画像として用いられ、撮像素子3の左右それぞれの領域に写像された画像は、ステレオ法における参照画像として用いられる。したがって、当該ステレオ画像撮影システムによれば、1枚の基準画像に対して、2枚の参照画像を得られることになる。 【0027】次に、図3にカメラ1から被写体を向いた方向における、カメラアタッチメント4を構成するミラー6乃至9の配置を示している。同図に示すように、ミラー6乃至9は、カメラ1、ステレオアタッチメント4および被写体がなす平面に対して、垂直に配置される。ただし、カメラ1およびステレオアタッチメント4に対して、被写体が上方または下方に位置する場合、カメラ1およびステレオアタッチメント4が成す平面に対して、ミラー6乃至9を垂直に配置しなくてもよい。 【0028】このように、撮像素子3の中心領域に集光される光画像の水平視野角度は、次の理由により、カメラ1の水平視野角の1/3よりも若干大きい角度に設定する。 【0029】第1の理由について説明する。撮像素子3の中心領域に集光される光画像に対応する視点(レンズ2の中心点)は、仮想的な視点A,Bに比較して、被写体との距離が若干近い。よって、撮像素子3の左右それぞれの領域に集光される光画像としての被写体の大きさは、撮像素子3の中心領域に集光される光画像としての被写体の大きさよりも小さくなる。 【0030】したがって、撮像素子3の中心領域に集光される光画像の水平視野角度と、撮像素子3の左右それぞれの領域に集光される光画像のそれぞれの水平視野角度を等しくした場合、撮像素子3の中心領域に比較して、撮像素子3の左右それぞれの領域では、被写体以外の背景等が占める無駄な部分が多くなる。そこで、撮像素子3の中心領域に集光される光画像の水平視野角度を他よりも若干広くすることで、撮像素子3を有効に利用するようにする。 【0031】第2の理由について説明する。例えば、被写体上のD点を、仮想的な視点Aから撮影することができるが、仮想的な視点Bから撮影することは困難である。仮に、仮想的な視点Bから撮影することができたとしても、視線方向と被写体表面の法線方向との違いが大きいので、斜め方向から撮影することになり、撮影された像が大きく歪んでしまい対応点付けが困難となる。 【0032】したがって、被写体上のD点を、敢えて仮想的な視点Bから撮影する必要はなく、仮想的な視点Aから撮影した画像を対応点付けに用いた方がよい。よって、仮想的な視点Bから撮影する画像は、被写体の向かって左側(D点側)が若干欠けていてもよい。同様に、仮想的な視点Aから撮影する画像は、被写体の向かって左側(C点側)が若干欠けていてもよい。したがって、撮像素子3の左右それぞれの領域に集光される光画像のそれぞれの水平視野角度が、撮像素子3の中心領域に集光される光画像の水平視野角度よりも若干狭くてもよい。 【0033】次に、被写体の形状が円形である場合において、撮像素子3の領域をより有効に分割する方法について説明する。具体的には、図4および図5に示すように、ミラー6,8の上部を被写体から遠ざけるようにして反射面を傾け、且つ、ミラー7,9の形状を台形とする。さらに、ミラー6乃至9で反射されずに入射される光画像が、撮像素子3の上部に射影されるように、被写体を若干下方から見上げるように撮影する。 【0034】これにより、撮像素子3の領域は、図6に示すように分割され、左右の各領域に入射される光画像は、領域の下部に射影され、中央の領域に入射される光画像は、領域の上部に射影される。 【0035】なお、ミラー6乃至9の角度や形状は、撮像素子3に入射される3つの光画像が、図6に示すように写像されるのであれば、図4および図5に示したものに限定されない。 【0036】図6に示した撮像素子3の分割の例が、図2に示した撮像素子3の分割の例よりも、撮像素子3の領域をより有効に利用できることについて、図7および図8を参照して説明する。なお、説明を簡略化するために、以下においては、撮像部3に入射される被写体の写像の大きさが等しいものとする。 【0037】図3に示したミラー6乃至9の配置および角度によれば、撮像素子3は、図7に示すように、3つの長方形の領域に分割される(図2に示した例と同様である)。いま、撮像素子3の縦の幅をHとし、横の幅をWとし、3つの長方形の各領域に入射される円形の被写体の写像をそれぞれ円C1乃至C3とした場合、円形の写像C1乃至C3の直径Lの最大値Lmax=W/3となる。 【0038】一方、ミラー6乃至9を図4および図5に示したように調整して、被写体の光画像が、図8に示すように、撮像素子3の中心の領域においては、上部にオフセットして写像され、撮像素子3の左右それぞれの領域においては、下部にオフセットして写像されるようにした場合、撮像素子3の領域は、線QPおよび線SPにより分割されることになる。ただし、点Pは、撮像素子3の横の幅の中点とする。すると、左右それぞれの領域の円形の写像C2’,C3’の中心の横方向の位置と、点Sまたは点Qの横方向の位置が一致することになる。 【0039】この場合、各領域の円形の写像C1’乃至C3’の直径L’の最大値L’maxは、次式を解くことにより算出される。 r3−Wr2+((WH/2)+W2/4)r−HW2/8=0ただし、r=L’max/2である。 【0040】例えば、撮像素子3の縦横比が一般的なCCDと同様に、3:4(H=3,W=4)である場合、図7の円形の写像C1乃至C3の直径Lの最大値Lmax=4/3=1.33となり、図8の円形の写像C1’乃至C3’の直径L’の最大値L’max=1.62(r=0.81)となる。 【0041】例えばまた、撮像素子3の縦横比が一般的な35ミリフィルムと同様に、2:3(H=2,W=3)である場合、図7の円形の写像C1乃至C3の直径Lの最大値Lmax=3/3=1.0となり、図8の円形の写像C1’乃至C3’の直径L’の最大値L’max=1.17となる。 【0042】したがって、図7の例よりも図8の例の方が、円形の写像が占める撮像素子3の領域が広くなるので、対応点付けの精度をより高めることが可能となる。 【0043】図8の例のように撮像素子3を分割することによる他の利点について、図9を参照して説明する。図9において、S0は撮像素子3の中心の領域を示しており、S1は撮像素子3の左側の領域を示しており、S2は撮像素子3の右側の領域を示している。領域S0の点Rに対応する領域S1または領域S2上の対応点を探索する場合には、領域S1または領域S2上のエピポーララインに沿って対応点を探索する方法が一般的である。 【0044】ここで、エピポーララインとは、領域S0の一点Rに写像される実空間上の直線PQが、領域S1に写像される直線P1Q1、および、領域S2に写像される直線P2Q2を指している。 【0045】ところで、撮像素子3を図7の例のように分割して利用した場合、左右それぞれの領域におけるエピポーララインは、撮像素子3上において水平な直線となる。しかしながら、撮像素子3を図8の例のように分割して利用した場合、左右それぞれの領域におけるエピポーララインは、図9に示すように、撮像素子3上において斜めの直線となる。 【0046】一般に、ステレオ画像間の対応点付けでは、撮影する画像の中には水平線や垂直線が多く含まれているので、エピポーララインが水平であるよりも斜めである方が、対応点を探索し易く、ロバスト性が高まることが知られている。 【0047】したがって、図8の例のように撮像素子3を分割することにより対応点付けにおいてロバスト性を高めることが可能となる。 【0048】なお、図6に示した例とは反対に、被写体の光画像が、撮像素子3の中心の領域においては、下部にオフセットして写像され、撮像素子3の左右それぞれの領域においては、上部にオフセットして写像されるようにしても、同様の効果を得ることができる。 【0049】ところで、ステレオ法において、1枚の基準画像に対して複数の参照画像を用いる場合、参照画像毎に基線長(基準画像を撮像する視点と参照画像を撮像する視点の距離)を変化させることによって、対応点付けの精度およびロバスト性を高めることができる。なお、1枚の基準画像に対して、基線長が異なる複数の参照画像を用いる方法は、マルチベースラインステレオ法と呼ばれている。 【0050】図10は、マルチベースラインステレオ法に用いることができる画像を撮像するステレオ画像撮影システムの構成例を示している。この構成例は、図1の構成例のミラー8、9がミラー21,22に置換されたものであり、他の構成要素は同一である。 【0051】図11は、カメラ1側から見た、ミラー8,9およびミラー21,22の配置、角度、およびサイズを示している。なお、ミラー8,9およびミラー21,22の配置、角度、およびサイズは、図11に示した例に限定されるものではなく、撮像素子3に入射される3つの光画像が、図12に示すように写像されるのであればよい。 【0052】ミラー21は、ミラー6に比較して反射面が大きい。よって、ミラー21,22に対応する仮想的な視点B’は、ミラー6,7に対応する仮想的な視点Aよりも被写体からの距離が遠くなる。したがって、ミラー21,22で反射された後にレンズ2を介して撮像素子3に入射される写像の大きさは、図12に示すように、ミラー6,7で反射された後にレンズ2を介して撮像素子3に入射される写像の大きさよりも若干小さいものとなる。ただし、図12は、撮像素子3の写像をレンズ2側から見た状態を示している。 【0053】なお、ミラー8,9およびミラー21,22の配置、角度、およびサイズは、図11に示した例に限定されるものではなく、撮像素子3に入射される3つの光画像が、図12に示すように写像されるのであればよい。 【0054】また、図11に示したミラー8,9およびミラー21,22に関し、ミラー6,21については、図4に示したミラー6,8と同様に、上部を被写体から遠ざけるようにして反射面を傾け、且つ、ミラー7,22については、図4に示したミラー7,9と同様に、形状を台形とするようにすれば、図6の例と同様の効果を得ることができる。 【0055】以上のように、本発明によれば、3つの視点からの画像を撮像することができるので、3次元形状を計測可能な範囲が広くなる。また、3つの視点の全てから撮影することができる被写体に部位については、マルチベースラインステレオ法が適用できるので、3次元形状の計測精度が向上する。 【0056】また、本発明のステレオアタッチメント4は、撮像素子3の中心部分を分割しないので、撮像素子3の中心部分の画像を用いてフォーカス調整を実行するオートフォーカス機能をカメラ1に備えるようにすることができる。 【0057】また、本発明によれば、撮像素子3の中心の領域の写像を基準画像とするので、左右対称に3次元形状を計測することが可能となる。また、正面から被写体を撮影した正面画像が得られるので、3次元コンピュータグラフックスソフトウェアでレンダリングした場合、正面画像をテクスチャとして用いることができるので、被写体の視線がずれている等の不自然な描写を抑止することが可能となる。 【0058】なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。 【0059】 【発明の効果】以上のように、本発明の撮像装置および方法によれば、水平方向視野を3つに分割した状態で被写体の光画像を入射するようにしたので、ステレオ法に用いて好適な3枚の画像を既存のカメラを用いて当時に撮影することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月20日(2000.4.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082131 【弁理士】 【氏名又は名称】稲本 義雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−305682(P2001−305682A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−118843(P2000−118843) |
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