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【発明の名称】 投射型画像表示装置
【発明者】 【氏名】廣川 徹

【要約】 【課題】構造部品を減らし単純化した摺動調整機構で、カバーを取付けた状態でも調整作業ができるようにしたダイクロイックミラー調整機構を備えた投射型画像表示装置を提供する。

【解決手段】光源から放出された光をR,G,Bの三原色の光にそれぞれ分光して透過型の液晶パネルに導くダイクロイックミラー9〜11に、このダイクロイックミラーの1辺上をスライド可能に設けられ、かつ突起部54を有するスライドブロック47を設け、更に、この突起部54が貫通するスリット51が形成された支持板51を設ける。スリット51から突出した突起部54を該スリット51の長手方向に沿ってスライドさせると、それに連動してダイクロイックミラー9〜11が支持ホルダ48を軸として摺動する。これにより、液晶パネルへ入射する光の入射角を調整するようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】光源から放出された光をR,G,Bの三原色の光にそれぞれ分光して透過型の表示デバイスに導くダイクロイックミラーを有し、前記表示デバイスを透過した光を拡大投射することにより画像を表示するように構成された投射型画像表示装置において、前記ダイクロイックミラーと直交するように配置され、かつスリットが形成された支持板と、前記ダイクロイックミラーの1辺上をスライド可能に設けられ、かつ突起部を有するスライドブロックとを備え、前記支持板に形成されたスリットに前記スライドブロックの突起部を貫通させ、該スリットから突出した突起部を該スリットに沿ってスライドさせて、前記スライドブロックが設けられたダイクロイックミラーの辺に隣接する2辺のいずれか一つを中心軸として前記ダイクロイックミラーを摺動させることにより、前記表示デバイスへ入射する光の入射角を調整するように構成したことを特徴とする投射型画像表示装置。
【請求項2】前記ダイクロイックミラーは、Rの光を分光する第1のダイクロイックミラーと、Gの光を分光する第2のダイクロイックミラーと、Bの光を分光する第3のダイクロイックミラーとを有し、前記スライドブロックを該第1乃至第3のダイクロイックミラーの各々に対応して設け、前記支持板に該第1乃至第3のダイクロイックミラーの各々に対応した3つのスリットを形成し、かつ該3つのスリットの各々に前記3つのスライドブロックの各々の突起部を貫通させることにより、前記表示デバイスへ入射するR,G,Bの三原色の光の入射角を互いに独立して調整可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の投射型画像表示装置。
【請求項3】前記第1乃至第3のダイクロイックミラーは、互いに所定の角度を以って配置され、かつ前記3つのスリットは、そのスリットの各々に対応するダイクロイックミラーの前記スライドブロックが設けられる辺に対して所定の角度を以って前記支持板に形成されることを特徴とする請求項2に記載の投射型画像表示装置。
【請求項4】前記スライドブロックが設けられたダイクロイックミラーの辺に隣接する2辺のいずれか一つに、該ダイクロイックミラーを保持する棒状のホルダを取付け、該ホルダを前記支持板に形成した穴に貫通させて該ホルダを軸にしてダイクロイックミラーを摺動させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の投射型画像表示装置。
【請求項5】光源から放出された光をR,G,Bの三原色の光にそれぞれ分光して透過型の表示デバイスに導くダイクロイックミラーを有し、前記表示デバイスを透過した光を拡大投射することにより画像を表示するように構成された投射型画像表示装置において、前記ダイクロイックミラーと直交するように配置され、かつスリットが形成された支持板と、該支持板に形成されたスリットを通り、該スリットの長手方向を移動可能なつまみとを備え、該つまみの移動に連動して前記ダイクロイックミラーを摺動させることにより、前記表示デバイスへ入射する光の入射角を調整するように構成したことを特徴とする投射型画像表示装置。
【請求項6】前記ダイクロイックミラーは、Rの光を分光する第1のダイクロイックミラーと、Gの光を分光する第2のダイクロイックミラーと、Bの光を分光する第3のダイクロイックミラーとを有し、前記つまみを該第1乃至第3のダイクロイックミラーの各々に対応して設け、前記支持板に該第1乃至第3のダイクロイックミラーの各々に対応した3つのスリットを形成し、かつ該3つのスリットの各々に前記3つのつまみの各々を貫通させることにより、前記表示デバイスへ入射するR,G,Bの三原色の光の入射角を互いに独立して調整可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の投射型画像表示装置。
【請求項7】前記第1乃至第3のダイクロイックミラーは、互いに所定の角度を以って配置され、かつ前記3つのスリットは、そのスリットの各々に対応するダイクロイックミラーの前記スライドブロックが設けられる辺に対して所定の角度を以って前記支持板に形成されることを特徴とする請求項2に記載の投射型画像表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、表示デバイスとしてマイクロレンズ付き単板式液晶パネルを使用した投射型画像表示装置に係り、特に、光源から放出された白色光をRGBの3原色の光に分光するダイクロイックミラーの入射光に対する反射面の角度を調整することにより、各原色光の液晶パネルへの入射角度を調整してマイクロレンズの集光効果を十分に引出し、色純度の良いカラー表示を行うためのダイクロイックミラー調整機構を備えた投射型画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】投射型画像表示装置における従来のダイクロイックミラーの角度調整機構について、図2を用いて説明する。図示しない光源から放出された白色光は、例えば矢印39の方向から3枚からなるダイクロイックミラー9,10,11へ入射される。この白色光は、Rの光を分光するRダイクロイックミラー9、Bの光を分光するBダイクロイックミラー10、Gの光を分光するGダイクロイックミラー11により、R,G,Bの3原色に光にそれぞれ分光され、図示しない表示デバイスである液晶パネルへ入射される。また、Rダイクロイックミラー9、Bダイクロイックミラー10及びGダイクロイックミラー11は、ホルダ19に収納されており、更にRダイクロイックミラー9、Gダイクロイックミラー11は、それぞれ枠状のRホルダ17、Gホルダ21に嵌め込まれ保持される。また、ホルダ19は、固定金具33とこれに対向する別の固定金具により挟まれて保持されており、固定金具33のほぼ中心を軸としてホルダ19全体が矢印40の方向へ回転させるようにすることにより、3つのダイクロイックミラー9〜11の全てについて、白色光に対する入射角を同時に調整するように構成されている。
【0003】次に、3つのダイクロイックミラー9〜11のそれぞれの白色光に対する入射角を調整するための構成について説明する。Rダイクロイックミラー9は、その一端がスプリング25によってある一方向に押し付けられており、このスプリング25によって発生する押し付け方向と対向するように、調整ネジ28が挿入される。この調整ネジを開け閉めすることによりスプリング25によって与えられるRダイクロイックミラー9への押し付け力が調整される。従って、Rダイクロイックミラー9は、スプリング25によって押し付け力が与えられる端部とは対向する端部を軸35として白色光の入射方向に対して摺動され、白色光に対する入射角が調整される。Gダイクロイックミラー11も同様に、その一端がスプリング24によって押し付け力が与えられ、その押し付け力をその押し付け方向と対向するように挿入された調整ネジ27を開け閉めすることにより調整し、その一端と対向する多端を軸36として白色光の入射方向に対して摺動され、白色光に対する入射角が調整される。また、Bダイクロイックミラー10は、Bホルダ41によって固定され、そのBホルダ41には羽状の調整部が形成される。この羽状の調整部の一端をスプリング32によって押し付け力を与え、多端を調整ネジ29によって、スプリング32の押し付け力と対向する方向に別の押し付け力を与えている。この調整ネジ29を開け閉めすることにより調整部に加わるスプリング32の押し付け力を変化させ、Bダイクロイックミラーを摺動するようにしている。また、調整ネジ27〜29は、3つのダイクロイックミラー9〜11を所望の角度の調整した後、装置に加わる衝撃などによりその角度にずれが生じないようにナット等によって固定される。
【0004】実際の調整作業について図3により説明する。同図中、1はダイクロイックミラー9〜11を含む光学系に対し白色光を供給する光源、16はダイクロイックミラー9〜11により分光され、液晶パネルなどの表示デバイスを透過した光を拡大投射するための投射レンズである。光学系は、塵埃混入を少なくするために光学ケース45と、トップカバー46にて密閉構造となっている。調整の際は、ダイクロイックミラー9〜11と位置的に対応するようにトップカバー46に設けられた調整カバー39を外し、調整窓38より手を差し入れ、ケース内横方向より、調整ネジ27〜29を回すことにより調整を行っている。以上の調整機構により、分光された3原色の液晶パネルへの入射角度調整を実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の調整機構は、R,G,Bの3種のダイクロイックミラーを保持するためのホルダーとスプリング、調整ネジやその他金具等の構造部品が多く使用されており、構造が複雑になっている。また、調整の際には調整カバーを外した状態での作業となり、埃、外光の影響を受け易いとともに、調整カバーを外し、そらに調整窓から装置内部に手を挿入して行うために調整作業が煩雑になるという欠点がある。
【0006】本発明は、このような課題に鑑みて為されたものであって、その目的は、構造部品を減らし単純化した摺動調整機構で、カバーを取付けた状態でも調整作業ができるようにしたダイクロイックミラー調整機構を備えた投射型画像表示装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係る投射型画像表示装置は、光源から放出された光をR,G,Bの三原色の光にそれぞれ分光して透過型の表示デバイスに導くダイクロイックミラーを有し、前記表示デバイスを透過した光を拡大投射することにより画像を表示するように構成された投射型画像表示装置において、前記ダイクロイックミラーと直交するように配置され、かつスリットが形成された支持板と、前記ダイクロイックミラーの1辺上をスライド可能に設けられ、かつ突起部を有するスライドブロックとを備え、前記支持板に形成されたスリットに前記スライドブロックの突起部を貫通させ、該スリットから突出した突起部を該スリットに沿ってスライドさせて、前記スライドブロックが設けられたダイクロイックミラーの辺に隣接する2辺のいずれか一つを中心軸として前記ダイクロイックミラーを摺動させることにより、前記表示デバイスへ入射する光の入射角を調整するように構成したことを特徴とするものである。
【0008】すなわち、本発明では、上記スライドブロックの突起部をいわゆる「つまみ」として、例えば当該投射型画像表示装置の外形を形成するケースと兼用される支持板の外部に露出させ、このつまみを支持板に形成されたスリット内のスライド動作に連動させてダイクロイックミラーを摺動させることにより、光源からの白色光に対するダイクロイックミラーの入射角を調整し、もって液晶パネルなどの表示デバイスへ入射する光の入射角を調整するように構成したものである。これにより、ケースの所定位置に調整板などを設け、この調整版を外して装置内部に手を挿入して調整しなくても、ケース外部から上記つまみを操作することにより調整が容易に行われる。従って、本発明によれば、ダイクロイックミラーの角度(ダイクロイックミラーの反射面に対する入射光の入射角で、当該入射光の進行方向とダイクロイックミラーの光入射面に直交する垂線とのなす角度)調整機構を単純化でき、また装置内部を外部に開放することなくダイクロイックミラーの角度調整が可能なので照明系全体を密閉した状態での調整が行え、塵や外光の影響を受け難くなるとともに、その角度調整作業を簡略化できる。
【0009】また、前記ダイクロイックミラーは、Rの光を分光する第1のダイクロイックミラーと、Gの光を分光する第2のダイクロイックミラーと、Bの光を分光する第3のダイクロイックミラーとを有する場合には、前記スライドブロックを該第1乃至第3のダイクロイックミラーの各々に対応して設け、前記支持板に該第1乃至第3のダイクロイックミラーの各々に対応した3つのスリットを形成し、かつ該3つのスリットの各々に前記3つのスライドブロックの各々の突起部を貫通させることにより、前記表示デバイスへ入射するR,G,Bの三原色の光の入射角を互いに独立して調整するように構成することが好ましい。
【0010】また、前記支持板に形成されるスリットは、そのスリットの各々に対応するダイクロイックミラーの前記スライドブロックが設けられる辺に対して所定の角度を以って前記支持板に形成される。また前記スライドブロックが設けられたダイクロイックミラーの辺に隣接する2辺のいずれか一つに、該ダイクロイックミラーを保持する棒状のホルダを取付け、該ホルダを前記支持板に形成した穴に貫通させて該ホルダを軸にしてダイクロイックミラーを摺動させるようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。まず、本発明が適用される投射型画像表示装置の光学系の構成について、図1を用いて説明する。この光学系は、白色光を放出する光源であるランプ1と紫外赤外域をカットするUV/IRフィルタ2、偏光変換器3、マルチレンズ4及び5、コンデンサレンズ6、光を折り返す全反射ミラー7、8、3原色分光するためのダイクロイックミラー9、10、11、偏光板13、15、液晶パネル13、及び投射レンズ16により構成され、これらの光学部品はケース45内に収納されている。
【0012】ランプ1より放射された白色光は、当該白色光に含まれる紫外及び赤外域をカットするUV/IRフィルタ2を通過し、偏光変換器3に入射される。偏向変換器3は、入射光を偏向変換、例えばP波及びS波が混在する光源からの白色光をS波もしくはP波のいずれかの成分になるように変換して出力する。この偏向変換器3を透過した光は、マルチレンズ4及び5により均一化され、コンデンサレンズ6を介して2つの全反射ミラー7及び8により反射されて折り返される。全反射ミラー7及び8により折り返された光は、ダイクロイックミラー9〜11に入射され、R,G,Bの3原色に光にそれぞれ分光され、コンデンサレンズ12、偏光板13を介して表示デバイスである単板式の液晶パネル14に入射される。この液晶パネル14には、図示しない映像信号処理装置によって処理された、例えばテレビジョン信号やパーソナルコンピュータからの画像信号が印加され、それらの信号に対応した画像を形成する。ダイクロイックミラー9〜11から入射された光は、液晶パネル14を透過する際に、この液晶パネル14に形成された画像により変調される。この液晶パネル14を透過し変調された光は、偏光板15を介して投射レンズ16に入射される。投射レンズ16は、入射された光を拡大して、図示しないスクリーンへ投射してそのスクリーン上に画像を表示する。
【0013】液晶パネル14への各色の入射角度は、中央の光Bは液晶パネル面垂直方向0°で左右のR,Gはそれぞれ6°±0.5°となっている。液晶パネルのバラツキ(内蔵されているマイクロレンズと液晶画素との位置バラツキ)により入射角度を決めるダイクロイックミラーの相互角度の調整が必要であり、その調整範囲は±3.5°となっている。そのダイクロイックミラーの角度調整機構に関する本発明の一実施の形態について、図5を用いて説明する。図5(a)は、本発明の一実施の形態に係るダイクロイックミラーの分解斜視図である。図5(a)において、ダイクロイックミラーR10、ダイクロイックミラーB11、ダイクロイックミラーG12は、それぞれ棒状の支持ホルダ48に取付けられ、光学ケース45の面と直交するように光学ケース45の支点穴49と支持板55の支点穴50へ支持ホルダ48の端部をそれぞれ挿入し、ダイクロイックミラー9〜11が当該支持ホルダ48を軸として摺動可能なように支持されている。これにより、ダイクロイックミラー9〜11は、その反射面が光学ケース45及び支持板55に対して直交するように保持される。支持板55は、光学ケースに設けられた位置決めボスに固定穴56を勘合し位置決め固定されており、またダイクロイックミラー9〜11に各々対応する長尺状の3つのスリット51が形成されている。
【0014】一方、ダイクロイックミラー9〜11のそれぞれの支持板55と近接する辺には、この辺上をスライド可能であって、この辺の近傍を把持するスライドブロック47が設けられており、また、このスライドブロック47の上面には、上方へ延びる突起部54が設けられている。この突起部54は、支持板55に形成されたスリットを貫通し、支持板の外面に露出される。従って、突起部54は、スリット51内を、そのスリットの長手方向に沿ってスライド可能であり、ダイクロイックミラーの角度調整用のつまみとして用いられる。
【0015】以上の構成による動作について説明する。支持板55からスリットを介して外部に露出された突起部54は、つまみとしての役割を持ち、外部から操作可能である。この突起部をスリットの長手方向にスライドさせると、この突起部に連結固定されるスライドブロックもスリットの長手方向に沿って移動する。ところで、3つのスリット51は、それぞれダイクロイックミラーのスライドブロック47が設けられる辺に対して所定の角度を以って形成されている。従って、スライドブロック47を該スリット51に沿って移動させると、ダイクロイックミラー9〜11とスリットの方向との角度により、該スライドブロック47のダイクロイックミラー9〜11の辺を把持部分が、ダイクロイックミラー9〜11に対してその反射面と直交する方向の力を与えることになり、ダイクロイックミラー9〜11は、支持ホルダ48を軸(支点)として摺動する。すなわち、ダイクロイックミラー9〜11は、突起部(つまみ)54のスリットに沿ったスライド動作に連動し、支持ホルダーを軸として摺動される。これにより、ダイクロイックミラーの角度(ダイクロイックミラーの反射面に対する入射光の入射角で、当該入射光の進行方向とダイクロイックミラーの光入射面に直交する垂線とのなす角度)が調整可能となり、各3原色の光の液晶パネル14への入射角の調整が可能となる。またスリット51の位置、ダイクロイックミラー9〜11に対する角度及び長さは、液晶パネル14面への各色の入射角度の調整範囲より決定している。液晶パネル14面に対する角度は、センタ光Bは直角方向に、左右R,Gはそれぞれ6°±0.5°の位置を中心とし、調整範囲が±3.5°である。従って、スリット51もこの範囲を超えないように形成される。
【0016】図5(a)の構成を、ダイクロイックミラーの長手方向から見た断面図を図5(b)に示す。52は、ダイクロイックミラー9〜11がスライドブロック47によって損傷されないように保護する緩衝材であり、弾性を備えた材料により構成されるものである。突起部54への操作によるダイクロイックミラー9〜11を所望の最適角度(R,G,Bの各色の映像が互いにずれて色ずれを生じない角度)に調整した後、例えば、UV接着剤等の接着剤53によって突起部54を固着し、スライドブロック47が移動してダイクロイックミラー9〜11が最適角度からずれないように固定する。
【0017】図4は、本発明に係るダイクロイックミラーの角度調整機構を備えた投射型画像表示装置の外観平面図である。この図4に示す平面図の様にトップカバー46を取付けた状態で、突起部54がスリット51から露出しているのみのほぼ密閉構造となっている。光学ケース45とトップカバー46は、ネジ締めにより位置決め固定されており、トップカバー46には支持板55より一も回り小さい開口が設けられ、その開口空から手を挿入して突起部54をスリット51に沿ってスライドさせることにより、光学系内部を外部に露出させることなくダイクロイックミラー9〜11の角度調整を可能にしている。
【0018】このように、本発明の実施の形態では、光学ケース45と支持板55の間にダイクロイックミラー9〜11を挟み込み摺動調整する機構により、従来のネジ調整機構に比べ、構造部品点数を減らした単純構造とすることができる。調整に際しては、図3に示す従来機構に見られる横方向からのネジ回転による送りでミラーの角度を変化させるのに対し、突起部54をつまみとしてスリット51に沿ってスライドさせることにより、ネジ送りに相当する角度調整が可能であり、R,G,Bミラーを2色同時に動かす等の細かな調整が可能となる。また、ダイクロイックミラー調整後の固定は、従来のネジ締め固定に対し、図5(b)に示す様に調整板とスライドブロックの調整ボス間をUV接着剤等で容易に接合できる構造でもある。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、ダイクロイックミラーの角度調整構造を簡略化し、またその調整作業を容易にすることができる。また、調整作業を行う際は、装置内部の光学系を外部にさらす必要がないので、埃や外光の影響を低減して調整作業を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
【出願日】 平成12年4月25日(2000.4.25)
【代理人】 【識別番号】100075096
【弁理士】
【氏名又は名称】作田 康夫
【公開番号】 特開2001−305680(P2001−305680A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2000−128955(P2000−128955)