| 【発明の名称】 |
写真処理システム |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 順一
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| 【要約】 |
【課題】オーダー毎の処理状況を的確に把握することにより、依頼を受けたオーダーの処理状況を顧客に対して迅速に提示することができる写真処理システムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、顧客から指定された各画像に対してプリント枚数情報を付加する第一の付加手段と、処理すべき画像を顧客のオーダー毎に分け、各オーダーに対して顧客に発行した顧客識別情報を付加する第二の付加手段と、露光処理又は現像処理を終えた感光材料の枚数を計数する計数手段と、一のオーダーが完了するまでに処理すべき総プリント枚数から計数手段により計数された枚数を減算処理し、この減算結果と単位当たりの処理時間とに基づいて一のオーダーの仕上がり時間を算出する算出手段と、算出された一のオーダーの仕上がり時間を顧客識別情報と合わせて表示する表示手段とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 顧客から指定された画像に基づき感光材料を露光処理する露光処理部と、該露光処理された感光材料を現像処理する現像処理部とを備え、処理したプリントを顧客に提供する写真処理システムにおいて、前記指定された各画像に対してプリント枚数情報を付加する第一の付加手段と、処理すべき画像を顧客のオーダー毎に分け、各オーダーに対して顧客に発行した顧客識別情報を付加する第二の付加手段と、露光処理又は現像処理を終えた感光材料の枚数を計数する計数手段と、一のオーダーが完了するまでに処理すべき総プリント枚数から計数手段により計数された枚数を減算処理し、この減算結果と単位当たりの処理時間とに基づいて一のオーダーの仕上がり時間を算出する算出手段と、算出された一のオーダーの仕上がり時間を顧客識別情報と合わせて表示する表示手段とを備えたことを特徴とする写真処理システム。 【請求項2】 一のオーダーが完了するまでに処理すべき総プリント枚数から計数手段により計数された枚数を減算処理した減算結果が零である場合、前記表示手段が、一のオーダーが完了した旨の表示を顧客識別情報と合わせて表示する請求項1記載の写真処理システム。 【請求項3】 顧客から指定された画像に基づき感光材料を露光処理する露光処理部と、該露光処理された感光材料を現像処理する現像処理部とを備え、処理したプリントを顧客に提供する写真処理システムにおいて、前記指定された各画像に対してプリント枚数情報を付加する第一の付加手段と、処理すべき画像を顧客のオーダー毎に分け、各オーダーに対して顧客に発行した顧客識別情報を付加する第二の付加手段と、露光処理又は現像処理を終えた感光材料の枚数を計数する計数手段と、該計数手段により計数された枚数が、一のオーダーが完了するまでに処理すべき総プリント枚数と一致した時、一のオーダーが完了した旨の表示を顧客識別情報と合わせて表示する表示手段とを備えてなることを特徴とする写真処理システム。 【請求項4】 前記表示手段による表示内容が、顧客側から視認可能となっている請求項1乃至3の何れかに記載の写真処理システム。 【請求項5】 前記計数手段が、前記現像処理部の排出口から排出される感光材料の枚数を計数するものである請求項1乃至4の何れかに記載の写真処理システム。 【請求項6】 さらに、前記指定された各画像の画像データを記憶する記憶手段と、一の感光材料が前記露光処理部又は前記現像処理部の所定箇所を通過する際、該感光材料に対応する画像データに基づいて画像を表示する表示手段とを備えてなる請求項1乃至5の何れかに記載の写真処理システム。 【請求項7】 前記画像データとして、デジタル露光に用いられる画像データを利用する請求項6記載の写真処理システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、顧客のオーダーのプリント処理状況を把握することができる機能を備えた写真処理システムに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、ネガフィルムの各コマの画像に基づき感光材料を露光処理する露光処理部と、露光処理された感光材料を発色処理タンク、定着処理タンク、安定処理タンク等の各種の処理タンク内の処理液に順次浸漬されて現像処理する現像処理部とを備えた、いわゆる写真処理装置が各メーカから提供されている。 【0003】特に、近年の機種は、マン−マシン・インタフェイスを含めたシステムの完成度が高く、装置の操作方法をある程度習得すれば、誰でも仕上がり具合の良好なプリントを得ることができるようになった。そこで、これに伴い、従来は顧客からオーダーを受付ける窓口的存在にしか過ぎなかったDPE店が、写真処理装置を店内に備え付け、店内で処理したプリントを顧客に提供するという営業形態を採るようになった。 【0004】かかる営業形態によれば、店舗・現像所間におけるネガフィルム及びプリントの輸送工程が省かれるため、仕上がり時間が早くなるばかりでなく、顧客から依頼を受けてプリント処理を開始するまでの時間及びプリント処理に要する時間を勘案して仕上がり時間を推測することができる。実際、顧客に対して仕上がり時間を提示するDPE店は少なくない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記仕上がり時間は、オペレータの余裕率を含めたあくまで概算の時間であって、正確に算出されたものではない。プリント1枚当たりのプリント処理時間がわかっていれば、■現在どのオーダーが処理されているか、■そのオーダーはあと何枚処理しなければならないか、■そのオーダーと一のオーダーとの間にどれだけのオーダー数が蓄積されているか、■それらのオーダーはそれぞれ何枚処理しなければならないか、■一のオーダーは何枚処理しなければならないか、そして、■装置内で感光材料をどのように搬送しているか(一列搬送か並列搬送か)を把握して、オペレーターが一のオーダーの仕上がり時間を算出することは可能であるが、現実的な方法ではない。 【0006】また、処理を終えたプリントは、装置に備え付けられたオーダー仕分けユニットによりオーダー毎に仕分けられるようになっているが、オペレーターは、仕上がったプリントをオーダー仕分けユニットから取り出し、顧客から預かったネガフィルムと照合しなければ、そのプリントがどの顧客のオーダーのものであるかがわからない。しかも、オペレータが装置から離れている場合には、オーダー毎の処理状況さえ知り得ない。 【0007】従って、従来の写真処理装置では、どの顧客のオーダーが完了し、どの顧客のオーダーが未処理であるかを迅速に把握できず、また、未処理である場合には、後どれくらいで仕上がるのかを正確に把握できないため、プリントの仕上がりを待っている顧客に対して迅速な対応ができないという問題があった。 【0008】そこで、本発明は上記の問題を解決するためになされたもので、オーダー毎の処理状況を的確に把握することにより、依頼を受けたオーダーの処理状況を顧客に対して迅速に提示することができる写真処理システムを提供することを課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明に係る写真処理システムは、顧客から指定された画像に基づき感光材料を露光処理する露光処理部と、該露光処理された感光材料を現像処理する現像処理部とを備え、処理したプリントを顧客に提供する写真処理システムにおいて、前記指定された各画像に対してプリント枚数情報を付加する第一の付加手段と、処理すべき画像を顧客のオーダー毎に分け、各オーダーに対して顧客に発行した顧客識別情報を付加する第二の付加手段と、露光処理又は現像処理を終えた感光材料の枚数を計数する計数手段と、一のオーダーが完了するまでに処理すべき総プリント枚数から計数手段により計数された枚数を減算処理し、この減算結果と単位当たりの処理時間とに基づいて一のオーダーの仕上がり時間を算出する算出手段と、算出された一のオーダーの仕上がり時間を顧客識別情報と合わせて表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。 【0010】また、本発明に係る写真処理システムは、請求項2記載の如く、一のオーダーが完了するまでに処理すべき総プリント枚数から計数手段により計数された枚数を減算処理した減算結果が零である場合、表示手段が、一のオーダーが完了した旨の表示を顧客識別情報と合わせて表示する構成を採用することができる。 【0011】さらに、本発明に係る写真処理システムは、請求項3記載の如く、顧客から指定された画像に基づき感光材料を露光処理する露光処理部と、該露光処理された感光材料を現像処理する現像処理部とを備え、処理したプリントを顧客に提供する写真処理システムにおいて、前記指定された各画像に対してプリント枚数情報を付加する第一の付加手段と、処理すべき画像を顧客のオーダー毎に分け、各オーダーに対して顧客に発行した顧客識別情報を付加する第二の付加手段と、露光処理又は現像処理を終えた感光材料の枚数を計数する計数手段と、該計数手段により計数された枚数が、一のオーダーが完了するまでに処理すべき総プリント枚数と一致した時、一のオーダーが完了した旨の表示を顧客識別情報と合わせて表示する表示手段とを備えてなることを特徴としている。 【0012】従って、これらの発明に係る写真処理システムによれば、サービス提供者側から発行された顧客識別情報(例えば受付番号)と表示されている顧客識別情報(例えば番号表示)とを照合して、自分のオーダーが仕上がっているか否か、また、仕上がっていないのであれば、自分のオーダーが後どれくらいで仕上がるのかを知ることができる。 【0013】この時、サービス提供者側のみが表示内容を知り得るようになっていて、顧客から問い合わせを受けたサービス提供者が、顧客の持つ顧客識別情報と表示されている顧客識別情報とを照合し、顧客のオーダーの処理状況を顧客に通知する方法を採ることもできるが、請求項4記載の如く、表示手段による表示内容が、顧客側から視認可能となっていれば、顧客は、自分の目で自分のオーダーの処理状況を確認することができる。 【0014】また、例えば、計数手段が露光処理を終えた感光材料の枚数を計数する場合には、仕上がり時間を算出するに当たり、感光材料が現像処理部に受け入れられて排出されるまでの時間を加味しなければならず、また、オーダーの完了表示を行なうに当たり、感光材料が現像処理部に受け入れられて排出されるまでの時間をタイムラグとして考慮しなければならないが(とは言っても、かかる時間を無視しても全く問題は無い)、請求項5記載の如く、計数手段が、前記現像処理部の排出口から排出される感光材料の枚数を計数するようになっていれば、仕上がり時間の算出等が容易になる点で、より好ましい態様である。 【0015】さらに、本発明に係る写真処理システムは、請求項6記載の如く、上記構成に加えて、前記指定された各画像の画像データを記憶する記憶手段と、一の感光材料が前記露光処理部又は前記現像処理部の所定箇所を通過する際、該感光材料に対応する画像データに基づいて画像を表示する表示手段とを備えるようにしてもよい。かかる構成からなる写真処理システムによれば、現在処理されている画像の内容をリアルタイムに把握することができる。即ち、露光ユニットの近傍箇所を通過する感光材料に対応する画像を表示するならば、現在露光処理されているオーダーの内容を映像的に把握することができ、また、現像処理を終えた箇所を通過する感光材料に対応する画像を表示するならば、まもなくプリント処理を終えるオーダーの内容を把握することができる。 【0016】この時、表示に用いる画像データとして、請求項7記載の如く、デジタル露光に用いられる画像データを利用するのがより好ましい。この構成を採用することにより、二種類の撮像手段を用意する必要が無くなると共に、表示用データを採取する工程が加わることによって生じる生産性阻害を防止することができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本実施形態に係る写真処理システムを図面を参酌しつつ説明する。 【0018】図1に示す如く、本実施形態に係る写真処理システムは、例えばDPE店1に設置される写真処理装置2と、顧客側から視認可能な顧客用モニター3とを備えている。そして、前記写真処理装置2は、ネガフィルムの原画をスキャナーで読み込んでデジタルデータ化し、このデジタル画像データに基づいて作成される画像をデジタル用デバイスを介して感光材料に焼き付けるというデジタル露光方式を採用した写真処理装置である。 【0019】また、前記写真処理装置2は、ネガフィルムを取り扱うスキャナー部Aと、感光材料を取り扱うプリンタ・プロセッサ部Bとがそれぞれ別体に構成されており、スキャナー部Aにおいて撮像された画像データやプリント処理に関する情報が通信ケーブル(図示しない)を介してスキャナー部Aからプリンタ・プロセッサ部Bに送信される一方、プリンタ・プロセッサ部Bにおける処理情報が通信ケーブルを介してスキャナー部Aに送信される構成となっている。 【0020】前記スキャナー部Aでは、フィルムキャリア5にセットしたネガフィルム(図示しない)の各コマ毎の画像をスキャナーユニット(図示しない)で撮像し、この画像データをデジタル化して記憶部に記憶させる。6は、ネガフィルムに観測光を照射するためのランプハウスである。採取された画像データは、各コマ毎にモニター7に表示され、キーボード8及びマウス9を操作して、各コマ毎のプリント枚数入力、適正な露光条件設定、適宜の画像編集、オーダー指定(オーダー識別情報入力)、顧客識別情報入力が行なわれる。 【0021】前記プリンタ・プロセッサ部Bは、図2にも示す如く、マガジン11から供給された感光材料を一定速度で搬送させながら、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)(登録商標)露光ユニット16により走査露光を行なうプリンタ部(露光処理部)Cと、露光処理された感光材料を発色処理タンク、定着処理タンク、安定処理タンク等の各種の処理タンク26内の処理液に順次浸漬されて現像処理するプロセッサ部(現像処理部)Dとで構成される。 【0022】前記マガジン11は、感光材料をロール状に収容するためのもので、それぞれの感光材料の排出方向が略直交となるよう、プリンタ部Cの上面に段違いにして2個載置されている。また、プリンタ部C内には、マガジン11,11からの感光材料受入口に臨み、マガジン11,11から受け取った感光材料を下方向に搬送する縦長の第一搬送ユニット12が配置されている。第一搬送ユニット12は、二つの感光材料の何れか一方を選択して下流側に送り出すための選択機構13と、選択された一方の感光材料Pを所定長さに切断するカッター機構14とを備えている。 【0023】また、第一搬送ユニット12の下流位置には、該第一搬送ユニット12から受け取った感光材料を露光処理する露光ユニット16が配置されている。露光ユニット16は、第一搬送ユニット12から受け取った感光材料を所定速度で搬送させ、あるいは所定位置に位置決めさせるための露光台17と、スキャナー部Aから伝送されたデジタル画像データに基づいて露光台17上の感光材料に走査光を照射する露光ヘッド18とを備えている。 【0024】さらに、露光台17の下流位置には、第二搬送ユニット20、第三搬送ユニット21、第四搬送ユニット22が配置されている。第二搬送ユニット20は、露光台17から下方に搬出された感光材料を底部に沿って水平方向に搬送した後、搬送方向を転換して上方に搬送し、第三搬送ユニット21は、第二搬送ユニット20から上方に搬出された感光材料を左右に振り分けて上方に搬出し、第四搬送ユニット22は、第三搬送ユニット21から上方に搬出された感光材料を上方に搬送した後、搬送方向を転換して水平方向に搬出する。尚、第四搬送ユニット22の下流位置(垂直−水平移行部)には、該箇所を通過する感光材料を検知するプリンタ側センサー23が配置されている。 【0025】前記プロセッサ部D内には、第四搬送ユニット22から搬出された感光材料の現像処理を行なう現像処理ユニット25が配置されている。現像ユニット25は、発色液、定着液、安定液等の現像処理に必要な処理液を蓄えた複数の処理タンク26, …と、各処理タンク26内に装着され、上下方向に配置された複数の送りローラー27(図中は一部のみの図示)を備えた液中ラック(図示せず)と、隣同士の処理タンク26,26の上方開口部を跨ぐように配置された送りローラー28を備えたオーバーラック(図示せず)とを備える。 【0026】また、プロセッサ部Dの下流位置には、現像処理を終えた感光材料に付着した余分な処理液を除去して感光材料を乾燥処理する乾燥ユニット30と、処理を終えた感光材料を外部に排出する排出ローラー31と、排出口32から外部に排出された感光材料をオーダー単位でトレイ34上に集積するオーダー仕分けユニット33とを備えている。尚、プロセッサ部Dの排出口32の近傍には、該箇所を通過する感光材料を検知するプロセッサ側センサー35が配置されている。 【0027】図3は、本実施形態の特徴部分に関する制御回路のブロック図を示す。この回路は、スキャナー部Aの制御部、プリンタ部Cの制御部、プロセッサ部Dの制御部から構成され、画像データ、プリント情報データ、制御データ、処理情報データ等の各種データが相互間を伝送されるようになっている。 【0028】スキャナー部Aの制御部では、スキャナー部CPU100を介してスキャナー101から送られた画像信号を信号処理し、デジタル画像データとしてメモリ102に記憶する。また、モニター7には、スキャナー101で撮像された画像が再現される。オペレータは、モニター7の表示画内容を確認しながらキーボード8を操作して補正情報、加工情報、プリント枚数情報、オーダー識別情報等、各種の情報を入力/設定する。この情報は、スキャナー部CPU100を介して画像データと共にメモリ102に記憶される。 【0029】プリンタ部Cの制御部では、メモリ102に記憶されている情報をスキャナー部Aから受信し、プリンタ部CPU110を介してメモリ111に記憶する。そして、該メモリ111から適宜読み出されるデータに基づき、露光ユニット16が駆動制御される。一方、露光処理された感光材料は、搬送経路に沿ってプリンタ部Cからプロセッサ部Dに移行するが、この際、センサー23によって検知される。この検知信号は、プリンタ部CPU110を介してスキャナー部Aの制御部及びプロセッサ部Dの制御部へと送信される。 【0030】プロセッサ部Dの制御部では、プリンタ部Cから送られた処理情報に基づき、それぞれ現像ユニット25、乾燥ユニット30、仕分けユニット33がプロセッサ部CPU120によって駆動制御される。また、現像処理された感光材料は、搬送経路に沿ってプロセッサ部Dの排出口32から排出されるが、この際、センサー35によって検知される。この検知信号は、プロセッサ部CPU120を介してスキャナー部Aの制御部へと送信される。 【0031】本実施形態に係る写真処理システムは、以上の構成からなり、次にこの写真処理システムの処理態様を説明する。 【0032】まず、サービス提供者(例えばDPE店の店員、この場合、写真処理装置のオペレーターを兼ねる場合もあるので、以下、オペレーターとする)は、顧客からプリント処理の依頼があった場合、受付番号を顧客に発行する。この際、従来と同様、概算したプリント仕上がり時間を顧客に提示するのが好ましい。 【0033】オペレーターは、顧客から預かったネガフィルムをスキャナー部Aのフィルムキャリアーにセットし、スキャナーユニットによる各コマの画像の読み取り作業を行なう。読み取られた画像はスキャナーユニットによって自動補正されてからモニター7に表示される。ここで、オペレータは、必要であれば、モニター7に再現された画像に対し、キーボード8を操作して適切な補正や画像編集加工を加え、各コマの画像に対して補正情報、加工情報を付加する。また、各コマのプリント枚数を変更(デフォルトは1枚)する場合には、キーボード8を操作してプリント枚数の入力を行い、各コマの画像に対してプリント枚数情報を付加する。このように、例えば一本のネガフィルムの必要な各コマの画像に対して、感光材料の露光に際しての適切な露光条件情報及び所望するプリント枚数情報を順次決定していく。 【0034】そして、ネガフィルム一本分の露光条件情報及びプリント枚数情報を決定した後、オペレーターは、キーボード8の「ODR」キーを押して、一のオーダーに関する露光条件情報及びプリント枚数情報を確定する。この際、当該オーダーに対するオーダー識別情報が付加される(本実施形態では、先行するオーダーのオーダー番号に対して+1されたオーダー番号が付与される)。尚、リプリントモードの場合は、「ODR」キーのキー操作が必須となるが、同時プリントモードの場合は、一本のネガフィルムが一つのオーダーであるから、スキャナーユニットで一本のネガフィルムを読み込んだ際に、オーダー番号を自動的に付与するものでもよい。 【0035】オーダー指定された後、次に、オペレーターは、キーボード8を操作して顧客情報を入力する。この顧客情報は、顧客に発行した受付番号の他、必要ならば顧客名等も含まれる。尚、この顧客情報は、該顧客に係るオーダー識別情報に紐付けされてメモリに記憶される。 【0036】しかる後、キーボード8の「START」キーを押すことにより、スキャナー部Aのメモリー102に記憶された当該オーダーの各コマの画像データと、露光処理情報、プリント枚数情報とに基づいて順次露光処理が行なわれる。次に、露光処理された当該オーダーの感光材料は順次プロセッサ部Dに送られる。この際、プリンタ部Cからプロセッサ部Dに移行する箇所に備えられたプリンタ側センサー23は、感光材料が該箇所を通過する度にパルスを出力する。 【0037】ところで、上述の如く、プリンタ部Cの第三搬送ユニット21では、幅サイズが小さい感光材料の場合、搬送方向に対して横方向に振分けられ、第三搬送ユニット21以降(プロセッサ部Dを含む)は、二列乃至三列の並列搬送が行なわれる。そこで、これに先立ち、プリンタ部CPU110は、この搬送態様情報とスキャナー部Aから送信されたオーダー識別情報、プリント枚数情報とに基いて各オーダー毎のマトリクス情報を生成する。例えば、一のオーダーの総プリント枚数が24枚であり、これを三列搬送するのであれば、マトリクス情報は、8行×3列(行は搬送方向の数、列は搬送方向の幅方向の数)となる。 【0038】次に、感光材料は、プロセッサ部Dに搬入されて現像処理を受け、しかる後、乾燥ユニット30において温風等により乾燥されて、排出口32から順次排出される。この際、排出口32の近傍箇所に備えられたプロセッサ側センサー35は、感光材料が該箇所を通過する度にパルスを出力する。 【0039】尚、プリンタ部Cの制御部は、プリンタ側センサー23から出力されるパルスをカウントすることにより、露光処理を終えた感光材料の行数(枚数)を把握する。また、プロセッサ部Dの制御部は、プロセッサ側センサー35から出力されるパルスをカウントすることにより、プリント処理を終えた感光材料の行数(枚数)を把握する。そして、これら処理情報は、スキャナー部Aの制御部に送信される。 【0040】そして、スキャナー部Aの制御部では、各オーダー毎の総プリント枚数と、プロセッサ側センサー35のパルスから得られる処理情報とに基づいて、現時点では、何番目のオーダーが完了しているかを判断する。また、各オーダーに付加された顧客情報(受付番号)を参照して、現時点では、どの顧客(受付番号)のオーダーが完了しているかを判断する。この結果は、図4に示す如く、顧客用モニター3に、各受付番号毎に、例えば「処理完了」もしくは「未処理」等と表示する。従って、顧客は、顧客用モニター3の表示内容の中から、自分の受付番号を探し、自分のオーダーが処理完了しているかどうかを把握することができる。尚、他の表示方法として、例えば処理完了した受付番号については色を変えて表示するものであってもよい。勿論、処理状況の表示は、顧客用モニター3でなく、スキャナー部Aのモニター7で行なってもよい。 【0041】または、スキャナー部Aの制御部では、プロセッサ側センサー35のパルスから得られる処理情報と搬送態様情報とに基づいて、現時点まで何枚処理されたかを演算処理し、各オーダーが完了するまでに処理すべき総プリント枚数からこの演算結果を減算する。そして、それぞれの減算結果と単位当たりの処理時間とに基づいて仕上がり時間を算出する。この結果は、図5に示す如く、顧客用モニター3に、各受付番号毎に、仕上がり時間を表示する。従って、顧客は、顧客用モニター3の表示内容から、自分の受付番号を探し、自分のオーダーが処理完了しているか、また、未処理であれば、何時に処理完了するかを把握することができる。尚、仕上がり時刻を表示する以外に、所要時間(残り時間)を表示するようにしてもよい。 【0042】さらには、プリンタ側センサー23及びプロセッサ側センサー35のパルスから得られる処理情報とスキャナー部Aのメモリ102に記憶されている画像データとに基づいて、プロセッサ部Dの排出口32の近傍箇所を通過する(即ち、排出口32から外部に排出される)画像をモニター7にリアルタイム表示することができる。この内容を図6のフローを使って説明すると、まず、プリンタ部Cのメモリ111から露光処理すべき画像データが読み出され(S1)、これに基づき露光処理が行なわれる(S2)。 【0043】そして、露光処理を受けた感光材料がT1 時間以内にプリンタ側センサー23により検知されたか否かを判断する(S3)。ここで、T1 時間とは、プリンタ部Cにおける搬送距離と搬送速度とから導き出される時間に対して多少の遅延時間を加味した時間である。ここで、感光材料が検知されない場合は、途中箇所で詰まっているであろうから、エラー表示を行なう(S4)。 【0044】次に、露光処理を終えた感光材料が現像工程を経てT2 時間以内にプロセッサ側センサー35により検知されたか否かを判断する(S5)。ここで、T2 時間とは、プロセッサ部Dにおける搬送距離と搬送速度とから導き出せる時間に対して多少の遅延時間を加味した時間である。そして、感光材料が検知されない場合は、途中位置で詰まっているであろうから、エラー表示を行なう(S6)。 【0045】また、上記時間以内に感光材料が検知された場合、感光材料は、T1 +T2 時間前に露光処理された画像であるから、この際、モニター7には、この画像データに基づき画像の表示が行なわれる(S7)。即ち、プロセッサ側センサー35が感光材料を検知すると、スキャナー部Aのメモリ102に記憶されている画像データに基づきその画像がモニター7にリアルタイムに表示される。従って、オペレータは、映像を介してオーダーの処理状況を把握することができる。 【0046】尚、全ての感光材料に対して上記のフローを適用することにより、画像を順次モニター7に表示させることができるが、最初に搬送される感光材料に対してのみ上記のフローを適用し、後続の感光材料に対してはプロセッサ側センサー35の検知情報を用いることにより、画像を順次モニター7に表示させることもできる。 【0047】また、画像の表示方法としては、静止画像を順次切り替えていく方法の他、実写的に画像を順次ロールしていく方法がある。また、上記フローにおいてS5工程を省略すれば、プリンタ部Cからプロセッサ部Dに移行する感光材料の画像をリアルタイムに表示することができ、また、露光ユニット16の近傍箇所にセンサーを備えて上記フローを類推適用すれば、露光処理を行なっている感光材料の画像をリアルタイムに表示することができる。 【0048】さらに、上記画像をリアルタイムに表示する技術は、デジタル機に限られるものではなく、スキャナーユニットを搭載したアナログ機でも実現可能である。 【0049】 【発明の効果】以上の如く、本発明に係る写真処理システムは、請求項1乃至3の何れかに記載の如く、各オーダーの仕上がり時間やオーダーの完了表示を顧客が発行を受けた顧客識別情報と合わせて表示するようにしているため、顧客が所持する顧客識別情報と表示内容とを照合することにより、自分のオーダーが仕上がっているか否か、また、仕上がっていないのであれば、自分のオーダーが後どれくらいで仕上がるのかを極めて迅速に知ることができる。従って、プリントの仕上がりを待っている顧客の精神的負担を大幅に軽減することができる。 【0050】また、本発明に係る写真処理システムは、請求項4記載の如く、表示手段による表示内容が、顧客側から視認可能な構成を採用することにより、サービス提供者が不在であっても、顧客は即座に自分のオーダーの処理状況を把握することができる。一方、サービス提供者は、顧客の問い合わせによって自己の業務が中断されることがなくなるため、業務効率の向上を図ることができる。 【0051】さらに、本発明に係る写真処理システムは、請求項5記載の如く、計数手段が、前記現像処理部の排出口から排出される感光材料の枚数を計数するような構成を採用することにより、仕上がり時間の算出処理等を極めて容易に行なうことができる。 【0052】また、本発明に係る写真処理システムは、請求項6記載の如く、指定された各画像の画像データを記憶する記憶手段と、一の感光材料が露光処理部又は前記現像処理部の所定箇所を通過する際、該感光材料に対応する画像データに基づいて画像を表示する表示手段とを備えるならば、現在どのオーダーが処理されているかを映像を通じて把握することができるため、サービス提供者の確認作業を簡素化することができる。 【0053】さらに、本発明に係る写真処理システムは、請求項7記載の如く、画像データとして、デジタル露光に用いられる画像データを利用するようにするならば、二種類の撮像手段を用意する必要が無くなると共に、表示用データを採取する工程が加わることによって生じる生産性阻害を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135313 【氏名又は名称】ノーリツ鋼機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月25日(2000.4.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074332 【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 昇 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−305672(P2001−305672A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−123784(P2000−123784) |
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