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【発明の名称】 芳香発生装置付き有料写真撮影装置及び写真撮影装置の制御方法
【発明者】 【氏名】中澤 千代茂

【要約】 【課題】背景となる画像に、利用者を撮影した画像を合成してプリントアウトする有料の写真撮影装置において、匂いでも背景画像を選ぶことができ、装置の利用が楽しくなる機器を提供すること。

【解決手段】被写体である利用者を撮影するCCDカメラ4と、各種の情報を保有するROM15と、ROM15に保有する画像データの中から好みの画像を選択する操作部5と、操作部5により選択された画像データとCCDカメラ4からのビデオ信号を合成する画像処理部14と、合成した画像を記録して出力するビデオプリンタ10と、一定の料金を徴収するためのコイン投入口6と、複数種類の香料をその割合を適時変更して噴射可能な香料噴射ヘッド29を有し、選択する好みの画像に応じた芳香を香料噴射ヘッド29から発生させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被写体を撮影する撮像手段と、各種の情報を保有する記憶部と、該記憶部に保有する画像データの中から好みの画像を選択する選択手段と、該選択手段により選択された画像データと前記撮像手段からのビデオ信号を合成する画像処理部と、前記記憶部に保有する画像データや該画像処理部で合成した画像を表示する画像表示部と、前記画像処理部で合成した画像を記録して出力する印刷手段と、一定の料金を徴収するための課金手段と、複数種類の香料をその割合を適時変更して噴射可能な芳香発生手段と、を具備したことを特徴とする芳香発生装置付き有料写真撮影装置。
【請求項2】 更に、芳香指示手段を有することを特徴とする請求項1記載の芳香発生装置付き有料写真撮影装置。
【請求項3】 前記芳香発生手段が、複数種類の液体香料を個別に保持する複数の容器と、該複数の容器に個別に連通する複数の流路と、該複数の流路に個別に連通する複数のノズルと、該複数のノズルに対応して該複数のノズル内の香料に個別に圧力を印加する複数の圧力発生手段と、該複数の圧力発生手段を制御する制御手段とからなり、該制御手段から発せられる駆動信号に従って前記複数の圧力発生手段を個別に駆動し、前記複数のノズルから異なる種類の液滴状態の香料を噴射することを特徴とする請求項1または2記載の芳香発生装置付き有料写真撮影装置。
【請求項4】 前記液体状態の香料1滴の重量が、数ミリgから数ナノgの範囲内であることを特徴とする請求項3記載の芳香発生装置付き有料写真撮影装置。
【請求項5】 前記圧力発生手段が、前記流路の一部に設けられた電気機械変換素子の変位力を用いたものであることを特徴とする請求項3ないし4記載の芳香発生装置付き有料写真撮影装置。
【請求項6】 前記圧力発生手段が、前記流路の一部に設けられた振動板と、該振動板に空隙をもって対向する電極とを有し、前記振動板と前記電極間に電気パルスを印加し、発生する静電気力によって前記振動板を変形させた後、前記電気パルスを解除することにより発生する前記振動板の復元力を用いたものであることを特徴とする請求項3ないし4記載の芳香発生装置付き有料写真撮影装置。
【請求項7】 被写体を撮影する撮像手段と、各種の情報を保有する記憶部と、該記憶部に保有する画像データの中から好みの画像を選択する選択手段と、該選択手段により選択された画像データと前記撮像手段からのビデオ信号を合成する画像処理部と、前記記憶部に保有する画像データや該画像処理部で合成した画像を表示する画像表示部と、前記画像処理部で合成した画像を記録して出力する印刷手段と、一定の料金を徴収するための課金手段と、複数種類の香料をその割合を適時変更して噴射可能な芳香発生手段とを具備する有料写真撮影装置の制御方法であって、前記画像データの中から好みの画像を選択している間に、前記画像表示部に表示した前記記憶部に保有する画像に最適な芳香を、前記芳香発生手段により発生することを特徴とする有料写真撮影装置の制御方法。
【請求項8】 被写体を撮影する撮像手段と、各種の情報を保有する記憶部と、該記憶部に保有する画像データの中から好みの画像を選択する選択手段と、該選択手段により選択された画像データと前記撮像手段からのビデオ信号を合成する画像処理部と、前記記憶部に保有する画像データや該画像処理部で合成した画像を表示する画像表示部と、前記画像処理部で合成した画像を記録して出力する印刷手段と、一定の料金を徴収するための課金手段と、複数種類の香料をその割合を適時変更して噴射可能な芳香発生手段と、好みの芳香を指示する芳香指示手段とを具備する有料写真撮影装置の制御方法であって、前記印刷手段で合成した画像を出力している間に、前記芳香指示手段で指定された芳香を、前記芳香発生手段により発生することを特徴とする有料写真撮影装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香発生装置と被撮影者の画像に前景や背景の画像を合成して印刷する写真画像印刷装置に関するものである。詳しくは、複数種類の香料を、前景や背景の画像に応じて可変的に発生する香料噴射手段を含む芳香発生装置付き有料写真撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、有料の写真撮影装置は、撮影装置、背景画像記憶部、画像合成部、画像印刷装置、照明、料金箱などを備えて、被撮影者の操作で撮影して、写真画像を得るというものであった。このような写真撮影装置として、特開平4−369982号公報に開示の技術、特開平9−130715号公報に開示の技術、特開平10−126729号公報に開示の技術があった。
【0003】特開平4−369982号公報に開示の技術は、撮影装置からのビデオ信号を記録紙に記録するビデオプリンタ装置に課金装置を接続し、この課金装置に一定の料金もしくはプリペイドカードを投入することによってビデオプリンタ装置の動作を許容するように構成することで、管理者のいらない無人化を実現した有料写真撮影装置に関するものである。
【0004】特開平9−130715号公報に開示の技術は、ビデオカメラとビデオモニターとビデオプリンターとコインカウンターと照明装置とから構成され、コインカウンターへのコインの投入によってビデオカメラとビデオモニターとビデオプリンターとを駆動して写真の撮影が行われた後で、撮影の操作釦と他の任意の操作釦が同時に操作されたときに、ビデオプリンターにて複数枚の写真の作成が行われるようにすることで、簡単な構成の設定手段で作成される枚数の設定を行うことができ、容易に複数枚の写真の作成を行うことができるようにした有料写真撮影装置に関するものである。
【0005】また、特開平10−126729号公報に開示の技術は、被撮影者の画像に前景や背景画像を合成して印刷する写真撮影装置において、ビデオカメラ等のレンズの前に光透過部分を有し、撮影画像を確認できる撮影像確認鏡を設けてカメラ目線で被撮影者の像を確認できるように構成し、さらに、正立した姿勢で撮影操作できる撮影確認スイッチを設けることで、被撮影者が正立した姿勢の目線で姿勢を崩さずに撮影操作でき、容易に合成画像を得られるようにした写真撮影装置に関するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記に記載した3件の公開公報に開示の技術を含めて、従来の写真撮影装置は、ビデオプリンタなどの印刷装置によって写真画像を印刷出力するのに数十秒から数分の時間を要し、被撮影者である利用者は、この時間が退屈なものであった。
【0007】また、特開平10−126729号公報に開示の技術において、前景や背景となる画像を選択している時に、利用者は、モニターに表示される画像だけを見て前景や背景となる画像を決定するため、臨場感に欠けるという問題もあった。
【0008】本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、印刷装置によって写真画像を印刷出力している間、利用者の好みの芳香を発生し、利用者に対して芳香による臭覚的興趣を与え利用者を退屈させない構成を備えた有料の写真撮影装置を提案することにある。
【0009】また、本発明は、前景や背景となる画像を選択している時に、その前景や背景となる画像に最適な芳香を発生することで、利用者は匂いでもその画像を選ぶことができ、前景や背景画像の選択が容易になると共に楽しさも増幅するような構成を備えた有料の写真撮影装置を提案することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本発明は、被写体を撮影する撮像手段と、各種の情報を保有する記憶部と、該記憶部に保有する画像データの中から好みの画像を選択する選択手段と、該選択手段により選択された画像データと前記撮像手段からのビデオ信号を合成する画像処理部と、前記記憶部に保有する画像データや該画像処理部で合成した画像を表示する画像表示部と、前記画像処理部で合成した画像を記録して出力する印刷手段と、一定の料金を徴収するための課金手段と、複数種類の香料をその割合を適時変更して噴射可能な芳香発生手段とを具備したことを特徴とする。
【0011】このように構成した写真撮影装置においては、複数種類の芳香を発生させることができ、且つ、芳香をリアルタイムに可変可能である。
【0012】ここで、本発明の写真撮影装置は更に、芳香指示手段を有することを特徴とする。このように構成することにより、利用者は、好みの芳香を指定可能となる。
【0013】本発明の有料写真撮影装置に付設した芳香発生装置は、複数種類の液体香料を個別に保持する複数の容器と、該複数の容器に個別に連通する複数の流路と、該複数の流路に個別に連通する複数のノズルと、該複数のノズルに対応して該複数のノズル内の香料に個別に圧力を印加する複数の圧力発生手段と、該複数の圧力発生手段を制御する制御手段とからなり、該制御手段から発せられる駆動信号に従って前記複数の圧力発生手段を個別に駆動し、前記複数のノズルから異なる種類の液滴状態の香料を噴射し、この香料1滴の重量が、数ミリgから数ナノgの範囲内であることを特徴とする。
【0014】芳香発生装置をこのような構成にすることにより、香料は瞬時に蒸発し芳香と変わると共に、芳香を微妙に可変可能となる。更に、芳香発生装置から数10cm離れたところに居る利用者の顔や服装を濡らすことがない。
【0015】ここで、前記圧力発生手段が、前記流路の一部に設けられた電気機械変換素子の変位力を用いたものであっても、前記流路の一部に設けられた振動板と、該振動板に空隙をもって対向する電極とを有し、前記振動板と前記電極間に電気パルスを印加し、発生する静電気力によって前記振動板を変形させた後、前記電気パルスを解除することにより発生する前記振動板の復元力を用いたものであってもよい。
【0016】これらの圧力発生手段では、香料滴の発生に熱を用いないため、香料が変質することがない。
【0017】本発明の芳香発生装置付き有料写真撮影装置の制御方法は、被写体を撮影する撮像手段と、各種の情報を保有する記憶部と、該記憶部に保有する画像データの中から好みの画像を選択する選択手段と、該選択手段により選択された画像データと前記撮像手段からのビデオ信号を合成する画像処理部と、前記記憶部に保有する画像データや該画像処理部で合成した画像を表示する画像表示部と、前記画像処理部で合成した画像を記録して出力する印刷手段と、一定の料金を徴収するための課金手段と、複数種類の香料をその割合を適時変更して噴射可能な芳香発生手段とを具備する有料写真撮影装置の制御方法であって、前記画像データの中から好みの画像を選択している間に、前記画像表示部に表示した前記記憶部に保有する画像に最適な芳香を、前記芳香発生手段により発生することを特徴とする。
【0018】有料写真撮影装置をこのように制御することにより、画像を選択している時に、その画像に最適な芳香を発生させることができ、利用者は匂いでも画像を選べて、画像の選択が容易になると共に楽しさも増幅する。
【0019】また、本発明の芳香発生装置付き有料写真撮影装置の制御方法は、被写体を撮影する撮像手段と、各種の情報を保有する記憶部と、該記憶部に保有する画像データの中から好みの画像を選択する選択手段と、該選択手段により選択された画像データと前記撮像手段からのビデオ信号を合成する画像処理部と、前記記憶部に保有する画像データや該画像処理部で合成した画像を表示する画像表示部と、前記画像処理部で合成した画像を記録して出力する印刷手段と、一定の料金を徴収するための課金手段と、複数種類の香料をその割合を適時変更して噴射可能な芳香発生手段と、好みの芳香を指示する芳香指示手段とを具備する有料写真撮影装置の制御方法であって、前記印刷手段で合成した画像を出力している間に、前記芳香指示手段で指定された芳香を、前記芳香発生手段により発生することを特徴とする。
【0020】有料写真撮影装置をこのように制御することにより、利用者の好みの芳香を、画像を出力している間発生するため、利用者は退屈しない。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の内容を以下の実施の形態に従い詳細に説明する。
【0022】(芳香発生装置付き有料写真撮影装置の全体構成)以下に、図面を参照して、本発明を適用した芳香発生装置付き有料写真撮影装置の好ましい実施の形態を説明する。
【0023】図1は、本発明を適用した芳香発生装置付き有料写真撮影装置の概略構成図であり、図2は、図1の側面と内部構造を説明する概念図であり、図3はその操作部の一例を示す図である。また、図4は、本発明を適用した芳香発生装置付き有料写真撮影装置の制御回路図である。
【0024】芳香発生装置付き有料写真撮影装置1は、筐枠7に無地または所定の色の背景部19が組み込まれ、さらに筐枠7の中央部に反射ミラー3が設けられている。反射ミラー3は水平面に対しおよそ45度の角度になるように据え付けられている。反射ミラー3の中央部分はハーフミラーで構成されており、反射ミラー3の背面に撮像装置としてのCCDカメラ4が配置されている。
【0025】反射ミラー3の下部にはCRT表示面2aを上向きにしてCRT2が設けられている。CRT2に映し出された画像は、反射ミラー3によって90度方向を変えられて利用者11の目に達するようになっている。CCDカメラ4は反射ミラー3を見ている利用者の正面となるので、表示画面に表示される利用者11の顔および視線の方向Aは不自然になることはない。本実施の形態の場合、画像表示部は、前記CRT2および反射ミラー3により構成される。
【0026】利用者11の立つ位置の手前には、選択手段としての操作部5が設けられている。装置正面の右端にある6は、課金手段を構成するコイン投入口である。また10はビデオプリンタであり、画像を記録して印刷する。印刷されたプリントシート8はプリント排出口9より出力される。25はスピーカであり、コインを投入したとき利用者に対し操作方法を音声案内したり、画像を表示したりプリントシート8が排出されるまでの間一定の音楽などを流したりできる。
【0027】29は複数種類の香料を適当な割合で噴射可能な香料噴射ヘッドであり、利用者が選択した背景画像に応じた芳香をここから発生する。43は複数種類の液体香料を保持する香料保持タンクであり、基本の芳香を有する香料を保有する。香料供給チューブ37aは、香料を、香料保持タンク43から香料噴射ヘッド29に供給する。後に説明するように本実施の形態の場合、香料供給チューブは4本あるが、ここでは省略して37aの1本のみ図示する。これら香料噴射ヘッド29,香料供給チューブ37a等、香料保持タンク43により、後に説明する香料噴射装置28が構成される。22は、香料保持タンク43交換用の蓋であり、香料保持タンク43内の香料が無くなった場合、ここを開けて香料保持タンク43を交換する。
【0028】18は装置全体を作動可能にする電源スイッチであり、電源には一例としてAC電源を駆動源として用いてこれにDCレギュレーターが接続されている。これらは電源回路基板20に搭載されており、制御回路基板21に電源を供給する。また、CRT2、CCDカメラ4、ビデオプリンタ10の駆動電源も、電源回路基板20から受ける。21は装置全体の動作を制御する制御回路基板である。
【0029】図3により、操作部5の構成例を説明する。5aは決定ボタンであり、撮影開始スイッチの機能の他に、録画した画像や背景画像を決定する機能を有する。5dはキャンセルボタンであり、一旦録画した画像を撮り直したり、選択した背景画像を選択し直すときに用いるボタンである。5bと5cは選択ボタンであり、利用者の画像の背景となる背景画像を選択するための画像選択手段である。画像表示部としてのCRT2及びCRTの画像を表示する反射ミラー3に表示される背景画像をカーソルの移動によって選択できるようになっている。前進選択ボタン5bを押すと記憶されている背景画像のうち次の画像を表示し、後退選択ボタン5cを押すと前の画像を表示する。
【0030】また本実施の形態の場合、操作部5は芳香指示手段としての機能も有する。使用者11が好みの芳香を選択する場合、選択ボタン5bと5cにより好みの芳香を選択し、決定ボタン5aによりそれを決定する。
【0031】以上、芳香発生装置付き有料写真撮影装置1に設けられる各種の構成について説明したが、CRT2、CCDカメラ4、ビデオプリンタ10、スピーカ25、香料噴射ヘッド29は、制御回路基板21によって制御される。この制御回路の一例を図4のブロック図に示す。図4において、20は電源回路基板であり、前述の通り、電源スイッチ18が投入されると、CRT2、CCDカメラ4、ビデオプリンタ10、制御回路基板21に駆動電圧を印加する。13はCPUであり、制御回路基板21の制御中枢としての働きを行う。CPU13が、ROM15より制御プログラムを読み出し、各回路を起動することにより、装置は動作可能状態となる。CPU13は、バス23、インタフェース部24を通してコイン投入検出部12および操作部5からの検出信号,操作信号の監視を行っている。また、CPU13は、上記信号や装置のステータス信号に基づき、CCDカメラ4により利用者11の撮影を指示する画像撮影指示部13a、利用者11の画像や背景画像を表示指示する画像表示指示部13b、撮影された画像をRAM16に一時記憶するように指示する画像記憶指示部13c、画像処理部14に対し、画像合成を行うよう指示する画像処理指示部13d、画像合成された写真画像の印刷を指示するプリント指示部13eならびに選択された背景画像に最適な芳香をROM15に格納されている情報から決定する芳香決定部13fを備えている。
【0032】画像処理部14は、選択した背景画像に利用者の画像を挿入合成してカット画像を作る処理をする合成部14aを有している。画像処理部14の出力はCRT2に接続されており、CCDカメラ4により撮影された利用者11の画像や、選択すべきたくさんの背景画像や、前記カット画像は、逐次CRT2に表示され利用者11が視認可能となる。
【0033】コイン投入検出部12は、利用者11がコイン投入口6にコインを投入したことを検知し、インタフェース部24、バス23を介してその情報をCPU13に送る。その結果、CPU13は、バス23と画像処理部14を介してCRT2に操作方法を表示したり、バス23とインタフェース部24を介してCCDカメラ4により利用者11の撮影を実行する。また、CPU13は、サランド回路26とインタフェース部27を介してスピーカ25を駆動することにより、操作方法を音声案内する。
【0034】17は記憶部であり、ROM15とRAM16からなる。ROM15には、装置全体の制御プログラムや、種々の背景画像データ、各背景画像に最適な芳香のデータ、ある芳香を作り出すのに必要な香料滴のデータなどが格納されている。また、RAM16は撮影した利用者11の画像を一時記憶する。
【0035】30は香料選択回路であり、芳香決定部13fで決定された芳香を得るように、ROM15に格納されているデータに基づき複数個の基本香料のうちのどの香料をどれだけ噴射するかを選択する。31はヘッド駆動回路であり、香料選択回路30に接続され、香料選択回路30からの選択信号により、どの香料噴射ヘッドを何回駆動するかを演算決定する。32はドライバであり、ヘッド駆動回路31からの信号に基づき香料噴射ヘッド29をダイナミック駆動する。
【0036】以上説明した実施の形態においては、印刷装置としてビデオプリンタを、撮像装置としてCCDカメラを使用したが、本発明はこれらに限定されることはなく、例えばビデオプリンタの代わりに銀鉛写真やパーソナルコンピュータ用のプリンタを用いても良い。また同様に、課金手段としてコインではなく、プリペイドカードでも良い。
【0037】(香料噴射装置の構成)次に、図5を参照して本発明の有料写真撮影装置の基幹部分である香料噴射装置28の構造を説明する。
【0038】香料噴射装置28は、香料を噴射する噴射ヘッド29と、香料を保持する香料保持タンク43と、噴射ヘッド29と香料保持タンク43とを連結する香料供給チューブからなる。本実施の形態においては、基本的な芳香を有する4種類の香料をそれぞれ個別に充填した香料サブタンク43a〜43dと、噴射ヘッド29に設けた4個の香料供給口36a〜36dを、シリコンゴム製の香料供給チューブ37a〜37dで、個別に連結している。香料保持タンク43は、4個の香料サブタンク43a〜43dからなるが、これらを分離不可能な1個の容器にしても、4個に分離可能なように構成しても構わない。分離可能な構成にすることで、香料の消費具合によって、早く無くなった香料を充填した香料サブタンクのみを交換できるというメリットを有する。噴射ヘッド29の前面のノズル形成面34には、4個のノズル孔35a〜35dが形成されており、4個の香料供給口36a〜36dと個別に連結されている。また噴射ヘッド29の後部には、接続ケーブルを接続するための個別電極端子44が設けられている。
【0039】図6は図5におけるA−A断面を示す噴射ヘッド29の断面略図である。図5と図6を用いて本発明の噴射ヘッド29の構造と香料噴射装置28による香料滴の噴射原理を説明する。102はノズル基板、103はキャビティ基板である。ノズル基板102とキャビティ基板103はそれぞれ単結晶の半導体基板よりなる。104は電極ガラス基板で、ホウ珪酸ガラスよりなる。噴射ヘッド29は、3枚の基板102,103,104を積層してなる。ノズル基板102は4個のノズル孔35a〜35dと、4個の独立した細溝110と4個の独立した香料取り入れ口112が形成されている。ノズル孔35a〜35dは噴射ヘッド29の端面に三角形形状をして開口しており、香料を液滴状態で噴射可能である。キャビティ基板103にはノズル孔35a〜35dにそれぞれ個別に連通する4個の独立した吐出室106と4個の独立した香料受け入れ室111を区画形成すると共に、各吐出室106の底壁を面外方向に振動可能な4個の振動板107としてある。113はキャビティ基板103表面に設けられた白金による共通電極である。共通電極113と各振動板107は電気的に導通され、各振動板107は共通電極113と同電位となって機能する。振動板107に対峙する下側の電極ガラス基板104によって規定される対向板108の部分に個別電極109を形成してある。共通電極113と個別電極109の間に駆動電圧を印加することによって発生する静電気力を利用して、振動板107を吸引して撓ませることができるようになっている。
【0040】各吐出室106は細溝110により香料受け入れ室111に連通し、更に香料取り入れ口112に連通している。香料取り入れ口112には香料供給口36a〜36dが接着剤等で固着されて接続されている。これにより、4個の香料サブタンク43a〜43dから、香料供給チューブ37a〜37d、香料供給口36a〜36d、香料取り入れ口112、香料受け入れ室111、細溝110、吐出室106、ノズル孔35a〜35dまで、4個の個別の香料液流路が形成される。
【0041】114は振動板107を駆動制御するための電圧発生器であり、共通電極113と個別電極109とに電気的に接続されている。
【0042】ここで電圧発生器114からパルス状の電圧が発せられたときの電気的接続と振動板107の駆動について説明する。
【0043】キャビティ基板103にP形シリコンを用い、キャビティ基板103(振動板107)側、すなわち共通電極113をプラス極性、個別電極109をマイナス極性になるように電圧発生器114に接続し、パルス電圧を印加する。
【0044】相対峙する振動板107がプラス電荷に帯電され、個別電極109がマイナス電荷が帯電されるため、印加したパルス電圧が、振動板107を撓ませるに充分な静電気による吸引力を発生する。したがって、振動板107は個別電極109側へ撓むことになる。
【0045】ここでパルス電圧を解除すると、個別電極109側に撓んでいた振動板107が吐出室106側に復元し、吐出室106の体積が小さくなることにより圧力が発生し、この圧力により液体香料は液滴となりノズル孔35a〜35dから飛翔する。本実施の形態においては、振動板107と個別電極109と吐出室106が、香料に圧力を印加する圧力発生手段を構成している。
【0046】本実施の形態において、噴射される香料滴の重量は、ノズル孔35a〜35dの面積と長さ、吐出室106の面積と深さ等の流路の形状や、振動板107の厚み等の圧力発生手段の性能、印加電圧などにより決定できる。本実施の形態の場合、1マイクロgに設定した。1滴の香料の重量を1マイクロgに設定することにより、香料は瞬時に蒸発し芳香と変わり、リアルタイムに芳香を変更可能となる。更にノズル形成面34から数10cm離れた位置にある使用者の顔にかかったり、服装を濡らすこともない。
【0047】4個の香料サブタンクに、基本的な芳香を有する4種類の液体香料を充填し、4個の圧力発生手段を任意に駆動することで、様々な芳香を作り出すことができる。たとえば仮に、4個の香料サブタンク43a〜43dに4種類の液体香料p、q、r、sを充填し、それぞれの香料1マイクロgが作り出す芳香をP、Q、R、Sとするとき、ノズル孔43aから1滴の香料を、ノズル孔43bから2滴の香料を、ノズル孔43cから1滴の香料を噴射すると、P+2Q+Rの芳香が作り出せる。次に、ノズル孔43aから2滴の香料を、ノズル孔43bから1滴の香料を、ノズル孔43cから1滴の香料を、ノズル孔43dから3滴の香料を噴射すると、2P+Q+R+3Sの芳香が作り出せる。噴射ヘッド29を構成する圧力発生手段は、上述の制御方法によるためダイナミックに制御可能であり、香料噴射装置28はリアルタイムに芳香を変えることができる。
【0048】本実施の形態においては、4個の香料サブタンクに4種類の基本香料を充填した場合を説明したが、この個数に限定されることはなく、基本香料の数はいくつでも構わない。基本香料の数が少ないと香料噴射装置の構成は単純になるが、表現できる芳香の種類も限定される。逆に基本香料の数が多いと表現できる芳香の数が増えるものの、香料噴射装置の構成が複雑になる。
【0049】(圧力発生手段の第2の実施例)図7は、別の実施の形態における香料噴射ヘッド29の圧力発生手段を説明するための断面図である。
【0050】201は第1の基板、202は第2の基板、203は香料を液滴状態で噴射させるノズル孔、204は細溝、205は振動板、206は圧電素子、208は香料受け入れ室、209は吐出室、210は香料取り入れ口、211は香料供給口、212は香料供給チューブ、213は電圧発生器である。
【0051】ノズル孔203、吐出室209、細溝204、香料受け入れ室208は連通した溝状の流路を構成し、香料取り入れ口210を介して香料供給口211、香料供給チューブ212へと連通している。ノズル孔203、吐出室209は第1の基板201上に一体となって形成されている。第1の基板201はポリカーボネイトやポリエーテルサルフォン、ポリイミド等のプラスチックやガラスあるいは紫外線硬化樹脂等の感光性樹脂よりなり、射出成型、エッチング、レーザ加工、光硬化樹脂によるリソグラフィ等により形成される。
【0052】第2の基板202は可撓性のある材質からなり、自由に曲げ・伸ばしが可能となっている。第2の基板202は第1の基板201の表面に溶着または接着されている。
【0053】振動板205は、ステンレス、圧延銅又は電解銅やその他の金属または導電性部材で作られ、第2の基板202上の流路上方部表面に接着層207aを介して接着され、圧電素子206に電圧を印加する際に共通電極としても作用している。
【0054】圧電素子206は、チタン酸バリウムやジルコン酸鉛等の圧電性を示す材料を焼結して作られている。圧電素子206は分極処理されており、厚み方向に電圧を印加することにより電荷を保持して長さ方向に収縮する性質を有する。このような圧電素子206は接着層207bを介して振動板205上で、吐出室209の上部に接着されている。圧電素子206および振動板205は互いの表面粗さにより接着層207bを介しても接触しており、導通性は保たれている。圧電素子206は電圧を印加することにより長さ方向に収縮しようとするが、前述のように振動板205に拘束されるように構成されているので、曲げモーメントが作用して圧電素子206と振動板205は撓む。圧電素子206の厚みを薄くした場合、圧電素子206内部に生ずる電界は厚い場合よりも大きくなるので、同一の電界を生じさせて駆動する場合には、圧電素子206の厚みに反比例してより低い電圧で駆動させることができる。
【0055】電圧発生器213により、個別電極としての圧電素子206と共通電極としての振動板205に電圧を印加すると、圧電素子206及び振動板205は吐出室209の容積を縮小する方向に撓み、吐出室209内の液体香料に圧力を生じさせる。この圧力により、液体香料は液滴となって、ノズル孔203から吐出される。すなわち圧電素子206と振動板205及び吐出室209により、香料に圧力を印加する圧力発生手段を構成している。
【0056】本実施例において、噴射される香料滴の重量は、ノズル孔203の面積と長さ、吐出室209の面積と深さ等の流路の形状や、圧電素子206の圧電特性と振動板205の剛性等の圧力発生手段の性能、印加電圧などにより決定できる。本実施例の場合、20ナノgに設定した。
【0057】以上、香料噴射装置28を構成する香料噴射ヘッド29の圧力発生手段として2つの構造を説明したが、本発明はこれらに限定されることはなく、たとえば、液体香料の流路内に設けた発熱素子に通電して、液体香料に高温をかけ、膜沸騰させ、気泡を発生し、かかる気泡により液体香料を液滴として吐出させるものもある。また、香料噴射装置28は香料噴射ヘッド29を有しなくてもよく、複数種類の基本香料の発生をダイナミックに制御可能な手段を有すればよく、たとえば、電磁波による発熱を利用して液体香料をガス化するものでも良い。
【0058】(芳香発生装置付き有料写真撮影装置の制御方法)図8は、本発明による芳香発生装置付き有料写真撮影装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。以下、図8を参照して装置の制御方法を説明する。ステップ(図面及び以下では「S」という)301で、コイン投入口6にコインが投入されると、コイン投入検出部12から検出信号が出力され、CPU13はCRT2に操作手順を示すインフォメーション表示を行った後、利用者の画像を挿入する部分を有する種々の背景画像をROM15から読み出して表示させる。S302で、利用者は操作部5の選択ボタン5bまたは5cによって背景画像の1つである背景画像aを選択する。背景画像aが選択されると、この選択情報がCPU13内に保持されると共に、CPU13は画像処理部14を介して、S303で、その背景画像aをCRT2に大きく表示する。CPU13は、同時に、背景画像aに最適な芳香のデータ(P+Q+R)をROM15から読み出して、その情報を香料選択回路30に伝達する。香料選択回路30は、(P+Q+R)の芳香を得るための香料滴のデータ(p+q+r)をROM15から読み出して、ヘッド駆動回路31に伝達する。ヘッド駆動回路31は、この情報に基づき、ノズル孔43aから1滴の香料を、ノズル孔43bからも1滴の香料を、ノズル孔43cからも1滴の香料を噴射することを演算決定し、ドライバ32に伝達する。この結果、S304で、香料噴射装置28は(p+q+r)の香料を噴射する。香料の噴射はある一定の時間、例えば数秒間で終了しても良いし、次の信号が入力されるまで続けても構わない。背景画像aに最適な芳香とは、例えば背景画像aが花畑であればその花の匂いであり、背景画像aが海辺であれば潮騒の匂いとすることができる。利用者はCRT2に映し出される画像だけでなく、匂いでも背景画像を選ぶことができ、背景画像の選択が容易になると共に楽しさも増幅する。更に、装置を使ったことが印象に残り、また装置を使いたくなる。その上、画像に応じて芳香がリアルタイムに変化することで、利用者は装置を使用することが楽しくなる。
【0059】S305で、利用者は背景画像aで良いかを決定する。背景画像aで良い場合、操作部5の決定ボタン5aを押す。選択し直したい場合は、キャンセルボタン5dを押す。
【0060】S305でキャンセルボタン5dが押されたと判定された場合、CPU13は、CRT2に再度、種々の背景画像をROM15から読み出して表示させる。S306で、利用者は選択ボタン5bまたは5cによって背景画像の1つである背景画像bを選択する。背景画像bが選択されると、この選択情報がCPU13内に保持されると共に、CPU13は画像処理部14を介して、S307で、その背景画像bをCRT2に大きく表示する。CPU13は、同時に、背景画像bに最適な芳香のデータ(P+3Q+2S)をROM15から読み出して、その情報を香料選択回路30に伝達する。香料選択回路30は、(P+3Q+2S)の芳香を得るための香料滴のデータ(p+3q+2s)をROM15から読み出して、ヘッド駆動回路31に伝達する。ヘッド駆動回路31は、この情報に基づき、ノズル孔43aから1滴の香料を、ノズル孔43bからは3滴の香料を、ノズル孔43dから2滴の香料を噴射することを演算決定し、ドライバ32に伝達する。この結果、S308で、香料噴射装置28は(p+3q+2s)の香料を噴射する。
【0061】S309で、利用者は背景画像bで良いかを決定する。背景画像bで良い場合、決定ボタン5aを押す。選択し直したい場合は、キャンセルボタン5dを押す。
【0062】S309でキャンセルボタン5dが押されたと判定された場合、CPU13は、CRT2に再度、種々の背景画像をROM15から読み出して表示させる。S310で、利用者は選択ボタン5bまたは5cによって背景画像の1つである背景画像cを選択する。背景画像cが選択されると、この選択情報がCPU13内に保持されると共に、CPU13は画像処理部14を介して、S311で、その背景画像cをCRT2に大きく表示する。CPU13は、同時に、背景画像cに最適な芳香のデータ(2Q+R+S)をROM15から読み出して、その情報を香料選択回路30に伝達する。香料選択回路30は、(2Q+R+S)の芳香を得るための香料滴のデータ(2q+r+s)をROM15から読み出して、ヘッド駆動回路31に伝達する。ヘッド駆動回路31は、この情報に基づき、ノズル孔43bから2滴の香料を、ノズル孔43cから1滴の香料を、ノズル孔43dからも1滴の香料を噴射することを演算決定し、ドライバ32に伝達する。この結果、S312で、香料噴射装置28は(2q+r+s)の香料を噴射する。
【0063】S313で、利用者は背景画像cで良いかを決定する。利用者が、キャンセルボタン5dを押した場合、上記の操作が繰り返される。
【0064】S305や、S309、S313で決定ボタン5aが押されたと判定された場合、S314において、CPU13内に保持されていた背景画像の情報がRAM16に記憶される。
【0065】次に、CPU13は、CRT2に種々の芳香の情報を表示する。例えば、「麝香」、「ジャスミン」、「薔薇」等という言葉を表示する。利用者は、好みの芳香を操作部5の選択ボタン5bまたは5cで選択し、決定ボタン5aを押す。芳香を欲しない場合には、キャンセルボタン5dを押す。S315で好みの芳香Aが選択されて決定ボタン5aが押されると、CPU13は、芳香Aのデータ(P+5Q+3S)をROM15から読み出して、その情報を香料選択回路30に伝達する。香料選択回路30は、(P+5Q+3S)の芳香を得るための香料滴のデータ(p+5q+3s)をROM15から読み出して、ヘッド駆動回路31に伝達する。ヘッド駆動回路31は、この情報に基づき、ノズル孔43aから1滴の香料を、ノズル孔43bから5滴の香料を、ノズル孔43dから3滴の香料を噴射することを演算決定し、ドライバ32に伝達する。この結果、S316で、香料噴射装置28は(p+5q+3s)の香料を噴射する。後に説明するように、S322で利用者が発生する芳香を変更しない限り、合成画像がプリントアウトされるまで、この噴射は継続される。
【0066】次に、S317でCPU13は、CCDカメラ4を駆動して利用者を撮影すると共に、画像処理部14を介して、その映像をCRT2に表示させる。CRT2には利用者の映像のみ表示される。利用者が気に入るポーズをとって決定ボタン5aを押し、S318で決定ボタン5aが押されたと判定された場合、S319で撮影した画像がRAM16に記憶される。利用者がキャンセルボタン5dを押し、S318でキャンセルボタン5dが押されたと判定された場合、S317の前に戻って撮影をやり直す。CPU13は、RAM16に記憶されている背景画像と撮影された画像を読み出して、画像処理合成部14aで、背景画像に撮影された画像を合成して、S320でCRT2に表示する。
【0067】S321で、利用者はその合成された画像を見て、この画像をプリントアウトするかどうかを決定する。気に入らない場合、利用者はキャンセルボタン5dを押す。キャンセルボタン5dが押されたと判定された場合、S302の前に戻って、このステップからやり直すことが可能である。
【0068】利用者が決定ボタン5aを押し、S321で決定ボタン5aが押されたと判定された場合、CPU13は、CRT2に、芳香を変更するかを確認するためのメッセージを表示する。 利用者が操作部5により、発生する芳香を変更することを選択し、S322で変更すると判定された場合、CPU13は、香料選択回路30、ヘッド駆動回路31、ドライバ32を制御して、香料噴射ヘッド29からの香料滴の噴射、言い換えると香料噴射装置28からの(p+5q+3s)の香料の噴射を停止させると共に、CRT2に種々の芳香の情報を再度、表示する。利用者は、好みの芳香を操作部5で選択する。S323で好みの芳香Bが選択されて決定ボタン5aが押されると、CPU13は、芳香Bのデータ(P+4Q+4S)をROM15から読み出して、その情報を香料選択回路30に伝達する。香料選択回路30は、(P+4Q+4S)の芳香を得るための香料滴のデータ(p+4q+4s)をROM15から読み出して、ヘッド駆動回路31に伝達する。ヘッド駆動回路31は、この情報に基づき、ノズル孔43aから1滴の香料を、ノズル孔43bから4滴の香料を、ノズル孔43dからも4滴の香料を噴射することを演算決定し、ドライバ32に伝達する。この結果、S324で、香料噴射装置28は(p+4q+4s)の香料を噴射する。合成画像をプリントアウトするためには、数10秒から数分が必要であり、S322からS324で発生する芳香を変更できることで、利用者は別の芳香を楽しむことができ、プリントアウトされるまでの時間を退屈せずに待つことが可能である。
【0069】S325で、ビデオプリンタ10は、合成された画像を印刷してプリントシート8として、プリント排出口9から出力し、一連の操作を終了する。
【0070】上記の制御方法において、CRT2に操作手順や好みの芳香を選択させる方法を表示するだけでなく、サウンド回路26とインタフェース部27を介して、スピーカ25から、音声案内することもできる。また、S315やS322での好みの芳香を選択したり変更するステップを省略することも可能である。この場合、背景画像を選択するときのみ、香料噴射装置28から芳香が発せられる。これとは逆に、S304やS308、S312における、背景画像に最適な芳香を発生するステップを省略することも可能である。
【0071】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなように、本発明においては、有料写真撮影装置に芳香発生手段を設け、写真撮影中や、画像のプリントアウト中に好みの芳香や、背景画像に最適な芳香を発生するようにしたため、プリントアウトされるまでの時間等、操作時間を、利用者が退屈せずに待つことができるという効果を有する。
【0072】また、利用者はCRT2に映し出される画像だけでなく、匂いでも背景画像を選ぶことができ、背景画像の選択が容易になると共に楽しさも増幅する。更に、装置を使ったことが印象に残り、また装置を使いたくなるという効果を有する。
【0073】その上、画像に応じて芳香がリアルタイムに変化することで、利用者は装置を使用することが楽しくなる。
【出願人】 【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
【出願日】 平成12年4月25日(2000.4.25)
【代理人】 【識別番号】100095728
【弁理士】
【氏名又は名称】上柳 雅誉 (外1名)
【公開番号】 特開2001−305644(P2001−305644A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2000−124348(P2000−124348)