| 【発明の名称】 |
カメラのレリーズスイッチ |
| 【発明者】 |
【氏名】小菅 修
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| 【要約】 |
【課題】レリーズボタンの半押し操作を容易にする。
【解決手段】レリーズボタン10側から互いに絶縁した第1,第2,第3,第4の接片31,32,33,34を順次押圧可能に設け、第1,第2の接片31,32により第1のスイッチS1を、第3,第4の接片33,34により第2のスイッチS2を構成し、第3の接片33の弾性力及び初期圧力を第1,第2の接片31,32の弾性力及び初期圧力より強く設定する。レリーズボタン10を軽く押し込むと第1の接片31が第2の接片32に接触して第1のスイッチS1がオンとなった後、第1のスイッチS1がオンのまま第2の接片32が第3の接片33に当接して押し力量が急増し、さらに少し押し込むと第3の接片33が第4の接片34に当接して第2のスイッチS2がオンとなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 レリーズボタンの押圧操作により、第1,第2のスイッチを順次閉成させるようにしたカメラのレリーズスイッチにおいて、上記レリーズボタン側から4枚の第1,第2,第3,第4の接片を順次押圧可能に設け、上記第3の接片の弾性力及び初期圧力を、上記第1,第2の接片の弾性力及び初期圧力より強く設定することにより、上記第1のスイッチの閉成後で上記第2のスイッチの閉成前に上記レリーズボタンの押圧力を段差的に増大させるようにしたことを特徴とするカメラのレリーズスイッチ。 【請求項2】 第3,第4の接片がリーフスイッチを構成するようにしたことを特徴とする請求項1記載のカメラのレリーズスイッチ。 【請求項3】 第3,第4の接片がタクトスイッチを構成するようにしたことを特徴とする請求項1記載のカメラのレリーズスイッチ。 【請求項4】 レリーズボタンの押圧操作により、第1,第2のスイッチを順次閉成させるようにしたカメラのレリーズスイッチにおいて、上記レリーズボタン側から互いに絶縁された第1,第2,第3の接片を順次押圧可能に設けるとともに、上記レリーズボタンをその押圧行程の後半で上方へ付勢し得る付勢手段を設け、該付勢手段の付勢力及び初期圧力を上記第1,第2の接片の弾性力及び初期圧力より強く設定することにより、上記第1のスイッチの閉成後で上記第2スイッチの閉成前に上記レリーズボタンの押圧力を段差的に増大させるようにしたことを特徴とするカメラのレリーズスイッチ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、カメラのレリーズスイッチに関し、特に自動露出調節機能や自動焦点調節機能を備えたカメラのレリーズスイッチに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種の自動露出調節機能(以下「AE」という)や自動焦点調節機能(以下「AF」という)を備えたカメラにおいては、カメラのレリーズ操作により、レリーズボタンの前半のストロークによりAEやAFを機能させた後、後半のストロークによりシャッタを作動させている。そのため、レリーズボタンの半押し状態でオンとなる第1のスイッチと、全押し状態でオンとなる第2のスイッチとを設ける必要がある。 【0003】図6は、従来のカメラのレリーズスイッチをリーフスイッチで構成した場合の一例を示す側面図であり、レリーズボタン10を矢示方向に押下すると、弾性の弱い第1の接片51が先ず弾性の強い第2の接片52に接触して第1のスイッチS1がオンとなる。さらに、レリーズボタン10を第2の接片52の弾性力に抗して押下すると、第2の接片52が第3の接片53に接触して第2のスイッチS2がオンとなる。なお、図中54,55はそれぞれ第1,第2の接片51,52の位置決め兼初期圧保持用の位置決めピンである。 【0004】図7は、そのレリーズボタン10の押し力量Fと押し込み量Hとの関係を示す線図であり、押し力量F0で第1の接片51が自己の弾性力に抗して弾性変形を開始し、押し力量F1,押し込み量H1で第1の接片51が第2の接片52に接触して第1のスイッチS1がオンとなる。 【0005】さらに、押し込み量H1のまま押し力量がF1aに達すると第2の接片52が自己の弾性力に抗して弾性変形を開始し、押し力量F2,押し込み量H2で第2の接片52が第3の接片53に接触して第2のスイッチS2がオンとなる。その後は押し込み量H2のまま押し力量がF3に達すると、第3の接片53が自己の弾性力に抗して弾性変形し始め、押し力量F,押し込み量Hともに漸増する。 【0006】図8は、従来のカメラのレリーズスイッチをタクトスイッチで構成した場合の一例を示す側面図であり、レリーズボタン10を矢示方向に押下すると第1の接片61が第2の接片62に接触して第1のスイッチS1がオンとなり、さらにレリーズボタン10を僅かに押下すると、第2の接片62が一気に反転し第3の接片63に接触して第2のスイッチS2がオンとなる。 【0007】この従来例では、図7に示した第2のスイッチS2がオンになるまでの過程は前従来例と同様であるが、その後は急激に押し力量が減少する点が異なっている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来のカメラのレリーズスイッチにあっては、いずれも第1のスイッチがオンになった時点で第2の接片の弾性力によりレリーズボタンの押し力量が変化してある程度の抵抗力の変化が感知できるが、第1のスイッチのオンの後に第2のスイッチのオンを予告する第2のスイッチオン寸前での段差的な力量変化がなく、第1のスイッチがオンになった時点を越えると、使用者の意に反して何らの前触れもなく第2のスイッチがオンになってしまうという不具合があった。また、上記の不具合を避けようとしてレリーズボタンの押し力量を僅かに緩めると、直ちに第1のスイッチがオフになってしまう点にも問題があった。 【0009】そのため、例えばファインダ内の所定位置で主要被写体に対して測光及び側距を行い、その値をレリーズボタンの半押しにより保持したまま、構図設定のためカメラを移動させようとした場合、移動中に不用意に第1のスイッチがオフとなって測光値や側距値が消滅したり、レリーズボタンを押し過ぎてカメラの移動途中で第2のスイッチがオンとなってシャッタが切れてしまったりするおそれがあった。この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、レリーズボタンの半押しの過不足を防止し得るカメラのレリーズスイッチを提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を達成するため、レリーズボタンの押圧操作により、第1,第2のスイッチを順次閉成させるようにしたカメラのレリーズスイッチにおいて、上記レリーズボタン側から4枚の第1,第2,第3,第4の接片を順次押圧可能に設け、上記第3の接片の弾性力及び初期圧力を、上記第1,第2の接片の弾性力及び初期圧力より強く設定することにより、上記第1のスイッチの閉成後で上記第2のスイッチの閉成前に上記レリーズボタンの押圧力を段差的に増大させるようにしたカメラのレリーズスイッチを提供するものである。 【0011】そして、上記のカメラのレリーズスイッチにおいて、第3,第4の接片がリーフスイッチを構成するようにしてもよく、タクトスイッチを構成するようにしても差支えない。 【0012】また、レリーズボタンの押圧操作により、第1,第2のスイッチを順次閉成させるようにしたカメラのレリーズスイッチにおいて、上記レリーズボタン側から互いに絶縁された第1,第2,第3の接片を順次押圧可能に設けるとともに、上記レリーズボタンをその押圧行程の後半で上方へ付勢し得る付勢手段を設け、この付勢手段の付勢力及び初期圧力を上記第1,第2の接片の弾性力及び初期圧力より強く設定することにより、上記第1のスイッチの閉成後で上記第2のスイッチの閉成前に上記レリーズボタンの押圧力を段差的に増大させるようにしたカメラのレリーズスイッチも提供する。 【0013】この発明によるカメラのレリーズスイッチは上記のように構成することにより、第1のスイッチの閉成後に適当な作動距離をおいて段差的にレリーズボタンの押圧力を重くすることができ、レリーズボタン半押し操作を容易に行うができる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。図1,図2,図3は、この発明をリーフスイッチに実施した実施形態1,実施形態2,実施形態3の側面図、図4は、タクトスイッチに実施した実施形態4の側面図である。 【0015】実施形態1は、図1に示すように、レリーズボタン10の長さ方向の中部に鍔部10aを突設し、この鍔部10aがカメラ本体1の上部に形成した凹部1a内を上下に移動し得るようにする。凹部1a内にレリーズボタン10を上方へ付勢する付勢手段として圧縮ばね2を下方へ押圧して挿着するとともに、凹部1aの上部にレリーズ座3を螺着してレリーズボタン10の抜け止めとし、このレリーズ座3に形成した軸孔3aと凹部1aの下面に形成した軸孔1bとによりレリーズボタン10を上下に摺動自在に支持する。 【0016】さらに、絶縁基板14に第1の接片11,第2の接片12,第3の接片13の基部をそれぞれ着設し、第1の接片11の自由端部をレリーズボタン10の下端部に圧接させてレリーズボタン10を上方へ付勢し、鍔部10aをレリーズ座3の下部に当接させてレリーズボタン10の上昇端位置を規制する。また、カメラ本体1の固定部に位置決めピン15,16を立設してそれぞれ第2の接片12及び第3の接片13の位置決め兼初期圧保持用に充当する。 【0017】そして、この状態でレリーズボタン10の鍔部10aの下面と圧縮ばね2の上面との間隔、すなわちレリーズボタン10の押し始めから圧縮ばね2の効き始めまでの押し込み量H1を、第1の接片11が第2の接片12を押圧して第3の接片13に接触させる直前までの押し込み量H2とほぼ等しくする。 【0018】このような構成で、図示の状態からレリーズボタン10を第1の接片11の弾性力に抗して僅かに押し込むと、第1の接片11が弾性変形して第2の接片12に接触し第1のスイッチS1がオンとなる。第1のスイッチS1がオンのままレリーズボタン10をさらに押し込むと、第2の接片12が自己の弾性力に抗して弾性変形し始め、押し込み量H1で圧縮ばね2が作用して押し力量が急増し、さらに押し込み量H3まで僅かに押し込むと第2のスイッチS2がオンとなる。 【0019】図2は、第1のスイッチS1と第2のスイッチS2をそれぞれ独立して別個に設けたもので、第1のスイッチS1を、絶縁基板25に着設した第1の接片21と第2の接片22とで構成し、第2のスイッチS2を絶縁基板26に着設した第3の接片23と第4の接片24とで構成し、第1,第2のスイッチS1,S2を僅かに上下にずらせることにより、第1,第2のスイッチS1,S2に対するレリーズスイッチ10の押し込み量を異ならせるようにしている。なお、図中27は第3の接片の位置決め兼初期圧設定用の位置決めピンである。 【0020】この実施形態2によれば、レリーズボタン10の僅かな軽い押し込みにより第1の接片21が第2の接片22に接触して第1のスイッチS1がオンとなった後、レリーズボタン10が第3の接片23に当接すると、その強い弾性力と高く設定された初期圧とにより、押し力量は急激に増大し、さらに僅かに押し込むと第3の接片23が第4の接片24に接触して第2のスイッチS2がオンとなる。この実施形態2の構成によれば、通常の安価なリーフスイッチを2個用いるだけで所期の目的を達成することが可能になる。 【0021】また、図3に示す実施形態3は、図2に示した第1,第2のスイッチS1,S2を1個にまとめたもっとも好ましい構成例を示している。すなわち、第1の接片31,第2の接片32,第3の接片33,第4の接片34のそれぞれの基部を共通の絶縁基板35に着設し、第1の接片31によりレリーズボタン10に初期圧を与えるとともに、第2の接片32,第3の接片33,第4の接片34の位置決め兼初期圧設定用の位置決めピン36,37,38を設けている。特に第3の接片33は強弾性で初期圧も高く設定する。 【0022】この実施形態3の作用は前実施形態2とほぼ同様であり、レリーズボタン10を第1の接片31の弾性力に抗して僅かに軽く押し込むと、第1の接片31が弾性変形して第2の接片32に接触し第1のスイッチS1がオンとなる。さらにレリーズボタン10を押し込むと第2の接片32が弾性変形して第3の接片33に当接し押し力量が急に重くなった後、第3の接片33が弾性変形して第4の接片34に接触し第2のスイッチS2がオンになる。 【0023】なお、図3では第1の接片31,第2の接片32,第3の接片33,第4の接片34をそれぞれ分離して共通の1個の絶縁基板35に着設したが、第2,第3の接片32,33の基部は密接して着設してもよく、また前実施形態2に示すように第1のスイッチS1と第2のスイッチS2とを別個に用意し、それらを上下に一体化して用いるようにしても差支えない。 【0024】次に、図4はこの発明をタクトスイッチに適用した実施形態4を示すものである。図4では第1のスイッチS1を、第1の接片41,第2の接片42及びそれらの基部を着設した絶縁基板45とからなるリーフスイッチで構成し、第2のスイッチS2を第3の接片43と第4の接片44とからなるタクトスイッチで構成する。そして、第1のスイッチS1の第2の接片42と第2のスイッチS2の第3の接片43との間の距離を可能な限り大きくとるようにする。 【0025】この場合は、レリーズボタン10を第1の接片41の弱い弾性力に抗して僅かに押し込むと第1の接片41が第2の接片42に接触して第1のスイッチS1がオンとなる。さらにレリーズボタン10を所定距離押し込むと、第2の接片42が第3の接片43に当接するに及んでレリーズボタン10の重さが急増した後、第3の接片43が反転して一気に第2のスイッチS2がクリック感を伴ってオンとなる。 【0026】図5は、この発明を適用したカメラのレリーズスイッチの一例を、レリーズボタンの押し力量Fと押し込み量Hとの関係で示す線図である。これを、図3に示すこの発明のもっとも好ましい実施形態3の実際の実験結果を例にとって説明する。レリーズボタン10を第1の接片31の弱い弾性力に抗して押し力量F0(25gh)で押し込み量H0まで押し込むと、押し力量がF0a(30gf)で第1の接片31が第2の接片32に接触して第1のスイッチS1がオンとなる。 【0027】第1のスイッチS1がオンとなった後、レリーズボタン10の押し力量がF0b(35gf),押し込み量H0(0.5mm)に達すると第2の接片32が自己の弾性力に抗して弾性変形し、押し力量F0c(90gf),押し込み量H1(2mm)で第2の接片32が強弾性力で且つ高初期圧の第3の接片33に当接し、急激に押し力量がF1(180gh)まで上昇する。 【0028】その後さらにレリーズボタン10を少し押し込むと、第3の接片33が自己の弾性力に抗して弾性変形し始め、押し力量F2(210gh),押し込み量H2(2.5mm)で第3の接片33が第4の接片34に接触して第2のスイッチS2がオンとなり、押し力量がF3(230gf)になると、第4の接片34も弾性変形を始めて押し力量F,押し込み量Hがともに上昇する。 【0029】このように、この実施形態3によれば、レリーズボタン10を僅かに軽く押し込んだ状態で第1のスイッチS1がオンとなり、その後さらにレリーズボタン10を押し込んでも、押し込み量H0から押し込み量H1の間の充分に余裕のある範囲で第1のスイッチS1だけがオンの状態に保たれた後、第2のスイッチS2がオンになる前にレリーズボタン10が急激に重くなるというゲートが設けられていることになる。 【0030】したがって、レリーズ操作中に多少指先の押し力量が変化しても、不用意に第1のスイッチS1がオフになって測光値や側距値が解除されたり、第2のスイッチS2がオンになってシャッタが作動したりするおそれはなく、安心してレリーズボタン半押しの操作を行うことが可能になる。 【0031】なお、図5はこの発明の実施形態3の実験結果を示すものであるが、実施形態1,2についてもほぼ同様であり、実施形態4の場合は第2のスイッチS2がオンとなるまではほぼ同様、その後は押し力量Fが急激に減少する結果となる。 【0032】 【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、レリーズボタンを僅かに押し込んで第1のスイッチが閉成されてから適当な作動距離の間第1のスイッチが閉成状態に保たれ、且つ第2のスイッチが閉成される前にレリーズの押圧力が段差的に増大されるので、きわめて簡単な構成でレリーズボタンの半押し領域に充分な余裕を持たせることができ、安心してレリーズ操作を行うことが可能になる。 【0033】そして、上記のカメラのレリーズスイッチにおいて、第3,第4の接片がリーフスイッチを構成するようにしたものは、従来の3枚構成を4枚構成とするだけで所期の効果を得ることができ、タクトスイッチを構成するようにしたものは、作動音の小さなカメラに用いた場合にもレリーズボタンのクリック感によりシャッタ作動を明確に感知することができる。 【0034】また、レリーズスイッチと別個にレリーズボタンの押圧力を段差的に重くする付勢手段を設けたものは、従来のレリーズスイッチをそのまま用いることができて好都合である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000128946 【氏名又は名称】マミヤ・オーピー株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月20日(2000.4.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080931 【弁理士】 【氏名又は名称】大澤 敬
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| 【公開番号】 |
特開2001−305643(P2001−305643A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−120070(P2000−120070) |
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