| 【発明の名称】 |
光学情報の記録方法及びカメラ |
| 【発明者】 |
【氏名】吉川 純生
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| 【要約】 |
【課題】IX240タイプの写真フイルムに擬似ズーム情報を追加して光学的に記録する時に、既設の写真プリンタのセンサ追加等の改造を不要にする。
【解決手段】写真フイルム24の側縁と撮影画像の記録エリア25との間で、DXバーコード27の記録エリアを除いた部分に、アスペクト情報マーク28と、擬似ズーム情報マーク29とを、カメラの露光装置により記録する。画像記録エリア25と写真フイルム24の側縁との間で、パーフォレーション26が形成されていない側にDXバーコード27、アスペクト情報マーク28が記録されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 写真フイルムの画像記録エリアとフイルム側縁との間で、写真フイルムのフイルム情報を示すバーコード記録エリアを除いた部分に、光学的に情報を記録する光学情報の記録方法において、撮影する際に選択されたプリントアスペクト比を示すアスペクト情報と、撮影した画像をプリントするときに前記画像記録エリアの一部を拡大してプリントすることを示す擬似ズーム情報とを併記することを特徴とする光学情報の記録方法。 【請求項2】 前記擬似ズーム情報を、前記アスペクト情報とは異なる波長で記録することを特徴とする請求項1記載の光学情報の記録方法。 【請求項3】 前記擬似ズーム情報の有無に基づき前記アスペクト情報を異なる波長で記録し、記録したアスペクト情報の色の違いにより前記擬似ズーム情報を識別することを特徴とする請求項1記載の光学情報の記録方法。 【請求項4】 写真フイルムの画像記録エリアとフイルム側縁との間で、写真フイルムのフイルム情報を示すバーコード記録エリアを除いた部分に、光学的に情報を記録する光学情報記録部を備えたカメラにおいて、撮影する際に選択されたプリントアスペクト比を示すアスペクト情報と、撮影した画像をプリントするときに前記画像記録エリアの一部を拡大してプリントすることを示す擬似ズーム情報とを前記光学情報記録部により併記することを特徴とするカメラ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光学情報の記録方法及びカメラに関し、更に詳しくは、撮影時のアスペクト情報と擬似ズーム情報とを写真フイルムに光学的に記録し、写真プリンタにて前記情報に基づいてトリミングした写真プリントを行うシステムにおける光学情報の記録方法及びカメラに関するものである。 【0002】 【従来の技術】IX240カートリッジ(以下、フイルムカートリッジという)を使用するカメラでは、プリントアスペクト比(以下、PARという)がコンベンション(C)サイズ,ハイビジョン(H)サイズ,パノラマ(P)サイズの各プリントサービスを受けることができる。各プリントサイズは、カメラに備えられたPARの切替つまみを操作して、ユーザーが撮影時にその撮影コマ毎に意図するPARを選択して指定することができ、これまでの画一的なPARの写真プリントでは得られなかった写真画像を楽しむことができる。 【0003】ユーザーは、ファインダに組み込まれた視野範囲切替機構によって前記切替つまみの操作に連動して切り替わる撮影視野範囲を確認しながらフレーミングを行って撮影する。PARは、コンベンション(C)サイズが「1.5」、ハイビジョン(H)サイズが「1.8」、パノラマ(P)サイズが「2.3」であるが、写真フイルム上には選択したPARに関わらずハイビジョン(H)サイズの撮影画像が露光され、撮影コマ毎にその撮影コマで選択されたPARを示すマークが写真フイルム上に光学的に記録される。 【0004】現像所では、写真プリンタに備えつけられたセンサにより、写真フイルム上に光学的に記録されたPARを示すマークを読みとり、撮影コマ毎に選択されたPARに応じて、撮影画像の上下又は左右側をそれぞれ所定幅でトリミングして各サイズ所定の引き伸ばし倍率のもとで写真プリントを行っている。 【0005】ところで、このようなアスペクト情報に基づく多様なプリントサイズの提供の他に、擬似ズーム機能を付加したプリントを提供したいという要請もある。擬似ズームとは、ズーム機能を持たないカメラや、ズーム機能を持っていてもそれ以上の望遠撮影を望む場合に、プリンタ側で引き伸ばし倍率を上げてプリントするものである。すなわち、通常はフィルムに露光された撮影画像のほぼ全範囲をプリント範囲にして所定の引き伸ばし倍率のもとで写真プリントを行うが、前記撮影画像と略同じPARを有する撮影画像内の一部のエリアをプリント範囲に指定して所定の引き伸ばし倍率よりも大きな引き伸ばし倍率での写真プリントを行うことにより、擬似ズームプリントを得るものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アスペクト情報の他に、擬似ズーム情報を光学的に記録する場合に、単に擬似ズーム情報を光学的に記録するだけでは、現像所の写真プリンタでこの擬似ズーム情報を読み取るためのセンサの追加、またはセンサのダイナミックレンジ変更等の改良に要する費用が発生し、現像所に負担が掛かるという問題があった。 【0007】本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、アスペクト情報と同様に擬似ズーム情報を写真フイルム上に光学的に記録しつつも、この光学情報を読み取るためのセンサの追加、またはセンサのダイナミックレンジ変更等の写真プリンタの改良をすることなく、擬似ズーム情報を読み取ることができるようにした光学情報の記録方法及びカメラを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の光学情報の記録方法は、撮影する際に選択されたプリントアスペクト比を示すアスペクト情報と、撮影した画像をプリントするときに前記画像記録エリアの一部を拡大してプリントすることを示す擬似ズーム情報とを併記するものである。 【0009】また、本発明のカメラは、写真フイルムの画像記録エリアとフイルム側縁との間で、写真フイルムのフイルム情報を示すバーコード記録エリアを除いた部分に、光学的に情報を記録する光学情報記録部を備えたカメラにおいて、撮影する際に選択されたプリントアスペクト比を示すアスペクト情報と、撮影した画像をプリントするときに前記画像記録エリアの一部を拡大してプリントすることを示す擬似ズーム情報とを前記光学情報記録部により併記するものである。 【0010】なお、前記擬似ズーム情報を、前記アスペクト情報とは異なる波長で記録することが好ましい。また、前記擬似ズーム情報の有無に基づき前記アスペクト情報を異なる波長で記録し、記録したアスペクト情報の色の違いにより前記擬似ズーム情報を識別することが好ましい。 【0011】 【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明を実施したカメラの正面及び背面側から見たときの外観斜視図である。カメラ1は、各種撮影機能部が組み込まれたカメラ本体2と、これを覆う外装ケース3及びスライドカバー4とから構成されている。カメラ本体2の一方の側面には外装ケース3が固着され、スライドカバー4がその反対側の側面から被せられている。スライドカバー4は、カメラ本体2の各種撮影機能部を覆って撮影が出来ないようにする不使用位置と、各種撮影機能部を露呈して撮影が可能な使用位置と、フイルムカートリッジを交換する場合のカートリッジ交換位置との間で移動自在とされている。 【0012】カメラ1の前面には、望遠光学系を構成する撮影レンズ9と測光窓10奥に受光素子とが組み込まれたレンズ鏡胴8、ストロボ5、対物側ファインダ窓12a、測距用投光窓6、測距用受光窓7が設けられ、上面には、ロック解除つまみ11、シャッタボタン13等がそれぞれ設けられている。また、カメラ1の背面には、撮影枚数等の各種撮影情報を表示する液晶パネル17、撮影モード等の変更操作を行うパネルスイッチ18、接眼側ファインダー窓12b、PARの切り替えを行うCHP切替つまみ16、擬似ズームを使用するか否かを選択する擬似ズーム選択スイッチ19、ズームボタン15等が設けられている。 【0013】ロック解除つまみ11は、スライドカバー4を使用位置からカートリッジ交換位置に移動させる際に操作され、スライドカバー4の使用位置でのロックを解除する。そして、スライドカバー4がカートリッジ交換位置に移動すると、カメラ本体2底面に設けられたカートリッジ装填蓋14が開放されフイルムカートリッジ20の挿脱が可能となる。 【0014】スライドカバー4が使用位置に移動され、レンズ鏡胴8、測光窓10、測距用投光窓6、測距用受光窓7、CHP切換つまみ16、液晶パネル17、パネルスイッチ18、擬似ズーム選択スイッチ19等の撮影機能部が露呈してカメラ1の電源がオンすると、レンズ鏡胴8がカメラ本体2から繰り出されるとともに、カメラ本体2の前面上方に設けられたストロボ5がポップアップして撮影が可能な状態となる。 【0015】レンズ鏡胴8に組み込まれた撮影レンズ9を含む望遠光学系は、ズームボタン15のズーミング操作に応じて、その焦点距離を例えば24mmから48mmの間で可変することが出来る。この場合、撮影レンズ9のズーム倍率は等倍から2倍の範囲で変わるが、焦点距離やズーム倍率はレンズ設計に応じて適宜に変更することが出来る。 【0016】また、ファインダ窓12の奥には、撮影レンズ9を含む望遠光学系に連動して変倍するとともに、CHP切替つまみ16の操作で視野範囲がコンベンション(C)、ハイビジョン(H)、パノラマ(P)にそれぞれ切り替えられ、かつ擬似ズーム選択スイッチ19の操作によって「擬似ズームを使用する」が選択されると擬似ズーム倍率に合わせた視野範囲に切り替わる視野切換機構が組み込まれたズームファインダが配置されている。但し、PARがパノラマ(P)のときには、擬似ズームは使用することができないようにされている。これは、コンベンション(C)サイズ及びハイビジョン(H)サイズに比べてプリント時の引き伸ばし倍率が大きいので画質が低下するためである。 【0017】写真フイルム24には、図3に示すように、その長手方向に沿って複数のパーフォレーション26が設けられている。このパーフォレーション26は、カメラ及び現像所の写真プリンタにおいて撮影コマ毎の画像記録エリア25を位置決めするためのものであり、所定のピッチで写真フイルム24先端から整列して形成されている。カメラ及び現像所の写真プリンタには、このパーフォレーション26を検出するパーフォレーション検出用のセンサが備えられている。 【0018】パーフォレーション26の反対側には、フイルム情報を示すDXバーコード27がフイルム製造時に予め露光して記録されている。また、DXバーコード27と重ならない位置には、その撮影コマで選択されたPARの情報を示すアスペクト情報マーク28と、擬似ズームを使用したか否かの情報を示す擬似ズーム情報マーク29とが、後述する露光装置によってシャッタレリーズ時に写真フイルム24に光学的に記録される。なお、パーフォレーション26と同じ側に光学情報を記録した場合、写真プリンタでこの光学情報を読み取るためのセンサの追加、又は、パーフォレーションセンサを流用する場合にはそのダイナミックレンジを変更する必要が生じてくるので、パーフォレーション26と同じ側への光学情報の記録は好ましくない。 【0019】図4は、写真フイルム24にアスペクト情報マーク28と、擬似ズーム情報マーク29とを露光する露光装置の構成を示すものである。制御部35は、CHP切替つまみ16、シャッタボタン13、ズームボタン15、擬似ズーム選択スイッチ19からの信号が入力され、その入力信号に応じてファインダ光学系変倍機構41、撮影光学系変倍機構42、LCDドライバ39、LEDドライバ37にそれぞれ信号を出力する。 【0020】LCD38には、CHP切替つまみ16で選択したPARに応じたアスペクト情報マーク28と、擬似ズーム機能を使用したか否かを示す擬似ズーム情報マーク29とがLCDドライバ39を介して表示させられる。そして、制御部35がシャッタボタン13からの信号を受けると、LEDドライバ37を介してLED36を点灯させ、ミラー40を介してLCD38を照射してLCD38に表示したアスペクト情報マークと擬似ズーム情報マークを写真フイルム24に露光する。 【0021】図5は、写真プリンタのフイルム搬送部の要部を示す平面図である。フイルム搬送部には、写真フイルム24をプリント光路内の所定位置に各画像記録エリア25を位置決めするためのフォトセンサ51a、51bが設けられるとともに、その所定位置の直前にDXバーコード27、擬似ズーム情報マーク29、アスペクト情報マーク28等の光学情報を読み取るための読み取りセンサ52が設けられている。この読み取りセンサ52の信号は写真プリンタ制御部50に送出される。 【0022】次に、上記構成の作用について説明する。図1に示すように、スライドカバー4を使用位置まで移動するとカメラ1の電源がオンして、撮影レンズ9を含む望遠光学系及びズームファインダがワイド端側にセットされる。ユーザーが、希望するPARをCHP切替つまみ16で選択するとともに、擬似ズーム選択スイッチ19を操作して「擬似ズームを使用する」または「擬似ズームを使用しない」のいずれかを選択することによりズームファインダの撮影視野範囲が切り替わる。例えば、PARがハイビジョン(H)で、擬似ズーム倍率が1.7倍の擬似ズームが選択されている場合では、図3の破線で囲まれた範囲25aに撮影視野範囲が切り替わる。そして、ユーザーは接眼側ファインダ窓12bを覗き込んでズームボタン18を操作しながらフレーミングを行って撮影する。 【0023】シャッタボタン13を全押ししてシャッタレリーズされると、写真フイルム24にはCHP切替つまみ16で選択したPARや擬似ズームの使用等に関わらず、PARがハイビジョン(H)の撮影画像が写真フイルム24の画像記録エリア25に露光される。撮影コマ毎のアスペクト情報と擬似ズーム情報は、DXバーコード27横にアスペクト情報マーク28、擬似ズーム情報マーク29として露光装置によって光学的に記録される。アスペクト情報マーク28は、例えばPARがハイビジョン(H)では28a「露光」,28b「露光」、コンベンション(C)では28a「露光」,28b「未露光」、パノラマ(P)では28a「未露光」,28b「露光」というようになり、擬似ズーム情報マーク29は、擬似ズームを使用しているときには「露光」、擬似ズームを使用していないときには「未露光」というようになる。 【0024】全撮影コマの撮影が完了した写真フイルム24は、フイルムカートリッジ20に収納されて現像所に提出される。現像所では、フイルムカートリッジ20から写真フイルム24を取り出して現像処理する。現像済みの写真フイルム24は再びフイルムカートリッジ20に収納され、写真プリンタの所定部にセットされる。そして、写真フイルム24はフイルムカートリッジ20から引き出されてフイルム搬送部に搬送される。フォトセンサ51a、51bがパーフォレーション26を2つとも検出した信号を写真プリンタ制御部50に送ると写真フイルム24の搬送が停止して、写真フイルム24に露光された撮影画像がプリント光路内の所定位置にセットされる。そして、所定位置の直前に設けられた読み取りセンサ52で読み込まれたアスペクト情報と擬似ズーム情報に基づいて所定位置に設けられたフイルムマスクが写真フイルム24の撮影画像をマスキングするとともに、引き伸ばし倍率を変化させて印画紙への写真プリントが行われる。 【0025】上記実施例では、アスペクト情報マーク28とDXバーコード27との間に擬似ズーム情報マーク29を所定のピッチで一列に並べて配置するようにしたが、図6に示すようにDXバーコード27を挟むようにして各情報マーク28,45を配置したり、図7に示すように各情報マーク46,47が連なって1つのマークを形成するようにしても良い。また、図8に示すようにアスペクト情報マーク48を記録する光の波長を変化させて、擬似ズームを使用しているときには「赤」、擬似ズームを使用していないときには「緑」というように色の違いによって擬似ズーム情報を記録するようにしても良い。この場合には、図4において、LED36と波長の異なるLEDを並べて設けておき、これらを選択的に発光させることにより記録する。 【0026】また、上記実施例では、各情報マーク28,29及び45,46,47,48を矩形にしたが、これらはその他の円形、三角形、星形、楕円形等の適宜形状にしてもよい。また、情報マークを識別するために、例えばアスペクト情報マーク28を矩形とし、擬似ズーム情報マーク29を円形で記録してもよい。さらには、各情報マークを数字、文字、記号などで記録してもよい。 【0027】上記実施例では、ズーム機能を有するカメラで擬似ズーム撮影モードを持たせて、撮影レンズの変倍比を越えた望遠撮影機能を可能とさせたが、この他に、ズーム機能を持たない単焦点カメラや、二焦点切り換え方式などの可変焦点レンズを用いたカメラ、レンズターレット方式の可変焦点レンズを用いたカメラに対し本発明を実施してもよい。また、予め写真フイルムが装填されているレンズ付きフイルムユニットに本発明を実施してもよい。なお、レンズ付きフィルムユニットにおいては、工場で製造する際に、予め写真フイルムにアスペクト情報や擬似ズーム情報を光学的に記録しておくこともある。 【0028】上記実施例では、擬似ズーム倍率を1.7倍としているがこれに限られるものではなく、「1.4倍」,「2.0倍」等の適宜数値にしても良い。しかし、「2.0倍」を越える擬似ズーム倍率では画質の低下が著しくなるので好ましくない。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学情報の記録方法によれば、擬似ズーム情報を示すマークをフィルム上に追加するにあたって、既にフィルムに記録されているアスペクト情報を示すマークと併記するようにしたので、写真プリンタへの読み取りセンサの追加等をせずに擬似ズーム情報の追加に対応することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月19日(2000.4.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075281 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 和憲
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| 【公開番号】 |
特開2001−305638(P2001−305638A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−118099(P2000−118099) |
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