| 【発明の名称】 |
カメラ電池装填装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 泉
【氏名】青木 憲一
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| 【要約】 |
【課題】負荷側へ逆極性の電流が流れるのを防止することができ、電池相互の逆接続に起因する電池の劣化等を防止できるカメラ電池装填装置を提供。
【解決手段】負側接触子(28)は、一端部位に電極を保持するための電極保持片(51)を有し、他端部位に外部へ電源供給を行なうための外部端子片(52)を有し、前記電極保持片(51)が前記電池装填部(H1,H2) の他方の電池支持面から離れる方向へ変位する如く設けられた板ばねを備えており、この負側接触子(28)に付設された前記プラス側電極・逆接触防止機構(50)は、前記電極保持片(51)の変位量(D)を規制する如く設けられたストッパ(53)と、前記装填部(H1,H2) に極性を逆にして挿入された前記電池(31,32,33,34) のプラス側電極(34a) との接触を回避するように前記電極保持片(51)に設けられた空間部(51a) とを備えていることを主たる特徴としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】カメラ電池を装填可能な如く形成された電池装填部と、この電池装填部に装填される前記電池のプラス側電極と接触するように前記電池装填部の対向する電池支持面の一方に設けられた正側接触子と、前記電池装填部に装填される前記電池のマイナス側電極と接触するように前記電池装填部の対向する電池支持面の他方に設けられた負側接触子と、この負側接触子に付設されたプラス側電極・逆接触防止機構とを備え、前記負側接触子は、一端部位に電極を保持するための電極保持片を有し、他端部位に外部との電気的接続を図るための外部端子片を有し、前記電極保持片が前記電池装填部の他方の電池支持面から離れる方向へ変位する如く設けられた板ばねを備えており、前記プラス側電極・逆接触防止機構は、前記電極保持片の変位量を規制する如く設けられたストッパと、前記装填部に極性を逆にして挿入された前記電池のプラス側電極との接触を回避するように前記電極保持片に設けられた空間部と、を備えていることを特徴とするカメラ電池装填装置。 【請求項2】前記空間部は、貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ電池装填装置。 【請求項3】前記プラス側電極の先端部を、当該プラス側電極の基端部が前記電極保持片の外表面に接触しない高さレベルに支持するための支持面と、この支持面上に、前記プラス側電極の先端部を、当該プラス側電極の周面が前記貫通孔の内周面に接触しないように位置規制するための円環状突起と、を有する絶縁部材を備えてなることを特徴とする請求項2に記載のカメラ電池装填装置。 【請求項4】前記負側接触子は、U字形に屈曲された板ばねの一方の片を前記電極保持片となし、他方の片を前記外部端子片としたものであることを特徴とする請求項1又は3に記載のカメラ電池装填装置。 【請求項5】前記ストッパは、前記電池装填部の周壁の一部に設けたものであることを特徴とする請求項1又は3又は4に記載のカメラ電池装填装置。 【請求項6】前記空間部に絶縁部材を介在させたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ電池装填装置。 【請求項7】前記絶縁部材の表面と前記電極保持片の表面とが同一面となるように設定されていることを特徴とする請求項6に記載のカメラ電池装填装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電池収納室あるいは電池マガジン等の内部に形成されている電池装填部に対し、電池が極性を逆にして誤挿入された時すなわち所謂電池の逆挿しが行なわれた時、当該電池の電極が電池装填部の接触子に接触するのを防止する逆接触防止機構を備えたカメラ電池装填装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、電池収納室あるいは電池マガジン等の内部に形成されている電池装填部には、極性を逆にして誤挿入された電池の電極が、当該装填部の接触子に接触しないように逆接触防止機構が備えられている。 【0003】従来から知られている機逆接触防止構としては、主として正側接触子に電池のマイナス側電極が接触しないように工夫されたものが多い。例えば正側接触子の中心に設けてあるプラス側電極接点部を左右から所定距離をおいて挟むような二つの位置に、接触防止用の一対の絶縁性突条を対設し、この一対の絶縁性突条により、ほぼ平坦面をなす前記マイナス側電極が正側接触子に接触するのを妨げるように構成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記の如く構成された従来の機逆接触防止構には次のような問題がある。電池の一方の電極であるマイナス側電極が正側接触子に接触することは確実に阻止されることから、カメラ本体における電子回路等の負荷に対する逆電流の供給は行なわれず、その点では所期の目的を達していると言える。しかるに電池のプラス側電極と負側接触子とは接触した状態になるため、複数の電池を直列に接続するカメラ電池装填装置に適用した場合においては、次のような問題が生じる。 【0005】すなわち上記のような装置において、例えば1本の電池の逆挿しが行なわれると、その電池のプラス側電極は、隣接する他の電池のプラス側電極と接続された状態となる。このような状態がそのまま継続すると、漏洩電流の回り込み現象等の影響により、電池が早期劣化を起こすおそれがある。しかるに一般に負側接触子としては、板ばね等の弾性変形接触子が用いられるため、これに逆接触防止機構を設けることは困難である。 【0006】因みに、負側接触子にプラス側電極を接触させない手段の一例が、特開平10ー321204号公報に開示されているが、この公報に開示されたものは、固定的に設けられた負側接触子に対して施されたものである。 【0007】すなわち上記公報に示された手段は、固定的に設けられた負側接触子としての端子板5に逃げ孔51を設けておき、電池6の逆挿しが行なわれたとき、そのプラス側電極60を上記逃げ孔51から逃がした状態となすことにより、通電させないようにしたものである。 【0008】上記手段は、端子板のような固定形接触子にとっては有用であるが、板ばねのような弾性変形接触子にとっては適用困難である。すなわち板ばねのような変位可能な接触子においては、電池の装填時などにおい逃げ孔が揺れ動くことから、逃げ孔が小さいと、プラス側電極と負側接触子とが接触するおそれがある。しかし逃げ孔を大きくし過ぎると、今度は電池が正常に装填されたときのマイナス側電極との接触が不確実となる。したがって板ばねのような弾性変形接触子にプラス側電極・逆接触防止手段を設けたものは、これまでのところ見当たらない。 【0009】本発明の目的は、下記のような利点を有する逆接触防止手段を備えたカメラ電池装填装置を提供することにある。 【0010】(a)負荷側へ逆極性の電流が流れるのを防止することができる。 【0011】(b)電池相互の逆接続に起因する電池の劣化等を防止できる。 【0012】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のカメラ電池装填機構は下記の如く構成されている。 【0013】(1)本発明のカメラ電池装填装置は、カメラ電池を装填可能な如く(電池収納室あるいは電池マガジン内に)形成された電池装填部と、この電池装填部に装填される前記電池のプラス側電極と接触するように前記電池装填部の対向する電池支持面の一方に設けられた正側接触子と、前記電池装填部に装填される前記電池のマイナス側電極と接触するように前記電池装填部の対向する電池支持面の他方に設けられた負側接触子と、この負側接触子に付設されたプラス側電極・逆接触防止機構とを備え、前記負側接触子は、一端部位に電極を保持するための電極保持片を有し、他端部位に外部へ電源供給を行なうための外部端子片を有し、前記電極保持片が前記電池装填部の他方の電池支持面から離れる方向へ変位する如く設けられた板ばねを備えており、前記プラス側電極・逆接触防止機構は、前記電極保持片の変位量を規制する如く設けられたストッパと、前記装填部に極性を逆にして挿入された前記電池のプラス側電極との接触を回避するように前記電極保持片に設けられた空間部と、を備えていることを特徴とするカメラ電池装填装置。 【0014】(2)本発明のカメラ電池装填装置は、前記(1)に記載のカメラ電池装填装置であって、前記空間部は、貫通孔であることを特徴としている。 【0015】(3)本発明のカメラ電池装填装置は、前記(2)に記載のカメラ電池装填装置であって、前記プラス側電極の先端部を、当該プラス側電極の基端部が前記電極保持片の外表面に接触しない高さレベルに支持するための支持面と、この支持面上に、前記プラス側電極の先端部を、当該プラス側電極の周面が前記貫通孔の内周面に接触しないように位置規制するための円環状突起と、を有する絶縁部材を備えてなることを特徴としている。 【0016】(4)本発明のカメラ電池装填装置は、前記(1)又は(3)に記載のカメラ電池装填装置であって、前記負側接触子は、U字形に屈曲された板ばねの一方の片を前記電極保持片となし、他方の片を前記外部端子片としたものであることを特徴としている。 【0017】(5)本発明のカメラ電池装填装置は、前記(1)又は(3)又は(4)に記載のカメラ電池装填装置であって、前記ストッパは、前記電池装填部の周壁の一部に設けたものであることを特徴としている。 【0018】(6)本発明のカメラ電池装填装置は、前記(1)又は(2)に記載のカメラ電池装填装置であって、前記空間に絶縁部材を介在させたことを特徴としている。 【0019】(7)本発明のカメラ電池装填装置は、前記(6)に記載のカメラ電池装填装置であって、前記絶縁部材の表面と前記電極保持片の表面とが同一面となるように設定されていることを特徴としている。 【0020】 【発明の実施の形態】(構成)図1は本発明の一実施形態に係るカメラ電池装填装置を備えた電子カメラの外観を示す斜視図である。図2は本発明の一実施形態に係るカメラ電池装填装置の概略的構成を示す図であり、カメラ本体の電池収納室から電池ユニット(マガジン装填電池)を抜き取った状態をカメラ底面側から見た斜視図である。 【0021】図1において、1はカメラ本体であり、レリーズボタン2,ポップアップストロボ3,ファインダ4などを備えている。カメラ本体1の前面には撮影レンズ鏡筒5が装着されている。この撮影レンズ鏡筒5は、撮影レンズ6,フォーカスリング7,ズームリング8,などを備えている。さらにカメラ本体1の一端部(図中左端部)には、後述する電池ユニットを収納可能な如く設けられた電池収納室10が設けられている。この電池収納室10の外周部は撮影時においてユーザがカメラ本体1を握持するためのグリップ部Gとなっている。 【0022】図2に示すように、電池収納室10の底部には開口部11が形成されており、この開口部11を通して、マガジン装填電池である電池ユニットBUが、電池収納室10の内部に挿脱自在に収納されるものとなっている。この電池ユニットBUは、電池マガジン20に4本の電池32,33,34(31は不図示)を所定の極性で装填したものである。 【0023】電池マガジン20については後で詳しく説明するが、その内部には電極・逆接触防止機構を備えたカメラ電池装填装置が設けられている。また、電池マガジン20の一端面には、マガジン保持板として一体化された蓋体21が設けられている。この蓋体21は前記開口部11を開閉自在に閉塞する為のものである。 【0024】前記電池収納室10の開口部11と、前記電池マガジン20の蓋体21との間には、電池収納室10内に収納された電池ユニットBUが上記電池収納室10の外部へ飛び出さないように、蓋体21をロックするためのロック機構40が設けられている。 【0025】このロック機構40は、前記開口部11の周辺に配設された複数(本実施形態では2個)の収納室側係合部41,42と、これらの収納室側係合部41,42にそれぞれ対応する如く前記蓋体21の周辺に配設された複数(本実施形態では2個)の蓋体側係合部43,44(図3参照)と、これらの蓋体側係合部43,44を前記対応する各収納室側係合部41,42に対してほぼ同時に(必要ならば非同時でもよい)係脱操作する操作部45とを備えている。 【0026】上記の如く対応して設けられている各収納室側係合部41,42と、各蓋体側係合部43,44とは、以下の説明から明らかなように、それぞれ係合凹部(係合溝,L形の係合爪等)と係合凸部(係合片等)との組み合わせによるロック手段を構成している。 【0027】ところで本実施形態においては、開口部11におけるカメラ本体中央部よりに配設される第1係合部として係合溝41が設けられている。また開口部11におけるカメラ本体周辺部よりに配設される第2係合部として係合子42が設けられている。 【0028】前記第1係合部としての係合溝41は、カメラ本体中央部よりの仕切り壁に形成した半月状をなす陥凹部41aの開口面上を、カメラ本体1の外周壁を形成しているカバー部材の一部41bで覆ったものである。また前記第2係合部としての係合子42は、前記電池収納室10の内周面に添って設けられた、例えば金属製の硬質板状部材42aの先端に、前記蓋体側の係合片44と係合可能なL形に屈曲した係合爪42bを形成したものである。なお係合爪42bとしてはU形に形成されたものであってもよい。 【0029】前記操作部45は、蓋体21の外面中央部位に回動可能な如く軸支された操作用つまみ45aと、この操作用つまみ45aの回動力を蓋体21の内面側に伝えるための回動軸45bとからなっている。 【0030】図3は、ロック機構40の一部である蓋体側係合部としての係合片43,44の構成を、操作部45の動きと関連付けて示すベく、蓋体21の内面を若干斜め上方からみた斜視図であって、(a)はアンロック状態を示す図、(b)はロック状態を示す図である。 【0031】上記係合片43,44は、例えば金属で矩形板状に形成され、蓋体21の内面に沿って回動自在な如く軸支されている。一方の係合片43は、操作用つまみ45aの回動操作に伴って一緒に回動する如く設けられた主係合片であり、前記回動軸45bに対し、当該係合片43の回動用軸孔を、相対的に非回転な状態で且つ着脱可能な如く嵌め込まれている。この主係合片43の基端部には歯部43aが設けられている。他方の係合片44は、上記主係合片43に連動して回動する如く設けられた副係合片であり、蓋体21の内面に突設された円柱状突起21aに対し、当該係合片44の回動用軸孔を、回転自在な状態で且つ着脱可能な如く嵌め込まれている。そしてこの副係合片44の基端部には、前記主係合片43の歯部43aと噛合する歯部44aが設けられている。 【0032】かくして前記操作つまみ45aを、図3の(a)に矢印Vで示す如くアンロック位置Aへ回動操作すると、主係合片43及び副係合片44は矢印M1,M2で示す如く図示位置へ回動する。その結果、両係合体43,44の各先端43b,44bは、蓋体21の内面領域の範囲内に引き込まれた状態を呈する。この状態では、主係合片43の先端43bは前記係合溝41から離脱し、副係合片44の先端44bは前記係合子42の爪42bから離脱することになる。 【0033】また前記操作つまみ45aを、図3の(b)に矢印Wで示す如くロック位置Bへ回動操作すると、主係合片43及び副係合片44は矢印N1,N2で示す如く図示位置へ回動する。その結果、両係合体43,44の各先端43b,44bは蓋体21の内面領域の範囲外へほぼ脱出した状態を呈する。この状態では、主係合片43の先端43bは前記係合溝41と係合し、副係合片44の先端44bは前記係合子42の爪42bと係合することになる。 【0034】なお前記係合片43,44としては、各基端部が共に前記操作部45の回動軸45bの外周面に噛合し、操作用つまみ45aの回動操作に伴って、両者が回動軸45bの回動方向とは逆方向へ同時に回動するように構成されたものであってもよい。 【0035】図4は、電池マガジン20の全体的構造を示す図で、(a)は電池マガジン20を斜め上方からみた斜視図、(b)は電池マガジン20を一部切欠して斜め下方からみた斜視図である。ここに示す電池マガジン20は、例えば硬質合成樹脂で一体成形した数個の部品を組み合わせて一体化したものである。 【0036】図4の(a)(b)に示すように、電池マガジン20の一端面にはマガジン保持板として一体化される前記蓋体21が配設されており、同マガジン20の他端面には上記マガジン保持板と対向するように、マガジン端板22が設けられている。 【0037】上記の如く対向して配設される蓋体21とマガジン端板22とは、所定距離を隔てて平行に配設された一対の連結部材23、24(24は不図示)によって、対向面のほぼ180°異なる位置の2箇所を相互に連結されている。 【0038】前記蓋体21とマガジン端板22との間には、一対のホルダー部材25,26が背中合わせの態様で、その両側面を前記一対の連結部材23、24(不図示)によって支持されて、上記一対の連結部材23、24と平行に配設されている。上記一対のホルダー部材25,26は、それぞれ2本の電池単体を装填可能な如く、内底面を半円弧面に形成された二つの樋状部を平行に連設したものとなっている。ホルダー部材25における二つの樋状部の両脇には、それぞれ一対の保持爪25a,25bおよび25c,25dが設けられている。同様にホルダー部材26における二つの樋状部の両脇には、それぞれ一対の保持爪26a,26bおよび26c,26d(26c,26dは不図示)が設けられている。 【0039】上記蓋体21及びマガジン端板22の対向面と、ホルダー部材25の内面とで囲まれた空間は、電池装填部H2を構成している。同様に、上記蓋体21及びマガジン端板22の対向面と、ホルダー部材26の内面とで囲まれた空間は、電池装填部H1を構成している。 【0040】上記電池装填部H2における対向する電池支持面の一方、すなわち蓋体21の内面には黄銅などの金属部材で一体形成された正側接触子27および負側接触子28が設けられている。なお図示はしてないが、前記電池装填部H1における対向する電池支持面の一方、すなわち蓋体21の内面にも、前記同様に形成された正側接触子27および負側接触子28が設けられている。 【0041】正側接触子27は、前記各電池装填部に装填される電池31,33のプラス側電極とそれぞれ接触し、負側接触子28は前記各電池装填部に装填される電池32,34のマイナス側電極とそれぞれ接触する。かくして装填された電池からの電源供給を可能ならしめる。 【0042】ところで前記正側接触子27および負側接触子28には、それぞれマイナス側電極・逆接触防止機構29及びプラス側電極・逆接触防止機構50が設けられている。これらの逆接触防止機構は、電池装填部に対し、電池が逆極性に装填されたとき、すなわち電池の逆挿しが行なわれたとき、カメラ本体1に備わっている電子回路等の保護をはかり、カメラ本体1の内部の安全性を確保すべく、電池の各電極が各接触子に接触するのを阻止する為の機構である。 【0043】前記正側接触子27に設けられているマイナス側電極・接触防止機構29は、従来から用いられている機構であって、正側接触子27の中心点を挟む2個所に設けたスリット状の溝を通して一対の絶縁突条29a,29bを外表面に突出させ、これらの一対の絶縁突条29a,29bで、逆挿しされた電池のマイナス側電極の平坦面を支持することにより、当該マイナス電極が正側接触子27に接触しないようにしたものである。なお電池のプラス側電極は、その中心部が外方へ突出している為、その突出しているプラス側電極が上記一対の絶縁突条29a,29bの間を通して正側接触子27に接触可能である。 【0044】前記負側接触子28に設けられているプラス側電極・接触防止機構50は、後述するように、中心部に貫通孔51aを有し、遊端に舌片51bを有する円環状をなす電極保持片51等を備えている。以下、プラス側電極・接触防止機構50について詳しく説明する。 【0045】図5は本実施形態のカメラ電池装填装置の主要部であるプラス側電極・接触防止機構50の具体的構成を示す図で、(a)は電池が正常に装填された時の状態を一部切断して示す側面図、(b)は電池が逆挿しされた時の状態を一部切断して示す側面図である。また(c)〜(e)は変形例を示す図である。 【0046】図5の(a)(b)に示すように、負側接触子28は、U字形に屈曲された板ばねからなり、その一方が電極保持片51となっており、他方が外部端子片52となっている。外部端子片52は、蓋体21の内面に適宜な手段によって固定され、かつその一部が外部(隣接する電池その他)との電気的接続を図れるものとなっている。 【0047】電極保持片51の遊端は、前記外部端子片52から遠ざかる方向へ変位する如く所定の変位力を与えられている。そして電極保持片51の遊端が変位する方向の所定位置には、電極保持片51の遊端の変位量Dを規制するためのストッパ53が設けられている。このストッパ53は電池装填部の壁体の端縁部を、蓋体21の内面に対して隙間Dをおいて対向させたものである。したがって電池34が装填されていない場合には、電極保持片51の遊端に設けてある舌片51bが、ストッパ53に対して所定の圧力で当接した状態を呈する。この時、電極保持片51の遊端全体は、電池装填部の電池支持面である蓋体21の内面からほぼ所定距離Dだけ離間した状態に安定に保持される。 【0048】電極保持片51は、図4に示されているように、全体がほぼ円環状をなしており、その中心部には前述した空間部としての貫通孔51aが設けてある。貫通孔51aの直径は電池34のマイナス側電極よりも小径で、プラス側電極よりも大径に形成されている。したがって図5の(a)に示すように、電池34が正常な極性で装填された時は、当該電池34のマイナス側電極が負側接触子28に確実に接触する。また図5の(b)に示すように、電池34が逆挿しされた時は、当該電池34のプラス側電極34aが負側接触子28を非接触状態で貫通し、絶縁部材すなわち絶縁スペーサ54に当接する。 【0049】この絶縁スペーサ54は、図5の(c)に示すように、蓋体21の一部に形成した突出部を、外部端子片52に設けてある貫通孔を通して電極保持片51と外部端子片52との間に突出させたものであり、その上面は前記プラス側電極34aの先端部を、当該プラス側電極34aの付け根部分すなわち基端部34bが前記電極保持片51の外表面に接触しない高さレベルに支持するための支持面54aとなっている。この支持面54aの上には茶碗底部に形成されている突出部のような円環状突起54bが形成されている。この円環状突起54bは、前記プラス側電極34aの先端部を、当該プラス側電極34aの周面が前記電極保持片51の貫通孔51aの内周面に接触しないように位置規制するためのものである。かくして上記プラス側電極34aは、その挿入深さを絶縁スペーサ54の支持面54aで規制されると共に、そのセンター位置を円環状突起54bの内周面で規制される。したがってプラス側電極34aの挿入深さが深すぎてプラス側電極34aの基端部34bが負側接触子28の表面に接触するのを阻止できると共に、上記プラス側電極34aのセンター位置が横方向へずれて電極34aの周面が電極保持片51の貫通孔51aの内周面に接触するのを防止できる。かくして上記プラス側電極34aが負側接触子28に接触するのを的確に回避することができる。 【0050】なお図5の(d)に示すように、前記貫通孔51aに絶縁部材55を嵌め込むと共に、この絶縁部材55をL型の保持部材56で保持するように構成してもよい。この場合、マイナス側電極の接触を妨げないように、絶縁部材55の表面が負側接触片28の表面と同一面以上には突出しないようにする必要がある。また上記の場合、ストッパ53は設けても設けなくてもよい。図5の(c)の如く構成すれば、電池34が逆挿しされた時、電池34のプラス側電極34aの先端は絶縁部材55の表面に当接することになり、負側接触子28の孔を貫通して反対側へ突出した状態にはならない。このため電池34のプラス側電極34aと負側接触子28との接触をより確実に回避することができる。 【0051】また負側接触子28としては、図5の(d)に示すように、電極保持片57aと外部端子片57bとが段差部57cを介して連結された構造を有するものであってもよい。 【0052】図4に説明を戻す。図4の(a)(b)に示すように、マガジン端板22の内面から連結部材23の内面に至る領域に、中継用接触子機構60が設けられている。この中継用接触子機構60は、後述するように、ホルダー部材25を有する電池装填部H2に装填される電池33のマイナス側電極と、ホルダー部材26を有する電池装填部H1に装填される電池32のプラス側電極との間を短絡する為の電池間短絡片61等を備えている。 【0053】上記電池間短絡片61は、後で詳しく説明するように可撓性を有する略矩形状をなす絶縁性部材61a上に、同じく可撓性を有しかつ両端に良導体からなる接点部を有する導電性部材61bを張り付けた構造を有している。上記絶縁性部材61aの中心部位は支軸62の一端に結合されている。この支軸62は電池の軸心方向に沿って移動可能な如く設けられており、且つ偏倚スプリング63によってマガジン端板22の方向へ偏倚するように所定の偏倚力を与えられている。かくして前記電池間短絡片61は前記偏倚スプリング63によって、常にマガジン端板22の内面に対して密着するような偏倚力を付与される。この結果、電池装填部に対する電池の装填操作及び離脱操作が、上記電池間短絡片61存在によって阻害されることが少なく、上記装填操作及び離脱操作をスムーズに行なえるものとなる。 【0054】図6の(a)(b)は上記した中継用接触子機構60の構成を示す図である。図6の(a)(b)において、H1はホルダー部材26を有する電池装填部を示しており、H2はホルダー部材25を有する電池装填部を示している。一方の電池装填部H1には電池31,32が極性を逆にして装填されており、他方の電池装填部H2には電池33,34が極性を逆にして装填されている。なお電池装填部H1の電池32と、電池装填部H2の電池33との極性も逆となるように、装填部に対する前記各電池31〜34の装填極性は予め定められている。 【0055】上記隣接する一組の電池32と33の相互接続されるべきプラス側電極とマイナス側電極とは、前記電池間短絡片61により短絡され得るものとなっている。ただし、前述したように、電池間短絡片61は偏倚スプリング63によりマガジン端板22の内面に対して密着するよう偏倚されている為、この状態では電池間短絡片61は各電極に対して接触していない。しかるに電池収納室10の内部には、電池マガジン20が電池収納室10の内部に収納されたとき、電池間接続片61を各電池の電極に圧接させるための一対の圧接スプリング64,65が設けられている。これらの圧接スプリング64,65の押圧力P2は、偏倚スプリング63の偏倚力P1より十分大きく設定されている。 【0056】したがって、電池マガジン20が電池収納室10の内部に収納されると、電池収納室10の内部に設けられているコイルスプリングからなる圧接スプリング64,65の先端により、マガジン端板22にあけた貫通孔22a,22bを通して電池間短絡片61の絶縁性部材61aの背面が電池側へ強く押圧される。このため電池間短絡片61は、圧接スプリング64,65の押圧力P2によって、偏倚スプリング63の偏倚力P1に抗して電極側へ押し込まれる。このとき、電池間短絡片61は可撓性を有する板状部材で形成されていることから、図6の(a)に示す如く電池32と33の電極位置に差がある場合でも、その電極面に対し、電池間短絡片61が二点鎖線で示す如く撓んだ状態で接触することになる。その結果、電池間短絡片61は各電池の電極に対してほぼ均一な所定圧力で圧接することになる。したがって接触抵抗が大幅に減少する上、チャタリングと称される瞬時停電現象の発生をも抑制することができる。 【0057】(作用)本実施形態に示されたプラス側電極・逆接触防止機構50においては、負側接触子28の電極保持片51の変位量D が、ストッパ53によって所定の値に規制される。このため、負側接触子28が弾性変形接触子でありながら、電池装填前においては電極保持片51は所定位置に極めて安定した状態で静止している。したがって逆挿しが行なわれた電池34のプラス側電極34aは、電極保持片51に設けられている空間部51aに対し、周囲とは非接触状態で極めて正確に挿入される。このため空間部51aの大きさをそれほど大きくしなくても、プラス側電極34aと負側接触子28とが接触するおそれはない。また電池34が正常に装填されたときには当該電池34のマイナス側電極は確実に負側接触子28に接触可能となる。 【0058】かくして本実施形態に示されたカメラ電池装填装置においては、少なくともに逆挿しが行なわれた例えば電池34のプラス側電極34aが負側接触子28に対して接触することを回避できる。このため、カメラ本体1の電子回路などの負荷へ逆極性の電流が流れるのを防止できる。また同電池34のプラス側電極34aは負側接触子28とは接触しない状態になるため、複数の電池31〜34を直列に接続するカメラ電池装填装置に適用した場合においても、漏洩電流の回り込み現象等の影響を排除できるので、電池相互の逆接続に起因する電池の早期劣化等を防止することができる。 【0059】(実施形態における特徴点) [1]実施形態に示されたカメラ電池装填装置は、カメラ電池(31,32,33,34) を装填可能な如く(電池マガジン内等に)形成された電池装填部(H1,H2) と、この電池装填部(H1,H2) に装填される前記電池(31,32,33,34) のプラス側電極(34a) と接触するように前記電池装填部(H1,H2) の対向する電池支持面の一方に設けられた正側接触子(27)と、前記電池装填部(H1,H2)に装填される前記電池(31,32,33,34) のマイナス側電極と接触するように前記電池装填部(H1,H2) の対向する電池支持面の他方に設けられた負側接触子(28)と、この負側接触子(28)に付設されたプラス側電極・逆接触防止機構(50)とを備え、前記負側接触子(28)は、一端部位に電極を保持するための電極保持片(51)を有し、他端部位に外部へ電源供給を行なうための外部端子片(52)を有し、前記電極保持片(51)が前記電池装填部(H1,H2) の他方の電池支持面から離れる方向へ変位する如く設けられた板ばねを備えており、前記プラス側電極・逆接触防止機構(50)は、前記電極保持片(51)の変位量(D)を規制する如く設けられたストッパ(53)と、前記装填部(H1,H2) に極性を逆にして挿入された前記電池(31,32,33,34) のプラス側電極(34a) との接触を回避するように前記電極保持片(51)に設けられた空間部(51a) と、を備えていることを特徴としている。 【0060】[2]実施形態に示されたカメラ電池装填装置は、前記[1]に記載のカメラ電池装填装置であって、前記空間部(51a) は貫通孔であることを特徴としている。 【0061】[3]実施形態に示されたカメラ電池装填装置は、前記[2]に記載のカメラ電池装填装置であって、前記プラス側電極(34a)の先端部を、当該プラス側電極の基端部(34b)が前記電極保持片(51)の外表面に接触しない高さレベルに支持するための支持面(54a)と、この支持面(54a)上に、前記プラス側電極(34a)の先端部を、当該プラス側電極(34a)の周面が前記貫通孔(51a)の内周面に接触しないように位置規制するための円環状突起(54b)と、を有する絶縁部材(54)を備えてなることを特徴としている。 【0062】[4]実施形態に示されたカメラ電池装填装置は、前記[1]又は[3]に記載のカメラ電池装填装置であって、前記負側接触子(28)は、U字形に屈曲された板ばねの一方の片を前記電極保持片(51)となし、他方の片を前記外部端子片(52)としたものであることを特徴としている。 【0063】[5]実施形態に示されたカメラ電池装填装置は、前記[1]または[3]または[4]に記載のカメラ電池装填装置であって、前記ストッパ(53)は、前記電池装填部(H1,H2) の周壁の一部に設けたものであることを特徴としている。 【0064】[6]実施形態に示されたカメラ電池装填装置は、前記[1]又は[2]に記載のカメラ電池装填装置であって、前記空間部(51a) に絶縁部材(55)を介在させたことを特徴としている。 【0065】[7]実施形態に示されたカメラ電池装填装置は、前記[6]に記載のカメラ電池装填装置であって、前記絶縁部材(55)の表面と前記電極保持片(51)の表面とが同一面となるように設定されていることを特徴としている。 【0066】 【発明の効果】本発明によれば、下記のような利点を有するカメラ電池装填装置を提供することができる。 【0067】(a)負荷側へ逆極性の電流が流れるのを防止することができる。 【0068】(b)電池相互の逆接続に起因する電池の劣化等を防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月21日(2000.4.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−305623(P2001−305623A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−121201(P2000−121201) |
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